JP3051373U - 硬直包帯 - Google Patents

硬直包帯

Info

Publication number
JP3051373U
JP3051373U JP1998000530U JP53098U JP3051373U JP 3051373 U JP3051373 U JP 3051373U JP 1998000530 U JP1998000530 U JP 1998000530U JP 53098 U JP53098 U JP 53098U JP 3051373 U JP3051373 U JP 3051373U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
net
thermoplastic resin
resin composition
rigid
bandage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1998000530U
Other languages
English (en)
Inventor
垣 隆 造 石
Original Assignee
石垣 隆造
橋本 隆行
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 石垣 隆造, 橋本 隆行 filed Critical 石垣 隆造
Priority to JP1998000530U priority Critical patent/JP3051373U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3051373U publication Critical patent/JP3051373U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Materials For Medical Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ギブス包帯よりも、簡易迅速に患部を固定する
ことができると共に、軽量で通気性が良く、衣服などを
汚すおそれもない硬直包帯を提供する。 【解決手段】軟化点50〜100℃の熱可塑性樹脂組成
物(1)を用いて無数の網目3が連続する可撓性を有し
た無結節ネットに成形することにより、軽量で通気性が
良く、また、湯に浸したりヘアドライヤーの熱風を吹き
付けるなどの簡易な手段で全体を素早く均一に加熱軟化
させて、手の平で軽く押圧しながら巻重ね部を圧着させ
るだけで、石膏や接着剤などを用いることなく患部をし
っかりと固定できるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、人体や動物の骨折箇所、炎症箇所などを固定するために用いる硬直 包帯に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の包帯は、ガーゼ生地に石膏末を含ませたギブス包帯が一般的であり、 これを使用する際は、まず、患部に副木を当ててその上からガーゼ包帯を巻き、 更にその上から、水で濡らしたギブス包帯を巻き付けて、当該ギブス包帯に含ま せた石膏を硬化させることにより、患部を固定するギブス(石膏型)を成形する ようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、ギブス包帯で成形するギブスは、重量が嵩張る上、石膏が硬化するま でに長時間を要し、その硬化中に発熱を伴う。また、硬化後は、通気性が悪い上 に、石膏が皮膚の水分を過剰に吸収して、皮膚表面にかぶれや痒みを生じさせる おそれがあるので、体に与える負担が大きいし、ギブス表面に触れた衣服などを 石膏粉で汚すおそれがあった。
【0004】そこで本考案は、軽量で通気性が良く、衣服などを汚すおそれもな く、しかも、簡易迅速に患部を固定できる硬直包帯を提供することを技術的課題 としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本考案の硬直包帯は、軟化点50〜100℃の 熱可塑性樹脂組成物によって可撓性を有した無結節ネットに成形されていること を特徴とする。
【0006】この硬直包帯は、これをそのまま患部に巻き付けてヘアドライヤー の熱風で加熱軟化させるか、あるいは湯に浸して予め加熱軟化させた状態で患部 に巻き付け、その上から手の平などを使って軽く押圧するだけで、包帯全体が患 部にフィットした形に成形されると同時に、包帯の巻重ね部が互いに圧着されて 一体化形状に成形される。そして、これを冷却して元の硬化状態に戻すと、定形 性を保持する硬直型となって患部に装着され、その患部をしっかりと固定する。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施形態を図面によって具体的に説明する。 図1は本考案による硬直包帯の一例を示す図、図2はその硬直包帯の使用方法 を示す図、図3及び図4は夫々本考案による硬直包帯の変形例を示す図である。
【0008】図1の硬直包帯Aは、融点を通常より低めに調整したウレタン樹脂 もしくはポリエチレン樹脂に可撓性を付与する可塑剤等が添加された軟化点50 〜100℃の熱可塑性樹脂組成物1を加熱溶融させて液状化したものに、100 ℃以上の耐熱性を有する合成繊維の単糸、片子糸又は撚糸や、一本の単繊維から 作られるナイロン・モノフィラメント、あるいは炭素繊維等で成る網糸によって 網組みされた芯材ネット2を浸漬して、その心材ネット2の網地表面に熱可塑性 樹脂組成物1を付着させるディップ成形により、結び目のない斜角目の網目3が 無数に連続する無結節ネットに成形されたものである。
【0009】この硬直包帯Aは、これを熱可塑性樹脂組成物1の軟化点より高め の温度に熱せられた湯に浸して加熱軟化させた状態で、図2の如く患部に添えた 副木4を固定するガーゼ包帯5の上からそれ全体を覆うように巻き付けた後、そ の上から手の平で軽く押圧するだけで、接着剤や接着テープ等を全く用いること なく、巻重ね部6が互いに圧着して全体が一体化した形状になる。そして、これ にヘアドライヤーで冷風を吹き付けて冷却するか、あるいは自然冷却して、元の 硬さに戻せば、前記のような一体化形状を保持した硬直型となって患部をしっか りと固定する。
【0010】また、ネット状の硬直包帯Aは、表面積が大きく、熱が各部均一に 伝わりやすいので、全体的に速やかに加熱軟化させることができ、湯に浸して加 熱軟化させる際に時間がかかって表面の熱可塑性樹脂組成物1が液状化するとい うような不具合を生ずるおそれがない。
【0011】また、熱が各部均一に伝わりやすいネット状の硬直包帯Aは、これ を予め加熱軟化させることなくそのまま患部に巻き付けた後、ヘアドライヤーで 吹き付ける熱風によって簡易迅速に加熱軟化させることができ、しかも、ヘアド ライヤーの熱風は、巻重ね部6の上側のみならず、その上側の網目3を通って下 側にも吹き付けられるので、巻重ね部6の上側と下側を程よく軟化させて確実に 圧着することができる。
【0012】更に、熱可塑性樹脂組成物1で無結節ネットに成形された硬直包帯 Aは、軽量で通気性も良いので、ギブス包帯に比べて体に与える負担が非常に少 ないし、衣服などを汚すおそれもない。また、水を全く吸収せず、水切れも非常 に良いので、患部に装着したまま入浴することも可能である。
【0013】また、軟化点50〜100℃の熱可塑性樹脂組成物1によってネッ ト状に成形された硬直包帯Aは、湯に浸したりヘアドライヤーで熱風を吹き付け る簡易な手段により迅速に加熱軟化させて患部に容易に装着することができる一 方、装着後は、入浴温度程度の湯熱や日差し熱などによって加熱軟化することは ないので、普段の生活において、患部が固定不能になるおそれはない。
【0014】特に、軟化点60℃前後の熱可塑性樹脂組成物1で成形した硬直包 帯Aは、ヘアドライヤーの熱風や温めの熱湯で速やかに加熱軟化させることがで きるので、使い勝手が非常に良いと同時に、患部に装着させる際に火傷を生ずる おそれもなく安全性が高い。また、患部に装着したまま入浴しても加熱軟化する おそれは皆無である。
【0015】また、熱可塑性樹脂組成物1を心材ネット2の網地表面に溶融付着 させた硬直包帯Aは、その製造も容易であるし、芯材ネット2によって引張強度 が高められるので、厚さを薄くしても、患部に巻き付ける際に千切れるおそれは ない。
【0016】また、芯材ネット2の網糸として、高強度、高弾性、高耐熱性、低 収縮という特性を有したパラ系又はメタ系アラミド繊維や、ポリアクリロニトル 系又はピッチ系炭素繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維等を用いた硬直包帯 Aは、整形外科用の包帯として医療や美容の分野に用いる以外に、合成樹脂とガ ラス繊維又は炭素繊維等で作られる繊維強化プラスチック(FRP)や、熱可塑 性樹脂を用いた繊維強化プラスチック(FRTP)などの代用材料として、プラ スチック製品の成形に用いることができ、例えば、FRP製品の成形型となる木 型等にかぶせたり巻き付けるなどして、ヘアドライヤーの熱風を吹き付けるだけ の簡易な加工によってプラスチック成形品が作れる。
【0017】次に、図3の硬直包帯Bは、前記と同様の熱可塑性樹脂組成物1に よって任意の断面形状を有する線状体に一次成形した可撓性線材7を縦横に交差 させてその交差部8を熱接着させることにより角目の網目9を有した無結節ネッ トに成形されている。なお、無結節ネットは、図3のように縦線を成す線材7の 上に横線を成す線材7を並べて配したものに限らず、縦線と横線を互いに織り合 わせた平織ネットや綾織りネットであってもよい。
【0018】次に、図4の硬直包帯Cは、熱可塑性樹脂組成物1で成る可撓性シ ート10に正角目の網目11を開口して無結節ネットに成形されている。なお、 網目11は、例えば、帯状に一次成形された可撓性シート10を網状にダイカッ トする二次加工によって形成され、その網目11の形状は、正角目に限らず、短 冊目や斜角目、あるいは円形目などであってもよい。
【0019】
【考案の効果】
本考案の硬直包帯は、石膏や接着剤、接着テープ等を一切使用せずに、患部を 簡易迅速に固定することができ、また、軽量で通気性が良いので、患部に装着し ても体に与える負担が少なく、更に、衣服等を汚すおそれもないという数々の優 れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による硬直包帯の一例を示す図
【図2】本考案による硬直包帯の使用方法を示す図
【図3】本考案による硬直包帯の変形例を示す図
【図4】本考案による硬直包帯の変形例を示す図
【符号の説明】
A・・・・・硬直包帯 B・・・・・硬直包帯 C・・・・・硬直包帯 1・・・・・熱可塑性樹脂組成物 2・・・・・心材ネット 3・・・・・網目 6・・・・・巻重ね部 7・・・・・可撓性線材 8・・・・・交差部 9・・・・・網目 10・・・・・可撓性シート 11・・・・・網目

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟化点50〜100℃の熱可塑性樹脂組
    成物(1)によって可撓性を有した無結節ネットに成形
    されていることを特徴とする硬直包帯。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性樹脂組成物(1)を心材ネ
    ット(2)の網地表面に溶融付着させて無結節ネットに
    成形された請求項1記載の硬直包帯。
  3. 【請求項3】 前記心材ネット(2)の網糸が、ポリエ
    ステル繊維、ナイロン繊維、アラミド繊維又は炭素繊維
    で成る請求項2記載の硬直包帯。
  4. 【請求項4】 前記熱可塑性樹脂組成物(1)で成る可
    撓性線材(7)を縦横に交差させてその交差部(8)を
    熱接着させることにより無結節ネットに成形された請求
    項1記載の硬直包帯。
  5. 【請求項5】 前記熱可塑性樹脂組成物(1)で成る可
    撓性シート(10)に網目(11)を開口して無結節ネット
    に成形された請求項1記載の硬直包帯。
JP1998000530U 1998-02-13 1998-02-13 硬直包帯 Expired - Lifetime JP3051373U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1998000530U JP3051373U (ja) 1998-02-13 1998-02-13 硬直包帯

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1998000530U JP3051373U (ja) 1998-02-13 1998-02-13 硬直包帯

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3051373U true JP3051373U (ja) 1998-08-21

Family

ID=43185538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1998000530U Expired - Lifetime JP3051373U (ja) 1998-02-13 1998-02-13 硬直包帯

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3051373U (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0599931A (ja) * 1991-03-19 1993-04-23 F Hoffmann La Roche Ag 試薬容器の蓋
JP2004065912A (ja) * 2002-08-05 2004-03-04 Biotech One Inc 外用骨固定材およびその製造方法
JP2004073364A (ja) * 2002-08-13 2004-03-11 Mitsui Chemicals Inc 包帯
JP2016220920A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 株式会社クラレ 曲げやすさに優れた繊維シート
JP2017515641A (ja) * 2014-06-26 2017-06-15 ウーリ マテリアル インコーポレイテッドWoori Material Inc. 優れた変形性と剛性とを有する熱可塑性ギプスおよびその製造方法
JP2018509979A (ja) * 2015-08-04 2018-04-12 オープンエム インコーポレイテッド 熱可塑性ギプス
JP2018519856A (ja) * 2016-03-31 2018-07-26 エモテク カンパニーリミテッドEmtech Co.,Ltd. 熱可塑性樹脂生地を用いた副木及びその製造方法
KR101903132B1 (ko) * 2016-06-21 2018-10-01 주식회사 티앤엘 의료용 부목
JP2020022802A (ja) * 2013-09-24 2020-02-13 ウーリ マテリアル インコーポレイテッドWoori Material Inc. 優れた変形性と剛性とを有する熱可塑性ギプスおよびその製造方法
JP2020141767A (ja) * 2019-03-04 2020-09-10 株式会社共同 装具
US11826229B2 (en) 2015-05-29 2023-11-28 Kuraray Co., Ltd. Fibrous sheet

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0599931A (ja) * 1991-03-19 1993-04-23 F Hoffmann La Roche Ag 試薬容器の蓋
JP2004065912A (ja) * 2002-08-05 2004-03-04 Biotech One Inc 外用骨固定材およびその製造方法
JP2004073364A (ja) * 2002-08-13 2004-03-11 Mitsui Chemicals Inc 包帯
JP2020022802A (ja) * 2013-09-24 2020-02-13 ウーリ マテリアル インコーポレイテッドWoori Material Inc. 優れた変形性と剛性とを有する熱可塑性ギプスおよびその製造方法
US11344441B2 (en) 2014-06-26 2022-05-31 Woori Material Inc. Thermoplastic cast having excellent deformability and rigidity and production method therefor
JP2017515641A (ja) * 2014-06-26 2017-06-15 ウーリ マテリアル インコーポレイテッドWoori Material Inc. 優れた変形性と剛性とを有する熱可塑性ギプスおよびその製造方法
JP2016220920A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 株式会社クラレ 曲げやすさに優れた繊維シート
US11826229B2 (en) 2015-05-29 2023-11-28 Kuraray Co., Ltd. Fibrous sheet
JP6995462B2 (ja) 2015-05-29 2022-01-14 株式会社クラレ 曲げやすさに優れた繊維シート
JP2018509979A (ja) * 2015-08-04 2018-04-12 オープンエム インコーポレイテッド 熱可塑性ギプス
US11607347B2 (en) 2015-08-04 2023-03-21 Openm Inc. Thermoplastic cast
JP2018519856A (ja) * 2016-03-31 2018-07-26 エモテク カンパニーリミテッドEmtech Co.,Ltd. 熱可塑性樹脂生地を用いた副木及びその製造方法
KR101903132B1 (ko) * 2016-06-21 2018-10-01 주식회사 티앤엘 의료용 부목
JP2020141767A (ja) * 2019-03-04 2020-09-10 株式会社共同 装具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105592827B (zh) 具有优异的可变形性和刚性的热塑性模型及其生产方法
JP3051373U (ja) 硬直包帯
WO2005052235A1 (en) A soft, cushioning ans stiffening spacer fabric
US4756942A (en) Elastic fabric
US11285033B2 (en) Breathable and customized cast for immobilization of fractured limb
US6929613B2 (en) Hardenable orthopaedic supports (lobes)
JP6416386B2 (ja) 優れた変形性と剛性とを有する熱可塑性ギプスおよびその製造方法
PT726843E (pt) Material composito e uma estrutura composita com base numa estrutura textil tridimensional
TWI764152B (zh) 熱塑性薄型2d網布複合材結構及其相關產品與製造方法
JP3370709B2 (ja) 腰痛帯
JP2005523768A (ja) 硬化性整形外科用支持具
ES2256449T3 (es) Lamina de proteccion corporal y dispositivo que comprende dicha lamina.
JP2008528083A (ja) 熱可塑性材料、整形外科装置を製造するための方法、及び、当該方法から製造された整形外科装置
KR101984228B1 (ko) 열가소성수지 원단을 이용한 부목 및 그 제조방법
US20020193718A1 (en) Hardenable orthopaedic supports
US224784A (en) Stiffened jacket or envelope for supporting various parts of the human frame
TWI440556B (zh) 熱塑性記憶型立體網格片材及其應用
US20160008160A1 (en) Thermoformable laminate for orthopedic splints
TWM558614U (zh) 間隔織物型熱可塑輔具
CN217660323U (zh) 一种可塑形医用固定支架
CN210679953U (zh) 一种抗菌复合水刺非织造布
KR102506802B1 (ko) 신규한 부목의 제조방법 및 이 제조방법으로 제조된 부목
CN211307711U (zh) 一种烧花马毛皮皮草
CN216683657U (zh) 仿真马毛植绒皮
AU2003234305B2 (en) Hardenable orthopaedic supports