JP3051330B2 - 加圧密閉空間における炭酸ガス除去方法及び装置 - Google Patents

加圧密閉空間における炭酸ガス除去方法及び装置

Info

Publication number
JP3051330B2
JP3051330B2 JP7326538A JP32653895A JP3051330B2 JP 3051330 B2 JP3051330 B2 JP 3051330B2 JP 7326538 A JP7326538 A JP 7326538A JP 32653895 A JP32653895 A JP 32653895A JP 3051330 B2 JP3051330 B2 JP 3051330B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
pressurized
water
adsorbent
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7326538A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09141040A (ja
Inventor
恭敏 庄司
芳明 高谷
誠一 洲河
宝主 有馬
利仁 野口
治夫 石田
勝也 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP7326538A priority Critical patent/JP3051330B2/ja
Publication of JPH09141040A publication Critical patent/JPH09141040A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3051330B2 publication Critical patent/JP3051330B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02CCAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
    • Y02C20/00Capture or disposal of greenhouse gases
    • Y02C20/40Capture or disposal of greenhouse gases of CO2

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潜水調査船、有人
潜水装置、宇宙ステーション等の加圧密閉居住空間(以
下、単に加圧密閉空間という)の環境制御装置における
環境ガス中の炭酸ガス(CO2 )を高効率で除去する方
法及びこの方法を実施する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記の加圧密閉空間において、人体から
排出されるCO2 は、環境雰囲気中に蓄積されると、乗
員や潜水員の健康への障害の原因となる。従来、この種
の炭酸ガス除去方法としては種々のものが知られてい
る。例えば、特開昭63−252528号公報には、C
2 を含有した空気を温湿度調整器に導入し、下流の吸
着剤の含水量が設定値より多いときには被処理空気の温
度を上げるか湿度を低下させ、逆に少ないときには被処
理空気の温度を下げるか湿度を上げ、ついで被処理空気
をアミン系イオン交換樹脂からなる吸着剤と接触させて
CO2 を吸着させてCO2 除去された空気を得、吸着後
は吸着剤に水蒸気を導入してCO2 を脱着させて吸着剤
を再生する方法が記載されている。
【0003】また、特開平7−80246号公報には、
ボイラ排ガスをγ−アルミナからなる除湿剤と接触させ
て除湿した後、合成ゼオライトからなる吸着剤と接触さ
せてCO2 を吸着させる方法が記載されている。さら
に、特開平6−91126号公報には、ボイラ排ガスを
シリカゲル、アルミナ等の除湿剤と接触させて除湿した
後、炭素系吸着剤又はハイドロタルサイト系吸着剤を充
填した第1PSA装置に排ガスを加圧状態で通し大気圧
で再生してCO2 に富むガスを得、このCO2 に富むガ
スをゼオライト系吸着剤を充填した第2PSA装置に常
圧状態で通し減圧状態で再生して高濃度のCO2 を分離
・回収する方法が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開昭63−2525
28号記載の空気の浄化方法は、常圧系におけるもの
で、CO2 を含む空気は装置の圧力損失分だけ昇圧され
るに過ぎない。また、特開平7−80246号公報及び
特開平6−91126号公報記載のCO2 の分離方法
は、常圧系のボイラからの排ガスを対象とするものであ
る。
【0005】従来の一般的な方法、すなわち、密閉空間
からの環境ガスをCO2 吸着剤と接触させてCO2 を吸
着させる方法は、つぎのような問題点を有している。 (1) 人体への有害性よりCO2 分圧許容値が小さい
ため、吸着剤の平衡吸着量が低く、CO2 吸着剤の量が
大きくなり装置ユニットの小型化が難しい。 (2) 系内ガス(ヘリウム、窒素)の使い捨ては高コ
ストとなり、また、補充用のボンベが多数必要となり、
装備が増加する。また、非再生式CO2 除去装置(例え
ば、LiOH使用)の場合、長期間使用の際に大量の吸
着剤が必要となり、コスト、占有スペースが増大する。 (3) CO2 除去装置とは別に、専用の除湿器を設置
するため、機器の占有スペースが増加する。 (4) 吸着剤再生方式の場合、電気式のコイルヒータ
ー、テープヒーター等が用いられているが、熱損失が大
きく、再生時の加熱と吸着時の冷却との切替え時間が長
くなり、吸着装置が大きくなる。また、大気圧環境下で
蒸気加熱方式の場合、再生温度に相当する高温の蒸気を
得ようとすると、高圧容器のボイラが必要となる。
【0006】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、その目的は、被処理ガスを加圧雰囲気よりさらに昇
圧することにより、除湿効率及びCO2 吸着効率を向上
させるとともに、除湿剤及びCO2 吸着剤の量を減らす
ことができ、装置ユニットの小型化を図ることができ
る、再生式の吸着剤を用いる温度・圧力スイング方式
(PTSA)の加圧密閉空間におけるCO2 除去方法及
び装置を提供することにある。本発明の他の目的は、系
内ガスを回収することにより、ガス供給用付帯設備が小
型化し、高価なヘリウムの消費量が減り、長期使用にお
いても、交換用の吸着剤量が大幅に低減され、低コスト
化、省スペース化を図ることができる加圧密閉空間にお
けるCO2 除去方法及び装置を提供することにある。本
発明の他の目的は、CO2 除去後の乾燥ガスを除湿剤の
再生用パージガスに用いることにより、除湿塔・CO2
吸着塔一体型構造となり、トータルで機器寸法が縮小さ
れるようにした加圧密閉空間におけるCO2 除去方法及
び装置を提供することにある。本発明のさらに他の目的
は、吸着剤再生用の熱源に海水ボイラ又は淡水ボイラを
用いることにより、環境圧力が加圧状態であるので、高
温蒸気を得るために、ボイラ内圧と環境圧力差であるゲ
ージ圧が小さくても高温にすることが可能で、ボイラの
高圧仕様(容器厚み等)が軽減され、低コスト化を図る
ことができる加圧密閉空間におけるCO2 除去方法及び
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の加圧密閉空間におけるCO2 除去方法
は、潜水調査船、有人潜水装置、宇宙ステーション等の
加圧密閉空間内の環境ガス中のCO2 を除去する方法に
おいて、加圧密閉空間からの環境ガスをさらに昇圧し除
湿剤と接触させて除湿した後、除湿された環境ガスを吸
着剤と接触させてCO2 を吸着・除去し、CO 2 除去さ
れた乾燥ガスを水分を吸着した除湿剤と接触させて除湿
剤を再生し、除湿剤再生に使用されたCO 2 除去された
含水ガスの一部を冷却して凝縮水を分離し、CO 2 除去
された脱水ガスを回収するとともに、CO 2 除去された
含水ガスの残部をこの脱水ガスに混合し加湿ガスとして
系内にリサイクルするように構成される。加圧密閉空間
内の圧力は1atmAを超える圧力であり、望ましくは1〜
6atmAである。そして、昇圧される環境ガスの圧力が、
加圧密閉空間内の圧力より1〜10atm 、望ましくは2
atm 以上で10atm 未満高くなるように、環境ガスを昇
圧する。
【0008】CO2 吸着剤としてはゼオライトが用いら
れ、除湿剤としては、シリカゲル、活性アルミナ、ゼオ
ライト及び活性炭からなる群より選ばれた少なくとも一
つの物質が用いられる。すなわち、これらの物質の一
つ、又はこれらの物質を組合せたものが用いられる。上
記のように、CO2 除去された乾燥ガスを水分を吸着し
た除湿剤と接触させて除湿剤を再生し、除湿剤再生に使
用されたCO2 除去された含水ガスの一部を冷却して凝
縮水を分離し、CO2 除去された脱水ガスを回収すると
ともに、CO2 除去された含水ガスの残部をこの脱水ガ
スに混合し加湿ガスとして系内にリサイクルする。
【0009】また、除湿剤再生工程からのCO2 除去さ
れた含水ガスの水分及び流量、並びに冷却器からのCO
2 除去された脱水ガスの水分及び流量を入力して演算し
た値を出力して、CO2 除去された含水ガスの残部の流
量(冷却器をバイパスする流量)を制御して、系内にリ
サイクルする加湿ガス中の水分量を最適に制御する。ま
た、CO2 を吸着した吸着剤が充填された吸着塔を減圧
し加熱することにより、CO2 を放出させて吸着剤を再
生し、放出されたCO2 を系外に排出する。さらに、C
2 を吸着した吸着剤の再生のための熱媒として、加圧
された熱海水又は加圧された熱淡水及びスチームを間接
加熱方式で用いる。また、CO2 を吸着した吸着剤の再
生に、加圧された熱海水又は加圧された熱淡水及びスチ
ームを用いて間接加熱し、加熱再生後、吸着剤を冷却す
るために常温海水又は常温淡水を用いる。
【0010】本発明の加圧密閉空間におけるCO2 除去
装置は、加圧密閉空間内の環境ガス中のCO2 を除去す
る装置において、環境ガスを昇圧するためのガス昇圧手
段と、この昇圧されたガスを除湿するための少なくとも
2基の切替可能な除湿塔と、除湿された環境ガス中のC
2 を除去するための少なくとも2基の切替可能な吸着
塔と、CO2 除去された乾燥ガスを除湿剤の再生用パー
ジガスとして前記除湿塔に導入する乾燥ガスパージライ
ンと、除湿塔にCO2 除去された含水ガスラインを介し
て接続された冷却器と、この冷却器に接続されたCO2
除去された脱水ガスラインと、前記CO2 除去された含
水ラインとCO2 除去された脱水ガスラインとを接続す
るCO2 除去された含水ガスのバイパスラインとからな
ることを特徴としている。
【0011】上記の装置において、CO2 除去された含
水ガスラインに水分計・流量計が設けられるとともに、
冷却器出口のCO2 除去された脱水ガスラインに別の水
分計・流量計が設けられ、これらの水分計・流量計に演
算制御器が接続され、この演算制御器がCO2 除去され
た含水ガスのバイパスラインに設けられた流量調節弁に
接続されて、前記CO2 除去された脱水ガスラインと前
記CO2 除去された含水ガスのバイパスラインとの合流
部の後流の加湿ガスの水分が最適に制御されるように構
成される。また、吸着剤を加熱するために、海水ボイラ
又は淡水ボイラからの熱水ラインが吸着塔に設けられ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1及び図2は加圧密閉空間にお
けるCO2 除去装置の概略構成を示し、白抜きの切替弁
は開状態を、黒塗りの切替弁は閉状態を示している。加
圧密閉空間からの加圧環境ガス(排ガス)をブロワ、コ
ンプレッサ等のガス昇圧手段10でさらに昇圧し、除湿
剤を充填した複数基(図では一例として2基)の除湿塔
12a、12bのうち一方の除湿塔12aに導入して除
湿した後、除湿された環境ガスをCO2 吸着剤を充填し
た複数基(図面では一例として2基)の吸着塔14a、
14bのうち一方の吸着塔14aに導入してCO2 を吸
着させる。吸着塔14aからのCO2 除去されたガス
は、調圧弁16で適正圧力に調整された後、精製ガス
(空気)として系内(加圧密閉空間内)へリサイクルさ
れる。18は加熱・冷却が可能な再生手段、20は切替
弁、22は減圧ポンプ等の減圧発生手段である。つい
で、図2に示すように、切替弁20が開→閉、閉→開に
切り替わり、一方の除湿塔12aが再生手段18により
加熱されて、水分はドレンとして系内に回収される。ま
た、一方の吸着塔14aが再生手段18により加熱され
るとともに減圧発生手段22により減圧化されて、CO
2 が脱着し、CO2 ガスとして系外に排出される。他方
の除湿塔12b及び他方の吸着塔14bについても、同
様の操作が行われる。
【0013】図3は本発明の加圧密閉空間におけるCO
2 除去装置の例を示している。加圧密閉空間からの加
圧環境ガス(排ガス)をブロワ、コンプレッサ等のガス
昇圧手段10でさらに昇圧し、除湿剤を充填した複数基
(図では一例として2基)の除湿塔12a、12bのう
ち一方の除湿塔12aに導入して除湿した後、CO2
着剤を充填した複数基(図では一例として2基)の吸着
塔14a、14bのうち一方の吸着塔14aに導入して
CO2 を吸着させる。CO2 除去された乾燥ガスは、再
生用パージガスとして乾燥ガスパージライン24から再
生すべき他方の除湿塔12bに導入され、加熱・冷却が
可能な再生手段18で加熱されて、吸湿していた水分が
脱着して再生用パージガス中に移行する。
【0014】CO2 吸着剤として合成ゼオライトを用い
る場合、除湿塔12aでは合成ゼオライト吸着剤に影響
を及ぼさない範囲(好ましくは−40℃以下)の露点ま
で水分を除去した後、CO2 の吸着塔14aに導入す
る。この吸着塔から出てくる乾燥状態のCO2 除去され
た乾燥ガス(空気)を前述のように再生すべき他方の除
湿塔12bに再生用パージガスとして送るのであるが、
このCO2 除去された乾燥ガスの代わりに、酸素、ヘリ
ウム及び窒素の混合ガスの模擬空気を除湿塔の再生用パ
ージガスとして用いても良い。なお、人体生理上、環境
ガス中の窒素分圧に限界があるため、環境圧力が4atm
を超える場合は、窒素の代わりにヘリウムが使用され
る。
【0015】他方の除湿塔12bの下部には、CO2
去された含水ガスライン26を介して冷却器28が接続
され、この冷却器28にCO2 除去された脱水ガスライ
ン30が接続され、CO2 除去された含水ガスライン2
6とCO2 除去された脱水ガスライン30とが、流量調
節弁32を備えたバイパスライン34で接続されてい
る。さらに、CO2 除去された含水ガスライン26に水
分計・流量計36が設けられるとともに、冷却器出口の
CO2 除去された脱水ガスライン30に別の水分計・流
量計38が設けられ、これらの水分計・流量計36、3
8に演算制御器40が接続され、この演算制御器40が
バイパスライン34の流量調節弁32に接続されてCO
2 除去された含水ガスの流量が制御され、CO2 除去さ
れた脱水ガスライン30とCO2 除去された含水ガスの
バイパスライン34との合流部42の後流の加湿ガス
(空気)の水分が最適値、例えば水分がRH35〜95%
になるように制御される。
【0016】すなわち、除湿剤再生工程からのCO2
去された含水ガスの水分及び流量、並びに冷却器からの
CO2 除去された脱水ガスの水分及び流量を演算制御器
40に入力して演算した値を出力として、CO2 除去さ
れた含水ガスの残部の流量を流量調節弁32で制御し
て、系内にリサイクルする加湿ガス中の水分を最適に制
御する。冷却器28から抜き出されたドレンは回収され
る。22は減圧ポンプ等の減圧発生手段である。
【0017】図4は図1〜図3におけるCO2 の吸着塔
14bの加熱・冷却が可能な再生手段18の一例を示し
ている。水中居住空間等の加圧空間において、吸着剤の
再生用に周囲の海水を利用した海水ボイラ44又は淡水
ボイラを使用する。加圧空間においては、飽和温度が高
い(例えば4.7atmAで150℃、10atmAで約180
℃)ため、高温の熱海水又は熱淡水が容易に得られ、吸
着剤の再生が効率よく行われる。なお、飽和温度付近の
熱海水又は熱淡水には、当然、水蒸気(スチーム)が含
まれることになる。また、図5に示すように、加熱後、
吸着剤を冷却するための冷媒としても、海水又は淡水を
ボイラ44のバイパスライン46を介して使用し、熱媒
と冷媒は同一のラインとすることで、装置構成が簡略化
され、低コストとなる。
【0018】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 加圧密閉空間からの環境ガスをさらに昇圧して
除湿処理した後、CO2吸着処理するので、除湿効率及
びCO2 吸着効率を向上させることができ、かつ、除湿
剤及びCO2 吸着剤の量を減らすことができ、装置ユニ
ットの小型化を図ることができる。 (2) 再生式CO2 除去装置を用い、系内ガスを回収
し、除去したCO2 を海中等の系外へ放出するので、系
内蓄圧用の付帯設備が低減するとともに、ガス供給用付
帯設備が小型化し、環境ガス中にヘリウムを混入させる
場合は、高価なヘリウムの消費量が減り、長期使用にお
いても、交換用の吸着剤量が大幅に低減され、低コスト
化、省スペース化を図ることができる。 (3) CO2 除去後の乾燥ガスを除湿剤の再生用パー
ジガスとして用いることにより、除湿塔・CO2 吸着塔
一体型構造となり、従来の専用の空調機、除湿器の設置
と比べ、トータルで機器占有スペースが縮小される。(4) 除湿剤再生工程からのCO 2 除去された含水ガ
スの水分及び流量、並びに冷却器からのCO 2 除去され
た脱水ガスの水分及び流量を入力して演算した値を出力
して、CO 2 除去された含水ガスの残部の流量(冷却器
をバイパスする流量)を制御する場合は、系内にリサイ
クルする加湿ガス中の水分量を最適に制御することがで
きる。) 吸着剤再生に海水ボイラ又は淡水ボイラを利用
する場合は、環境圧力が加圧状態であるので、水の飽和
温度が高くなるため、高温が容易に得られ(例えば4.
7atmAで150℃)、再生を効率よく行うことができ
る。例えば、再生に必要な熱海水又は熱淡水の温度が1
50℃の場合は、系内圧力が4.7atmAであれば、ボイ
ラは加圧仕様にする必要はなく、常圧仕様で良い。この
ため、高圧仕様に関わるボイラの容器厚み等が軽減さ
れ、低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧密閉空間におけるCO2 除去装置の概略構
を示す系統図である。
【図2】図1の状態から切替弁を切り替えた状態を示す
系統図である。
【図3】本発明の加圧密閉空間におけるCO 2 除去装置
例を示す系統図である。
【図4】図1〜3におけるCO2 の吸着塔の再生手段の
一例で、熱海水を供給する場合を示す系統図である。
【図5】図1〜3におけるCO2 の吸着塔の再生手段の
一例で、常温の海水を供給する場合を示す系統図であ
る。
【符号の説明】
10 ガス昇圧手段 12a 除湿塔 12b 除湿塔 14a 吸着塔 14b 吸着塔 16 調圧弁 18 再生手段 20 切替弁 22 減圧発生手段 24 乾燥ガスパージライン 26 CO2 除去された含水ガスライン 28 冷却器 30 CO2 除去された脱水ガスライン 32 流量調節弁 34 バイパスライン 36 水分計・流量計 38 水分計・流量計 40 演算制御器 42 合流部 44 海水ボイラ 46 バイパスライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有馬 宝主 神戸市中央区東川崎町3丁目1番1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 野口 利仁 神戸市中央区東川崎町3丁目1番1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 石田 治夫 岐阜県各務原市川崎町1番地 川崎重工 業株式会社 岐阜工場内 (72)発明者 石川 勝也 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (56)参考文献 特開 昭47−21377(JP,A) 特開 平5−123525(JP,A) 特開 平2−258008(JP,A) 特開 昭61−283324(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/04

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜水調査船、有人潜水装置、宇宙ステー
    ション等の加圧密閉空間内の環境ガス中のCO2 を除去
    する方法において、加圧密閉空間からの環境ガスをさら
    に昇圧し除湿剤と接触させて除湿した後、除湿された環
    境ガスを吸着剤と接触させてCO2 を吸着・除去し、C
    2 除去された乾燥ガスを水分を吸着した除湿剤と接触
    させて除湿剤を再生し、除湿剤再生に使用されたCO 2
    除去された含水ガスの一部を冷却して凝縮水を分離し、
    CO 2 除去された脱水ガスを回収するとともに、CO 2
    除去された含水ガスの残部をこの脱水ガスに混合し加湿
    ガスとして系内にリサイクルすることを特徴とする加圧
    密閉空間における炭酸ガス除去方法。
  2. 【請求項2】 昇圧される環境ガスの圧力が、加圧密閉
    空間内の圧力より1〜10atm 高くなるように、環境ガ
    スを昇圧する請求項1記載の加圧密閉空間における炭酸
    ガス除去方法。
  3. 【請求項3】 吸着剤がゼオライトである請求項1又は
    2記載の加圧密閉空間における炭酸ガス除去方法。
  4. 【請求項4】 除湿剤がシリカゲル、活性アルミナ、ゼ
    オライト及び活性炭からなる群より選ばれた少なくとも
    一つの物質である請求項1、2又は3記載の加圧密閉空
    間における炭酸ガス除去方法。
  5. 【請求項5】 除湿剤再生工程からのCO2 除去された
    含水ガスの水分及び流量、並びに冷却器からのCO2
    去された脱水ガスの水分及び流量を入力して演算した値
    を出力して、CO2 除去された含水ガスの残部の流量を
    制御して、系内にリサイクルする加湿ガス中の水分量を
    最適に制御する請求項1〜4のいずれかに記載の加圧密
    閉空間における炭酸ガス除去方法。
  6. 【請求項6】 CO2 を吸着した吸着剤が充填された吸
    着塔を減圧し加熱することにより、CO2 を放出させて
    吸着剤を再生し、放出されたCO2 を系外に排出する請
    求項1〜のいずれかに記載の加圧密閉空間における炭
    酸ガス除去方法。
  7. 【請求項7】 CO2 を吸着した吸着剤の再生に、加圧
    された熱海水又は加圧された熱淡水及びスチームを熱媒
    とした間接加熱方式を用いる請求項記載の加圧密閉空
    間における炭酸ガス除去方法。
  8. 【請求項8】 CO2 を吸着した吸着剤の再生に、加圧
    された熱海水又は加圧された熱淡水及びスチームを用い
    て間接加熱し、加熱再生後、吸着剤を冷却するために常
    温海水又は常温淡水を用いる請求項記載の加圧密閉空
    間における炭酸ガス除去方法。
  9. 【請求項9】 加圧密閉空間内の環境ガス中のCO2
    除去する装置において、環境ガスを昇圧するためのガス
    昇圧手段と、この昇圧されたガスを除湿するための少な
    くとも2基の切替可能な除湿塔と、除湿された環境ガス
    中のCO2 を除去するための少なくとも2基の切替可能
    な吸着塔と、CO2 除去された乾燥ガスを除湿剤の再生
    用パージガスとして前記除湿塔に導入する乾燥ガスパー
    ジラインと、除湿塔にCO2 除去された含水ガスライン
    を介して接続された冷却器と、この冷却器に接続された
    CO2 除去された脱水ガスラインと、前記CO2 除去さ
    れた含水ラインとCO2 除去された脱水ガスラインとを
    接続するCO2 除去された含水ガスのバイパスラインと
    からなることを特徴とする加圧密閉空間における炭酸ガ
    ス除去装置。
  10. 【請求項10】 CO2 除去された含水ガスラインに水
    分計・流量計が設けられるとともに、冷却器出口のCO
    2 除去された脱水ガスラインに別の水分計・流量計が設
    けられ、これらの水分計・流量計に演算制御器が接続さ
    れ、この演算制御器がCO2 除去された含水ガスのバイ
    パスラインに設けられた流量調節弁に接続されて、前記
    CO2 除去された脱水ガスラインと前記CO2 除去され
    た含水ガスのバイパスラインとの合流部の後流の加湿ガ
    スの水分が最適に制御されるようにしてなる請求項
    載の加圧密閉空間における炭酸ガス除去装置。
  11. 【請求項11】 吸着剤を加熱するために、海水ボイラ
    又は淡水ボイラからの熱水ラインが吸着塔に設けられた
    請求項又は10記載の加圧密閉空間における炭酸ガス
    除去装置。
JP7326538A 1995-11-20 1995-11-20 加圧密閉空間における炭酸ガス除去方法及び装置 Expired - Fee Related JP3051330B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7326538A JP3051330B2 (ja) 1995-11-20 1995-11-20 加圧密閉空間における炭酸ガス除去方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7326538A JP3051330B2 (ja) 1995-11-20 1995-11-20 加圧密閉空間における炭酸ガス除去方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09141040A JPH09141040A (ja) 1997-06-03
JP3051330B2 true JP3051330B2 (ja) 2000-06-12

Family

ID=18188957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7326538A Expired - Fee Related JP3051330B2 (ja) 1995-11-20 1995-11-20 加圧密閉空間における炭酸ガス除去方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3051330B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4950121B2 (ja) * 2008-05-14 2012-06-13 三菱重工業株式会社 空気清浄装置及び空気清浄方法
JP6300457B2 (ja) 2013-06-28 2018-03-28 公益財団法人地球環境産業技術研究機構 二酸化炭素分離材及び二酸化炭素を分離又は回収する方法
JP6620828B2 (ja) * 2018-03-16 2019-12-18 株式会社Ihi 植物栽培室の管理システムおよび植物栽培室の管理制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09141040A (ja) 1997-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2988625B2 (ja) 温度スイング吸着方法
KR100192697B1 (ko) 고체 흡착제를 사용한 기체 정제법
US3659400A (en) Carbon dioxide removal from breathable atmospheres
US3981698A (en) Process for the removal of carbon dioxide from gases
US6221130B1 (en) Method of compressing and drying a gas and apparatus for use therein
CN1029779C (zh) 一种改进的生产干燥高纯氮气的方法和系统
US5647891A (en) Method and apparatus for heated, pressure-swing high pressure air dehydration
AU2017395075B2 (en) Carbon dioxide recovery method and recovery apparatus
US6027546A (en) Process for drying compressed air
US4054428A (en) Method and apparatus for removing carbon monoxide from compressed air
JP3084248B2 (ja) 燃焼排ガスから二酸化炭素を回収するための2段式吸着分離設備および2段式二酸化炭素吸着分離方法
JPS6391120A (ja) 圧力切換装置
EP3917648A1 (en) Improvements relating to carbon dioxide capture
JP3051330B2 (ja) 加圧密閉空間における炭酸ガス除去方法及び装置
JPH0840715A (ja) 二酸化炭素の回収方法及び二酸化炭素吸着剤
JPS61254220A (ja) Co2除去装置
JP3841792B2 (ja) 空気分離装置における前処理方法およびそれに用いる装置
JPH0620508B2 (ja) 加圧空気の除湿方法
JPH09122432A (ja) 圧力スイング吸着法によるガス分離装置
JPH11319458A (ja) 空気分離装置における前処理装置
JPS60139311A (ja) 吸着塔の再生方法
JP3515901B2 (ja) 空気分離装置における前処理装置
JPH06254395A (ja) Co2回収のための圧力スイング吸着における吸着剤の再生法
JPS63182016A (ja) 多成分混合気体の分離方法
JPS60150816A (ja) 湿分除去方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees