JP3051396B1 - 電子機器に用いる蓋の開閉構造 - Google Patents

電子機器に用いる蓋の開閉構造

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JP3051396B1
JP3051396B1 JP11037338A JP3733899A JP3051396B1 JP 3051396 B1 JP3051396 B1 JP 3051396B1 JP 11037338 A JP11037338 A JP 11037338A JP 3733899 A JP3733899 A JP 3733899A JP 3051396 B1 JP3051396 B1 JP 3051396B1
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Abstract

【要約】 【課題】 凹凸形状部分においても円滑な開閉が行える
構造を得る。 【解決手段】 筐体1の平坦面4に開口部2を設け、こ
の開口部2を閉塞する蓋部材8を、直線状とされた薄厚
のヒンジ部9を介して揺動可能とし、且つ、蓋部材8の
外表面8aには凹凸形状をなし、ヒンジ部9にかかる外
表には平坦部7aを設ける。さらに、筐体1の平坦面4
には、蓋部材8の周縁を囲む如く覆い、その外表面11
aに蓋部材8の凹凸形状に連続する凹凸形状が施された
被覆体11を設ける。これにより、筐体1の外表側に
は、各外表面8a,11aによって所望の凹凸形状が得
られることとなる。しかも、蓋部材8が直線状のヒンジ
部9によって揺動するため開口部2の開閉を円滑に行う
ことができる。また、蓋部材8の外表面8aの凹凸形状
は、平坦部7aを以て蓋部材8の揺動に伴う移動が許容
されるので、蓋部材8の円滑な開閉動作を妨げることが
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器などの筐
体に設けられる蓋の開閉構造に関する。特に、携帯用の
電子機器に用いる蓋の開閉構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子機器には、コネクタやスイ
ッチ類を蓋体で隠蔽し、必要な時に蓋体を開けて使用す
る開閉構造が採用されている。この種の開閉構造は、特
に携帯用の電子機器において、コネクタやスイッチ類に
対する衝撃からの保護や防塵、防滴対策として有用とさ
れており、且つ、筐体の意匠性を向上させる面でも適し
ている。
【0003】従来では、筐体側に設けられた開口部の開
口縁と蓋体との間に可撓性をなす如く薄厚のヒンジ部を
形成して、該ヒンジ部の撓みを以て蓋体を開閉自在とす
る開閉構造が知られている。このように、薄厚のヒンジ
部の撓みを以て開閉を行う開閉構造は、安価で容易に得
られる構成として多く採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の開閉構造では、筐体において開口部をなす部分
が平坦に形成されている場合には、ヒンジ部が直線状と
なるので、円滑な開閉動作が得られる。しかしながら、
図3に例示するように、電子機器に湾曲した凹又は凸形
状を採用し、意匠性や手持ちの保持感を向上しようとす
る場合、以下の構成となる。即ち、電子機器の筐体が、
正面側に操作パネルを有し、略直方形状に形成されてい
て、側面に開口部を有する。この場合、両側面には、筐
体を外部からの衝撃に対して保護するため、弾性材等か
らなる緩衝部材を設ける。緩衝部材は、筐体の外方向に
突出する所定の厚さを持って形成された上下一対の凸部
と、一対の凸部間に筐体側に湾曲して凹む如く形成され
た凹部とを備える。
【0005】そのため、筐体の開閉部と対応する部分の
緩衝部材の形状が、湾曲するような凹又は凸形状とな
り、ヒンジ部が曲がってしまい、円滑な開閉が得られな
い。つまり、従来の蓋の開閉構造を実施することが難し
い。また、凹又は凸形状部分に円滑な開閉を行う構造を
得るためには、複雑な構成のヒンジ部が必要となるので
コストが嵩んでしまう。
【0006】そこで本発明は、上記課題を解消するため
に、凹又は凸形状部分においても円滑に開閉を行う構造
を安価且つ簡素な構成で得ることができる電子機器に用
いる蓋の開閉構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による請求項1に記載の電子機器に用いる蓋の開
閉構造は、略直方形状に形成され、その正面側に操作パ
ネル21,22を有する筐体1と、該筐体1を外部から
の衝撃に対して保護し得る弾性材等からなり、前記筐体
1の両側面にそれぞれ設けられ、前記両側面および該両
側面に連なる他の各面との陵部を共に覆うように固着さ
れた緩衝部材と、を有し、前記緩衝部材は、前記筐体1
の前記側面および該側面に連なる平面と底面との陵部の
位置に対応し、前記筐体1の外方向に所定の厚みで突出
形成された一対の凸部12と、前記一対の凸部12間
に、前記筐体1側に湾曲して凹む如く形成された凹部1
3と、前記凹部13に設けられた蓋部材8とを備えた電
子機器に用いる蓋の開閉構造であって、前記緩衝部材
は、前記筐体1に形成された開口部2に対応した位置
の、前記凹部13の一部に平坦面4を形成した被覆体1
1と、前記開口部2に対し、外表に平坦部7aをなして
直線状に薄厚とされたヒンジ部9を介して揺動可能とさ
れ、前記蓋部材8を開閉自在にするとともに、前記蓋部
材8の外表面8aに前記凹部13をなす蓋体3と、を備
えたことを特徴とする。
【0008】また、請求項1の他に本発明の電子機器に
用いる蓋の開閉構造では、弾性部材等からなり、外表が
平坦部7aをなす固定部材7および該固定部材7に対し
て直線状に薄厚とされたヒンジ部9を介して揺動可能と
され外表面8aに凹又は凸形状をなす蓋部材8を一体に
有した蓋体3と、前記蓋体3における前記固定部材7を
固定し、前記固定部材7に対して揺動する前記蓋部材8
によって開閉自在とされた開口部2を有した平坦面4
と、を備えたことを特徴とすることもできる。
【0009】また、本発明の電子機器に用いる蓋の開閉
構造では、前記蓋部材8の周縁を囲む如く前記平坦面4
に設けられ、前記蓋部材8の凹又は凸形状に連続する凹
又は凸形状をなす外表面11aを有した被覆体11を備
えたことを特徴とすることもできる。
【0010】また、本発明の電子機器に用いる蓋の開閉
構造では、前記被覆体11は、前記ヒンジ部9を介して
揺動可能とされる前記蓋部材8を一体に構成することが
できる。
【0011】また、本発明の電子機器に用いる蓋の開閉
構造では、前記平坦面4は、前記蓋部材8の周縁を囲む
如く一体に突設されて、前記蓋部材8の凹又は凸形状に
連続する凹又は凸形状をなす外表面11aを有すること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して具体的に説明する。図1は本発明による蓋の
開閉構造の実施形態を示す斜視図、図2は同開閉構造の
断面図である。
【0013】この実施の形態における蓋の開閉構造は、
例えば電子機器などの外形をなす筐体1に設けられた開
口部2を開閉自在とする蓋体3を有したものである。
【0014】まず、開口部2は、硬質の合成樹脂材や軽
金属(アルミ合金)からなる筐体1において、その外表
が平坦とされた平坦面4に設けられている。この開口部
2は、図1に示す如く、その開口形状が略長方形状をな
している。また開口部2の、開口縁2aには、筐体1の
外方に突出するリブ片5が設けられている。また、平坦
面4において、開口部2に近接する部位には、蓋体3を
固定する支持部6が設けられている。この支持部6は、
開口部2の一方の長辺に沿って並設された複数(図1中
四個)の係止孔6aをなしている。
【0015】次に、蓋体3は、弾性材としての軟質の可
撓性樹脂材等からなり、筐体1の平坦面4に設けられた
支持部6に固定される固定部材7と、開口部2を開閉し
得る蓋部材8とを一体に有している。
【0016】固定部材7は、開口部2の開口縁2aに沿
う如く長手平板状に形成され、支持部6がなす各係止孔
6aに挿通係止し得る各係止突起7bを有している。こ
の係止突起7bの突出端は、係止孔6aに挿通した後に
抜止をなす如く形成されている。固定部材7は、支持部
6を以て平坦面4に固定された際、開口部2の一方の長
辺に沿って配されるとともに、その外表が平坦部7aを
なす。なお、固定部材7を支持部6に固定する構成は、
係止孔6aと係止突起7bによるものに限らず、嵌合、
差込み、あるいは接着、ネジ止めなどの構成をもちいて
もよい。
【0017】蓋部材8は、平坦面4にある開口部2を覆
う如く板体をなしている。蓋部材8は、固定部材7の長
手方向に沿って略均等に薄厚とされたヒンジ部9を介し
て固定部材7と一体とされている。ヒンジ部9は、固定
部材7と蓋部材8の境目の内面側に形成された直線状の
溝条を以て薄厚とされ、固定部材7に対して蓋部材8を
外表側に揺動可能としている。また、蓋部材8の外表面
8aは、固定部材7における平坦部7aよりも突出する
凹又は凸形状をなしている。この凹又は凸形状は、本実
施形態では主に凹状に湾曲する凹部13をなしている。
【0018】また、蓋部材8は、上記固定部材7を筐体
1に固定した時、ヒンジ部9を介して揺動することによ
って、平坦面4にある開口部2を開閉自在とする。ま
た、蓋部材8において、開口部2と対峙する内面側に
は、開口部2の開口縁2aにあるリブ片5を受ける如く
凹溝部10が形成されている。この構造により、被覆体
11は蓋体3によりふたがされる。また、リブ片5が筐
体1の外方に突出しているので水滴等が筐体1の内部に
浸入しない。
【0019】一方、開口部2をなす平坦面4側には、被
覆体11が配されている。この被覆体11は、蓋体3と
同様の弾性材としての軟質の可撓性樹脂材等からなり、
蓋体3を除くように開口して、蓋体3の周縁を囲んでい
る。また、被覆体11の外表面11aは、蓋部材8の外
表面8aに形成された凹形状に連続する如く湾曲した凹
形状をなしている。
【0020】また、蓋部材8の揺動端縁および/または
被覆体11には、それぞれの境目となる縁部分に対し、
閉塞された蓋部材8を開けるため、手指を差し込む切欠
部8b,11bが形成されている。
【0021】そして、蓋部材8を開放させる際には、切
欠部8b,11bに手指を差し込んで蓋部材8の開閉端
を持ち上げるようにする。蓋部材8は、ヒンジ部9にお
いて薄厚とされた部分が撓むことにより、その外表側に
揺動し、開口部2を開放する。この時、図2に示す如
く、蓋部材8の揺動に伴って外表面8aの凹形状がヒン
ジ部9側(固定部材7側)に傾倒移動することとなる
が、固定部材7の外表に平坦部7aをなしているので、
凹形状が固定部材7側に干渉することなく蓋部材8の揺
動を妨げることがない。
【0022】したがって、このように構成された蓋の開
閉構造では、筐体1の平坦面4に開口部2を設け、この
開口部2を閉塞する蓋部材8を、直線状とされた薄厚の
ヒンジ部9を介して揺動可能とし、且つ、蓋部材8の外
表面8aには凹形状をなし、ヒンジ部9にかかる外表に
は平坦部7aを設けている。
【0023】これにより、筐体1の外表側には、蓋部材
8の外表面8aによって凹形状が得られることとなる。
しかも、蓋部材8は、直線状のヒンジ部9によって揺動
するので、開口部2の開閉を円滑に行うことができる。
また、蓋部材8の外表面8aの凹形状は、平坦部7aを
以て蓋部材8の揺動に伴う移動が許容されるので、蓋部
材8の円滑な開閉動作を妨げることがない。
【0024】さらに、筐体1の平坦面4には、蓋部材8
の周縁を囲む被覆体11で覆われており、この被覆体1
1の外表面11aには、蓋部材8の凹形状に連続する凹
形状が施されている。これにより、蓋部材8の外表面8
aと、被覆部材11の外表面11aとによって、筐体1
の外表面に対して所望の凹形状をあらわすことが可能と
なる。
【0025】また、筐体1は、平坦面4に開口部2をな
す構成であるから、成形が容易であり、かつ複雑な成形
型を必要としないので安価に得ることができる。また、
蓋体3や被覆体11における構成も、それぞれ分割構成
されているので、容易に得ることができる。
【0026】このように、本実施の形態における蓋の開
閉構造では、筐体1の外表に所望の凹形状を施すととも
に、その凹形状部分に円滑に開閉することのできる蓋部
材8を備え、これらの構成を安価且つ容易に実施するこ
とが可能である。
【0027】ここで、上述した蓋の開閉構造を採用した
電子機器の一例を説明する。図3は上述の蓋の開閉構造
を採用した電子機器の正面図、図4は同電子機器の側面
図、図5は図4におけるA−A断面図である。
【0028】図3乃至図5で示す電子機器は、その一例
として携帯用の測定器20をあらわしている。この測定
器20は、例えばコネクタ接続された光ファイバに光パ
ルス信号を入射して、その光パルスの進行方向から入射
方向に戻る反射パルス光および後方散乱光を検出して光
ファイバの障害点および接続位置、光ファイバの損失等
の測定を行い、この測定結果を表示するものである。こ
のため、測定器20における略直方形状の筐体1の正面
側外表には、表示部21や操作部22(エンコーダ22
a,各押しボタン22b,多方向スイッチ22c等)を
配置する操作パネルをなす領域が必要とされ、且つ、筐
体1の内部には、各種機能をなす電子部品(基板)を収
納する内部領域が必要とされ、筐体1の全体の厚さが少
なくとも5cm程でB5〜A4サイズ(体積略4リット
ル)程の大きさを要すこととなる。
【0029】本実施の形態における蓋の開閉構造は、上
記測定器20の左右両側面に配されている。具体的に
は、筐体1の左右両側面が平坦面4をなし、この部位に
開口部2を有している。開口部2は、蓋体3を以て開閉
自在とされている。この開口部2にかる筐体1の内部に
は、図5中一点鎖線で示す如くコネクタやスイッチ類な
どの部品23が配設される。そして、筐体1の左右両側
面および両側面に連なる他の面(平面,底面,正面,背
面)との各陵部(角部分)は、蓋体3の周縁を囲む如く
被覆体11を以て被覆されている。また、蓋部材8の外
表面8aおよび被覆体11の外表面11aは、連続する
凹形状をなす如く湾曲面を形成している。また、被覆体
11は、筐体1における側面および側面に連なる平面と
底面との各陵部を被覆する部分に、筐体1の外方向に向
いて突出する上下一対の凸部12を形成している。言い
換えると、上下一対の凸部12間の側面を被覆する部分
(外表面8aおよび外表面11a)において、その厚み
が薄く形成されて外形が緩やかに湾曲して筐体1側に凹
んだ湾曲面(凹部13)がある。
【0030】ゆえに、蓋部材8および被覆体11におけ
る外表面8a,11aの湾曲面は、上述した大きさを要
す測定器20の筐体1の左右両側面を両手で支持する場
合に、掌を程よく密着させて手持ちによる保持感を向上
させている。また、蓋部材8および被覆体11は、弾性
材としての軟質の可撓性樹脂材等からなるので、滑り止
めの作用も備えて手持ちによる保持力を安定させている
とともに、筐体1を外部からの衝撃に対して保護し得る
緩衝部材をなしている。さらに、意匠性の面でも、蓋部
材8および被覆体11の湾曲面によって柔らかな風合い
を感じさせて見栄えを向上させている。
【0031】なお、上述した開閉構造において、ヒンジ
部9は、直線状の溝条を以て薄厚とされ、固定部材7に
対して蓋部材8を外表側に揺動可能としているが、これ
に限らず、図6に示すように、固定部材7(平坦部7a
部分)を薄厚にしてヒンジ部9として構成し、蓋部材8
を揺動可能としてもよい。
【0032】また、上述した開閉構造では、筐体1にお
ける平坦面4、蓋体3、被覆体11がそれぞれ独立して
構成されているが、これに限らず、以下の様な構成が考
えられる。
【0033】まず、図7(a)では、開口部2をなす平
坦面4に対して設けられる蓋体3および被覆体11を一
体に構成している。この場合、ヒンジ部9をなす部位に
は、図7(a)で示すように、蓋部材8の外表面8aに
ある凹凸形状との干渉を避けるべき平坦部7aをなす部
位を設けておく。また、図7(a)で示すヒンジ部9
は、溝条を以て薄厚とされた構成であるが、固定部材7
に相当する平坦部7a部分を薄厚とすることも可能であ
る。
【0034】次に、図7(b)では、開口部2をなす筐
体1に対し、蓋体3を設けるべき平坦面4を構成し、こ
の筐体1と一体に被覆体11がなすべき凹凸形状を構成
している。また、図7(b)で示すヒンジ部9は、溝条
を以て薄厚とされているが、固定部材7に相当する平坦
部7a部分を薄厚とすることも可能である。
【0035】次に、図7(c)では、平坦面4に設けら
れた開口部2の一側縁にヒンジ部9を介して蓋部材8を
一体に構成し、平坦面4に対して蓋部材8を囲む如く被
覆体11を設けている。この場合、平坦面4には、図7
(c)で示すように、蓋部材8の外表面8aにある凹凸
形状との干渉を避けるべき平坦部7aをなす部位を設け
ておく。
【0036】次に、図7(d)では、筐体1に設けられ
た開口部2に対応して、蓋部材8および被覆体11を一
体とした構成である。この場合、ヒンジ部9をなす部位
には、図7(d)で示すように、蓋部材8の外表面8a
にある凹凸形状との干渉を避けるべき平坦部7aをなす
部位を設けておく。
【0037】このように、図7(a)乃至図7(d)に
示した構成であっても、筐体1の外表に所望の凹凸形状
をなし、この凹凸形状部分に開口部2を円滑に開閉する
蓋部材8を設けることが可能である。
【0038】なお、上述したすべての構成の開閉構造で
は、蓋部材8の外表面8aがなす凹凸形状と、外表面1
1aがなす凹凸形状との連続した形状で筐体1の外表に
所望の凹凸形状をなしているが、蓋部材8の外表面8a
がなす凹凸形状のみによって筐体1の外表に所望の凹凸
形状をなしてもよい。
【0039】また、平坦面4に設けた開口部2におい
て、その開口形状は略長方形状に限らず如何なる形状で
あっても良い。さらに、蓋部材8の形状も同様である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明による請求項
1に記載の電子機器に用いる蓋の開閉構造は、蓋部材の
外表面になされた凹又は凸形状を以て所望の凹又は凸形
状を得る。この蓋部材は、直線状に薄厚とされたヒンジ
部によって開口部を円滑に開閉することができる。さら
に、ヒンジ部の外表に設けた平坦部によって、外表面に
なした凹又は凸形状による開閉動作への干渉を防止する
ことができる。ゆえに、凹又は凸形状部分であっても、
円滑な開閉が可能な構造を得ることができる。また、こ
のヒンジ部は、薄厚形成された撓みによって蓋部材を開
閉させる構成なので、安価で容易に得ることができるも
のである。
【0041】また、請求項1の他に本発明の電子機器に
用いる蓋の開閉構造では、開口部を有した平坦面に対
し、ヒンジ部を介して揺動可能とされた蓋部材を有した
蓋体を別体に設け、且つ、蓋部材の外表面に凹又は凸形
状をなすようにたので、、上記請求項1と同様の効果を
得ることができる。この構成は、平坦面と蓋体とを別体
で備えるために、それぞれの成形を容易且つ安価に得る
ことができる。
【0042】また、平坦面に対し、蓋部材の周縁を囲む
ようにして、蓋部材の凹又は凸形状に連続する凹又は凸
形状をなす外表面を有した被覆体を設けてもよい。これ
によれば、所望の凹又は凸形状を蓋体と共に構成して、
意匠性を向上させることができる。また、被覆体によっ
て平坦面を被覆することにより平坦面の保護をすること
ができる。
【0043】また、被覆体と蓋部材とを一体に構成して
もよい。この構成であっても、上記効果を適宜得ること
が可能である。また、この構成であれば、部品点数を少
なくすることができるため、成形を容易にすることが可
能となる。
【0044】また、平坦面に対し、蓋部材の周縁を囲む
ようにして、蓋部材の凹又は凸形状に連続する凹又は凸
形状をなす外表面を一体に突設してもよい。この構成で
あっても、上記効果を適宜得ることが可能である。ま
た、この構成であれば、部品点数を少なくすることがで
きるため、成形を容易にすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による開閉構造の実施形態を示す斜視
図。
【図2】同開閉構造の断面図。
【図3】同開閉構造を採用した電子機器の正面図。
【図4】同電子機器の側面図。
【図5】図4におけるA−A断面図。
【図6】開閉構造の他の形態を示す断面図。
【図7】(a)〜(d)開閉構造の他の形態を示す断面
図。
【符号の説明】
2…開口部、3…蓋体、4…平坦面、7…固定部材、7
a…平坦部、7b…係止突起、8…蓋部材、8a…外表
面、9…ヒンジ部、11…被覆体、11a…外表面。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略直方形状に形成され、その正面側に操
    作パネル(21,22)を有する筐体(1)と、 該筐体を外部からの衝撃に対して保護し得る弾性材等か
    らなり、前記筐体の両側面にそれぞれ設けられ、前記両
    側面および該両側面に連なる他の各面との陵部を共に覆
    うように固着された緩衝部材と、 を有し、前記緩衝部材は、前記筐体の前記側面および該
    側面に連なる平面と底面との陵部の位置に対応し、前記
    筐体の外方向に所定の厚みで突出形成された一対の凸部
    (12)と、 前記一対の凸部間に、前記筐体側に湾曲して凹む如く形
    成された凹部(13)と、前記凹部に設けられた蓋部材
    (8)とを備えた電子機器に用いる蓋の開閉構造であっ
    て、 前記緩衝部材は、 前記筐体に形成された開口部(2)に対応した位置の、
    前記凹部の一部に平坦面(4)を形成した被覆体(1
    1)と、 前記開口部に対し、外表に平坦部(7a)をなして直線
    状に薄厚とされたヒンジ部(9)を介して揺動可能とさ
    れ、前記蓋部材を開閉自在にするとともに、前記蓋部材
    の外表面(8a)に前記凹部をなす蓋体(3)と、 を備えたことを特徴とする電子機器に用いる蓋の開閉構
    造。
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