JP3050739B2 - プラスチック液晶表示素子の製造方法 - Google Patents
プラスチック液晶表示素子の製造方法Info
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Description
素子の製造方法に関するもので、特に、電極パターンを
形成するまでの基板のそり防止及び基板のそりによる搬
送不良、吸着不良を防止することのできるプラスチック
液晶表示素子の製造方法に関するものである。
板と同様にプラスチック基板においても電極パターン形
成面にのみインジウムスズ酸化膜(以下ITOと略す)
等の透明導電膜をスパッタ法や真空蒸着法によって形成
している。そして、パネルの大型化の要求によって透明
導電膜の低抵抗化が要求され、透明導電膜の膜厚を厚く
することによって抵抗値を低減するようにしている。
プラスチック基板のそりも増大してきている。このそり
の対策として、特開平5−66411号公報に記載され
ている基板のコート層の一方を厚くする、非電極面側に
有機膜や透明導電膜を形成する方法がある。
大するに従い、透明導電膜の内部応力によってプラスチ
ック基板のそりも増大する。このそりの増大により発生
する問題点としては、レジスト塗布等を含む露光機まで
の工程での搬送不良、露光機の基台への吸着不良、現像
工程での搬送不良等が発生し、良品率を下げる原因とな
っていた。
0mm×300mmのプラスチック基板を平面上に静置
したときに、該基板が底面から2mm以上のそりになる
と急激に不良の発生率が高くなっていた。
のコート層を電極面側のコート層よりも厚く形成する方
法では、パターニング後に逆ぞりが発生し、以後の工程
での搬送不良や吸着不良等が発生していた。特に、吸着
不良が多く発生していた。同じく特開平5−66411
号公報の非電極面側に有機膜や透明導電膜を形成する方
法では、パターニング後に逆ぞりが発生するため、非電
極面側の膜を除去するための新たな工程が必要であっ
た。又、パターニングから非電極面側の有機膜や透明導
電膜を除去するまでの間で搬送不良等が発生し、大きな
コストダウンにはつながらなかった。
による搬送不良、吸着不良等を解決することにより、プ
ラスチック液晶表示素子の良品率の向上、すなわちコス
トダウンを達成するために、プラスチック液晶表示素子
の製造方法において、プラスチック基板の両面のエッチ
ング条件が同じになり、そりが最小となるように透明導
電膜をプラスチック基板の両面に同じ膜厚に形成し、ウ
ェットエッチング法によるパターニング時に、上側と下
側の両側から同時にエッチング液をシャワーし、又は、
ディッピング法によるバッチ処理で、電極パターンの形
成と同時に非電極面側の透明導電膜を除去することによ
って、基板のそり対策を行うことを特徴としている。
じになり、そりが最小となるようにプラスチック基板の
両面に同じ膜厚の透明導電膜を形成することによって、
透明導電膜の内部応力によるプラスチック基板のそりが
大幅に改善される。又、ウェットエッチング法によるパ
ターニング時に、電極パターン形成と同時に非電極面側
の透明導電膜を除去することによって、プラスチック基
板の逆ぞりを防止することができ、非電極面側の透明導
電膜を除去する工程を省略することができる。この結
果、搬送不良や吸着不良を改善することができ、良品率
を向上することができる。
ハードコート層を有する300mm×300mm、板厚
0.4mmのエポキシ系プラスチック基板1の両面に、
真空蒸着法によってITO2、3を200nmの厚みで
形成した。このときのプラスチック基板のそりは0.5
mm以下であった。このプラスチック基板をシャワーで
洗浄し、電極パターン形成面にのみロールコーターにて
レジストを塗布後、任意のパターンで露光を行った。次
に、0.6wt%のNaOH溶液をシャワーして現像
し、3NのHBr溶液を上下両側からシャワーしてエッ
チングを行った。このとき、図1(b)に示すようにプ
ラスチック基板1の電極パターン形成面に電極パターン
4を形成すると同時に、非電極面側のITO3を除去す
ることによって、プラスチック基板の逆ぞりを防止する
ことができた。次に、2wt%のNaOH溶液をシャワ
ーしてレジストの剥離を行い、パターニング工程を終了
した。このときのパターニング工程における良品率は9
9%であった。電極パターン4形成後のプラスチック基
板のそりは、非電極面側のITO3を除去したことによ
り若干大きくなるが、1mm以下のそりであり、以後の
工程では搬送不良、吸着不良等の不具合を生じなかっ
た。
ング法によるバッチ処理にて行った以外は、実施例1と
同様に行った。尚、バッチ処理する際には、本発明者ら
の考案した特願平4−291142号に記載のプラスチ
ック基板を湾曲保持するカセットを用いた。このときの
パターニング工程における良品率は98%であった。電
極パターン4形成後のプラスチック基板のそりは、非電
極面側のITO3を除去したことにより若干大きくなる
が、1mm以下のそりであり、以後の工程では搬送不
良、吸着不良等の不具合を生じなかった。
ラスチック基板5の片面にITO6を70nm、100
nm、160nm、200nmの4種類の厚みで形成
し、エッチング時のシャワーを上側からのみで行って、
パターニング工程を行った以外は、実施例1と同様に行
った。このときのプラスチック基板の電極パターン7形
成前のそりとパターニング工程における良品率を表1に
示した。電極パターン7形成後のプラスチック基板のそ
りは1mm以下で、以後の工程では搬送不良、吸着不良
等の不具合を生じなかった。その結果は、表1に示す通
り。
側からのみで行った以外は、実施例1と同様に行った。
このときのパターニング工程における良品率は70%で
あった。図3(b)に示すように、電極パターン11形
成後のプラスチック基板のそりは、非電極面側のITO
10を除去していないので2.7mm〜3.1mmの逆
ぞりが発生し、レジストの剥離工程での搬送不良が多発
してパターニング工程における良品率を下げる原因とな
った。
の電極パターン形成前後のプラスチック基板のそりとパ
ターニング工程における良品率を表2に示した。プラス
チック基板の材質、プラスチック基板の板厚、ガスバリ
ア層等の積層構造、透明導電膜の形成方法、透明導電膜
の材質、透明導電膜の膜厚、現像液、エッチング液、レ
ジスト剥離液は、本実施例に限定されるものではない。
件が同じになり、そりが最小となるようにプラスチック
基板の両面に同じ膜厚の透明導電膜を形成することによ
って、透明導電膜の内部応力によるプラスチック基板の
そりが大幅に改善され、エッチング工程までの搬送不
良、吸着不良を改善できる。又、ウェットエッチング法
によるパターニング時に、電極パターン形成と同時に非
電極面側の透明導電膜を除去することによって、プラス
チック基板の逆ぞりを防止することができ、非電極面側
の透明導電膜を除去する工程を省略することができる。
この結果、良品率を大幅に向上させることができ、大き
なコストダウンにもつながる。
ターニング工程におけるプラスチック基板の模式図であ
る。
晶表示素子のパターニング工程におけるプラスチック基
板の模式図である。
晶表示素子のパターニング工程におけるプラスチック基
板の模式図である。
Claims (3)
- 【請求項1】透明導電膜を直接形成したプラスチック基
板、あるいはガスバリア層、ハードコート層、アンダー
コート層等を介して透明導電膜を形成した積層型プラス
チック基板を用いて、ウェットエッチング法によってパ
ターニングを施すプラスチック液晶表示素子の製造方法
において、 該プラスチック基板の両面に、同じ膜厚の透明導電膜を
形成し、ウェットエッチング法によるパターニング時
に、電極パターン形成と同時に非電極面側の透明導電膜
をすべて剥離することを特徴とするプラスチック液晶表
示素子の製造方法。 - 【請求項2】透明導電膜の膜厚が、100nm以上であ
ることを特徴とする請求項1記載のプラスチック液晶表
示素子の製造方法。 - 【請求項3】透明導電膜がインジウムスズ酸化膜である
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のプラス
チック液晶表示素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5319903A JP3050739B2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | プラスチック液晶表示素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5319903A JP3050739B2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | プラスチック液晶表示素子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07175055A JPH07175055A (ja) | 1995-07-14 |
JP3050739B2 true JP3050739B2 (ja) | 2000-06-12 |
Family
ID=18115525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5319903A Expired - Fee Related JP3050739B2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | プラスチック液晶表示素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3050739B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4821061B2 (ja) * | 2001-07-10 | 2011-11-24 | 住友ベークライト株式会社 | 光学用フィルムシート及びこれを用いた表示装置の製造方法 |
CN101060980B (zh) * | 2004-11-19 | 2010-09-22 | 阿克佐诺贝尔股份有限公司 | 制备柔性机械补偿的透明层状材料的方法 |
US7176543B2 (en) * | 2005-01-26 | 2007-02-13 | United Solar Ovonic Corp. | Method of eliminating curl for devices on thin flexible substrates, and devices made thereby |
-
1993
- 1993-12-20 JP JP5319903A patent/JP3050739B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07175055A (ja) | 1995-07-14 |
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