JP3052376B2 - スピーカ用振動板 - Google Patents

スピーカ用振動板

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JP3052376B2
JP3052376B2 JP2401533A JP40153390A JP3052376B2 JP 3052376 B2 JP3052376 B2 JP 3052376B2 JP 2401533 A JP2401533 A JP 2401533A JP 40153390 A JP40153390 A JP 40153390A JP 3052376 B2 JP3052376 B2 JP 3052376B2
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speaker
edge
edge material
water
diaphragm
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登 小泉
俊宏 清水
公信 近野
充孝 小田
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Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主に音響機器に組込まれ
るスピーカに用いられるスピーカ用振動板に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】最近、車載用スピーカとしてドアに組込
むスピーカや、風呂の中で再生を楽しむための風呂用ス
ピーカ、さらには屋外で用いる屋外用スピーカとして、
防水性に優れたものが要求されてきている。
【0003】従来におけるこの種のスピーカに用いるス
ピーカ用振動板として、特に防水性の布エッジは現在ま
でまだ完全なものが開発されていない。その理由は布エ
ッジ特有の軽量且つ機械損失の値が大きいものを要求さ
れるため、目止め剤の塗布量が限定されるため、布目に
十分なコーティングができないため、ピンホールからの
水漏れが発生しやすい。また、布を含むエッジ材の総重
量は120g/m2〜190g/m2が主流であり、布の生
地重量は80g/m2〜110g/m2である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したようにフェノ
ール樹脂からなる成形剤とNBR,SBR,ウレタン,
アクリル等の目止め剤をプラスした重量をスピーカの能
率(音圧レベル)点から前記の40g/m2〜80g/m2
程度に押さえる必要があり、防水布を得る場合としては
ピンホール発生により水漏れを防ぐことが難しいもので
あった。すなわち、従来のスピーカ用振動板では防水性
の布エッジ材を得ることができないといった問題点を有
するものであった。
【0005】本発明は総重量を増さずに防水性の優れた
エッジ材を用いたスピーカ用振動板を提供することを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、フェノール樹脂にフッ素系撥水剤を配合し
た硬化剤を織布に含浸して目止め剤の含浸を抑制したエ
ッジ基材に、合成ゴムにワックス系撥水剤を配合した目
止め剤をコーティングしたエッジ材を振動板本体の周縁
部に結合した構成とするものである。
【0007】
【作用】上記構成とすることにより、防水性に優れ総重
量の増加のないエッジ材を用いたスピーカ用振動板を得
ることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明のスピーカ用振動板の一実施例
を図面を用いて説明する。すなわち、本発明のスピーカ
用振動板は図1に示すようにコーン状に形成された振動
板本体1の周縁部にはロール状のエッジ材2が結合され
ている。
【0009】このエッジ材2は図2に示すようにフッ素
とフェノールの混合物からなる硬化剤を含浸した基布3
の両面にマイクロクリスタリンワックスなどのワックス
系撥水剤を混合したSBR,NBR,ウレタン,アクリ
ル等の合成ゴムからなる目止め剤4がコーティングして
構成されている。
【0010】このエッジ材2は、綿布などの基布3にフ
ッ素とフェノールの混合物からなる硬化剤を含浸し、こ
れをロール状に加熱加圧成形してエッジ基材を構成し、
このエッジ基材に合成ゴムにマイクロクリスタリンワッ
クスを混合した目止め剤4を表面側に40g/m2、裏面
側に20g/m2コーティングして製造されている。
【0011】次に具体例について説明する。綿布:30
番手,縦68本,横60本/インチ、硬化剤:メタノー
ル(95部),フェノール(5部),フッ素樹脂(0.
02部)、目止め剤:水アセトン混合溶剤(70部),
SBR(10部),NBR(20部),マイクロクリス
タリンワックス(0.3部)上記内容の硬化剤,目止め
剤を使用し綿布よりなる基布3に硬化剤を含浸し加熱加
圧成形した後、目止め剤4をコートする。目止め剤4の
コーティング量は表面40g/m2、裏面20g/m2の合
計60g/m2をコーティングした。
【0012】従来の方式では表面コート剤のみで綿布の
クロス目を封止するには表面コート量を多量に使用しな
ければならないためエッジ材の総重量が重くなり、スピ
ーカの電気,機械変換効率の低下とエッジ材のコンプラ
イアンスが低下するため、コーン面にも応力が加わり歪
発生の原因になる。
【0013】本発明はエッジ材2の重量を殆ど増加せず
に防水効果を発揮するものであり、次に実施例の効果を
述べる硬化剤のフェノールにフッ素系撥水剤を混合する
目的には2つの理由がある。その一つは目止め剤4をコ
ーティングする場合基布3に撥水効果があると基布3
(糸)への目止め剤4の含浸が少なくなり基布3の表面
へ残る目止め剤4が多くなり、ピンホールのない皮膜が
形成される。また目止め剤4にワックス系撥水剤を混合
することにより、ワックス特有の塗膜形成の良い性質を
利用することにより塗膜のピンホールの減少を促進する
ものである。
【0014】
【表1】
【0015】上記(表1)に16cm口径の従来の布エッ
ジ材と本発明の布エッジ材との防水性の効果を比較し
た。その防水テスト方法は図3に示すような方法で行っ
た。図3において5は水を溜める筒、6はブラケット、
7はパッキング、8はロール状に成形した布エッジ材、
9は水を示す。従来のエッジ材は水深3cmに水を入れた
後10〜15分後に15〜20ヶ所のピンホールから水
漏れが発生し6時間後に全ての水が筒の部分よりなくな
った。
【0016】本発明の布エッジ材は蒸発による水の補給
をしながら3cmの水深を維持した結果14日間経過した
時点においても水漏れの発生が見られなかった。
【0017】以上述べたようにワックス混合ゴム系の目
止め剤4による無ピンホール膜の形成とさらに塗膜の形
成を良くするために基布3にフェノール樹脂にフッ素系
撥水剤を混合した硬化剤を含浸乾燥したものである。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明のスピーカ用振動板
は、エッジ材の総重量を従来のエッジ材と同等にするこ
とができピンホールも全く無いものとなり、前述した試
験法による水圧テストにおいても水漏れの全くないエッ
ジ材が得られ、応用分野として防水性が要求される車載
用のドアに取付けるスピーカとして、また風呂用のスピ
ーカ,屋外用のスピーカに採用でき、安価で完全な防水
用のスピーカ用振動板を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスピーカ用振動板の一実施例を示す断
面図
【図2】同スピーカ用振動板に用いるエッジ材の要部の
拡大断面図
【図3】同エッジ材の防水性のテスト状態を示す断面図
【符号の説明】
1 振動板本体 2 エッジ材 3 基布 4 目止め剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田 充孝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−290399(JP,A) 特開 昭63−261988(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 7/20 H04R 1/00 311

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェノール樹脂にフッ素系撥水剤を配合
    した硬化剤を織布に含浸して目止め剤の含浸を抑制し
    エッジ基材に、合成ゴムを基材とした塗料にワックス系
    撥水剤を配合した目止め剤をコーティングしたエッジ材
    を振動板本体の周縁部に結合したスピーカ用振動板。
JP2401533A 1990-12-12 1990-12-12 スピーカ用振動板 Expired - Lifetime JP3052376B2 (ja)

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