JP3050476U - シンク用の水切り具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スムーズな水切り効果を得ることができるシ
ンク用の水切り具とする。 【解決手段】有底の略三角あるいは扇形をし、上面を開
口し、少なくとも壁面に通水部を形成してなるシンク用
の水切り具において、設置時に奥端となるコーナーの支
持脚部を他のコーナーの支持脚部よりも高く形成してあ
ることとし、前記した支持脚部は下端に、当接体を備え
たネジとし、高さ調整を可能としてあることとする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はシンク用の水切り具に関し、主にシンク内の奥側の一隅に配備され るシンク用の水切り具の改良に関する。

【０００２】

【考案の背景】

一般的に、上記したシンク用の水切り具は、シンクの奥隅にフィットさせる ため、少なくとも奥端部分は９０度構成とされ、全体的には略三角形あるいは前 面を膨らませた扇形とされ、プラスチックや金属等の可塑性材によって成形され ている。

【０００３】 また、シンク用の水切り具は、調理糟や残飯等を廃棄投入するものであり、 その水分をシンク内に流出させるため、壁面や底面に通水部が例えばスリット、 円孔、あるいはネット状に形成されており、シンクの面と底面との間に通水のた めのクリアランスをとるため、コーナー部分には支持脚部が設けられている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記した従来のシンク用の水切り具は、前記した支持脚部の 高さが均等とされているため、底面はシンク面と略平行状態となってしまう。そ のため、投入された調理糟や残飯等からの水分が水切り具内から流出していく強 制的なパワーがなく、滞留してしまい、また、通水部に目詰りや表面張力に起因 する閉塞状態を生じさせ、その結果、目的とする水切り効果が十分に得ることが できない問題があった。

【０００５】

【考案の目的】

そこで、本考案は係る従来の実情、問題点に着目してなされたもので、かか る問題点を解消して、スムーズな水切り効果を得ることができるシンク用の水切 り具を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために、本考案に係るシンク用の水切り具は有底の略三 角あるいは扇形をし、上面を開口し、少なくとも壁面に通水部を形成してなるシ ンク用の水切り具において、設置時に奥端となるコーナーの支持脚部を他のコー ナーの支持脚部よりも高く形成してあることを特徴とし、前記した支持脚部は下 端に、当接体を備えたネジとし、高さ調整を可能としてあることを特徴としてい る。

【０００７】

【作用】

上記した構成としたことによって、シンク用の水切り具の底面には傾斜が形 成されることとなり、水が強制的に外部へ流出されるものとなる。そのため、通 水部に目詰りや表面張力による閉塞が生じる虞はなくなり、良好な水切り効果が 得られる。また、請求項２のように構成すると傾斜角度やシンク面とのクリアラ ンスの大きさも自在に調整することができることとなるのである。

【０００８】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。図１は本考 案を実施したシンク用の水切り具を示す縦断面図、図２は同じく斜視図である。

【０００９】 これらの図にあって１は、例えばプラスチックで成形されたシンク用の水切 り具本体を示している。この水切り具本体１は各コーナーをアール形状とし、前 面を膨出させた略扇形のものとしている。

【００１０】 この水切り具本体１は底面２に通水用の円孔３、３…を穿設し、また、壁面 には底面２に至る通水用のスリット４、４…が形成されている。

【００１１】 また、この水切り具本体１は前記した各コーナーの内側に肉厚部５、５…が 形成され、その肉厚部５、５…には上下方向に内面に螺条を刻設した貫通孔６が 形成されている。

【００１２】 そして、前記した貫通孔６、６…には、下端に例えばゴム等による当接体７ 、７…を備えたネジ８、８…が螺合されているもので、シンク９に設置する際は 奥端のネジ８を前側よりも高くし、図１に示すように水切り具本体１を前方に向 かって下がる傾斜状態とする。

【００１３】 前記した当接体７、７…はシンク９との間で滑り止めとなり、ネジ８、８… を使用することによって傾斜の角度及びシンク９と底面２とのクリアランスの調 整をすることが可能となってくる。

【００１４】 さらに、この水切り具本体１には、例えばゴム等で成形した流水ガイドを付 加することも可能で、この流水ガイドを付加すると、水の流れの方向性も制御で き、一層の水切り効果が望めることとなる。この流水ガイドは平板あるいは栓体 として例えば円孔２、２…に嵌合することで位置決めも安定されることとなる。

【００１５】 本実施の形態に係るシンク用の水切り具は上記のように構成されている。そ のため、水切り具本体１内に廃棄投入される調理糟や残飯等に含まれる水分は強 制的に外部へ流出され、目詰りや表面張力による閉塞等が生じてしまう虞がない ものとなっている。

【００１６】

【考案の効果】

本考案に係るシンク用の水切り具は上述のように構成され、作用する。従っ て、良好な水切り効果を強制的にかつ自動的に得ることができることとなり、環 境的にも不快感を減少させることができるものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を実施したシンク用の水切り具を示す縦
断面図である。

【図２】斜視図である。

【符号の説明】

１ 水切り具本体 ２ 底面 ３ 円孔 ４ スリット ５ 肉厚部 ６ 貫通孔 ７ 当接部 ８ ネジ ９ シンク

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 有底の略三角あるいは扇形をし、上面を
   開口し、少なくとも壁面に通水部を形成してなるシンク
   用の水切り具において、設置時に奥端となるコーナーの
   支持脚部を他のコーナーの支持脚部よりも高く形成して
   あることを特徴とするシンク用の水切り具。
2. 【請求項２】 前記した支持脚部は下端に、当接体を備
   えたネジとし、高さ調整を可能としてあることを特徴と
   する請求項１に記載のシンク用の水切り具。