JP2993251B2 - スピーカ用ダンパー - Google Patents
スピーカ用ダンパーInfo
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- JP2993251B2 JP2993251B2 JP3344414A JP34441491A JP2993251B2 JP 2993251 B2 JP2993251 B2 JP 2993251B2 JP 3344414 A JP3344414 A JP 3344414A JP 34441491 A JP34441491 A JP 34441491A JP 2993251 B2 JP2993251 B2 JP 2993251B2
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- Japan
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- speaker
- damper
- aromatic polyamide
- speaker damper
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-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R9/00—Transducers of moving-coil, moving-strip, or moving-wire type
- H04R9/02—Details
- H04R9/04—Construction, mounting, or centering of coil
- H04R9/041—Centering
- H04R9/043—Inner suspension or damper, e.g. spider
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
- Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種音響機器に使用され
るスピーカ用ダンパーに関するものである。
るスピーカ用ダンパーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種のスピーカ用ダンパーについ
て図面を用いて説明する。
て図面を用いて説明する。
【0003】図4は従来のスピーカ用ダンパーの構成を
示す斜視図であり、材料として木綿繊維、メタ系芳香族
ポリアミド繊維、またこれら両者を混紡した混紡繊維な
どを使用した基材に形状を保持するためにフェノール樹
脂などを含浸した後、成形金型を用いて断面が波形に形
成されたダンパー2を構成したものであった。
示す斜視図であり、材料として木綿繊維、メタ系芳香族
ポリアミド繊維、またこれら両者を混紡した混紡繊維な
どを使用した基材に形状を保持するためにフェノール樹
脂などを含浸した後、成形金型を用いて断面が波形に形
成されたダンパー2を構成したものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成ではスピーカ用ダンパー2の材料に木綿繊維を用
いた場合は、コストは最も安いが湿度による変形が大き
くなり、また大振幅時のスピーカの最低共振周波数fo
が大きく低下するという課題があった。
の構成ではスピーカ用ダンパー2の材料に木綿繊維を用
いた場合は、コストは最も安いが湿度による変形が大き
くなり、また大振幅時のスピーカの最低共振周波数fo
が大きく低下するという課題があった。
【0005】またスピーカ用ダンパー2の材料にメタ系
芳香族ポリアミド繊維を用いた場合には、上記木綿繊維
よりは大振幅時のスピーカの最低共振周波数fo低下に
ついては良化するが、その低下率はまだ高く、満足でき
るものではない。
芳香族ポリアミド繊維を用いた場合には、上記木綿繊維
よりは大振幅時のスピーカの最低共振周波数fo低下に
ついては良化するが、その低下率はまだ高く、満足でき
るものではない。
【0006】また、上記両者を混紡した混紡品はその材
料比率が50%ずつであり、性能はあくまでも両者の中
間でしかなく、満足できるものではなかった。
料比率が50%ずつであり、性能はあくまでも両者の中
間でしかなく、満足できるものではなかった。
【0007】さらに上記のいずれをとってみてもスピー
カ用ダンパー2の基材と形状を保持するためのフェノー
ル樹脂からなる含浸剤とのなじみが悪く密着性が低いた
めに、このスピーカ用ダンパー2を用いたスピーカの歪
みが高くなり、音質に悪影響を与えるという課題を有し
ていた。
カ用ダンパー2の基材と形状を保持するためのフェノー
ル樹脂からなる含浸剤とのなじみが悪く密着性が低いた
めに、このスピーカ用ダンパー2を用いたスピーカの歪
みが高くなり、音質に悪影響を与えるという課題を有し
ていた。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決し、優れた
スピーカの性能を発揮することができるスピーカ用ダン
パーを提供することを目的とするものである。
スピーカの性能を発揮することができるスピーカ用ダン
パーを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、パラ系芳香族ポリアミド繊維とメタ系芳香
族ポリアミド繊維を混紡した織布にフェノール樹脂とス
テアリン酸樹脂を含浸し、この織布を所定の形状に加熱
成形することによりスピーカ用ダンパーを構成したもの
である。
に本発明は、パラ系芳香族ポリアミド繊維とメタ系芳香
族ポリアミド繊維を混紡した織布にフェノール樹脂とス
テアリン酸樹脂を含浸し、この織布を所定の形状に加熱
成形することによりスピーカ用ダンパーを構成したもの
である。
【0010】
【作用】以上のようにスピーカ用ダンパーの基材にパラ
系芳香族ポリアミドとメタ系芳香族ポリアミド繊維を混
紡した織布を用いることにより、引張強度が木綿繊維や
メタ系芳香族ポリアミド繊維に比べ数倍高くなり、大振
幅時のダンパーの変形を非常に小さいものにでき、スピ
ーカの最低共振周波数foの低下を抑制することができ
る。
系芳香族ポリアミドとメタ系芳香族ポリアミド繊維を混
紡した織布を用いることにより、引張強度が木綿繊維や
メタ系芳香族ポリアミド繊維に比べ数倍高くなり、大振
幅時のダンパーの変形を非常に小さいものにでき、スピ
ーカの最低共振周波数foの低下を抑制することができ
る。
【0011】また、ステアリン酸樹脂を織布に含浸する
ことにより、成形時の離型性を改良することができ、生
産性を向上することができる。
ことにより、成形時の離型性を改良することができ、生
産性を向上することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例によるスピーカ用ダ
ンパーについて図面を用いて説明する。図1は本発明に
よるスピーカ用ダンパーの構成を示す斜視図であり、パ
ラ系芳香族ポリアミド繊維とメタ系芳香族ポリアミド繊
維を重量比で50%ずつ混紡した織布に、フェノール樹
脂を重量比で5%、ステアリン酸樹脂を重量比で3%含
浸した後に成形金型を用いて断面が波形に加熱成形し、
所定の形状に切断してスピーカ用ダンパー1を構成し
た。上記パラ系芳香族ポリアミド繊維の混紡率は、より
多い方が混紡基材の引張強度が高くなり、大振幅時のス
ピーカの最低共振周波数foの低下が防げるため良化の
方向であるが、成形性や切断性などは逆に悪化する方向
であり、50%程度の混紡率で使用することが重要であ
る。
ンパーについて図面を用いて説明する。図1は本発明に
よるスピーカ用ダンパーの構成を示す斜視図であり、パ
ラ系芳香族ポリアミド繊維とメタ系芳香族ポリアミド繊
維を重量比で50%ずつ混紡した織布に、フェノール樹
脂を重量比で5%、ステアリン酸樹脂を重量比で3%含
浸した後に成形金型を用いて断面が波形に加熱成形し、
所定の形状に切断してスピーカ用ダンパー1を構成し
た。上記パラ系芳香族ポリアミド繊維の混紡率は、より
多い方が混紡基材の引張強度が高くなり、大振幅時のス
ピーカの最低共振周波数foの低下が防げるため良化の
方向であるが、成形性や切断性などは逆に悪化する方向
であり、50%程度の混紡率で使用することが重要であ
る。
【0013】本発明のスピーカ用ダンパー1を用いた1
6cm口径のスピーカの出力音圧周波数特性および第3次
歪みを図2に示す。なお図2において、従来品はメタ系
芳香族ポリアミドからなるスピーカ用ダンパー2を用い
て構成したスピーカを示すものである。図2から明らか
なように、出力音圧周波数特性には大きな差異はない
が、特に第3次歪みが低減しているのがわかる。
6cm口径のスピーカの出力音圧周波数特性および第3次
歪みを図2に示す。なお図2において、従来品はメタ系
芳香族ポリアミドからなるスピーカ用ダンパー2を用い
て構成したスピーカを示すものである。図2から明らか
なように、出力音圧周波数特性には大きな差異はない
が、特に第3次歪みが低減しているのがわかる。
【0014】また、本発明のスピーカ用ダンパー1を用
いた16cm口径のスピーカの経時変化における最低共振
周波数foの変化率の推移を図3に示す。図3から明ら
かなように、従来の木綿繊維ダンパーやメタ系芳香族ポ
リアミド繊維ダンパーに比べ、本発明によるスピーカ用
ダンパー1はスピーカの最低共振周波数foの変化率が
少ないことがわかる。
いた16cm口径のスピーカの経時変化における最低共振
周波数foの変化率の推移を図3に示す。図3から明ら
かなように、従来の木綿繊維ダンパーやメタ系芳香族ポ
リアミド繊維ダンパーに比べ、本発明によるスピーカ用
ダンパー1はスピーカの最低共振周波数foの変化率が
少ないことがわかる。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明によるスピーカ用ダ
ンパーは構成されるため、ダンパー基材の引張強度を大
幅に向上することができるため、歪みを低減することが
でき、またスピーカの最低共振周波数foの低下を防ぐ
ことも可能となり、さらに成形金型での成形時の離型性
が向上することにより、生産性も向上することが可能と
なる工業的価値の大なるものである。
ンパーは構成されるため、ダンパー基材の引張強度を大
幅に向上することができるため、歪みを低減することが
でき、またスピーカの最低共振周波数foの低下を防ぐ
ことも可能となり、さらに成形金型での成形時の離型性
が向上することにより、生産性も向上することが可能と
なる工業的価値の大なるものである。
【図1】本発明の一実施例によるスピーカ用ダンパーの
構成を示す斜視図
構成を示す斜視図
【図2】同実施例によるスピーカ用ダンパーと従来のス
ピーカ用ダンパーを用いたスピーカの出力音圧周波数特
性図
ピーカ用ダンパーを用いたスピーカの出力音圧周波数特
性図
【図3】同実施例によるスピーカ用ダンパーと従来のス
ピーカ用ダンパーを用いたスピーカの経時変化における
最低共振周波数foの変化を示す特性図
ピーカ用ダンパーを用いたスピーカの経時変化における
最低共振周波数foの変化を示す特性図
【図4】従来のスピーカ用ダンパーの構成を示す斜視図
1 スピーカ用ダンパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04R 9/02 103 H04R 7/02
Claims (1)
- 【請求項1】パラ系芳香族ポリアミド繊維とメタ系芳香
族ポリアミド繊維を混紡した織布に、フェノール樹脂と
ステアリン酸樹脂を含浸し、所定の形状に成形したスピ
ーカ用ダンパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3344414A JP2993251B2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | スピーカ用ダンパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3344414A JP2993251B2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | スピーカ用ダンパー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05183991A JPH05183991A (ja) | 1993-07-23 |
JP2993251B2 true JP2993251B2 (ja) | 1999-12-20 |
Family
ID=18369070
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3344414A Expired - Fee Related JP2993251B2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | スピーカ用ダンパー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2993251B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101651229B1 (ko) * | 2015-04-22 | 2016-08-25 | 주식회사 백일 | 댐퍼용 복합직물 및 그 제조방법 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0729289B1 (en) * | 1995-02-23 | 1998-07-22 | Teijin Limited | Speaker damper and production method thereof |
JP2006129037A (ja) * | 2004-10-28 | 2006-05-18 | Pioneer Electronic Corp | スピーカー用ダンパー |
-
1991
- 1991-12-26 JP JP3344414A patent/JP2993251B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101651229B1 (ko) * | 2015-04-22 | 2016-08-25 | 주식회사 백일 | 댐퍼용 복합직물 및 그 제조방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05183991A (ja) | 1993-07-23 |
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Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |