JP3051265B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3051265B2
JP3051265B2 JP4188008A JP18800892A JP3051265B2 JP 3051265 B2 JP3051265 B2 JP 3051265B2 JP 4188008 A JP4188008 A JP 4188008A JP 18800892 A JP18800892 A JP 18800892A JP 3051265 B2 JP3051265 B2 JP 3051265B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ、フ
ァクシミリ等に使用される画像形成装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタや複写機に用いられる画
像形成装置において、記録速度が速いこと、高画質であ
ること、普通紙に記録することができることから、一般
にカールソン方式による電子写真記録方法が採用されて
いる。この方法においては、感光体に対して帯電、露
光、現像の各プロセスが行われ、トナー像が形成され
る。そして、この感光体上のトナー像に記録支持体を重
ねて転写を行い、その後、記録支持体上に転写されたト
ナー像が定着される。
【0003】また、感光体を繰り返し使用するためにク
リーニングプロセスが設けられていて、転写後の感光体
上に残留した粉体のトナーが除去される。すなわち、前
記カールソン方式による電子写真記録方法は前記六つの
基本的な画像形成プロセスで構成される。ところが、前
記カールソン方式による電子写真記録方法においては、
転写プロセスにおいて、静電気力を用いてトナーを記録
支持体に転写しているが、転写効率が悪いため、転写後
に感光体上に残留したトナーを除去するクリーニングプ
ロセスが必要となる。また、それに伴い回収されたトナ
ーを廃棄する保守作業が必要となり、その際にオペレー
タの身体や衣類などを汚染したり、画像形成装置の内外
にトナーが飛散するなどの問題があった。
【0004】そこで、クリーニング装置が不要で回収し
たトナーの廃棄を不要とした画像形成装置が提供されて
いる(実開平4−35148号公報参照)。この場合、
感光体と被現像体が一部密着するように設けられ、か
つ、感光体を一様にかつ均一に帯電する帯電手段と、静
電潜像を形成する露光手段と、静電潜像が形成された感
光体に密着した被現像体上にトナー像を形成する現像手
段と、被現像体上のトナー像に記録支持体を重ねて、該
記録支持体上にトナー像を転写する転写手段を設けてい
る。
【0005】転写・定着プロセスでは加熱と加圧が行わ
れ、被現像体上のトナー像が記録支持体に転写、定着さ
れ、転写後の被現像体上にトナーが残留しても、転写直
後でトナーが溶融している間に定着クリーナを構成する
フェルトなどのパッドで簡単に拭(ふ)き取ることがで
きる。この時、トナーは粉体から半液状に変わっている
ため、飛散するようなことはない。この場合、被現像体
の表面を離型性の良い材料、例えばフッ素樹脂などでコ
ーティング処理を施しておけば、転写後に被現像体上に
残留するトナーの量を極めて少なくすることができ、次
の画像形成プロセスにおいて、記録紙に残像が発生する
ことはない。したがって、被現像体上に残留したトナー
を除去するクリーニングプロセスが不要になる。また、
転写と同時に定着を行うことができ、独立の定着装置が
不要になり、画像形成プロセスの数を削減することがで
きる。
【0006】したがって、前記トナーを廃棄する際にオ
ペレータの身体や衣類の汚染、及び画像形成装置の内外
へのトナーの飛散を防止することが可能になり、保守性
が向上する。しかも、画像形成プロセスの数を削減する
ことができるため、画像形成装置の小型化及び低価格化
を図ることができる。図2は従来の画像形成装置の概略
構成図である。
【0007】図において、101はドラム状の感光体か
ら成る静電潜像担持体であって、導電性支持体101a
上に光導電層101bを設けて形成され、図示しない駆
動手段によって矢印E方向に一定周速度で回転させられ
る。102は無端状の被現像体であり、前記静電潜像担
持体101、加圧ローラ103及び引張ローラ111間
に張設されている。該引張ローラ111は、図示しない
張力機構と共に引張手段を構成し、被現像体102に適
度なテンション(引張力)を加えて移動させ、該被現像
体102の移動速度を静電潜像担持体101の周速度に
等しくする。
【0008】104は帯電装置であり、前記静電潜像担
持体101の表面に対向して設けられ、また、105は
露光装置であり、画像信号に対応した光を前記静電潜像
担持体101に照射する。106は現像手段としての現
像装置であり、トナー担持体107上にトナー108を
付着して矢印D方向に搬送し、前記静電潜像担持体10
1上に形成された静電潜像を覆うように密着して重ねら
れた前記被現像体102を現像する。
【0009】113は前記加圧ローラ103と圧接して
設けられる加熱ローラであり、両者で転写手段を構成す
る。該加熱ローラ113は、中空スリーブの内部に発熱
ランプ、例えばハロゲンランプなどを配設して形成され
る。次に、前記構成の画像形成装置の動作及び作用を説
明する。前記静電潜像担持体101及び加熱ローラ11
3が、図示しない駆動手段によって矢印E,G方向に一
定周速度で回転すると、被現像体102は静電潜像担持
体101との摩擦力によって矢印F方向に移動を開始す
る。また、同時に加熱ローラ113が給電され、加熱が
開始される。
【0010】次に、帯電プロセスでは、前記静電潜像担
持体101が帯電装置104によって一様にかつ均一に
帯電される。該帯電プロセスと現像プロセス間で、被現
像体102は静電潜像担持体101と密着する構成にな
っている。続く露光プロセスでは、露光装置105が画
像信号に対応した光を発生し、被現像体102を透過し
て静電潜像担持体101に照射し、静電潜像が形成され
る。
【0011】そして、現像プロセスでは、現像装置10
6によって静電潜像担持体101に密着して重ねられた
被現像体102上に現像が行われる。ここでは、静電潜
像担持体101上の静電潜像に伴う電気力線が、トナー
担持体107と被現像体102との空間において被現像
体102を貫通して発生する。このため、トナー担持体
107上の帯電したトナー108は、静電気力によって
被現像体102上に付着して現像され、トナー像が形成
される。該トナー像が形成された被現像体102は、現
像された後、静電潜像担持体101と分離する。
【0012】その後、前記静電潜像担持体101と分離
した被現像体102上のトナー像は、加圧ローラ103
と加熱ローラ113で構成される転写・定着部に搬送さ
れる。ここで、紙カセット120に収容された記録支持
体、例えば記録紙114は、給紙ローラ115によって
紙カセット120から取り出され、停止している送紙ロ
ーラ116に送られ、そこで記録紙114のスキューが
矯正される。
【0013】そして、送紙ローラ116が回転を開始
し、記録紙114は転写・定着部へ送られる。トナー像
が形成された被現像体102と記録紙114はここで重
ねられ、加熱され加圧される。この時点で、加熱ローラ
113の表面は転写及び定着に必要な温度に維持されて
いて、該加熱ローラ113の熱が記録紙114を介して
被現像体102上のトナー108を溶融し、加圧の作用
によって記録紙114の繊維間にトナー108が浸透
し、記録紙114への転写と定着が同時に行われる。な
お、117は排紙ローラ、118は定着クリーナを構成
するフェルト、119は除電ランプである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の画像形成装置においては、記録紙114の紙送方向
に歪(ひず)みやぼけなどの画像の乱れが発生すること
がある。該画像の乱れは、現像された被現像体102上
で発生しており、原因は静電潜像が形成される露光プロ
セス又は現像プロセスにあると考えられる。
【0015】そこで、この二つのプロセスのいずれに原
因があるのかを調べるため、画像形成装置から被現像体
102を取り外し、静電潜像が形成された静電潜像担持
体101上に直接現像した。この実験の結果、静電潜像
担持体101上に現像された画像には乱れが発生してい
ないことから、画像の乱れは露光プロセスではなく、現
像プロセスで発生すると結論することができ、静電潜像
担持体101に重ねた被現像体102上に現像するこの
電子写真記録方法特有の問題であることが分かった。そ
して、原因は静電潜像担持体101と被現像体102間
で滑りが生じるためと考えられる。すなわち、この滑り
があるため、静電潜像担持体101上に形成された静電
潜像と1:1の大きさで現像を行うことができないもの
と考えられる。
【0016】次に、静電潜像担持体101と被現像体1
02間の滑りの原因について考察する。すなわち、静電
潜像担持体101と被現像体102は広い面積で接触す
るが、両者間の摩擦係数が小さく、しかも、接触圧は被
現像体102のテンションによって発生するため、摩擦
力を大きくすることができない。また、被現像体102
には、現像プロセスにおけるトナー担持体107の回転
に伴い、トナー108を介して摩擦力が加わる。前記ト
ナー担持体107の周速度は、画質に大きな影響を与
え、被現像体102の周速度との間に差があると画像の
分解能が高くなることが知られており、通常、両者間に
差を形成するように設定する(特開平1−310363
号公報参照)。
【0017】そして、非磁性のトナー108を弾性のト
ナー担持体107に付着させ、被現像体102に接触さ
せて現像するため、被現像体102には移動方向に大き
な摩擦力が加えられ、被現像体102と静電潜像担持体
101間にはわずかな滑りが発生する。したがって、画
像の乱れが発生してしまう。本発明は、前記従来の画像
形成装置の問題点を解決して、静電潜像担持体上に形成
された静電潜像と一致するトナー像を被現像体上に形成
し、歪みやぼけなどの画像の乱れが発生することのない
画像形成装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の画
像形成装置においては、静電潜像担持体と、該静電潜像
担持体の表面に静電潜像を形成する手段と、前記静電潜
像担持体の表面に一部が密着して重ねられた被現像体
と、該被現像体と接触して配設され、前記静電潜像に対
応するトナー像を被現像体上に形成する現像手段と、加
圧し加熱することによって前記トナー像を記録支持体上
に転写する転写手段が設けられる。
【0019】そして、前記現像手段は、被現像体の移動
方向と逆方向の摩擦力を該被現像体に加えるように設定
され、該被現像体の移動方向において静電潜像担持体の
上流で、かつ、転写手段の下流に引張手段が配設され
る。前記静電潜像担持体、転写手段及び引張手段間に前
記被現像体が張設され、前記引張手段によってテンショ
ンが加えられる。
【0020】また、前記現像手段は、被現像体の移動方
向と同方向の摩擦力を前記被現像体に加えるように設定
され、該被現像体の移動方向において静電潜像担持体の
下流で、かつ、転写手段の上流に引張手段を配設しても
よい。また、前記現像手段は一成分接触現像器とするこ
とができる。
【0021】
【作用】本発明によれば、前記のように静電潜像担持体
と、該静電潜像担持体の表面に静電潜像を形成する手段
と、前記静電潜像担持体の表面に一部が密着して重ねら
れた被現像体と、該被現像体と接触して配設され、前記
静電潜像に対応するトナー像を被現像体上に形成する現
像手段と、加圧し加熱することによって前記トナー像を
記録支持体上に転写する転写手段が設けられる。
【0022】前記静電潜像担持体の表面に静電潜像が形
成されると、現像手段が前記静電潜像に対応してトナー
像を被現像体上に形成する。該トナー像は、その後、転
写手段によって記録支持体上に転写される。そして、前
記現像手段は、被現像体の移動方向と逆方向の摩擦力を
該被現像体に加えるように設定され、該被現像体の移動
方向において静電潜像担持体の上流で、かつ、転写手段
の下流に引張手段が配設される。そして、前記静電潜像
担持体、転写手段及び引張手段間に前記被現像体が張設
され、前記引張手段によってテンションが加えられるし
たがって、現像手段によって被現像体に加えられる摩擦
力は、被現像体の移動速度を静電潜像担持体の周速度よ
り遅くさせようとする。この時、現像手段の下流には引
張手段が配設されず、前記転写手段による挟圧力によっ
て被現像体が挟まれるため、静電潜像担持体と被現像体
間で滑りを発生させない。
【0023】前記現像手段は、被現像体の移動方向と同
方向の摩擦力を前記被現像体に加えるように設定され、
前記被現像体の移動方向において静電潜像担持体の下流
で、かつ、転写手段の上流に引張手段を配設してもよ
い。この場合、現像手段によって被現像体に加えられる
摩擦力は、前記被現像体の移動速度を静電潜像担持体の
周速度より速くさせようとする。この時、現像手段の上
流には引張手段が配設されず、前記転写手段による挟圧
力によって被現像体が挟まれるため、静電潜像担持体と
被現像体間で滑りを発生させない。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図3は引張ローラの第1の配設
状態図、図4は引張ローラの第2の配設状態図である。
図において、101は静電潜像担持体、102は被現像
体、103は加圧ローラ、107はトナー担持体、11
1は引張ローラ、113は加熱ローラである。この場
合、前記静電潜像担持体101、加圧ローラ103、加
熱ローラ113、引張ローラ111及びトナー担持体1
07は、被現像体102に接触し、その移動に影響を与
える要素となる。
【0025】図3においては、被現像体102にテンシ
ョンを加える引張ローラ111が、被現像体102の移
動方向における加圧ローラ103の下流で、かつ、静電
潜像担持体101の上流に配設される。また、図4にお
いては、前記引張ローラ111は被現像体102の移動
方向における加圧ローラ103の上流で、かつ、静電潜
像担持体101の下流に配設される。該引張ローラ11
1は、いずれの場合も矢印a〜dに示すように被現像体
102の張り方向と垂直の方向に移動可能であり、図示
しない張力機構によって適度なテンションが加えられ
る。
【0026】そして、前記被現像体102は静電潜像担
持体101との間に滑りを発生することなく移動するこ
とができるのが望ましいが、被現像体102を移動させ
るための駆動方法は三つ考えられる。第1の駆動方法は
静電潜像担持体101のみを駆動して被現像体102を
移動させるものであり、第2の駆動方法は加圧ローラ1
03及び加熱ローラ113の少なくとも一方を駆動し
て、両者の挟圧力によって被現像体102に加わる摩擦
力により被現像体102を移動させるものであり、第3
の駆動方法は静電潜像担持体101を駆動するととも
に、加圧ローラ103及び加熱ローラ113の少なくと
も一方を駆動して被現像体102を移動させるものであ
る。
【0027】これら駆動方法を比較する前に、加圧ロー
ラ103及び加熱ローラ113の挟圧力に関して説明す
る。前記加圧ローラ103は加熱ローラ113と共に転
写手段を構成しており、被現像体102上に現像された
トナー像と記録支持体、例えば記録紙114を重ね、加
圧及び加熱の作用によってトナー像を記録紙114に転
写し、定着する。その際、被現像体102と記録紙11
4間は一様に密着するように大きな挟圧力が必要にな
る。通常、この挟圧力は線圧で200〔g/cm〕以
上、A4の用紙幅210〔mm〕では総圧で4〔kg〕
以上が必要である。
【0028】次に、前記三つの駆動方法を比較する。第
1の駆動方法の場合、被現像体102は静電潜像担持体
101から加わる摩擦力によって移動する。したがっ
て、該被現像体102を駆動伝達手段として加圧ローラ
103及び加熱ローラ113を回転させることはほとん
ど不可能であり、可能であってもかなりの滑りが発生す
る。これは、加圧ローラ103及び加熱ローラ113の
挟圧力が大きいため、回転負荷も大きくなってしまうか
らである。第2の駆動方法の場合、加圧ローラ103及
び加熱ローラ113のいずれか一方と被現像体102間
の滑りはないが、前記被現像体102を移動させ、静電
潜像担持体101を回転させる際に滑りが発生する。し
たがって、第3の駆動方法が最も適していると考えられ
る。すなわち、第3の駆動方法の場合、被現像体102
は、静電潜像担持体101から加わる摩擦力と加圧ロー
ラ103及び加熱ローラ113間の挟圧力によって加わ
る摩擦力により移動可能となる。そして、前記静電潜像
担持体101、加圧ローラ103及び加熱ローラ113
は図示しないモータなどの駆動手段によって回転させら
れる。なお、該駆動手段は共通のものでも別のものでも
よい。
【0029】次に、トナー担持体107の駆動条件につ
いて説明する。図5はトナー担持体の駆動条件を示す図
である。図の(a)はトナー担持体107の回転方向と
被現像体102の移動方向が同じで、かつ、トナー担持
体107の周速度が被現像体102の移動速度より速い
場合、(b)はトナー担持体107の回転方向と被現像
体102の移動方向が同じで、かつ、トナー担持体10
7の周速度が被現像体102の移動速度より遅い場合、
(c)はトナー担持体107の回転方向と被現像体10
2の移動方向が逆の場合を示す。
【0030】図において、101は静電潜像担持体、1
02は被現像体、107はトナー担持体、108はトナ
ーである。また、静電潜像担持体101とトナー担持体
107の矢印E,Dはそれぞれの回転方向を示し、FP
は静電潜像担持体101から被現像体102に加わる摩
擦力、また、FD はトナー担持体107からトナー10
8を介して被現像体102に加わる摩擦力である。前述
したように、静電潜像担持体101とトナー担持体10
7の周速度は差を形成するように駆動される。このトナ
ー担持体107の駆動条件を変えたときの摩擦力FD
ついて考察する。
【0031】図の(a)の場合、被現像体102に加わ
る摩擦力FD の方向は被現像体102の移動方向と同じ
であり、(b)の場合被現像体102の移動方向と逆に
なり、(c)の場合周速度に関係なく常に被現像体10
2の移動方向と逆になる。次に、被現像体102の図3
及び図4に示す駆動方法と、トナー担持体107の図5
の(a),(b),(c)に示す駆動条件を組み合わせ
たときの画像形成状態を調べた結果について説明する。
【0032】図6は被現像体の駆動方法及びトナー担持
体の駆動条件と画像の乱れの関係を示す図である。画像
の乱れは例2,3の場合発生しなかったが、例1,4の
場合発生した。これについて考察する。すなわち、例1
の場合、被現像体102(図5)にはトナー担持体10
7から被現像体102の移動方向と同じ方向に摩擦力F
D が加わる。この摩擦力FD が被現像体102と静電潜
像担持体101間の摩擦力FP より大きくなると、被現
像体102と静電潜像担持体101間に滑りが発生し、
被現像体102の移動速度は静電潜像担持体101の周
速度より速くなる。
【0033】ここで、現像装置106の上流に引張ロー
ラ111(図3)が配設されているので、引張ローラ1
11は矢印b方向に移動して滑りによる被現像体102
の歪みを吸収する。この時、引張ローラ111の上流の
被現像体102に緩みが発生するが、この緩みによって
テンションのバランスが採れると、被現像体102に逆
方向に滑りが発生する。このように被現像体102には
移動方向及び逆方向の滑りが繰り返し発生することにな
る。したがって、例1では被現像体102上のトナー像
が静電潜像担持体101上の静電潜像に一致せず、画像
の乱れが発生する。
【0034】前記トナー担持体107の駆動条件が同じ
で、被現像体102の駆動方法が異なる例3の場合、ト
ナー担持体107から加わる摩擦力FD が静電潜像担持
体101から加わる摩擦力FP より大きくても、現像装
置106の上流には引張ローラ111が配設されておら
ず、被現像体102は大きい挟圧力で加圧ローラ103
と加熱ローラ113によって挟まれている。前記加圧ロ
ーラ103と加熱ローラ113との挟圧力は、被現像体
102上のトナー108を記録紙114に対して転写
し、定着するためのものであるため、トナー担持体10
7が被現像体102に加える加圧力に比較して非常に大
きい。そのため、被現像体102と静電潜像担持体10
1を滑らせようとする力は加圧ローラ103と加熱ロー
ラ113との挟圧力に抑えられ、滑りは発生しない。し
たがって、画像の乱れは発生しない。
【0035】また、例2,4の場合、トナー担持体10
7から加わる摩擦力FD が被現像体102の移動速度に
制動作用を加える。すなわち、例4の場合、被現像体1
02にはトナー担持体107から被現像体102の移動
方向と逆方向に摩擦力FD が加わる。そして、該摩擦力
D が静電潜像担持体101から加わる摩擦力FP より
大きくなると、被現像体102と静電潜像担持体101
間には滑りが発生し、被現像体102の移動速度は静電
潜像担持体101の周速度より遅くなる。
【0036】そして、この時、現像装置106の下流に
引張ローラ111が配設されているので、引張ローラ1
11は矢印c方向に移動してこの滑りによる被現像体1
02の歪みを吸収する。したがって、例4では、被現像
体102上のトナー像が静電潜像担持体101上の静電
潜像に一致せず、画像の乱れが発生する。前記トナー担
持体107の駆動条件が同じで、被現像体102の駆動
方法が異なる例2の場合、トナー担持体107から加わ
る摩擦力FD が静電潜像担持体101から加わる摩擦力
P より大きくても、現像装置106の下流には引張ロ
ーラ111が配設されておらず、被現像体102は大き
い挟圧力で加圧ローラ103と加熱ローラ113によっ
て挟まれている。したがって、被現像体102と静電潜
像担持体101を滑らせようとする力は加圧ローラ10
3と加熱ローラ113との挟圧力に抑えられ、滑りは発
生しない。したがって、画像の乱れは発生しない。
【0037】次に、画像の乱れをなくした例3の方法を
用いた実施例について説明する。図1は本発明の実施例
を示す画像形成装置の概略図である。図において、ドラ
ム状の感光体から成る静電潜像担持体101は、導電性
支持体101a上に光導電層101bを設けたもので、
セレン感光体、有機系感光体、酸化亜鉛感光体、アモル
ファスシリコン感光体等いずれのものも使用することが
できる。無端状の被現像体102は、該静電潜像担持体
101、一方の転写手段としての加熱ローラ113及び
引張ローラ111間に張設される。該引張ローラ111
は静電潜像担持体101の下流で、かつ、加圧ローラ1
03の上流に配設される。この被現像体102は、後述
するように転写プロセスで加熱されて160〔°C〕前
後に達する。したがって、その材質は耐熱性を考慮する
必要があり、また、ある程度の絶縁性も必要である。こ
れらを考慮すると、フィルム基材としてポリエステル、
ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルサルフ
ォン、ポリエーテルエーテルケトン等の材料から成るフ
ィルムを使用することができる。また、現像時に被現像
体102とトナー担持体107間に発生する電気力線を
考慮すると、被現像体102の厚さは、100〔μm〕
以下で、かつ、引張強度とその取扱性を考慮すると5
〔μm〕以上とするのが望ましい。本実施例では、被現
像体102の表面をポリイミドフィルムの基材上に離型
性に優れたフッ素樹脂でコーティング処理を施したもの
を使用している。
【0038】帯電手段としての帯電装置104は、静電
潜像担持体101の表面に対向して設けられる。該帯電
装置104としては、図に示すようなコロナ放電器のほ
か、帯電ローラなども使用することができ、この帯電ロ
ーラには例えば金属製の心金に導電性のゴムを被覆した
ものが使用される。露光装置としてはレーザ又はLED
アレイ等の光源と作像光学系を組み合わせたもの、ある
いは複写機で一般に使用され、原稿の反射光を投影する
光学系などいずれも使用することができる。
【0039】現像手段としての現像装置106は、一成
分接触式の現像器が使用され、金属製の心金に導電性の
ゴムを被覆した弾性のトナー担持体107上にトナー1
08を吸着して、これを矢印方向に搬送する。トナー担
持体107は、トナー108と被現像体102を介して
静電潜像担持体101に適度な圧力で接触するように構
成されている。これによって、静電潜像担持体101に
形成された静電潜像と密着する被現像体102上に現像
することができる。前記現像装置106としては、この
ほかに二成分磁気ブラシ現像器、一成分磁気ブラシ現像
器等のいずれも使用することができる。
【0040】転写手段としての転写装置としては、一方
の転写手段である加熱ローラ113と他方の転写手段で
ある加圧ローラ103が、図示しない挟圧手段によって
ある一定の圧力で挟圧される。通常、線圧で200〔g
/cm〕以上、A4の用紙幅210〔mm〕では総圧で
4〔kg〕以上が必要である。前記加熱ローラ113
は、金属製の中空部材にハロゲンランプを内蔵してい
る。このほかに、ガラス、セラミック等の基材の表面に
Ni−Pなどで構成される発熱抵抗層を形成し、更にそ
の上にTa205、フッ素樹脂等の保護層を形成したも
のも使用することができる。また、ローラ状でなく帯状
の形状を有するものも使用することができる。そして、
加圧ローラ103は金属製の心金にゴムを被覆したもの
で、該ゴムとしてはシリコーンなどが使用される。
【0041】次に、前記構成の画像形成装置の動作につ
いて図7及び図8を併用して説明する。図7は本発明の
実施例を示す画像形成装置の現像プロセスの説明図、図
8は本発明の実施例を示す画像形成装置の転写プロセス
の説明図である。図において、静電潜像担持体101と
加熱ローラ113が、図示しない駆動手段によって矢印
方向に一定周速度で回転する。被現像体102は静電潜
像担持体101から加わる摩擦力FP (図5)と、加圧
ローラ103及び加熱ローラ113による挟圧力によっ
て加わる摩擦力で矢印方向に移動する。そして、静電潜
像担持体101の表面を帯電装置104が一様にかつ均
一に帯電する。次に、露光装置105が画像信号に対応
した光を静電潜像担持体101に照射し、静電潜像を形
成する。
【0042】現像プロセスでは、図7に示すように、静
電潜像担持体101に密着した被現像体102に接触し
て現像装置106のトナー担持体107が設けられる。
本実施例では、反転現像が行われ、静電潜像担持体10
1の導電性支持体101aとトナー担持体107間には
バイアス電位付与手段125が設けられ、バイアス電位
が印加される。
【0043】このような構成で、トナー担持体107と
被現像体102との空間には静電潜像担持体101に形
成された静電潜像に伴う電気力線が、絶縁性の被現像体
102を貫通して発生する。このため、トナー担持体1
07上の帯電したトナー108は、静電気力によって被
現像体102上に付着し現像される。ここでは、トナー
担持体107の周速度を被現像体102の移動速度より
速く設定した。これによってコントラストが強く、シャ
ープな画像が得られた。
【0044】この場合、被現像体102には静電潜像担
持体101から加わる摩擦力FP と、トナー108を介
してトナー担持体107から摩擦力FD が加わる。摩擦
力F D が摩擦力FP より大きくても、現像装置106の
上流には転写手段が設けられており、該転写手段の挟圧
力によって被現像体102が強く挟まれているため、被
現像体102が静電潜像担持体101上を滑って先に移
動することはない。したがって、静電潜像が形成された
静電潜像担持体101の周速度とこれに重ねられた被現
像体102の移動速度が同じになるため、被現像体10
2上には移動方向に画像の乱れが発生することなく、静
電潜像と1:1の大きさで現像を行うことができる。
【0045】一方、紙カセット120に収納された記録
紙114は給紙ローラ115によって給紙され、送紙ロ
ーラ116によって転写手段に送られる。転写プロセス
では、図8に示すように、記録紙114はトナー像が形
成された被現像体102に重ねられ、加圧ローラ103
及び加熱ローラ113に挟まれて、加圧される。被現像
体102上のトナー108は、加熱ローラ113からの
熱が伝達され、加熱され溶融される。溶融したトナー1
08は、被現像体102から記録紙114に転写され、
定着される。その後、記録紙114は画像形成装置の外
部に搬出され、図示しないスタッカに積み重ねられる。
被現像体102の表面はフッ素樹脂でコーティング処理
が施されているため、トナー108はほとんど残留しな
い。したがって、次の画像形成プロセスにおいて、記録
紙114に残像が発生することはない。
【0046】一方、必要に応じて除電ランプ119など
を設け、現像プロセス後、静電潜像担持体101の全面
に光を照射して残留電荷を除去するようにしてもよい。
こうして、静電潜像担持体101は繰り返し利用され
る。なお、本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、本発明の趣旨に基づいて種々変形することが可能で
あり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、静電潜像担持体と、該静電潜像担持体の表面に静
電潜像を形成する手段と、前記静電潜像担持体の表面に
一部が密着して重ねられた被現像体と、該被現像体と接
触して配設され、前記静電潜像に対応するトナー像を被
現像体上に形成する現像手段と、加圧し加熱することに
よって前記トナー像を記録支持体上に転写する転写手段
が設けられる。
【0048】そして、前記現像手段は、被現像体の移動
方向と逆方向の摩擦力を該被現像体に加えるように設定
され、該被現像体の移動方向において静電潜像担持体の
上流で、かつ、転写手段の下流に引張手段が配設され
る。そして、前記静電潜像担持体、転写手段及び引張手
段間に前記被現像体が張設され、前記引張手段によって
テンションが加えられる。
【0049】前記現像手段によって被現像体に加えられ
る摩擦力は、前記被現像体の移動速度を静電潜像担持体
の周速度より遅くさせようとするが、現像手段の下流に
は引張手段が配設されず、前記転写手段による挟圧力に
よって被現像体が挟まれるため、静電潜像担持体と被現
像体間で滑りを発生させない。また、前記現像手段は、
被現像体の移動方向と同方向の摩擦力を前記被現像体に
加えるように設定され、前記被現像体の移動方向におい
て静電潜像担持体の下流で、かつ、転写手段の上流に引
張手段に配設してもよい。
【0050】この場合、現像手段によって被現像体に加
えられる摩擦力は、前記被現像体の移動速度を静電潜像
担持体の周速度より速くさせようとする。この時、現像
手段の上流には引張手段が配設されず、前記転写手段に
よる挟圧力によって被現像体が挟まれるため、静電潜像
担持体と被現像体間で滑りを発生させない。したがっ
て、被現像体上のトナー像が静電潜像担持体上の静電潜
像と一致するため、歪みやぼけなどの画像の乱れが発生
することがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す画像形成装置の概略図で
ある。
【図2】従来の画像形成装置の概略構成図である。
【図3】引張ローラの第1の配設状態図である。
【図4】引張ローラの第2の配設状態図である。
【図5】トナー担持体の駆動条件を示す図である。
【図6】被現像体の駆動方法及びトナー担持体の駆動条
件と画像の乱れの関係を示す図である。
【図7】本発明の実施例を示す画像形成装置の現像プロ
セスの説明図である。
【図8】本発明の実施例を示す画像形成装置の転写プロ
セスの説明図である。
【符号の説明】
101 静電潜像担持体 102 被現像体 103 加圧ローラ 106 現像装置 107 トナー担持体 108 トナー 111 引張ローラ 113 加熱ローラ 114 記録紙

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)静電潜像担持体と、(b)該静電
    潜像担持体の表面に静電潜像を形成する手段と、(c)
    前記静電潜像担持体の表面に一部が密着して重ねられた
    被現像体と、(d)該被現像体と接触して配設され、前
    記静電潜像に対応するトナー像を被現像体上に形成する
    とともに、被現像体の移動方向と逆方向の摩擦力を前記
    被現像体に加える現像手段と、(e)加圧し加熱するこ
    とによって前記トナー像を記録支持体上に転写する転写
    手段と、(f)前記被現像体の移動方向において静電潜
    像担持体の上流で、かつ、転写手段の下流に配設され、
    静電潜像担持体及び転写手段と共に前記被現像体を張設
    し、かつ、該被現像体にテンションを加える引張手段を
    有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 (a)静電潜像担持体と、(b)該静電
    潜像担持体の表面に静電潜像を形成する手段と、(c)
    前記静電潜像担持体の表面に一部が密着して重ねられた
    被現像体と、(d)該被現像体と接触して配設され、前
    記静電潜像に対応するトナー像を被現像体上に形成する
    とともに、被現像体の移動方向と同方向の摩擦力を前記
    被現像体に加える現像手段と、(e)加圧し加熱するこ
    とによって前記トナー像を記録支持体上に転写する転写
    手段と、(f)前記被現像体の移動方向において静電潜
    像担持体の下流で、かつ、転写手段の上流に配設され、
    静電潜像担持体及び転写手段と共に前記被現像体を張設
    し、かつ、該被現像体にテンションを加える引張手段を
    有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記現像手段は一成分接触式の現像器で
    ある請求項1又は2記載の画像形成装置。
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