JP2878827B2 - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は感熱記録体に関し、特に高速印字における高
速記録性、発色前後の感熱記録体の保存性に優れ、しか
も光沢が付与された高級感のある感熱記録体に関するも
のである。
従来の技術 従来、発色剤と顕色剤を熱により反応させて記録画像
を得る感熱記録体は、比較的安価で、装置がコンパクト
でかつメインテナンスフリーであるため、ファクシミリ
やワープロなどに多く利用されている。また最近では、
POSラベルなどの各種ラベル類やカード類の印字にも使
用されており、幅広い利用分野を持っている。
しかしながら、これら感熱記録体は保存性に問題が有
り(特に発色画像の可塑剤、油、水による退色)又、地
肌かぶりなどの欠点がある。これらの問題を解決する方
法として、感熱層上にUVまではEB硬化型樹脂を設ける方
法(特公昭58−35478)や、感熱層の上に中間層を介し
てUVまたはEB硬化型樹脂層を設けることによりかぶりを
伴うことなく保存性、記録特性に優れた感熱記録体を得
る方法等が提案されている。(特開昭59−26291) 発明が解決しようとする課題 近年感熱記録方式が高速化および鮮明化を指向してき
たのに伴い、プリンター、ファクシミリの進歩が著し
く、例えば高速度で印字するタイプのビデオプリンター
で記録した場合、UVまたはEB硬化型樹脂をオーバーコー
ドしても良好な記録画像は得られていない。又UVまたは
EB硬化型樹脂としてTg点が200℃以上のものを用いる方
法(特開平1−125277)や、樹脂中に15ミクロン以下の
顔料を添加する方法(特開平1−210381)なども提案さ
れているが、いずれにおいてもサーマルヘッドへのかす
付着などの問題を有しており、感熱記録体自体及び発色
画像の保存性、高速記録特性等に優れ、かつ高級感を与
える光沢のある感熱記録体を得るという目的は未だ達成
されていない。
課題を解決するための手段 本発明者らは、前記したような問題を解決すべく鋭意
研究の結果、本発明を完成させた。即ち本発明は支持体
上に発色剤および顕色剤よりなる感熱層を設け、更にオ
ーバーコート層を形成させた感熱記録体において、該オ
ーバーコート層がアスパラギン酸エステル誘導体を含有
するUVまたはEB硬化型樹脂を塗工し、硬化させたもので
あることを特徴とする感熱記録体を提供する。
本発明の感熱記録体は光沢及び地肌かぶりに優れ、高
速記録特性に優れ、感熱記録体自体及びこの発色画像の
保存性が優れるという特徴がある。
本発明において感熱層に含ませる発色剤および顕色剤
は、特に限られるものではなく、それ自体公知のものを
使用出来、通常の結合剤を用いて支持体上に塗布され
る。又必要に応じて充填剤、増感剤、その他の添加剤を
混合することも出来る。
ここに発色剤の例としては、フルオラン系化合物、ト
リアリールメタン系化合物、スピロピラン系化合物、ジ
フェニルメタン系化合物、チアジン系化合物、ラクタム
系化合物、フルオレン系化合物などが挙げられ、その具
体例としては例えば次の化合物が挙げられる。
フルオラン系化合物;2−アニリノ−3−メチル−6−
ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル
−6−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−フ
ルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチ
ル−N−イソペンチルアミノ)フルオラン、2−アニリ
ノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン、2−
(p−クロロアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルア
ミノフルオラン、2−(p−フルオロアニリノ)−3−
メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ
−3−メチル−6−(p−トルイジノエチルアミノ)フ
ルオラン、2−(p−トルイジノ)−3−メチル−6−
ジエチルアミノフルオラン、2−(o−クロロアニリ
ノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、2−(o−フル
オロアニリノ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−
(o−フルオロアニリノ)−6−ジブチルアミノフルオ
ラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ピペリジノフル
オラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ピロリジノフ
ルオラン、2−エトキシエチルアミノ−3−クロロ−6
−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−クロ
ロ−6−ジエチルフルオラン、2−クロロ−6−ジエチ
ルアミノフルオラン、2−メチル−6−ジエチルアミノ
フルオランなど、 トリアリールメタン系化合物;3,3−ビス(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(別
名:クリスタルバイオレットラクトン)、3,3−ビス
(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(p−
ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルアミ
ノインドール−3−イソフタリドなど、 スピロピラン系化合物;3−メチル−3−スピロ−ジナ
フトピラン、1,3,3−トリメチル−6−ニトロ−8′−
メトキシスピロ(インドリン−2,2′−ベンゾピラン)
など、 ジフェニルメタス系化合物;N−ハロフェニル−ロイコ
オーラミンなど、 チアジン系化合物;ベンゾイルロイコメチレンブルー
など、 ラクタム系化合物;ローダミン−B−アニリノラーク
タムなど、 フルオレン系化合物;3,6−ビス(ジメチルアミノ)フ
ルオレンスピロ(9,3′)−6′−ジメチルアミノフタ
リド、〔3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピ
ロ(9,3′)−6′−ピロリジノフタリド〕、〔3−ジ
メチルアミノ−6−ジエチルアミノフルオレンスピロ
(9,3′)−6′−ピロリジノフタリド〕などが挙げら
れる。これらの発色剤は単独もしくは混合して用いられ
る。
また顕色剤としては、p−オクチルフェノール、p−
tert−ブチルフェノール、1,1−ビス(p−ヒドロキシ
フェニル)プロパン、2,2−ビス−(p−ヒドロキシフ
ェニル)シクロヘキサン、4,4′−チオビスフェノー
ル、4,4′−スルホニルジフェノール、ビス−(3−ア
リル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ノボラック
型フェノール樹脂、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、
p−ヒドロキシ安息香酸エチル、4−ヒドロキシフタル
酸ジメチル、5−ヒドロキシイソフタル酸エチル、3,5
−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3,5−ジ−α−メチル
ベンジルサリチル酸など、又芳香族カルボン酸において
は、その多価金属塩が挙げられる。
また感熱層を形成する成分としての結合剤としてはメ
チルセルロース、メトキシセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニ
ルアルコール、カルボキシル基変性ポリビニルアルコー
ル、アセトアセチル化ポリビニルアルコール、シリカ変
性ポリビニルアルコール、アクリル酸スチレン共重合体
のアルカリ塩、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルア
ミド、ポリアクリル酸、デンプンおよびその誘導体、カ
ゼイン、ゼラチン、スチレン−無水マレイン酸共重合体
のアルカリ塩、イソ(またはジイソ)ブチレン−無水マ
レイン酸共重合体のアルカリ塩などの水溶性のもの、ま
たはポリ酢酸ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体、ポリスチレン、スチレン/ブタジエン/アクリル酸
共重合体などの非水溶性エマルジョンが用いられる。
充填剤の例としては炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、酸化マグネシウム、シリカ、ホワイトカーボン、タ
ルク、クレー、アルミナ、水酸化マグネシウム、酸化ア
ルミニウム、硫酸バリウム、ポリスチレン樹脂、尿素−
ホルマリン樹脂などが挙げられる。
更に増感剤の例としては、動植物性ワックス、ポリエ
チレンワックス、合成ワックスなどのワックス類や高級
脂肪酸、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸金属塩、芳香族
アミンのアセチル化合物、芳香族エーテル化合物、ビフ
ェニル誘導体など常温で固体であり約80℃以上の融点を
有するもの等が挙げられる。
その他の添加物質として、ステアリン酸亜鉛、ステア
リン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウムなどの滑
剤が挙げられ、その他各種の界面活性剤、消泡剤なども
必要に応じて加えることができる。
前記材料を用いて感熱層を形成させる方法としては、
まず発色剤と顕色剤をそれぞれ別々に結合剤、水あるい
は必要に応じてその他の添加剤、ポリビニルアルコール
などの保護コロイド物質、界面活性剤などと共に、ボー
ルミル、アトライター、サンドミルなどの分散機により
粉砕・分散した後(通常発色剤または顕色剤は分散に供
される系の5〜70%、結合剤は5〜50%、水は30〜90%
含有せしめて粉砕、分散が行われる)、それぞれを混合
して感熱層用塗工液を調製し(発色剤と顕色剤の比は通
常乾燥重量比で1:1〜1:10である。)、紙、プラスチッ
クシート、合成紙などの支持体上に塗工液が5〜40g/m2
になるようにバーコーターなどにより塗工し、乾燥させ
るこにより感熱層を得ることができる。
本発明において感熱層とオーバコート層の間に中間層
を設けてもよい。中間層を設ける場合にはポリビニルア
ルコール、デンプン、スチレン・ブタジエンラテックス
・アクリル樹脂エマルジョンなどの親水性または水分散
性樹脂、さらにはポリエステル樹脂、アクリル樹脂と酢
酸ビニル樹脂の共重合体などの溶剤可溶型樹脂を主成分
とし、必要に応じて炭酸カルシウム、酸化亜鉛、タル
ク、カオリン、クレー、コロイダルシリカなどの充填
剤、各種界面活性剤などの助剤を添加した塗工液を常法
により塗布することにより設けることが出来る。これら
の材料を用いて中間層を形成させる場合、例えば、前記
親水性樹脂、水分散性樹脂あるいは溶剤可溶型樹脂等を
水あるいは必要に応じてその他の充填剤、界面活性剤と
共にボールミル、アトライター、サンドミル等の分散機
により分散した後(通常樹脂成分は分散に供される系の
5〜80%含有せしめて分散が行われる)前記のようにし
て得られた感熱層の上に塗工液量で2〜40g/cm2になる
ようにバーコーター等により塗工し、乾燥させることに
より中間層が設けられる。
このようにして形成された中間層上に、又感熱層の上
に直接にアスパラジン酸エステル誘導体を含有したUVま
たはEB硬化型樹脂を塗工、硬化しオーバーコート層を設
けることによって本発明の感熱記録体が得られる。
このオーバーコート層に用いられるUVまたはEB硬化型
樹脂の例としては、以下のプレポリマーやモノマーが挙
げられる。
プレポリマーとしては、エポキシ(メタ)アクリレー
ト、ウレタン(メタ)アクリレート、飽和ポリエステル
/スチレン、ポリエチレン(メタ)アクリレート、ポリ
エーテル(メタ)アクリレート、シリコン(メタ)アク
リレート、ポリブタジエン(メタ)アクリレート、ポリ
エン/チオール、ポリスチリルエチル(メタ)アクリレ
ート、ポリアミド(メタ)アクリレートなどが挙げられ
る。
モノマーとしては、スチレン、酢酸ビニル、N−ビニ
ルピロリドンなどのビニルモノマー、ブチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、n−ヘキシルア
クリレート、シクロヘキシルアクリレート、n−デシル
アクリレートイソボニルアクリレート、ジシクロペンテ
ニロキシエチルアクリレート、フェノキシエチルアクリ
レートなどの単官能モノマー、1,4−ブタンジオールジ
アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレー
ト、ジエチレングリコールジアクリレート、ネオペンチ
ルグリコールジアクリレート、ポリエチレングリコール
400ジアクリレート、トリプロピレングリコールジアク
リレート、ビスフェノールAジエトキシジアクリレー
ト、テトラエチレングリコールジアクリレート、ヒドロ
キシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタ
エリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
アクリレートなどの多官能モノマーなどが挙げられる。
さらにUV硬化型樹脂を用いる場合において通常必要と
される光開始剤の例として、アセトフェノン、ベンゾフ
ェノン、ベンゾインエーテル、クロロアセトフェノン、
ジエトキシアセトフェノン、ヒドロキシアセトフェノ
ン、α−アミノアセトフェノン、ベンジルメチルケター
ル、チオキサントン、α−アシルオキシムエステル、ア
シルホスフィンオキサイド、グリオキシエステル、3−
ケトクマリン、2−エチルアンスラキノン、カンファー
キノン、ベンジル、ミヒラーケトンなどが挙げられる
が、これらの光開始剤は本発明においても使用しうる。
本発明で使用するアスパラギン酸エステル誘導体の好
ましい例としては例えば N−ステアリルアスパラギン酸−β−ステアリルエス
テル N−ラウリルアスパラギン酸−β−ラウリルエステル 等が挙げられる。これらのアスパラギン酸エステル誘導
体の含有量は、オーバーコート液の全固形分に対し、通
常0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜10重量%の範囲であ
る。0.1重量%未満の使用では、耐スティッキング性や
ヘッドかす付着などの問題の十分な改良効果が得られ
ず、逆に30重量%を越えるとオーバーコート層の光沢、
塗工性、硬化性が劣るようになる。
また、このオーバーコート層中には必要に応じ、滑剤
としてアニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、
両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面
活性剤、有機カルボン酸およびその誘導体、高級脂肪酸
アルコール、パラフィンワックス、オルガノポリシロキ
サンやこれら化合物に官能基を導入し反応性にしたもの
などが添加され、又充填剤として無機または有機系の微
粒子を添加することもできる。
尚、オーバーコート液中には、前記の如きUVまたはEB
硬化型樹脂、アスパラギン酸エステル誘導体,滑剤、充
填剤のほかに、更に必要に応じてポリマー、レベリング
剤、紫外線吸収剤、蛍光染料、蛍光顔料、着色染料、着
色顔料などの添加剤を適宜添加することができる。
上記のオーバーコート層を形成する各成分は、ミキサ
ー、ボールミル、ロールミル、サンドミル、ニーダーな
どの混合・分散機によって充分混合・分散(UV又はEB硬
化型樹脂組成は分散に供される系の30〜95%、前記アス
パラギン酸エステル誘導体は0.1〜30%含有せしめて分
散が行われる)した後に、グラビアコーター、スクリー
ン印刷機、オフセット印刷機、フレキソ印刷機などによ
りそれ自体公知の方法で感熱層又は中間層上に塗工す
る。塗工量は特に限定されるものではないが、乾燥重量
0.2g/m2以下では本発明の目的を充分達成することはで
きず、また乾燥重量20g/m2以上では感熱層の記録感度が
低下する恐れがあるので、通常は乾燥重量0.2〜20g/
m2、より好ましくは乾燥重量0.5〜10g/m2程度の範囲で
塗工するのが好ましい。
上記の様にして塗工したオーバーコート層を電子線に
より硬化させる場合、100〜500keVのエネルギーを有す
る電子線加速装置が好ましい。一方、紫外線により硬化
させる場合、光源としてキセノンランプ、高圧水銀灯、
メタルハライドランプを有する紫外線照射装置等が使用
され、必要に応じて光量、光源の配置などが決定される
が、高圧水銀灯を用いる場合、80〜120w/cmの光量を有
したランプによりコンベアー速度20〜60m/min,1〜4回
照射して硬化させるのが好ましい。
実施例 本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本
発明がこれらに限定されるものではない。
尚、実施例において部は重量部を意味する。
実施例 1 感熱発色層の形成 上記の組成物を各々別々にサンドグラインダーを用い
て、平均粒径が1〜3μmになる様に粉砕、分散化し
た。
次いで〔A〕液10部、〔B〕液55部、〔C〕液30部、
含水カルボキシル化SBラテックス共重合体(固形分=50
%)5部の割合で混合して感熱層用塗工液を調製し、ポ
リエステルシート上に乾燥固形分が9g/m2となる様に塗
工、乾燥し感熱層付きポリエステルシートを得た。
中間層の形成 上記の組成物を混合して中間層用塗工液を調製し、
で得られた上記感熱層付きポリエステルシートの上に、
乾燥固形分2g/m2となる様に塗工、乾燥して中間層を有
する感熱層付きポリエステルシートを得た。
オーバーコート層の形成 得られた中間層を有する上記感熱層付きのポリエステ
ルシートの上に下記組成よりなるオーバーコート層用塗
工液を2g/m2となる様に塗工し、80w/cmの高圧水銀灯を
有する紫外線照射装置(GS ASE−20;日本電池社製)に
よりコンベアー速度40m/minで、2回照射させることに
より硬化させ、オーバーコート層を形成させ本発明の感
熱記録体を得た。
実施例 2 実施例1において、フェイメックスA−18の代わりに
N−ラウリルアスパラギン酸−β−ラウリルエステル
(商品名:フェイメックスA−12,味の素(株))を使
用した以外は、実施例1と同様にして本発明の感熱記録
体を得た。
実施例 3 実施例1において、フェイメックスA−18の添加量を
1部の代わりに同5部使用した以外は、実施例1と同様
にして本発明の感熱記録体を得た。
実施例 4 実施例1において、オーバコートを形成すべき成分と
してステアリン酸亜鉛1部を併用した以外は、実施例1
と同様にして本発明の感熱記録体を得た。
実施例 5 実施例1において、オーバコートを形成すべき成分と
して更にリン酸エステル系界面活性剤(商品名:ペレッ
クスRP,花王(株)製)を併用した以外は、実施例1と
同様にして本発明の感熱記録体を得た。
実施例 6 実施例1において、トリメチロールプロパントリアク
リレートの代わりにフェニルポリエトキシモノアクリレ
ート(商品名:KAYARAD R−564,日本化薬(株)を使用し
た以外は、実施例1と同様にして本発明の感熱記録体を
得た。
実施例 7 実施例1において、トリメチロールプロパントリアク
リレートの代わりにカプロラクトン変成ヒドロキシピバ
リン酸エステルネオペンチルグリコールジアクリレート
(商品名:KAYARAD HX−620,日本化薬(株)を使用した
以外は実施例1と同様にして本発明の感熱記録体を得
た。
実施例 8 実施例1において、オーバコートを形成すべき成分と
し更に平均粒径0.2μmの炭酸カルシウム10部を併用し
た以外は、実施例1と同様にして本発明の感熱記録体を
得た。
実施例 9 実施例1において、中間層を設けない以外は、実施例
1と同様にして本発明の感熱記録体を得た。
比較例 1 実施例1において、オーバーコート層用塗工液を調製
するに当たりフェイメックスA−18を用いない点を除き
実施例1と同様にして比較用の感熱記録体を得た。
この様にして得られた各感熱記録体を用い、抵抗値23
9オームのドットライン方式サーマルプリンターで文字
を印字することにより、走行性、保存性を評価し、それ
ぞれの結果を表1に示した。また、評価基準は以下に述
べるものを採用した。
(1)スティック評価基準 ◎;高速印字の際、全く音が無く円滑に記録が行えた。
○;高速印字の際、殆ど音が無く円滑に記録が行えた。
×;感熱記録体が円滑に走行せず記録不良を起こした。
(2)ヘッドかす評価基準 ◎;高速印字の際ヘッドの汚れが全く無かった。
○;高速印字の際ヘッドの汚れが殆ど無かった。
×;高速印字を行った後におけるヘッドが汚れていた。
(3)耐水性試験 ○;前記により発色させた感熱記録体を20℃の水中に24
時間、水没させても発色部の退色が殆ど無かった。
×;前記により発色させた感熱記録体を20℃の水中に24
時間、水没させると発色部が退色した。
(4)耐可塑剤試験(※1) ○;前記により発色させた感熱記録体の上に可塑剤(DO
P)を滴下しても殆ど退色が認められ無かった。
×;前記により発色させた感熱記録体の上に可塑剤(DO
P)を滴下すると退色が認められた。
発明の効果 高速印字においても記録走行性に優れ、かつ感熱記録
体及び発色画像の保存性の良い高光沢の感熱記録体が得
られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/28 - 5/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に発色剤及び顕色剤を含む感熱層
    を設け、更にオーバーコート層を形成させた感熱記録体
    において、該オーバーコート層がアスパラギン酸エステ
    ル誘導体を含有するUVまたはEB硬化型樹脂を塗工し、硬
    化せしめたものであることを特徴とする感熱記録体。
  2. 【請求項2】請求項(1)においてアスパラギン酸エス
    テル誘導体が下記構造を有するものであることを特徴と
    する請求項(1)に記載の感熱記録体。 (式中のRはn−ラウリル基又はn−ステアリル基を表
    す。)
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