JP3050791B2 - モータ出力軸の支持構造及びモータの支持構造 - Google Patents

モータ出力軸の支持構造及びモータの支持構造

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JP3050791B2
JP3050791B2 JP8017870A JP1787096A JP3050791B2 JP 3050791 B2 JP3050791 B2 JP 3050791B2 JP 8017870 A JP8017870 A JP 8017870A JP 1787096 A JP1787096 A JP 1787096A JP 3050791 B2 JP3050791 B2 JP 3050791B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、電動アク
チュエータ等ギヤ機構を備えたモータ装置に適用される
モータ出力軸の支持構造及びモータの支持構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、図6に示されるような、モータ
ユニット100では、樹脂等で成形されたケース102
の内部にモータ104が収容されており、このモータ1
04のモータ出力軸106にはウォームギヤ108が一
体的に取り付けられている。また、ケース102の内部
には、ウォームギヤ108と噛合してモータ104から
の出力を受ける第1ギヤ110が設けられている。さら
に、第1ギヤ110の前方には、第2ギヤ112及び第
3ギヤ114が配置されている。第2ギヤ112は第1
ギヤ110と噛合しており、第3ギヤ114は第2ギヤ
112と噛合している。すなわち、モータ104からの
出力を受けて第1ギヤ110が回転すると、第2ギヤ1
12が回転し、更に、第3ギヤ114が回転する。ま
た、第3ギヤ114はケース外部の他のギヤと噛合する
最終ギヤ(いずれも図示省略)に噛合されており、第1
ギヤ110及び第2ギヤ112を介してモータ104か
らの駆動力を受けて回転すると、最終ギヤを回転させ、
さらに、最終ギヤを介して外部の他のギヤを回転させ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
モータユニット100では、図7に示されるように、モ
ータ104が作動して各ギヤが回転すると、第1ギヤ1
10からの反力F2 (例えば、第1ギヤ110が外力に
よって拘束状態にあるとき、ウォームギヤ108が回転
しようとするためウォームギヤ108のギヤ歯と第1ギ
ヤ110のギヤ歯との噛み合いが外れる方向に働く力)
によってウォームギヤ108が押圧される場合がある。
このような場合では、モータ出力軸106が矢印P2
向へ向けて湾曲され、ウォームギヤ108と第1ギヤ1
10との噛合状態が悪化してモータユニット100の作
動不良の発生や騒音(作動音)の増加等が問題となって
いた。
【0004】このような不具合を防止するためには、図
6に示されるように、厳格な寸法精度のもとで設けられ
たモータ104の本体の軸受によってモータ出力軸10
6を2点で支持すると共に、モータ104をケース10
2と一体に形成された支持片200によってガタツキが
生じないようにしっかりと固定支持し、さらに、厳格な
寸法精度のもとで設けられたケース102の軸受部21
0によりモータ出力軸106のウォームギヤ108が取
付けられた側の先端部を支持する方法、すなわち、モー
タ出力軸106を厳格な寸法精度で3点で支持する方法
が考えられる。この方法によれば、第1ギヤ110とウ
ォームギヤ108との噛み合いを確保することができ
る。
【0005】しかしながら、上記の方法では、極めて厳
格な寸法精度のもとでモータ104の本体の軸受、支持
片200、及び軸受部210が形成されなければなら
ず、仮に、寸法精度が厳守されていない場合には、モー
タ出力軸106が正常な状態で支持されず、モータ出力
軸106に所謂こじれが発生する。この場合では、モー
タ出力軸106が円滑に回転できず、こじれによる損失
や、逆転起動電圧の増加等の不具合が発生する可能性が
あった。
【0006】また、寸法精度を厳守するためには、組み
付け時の精度や個々の部品自体の精度(例えば、軸受部
を含めてケースを樹脂材料によって形成する場合では、
成型後の冷却時の熱変形によって生じる寸法誤差等)を
上げる必要があり、組み付けに熟練を要し、しかもコス
トが高くなってしまっていた。
【0007】本発明は、上記事実を考慮して、モータ出
力軸に接続された他のギヤからの反力のモータ出力軸へ
の影響を防止できるモータ出力軸の支持構造及びモータ
の支持構造を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のモータ出
力軸の支持構造は、モータ出力軸にギヤが設けられると
共に前記ギヤに他のギヤが接続され駆動力を前記他のギ
ヤへ伝達して回転させるモータの出力軸を支持するため
のモータ出力軸の支持構造であって、前記モータ出力軸
に対し前記他のギヤの位置の反対側であって前記モータ
出力軸の先端部近傍に対応し、前記他のギヤから前記モ
ータ出力軸に反力が作用しない状態で前記モータ出力軸
の先端部近傍から所定距離離間して設けられ、前記反力
により湾曲して当接した前記モータ出力軸の先端部近傍
を回転可能に支持する支持部を設けた、ことを特徴とし
ている。
【0009】上記構成のモータ出力軸の支持構造では、
モータ出力軸のギヤに接続された他のギヤからの反力を
モータ出力軸が受け、これによってモータ出力軸が湾曲
すると、モータ出力軸が支持部に接触し、支持部によっ
てモータ出力軸が支持され、それ以上のモータ出力軸の
湾曲が規制される。これによって、作動不良や騒音(作
動音)等を防止できる。ここで、ギヤからの反力によっ
てモータ出力軸が湾曲する場合には、モータ出力軸を支
持するモータ本体の軸受部分を支点としてモータ出力軸
が湾曲されるため、モータ出力軸の先端側へ向けて湾曲
の度合いが大きくなる。したがって、モータ出力軸の先
端部近傍に支持部を設け、支持部によってモータ出力軸
を支持することによって、モータ出力軸の湾曲が効果的
に抑制され、効果的に作動不良や騒音(作動音)等を防
止できる。
【0010】一方、モータ出力軸が湾曲していない状態
では、支持部はモータ出力軸から離間しているため、こ
のような状態でモータ出力軸が回転してもモータの回転
損失を招くことはない。
【0011】請求項2記載のモータの支持構造は、モー
タ出力軸の一端側に設けられたギヤを有し、前記ギヤに
他のギヤが噛合され駆動力を前記他のギヤに伝達して回
転させるモータを支持するためのモータの支持構造であ
って、前記モータ出力軸の中間部及び他端側がモータ本
体に回転自在に支持されると共に、弾性力を有する弾性
保持部材によって前記モータ本体を所定範囲変移可能に
保持し、かつ前記モータ出力軸に対し前記他のギヤの位
置の反対側に前記他のギヤから前記モータ出力軸に反力
が作用しない状態で前記モータ出力軸から所定距離離間
して設けられ、前記反力により湾曲して当接した前記モ
ータ出力軸を回転可能に支持する支持部を設けた、こと
を特徴としている。
【0012】上記構成のモータの支持構造では、モータ
本体が弾性保持部材によって保持されているため、モー
タ出力軸が他のギヤからの反力を受けると、これに応じ
てモータ本体が変移し、弾性保持部材の弾性力によって
反力が吸収される。
【0013】すなわち、モータ出力軸に反力が作用する
と、この反力によってモータ出力軸は他のギヤとは反対
側に変移しようとし、これがモータ出力軸の湾曲の要因
となるが、本発明ではモータ出力軸に反力が作用する
と、これに伴いモータ本体が弾性保持部材を弾性変形さ
せつつ所定範囲変移して弾性保持部材によるモータの支
持位置が変化する。このため、モータ出力軸は湾曲変形
することなく、湾曲変形によるギヤの噛み合い不確保及
び騒音、逆転起動電圧の増加等を防止できる。また、反
力によりモータ出力軸が変移するとモータ出力軸は支持
部に当接し、支持部によってモータ出力軸の変移が規制
される。これによってモータ本体のこれ以上の変移が規
制され、これによってもギヤの噛み合い不確保及び騒
音、逆転起動電圧の増加等を防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1及び図2には本発明の一実施
の形態に係るモータ出力軸の支持構造及びモータの支持
構造を適用したモータユニット10の構成が平面図によ
って示されている。また、図3にはモータユニット10
の構成が斜視図によって示されている。なお、これらの
図において、矢印Xはモータユニット10の幅方向右方
を示し、矢印Yはモータユニット10の長手方向前方を
示し、矢印Zはモータユニット10の高さ方向上方を示
す。
【0015】これらの図に示されるように、モータユニ
ット10はケース12を備えている。このケース12
は、樹脂材によってボックス状に形成されたケース本体
14と、このケース本体14に対応して樹脂材によって
形成されたケース蓋16とによって構成されている。こ
のケース本体14の内部後端側(すなわち、ケース本体
14内部の矢印Y方向とは逆側)にはモータ収容部18
が形成されており、内部にはモータ20のモータ本体2
1が収容されている。
【0016】このモータ本体21の上方にはコネクタ2
4が配置されており、このコネクタ24に設けられた金
属製の一対の接触片26がモータ20の後端部に設けら
れた接触片28と係合接続している。これによって、ケ
ース12の外部からモータ20へ電力供給される。
【0017】また、モータ本体21の前端部には、モー
タ出力軸22の軸線方向中間部を回転可能に支持する軸
受部36が設けられており、また、モータ本体21の後
端部には、モータ出力軸22の後端側を回転可能に支持
する軸受部38が設けられている。これらの軸受部3
6、38の各々には、弾性保持部材としてのOリング4
0、42が嵌め込まれている。これらのOリング40、
42は、ゴム等の弾性部材によって形成されており、モ
ータ20(モータ本体21)がケース本体14の所定の
位置に配置された状態では、各々の軸受部36、38が
Oリング40、42を介在して対向するモータ収容部1
8の側壁部に接触してモータ20(モータ本体21)を
保持する。
【0018】また、モータ収容部18の前方には、モー
タ収容部18と連通してギヤ収容部32が設けられてい
る。ギヤ収容部32にはモータ出力軸22の先端側が入
り込んでいる。このモータ出力軸22の先端側にはウォ
ームギヤ30が設けられている。このウォームギヤ30
の側方には金属製の第1ギヤ34が配置されている。こ
の第1ギヤ34はウォームギヤ30と噛合しており、モ
ータ出力軸22の回転に応じて回転可能とされている。
この第1ギヤ34の前方には樹脂製の第2ギヤ44が配
置されている。この第2ギヤ44は第1ギヤ34と噛合
しており、第1ギヤ34が回転することによって回転可
能とされている。また、第2ギヤ44の前方には樹脂製
の第3ギヤ56が配置されている。この第3ギヤ56は
第2ギヤ44と噛合しており、第2ギヤ44が回転する
ことによって回転可能とされている。
【0019】一方、第1ギヤ34及び第2ギヤ44の上
方には、プレート66が配置されている。このプレート
66は樹脂材によって板状に形成されており、四方の角
部68がケース本体14内に形成された嵌合部70に嵌
め込まれ、更にこの状態で各々の角部68がケース本体
14にネジ止めされることによってケース本体14に一
体的に固定されている。また、プレート66の下面側
(すなわち、矢印Z方向とは逆側)には一対の円孔(図
示省略)が形成されている。これらの円孔は第1ギヤ3
4及び第2ギヤ44の軸間距離に対応して形成されてお
り、一方の円孔は第1ギヤ34の軸上端部を回転可能に
支持し、他方の円孔は第2ギヤ44の軸上端部を回転可
能に支持している。
【0020】また、プレート66の上面側には、円孔7
6が形成されており、プレート66上には金属製の最終
ギヤ78が配置されている。
【0021】この最終ギヤ78には大径ギヤ部80が形
成されている。この大径ギヤ部80は第3ギヤ56に噛
合可能とされており、第3ギヤ56が回転することによ
って、最終ギヤ78が回転可能とされている。大径ギヤ
部80には下端側軸部82が一体に形成されている。こ
の下端側軸部82は、プレート66の円孔76に差し込
まれており、円孔76によって回転可能に支持されてい
る。さらに、大径ギヤ部80の下端側軸部82とは逆側
には、中間軸部84が形成されており、更に、中間軸部
84の大径ギヤ部80とは逆側には小径ギヤ部86が一
体に形成されている。ここで、中間軸部84は直径が大
径ギヤ部80の直径よりも小径とされており、小径ギヤ
部86は直径が中間軸部84の直径よりも小径とされて
いる。また、小径ギヤ部86は、モータユニット10
(ケース12)の外側に位置する相手側(入力側)装置
のセクタギヤ88に噛合可能とされており、最終ギヤ7
8が回転すると、小径ギヤ部86に噛合するセクタギヤ
88が回動する。さらに、小径ギヤ部86の中間軸部8
4とは逆側には上端側軸部90が一体に形成されてい
る。この上端側軸部90は図示しない相手側(入力側)
装置に設けられた軸受部に回転可能に軸支される構成で
ある。
【0022】一方、ケース12のケース蓋16には、こ
の最終ギヤ78に対応して円形の軸受部92が形成され
ている。軸受部92は、直径が最終ギヤ78の中間軸部
84に対応しており、モータユニット10の組付状態で
は、最終ギヤ78を回転可能に支持する。
【0023】ところで、ケース本体14のギヤ収容部3
2には、一対の支持部50、52が形成されている。支
持部50は、モータ出力軸22の第1ギヤ34とは逆側
のギヤ収容部32の側壁部分先端側からモータ出力軸2
2へ近接する如く突出形成されており、モータ出力軸2
2の先端部に対応している。また、図4の拡大図に示さ
れるように、支持部50の端部とモータ出力軸22の間
には所定の隙間が形成されており、この隙間のストロー
クH1 の長さは、0mm<H1 ≦0.2mmの範囲内に
設定されている。これに対し、支持部52は、モータ出
力軸22の第1ギヤ34とは逆側のギヤ収容部32の側
壁部分後端側からモータ出力軸22へ近接する如く突出
形成されており、モータ出力軸22の軸受部36側に対
応している。また、図5の拡大図に示されるように、支
持部52の端部とモータ出力軸22の間には所定の隙間
が形成されており、この隙間のストロークH2 の長さ
は、0mm<H2 ≦0.2mmの範囲内に設定されてい
る。
【0024】次に本実施の形態の作用について説明す
る。上記構成のモータユニット10では、モータ20が
作動してモータ出力軸22が回転すると、その回転がウ
ォームギヤ30を介して第1ギヤ34に伝達されて、第
1ギヤ34が回転される。また、第1ギヤ34が回転す
ると、その回転が第2ギヤ44及び第3ギヤ56を介し
て最終ギヤ78に伝達され、更に、外部の装置のセクタ
ギヤ88に伝達される。
【0025】ところで、図1に示されるように、第1ギ
ヤ34が回転すると、第1ギヤ34からの反力F1 によ
ってウォームギヤ30が押圧されて、軸受部36を支点
にモータ出力軸22が矢印P1 方向へ向けて湾曲される
(図4及び図5の二点鎖線状態)。ここで、ケース本体
14のギヤ収容部32には、支持部50及び支持部52
が設けられているため、第1ギヤ34の反力F1 がモー
タ出力軸22に作用すると、Oリング40、42がモー
タ本体21によって弾性変形され、これによってモータ
本体21の支持位置が変移して、モータ出力軸22の先
端側が支持部50に当接し、モータ出力軸22の軸受部
36側が支持部52に当接する。この状態では、モータ
出力軸22が支持部50、52によって支持され、モー
タ出力軸22の所定角度以上の湾曲、すなわち、ウォー
ムギヤ30と第1ギヤ34の噛合状態が悪化するような
湾曲が阻止される。このため、ウォームギヤ30と第1
ギヤ34の正常な噛合状態を維持でき、ウォームギヤ3
0と第1ギヤ34の噛合状態の悪化によって生じる騒音
(作動音の増加)等を防止できる。
【0026】また、モータ本体21の軸受部36、38
にはOリング40、42が嵌め込まれており、これによ
ってモータ本体21が保持されるため、第1ギヤ34の
反力F1 が作用してモータ出力軸22が支持部50及び
支持部52に近接する如く押圧されると、これに応じて
モータ本体21(モータ20)が傾斜(変移)し、この
状態で保持される。これにより、反力F1 がOリング4
0、42の弾性力によって吸収され、モータ出力軸22
の湾曲やこじれによって生じる騒音(作動音の増加)や
逆転起動電圧の増加等を防止できる。
【0027】以上、説明したように、上記構成の本モー
タユニット10では、モータ作動時における第1ギヤ3
4の反力F1 によるモータ出力軸22の変移量を所定の
範囲内に抑制でき、ウォームギヤ30と第1ギヤ34の
正常な噛合状態を維持できるため、これらのギヤの噛合
状態の悪化によって生じる騒音(作動音の増加)等を効
果的に防止できる。
【0028】また、モータ出力軸22に反力F1 が作用
すると、これに応じてモータ本体21(モータ20)自
体が傾斜(変移)し、Oリング40、42の弾性力によ
って反力F1 が吸収される。これにより、モータ出力軸
22が湾曲或いはこじれることによって生じる騒音(作
動音の増加)や逆転起動電圧の増加等を防止できる。
【0029】さらに、支持部50、52は、正常な状態
のモータ出力軸22から所定距離離間して設けられてい
るため、反力F1 が作用しない場合、或いは反力F1
モータ出力軸22を湾曲させるに至らない場合には、支
持部50、52がモータ出力軸22と接触することはな
く、モータ出力軸22にこじれ等が発生することがな
い。
【0030】また、モータ出力軸22を軸受部36、3
8及び支持部50の3点にて支持する場合であっても、
Oリング40、42によってモータ20を変移可能に支
持しているため、組み付け精度及び部品自体の精度を厳
格なものとすることなく、十分なギヤ噛み合い状態を確
保できる。
【0031】なお、本実施の形態では、モータ出力軸2
2の先端部近傍部分と軸受部36近傍部分に対応して支
持部50、52を設けた構成であったが、支持部50、
52の形成箇所等はこれに限るものではない。例えば、
支持部52を設けずに支持部50のみを設けた構成とし
てもよい。すなわち、モータ出力軸22の湾曲の度合い
は軸線方向先端側で大きくなることから、支持部50の
みを形成することによってモータ出力軸22の湾曲を所
定の範囲内に抑制できる。
【0032】また、本実施の形態では、弾性部材にゴム
製のOリング40、42を適用した構成であったが、こ
れに代えて、例えば、東レ・デュポン社製のハイトレル
等の熱可塑製エラストマ系樹脂材によって形成したOリ
ング40、42を適用してもよく、更には、モータ20
とモータ収容部18の間にシート状の弾性部材を配置し
て、この弾性部材によってモータ20を傾斜(変移)可
能に保持してもよい。これらの場合であっても、上述し
た効果を損なうことがない。
【0033】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係るモ
ータ出力軸の支持構造及びモータの支持構造では、モー
タ出力軸と接続する他のギヤからの反力によるモータ出
力軸の変移量を所定の範囲内に抑制でき、モータ出力軸
の変移による動作不良や騒音等を防止できる。しかも、
モータ出力軸のこじれの発生を防止でき、こじれによる
損失や逆転起動電圧の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るモータ出力軸の支
持構造及びモータの支持構造を適用したモータユニット
の内部構造を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るモータ出力軸の支
持構造及びモータの支持構造を適用したモータユニット
の内部構造を示す平面図で、コネクタ、プレート、及び
最終ギヤを取り付けた状態を示す図1に対応した平面図
である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るモータ出力軸の支
持構造及びモータの支持構造を適用したモータユニット
の構成を示す分解斜視図である。
【図4】モータ出力軸の先端部近傍と支持部との関係を
示す拡大平面図である。
【図5】モータ出力軸の軸受部側と支持部との関係を示
す拡大平面図である。
【図6】従来のモータユニットの内部構造を示す平面図
である。
【図7】第1ギヤの反力によってモータ出力軸が湾曲し
た状態を示す拡大平面図である。
【符号の説明】
20 モータ 21 モータ本体 22 モータ出力軸 34 第1ギヤ(他のギヤ) 40 Oリング(弾性保持部材) 42 Oリング(弾性保持部材) 50 支持部 52 支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−64403(JP,A) 実開 平4−6265(JP,U) 実開 平7−27266(JP,U) 実開 昭60−48358(JP,U) 実開 昭56−145351(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 5/24 H02K 7/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ出力軸にギヤが設けられると共に
    前記ギヤに他のギヤが接続され駆動力を前記他のギヤへ
    伝達して回転させるモータの出力軸を支持するためのモ
    ータ出力軸の支持構造であって、 前記モータ出力軸に対し前記他のギヤの位置の反対側で
    あって前記モータ出力軸の先端部近傍に対応し、前記他
    のギヤから前記モータ出力軸に反力が作用しない状態で
    前記モータ出力軸の先端部近傍から所定距離離間して設
    けられ、前記反力により湾曲して当接した前記モータ出
    力軸の先端部近傍を回転可能に支持する支持部を設け
    た、 ことを特徴とするモータ出力軸の支持構造。
  2. 【請求項2】 モータ出力軸の一端側に設けられたギヤ
    を有し、前記ギヤに他のギヤが噛合され駆動力を前記他
    のギヤに伝達して回転させるモータを支持するためのモ
    ータの支持構造であって、 前記モータ出力軸の中間部及び他端側がモータ本体に回
    転自在に支持されると共に、弾性力を有する弾性保持部
    材によって前記モータ本体を所定範囲変移可能に保持
    し、かつ前記モータ出力軸に対し前記他のギヤの位置の
    反対側に前記他のギヤから前記モータ出力軸に反力が作
    用しない状態で前記モータ出力軸から所定距離離間して
    設けられ、前記反力により湾曲して当接した前記モータ
    出力軸を回転可能に支持する支持部を設けた、 ことを特徴とするモータの支持構造。
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