JP3050634B2 - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

Info

Publication number
JP3050634B2
JP3050634B2 JP3119061A JP11906191A JP3050634B2 JP 3050634 B2 JP3050634 B2 JP 3050634B2 JP 3119061 A JP3119061 A JP 3119061A JP 11906191 A JP11906191 A JP 11906191A JP 3050634 B2 JP3050634 B2 JP 3050634B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
sensitive recording
recording medium
layer
protective layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3119061A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04325287A (ja
Inventor
博文 岩本
乾一郎 吉岡
成人 進藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Nippon Kayaku Co Ltd
Priority to JP3119061A priority Critical patent/JP3050634B2/ja
Publication of JPH04325287A publication Critical patent/JPH04325287A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3050634B2 publication Critical patent/JP3050634B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録体に関し、特に
透明性及び記録機器適性に優れた感熱記録体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、無色又は淡色の塩基性染料と有機
又は無機の呈色剤を熱により反応させて記録画像を得る
感熱記録体は比較的安価で、装置がコンパクトで且つメ
ンテナンスフリーであるため、ファクシミリやプリンタ
ーの分野で近年急速に普及し、POSラベル、オーバー
ヘッドプロジェクター(OHP)、第2原図、カード類
等、感熱記録体に対するニーズも拡大している。そのた
めニーズによっては、サーマルヘッドで直接記録できる
透明な感熱記録体に対する要望も高まっており、透明若
しくは半透明な支持体上に無色又は淡色の塩基性染料と
呈色剤を含む感熱記録層を形成した感熱記録体が提案さ
れているが、単に透明支持体上に塗布したのみでは充分
な透明性が得られない。またこれらの問題を解決する方
法として、無色又は淡色の塩基性染料をマイクロカプセ
ルに含有せしめ、呈色剤を水に難溶又は不溶の有機溶剤
に溶解して乳化分散液とした後、両者を混合し、これを
支持体上に塗布する方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
透明感熱層は技術的にも製造的にも煩雑なため、コスト
高になる上、耐傷性はもとより耐溶剤性、耐水性等に欠
点があり、斯かる欠点を改善するために透明な保護層を
設ける方法(特開昭63−92489号)が提案されて
いるが、保護層の透明性を十分確保することを優先する
と、サーマルヘッドのスティッキングを十分に防止する
ことができないという欠点があり、斯かる欠点を改善す
るために透明保護層中に弗素系高分子を含有せしめる方
法(特開平2−111585号)や、透明保護層中に融
点40℃〜80℃のワックスを含有せしめる方法(特開
平1−294087号)なども提案されているが、いず
れにおいてもサーマルヘッドへのかす付着やスティッキ
ングなどの問題を有しており、透明性及び記録機器適性
に優れた感熱記録体は得られていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記した
ような問題点を解決すべく鋭意研究した結果、本発明を
完成させた。即ち本発明は
【0005】(1)支持体上に無色又は淡色の塩基性染
料と該塩基性染料を熱時発色せしめる呈色剤を含有する
感熱記録層を設け、更にその上にバインダー及び炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム、二酸
化珪素からなる群から選ばれる1種又は2種以上の顔料
とポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・ブロッ
ク重合型のノニオン系界面活性剤を主成分とする保護層
を設けた感熱記録体において、(a)支持体が透明若し
くは半透明なシートであり、(b)保護層自体の曇価
(ヘイズ値)が20.0以下であり、且つ(C)保護層
中に平均粒子径が0.5μm以下の前記顔料を20〜6
0重量%及びポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレ
ン・ブロック重合型のノニオン系界面活性剤を5〜50
重量%含有することを特徴とする感熱記録体、を提供す
る。
【0006】本発明の感熱記録体は、極めて透明性に優
れ、且つ記録機器適性に優れる上に、低コストであると
いう特徴がある。本発明において感熱記録層に使用され
る無色又は淡色の塩基性染料及び呈色剤は、特に限られ
るものではなく、それ自体公知のものを使用出来、通常
の結合剤を用いて透明若しくは半透明な支持体上に塗布
される。又、必要に応じて増感剤その他の添加剤を混合
することも出来る。ここに塩基性染料の例としては、フ
ルオラン系化合物、トリアリールメタン系化合物、スピ
ロピラン系化合物、ジフェニルメタン系化合物、チアジ
ン系化合物、ラクタム系化合物、フルオレン系化合物な
どが挙げられ、その具体例としては例えば次の化合物が
挙げられる。
【0007】フルオラン系化合物;2−アニリノ−3−
メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ
−3−メチル−6−(N−メチル−N−シクロヘキシル
アミノ)−フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6
−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)フルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフ
ルオラン、2−(p−クロロアニリノ)−3−メチル−
6−ジエチルアミノフルオラン、2−(p−フルオロア
ニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−(p−トルイジノ
エチルアミノ)フルオラン、2−(p−トルイジノ)−
3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(o
−クロロアニリノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、
2−(o−フルオロアニリノ−6−ジエチルアミノフル
オラン、2−(o−フルオロアニリノ)−6−ジブチル
アミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ピ
ペリジノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−
ピロリジノフルオラン、2−エトキシエチルアミノ−3
−クロロ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリ
ノ−3−クロロ−6−ジエチルフルオラン、2−クロロ
−6−ジエチルアミノフルオラン、2−メチル−6−ジ
エチルアミノフルオランなど、
【0008】トリアリールメタン系化合物;3,3−ビ
ス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミ
ノフタリド(別名:クリスタルバイオレットラクト
ン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フ
タリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(1,2−ジメチルアミノインドール−3−イソフタリ
ドなど、 スピロピラン系化合物;3−メチル−3−スピロ−ジナ
フトピラン、1,3,3−トリメチル−6−ニトロ−
8’−メトキシスピロ(インドリン−2,2’−ベンゾ
ピラン)など、 ジフェニルメタン系化合物;N−ハロフェニル−ロイコ
オーラミンなど、 チアジン系化合物;ベンゾイルロイコメチレンブルーな
ど、 ラクタム系化合物;ローダミン−B−アニリノラクタム
など、 フルオレン系化合物;3,6−ビス(ジメチルアミノ)
フルオレンスピロ(9,3’)−6’−ジメチルアミノ
フタリド、[3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレ
ンスピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド]、
[3−ジメチルアミノ−6−ジエチルアミノフルオレン
スピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド]など
が挙げられる。これらの塩基性染料は単独若しくは混合
して用いることができる。
【0009】また呈色剤としては、p−オクチルフェノ
ール、p−tert−ブチルフェノール、1,1−ビス
(p−ヒドロキフェニル)プロパン、2,2−ビス−
(p−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4’
−チオビスフェノール、4,4’−スルホニルジフェノ
ール、ビス−(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)
スルホン、ノボラック型フェノール樹脂、p−ヒドロキ
シ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸エチル、
4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、5−ヒドロキシイソ
フタル酸エチル、3,5−ジ−tert−ブチルサリチ
ル酸、3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸な
ど、又芳香族カルボン酸においては、その多価金属塩が
挙げられる。これらの呈色剤も単独若しくは混合して用
いることができる。
【0010】また感熱記録層を形成する成分としての結
合剤としてはメチルセルロース、メトキシセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、ポリビニルアルコール、カルボキシル基変性ポリ
ビニルアルコール、アセトアセチル化ポリビニルアルコ
ール、シリカ変性ポリビニルアルコール、アクリル酸ス
チレン共重合体のアルカリ塩、ポリビニルピロリドン、
ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、デンプンおよび
その誘導体、カゼイン、ゼラチン、スチレン−無水マレ
イン酸共重合体のアルカリ塩、イソ(またはジイソ)ブ
チレン−無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩などの水
溶性のもの、またはポリ酢酸ビニル、塩化ビニル/酢酸
ビニル共重合体、ポリスチレン、スチレン/ブタジエン
/アクリル酸共重合体などの非水溶性エマルジョンが用
いられる。
【0011】更に増感剤の例としては、動植物性ワック
ス、ポリエチレンワックス、合成ワックスなどのワック
ス類や高級脂肪酸、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸金属
塩、芳香族アミンのアセチル化合物、芳香族エーテル化
合物、ビフェニル誘導体など常温で固体であり約80℃
以上の融点を有するもの等が挙げられる。その他の添加
剤として、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸アルミニウムなどの滑剤が挙げられ、
その他各種の界面活性剤、消泡剤なども必要に応じて加
えることができる。
【0012】これらの材料を用いて感熱記録層を形成さ
せる方法としては、まず塩基性染料と呈色剤をそれぞれ
別々に結合剤、水あるいは必要に応じてその他の添加
剤、ポリビニルアルコールなどの保護コロイド物質、界
面活性剤などと共に、ボールミル、アトライター、サン
ドミルなどの分散機により粉砕、分散した後(通常塩基
性染料または呈色剤は分散に供される系の5〜70%、
結合剤は5〜50%、水は30〜90%含有せしめて粉
砕、分散が行われる)、それぞれを混合して感熱記録層
用塗工液を調製し(塩基性染料と呈色剤の比は通常乾燥
重量比で1:1〜1:10である。)、透明若しくは半
透明な支持体上に塗工液が5〜40g/m2 になるよう
にバーコーター塗布、エアナイフ塗布、グラビア塗布、
ロールコーティング塗布等により塗布乾燥して感熱記録
層を得ることができる。
【0013】本発明において感熱記録層とオーバーコー
ト層(本発明の保護層)の間に透明な中間層を設けても
よい。中間層を設ける場合にはポリビニルアルコール、
デンプン、スチレン・ブタジエンラテックス・アクリル
樹脂エマルジョンなどの親水性または水分散性樹脂、さ
らにはポリエステル樹脂、アクリル樹脂と酢酸ビニル樹
脂の共重合体などの溶剤可溶型樹脂を主成分とし、必要
に応じて炭酸カルシウム、酸化亜鉛、タルク、カオリ
ン、クレー、コロイダルシリカなどの充填剤、各種界面
活性剤などの助剤を添加した塗工液を常法により塗布す
ることにより設けることが出来る。これらの材料を用い
て中間層を形成させる方法としては、例えば、前記親水
性樹脂、水分散性樹脂あるいは溶剤可溶型樹脂等を水あ
るいは必要に応じてその他の充填剤、界面活性剤と共に
ボールミル、アトライター、サンドミル等の分散機によ
り分散した後(通常樹脂成分は分散に供される系の5〜
80%含有せしめて分散が行われる)前記のようにして
得られた感熱記録層の上に塗布量で2〜40g/m2
なるようにバーコーター塗布、エアナイフ塗布、グラビ
ア塗布、ロールコーティング塗布等により塗布乾燥して
中間層を得ることができる。
【0014】このようにして形成された中間層上に、又
は感熱記録層上に直接、バインダー及び平均粒子径が
0.5μm以下の炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
酸化アルミニウム、二酸化珪素からなる群から選ばれる
1種又は2種以上の顔料を20〜60重量%好ましく
は、30〜50重量%及びポリオキシエチレン・ポリオ
キシプロピレン・ブロック重合型ノニオン系界面活性剤
を5〜50重量%好ましくは、10〜30重量%を含有
せしめた、それ自体の曇価(ヘイズ値)が20.0以下
好ましくは10.0以下のオーバーコート層(本発明の
保護層)を設けることにより、極めて透明性に優れ、且
つ記録機器適性に優れた本発明の感熱記録体が得られ
る。このオーバーコート層に用いられるバインダーとし
ては紫外線硬化型樹脂又は電子線硬化型樹脂が特に好ま
しく、その例としては、以下のプレポリマーやモノマー
が挙げられる。
【0015】プレポリマーとしては、エポキシ(メタ)
アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、飽和ポ
リエステル/スチレン、ポリエチレン(メタ)アクリレ
ート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、シリコン
(メタ)アクリレート、ポリブタジエン(メタ)アクリ
レート、ポリエン/チオール、ポリスチリルエチル(メ
タ)アクリレート、ポリアミド(メタ)アクリレートな
どが挙げられる。モノマーとしては、スチレン、酢酸ビ
ニル、N−ビニルピロリドンなどのビニルモノマー、ブ
チルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、
n−ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレー
ト、n−デシルアクリレートイソボロニルアクリレー
ト、ジシクロペンテニロキシエチルアクリレート、フェ
ノキシエチルアクリレートなどの単官能モノマー、1,
4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサン
ジオールジアクリレート、ジエチレングリコールジアク
リレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポ
リエチレングリコール400ジアクリレート、トリプロ
ピレングリコールジアクリレート、ビスフェノールAジ
エトキシジアクリレート、テトラエチレングリコールジ
アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリ
コールジアクリレート、トリメチロールプロパントリア
クリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、
ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサアクリレートなどの多官能モノマー
などが挙げられる。
【0016】さらに紫外線硬化型樹脂を用いる場合にお
いて通常必要とされる光開始剤の例として、アセトフェ
ノン、ベンゾフェノン、ベンゾインエーテル、クロロア
セトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、ヒドロキシ
アセトフェノン、α−アミノアセトフェノン、ベンジル
メチルケタール、チオキサントン、α−アシルオキシム
エステル、アシルホスフィンオキサイド、グリオキシエ
ステル、3−トクマリン、2−エチルアンスラキノン、
カンファーキノン、ベンジル、ミヒラーケトンなどが挙
げられるが、これらの光開始剤は本発明においても使用
しうる。又本発明においてオ−バ−コ−ト層に含有せし
められる無機顔料として粒径0.5μmの炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム、二酸化珪素
からなる群から選ばれる1種又は2種以上の顔料が用い
られるが、特に好ましい例は炭酸マグネシウムである。
【0017】また、オーバーコート層に用いられる、そ
の他のバインダーとしては次のようなものが挙げられ
る。ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコー
ル、デンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、
カゼイン、アラビアガム、ジイソブチレン・無水マレイ
ン酸共重合体塩、スチレン・無水マレイン酸共重合体
塩、エチレン・アクリル酸共重合体塩、スチレン・アク
リル酸共重合体塩、天然ゴム系エマルジョン、スチレン
・ブタジエン共重合体エマルジョン、アクリロニトリル
・ブタジエン共重合体エマルジョン、メチルメタクリレ
ート・ブタジエン共重合体エマルジョン、ポリクロロプ
レンエマルジョン、酢酸ビニルエマルジョン、エチレン
・酢酸ビニルエマルジョンなどが挙げられ、これらのバ
インダーは、一種以上併用して用いることができる。
【0018】また、このオーバーコート層中には必要に
応じ、滑剤としてアニオン系界面活性剤、カチオン系界
面活性剤、両性界面活性剤、フッ素系界面活性剤、有機
カルボン酸およびその誘導体、高級脂肪族アルコール、
パラフィンワックス、オルガノポリシロキサンやこれら
化合物に官能基を導入し反応性にしたものなどが、又顔
料として有機系の微粒子を透明度が低下しない程度に添
加併用することもできる。尚、それらの他に更に必要に
応じてポリマー、レベリング剤などの添加剤を適宜添加
することもできる。
【0019】上記のオーバーコート層を形成する各成分
は、ミキサー、ボールミル、ロールミル、サンドミル、
ニーダーなどの混合、分散機によって充分混合分散した
もの、或いは紫外線硬化型樹脂又は電子線硬化型樹脂を
溶剤等に溶解したもの、又は乳化分散したものをバーコ
ーター塗布、エアナイフ塗布、グラビア塗布、オフセッ
ト塗布などによりそれ自体公知の方法で感熱記録層上、
又は中間層上に塗布乾燥し、紫外線硬化型樹脂又は電子
線硬化型樹脂を用いる場合は、紫外線又は電子線を照射
して塗膜を硬化せしめることにより、オーバーコート層
を形成する。こうして形成されるオーバーコート層の厚
さは特に限定されるものではないが、通常0.2〜20
μm、好ましくは1〜10μmである。
【0020】本発明で支持体として用いる透明若しくは
半透明な合成樹脂フィルムは、耐摩耗性、耐水性、耐薬
品性に優れ、感熱記録層の塗布によってカールを生じな
い程度の厚み及び剛性を有し、発色時の加熱等に対して
も変形せず、寸法安定性を有する公知の材料の中から任
意に選択することができる。このようなフィルムとして
は、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフ
タレート等のポリエステルフィルム、三酢酸セルロース
フィルム等のセルロース誘導体のフィルム、ポリスチレ
ンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレン等
のポリオレフィンフィルム等があり、これらを単体で或
いは貼り合わせて用いることができる。
【0021】
【実施例】本発明を実施例によりさらに具体的に説明す
るが、本発明がこれらに限定されるものではない。尚、
実施例において部は重量部を意味する。
【0022】実施例1 感熱記録層の形成 [A]液:2−(o−フルオロアニリノ)−6−ジエチルアミノ 7部 フルオラン p−ベンジルビフェニル 18〃 25%PVA水溶液 20〃 水 55〃 [B]液:ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン 10部 25%PVA水溶液 8〃 水 82〃
【0023】上記の組成物を各々別々にサンドグライン
ダーを用いて、平均粒子径が0.5〜1.0μmになる
様に粉砕、分散化した。次いで[A]液30部、[B]
液55部、含水カルボキシル化SBラテックス共重合体
(固形分=50%)15部の割合で混合して感熱記録層
用塗工液を調製し、透明ポリエステルフィルム上に乾燥
塗布量が約7g/m2 となる様に塗布乾燥し感熱記録層
付ポリエステルシート(ヘイズ値=52.3)を得た。
【0024】 中間層の形成 PVA 25部 水 74〃 コロイド性硅酸塩 1〃 上記の組成物を混合して中間層用塗工液を調製し、で
得られた上記感熱記録層付ポリエステルシートの上に、
乾燥塗布量が2g/m2 となる様に塗布、乾燥して中間
層を有する感熱記録層付ポリエステルシート(ヘイズ値
=24.8)を得た。
【0025】 オーバーコート層の形成(オーバーコート層自体のヘイズ値=9.6) ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 30部 トリメチロールプロパントリアクリレート 10〃 フェノキシヘキサエチレングリコールアクリレート 5〃 光開始剤(イルガキュアー184;チバガイギー社製) 5〃 炭酸マグネシウム(平均粒子径0.5μm以下) 15〃 ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・ブロック重合型界面 5〃 活性剤(商品名;プルロニックF−108,旭電化工業株式会社製) 水 30〃
【0026】上記の組成物を混合、乳化分散して、オー
バーコート層用塗工液を調製し、で得られた中間層を
有する感熱記録層付ポリエステルシートの上に、乾燥塗
布量が3g/m2 となる様に塗布、乾燥した後に、80
W/cmの高圧水銀灯を有する紫外線照射装置(GS
ASE−20;日本電池社製)によりコンベアー速度4
0m/minで2回照射させることにより硬化させて、
オーバーコート層を形成し本発明の感熱記録体を得た。
【0027】実施例2 実施例1と同様にして得た、中間層を有する感熱記録層
付ポリエステルシートの上に、下記の組成物を混合して
得たオーバーコート層用塗工液を乾燥塗布量が3g/m
2 となる様に塗布、乾燥して本発明の感熱記録体を得
た。 オーバーコート層の形成(オーバーコート層自体のヘイズ値=10.2) 30%アクリル酸、エチルアクリレートエマルジョン 30部 炭酸マグネシウム(平均粒子径0.5μm以下) 5〃 ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・ブロック重合型界面 2〃 活性剤(商品名;プルロニックF−88,旭電化工業株式会社製) 25%ラノリン脂肪酸 8〃 水 55〃
【0028】実施例3 実施例2においてオーバーコート層に下記の組成物を混
合して得たオーバーコート層用塗工液を用いた以外は実
施例2と同様にして本発明の感熱記録体を得た。 オーバーコート層の形成(オーバーコート層自体のヘイズ値=16.2) 20%コロイダルシリカ複合アクリルエマルジョン 50部 炭酸マグネシウム(平均粒子径0.5μm以下) 5〃 ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・ブロック重合型界面 2〃 活性剤(商品名;プルロニックF−108,旭電化工業株式会社製) 25%ラノリン脂肪酸 8〃 水 35〃
【0029】実施例4 実施例2において、中間層を設けない以外は実施例2と
同様にして本発明の感熱記録体を得た。
【0030】比較例1 実施例2において、オーバーコート層用塗工液を調製す
るに当たりプルロニックF−88を用いない以外は実施
例2と同様にして比較用の感熱記録体を得た。(オーバ
ーコート層自体のヘイズ値=9.1)
【0031】比較例2 実施例1において、中間層及びオーバーコート層を設け
ない以外は実施例1と同様にして比較用の感熱記録層付
ポリエステルシートを得た。
【0032】この様にして得られた各感熱記録体を用い
て、抵抗325オームのドットライン方式サーマルプリ
ンター(松下テストプリンター)で印字することによ
り、記録機器適性(ヘッドマッチング性)の評価及びヘ
イズメーター(東京電色株式会社製)にて、曇価(ヘイ
ズ値)を測定し、それぞれの結果を表1に示した。ま
た、評価基準は以下に述べるものを採用した。
【0033】 表1 評価結果 ステック ヘッドかす 曇価(ヘイズ値) 実施例1 ◎ ◎ 19.2 〃 2 ○ ○ 21.0 〃 3 ○ ○ 29.3 〃 4 ○ ○ 21.7 比較例1 × × 20.1 〃 2 × × 52.3
【0034】評価基準 (1)スティック評価基準 ◎;印字の際、全く音が無く円滑に記録が行えた。 ○;印字の際、殆んど音が無く円滑に記録が行えた。 ×;感熱記録体が円滑に走行せずに記録不良を起こし
た。 (2)ヘッドかす評価基準 ◎;印字後のヘッドの汚れが全く無かった。 ○;印字後のヘッドの汚れが殆んど無かった。 ×;印字後のヘッドの汚れが認められた。
【0035】
【発明の効果】低コストで透明性に優れ、且つ記録機器
適性に優れた感熱記録体が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/28 - 5/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に無色又は淡色の塩基性染料と該
    塩基性染料を熱時発色せしめる呈色剤を含有する感熱記
    録層を設け、更にその上にバインダー及び炭酸カルシウ
    ム、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム、二酸化珪素
    からなる群から選ばれる1種又は2種以上の顔料とポリ
    オキシエチレン・ポリオキシプロピレン・ブロック重合
    型のノニオン系界面活性剤を主成分とする保護層を設け
    た感熱記録体において、(a)支持体が透明若しくは半
    透明なシートであり、(b)保護層自体の曇価(ヘイズ
    値)が20.0以下であり、且つ(C)保護層中に平均
    粒子径が0.5μm以下の前記顔料を20〜60重量%
    及びポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・ブロ
    ック重合型のノニオン系界面活性剤を5〜50重量%含
    有することを特徴とする感熱記録体。
JP3119061A 1991-04-24 1991-04-24 感熱記録体 Expired - Fee Related JP3050634B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3119061A JP3050634B2 (ja) 1991-04-24 1991-04-24 感熱記録体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3119061A JP3050634B2 (ja) 1991-04-24 1991-04-24 感熱記録体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04325287A JPH04325287A (ja) 1992-11-13
JP3050634B2 true JP3050634B2 (ja) 2000-06-12

Family

ID=14751939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3119061A Expired - Fee Related JP3050634B2 (ja) 1991-04-24 1991-04-24 感熱記録体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3050634B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6202599B2 (ja) * 2013-05-09 2017-09-27 大阪シーリング印刷株式会社 感熱記録体
US9902131B2 (en) 2013-07-26 2018-02-27 Osaka Sealing Printing Co., Ltd. Transparent adhesive sheet
JPWO2015072411A1 (ja) 2013-11-15 2017-03-16 大阪シーリング印刷株式会社 感熱記録シート
ES2875999T3 (es) 2014-07-14 2021-11-11 Osaka Sealing Label Print Cuerpo de registro termosensible

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04325287A (ja) 1992-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3050634B2 (ja) 感熱記録体
JP2665683B2 (ja) 感熱記録材料
JP3640277B2 (ja) 感熱記録体
JP2878827B2 (ja) 感熱記録体
JP2000160060A (ja) エネルギー線硬化型樹脂組成物の水中油滴型エマルション及び感熱記録体
JP2772359B2 (ja) 感熱記録体
JP3640329B2 (ja) 感熱記録体
JP3235690B2 (ja) 感熱記録体
JPH10168139A (ja) 放射線硬化型樹脂組成物及び感熱記録体
JP3019229B2 (ja) 記録材料
JPH10166736A (ja) 感熱記録体
JP3301640B2 (ja) 感熱記録体
JP3139638B2 (ja) 感熱記録体
JP2000025335A (ja) 感熱記録体
JP2000327952A (ja) エネルギー線硬化型樹脂組成物の水中油滴型エマルション及び感熱記録体
JP3640280B2 (ja) 感熱記録材料
JP4334293B2 (ja) 感熱記録体
JPH04299176A (ja) 感熱記録体
JPH0648039A (ja) 感熱記録体
JP2000026556A (ja) エネルギー線硬化型樹脂組成物の水中油滴型エマルション及び感熱記録体
JP2001018528A (ja) 2色発色感熱記録材料
JPH0672043A (ja) 感熱記録材料
JPH10278425A (ja) 新規感熱記録材料
JPH1086511A (ja) 改ざん防止用感圧複写シート
JPH11181039A (ja) エネルギー線硬化型樹脂組成物の水中油滴型エマルション及び感熱記録体

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees