JP3052490B2 - スピーカ用ダンパー - Google Patents
スピーカ用ダンパーInfo
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- JP3052490B2 JP3052490B2 JP3272296A JP27229691A JP3052490B2 JP 3052490 B2 JP3052490 B2 JP 3052490B2 JP 3272296 A JP3272296 A JP 3272296A JP 27229691 A JP27229691 A JP 27229691A JP 3052490 B2 JP3052490 B2 JP 3052490B2
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- speaker
- damper
- speaker damper
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種音響機器に使用され
るスピーカ用ダンパーに関するものである。
るスピーカ用ダンパーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のスピーカ用ダンパーにつ
いて図面を用いて説明する。図4は従来のスピーカ用ダ
ンパーの構成を示す斜視図であり、材料として木綿繊
維,メタ系芳香族ポリアミド繊維、またこれら両者を混
紡した混紡繊維などを使用した基材に形状を保持するた
めにフェノール樹脂を含浸して後、成形金型を用いて断
面が波形に形成されたダンパー2を構成したものであっ
た。
いて図面を用いて説明する。図4は従来のスピーカ用ダ
ンパーの構成を示す斜視図であり、材料として木綿繊
維,メタ系芳香族ポリアミド繊維、またこれら両者を混
紡した混紡繊維などを使用した基材に形状を保持するた
めにフェノール樹脂を含浸して後、成形金型を用いて断
面が波形に形成されたダンパー2を構成したものであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成ではスピーカ用ダンパー2の材料に木綿繊維を用
いた場合には、コストは最も安いが湿度による変形が大
きくなり、また大振幅時のスピーカの最低共振周波数f
oが大きく低下するという課題があった。
の構成ではスピーカ用ダンパー2の材料に木綿繊維を用
いた場合には、コストは最も安いが湿度による変形が大
きくなり、また大振幅時のスピーカの最低共振周波数f
oが大きく低下するという課題があった。
【0004】また、スピーカ用ダンパー2の材料にメタ
系芳香族ポリアミド繊維を用いた場合には、上記木綿繊
維よりは大振幅時のスピーカの最低共振周波数foの低
下については良化するが、その低下率はまだ高く、満足
できるものではなかった。
系芳香族ポリアミド繊維を用いた場合には、上記木綿繊
維よりは大振幅時のスピーカの最低共振周波数foの低
下については良化するが、その低下率はまだ高く、満足
できるものではなかった。
【0005】また上記両者を混紡した混紡品はその材料
比率が50%ずつであり、性能はあくまでも両者の中間
でしかなく満足できるものではなかった。
比率が50%ずつであり、性能はあくまでも両者の中間
でしかなく満足できるものではなかった。
【0006】さらに上記のいずれをとってみてもスピー
カ用ダンパー2の基材と、形状を保持するためのフェノ
ール樹脂からなる含浸剤とのなじみが悪く密着性が低い
ために、このスピーカ用ダンパー2を用いたスピーカの
歪みが高くなり、音質に悪影響を与えるという課題を有
していた。
カ用ダンパー2の基材と、形状を保持するためのフェノ
ール樹脂からなる含浸剤とのなじみが悪く密着性が低い
ために、このスピーカ用ダンパー2を用いたスピーカの
歪みが高くなり、音質に悪影響を与えるという課題を有
していた。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決し、優れた
スピーカの性能を発揮することができるスピーカ用ダン
パーを提供することを目的とするものである。
スピーカの性能を発揮することができるスピーカ用ダン
パーを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明によるスピーカ用ダンパーは、パラ系ポリアミ
ド繊維に混紡率10〜30重量%のフェノール繊維を混
紡した織布にフェノール樹脂を含浸し、この織布を所定
の形状に加熱成形することによりスピーカ用ダンパーを
構成したものである。
に本発明によるスピーカ用ダンパーは、パラ系ポリアミ
ド繊維に混紡率10〜30重量%のフェノール繊維を混
紡した織布にフェノール樹脂を含浸し、この織布を所定
の形状に加熱成形することによりスピーカ用ダンパーを
構成したものである。
【0009】
【作用】スピーカ用ダンパーの基材にパラ系芳香族ポリ
アミドを用いることにより引張強度が木綿繊維やメタ系
芳香族ポリアミド繊維に比べて数倍高くなり、大振幅時
のダンパーの変形を非常に小さいものに抑えることがで
き、スピーカの最低共振周波数foの低下を抑制するこ
とができる。
アミドを用いることにより引張強度が木綿繊維やメタ系
芳香族ポリアミド繊維に比べて数倍高くなり、大振幅時
のダンパーの変形を非常に小さいものに抑えることがで
き、スピーカの最低共振周波数foの低下を抑制するこ
とができる。
【0010】また、上記同基材にフェノール繊維を混紡
することにより、形状を保持するために含浸するフェノ
ール樹脂との密着性が増し、より基材と含浸剤が一体化
することにより歪みが少なくなり、良好な音質のスピー
カを得ることができる。
することにより、形状を保持するために含浸するフェノ
ール樹脂との密着性が増し、より基材と含浸剤が一体化
することにより歪みが少なくなり、良好な音質のスピー
カを得ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例によるスピーカ用ダ
ンパーについて図面を用いて説明する。図1は本発明に
よるスピーカ用ダンパーの構成を示す斜視図であり、パ
ラ系ポリアミド繊維にフェノール繊維を重量比で30%
混紡した基布にフェノール樹脂を重量比で5%含浸した
後に成形金型を用いて断面が波形に加熱成形し、所定の
形状に切断してダンパー1を構成した。
ンパーについて図面を用いて説明する。図1は本発明に
よるスピーカ用ダンパーの構成を示す斜視図であり、パ
ラ系ポリアミド繊維にフェノール繊維を重量比で30%
混紡した基布にフェノール樹脂を重量比で5%含浸した
後に成形金型を用いて断面が波形に加熱成形し、所定の
形状に切断してダンパー1を構成した。
【0012】上記フェノール繊維の混紡率は、10%以
下の場合にはフェノール繊維の割合が少ないために混紡
基材の品質上のバラツキが発生する。また同混紡率が3
0%以上になると混紡基材の引張強度が低下して大振幅
時の最低共振周波数foが大きく低下することから上記
混紡率を10〜30%の範囲で使用することが重要であ
る。
下の場合にはフェノール繊維の割合が少ないために混紡
基材の品質上のバラツキが発生する。また同混紡率が3
0%以上になると混紡基材の引張強度が低下して大振幅
時の最低共振周波数foが大きく低下することから上記
混紡率を10〜30%の範囲で使用することが重要であ
る。
【0013】上記フェノール繊維を30%混紡した基布
の材料物性を(表1)に示す。
の材料物性を(表1)に示す。
【0014】
【表1】
【0015】また、本発明のダンパー1を用いた16cm
口径のスピーカの出力音圧周波数特性および第3次歪み
を図2に示す。なお、図2において従来品はメタ系芳香
族ポリアミドからなるスピーカ用ダンパー2を用いて構
成したスピーカを示すものである。図2から明らかなよ
うに出力音圧周波数特性には大きな差異はないが、特に
第3次歪みが低減しているのがわかる。
口径のスピーカの出力音圧周波数特性および第3次歪み
を図2に示す。なお、図2において従来品はメタ系芳香
族ポリアミドからなるスピーカ用ダンパー2を用いて構
成したスピーカを示すものである。図2から明らかなよ
うに出力音圧周波数特性には大きな差異はないが、特に
第3次歪みが低減しているのがわかる。
【0016】また、本発明のダンパー1を用いた16cm
口径のスピーカの経時変化における最低共振周波数fo
の変化率の推移を図3に示す。図3から明らかなように
従来の木綿繊維ダンパーやメタ系芳香族ポリアミド繊維
ダンパーに比べ、本発明によるダンパー1はスピーカの
最低共振周波数foの変化率が少ないことがわかる。
口径のスピーカの経時変化における最低共振周波数fo
の変化率の推移を図3に示す。図3から明らかなように
従来の木綿繊維ダンパーやメタ系芳香族ポリアミド繊維
ダンパーに比べ、本発明によるダンパー1はスピーカの
最低共振周波数foの変化率が少ないことがわかる。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明によるスピーカ用ダ
ンパーは構成されるため、基材とフェノール含浸剤との
なじみがよく、基材と樹脂が一体化するため歪みを低下
させることができ、スピーカの最低共振周波数foの変
化率の低下を防ぐことができる工業的価値の大なるもの
である。
ンパーは構成されるため、基材とフェノール含浸剤との
なじみがよく、基材と樹脂が一体化するため歪みを低下
させることができ、スピーカの最低共振周波数foの変
化率の低下を防ぐことができる工業的価値の大なるもの
である。
【図1】本発明の一実施例によるスピーカ用ダンパーの
構成を示す斜視図
構成を示す斜視図
【図2】同実施例によるスピーカ用ダンパーを用いたス
ピーカの出力音圧周波数特性図
ピーカの出力音圧周波数特性図
【図3】同実施例によるスピーカ用ダンパーを用いたス
ピーカの経時変化における最低共振周波数foの変化を
示す特性図
ピーカの経時変化における最低共振周波数foの変化を
示す特性図
【図4】従来のスピーカ用ダンパーの構成を示す斜視図
1 ダンパー
Claims (1)
- 【請求項1】 パラ系ポリアミド繊維に混紡率10〜3
0重量%のフェノール繊維を混紡した織布にフェノール
樹脂を含浸し、この織布を所定の形状に加熱成形してな
るスピーカ用ダンパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3272296A JP3052490B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | スピーカ用ダンパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3272296A JP3052490B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | スピーカ用ダンパー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05115095A JPH05115095A (ja) | 1993-05-07 |
JP3052490B2 true JP3052490B2 (ja) | 2000-06-12 |
Family
ID=17511892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3272296A Expired - Fee Related JP3052490B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | スピーカ用ダンパー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3052490B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3734931A1 (de) * | 1987-10-15 | 1989-05-03 | Henkel Kgaa | Mittel zum glaetten von textilfasermaterialien |
JP2006129037A (ja) * | 2004-10-28 | 2006-05-18 | Pioneer Electronic Corp | スピーカー用ダンパー |
-
1991
- 1991-10-21 JP JP3272296A patent/JP3052490B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05115095A (ja) | 1993-05-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |