JP3051928U - 水中設置用炭素繊維束 - Google Patents

水中設置用炭素繊維束

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JP3051928U
JP3051928U JP1998001069U JP106998U JP3051928U JP 3051928 U JP3051928 U JP 3051928U JP 1998001069 U JP1998001069 U JP 1998001069U JP 106998 U JP106998 U JP 106998U JP 3051928 U JP3051928 U JP 3051928U
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康二 金子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】輸送又は保管時に場所を取ることが無く、かつ
施工時の取扱いが容易であるとともに、水中では炭素繊
維束が広範囲にばらけることができる水中設置用炭素繊
維束の提供。 【解決手段】水中に設置され、人工藻や水質浄化用の接
触濾材などに使用される水中設置用炭素繊維束を、「主
索部1」と、「該主索部1と平行に延びる副索部3」
と、「主索部1に挿入固定されて、副索部3に向かう途
中で、所定間隔を保ち平行に延びる水溶性経編糸5に挿
入固定されては折り返すことを、一回ないしは数回行っ
た後に副索部3に挿入固定され、再び主索部1に戻る途
中で、前記水溶性経編糸5に挿通固定されては折り返す
ことを、一回ないしは数回行った後に、主索部1に挿入
固定されることを繰り返してなる炭素繊維束2」と、か
ら構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、人工藻や水質浄化のための接触濾材として利用できる炭素繊維束に 関する。更に詳細には、輸送又は保管時においては、場所を取ることが無く、水 中設置時においては、炭素繊維束が自在にばらけて広がり、藻様の役割を果たす ことができる水中設置用炭素繊維束に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、人工漁礁に使用される人工藻や水質浄化のための接触濾材として、微生 物が付着し易いという性質を有する炭素繊維を利用した水中設置用炭素繊維束に 関する技術が提案されている。
【0003】 例えば、主索として水中において張られるロープに、微生物の付着媒体となる 炭素繊維束を所定間隔に取り付けることにより形成された人工藻場や炭素繊維束 を水質浄化槽内に多数設置して、汚水等の水質浄化のための接触濾材とする技術 などである。
【0004】 これらの従来の技術では、一般的に、炭素繊維束が、水中で広範囲に広がり揺 動して人工藻や水質浄化のための接触濾材の役割を果たすことができるように、 主索となるロープや基材に対して、細長い炭素繊維束が、房状に多数形成された 構成となっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、使用される炭素繊維束は、折り曲げる等すると、非常に毛羽だ ちやすく、破損しやすい性質を有するため、輸送、保管・収納等をする場合にコ ンパクト化することが困難であり、細長く場所を取る炭素繊維束の取り扱いに苦 労していた。
【0006】 また、施工時においても、炭素繊維束が細長い形状を有していることから、取 り扱いが不便であり、効率のよい設置作業の妨げとなっていた。
【0007】 そこで、本願考案は、水溶性経編糸により所定幅に縮小された状態で、確実に 保持され、コンパクトに形成された水中設置用炭素繊維束であって、輸送、保管 、施工時においては場所を取ることが無い一方、水中設置時には、水溶性経編糸 が溶けてなくなることにより、炭素繊維束が、自在にばらけて広がり、人工藻や 水質浄化用の接触濾材の役割を果たすことができる水中設置用炭素繊維束を提供 することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、以下の手段を採用する。
【0009】 請求項1では、水中に設置され、人工藻や水質浄化用の接触濾材などに使用さ れる水中設置用炭素繊維束を、「経て方向に形成された主索部」と、「該主索部 と所定定間隔を保って平行に延びる副索部」と、「主索部に挿入固定され、副索 部に向かう途中で、所定間隔を保ち平行に延びる水溶性経編糸に挿入固定されて は折り返すことを、一回ないしは数回行った後に副索部に挿入固定され、主索部 に戻る途中で、前記水溶性経編糸に挿入固定されては折り返すことを、一回ない しは数回行った後に主索部に挿入固定されることを繰り返してなる炭素繊維束」 と、から構成する。 この構成によって、主索部と副索部の間の長さを、所定幅に縮小することがで きる。 主索部は、炭素繊維束が挿入されて固定される部材となり、副索部は主索部か ら延びる炭素繊維束が挿入固定されて、折り返される部材となって、炭素繊維束 を主索部と副索部の間に張り渡す役割を果たす。 水溶性経編糸は、主索部と副索部の間の炭素繊維束をジグザグ形状に保持して 、陸上においては、炭素繊維束をコンパクトなサイズに保持する(主副両索部間 の長さを所定幅に縮小し、保持する)とともに、水中では、容易に溶けて消失し 、炭素繊維束を自在にばらけさせる。
【0010】 請求項2では、請求項1記載の主索部が、「経て方向に延びる主軸ロープ」と 、「該主軸ロープの両側を該主軸ロープと平行に延びる複数の地経編糸」と、「 主軸ロープと交差しながら、前記地経編糸に挿入固定されては往復する振り糸」 と、から構成して、前記炭素繊維束を、地経編糸に挿入固定して、前記副索部に 向かわせるようにする。 地経編糸に挿入固定され、二本の地経編糸の間をジグザグ上に往復し、主索部 に交差するように形成された振り糸は、主軸ロープを表裏から挟持する。 主索部に固定された主軸ロープは、水に浮かぶフロートや水質浄化槽の側壁等 に固定される部材となる役割を果たす。
【0011】 請求項3では、請求項1又は請求項2記載の副索部を簡易な捨て編糸から構成 する。 この捨て編糸は、主索部から延びる炭素繊維束の折り返し部分となって副索部 をなして、炭素繊維束を主索部と副索部の間に張り渡す。 また、該捨て編糸のやや主索部側の位置において、炭素繊維束を経て方向に渡 って切断することにより、炭素繊維束は主索部から房状に垂下させることができ 、水中では、炭素繊維束がばらけて広がって、人工藻や接触濾材の役割を果たす 。 この場合、切断され、切り離された捨て編糸とその周辺部材は、廃棄等され、 水中には持ち込まれることのない部材となる。
【0012】 請求項4では、請求項2記載の副索部を、「経て方向に延びる主軸ロープ」と 、「該主軸ロープの両側を主軸ロープと平行に延びる複数の地経編糸」と、「主 軸ロープと交差しながら、前記地経編糸に挿入固定されては往復する振り糸」と 、から構成する。 副索部を主索部と同様の構成とすることにより、主索部だけでなく、下方の副 索部にも炭素繊維束を挿入して固定し、主索部と副索部の間に炭素繊維束を張り 渡したままの状態で、水中に設置できる。 これにより、水中で水溶性経編糸が溶けて消失すると、炭素繊維束の部分は、 略紡錘状に膨らみながらばらけ、人工藻や接触濾材の役割を果たす。
【0013】 請求項5では、請求項4記載の副索部に、前記主索部に使用される繊維よりも 比重の重いガラス繊維等を使用する。 主索部よりも比重の重いガラス繊維等は、水中で錘の役割を果たして、炭素繊 維束の揺動を適度に抑制する。
【0014】
【考案の実施の形態】
次に、本考案の実施の形態を好適な実施例に基づいて、添付図面を参照しなが ら説明する。
【0015】 図1は、本考案に係る水中設置用炭素繊維束の第1の実施例の基本的な構成を 示す図、図2は、同実施例の主索部の部分拡大図、図3は、同実施例の捨て編糸 をカットしない状態の略全体を示す図、図4は、同実施例を水中に設置し、水溶 性経編糸が溶けて消失した時の様子を示す図である。
【0016】 図5は、本考案に係る水中設置用炭素繊維束の第2の実施例の完成品の全体を 示す図、図6は、同実施例を水質浄化槽内に設置したときの様子を示す図、であ る。
【0017】 まず、図1を参照して、本考案の第1の実施例である水中設置用炭素繊維束の 基本的な構成から説明することにする。
【0018】 本実施例に係る水中設置用炭素繊維束の基本的な構成は、「経て方向(図面向 かって左右方向)に延びる主索部1」と、「該主索部1と所定間隔を保ち平行に 延びる副索部3」と、「主索部1に挿入されては副索部3側にに延び、副索経部 3に挿入固定されては折り返されて、再び主索部1に戻って挿入され、主索部1 と副索部3の間をジグザグ状に張り渡されてなる炭素繊維束2」と、からなって いる。
【0019】 尚、炭素繊維束2は、多数の炭素繊維フィラメント201(図3参照)が、結 束されて形成されたものである。
【0020】 主索部1には、経て方向中心に延びる主軸ロープ(又は紐)101が形成され ている。そして、該主軸ロープ101と平行に延びる地経編糸102(102a 、102b)が、主軸ロープ101の両脇に1本ずつ、計2本設けられている( 地経編糸102の本数は、2本に限定したものではなく、2本以上であってもよ い)。
【0021】 また、主索部1には、地経編糸102(102a、102b)間を、該地経編 糸102に挿入固定されながらジグザグ状に形成され、主軸ロープ101と交差 する振り糸103が設けられている。
【0022】 該振り糸103は、主軸ロープ101の表(図面手前側)を通る表振り糸10 3aと、表振り糸103aとは反対側の方向(副索部3側の方向)から、主軸ロ ープ101の裏側(図面向こう側)を通る裏振り糸103bと、から構成されて いる。
【0023】 ここで、主索部1の拡大図である図2に基づいて、主軸ロープ101、地経編 糸102(102a、102b)、振り糸103(103a、103b)、炭素 繊維束2の構成を、具体的に説明する。
【0024】 図2に表された黒丸(●)部分は、地経編糸102(102a、102b)に 対して、挿入固定されている部分、即ち、鎖編みされてなる地経編糸102の糸 と糸との隙間に挿入されて、締め付けられて固定されている部分を示している。
【0025】 一方、図2に表された中白四角(□)部分、中白三角(△)部分は、ともに単 に交差している部分を示しており、挿入固定されていない部分であることを示し ている。
【0026】 そのうち□部分は、主軸ロープ101の表側(図面手前側)を表振り糸103 aが交差している部分であり、△部分は、主軸ロープ101の裏側(図面向こう 側)を裏振り糸103bが交差している部分を示している。
【0027】 炭素繊維束2は、地経編糸102(102a、102b)に対しては、挿入固 定され、主軸ロープ101に対しては、該ロープ101の表側を交差するように 形成されている。
【0028】 この主索部1の構成により、主軸ロープ101は、振り糸103(103a、 103b)によって、表側と裏側から挟持されて、確実に固定された状態となっ ており、主索部1全体が補強されることになる。
【0029】 一方の副索部3aは、主索部1と平行に走る経編糸からなっており、主索部1 とともに炭素繊維束2をまっすぐに緊張させた状態のままで、張り渡すために必 要な部材である。
【0030】 ここで、第1実施例においては、副索部3aは、捨て編糸を使用する。即ち、 副索部3aのやや上方を走るカット線4位置で切断することによって、炭素繊維 束2を、主索部1と副索部3の間に張り渡された形態から主索部1から房状に垂 れ下がる形態に変化させるためである。
【0031】 副索部3a側で切断され、一端が開放された炭素繊維束は、水中で房状にばら けて広がって、人工藻や接触濾材の役割を有効に果たすことができる。
【0032】 尚、切断され、切り離された捨て編糸とその周辺部材は、廃棄等され、水中に は持ち込まれることのない部材となる。
【0033】 続いて、主に図3に基づいて、所定の編み機により形成されてなる、同実施例 の完成品の構成を説明する。
【0034】 図3に示す完成品においては、主索部1と副索部3aの間に張り渡された炭素 繊維束2は、単純に張り渡した場合(図1参照)の長さの約1/2〜1/3の幅 にまで、縮小されてなるものである。かかる形態は、主索部1と副索部3aの間 に炭素繊維束2を張り渡しながら同時に形成していくものである。
【0035】 即ち、経て方向に形成された主索部1に挿入固定され炭素繊維束2は、副索部 3aに向かう途中で、経て方向に適宜選択される間隔を保ち平行に延びる2本の 水溶性経編糸5(5a、5b)に挿入固定されては折り返すことを、一回ないし は数回行った後に副索部3aに挿入固定される。
【0036】 そして、副索部3aに挿入固定された炭素繊維束2は、再び主索部1に戻る途 中においても、水溶性経編糸5(5a、5b)に挿入固定されては折り返すこと を、一回ないしは数回行った後に、再び主索部1に挿入固定される。
【0037】 この工程を繰り返しながら、主索部1と副索部3の間に、炭素繊維束2をジグ ザグ状に形成して、本願考案の完成品たる、コンパクトな水中設置用炭素繊維束 を形成する。
【0038】 尚、主索部1に挿入固定された炭素繊維束2が、副索部3aに至るまでの間に 行う折り返しの回数は、適宜選択できるものである。
【0039】 例えば、主索部1と副索部3の間で、炭素繊維束2を単純に張り渡した状態( 図1の状態)で、主索部1と副索部3aの間の長さを約60cmとした場合には 、折り返しの回数を1回(水溶性経編糸5aで折り返し、かつ5bに挿入固定さ れて折り返す単位を「折り返し回数」1回とする。)とすれば、完成品の主索部 1と副索部3aの間の幅は、約25cmに縮小することができる(図3参照)。
【0040】 この構成とすることにより、主索部1と副索部3aの間の幅を、用途、即ち、 設置される場所の水中の環境(例えば、流速、深さ、生物相など)に応じ、折り 返し回数を変化させることによって、適宜選択できるようになるので、大変便利 である。
【0041】 ここで、炭素繊維束2を折り返すことによって、主索部1と副索部3aの間に 形成される折り返し部6(6a、6b)は、それぞれ、ポリビニルアルコール( ポバール又はPVAともいう。)などの水溶性の材料から形成された水溶性経編 糸5(5a、5b)に対して挿入され、固定されている。
【0042】 この水溶性経編糸5(5a、5b)は、陸上においては、炭素繊維束2をコン パクトなサイズに縮小保持(主副両索部間の長さを所定幅に縮小保持)する役割 を果たすとともに、水中では、容易に溶けて消失し、炭素繊維束2をもとの所定 の長さに戻すとともに、多数の炭素繊維201にばらけさせる。
【0043】 言い換えれば、炭素繊維束2を水溶性経編糸5(5a、5b)によって保持し たことによって、輸送や保管に便利で、施工時にも取り扱いやすいコンパクトな サイズの炭素繊維束2であるとともに、水中設置時においては、広範囲に広がる 藻場等を提供できる水中設置用の炭素繊維束2を提供することができる。
【0044】 ここで、施工方法を図3及び図4を参照して説明する。まず、水底11に接地 する錘10が設けられた係留索9が連結され、水面に浮かぶ二つのフロート7( 7a、7b)の間に主索部1を渡して、固定する。
【0045】 水中では、水溶性経編糸5(5a、5b)が溶けて、自然に消失し、主索部1 に挿入固定された炭素繊維束2は、房状に垂れ下がり、水流により泳動してばら け、人工藻場を形成する。
【0046】 また、本実施例については、図示はしないが、汚水処理施設の水路の側壁等に 結びつけられた主索部1から房状に垂れ下がって、水流により泳動してばらけ、 水質浄化のための接触濾材としても役立つ(図6を参考)。
【0047】 尚、水中設置時の施工方法及び構成は、図に示した構成に限るものではなく、 適宜選択可能である。
【0048】 以下、図5,図6に基づいて、本考案に係る水中設置用炭素繊維束の第2の実 施例について説明する。 本実施例の特徴は、第1実施例では、捨て編糸によって構成される副索部3a 部分を、主索部1同様の構成としたことにある。
【0049】 即ち、上記第1実施例では、副索部3aは、炭素繊維束2から切り離されて廃 棄され、水中での使用には関係が無くなる部材、即ち捨て編糸であるが、第2実 施例においては、炭素繊維束2を切断するという手段を採用せず、副索部3bも 主索部1同様の構成として、水中に設置する部材として活用する。
【0050】 尚、副索部3bの構成については、主索部1と同様故、その説明は、主索部1 と同符号を付すことにより、割愛する(図2参照)。
【0051】 本実施例では、炭素繊維束2を、主索部1と副索部3bとの間で、水溶性経編 糸5(5a、5b)に挿入固定しながらジグザグ状に折り返し部分を形成しなが ら張り渡して形成した完成品を、そのまま水中に設置する。
【0052】 この場合は、主索部1と副索部3bとの間の炭素繊維束2は、略紡錘状に膨ら んで、人工藻場や接触濾材(図6参照)の役割を果たすことになる。
【0053】 尚、水中設置時の形態は、図示した形態に限るものではなく、適宜選択可能で ある。
【0054】 この第2実施例においては、副索部3bに、主索部1に使用される繊維よりも 比重の重いガラス繊維等を使用すれば、副索部3bは、水中で錘の役割を果たし て、炭素繊維束2の揺動を適正化させることもできる。
【0055】 即ち、流速が大きい水中の設置条件においては、炭素繊維束2が、流されてし まって、水面に浮上する事態や炭素繊維束2の過剰な揺動を抑制することができ る。
【0056】
【考案の効果】
本願によって開示される考案の効果を説明すれば、以下の通りである。 (1)主索部と副索部の間の長さを所定幅に縮小したことにより、陸上におい ては、炭素繊維束がコンパクトなサイズに保持されるため、輸送や保管に場所と ることがなく、また、施工時にも取り扱いが容易となるため、便利である。
【0057】 (2)水溶性経編糸は、水中では、容易に溶けて消失するため、該水溶性経編 糸で保持されて縮小されていた炭素繊維束を、もとの長さに開放させ、かつ、自 在にばらけさせ、藻場や接触濾材の及ぶ領域を広範囲に確保することができる。
【0058】 (3)副索部を簡易な捨て編糸から構成し、炭素繊維束を該捨て編糸のやや上 方で経て方向に切断することにより、炭素繊維束を主索部から房状に垂下させて 、ばらけさせることができる。
【0059】 (4)主索部を、経て方向に延びる主軸ロープと、該主軸ロープの両側を主軸 ロープと平行に延びる2本の地経編糸と、該地経編糸に挿入固定されつつ、主軸 ロープと交差しながら挿入される振り糸と、から構成したことにより、水に浮か ぶフロートや水質浄化槽の側壁等に固定される主軸ロープは、補強されて、炭素 繊維束を確実に支持することができる。
【0060】 (5)副索部を、主索部同様の構成とすることにより、主索部と副索部の間に 炭素繊維束を張り渡したまま、水中に設置することができる。即ち、張り渡され た炭素繊維束は、水中で水溶性経編糸が溶けて消失したときに、略紡錘状に膨ら みながら、ばらけることができ、藻場や接触濾材の及ぶ領域を広範囲に確保する ことができる。
【0061】 (6)副索部に、前記主索部に使用される繊維よりも比重の重いガラス繊維等 を使用することにより、副索部に水中で錘の役割を果たさせれば、流速の大きい 条件下でも、炭素繊維束の揺動を適度に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る水中設置用炭素繊維束の第1の実
施例の基本的な構成を示す図
【図2】同実施例の主索部の部分拡大図
【図3】同実施例の捨て編糸をカットしない状態の略全
体を示す図
【図4】同実施例を水中に設置したときの様子を示す図
【図5】本考案に係る水中設置用炭素繊維束の第2の実
施例の完成品の全体を示す図
【図6】同実施例を水質浄化槽内に設置したときの様子
を示す図
【符号の説明】
1 主索部 2 炭素繊維束 3(3a、3b)副索部 5(5a、5b)水溶性経編糸 6(6a、6b)折り返し部 101主軸ロープ 102(102a、102b)地経編糸 103(103a、103b)振り糸

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水中に設置され、人工藻や水質浄化用の接
    触濾材などに使用される水中設置用炭素繊維束であっ
    て、前記水中設置用炭素繊維束が、 経て方向に形成された主索部と、 該主索部と所定定間隔を保って平行に延びる副索部と、 主索部に挿入固定され、副索部に向かう途中で、所定間
    隔を保ち平行に延びる水溶性経編糸に挿入固定されては
    折り返すことを、一回ないしは数回行った後に副索部に
    挿入固定され、主索部に戻る途中で、前記水溶性経編糸
    に挿入固定されては折り返すことを、一回ないしは数回
    行った後に主索部に挿入固定されることを繰り返してな
    る炭素繊維束と、から構成されたことを特徴とする水中
    設置用炭素繊維束。
  2. 【請求項2】前記主索部が、経て方向に延びる主軸ロー
    プと、該主軸ロープの両側を該主軸ロープと平行に延び
    る複数の地経編糸と、主軸ロープと交差しながら、前記
    地経編糸に挿入固定されては往復する振り糸と、から構
    成され、 前記炭素繊維束が、地経編糸に挿入固定されて、前記副
    索部に向かうことを特徴とする請求項1記載の水中設置
    用炭素繊維束。
  3. 【請求項3】前記副索部を、簡易な捨て編糸から構成し
    たことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の水中設
    置用炭素繊維束。
  4. 【請求項4】前記副索部が、経て方向に延びる主軸ロー
    プと、該主軸ロープの両側を主軸ロープと平行に延びる
    複数の地経編糸と、主軸ロープと交差しながら、前記地
    経編糸に挿入固定されては往復する振り糸と、から構成
    され、 前記炭素繊維束が、地経編糸に挿入固定されて、前記主
    索部に向かうことを特徴とする請求項2記載の水中設置
    用炭素繊維束。
  5. 【請求項5】前記副索部に、前記主索部に使用される繊
    維よりも比重の重いガラス繊維等を使用したことを特徴
    とする請求項4記載の水中設置用炭素繊維束。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009195850A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Soen Co Ltd 水質浄化ユニットおよび水質浄化システム

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