JP3051515U - 電気的な差込装置の差込結合部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 差込結合部材１１が、データ担体１８を
載着せしめるケーシング１２のデッキ面１４のところに
切欠１６を備えており、この切欠が組付けリング２２に
より囲われている。組付けリング内にはシャーレ状の閉
鎖部材１４が挿入可能であり、この閉鎖部材により切欠
１６がリバーシブルに密に閉鎖可能である。本差込結合
部材は有利に自動車で使用される。 【効果】 差込結合部材内に取付けられたデータ担体へ
のアクセスが破壊なしに可能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は差込結合部材のケーシング内に配置されたデータ担体を備えた電気的 な差込装置の差込結合部材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ドイツ連邦共和国特許第４１１４９２１号明細書によれば、差込結合部材とし て、組み込まれたデータ担体を備えた電気的なコネクタが公知である。

【０００３】 データ担体内には、例えばケーブルハーネスを介してコネクタに電気的に結合 された装置の特性データを記憶することができる。複数の装置が、それに対応す る数のコネクタを介して１つの評価装置に接続されている場合には、この評価装 置は複数のコネクタ入力部の間でそれぞれ手動調整することなくデータ担体を介 した自動的な適合にもとづき当該装置へ切換られる。

【０００４】 それぞれのコネクタはケーシングを備えており、このケーシングはコの字形の ２つのケーシング半部から成っており、その結果、組合せの後に横断面方形のケ ーシングが形成される。ケーシング内に閉じ込められたデータ担体はもはやアク セス不能であり、従って、データ担体の所要の変更、例えばプログラミングの変 更時のデータ担体へのアクセスはケーシングを破壊することでしか達せられない 。差込結合部材におけるこの種の変更は極めて実施困難であり、リスクが大きく 、かつコストが高い。

【０００５】

【考案が解決しようする課題】

本考案の課題とするところは、以上のような公知のコネクタにおける欠点を取 り除くことにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 この課題は本考案によれば、請求項１に記載のように、データ担体へのアクセ スのためにケーシングに切欠が設けられており、この切欠が、ケーシングへ当接 させるためのパッキンを一体に備えた閉鎖部材によりリバーシブルに閉鎖可能で あることにより解決される。

【０００７】

【考案の効果】

本考案によれば、上述のアクセス不可能性が、満足できる程度に回避される、 という利点が得られる。

【０００８】 要するに、アクセス不能性の回避のために、差込結合部材がケーシングに切欠 を備えており、この切欠を通してデータ担体へのアクセスが可能である。この切 欠は閉鎖部材によりリバーシブルに閉鎖可能であり、従って、データ担体をケー シング内に組付けんだ後でも、ケーシングを損傷又は破壊する必要なくデータ担 体に変更を加えることが可能である。

【０００９】 さらに、腐食誘発物質の侵入を阻止すべく切欠を密に閉鎖しなければならない 際に別体のパッキンの挿入は不要であるので組付けが簡単化される。それという のはパッキンが切欠の閉鎖部材に一体に形成されているからである。これにより 、別体のパッキンの取り外れ又は誤った取付けがもはや生じないため、製作安全 性が向上し、かつコントロールが節約される。

【００１０】 請求項２以下には本考案の有利な構成が記載されている。

【００１１】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の図示の実施例を以下に詳しく説明する。

【００１２】 図１ないし図３にもとづく電気的な差込装置の一部としての差込結合部材１１ は箱状の基本形を有するプラスチック製のケーシング１２を備えている。ケーシ ング１２の終端部１３にはデッキ面１４内に円形の切欠１６が設けられており、 切欠は図２に示すようにケーシング１２の内部の受容室１７へ通じている。組付 け室１７内には、レーザ光によりバランスされる平衡用加減抵抗器を備えたセラ ミックディスクの形状のデータ担体１８が挿入されている。

【００１３】 データ担体１８は、ケーシング１２内に支承された２つの湾曲ばね１９に接触 させられて組付け室１７の載着面２１へ圧着されている。図示されていないが、 湾曲ばね１９は差込結合部材１１のコンタクトエレメントに電気的にボンディン グされている。

【００１４】 切欠１６は組付けリング２２により著しく囲われており、組付けリングには、 詳細には図示されていない案内エレメント２３が形成されている。切欠１６は、 その内部の正しい位置へ閉鎖部材２４を挿入するためのコード突起を設けたシャ ーレ状の閉鎖部材２４によりリバーシブルに閉鎖可能であり、そのことのために 、閉鎖部材２４には、軸方向でくさび状に延びる弓状のウエブの形状を有してい て外向きに突出した案内手段２６が形成されており、この案内手段は案内エレメ ント２３内への係合時に一種のバヨネット結合にもとづき閉鎖部材２４を時計回 りに回動させることによりケーシング１２へ向かう閉鎖部材２４の軸方向の偏位 を生ぜしめる。

【００１５】 閉鎖部材２４の下側には、これと一体に環状のパッキン２７が形成されており 、このパッキンは閉鎖部材２４の閉鎖方向の回動運動の終わりに向かってケーシ ング１２のシール面２８へ当接され、かつ図示されていない係止部材により確保 される閉鎖部材２４の閉鎖位置まで弾性的に変形させられる。これにより、差込 結合部材１１のケーシング１２は密に閉鎖され、かつ、データ担体１８は、例え ば自動車のエンジンルーム内でのしぶき又は蒸気に起因する腐食の影響から保護 される。

【００１６】 データ担体の変更を行う場合、閉鎖部材２４を逆時計回りに回動させることに よりこの閉鎖部材をケーシング１２から解離すれば、データ担体１８へアクセス することができ、かつその後に差込結合部材１１の密な閉鎖のために再び閉鎖部 材を取り付けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にもとづく差込結合部材の平面図であ
る。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線に沿った断面図である。

【図３】本考案にもとづく差込結合部材の斜視図であ
る。

【符号の説明】

１１ 差込結合部材、 １２ ケーシング、 １６ 切
欠、 １８ データ担体、 ２２ 組付けリング、 ２
３ 案内エレメント、 ２４ 閉鎖部材、 ２６ 案内
手段、 ２７ パッキン、 ２８ シール面

フロントページの続き (72)考案者 ユルゲン ラムパーター ドイツ連邦共和国 ノルトハイム ランゲ ヘールデン ７ (72)考案者 ヘルムート バウムガルトナー ドイツ連邦共和国 ロイトリンゲン イム パラディース 16 (72)考案者 トーマス フェルスナー ドイツ連邦共和国 アイヒヴァルト トー プラッハー シュトラーセ 62 (72)考案者 ミヒャエル シェーンフェルト ドイツ連邦共和国 ラインフェルデン−エ ヒターディンゲン フラウエンヴィーゼン ヴェーク ７

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 差込結合部材（１１）のケーシング（１
   ２）内に配置されたデータ担体（１８）を備えた電気的
   な差込装置の差込結合部材において、データ担体（１
   ８）へのアクセスのためにケーシング（１２）に切欠
   （１６）が設けられており、この切欠が、ケーシング
   （１２）へ当接させるためのパッキン（２７）を一体に
   備えた閉鎖部材（２４）によりリバーシブルに閉鎖可能
   であることを特徴とする電気的な差込装置の差込結合部
   材。
2. 【請求項２】 切欠（１６）が少なくとも十分に組付け
   リング（２２）により囲われており、この組付けリング
   に案内エレメント（２３）が形成されている請求項１記
   載の差込結合部材。
3. 【請求項３】 閉鎖部材（２４）がシャーレ状に形成さ
   れており、かつ外向きに突出した案内手段（２６）を備
   えている請求項２記載の差込結合部材。
4. 【請求項４】 組付けリング（２２）内へ閉鎖部材（２
   ４）を挿入することにより案内手段（２６）が案内エレ
   メント（２３）に係合させられ、かつ、切欠（１６）が
   閉鎖部材（２４）の回動運動を介して閉鎖部材（２４）
   により一種のバヨネット結合形式で閉鎖可能である請求
   項３記載の差込結合部材。
5. 【請求項５】 パッキン（２７）が、軸方向パッキンと
   して形成されていて、閉鎖部材（２４）の回動運動によ
   りばね弾性的に差込結合部材（１１）のケーシング（１
   ２）のシール面（２８）に当接可能である請求項１から
   ４までのいずれか１項記載の差込結合部材。