JP2020141767A - 装具 - Google Patents

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Abstract

【課題】好適な強度を有しつつ、良好な通気性を有する装具を提供する。【解決手段】患部Pに巻かれる帯状の装具本体10を備え、患部Pを保持する装具1であって、装具本体10は、可撓性を有する樹脂製の帯状体であり、複数の通気孔11の形成されたメッシュ状である。また、装具本体10は、無負荷状態で基本形状に復元する。さらに、装具本体10に着脱自在に取り付けられ、装具本体10を補強するプレート状の前補強プレート21及び後補強プレート24を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、装具に関する。
腰部を保持する装具として、セルロイド等の硬質材料から形成された硬性の装具と、布等の軟質材料から形成された軟性の装具と、が知られている(特許文献1、非特許文献1参照)。硬性の装具は、変形し難く、腰椎の動きが制限され、腰部の負担が低減される。一方、軟性の装具は、ある程度の柔軟性を有するため、腰部の可動範囲を確保している。
特開昭59−22544号公報 公益財団法人テクノエイド協会企画部発行、補装具費支給事務ガイドブック(平成30年度 告示改正対応版)、p.131−189
しかしながら、硬性の装具は、セルロイド板等の硬質材料から形成されるため、通気性を確保するために通気孔を形成すると、装具自体が破損してしまう虞がある。なお、通気性の低い装具を装着すると、装着中に腰部が蒸れ易くなり、滴るほどに汗を掻く場合もある。
そこで、本発明は、好適な強度を有しつつ、良好な通気性を有する装具を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、患部に巻かれる帯状の装具本体を備え、前記患部を保持する装具であって、前記装具本体は、可撓性を有する樹脂製の帯状体であり、複数の通気孔の形成されたメッシュ状であることを特徴とする装具である。
このような構成によれば、装具本体は複数の通気孔の形成されたメッシュ状であるから、装具の装着中、患部が蒸れ難くなる。また、装具本体は、可撓性を有する樹脂製の帯状体であるから、布等の軟質材料から形成される軟性の装具よりも強度が高くなり、患部を良好に保持できる。
さらに、装具本体は、可撓性、つまり、柔軟性を有するので、患部の運動に追従して撓みながら変形する。これにより、装具本体と患部との間に隙間(空隙)が形成され難くなる。すなわち、装具本体と患部との接触率は良好値となり、装具による患部の支持性は向上する。
また、前記装具本体は、無負荷状態で基本形状に復元する構成としてもよい。
ここで、無負荷状態は、装具本体に外力が作用していない状態を意味する。例えば、患部が体幹部である場合、無負荷状態とは、体幹部の前屈運動や後反り運動によって、体幹部から装具本体に曲げ応力(外力)が作用していない状態を意味する。
また、基本形状は、基本状態(自然状態、中立状態)にある患部に対応した形状を意味する。例えば、患部が体幹部である場合、基本状態は、前屈状態や後反り状態ではなく、直立状態を意味する。
したがって、このような構成によれば、装具本体は無負荷状態において基本形状であるので、患者は装具を患部に隙間なく装着できる。また、装具本体は、無負荷状態で基本形状に復元するので、つまり、患部が基本状態に戻り外力が無くなると、装具本体が基本形状に戻るので、患者は装具を快適に装着できる。
また、前記装具本体に着脱自在に取り付けられ、当該装具本体を補強するプレート状の補強部材を備える構成としてもよい。
このような構成によれば、補強部材を装具本体に装着することで、装具本体を補強し、セルロイド板等の硬質材料から形成される硬性の装具と同等の強度となる。また、補強部材は装具本体に着脱可能であるので、装具の強度を容易に調整できる。さらに、補強部材は、プレート状であるので、装具本体の強度が好適に高くなり、患部を良好に保持できる。
また、前記装具本体にファイバーが混在している構成としてもよい。
このような構成によれば、装具本体にファイバーが混在しているので、装具本体の強度が高くなり、患部を良好に保持できる。また、ファイバーの種類、長さ、含有量を変更することで、装具本体の強度を容易に変更できる。
本発明によれば、好適な強度を有しつつ、良好な通気性を有する装具を提供することができる。
本実施形態に係る装具の斜視図である。 本実施形態に係る装具の右前部の図あり、(a)は前補強プレートを脱離した状態、(b)は前補強プレートを装着した状態を示している。 本実施形態に係る装具の左前部の図ある。 本実施形態に係る装具の後部の図であり、(a)は後補強プレートを脱離した状態、(b)は後補強プレートを装着した状態を示している。 本実施形態に係る装具の後面図である。
本発明の一実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。なお、ここでは、装具1が人の腰用である場合を例示するが、本発明の用途がこれに限定されることはない。また、以下の説明において、図1に示す「前、後、左、右、上、下」を基準とする。
≪装具の構成≫
装具1は、脊椎(髄)疾患を抱える患者の患部P(体幹部)を保持する医療器具である。体幹部は、首及び胴体を指す部分であり、手足を含まない。装具1は、装具本体10と、前補強プレート21及び後補強プレート24と、2本の装着用ベルト31と、締め付け用ベルト41と、を備えている。ただし、締め付け用ベルト41を備えない構成でもよい。
<装具本体>
装具本体10は、患部Pに巻かれる帯状の帯状体あると共に、平面視で略C字形を呈し前側が開いた円筒体である。すなわち、装具本体10は、右前側の右前部10Aと、左前側の左前部10Bと、後側(背面側)の後部10Cと、を備えている。
装具本体10は、樹脂製で形成されており、可撓性を有している。装具本体10の厚さは、概ね、0.5mm〜5.0mmである。樹脂としては、例えば、熱可塑性樹脂、具体的には、ポリプロピレン、低密度/高密度ポリエチレン、エチレン酢酸ビニルを使用できる。
このように、装具本体10は可撓性・柔軟性(体動追従性)を有するので、例えば、患者が前屈みや反り返り等して患部Pを曲げた際、これに追従して装具本体10が撓むようになっている。これにより、装具本体10と患部Pとの間に隙間(空隙)は形成され難く、装具本体10の患部Pに対しての接触率(人体接触率)は良好に維持される。
ただし、後記するファイバーの種類・長さ・含有量、補強部材17の大きさ・数、前補強プレート21の大きさ、後補強プレート24の大きさ等の組み合わせを変更することで、装具本体10の強度を飛躍的に高めることもできる。このような高強度の装具本体10によれば、例えば、手術直後において、医師の要望に対応して、患部Pの高度な体動の制限を実現することもできる。
このようにして、装具本体10は、柔軟性(可撓性)を有しつつも、患部Pの固定性を低下させずに、接触率を向上することで、患部Pの支持性(固定性)を向上させている。これに対して、装具本体10が患部Pの運動に追従せず、装具本体10と患部Pとの間に隙間が形成された場合、この隙間の形成程度に対応して、装具本体10に支持性が低下してしまう。
また、装具本体10は、樹脂製であるので、金属製の装具に対して軽量である。具体的には、装具本体10は、従来品に対して、約1/2〜2/3となる。
このような装具本体10の降伏強度は、例えば、体幹装具である場合、9000(N/m)以上に設計され、上肢装具、下肢装具である場合、3000(N/m)以上に設計される。降伏強度は、塑性変形を起こさずに、材料に生じさせることのできる最大応力である。
また、装具本体10には、ファイバー(繊維)が混在している。ファイバーは、例えば、装具本体10の基材となる樹脂製のメッシュシートの成形前、樹脂の混錬物に混練りされる。ファイバーとしては、例えば、短繊維、長繊維を使用でき、具体的には、セルロースナノファイバー、カーボンファイバー、カーボンナノファイバー等を使用できる。1つのファイバーを使用してもよいし、複数の繊維を混合して使用してもよい。
このように、ファイバーが混在しているので、装具本体10の強度が高くなり、患部Pを良好に保持できる。また、ファイバーの種類、長さ、含有量を変更することで、装具本体10の強度を容易に変更できる。ただし、装具本体10にファイバーが混在していない構成でもよい。
さらにまた、抗菌性(殺菌性)、消臭性を高めるために、装具本体10に抗菌剤が混在(混練)又は付着した構成としてもよい。抗菌剤としては、例えば、銀、銅の金属固体、金属イオン、金属錯体を使用できる。
装具本体10の全体には略一定の密度で略同一形状である複数の通気孔11が複形成されており、装具本体10はメッシュ状を呈している。これにより、装具本体10は良好な通気性を有しており、装具1の装着中に患部Pが蒸れにくく快適性が確保されている。通気孔11の大きさは、概ね、3mm〜20mm程度である。通気孔11の形状は、特に限定されず、円形、三角形、四角形、五角形、六角形等のいずれでもよい。なお、このように複数の通気孔11が形成されているが、装具本体10が可撓性を有するので、装着中に装具本体10が破損することはない。
装具本体10に対する通気孔11全体の割合(通気孔11全体の面積/装具本体10の面積、生体接触率、通気孔率)は、例えば、20〜90%、好ましくは30〜90%、さらに好ましくは35〜65%である。通気孔11の割合が大きくなると通気性は高まるが、装具本体10の強度が低下するので、装具本体10の材質、患部Pの状態等を考慮して、設計することが好ましい。
また、患部の種類に対応して、つまり、装具1の種類に対応して、通気孔11全体の割合を変更することも可能である。例えば、装具1が、体幹装具、下肢装具である場合、通気孔11全体の割合を50〜55%に設計し、上肢装具である場合、30〜40%に設計してもよい。
さらに、装具1における通気性や装着性(フィット性)を高めるために、装具本体10の内周面に薄シート状の裏あて材(裏地、内張材)が貼付された構成でもよい。裏あて材は、例えば、ポリエステルを主成分とする三層構造であって、厚さ1.0mm〜4.0mm程度の薄型クッションシート状で構成される。
具体的には、裏あて材は、装具本体10に貼付される高密度のベースシートと、患部P側に配置され1.0mm〜3.0mm程度の通気孔が複数形成された表面シートと、ベースシート及び表面シートの間に配置され弾力性及び通気性を有するスポンジ状の中間層と、を備えている。なお、裏あて材は、装具本体10の内周面全体に貼付された構成でもよいし、密着性の高い箇所に部分的に(例えば前腹部側のみに)貼付された構成でもよい。
さらにまた、装着中における装具1のずれを防止するために、装具本体10の内周面に、滑り止めシートが部分的に貼付された構成でもよい。滑り止めシートの表面は、粘着性を有することが好ましく、例えば、ポリ塩化ビニルを主成分とする粘着層が形成される。また、滑り止めシートは、患部P近傍の比較的硬い部分(例えば骨盤)に対応する装具本体10の内周面に貼付されることが好ましい。
また、装具本体10は、無負荷状態で基本形状に復元するように構成されている。すなわち、装具本体10は、患部P(体幹部)の基本状態における外形に対応した基本形状を記憶している。無負荷状態とは、体幹部の前屈運動や後反り運動によって、装具本体10に曲げ応力(外力)が作用していない状態である。基本状態とは、自然状態、中立状態であり、ここでは、前屈状態や後反り状態ではなく、直立状態である。
すなわち、装具本体10は、負荷(外力)により撓んだとしても、無負荷状態になると患部Pに対応した基本形状に自発的に戻る復元力を有している。これにより、装具本体10を患部Pに隙間なく良好に装着しつつ、装具1は患部Pを良好に保持可能である。
このような装具本体10における基本形状の記憶は、例えば、基材となるポリプロピレン製のメッシュシート(樹脂製の成形シート)を、その塑性変形可能な温度(例えば、150〜200℃)以上に加熱後、患部Pを象った石膏製の腰型に沿って塑性変形させ、その後放冷することで行うことができる。
装具本体10の外周縁部には、縁取りテープ12(バイアステープ)が取り付けられている。これにより、外周縁部の破損を防止しつつ、装具1の装着中に患部Pが損傷することもない。
図2に示すように、右前部10Aには、舌片状の被重ね合わせ部13が取り付けられている。被重ね合わせ部13は、装着時に、装具本体10の左前部10Bの内側に重ねられる部分であり、例えば、人工皮革で形成されている。被重ね合わせ部13の内側面には、2つの面ファスナー14、14が固定されている。面ファスナー14は、後記する前補強プレート21の面ファスナー22と合わさる部分である。なお、例えば、面ファスナー14はループ型(メス型)、面ファスナー22はフック型(オス型)で構成される。
図3に示すように、左前部10Bには、2つの細長枠状のリング15、15がリング保持部材16、16でそれぞれ回動自在に固定されている。リング15は、後記する装着用ベルト31が挿通され折り返される部分である。
右前部10A(図2参照)、左前部10B(図3参照)、後部10C(図4参照)の外周面には、上下方向に延びる細長板状の補強部材17がそれぞれ固定されている。詳細には、補強部材17を被う布製のカバー部材が装具本体10に固定されている。補強部材17は、例えば、ジュラルミン製、樹脂製であり、軽量化が図られている。なお、右前部10A等の内周面に補強部材17が固定された構成でもよい。
このように、右前部10A、左前部10B、後部10Cに、補強部材17がそれぞれ固定されているので、装具本体10の曲げ強度は飛躍的に高められている。これにより、装具本体10は、患部Pを良好に保持可能となる。また、補強部材17は、細長板状であるので、装具本体10の通気性が低下することもない。
なお、補強部材17の数は、3つに限定されず、適宜変更自由である。すなわち、補強部材17の数を多くしたり、幅広にしたり、厚くしたりすることで、装具本体10の強度を高めて、患部Pの体動をさらに制限し、装具1による拘束力を高めることもできる。後記する前補強プレート21、後補強プレート24についても同様である。
後部10Cの内周面(図4(a)参照)には、面ファスナー18が固定されている。面ファスナー18は、後記する後補強プレート24の面ファスナー25と合わさる部分である。
<前補強プレート、後補強プレート>
図2に示すように、前補強プレート21は、被重ね合わせ部13(装具本体10)に着脱自在に取り付けられ、装具本体10を補強するプレート状の樹脂製部材である。前補強プレート21の前面には、2つの面ファスナー22、22が固定されている。2つの面ファスナー22は、前記した2つの面ファスナー14、14に合わせられる。また、前補強プレート21には、通気性の確保するための複数の通気孔23が形成されている。
図4に示すように、後補強プレート24は、装具本体10の後部10Cに着脱自在に取り付けられ、装具本体10を補強するプレート状の樹脂製部材である。後補強プレート24の後面には、1つの面ファスナー25が固定されている。1つの面ファスナー25は、前記した1つの面ファスナー18に合わせられる。また、後補強プレート24には、通気性の確保するための複数の通気孔26が形成されている。
このように、前補強プレート21は2組の面ファスナー組(面ファスナー14、22)で取り付けられ、後補強プレート24は1組の面ファスナー組(面ファスナー18、25)で取り付けられる構成である。すなわち、前後において、面ファスナー組の組数が異なるので、前補強プレート21、後補強プレート24の誤装着が防止されている。
<装着用ベルト>
図1、図2に示すように、2本の装着用ベルト31は、装具1の装着時、装具本体10の右前部10Aと左前部10Bとに掛け渡される部材である。ただし、装着用ベルト31の数は変更自由である。各装着用ベルト31の基部は装具本体10の右前部10Aに固定されている。そして、装着用ベルト31の1/2基部側には面ファスナー32が固定されており、1/2先端側には面ファスナー33が固定されている。例えば、面ファスナー32はループ型、面ファスナー33はフック型で構成される。
そして、装具1の装着時、各装着用ベルト31の先端をリング15に挿通した後折り返し、面ファスナー32と面ファスナー33とを合わせるようになっている。
<締め付け用ベルト>
図1、図5に示すように、締め付け用ベルト41は、装具1の装着中、装具1による患部Pの締め付け力を高める場合に使用するベルトである。締め付け用ベルト41は、後側の補強部材17から周方向に延びる略V字形のゴム部42、42と、右側のゴム部42の先端に固定された面ファスナー43と、右側のゴム部42の先端に固定された面ファスナー44と、を備えている。なお、ここでは、面ファスナー43はフック型、面ファスナー44はループ型で構成されている。
各ゴム部42は、伸縮性を有する2本のゴムバンドの一端部を補強部材17に固定し、他端部同士を重ね合わせ縫合することで略V字形に構成されている。このように伸縮性の有するゴム部42が略V字形であるので、締め付け用ベルト41による締め付け力が上下方向において均等に作用し、上下方向において幅広の範囲で全体的に締め付けられる。ただし、その他に例えば、ゴム部42を幅広の1本のゴムバンドで構成してもよい。
そして、ゴム部42、42を伸長させながら、面ファスナー43と面ファスナー44とを重ね合わせることで、締め付け用ベルト41が締結されるように構成されている。その結果、締め付け用ベルト41が装具本体10を介して患部Pを締め付けるようになっている。
≪装具の作用効果≫
装具1の作用効果を説明する。
装具本体10が複数の通気孔11の形成されたメッシュ状であり通気性を有するので、患部Pが蒸れ難くなり、滴るほどに汗を掻くこともない。また、装具本体10は、可撓性を有する樹脂製の帯状体であるから、軽量であると共に、軟性の装具よりも強度が高くなり、患部Pを良好に保持できる。
また、装具本体10が無負荷状態で基本形状に復元する構成であるので、装具1を患部Pに隙間なく装着できる。すなわち、患者は装具1を快適に装着できる。
さらに、装具本体10に前補強プレート21及び後補強プレート24を装着すると、装具1の強度が従来の硬性の装具と同等なる。一方、装具本体10から前補強プレート21及び後補強プレート24を脱離すると、装具1の強度が従来の軟性の装具と同等になる。すなわち、前補強プレート21及び後補強プレート24を装着/脱離することで、装具1の強度を患部Pの状態に対応して可変できる。つまり、患者は、患部Pの治療回復状況等に対応して、硬性の装具、軟性の装具を所有する必要がない。
さらにまた、装具本体10にファイバーが混在しているので、装具本体10の強度が良好に高められている。これにより、装具本体10は、患部Pを良好に保持できる。
また、ファイバー、補強部材17、前補強プレート21、後補強プレート24を適宜に組み合わせることで、装具1の柔軟性(体動追従性)のみでなく、患部Pにおける体動を制限することもできる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、次のように変更してもよい。
前記した実施形態では、装具1が体幹部を保持(固定)する構成を例示したが、その他に例えば、指、肘、肩、首(頸椎)、胸(胸椎)、仙椎、股、膝、足等を保持する構成でもよい。すなわち、本発明は、下肢装具、靴型装具、体幹装具、上肢装具のいずれに適用してもよい。また、装具1が、例えば、肉離れした部位や、筋違いした部位を保持しサポートする構成でもよい。
前記した実施形態では、装具1が人用(人間用)である構成を例示したが、その他に例えば、犬用、猫用、鳥用、その他動物用である構成でもよい。
前記した実施形態では、装具1が、前補強プレート21及び後補強プレート24を備える構成を例示したが、その他に例えば、補強プレートの数、取り付け位置は変更自由である。
前記した実施形態では、補強部材17が装具本体10に固定された構成を例示したが、その他に例えば、補強部材17が装具本体10に対して着脱自在である構成でもよい。この場合、例えば、装具本体10に補強部材17を収容可能なポケットを取り付けることで構成できる。
前記した実施形態では、装着用ベルト31において、面ファスナー32及び面ファスナー33が合わさることで固定される構成を例示したが、その他に例えば、右前部10Aから延びる装着用ベルトが、左前部10Bに固定されたバックルに留められる構成でもよい。締め付け用ベルト41についても同様である。
前記した実施形態では、装具本体10の全体に通気孔11が形成された構成を例示したが、通気孔11の大きさ、分布(密度)は変更自由である。
前記した実施形態では、装具本体10が、患部P(体幹部)の基本形状に対応した構成、つまり、患者毎に個別に対応したオーダーメイド品(注文品)である構成を例示したが、その他に例えば、Sサイズ、Mサイズ、Lサイズ等の既製品(規格品)である構成でもよい。この場合において、装具本体10の無負荷状態(基本状態)における基本形状は、例えば、標準体形に基づいて設計される。
前記した実施形態では、装具本体10が平面視で略C字形を呈し前側が開いた円筒体である構成を例示したが、その他に例えば、装具本体10が前後方向に分割された構成でもよい。すなわち、例えば、装具本体10が、平面視において、2/3円弧状を呈する前側の前ハーフと、2/3円弧状を呈する後側の後ハーフとが、腰部両側方で部分的に重なり組み合わさることで構成されてもよい。この場合において、前ハーフと後ハーフとの組み付け状態は、例えば、面ファスナーによって維持される。なお、このような構成は、前ハーフと後ハーフとが患部Pを挟む構成であるので、サンドイッチタイプと称されることもある。
前記した実施形態では、装具本体10が、一層構成、つまり、塑性変形後の1枚のメッシュシートである構成を例示したが、その他に例えば、全体として複数のメッシュシートが重ねられた多層構成や、部分的にメッシュシートが重ねられた構成でもよい。すなわち、例えば、補強部材17が固定される部分等の補強すべき部分のみにおいてメッシュシートの2層構成であってもよい。このように部分的にメッシュシートを多層構成とすることで装具本体10の強度を部分的に高めることができる。
1 装具
10 装具本体
10A 右前部
10B 左前部
10C 後部
11 通気孔
21 前補強プレート(補強部材)
24 後補強プレート(補強部材)
P 患部
前記課題を解決するための手段として、本発明は、患部に巻かれる帯状の装具本体と、前記装具本体に着脱自在に取り付けられ、当該装具本体を補強するプレート状である第1補強部材及び第2補強部材と、前記装具本体に前記第1補強部材を着脱自在に取り付ける第1面ファスナー組と、前記装具本体に前記第2補強部材を着脱自在に取り付ける第2面ファスナー組と、を備え、前記患部を保持する装具であって、前記装具本体は、可撓性を有する樹脂製の帯状体であり、複数の通気孔の形成されたメッシュ状であり、前記第1面ファスナー組の組数と前記第2面ファスナー組の組数とは異なることを特徴とする装具である。
また、前記課題を解決するための手段として、本発明は、患部に巻かれる帯状の装具本体と、前記装具本体の一端部に取り付けられ、装着時に前記装具本体の他端部の内側に重ねられる舌片状の被重ね合わせ部と、前記被重ね合わせ部の内側面に着脱自在に取り付けられ、前記装具本体を補強するプレート状である第1補強部材と、前記被重ね合わせ部に対向する前記装具本体の内側面に着脱自在に取り付けられ、前記装具本体を補強するプレート状である第2補強部材と、前記被重ね合わせ部に前記第1補強部材を着脱自在に取り付ける第1面ファスナー組と、前記装具本体に前記第2補強部材を着脱自在に取り付ける第2面ファスナー組と、を備え、前記患部を保持する装具であって、前記装具本体は、可撓性を有する樹脂製の帯状体であり、複数の通気孔の形成されたメッシュ状であり、前記第1面ファスナー組の組数と前記第2面ファスナー組の組数とは異なることを特徴とする装具である。
さらに、装具本体は、可撓性、つまり、柔軟性を有するので、患部の運動に追従して撓みながら変形する。これにより、装具本体と患部との間に隙間(空隙)が形成され難くなる。すなわち、装具本体と患部との接触率は良好値となり、装具による患部の支持性は向上する。
さらにまた、補強部材を装具本体に装着することで、装具本体を補強し、セルロイド板等の硬質材料から形成される硬性の装具と同等の強度となる。また、補強部材は装具本体に着脱可能であるので、装具の強度を容易に調整できる。さらに、補強部材は、プレート状であるので、装具本体の強度が好適に高くなり、患部を良好に保持できる。
また、前記第1補強部材及び前記第2補強部材には、通気性を確保するための複数の通気孔がそれぞれ形成されている構成としてもよい。
また、前記装具本体の内側面に固定され、表面が粘着性を有し装着中のずれを防止するための滑り止めシートを備える構成としてもよい。

Claims (4)

  1. 患部に巻かれる帯状の装具本体を備え、前記患部を保持する装具であって、
    前記装具本体は、可撓性を有する樹脂製の帯状体であり、複数の通気孔の形成されたメッシュ状である
    ことを特徴とする装具。
  2. 前記装具本体は、無負荷状態で基本形状に復元する
    ことを特徴とする請求項1に記載の装具。
  3. 前記装具本体に着脱自在に取り付けられ、当該装具本体を補強するプレート状の補強部材を備える
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の装具。
  4. 前記装具本体にファイバーが混在している
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の装具。
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