JPH0587319A - 灰溶融アーク炉の運転方法 - Google Patents

灰溶融アーク炉の運転方法

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JPH0587319A
JPH0587319A JP27703691A JP27703691A JPH0587319A JP H0587319 A JPH0587319 A JP H0587319A JP 27703691 A JP27703691 A JP 27703691A JP 27703691 A JP27703691 A JP 27703691A JP H0587319 A JPH0587319 A JP H0587319A
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JP
Japan
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ash
level
furnace
melting
power
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Pending
Application number
JP27703691A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Yasuda
雅人 安田
Norio Sano
則男 佐野
Fumio Takai
二三男 高井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 都市ごみ等の焼却灰をアーク放電加熱により
溶融処理する灰溶融アーク炉において、予め設定された
処理量にて焼却灰を処理しごみ焼却炉から排出される焼
却灰の排出量の変動に対して過不足なく対処できるよう
にする。 【構成】 炉内に連続的に投入される都市ごみ等の焼却
灰8を炉内のアーク放電により溶融する灰溶融アーク炉
において、焼却灰の所要処理量を設定し得る処理量設定
器7と、該処理量設定器7に設定された処理量の焼却灰
を溶融するのに必要な基準電力を設定する電力設定器1
3と、炉内の灰レベルを検出するレベル計5A,5B,
5Cとを具備し、溶融処理中に前記レベル計にて検出さ
れた灰レベルが所定の下位レベル以下に下がった場合は
前記電力設定器13に設定された基準電力の設定値を減
らし、灰レベルが所定の上位レベル以上に上昇した場合
は前記電力設定器13に設定された基準電力の設定値を
増大するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ごみ,産業廃棄物
等の焼却灰をアーク放電加熱或いは抵抗加熱により溶融
処理する灰溶融アーク炉において、予め設定した処理量
にて焼却灰を連続的に処理するための運転方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ごみ焼却場で排出される都市ごみ等の焼
却灰をアーク炉に投入して電極間のアーク放電により加
熱溶融し固形化させる灰溶融アーク炉の制御方法として
従来から特開昭62−112911号公報に記載のもの
が知られている。それは炉内に堆積した灰レベルをレベ
ル計によって検出すると共に、炉頂部の温度を温度計に
より検出し、灰レベル検出値および温度検出値に基づい
て炉頂部の温度が所定値以下になるように投入電力を制
御しようとするものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記のように炉
頂部の温度と灰レベルから必要な投入電力量を制御する
方法では焼却灰の処理速度は炉頂部の温度と灰レベルか
ら二義的に決まることとなるので、その溶融処理電力量
がごみ焼却炉から排出される焼却灰の排出量の変動に対
処できず、焼却灰がだぶ付いたり不足したりするという
問題があった。従って溶融処理量を無視して投入電力量
を増減させると、出滓口における溶融スラグの流動性が
悪化したり炉体が過熱するというおそれがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の灰溶融アーク炉
の運転方法は上述に鑑みてなされたもので、炉内に連続
的に投入される都市ごみ等の焼却灰を炉内のアーク放電
により溶融する灰溶融アーク炉において、焼却灰の所要
処理量を設定し得る処理量設定器と、該処理量設定器に
設定された処理量の焼却灰を溶融するのに必要な基準電
力を設定する電力設定器と、炉内の灰レベルを検出する
レベル計とを具備し、溶融処理中に前記レベル計にて検
出された灰レベルが処理量に対する所定の下位レベル以
下に下がった場合は前記電力設定器に設定された基準電
力の設定値を減らし、灰レベルが処理量に対する所定の
上位レベル以上に上昇した場合は前記電力設定器に設定
された基準電力の設定値を増大するようにしたことを特
徴としたものである。
【0005】
【実施例】次に図面と共に本発明の一実施例を説明す
る。図1は灰溶融アーク炉の縦断面図で、1は炉体、2
はその上部に被せられた蓋体である。蓋体2には主電極
棒3A,3B,3Cが貫通して該主電極棒3A,3B,
3Cの下端は溶融スラグ11付近まで達している。ま
た、蓋体2には灰投入口4A,4B及びレベル計5A,
5B,5Cが設けられている。
【0006】灰投入口4A,4Bにはごみ焼却炉から排
出された焼却灰を搬送する灰投入装置6A,6Bが設け
られ、該灰投入装置6A,6Bは処理量設定器7からの
指令によるモータの回転速度の調整その他の方法により
灰投入量が加減できるようになっている。
【0007】また、レベル計5A,5B,5Cは、例え
ば超音波を下方に向けて発信しその反射波、あるいはメ
カニカルに重錘を上下動させる方法などにより該炉内の
焼却灰8の堆積高さを検出するもので、該レベル計5
A,5B,5Cの信号はマイクロコンピュータを備えた
電力設定器13に入力される。
【0008】炉体1の一側に設けられた出滓口9の上部
には補助電極10A,10Bが設けられ、出滓口9にお
ける放熱による溶融スラグ11の固化を防止し、水槽1
2に連続して溶融スラグ11が排出できるようになって
いる。
【0009】14は主電極棒3A,3B,3C及び補助
電極棒10A,10Bに所要電力を供給するアーク電源
装置を示す。該アーク電源装置14は電力設定器13か
ら投入電力が指令されその指令に従い主電極棒3A,3
B,3Cにアーク電流を印加する。
【0010】なお炉体1内の灰レベルは図1に示したよ
うに「L」が下位レベル、「LL」が下限レベル、
「H」が上位レベル、「HH」が上限レベルである。
【0011】次にこの灰溶融アーク炉の運転方法を図2
の定量処理制御プログラムのフローチャートにより説明
する。
【0012】先ずステップAにて、ごみ焼却炉からの焼
却灰の排出量を鑑案してその時に必要な所要灰処理量が
処理量設定器7に設定される。処理量設定器7に設定さ
れた灰処理量の情報は電力設定器13に伝達されると共
に、ステップBにて灰投入装置6A,6Bにその灰処理
量を達成するに必要な灰投入量を指令する。
【0013】電力設定器13には灰処理量とその灰処理
に必要な基準電力との例えば図3に例示したような関係
が予め記憶されており、処理量設定器7より灰処理量の
情報を受けた電力設定器13はステップCにて必要な基
準電力をすぐに算出しアーク電源装置14にその基準電
力を出力するように指令する。
【0014】こうして炉内に投入された焼却灰の溶融処
理が開始され、定常運転に入りそのときの灰レベルがス
テップD,E,F,Gにて判定される。そしてそのとき
の灰レベルが所定の下位レベルと上位レベルとの間にあ
るときはステップHのタイマの間隔を置いてステップ
D,E,F,Gを繰り返し履行することにより常時灰レ
ベルが検出される。なお、電力設定器13の備えるコン
ピュータは前記レベル計5A,5B,5Cの検出レベル
の平均値を判定する。
【0015】そこで、例えば灰レベルが処理量に対する
所定の下位レベル以下に下がったことがステップGにて
判定されたときは、ステップLにて電力設定器13に基
準電力の設定値を原況より1階級減少させるべく指令を
出してリターンし、アーク電源装置14から電極棒3
A,3B,3Cに印加される電力を減少することにより
炉内での灰溶融速度を減速させる。
【0016】また、炉内の灰レベルが処理量に対する所
定の上位レベル以上に上昇したことがステップEにて判
定されたときはステップJにて電力設定器13に基準電
力の設定値を原況により1階級増大させるべく指令を出
してリターンし、主電極棒3A,3B,3Cに印加して
いる電力を増加させることにより灰溶融速度を増大させ
る。
【0017】なお、その閾値である処理量に対する下位
レベル及び上位レベルはこの灰溶融アーク炉における個
有の値として、図4に示したように、灰処理量が多くな
るに従って高く設定する。
【0018】また、灰レベルが下限レベル以下になった
ことがステップFにて判定されたときは、ホールド運転
に入る。このホールド運転は炉体1内を以後も継続して
灰溶融を行なうのに必要な温度に保つべく必要最少限の
電力を供給して待機する状態に入ることをいう。またス
テップDにて灰レベルが上限レベル以上であることが判
定されたときにも同様にホールド運転に入り、灰投入も
一時停止させ異常を点検してから正常運転に戻すように
する。
【0019】なお、図示しないが、炉内の溶融スラグま
たは溶融メタルの温度を検出する温度センサを炉床部等
に設けその温度が例えば1300〜1400℃の範囲内
に入るように基準電力を増減することをも上記プログラ
ムチャート中に組込むことにより炉体の過熱防止および
溶融スラグの流動性確保を図るようにしてもよい。また
これと同様に蓋体2の下面に炉頂温度を検出する温度セ
ンサ15を設けてその温度を一定範囲内に入るようにす
ることにより過熱防止および温度不足によるCO2 の発
生を防止するようにできる。
【0020】また、出滓口9または水槽12にて溶融ス
ラグ11の炉体1内からの排出量を検出し、その排出量
が一定範囲内に保たれるように上記基準電力を増減させ
るべくしてもよい。
【0021】さらに、灰投入口4A,4Bより投入され
る焼却灰に含まれている水分およびFeO,CaO,Si
2 ,Al23,Na2O等の成分割合を分析し、或い
はその焼却灰の元である廃棄物から想定される成分割
合、出滓中のスラグの成分割合などから溶融に必要な電
力量を算出し電力設定器13に設定する基準電力をその
成分割合から決定するようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】このように本発明に係る灰溶融アーク炉
の運転方法は、処理量設定器に設定された所要灰処理量
の焼却灰を溶融するのに必要な基準電力が予め算出さ
れ、その基準電力が電力設定器に設定されると共に、炉
内の灰レベルの上下に従いその基準電力の設定値を増減
させるものであるから、ごみ焼却炉から排出される焼却
灰を逐次溶融処理でき焼却灰排出量の変動に対して過不
足なく対処できる。
【0023】またその基準電力を炉内各部の温度や溶融
スラグの排出量を検出し増減させることで操業の安全を
確実なものとすることができる。さらには焼却灰または
出滓スラグの成分割合に従い電力設定器に設定する基準
電力を増減させることにより溶融に必要な電力量が即時
に設定され安定操業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】灰溶融アーク炉の制御系のブロック図。
【図2】運転方法のフローチャート。
【図3】灰処理量と基準電力設定値との関係を示した線
図。
【図4】灰処理量と灰レベルとの関係を示した線図。
【符号の説明】
1 炉体 3A,3B,3C 主電極棒 4A,4B 灰投入口 5A,5B,5C レベル計 6A,6B 灰投入装置 7 処理量設定器 8 焼却灰 9 出滓口 11 溶融スラグ 13 電力設定器 14 アーク電源装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉内に連続的に投入される都市ごみ等の
    焼却灰を炉内のアーク放電により溶融する灰溶融アーク
    炉において、焼却灰の所要処理量を設定し得る処理量設
    定器と、該処理量設定器に設定された処理量の焼却灰を
    溶融するのに必要な基準電力を設定する電力設定器と、
    炉内の灰レベルを検出するレベル計とを具備し、溶融処
    理中に前記レベル計にて検出された灰レベルが処理量に
    対する所定の下位レベル以下に下がった場合は前記電力
    設定器に設定された基準電力の設定値を減らし、灰レベ
    ルが処理量に対する所定の上位レベル以上に上昇した場
    合は前記電力設定器に設定された基準電力の設定値を増
    大するようにしたことを特徴とする灰溶融アーク炉の運
    転方法。
  2. 【請求項2】 炉内の溶融スラグまたは溶融メタルの温
    度若しくは炉頂温度を検出し、その温度を一定ならしめ
    るべく基準電力を増減させることを特徴とする請求項1
    に記載の灰溶融アーク炉の運転方法。
  3. 【請求項3】 溶融スラグの排出量を検出し、その排出
    量を一定ならしめるべく基準電力を増減させることを特
    徴とする請求項1に記載の灰溶融アーク炉の運転方法。
  4. 【請求項4】 焼却灰または出滓スラグの成分割合に従
    い電力設定器に設定する基準電力を増減させることを特
    徴とする請求項1に記載の灰溶融アーク炉の運転方法。
JP27703691A 1991-09-27 1991-09-27 灰溶融アーク炉の運転方法 Pending JPH0587319A (ja)

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