JP3051569U - キャスター - Google Patents

キャスター

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JP3051569U JP1998000669U JP66998U JP3051569U JP 3051569 U JP3051569 U JP 3051569U JP 1998000669 U JP1998000669 U JP 1998000669U JP 66998 U JP66998 U JP 66998U JP 3051569 U JP3051569 U JP 3051569U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車輪軸に絡み付いた糸屑などの異物の取除き
作業が容易に成し得るようにしたキャスターを提供す
る。 【解決手段】 キャスターのフレーム1に、車輪軸3の
固定位置からフレーム1の縁に至る車輪軸取り外し用の
切り欠き部7が設けられており、少なくとも車輪軸3固
定位置近傍の切り欠き部7の長手方向の向きが床面8´
からの垂直線に対して±90度より小さい角度であるキ
ャスター。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、キャスターに関するものであり、キャスターのフレームから、キャ スターの車輪軸を軸長さ方向に引き抜かずにキャスターの車輪軸を車輪と共に取 り外し可能にしたキャスターに関するものであり、特にキャスターの車輪軸に絡 まった糸屑などの異物を取り除く作業などを容易に成し得るようにしたキャスタ ーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、工業用ミシンなどその他のミシンや、重量のある装置や筐体類など の移動を容易にするためにかかる機器類の下側にはキャスターが設けられている ものが多い。
【0003】 従来より用いられている代表的なキャスターの正面図(車輪が回転してキャス ターが進行し得る方向の面と垂直方向から見た図を以下正面図とする。)を図9 に示した。図9に於いて、101はキャスターのフレーム、102が車輪、10 3が車輪軸、104は車輪軸をフレームに固定するための一方の固定部である。 かかるキャスターは、通常、フレーム101に車輪軸を挿入するための丸い穴( 図示せず)が開けられており、このフレームに開けられた一方の穴からもう一方 のフレームの穴の方向に向かって、車輪軸本体の直径より大きな径を有する頭部 の反対側の車輪軸を差し込み、且つ車輪の中央の車輪軸を挿入するための丸い穴 (図示せず)を貫通させ、反対位置のフレームに開けられたもう一方の穴から車 輪軸を突き出させ、必要に応じて車輪軸が抜けないように当該突き出た部分の車 輪軸をかしめたり、その部分に車輪軸長手方向に対して垂直方向に軸を貫通する 小さな穴を開けて、そこに止めピンを差し込んだり、あるいはその部分に雄ネジ を切っておいて、それに螺合し得るナット(例えば104に相当する部分をナッ トとするなど)で締め付けて固定するなどの構造となっている。尚、車輪軸本体 のナットなどで締め付けられる側の反対の車輪軸端部には、車輪軸本体の直径よ り大きな径を有する頭部(例えばボルトの頭の部分に相当する部分)が設けられ ている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
例えば衣類の縫製工場などに於いて用いられている機器置類、工業用ミシン等 に、かかる従来の構造のキャスターが取り付けられている場合について考察して 見る。例えば衣類の縫製工場などでは、通常、縫製部分に応じて必要なミシンを 用いてある特定部分を縫製し、次の縫製者に渡されて別の種類のミシンで別の部 分を縫製するなど、必要な複数の縫製工程を経て縫製が完了する。この場合、必 要枚数の一つの品番の縫製が終了し、異なった種類の衣料を縫製する場合には、 かかる一連の縫製工程の縫製者のチームを編成し直すと共に、それぞれの縫製部 分に応じた必要なミシンの入れ替えや配置換えを行わなければならないので、お よそ60Kg前後程度の重さのあるミシンをそのキャスターを利用して押してミ シンを所定位置に移動するなどのことが行われている。また、ミシンに限らず、 原素材の布とか、中間製品とか、縫製完了品を複数枚重ねたものを同様にキャス ターのついた載置用の台などに載せて、必要な場所に移動を行うこともある。
【0005】 かかるミシンその他の機器類の移動の場合、床に落ちている糸屑がキャスター の車輪軸の周りにまつわりついていき、ついには、キャスターの車輪が回転しな くなってしまうと言う問題が生じる。特にキャスターの車輪がゴムやプラスチッ クスなど、比較的静電気を帯びやすい材質の場合や、糸屑が合成繊維の糸屑の場 合等は静電気の発生によるため、この傾向が一層助長される傾向にある。もちろ ん静電気の発生しないような材質の場合でも、糸屑が物理的に車輪から、車輪軸 にまつわりついてきて、ついには、キャスターの車輪が回転しなくなってしまう と言う問題が生じる。
【0006】 かかる場合に、従来のキャスターから糸屑その他の異物などを取り除く作業は 、極めて困難となる。車輪軸をキャスターのフレームから引き抜かないと、実質 上強固に車輪軸にまとわりついた糸屑を取り除くことができない。しかし、実際 に車輪軸をキャスターのフレームから引き抜いてみると、糸屑が強固に絡んでい るためそう簡単には、車輪軸をキャスターのフレームから引き抜くことができな い。例えば、ペンチなどで車輪軸の一端を挟んで引き抜こうとしても全く引き抜 くことはできない。そこで例えばボルト−ナットタイプの車輪軸の場合には、ナ ットを外してナットを外した側のボルトの一端をハンマーでガンガンたたいてか つ、ペンチなどを使用し、何とか車輪軸を取り外して糸屑を取除くのに、およそ 1つ10分程度かかり、通常かかる機器類1台に4つのキャスターがついている ので、合計で40分程かかってしまい極めて効率が悪いとともに、車輪軸の一端 をハンマーでガンガンたたいて取り外すので、場合によってはハンマーでたたか れた部分がかしめられたり、変形したりして、再使用できなくなるなどの問題が 生じる。
【0007】 本考案は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、キャスターの フレームから、キャスターの車輪軸を軸長さ方向に引き抜かずにキャスターの車 輪軸を車輪と共に取り外し可能にしたキャスターとすることにより、例えば、キ ャスターの車輪軸に糸屑などが絡まった場合でも、容易にキャスターの車輪軸を 車輪と共に取り外し可能にし、車輪軸に絡み付いた糸屑などの取除き作業が容易 に成し得るようにしたキャスターを提供することをその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための本考案のキャスターは次のものである。 (1)キャスターのフレームに、車輪軸固定位置からフレームの縁に至る車輪 軸取り外し用の切り欠き部が設けられており、少なくとも車輪軸固定位置近傍の 切り欠き部の長手方向の向きが床面からの垂直線に対して±90度より小さい角 度であるキャスター。
【0009】 (2)キャスターの車輪軸が、その一方の先端に車輪軸本体部より大きな径を 有する頭部を有し、車輪軸本体部の少なくとも頭部と反対側の部分が雄ネジが切 られていて、雌ネジの切られたナットとネジ止めできる車輪軸である前記(1) 項に記載のキャスター。
【0010】 (3)キャスターのフレームに、車輪軸固定位置からフレームの縁に至る車輪 軸取り外し用の切り欠き部が設けられており、前記切り欠き部の長手方向の向き がほぼ直線的であり、且つ、前記切り欠き部の長手方向の向きが床面からの垂直 線に対して±45度以内の角度である前記(1)項または(2)項のいずれかに 記載のキャスター。
【0011】 (4)キャスターが、ミシンの下部に取り付けられたミシン移動用のキャスタ ーである前記(1)項〜(3)項のいずれかに記載のキャスター。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、図面に基づき、本考案のキャスターについての具体的な実施の形態につ いて説明する。
【0013】 図1は、本考案による第1の実施の形態に係るキャスターの正面図である。図 2はその左側面図である。図1及び図2に於いて、1はキャスターのフレーム、 2が車輪、3が車輪軸、3´は車輪軸本体部、4は車輪軸の一方の先端に設けら れた車輪軸本体部3´より大きな径を有する頭部、5は車輪軸から少なくとも突 き出た部分に切られた雄ネジ部6に螺合し得る(ネジ止めできる)雌ネジが内側 に切られているナット、7がフレームに設けられた切り欠き部で、フレームの縁 に至っておりフレームの縁で解放されている車輪軸取り外し用の切り欠き部であ る。この切り欠き部7は反対側のフレームにも同じ位置に同じ大きさ、同じ形状 のものが車輪を対称面として対称に設けられている。かかるキャスターは使用時 には、車輪軸3にナット5がしっかり螺合されて、通常は、仮にキャスター部分 を床面8´から浮かせても、車輪軸3が本来の車輪軸固定位置から動かないよう に、すなわち車輪軸3が切り欠き部7のフレームの下の縁の解放端より外れてし まわないように、締め付けられている状態で使用されるのが一般的である。
【0014】 そして、もしキャスターの車輪軸3などに糸屑その他の物体が絡んでしまい、 キャスターの車輪が回転しにくくなったり、回転しなくなった場合には、少しナ ット5を緩めてやれば、キャスターの車輪軸3は車輪2とともに、容易に切り欠 き部7のフレームの下の縁の解放端より外すことができ、従って、車輪軸3に絡 まった糸屑その他の物体を容易に除去することができ(例えばカッターナイフな どで糸屑巻き付き方向に対しほぼ直角方向に切目を入れてやると簡単に除去でき る。)、除去した後、元の状態にセットして、車輪軸3を車輪軸固定位置に固定 すれば、容易に再使用できる。しかも取り外しにハンマーなどでかなり強くたた く必要もないので、車輪軸3が変形して再使用できなくなる恐れもない。本考案 者らが試験した結果では、従来例で説明したキャスターの場合、キャスターの車 輪が回転不能な程度に糸屑が絡み付いたキャスターから絡み付いた糸屑を取除く のに1個当たり約10分程度かかっていたが、これらと同じ程度に糸屑が絡み付 いた本考案のキャスターの場合には、車輪軸3をフレームから取り外すのに要す る時間が極めて短いため(例えば2〜10秒程度で取り外せる。)、上記図1、 図2に示した実施形態のキャスターでは約10〜30秒程度で糸屑を取除くこと ができた。
【0015】 次に図3に本考案の別の実施の形態に係るキャスターの正面図を示した。この 左側面図は図2とほぼ同様であるので、図示を省略している。 図3に示したキャスターは切り欠き部7がフレームの車輪軸固定位置から斜め 右下方向に向いて設けられている点が図1に示したキャスターと異なるのみで、 他の部分は実質的にほぼ同様であるので、同じ部分には同じ記号を付して詳細説 明を省略した。この場合でも、図1、図2を用いて説明した前記実施の形態の場 合と同様に、もしキャスターの車輪軸3などに糸屑その他の物体が絡んでしまい 、キャスターの車輪が回転しにくくなったり、回転しなくなった場合には、少し ナット5を緩めてやれば、キャスターの車輪軸3は車輪2とともに、容易に切り 欠き部7のフレームの右下の縁の解放端より外すことができ、従って、車輪軸3 に絡まった糸屑その他の物体を容易に除去することができ、除去した後、元の状 態にセットして、車輪軸3を車輪軸固定位置に固定すれば、容易に再使用できる 。しかも取り外しにハンマーなどでかなり強くたたく必要もないので、車輪軸3 が変形して再使用できなくなる恐れもない。図示していないが、切り欠き部7が フレームの斜め左下方向に向いて設けられているものでも良いことはもちろんで ある。
【0016】 次に図4に本考案の更に別の実施の形態に係るキャスターの正面図を示した。 図4に示したキャスターは切り欠き部7が車輪軸固定位置から若干左斜め下方 向に向い、更にそれが向きを変えて左斜め上方に向いてキャスターのフレームの 左側の縁で解放されて設けられている切り欠き部である点が図1に示したキャス ターと異なるのみで、他の部分は実質的にほぼ同様であるので、同じ部分には同 じ記号を付して詳細説明を省略した。この場合でも、図1、図2、図3を用いて 説明した前記実施の形態の場合と同様に、もしキャスターの車輪軸3などに糸屑 その他の物体が絡んでしまい、キャスターの車輪が回転しにくくなったり、回転 しなくなった場合には、少しナット5を緩めてやれば、キャスターの車輪軸3は 車輪2とともに、容易に切り欠き部7の縁の解放端より外すことができ、従って 、車輪軸3に絡まった糸屑その他の物体を容易に除去することができ、除去した 後、元の状態にセットして、車輪軸3を車輪軸固定位置に固定すれば、容易に再 使用できる。しかも取り外しにハンマーなどでかなり強くたたく必要もないので 、車輪軸3が変形して再使用できなくなる恐れもない。図示していないが、切り 欠き部7が車輪軸固定位置から若干右斜め下方向に向い、更にそれが向きを変え て右斜め上方に向いてキャスターのフレームの右側の縁で解放されて設けられて いる切り欠き部であっても良いことはもちろんであるし、更に図示していないが 、切り欠き部7が車輪軸固定位置から若干真っ直ぐ下方向に向い、更にそれが向 きを変えて右または左斜め上方に向いてキャスターのフレームの右側または左側 の縁で解放されて設けられている切り欠き部であっても良いことはもちろんであ る。
【0017】 なお、上記で説明したようなキャスターのフレームに設けられた切り欠き部7 の、本考案で言う、切り欠き部の長手方向の向きや大きさ、形状などを説明する ために車輪を図示しない状態でのフレームの正面図を用いた説明図のいくつかの 態様を図5〜図8に示した。
【0018】 これらの図は、切り欠き部の形状や、切り欠き部における本考案で言う車輪軸 固定位置とはどの位置を示すのか、少なくとも車輪軸固定位置近傍の切り欠き部 の長手方向の向きとは、どの方向を言うのかについての定義や切り欠き部の幅に ついてより理解しやすくすくするための説明用の図である。これらの図に車輪を 記載すると、図面が複雑になって理解しづらくなるので、車輪などの図示は省略 している。
【0019】 図5は、図1で用いたキャスターのフレームに相当するフレームの正面図であ る。このフレームに於ける切り欠き部7中に、3として点線の円で示した車輪軸 の位置(厳密に言えば車輪軸本体3´の断面で示される位置)が切り欠き部にお ける車輪軸固定位置である。即ち、通常の使用状態では、車輪軸はこの位置に固 定されて使用される。車輪軸固定位置に於ける車輪軸の中心部を10で示した。 車輪軸固定位置近傍の切り欠き部の長手方向の向きは、図5に於いては、車輪軸 の中心部10を通る一点鎖線11で示されている。この例の場合には、床8の床 面8´に垂直の向きになっている。即ち少なくとも車輪軸固定位置近傍の切り欠 き部の長手方向の向きが床面8´からの垂直線(この場合は床面8´からの垂直 線12は一点鎖線11と同一の線となる。)に対して±90度より小さい角度で あることが必要であり、この例では線11と12の成す角度は±0度の場合であ る。更に付言すればこのキャスターは切り欠き部7の向きが車輪軸固定位置近傍 のみならず切り欠き部7の全体(全長)の向きが直線的であるので、この様な前 記切り欠き部は、その長手方向の向きがほぼ直線的であるという。そしてこの切 り欠き部はフレームの車輪軸固定位置から床面8´に対して直線的に垂直に向い て設けられており、したがって前記切り欠き部の長手方向の向きが床面からの垂 直線に対して好ましい角度、すなわち±45度以内の角度(この場合には±0度 )になっている態様である。
【0020】 このような向きの切り欠き部の場合には、使用中に車輪軸が切り欠き部車輪軸 固定位置からずれる恐れがなく、好ましい態様である。尚、切り欠き部7の幅は 少なくとも車輪軸固定位置近傍の切り欠き部の幅に於ては、車輪軸3の直径(厳 密に言えば車輪軸本体3´の断面で示される直径)よりも僅かに大きく、車輪軸 3を切り欠き部7中をスライドさせて切り欠き部7のフレームの下の縁の解放端 より外すことができる程度の大きさであることが好ましい。車輪軸固定位置近傍 の切り欠き部7の幅が車輪軸3の直径(厳密に言えば車輪軸本体3´の断面で示 される直径)より余りにも大きすぎると、車輪軸3が切り欠き部車輪軸固定位置 からずれる恐れが大きくなる。切り欠き部の幅については車輪軸固定位置近傍の 切り欠き部7の幅aは、車輪軸3の直径(厳密に言えば車輪軸本体3´の断面で 示される直径)よりも僅かに大きい程度であることが好ましいが、車輪軸固定位 置から離れた位置の切り欠き部の幅は、例えば図8のbで示したように車輪軸固 定位置近傍の切り欠き部7の幅aよりも大きくても差支えないし、場合によって は、車輪軸3を切り欠き部7のフレームの縁の解放端より取り外す場合に、取り 外しやすくなるという意味では好ましい。
【0021】 図6は、図3で用いたキャスターのフレームに相当するフレームの正面図であ る。このフレームに於ける切り欠き部7中に、3として点線の円で示した車輪軸 の位置(厳密に言えば車輪軸本体3´の断面で示される位置)が切り欠き部にお ける車輪軸固定位置である。10は車輪軸固定位置に於ける車輪軸の中心部であ る。この例の車輪軸固定位置近傍の切り欠き部の長手方向の向きは、車輪軸の中 心部10を通る一点鎖線11で示されている。床面8´からの垂直線は一点鎖線 12で示されている。従ってこの例の車輪軸固定位置近傍の切り欠き部の長手方 向の向きは、床面8´からの垂直線12に対して一点鎖線11の成す角度αで現 され、この例の場合は角度αは、床面からの垂直線12に対して±90度より小 さい角度となっている。更に付言すればこのキャスターは切り欠き部7がフレー ムの車輪軸固定位置から斜め右下方向に向いて設けられており、前記切り欠き部 の長手方向の向きが全長手方向にわたってほぼ直線的であり、且つ、前記切り欠 き部の長手方向の向きが床面からの垂直線に対してより好ましい±45度以内の 角度になっている態様である。前記角度αが±90度以上になると、キャスター 使用中に車輪軸3が所定の車輪軸固定位置からずれる恐れがあり、従って前記角 度αは±90度より小さいことが必要であり、±45度以内の角度が好ましい。 尚、切り欠き部の幅については上述した図5で説明したと実質上同様であるので 、その詳細説明は省略する。
【0022】 次に図7は、図4で用いたキャスターのフレームにほぼ相当するフレームの正 面図である。このフレームに於ける切り欠き部7中に、3として点線の円で示し た車輪軸の位置(厳密に言えば車輪軸本体3´の断面で示される位置)が切り欠 き部における車輪軸固定位置である。10は車輪軸固定位置に於ける車輪軸の中 心部である。この例の車輪軸固定位置近傍の切り欠き部の長手方向の向きは、車 輪軸の中心部10を通る一点鎖線11で示されている。床面8´からの垂直線は 一点鎖線12で示されている。従ってこの例の車輪軸固定位置近傍の切り欠き部 の長手方向の向きは、床面8´からの垂直線12に対して一点鎖線11の成す角 度αで現され、この例の場合は角度αは、床面からの垂直線12に対して±90 度より小さい角度となっている。更に付言すればこのキャスターは切り欠き部7 がフレームの車輪軸固定位置からその近傍においては斜め左下方向に向いて設け られている。そして、更にそれが次第にカーブして向きを変えて左斜め上方に向 いてキャスターのフレームの左側の縁で解放されている切り欠き部である。この 様に切り欠き部の長手方向の向きが変化する場合においても、少なくとも車輪軸 固定位置近傍の切り欠き部の長手方向の向きが床面からの垂直線に対して±90 度より小さい角度αであることが必要であり、この角度が±90度以上であると 、キャスター使用中に車輪軸3が所定の車輪軸固定位置からずれる恐れがあり、 従って前記角度αは±90度より小さいことが必要であり、±45度以内の角度 が好ましい。上記の例では±45度以内の角度である。少なくとも車輪軸固定位 置近傍の切り欠き部の長手方向の向きが床面からの垂直線に対して±90度より 小さい角度α(より好ましくは角度αが±45度以内)であれば、残りの部分す なわち切り欠き部の車輪軸固定位置近傍から離れていく部分の切り欠き部の長手 方向の向きは、上記図7でその一例を示した様に車輪軸を切り欠き部の解放端に 向けてスライドさせて取り外すことができれば任意である。
【0023】 尚、切り欠き部の幅については上述した図5で説明したと実質上同様であるの で、その詳細説明は省略する。 以上説明した角度αは床面からの垂直線に対する角度で説明したが、床面は、 通常の場合水平面に置き換えることができる。ただ、例えばストッパー付きのも のなどは多少傾斜がある床面で使用する場合もあるので、床面を規準にしたもの である。一般にキャスター付きの機器類はほぼ水平な床面の上において使用され る。途中の移動通路で斜面がある場合もあるが、移動後は通常ほぼ水平面の床面 上で使用されるのが一般的であるので、前記角度の説明における、床面は、通常 の場合水平面に置き換えることができるのである。
【0024】 以上、実施の形態について説明したが、本考案は上記の実施の形態について説 明したもののみに限定されるものではない。
【0025】
【考案の効果】
本考案は、上記の構成とすることにより、キャスターのフレームから、キャス ターの車輪軸を軸長さ方向に引き抜かずにキャスターの車輪軸を車輪と共に取り 外し可能になり、従って、例えば、キャスターの車輪軸に糸屑などが絡まった場 合でも、容易にキャスターの車輪軸を車輪と共に取り外し可能にし、車輪軸に絡 み付いた糸屑などの異物の取除き作業が容易に成し得るようにしたキャスターを 提供できる。しかも使用中に、所定の車輪軸固定位置から車輪軸がずれる恐れも 少ない。よって本考案のキャスターはミシンその他の装置や筐体類などの機器類 の下側に取り付けて有効に使用できる。特にミシンの下部に取り付けられたミシ ン移動用のキャスターの場合には、ミシンのキャスターの車輪軸に絡まった糸屑 の除去作業が従来のミシンのキャスターに比べて極めて効率よく行えるキャスタ ーを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による第1の実施の形態に係るキャスタ
ーの正面図。
【図2】図1で示したキャスターの左側面図。
【図3】本考案の別の実施の形態に係るキャスターの正
面図。
【図4】本考案の更に別の実施の形態に係るキャスター
の正面図。
【図5】本考案で用いる一実施の形態に係るフレームつ
いての説明のための正面図。
【図6】本考案で用いる別の実施の形態に係るフレーム
ついての説明のための正面図。
【図7】本考案で用いる更に別の実施の形態に係るフレ
ームついての説明のための正面図。
【図8】本考案で用いる更に別の実施の形態に係るフレ
ームついての説明のための正面図。
【図9】従来より用いられている代表的なキャスターの
正面図。
【符号の説明】
1 キャスターのフレーム 2 車輪 3 車輪軸 3´ 車輪軸本体部 4 頭部 5 ナット 6 雄ネジ部 7 切り欠き部 8 床 8´ 床面 10 車輪軸の中心部 11 車輪軸固定位置近傍の切り欠き部の長手方向の
向きを定義する一点鎖線 12 床面8´からの垂直線 101 キャスターのフレーム 102 車輪 103 車輪軸 104 車輪軸をフレームに固定するための一方の固定

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャスターのフレームに、車輪軸固定位
    置からフレームの縁に至る車輪軸取り外し用の切り欠き
    部が設けられており、少なくとも車輪軸固定位置近傍の
    切り欠き部の長手方向の向きが床面からの垂直線に対し
    て±90度より小さい角度であるキャスター。
  2. 【請求項2】 キャスターの車輪軸が、その一方の先端
    に車輪軸本体部より大きな径を有する頭部を有し、車輪
    軸本体部の少なくとも頭部と反対側の部分が雄ネジが切
    られていて、雌ネジの切られたナットとネジ止めできる
    車輪軸である請求項1に記載のキャスター。
  3. 【請求項3】 キャスターのフレームに、車輪軸固定位
    置からフレームの縁に至る車輪軸取り外し用の切り欠き
    部が設けられており、前記切り欠き部の長手方向の向き
    がほぼ直線的であり、且つ、前記切り欠き部の長手方向
    の向きが床面からの垂直線に対して±45度以内の角度
    である請求項1または2のいずれかに記載のキャスタ
    ー。
  4. 【請求項4】 キャスターが、ミシンの下部に取り付け
    られたミシン移動用のキャスターである請求項1〜3の
    いずれかに記載のキャスター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH04334180A (ja) * 1990-12-15 1992-11-20 Samsung Electron Co Ltd 予約録画予告ディスプレー装置
JP2019111849A (ja) * 2017-12-21 2019-07-11 三貴ホールディングス株式会社 車いす用キャスター

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