JP3050291B2 - 光信号受信装置及び光信号変換装置 - Google Patents

光信号受信装置及び光信号変換装置

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JP3050291B2
JP3050291B2 JP9099236A JP9923697A JP3050291B2 JP 3050291 B2 JP3050291 B2 JP 3050291B2 JP 9099236 A JP9099236 A JP 9099236A JP 9923697 A JP9923697 A JP 9923697A JP 3050291 B2 JP3050291 B2 JP 3050291B2
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optical
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光通信ネットワーク
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、光通信に於いては、波長
多重を行うことにより1本の光伝送路中の容量を大きく
することができる。但し、同一の光伝送路中に同じ波長
の光信号を多重することは、光信号の分離が不可能なの
で、同じ波長の光信号を多重したい場合には、波長変換
を行う必要がある。
【0003】デジタル変調された光信号に対する波長変
換器は、非反転波長変換器と反転波長変換とに分類され
る。非反転波長変換器は、入力光信号のビット論理と出
力光信号のビット論理が同じであるような変換器であ
る。一方、反転波長変換器は入力光信号のビット論理と
出力光信号のビット論理が反転している変換器である。
波長変換器については、例えば、J.Zhoe et al., "Four
-wave mixing wavelength conversion efficiency in s
emiconductor traveling-wave amplifiers measured to
65 nm of wavelength shift," IEEE Photon. Technol.
Lett., vol. 6,no. 8, pp. 984-987, 1994を参照され
たい。
【0004】非反転波長変換の例としては、半導体レー
ザの四波長混合を用いた波長変換が挙げられる。反転波
長変換としては、半導体光アンプの相互利得変調を用い
た波長変換器が挙げられる(例えば、C. Joergenson et
al., "40 Gb/s all-opticalwavelength conversion by
semiconductor optocal amplifiers," Electron. Let
t., vol. 32, no. 4, pp. 367-378, 1996 参照)。
【0005】上述したように、反転波長変換器と非反転
波長変換器とが存在する以上、ビット論理が反転した光
信号とビット論理が反転しない光信号とが存在するの
で、光通信ネットワークに於ける光受信器には、反転光
信号、非反転光信号のいずれでも入力される可能性があ
る。
【0006】図7を参照して、従来の光信号受信装置7
00について説明する。図7において、細線は電線を示
し、太線矢印は光の流れを示している。図示の光信号受
信装置700では、入力光信号を光分岐器で2つに分離
し、2つの分離した光信号の一方を反転波長変換器に入
力し、他方を非反転の経路に入力し、反転波長変換器の
出力と非反転の経路からの出力とを光スイッチで切り替
えてどちらか一方を選択して出力している。
【0007】光信号受信装置700は、装置入力端70
1と、装置出力端702と、電流供給手段703と、半
導体レーザ704と、光カップラ705,706と、半
導体光アンプ707と、可変波長フィルタ708と、光
スイッチ709と、光受信器710とを有する。可変波
長フィルタ708の透過波長は、半導体レーザ704の
発振波長に合わせることが可能である。半導体光アンプ
707は、それに電流を注入することにより利得を持つ
が、ここでは、便宜上、駆動回路の図示を省略してあ
る。
【0008】装置入力端701は光カップラ705の入
力端705aに接続され、光カップラ705の一方の出
力端705bは光カップラ706の一方の入力端706
aに接続され、他方の出力端705cは光スイッチ70
9の一方の入力端709aに接続されている。光カップ
ラ706の他方の入力端706bには半導体レーザ70
4が接続されている。光カップラ706の出力端706
cは半導体光アンプ707の入力端707aに接続さ
れ、半導体光アンプ707の出力端707bは可変波長
フィルタ708の入力端708aに接続されている。可
変波長フィルタ708の出力端708bは光スイッチ7
09の他方の入力端709bに接続されている。光スイ
ッチ709の出力端709cは光受信器710の入力端
710aに接続されている。光受信器710の出力端7
10bは装置出力端702に接続されている。
【0009】装置入力端701から供給された入力光信
号は光カップラ705によって2つの分離した光信号に
分離される。すなわち、光カップラ705は光分岐器と
して動作する。2つの分離した光信号の一方は光カップ
ラ706に供給され、他方は光スイッチ709に供給さ
れる。この光カップラ705から光スイッチ709へ直
接供給される他方の分離した光信号は、そのビット論理
が入力光信号のそれと同じなので、非反転光信号と呼ば
れる。
【0010】光カップラ706にはさらに光発振器であ
る半導体レーザ704から連続発振光信号が供給され
る。半導体レーザ704には電流供給手段703から電
流が供給される。入力光信号の入力波長と連続発振光信
号の発振波長とは異なる。光カップラ706は一方の分
離した光信号と連続発振光信号とを結合して、結合した
光信号を出射する。すなわち、光カップラ706は光結
合器として動作する。結合した光信号は半導体光アンプ
707に供給される。半導体光アンプ707は、結合し
た光信号を増幅して、増幅した光信号を出力する。詳細
に述べると、半導体光アンプ707は、一方の分離した
光信号の入力波長に対しては、一方の分離した光信号を
増幅して出力する。半導体光アンプ707は、連続発振
光信号の発振波長に対しては、相互利得変調により、一
方の分離した光信号のビット論理を反転した状態の光信
号を出力する。すなわち、半導体光アンプ707は、増
幅した光信号として、一方の分離した光信号を増幅した
入力波長をもつ光信号と、一方の分離した光信号のビッ
ト論理を反転した連続発振光信号の発振波長をもつ光信
号とを出力する。増幅した光信号は可変波長フィルタ7
08に供給される。可変波長フィルタ508は連続発振
光信号の発振波長の光信号のみを透過する。
【0011】すなわち、電流供給手段703、半導体レ
ーザ704、光カップラ706、半導体光アンプ70
7、および可変波長フィルタ708の組合せは、入力光
信号のビット論理を反転した光信号(反転光信号)を出
力する反転波長変換器として動作する。この反転波長変
換器からの反転光信号と、光カップラ706からの非反
転光信号とは光スイッチ709に供給される。光スイッ
チ709は非反転光信号と反転光信号とを切り替えてど
ちらか一方を選択し、選択した光信号を出力する。この
選択した光信号は光受信器710に供給される。光受信
器710は選択した光信号を電気信号に変換して、その
電気信号を装置出力端702から出力する。
【0012】光スイッチ709が半導体光アンプ707
を通る経路を選択している状態に設定されているとす
る。この場合には、相互利得変調による波長変換が起こ
る。この状態に於ける、相互利得変調の効果を用いた波
長変換について簡単に説明する。なお、ここでは、入力
光信号がある状態(マーク)のときは、ビット論理値が
“1”を示し、入力光信号がない状態(スペース)のと
きは、ビット論理値が“0”を示しているとする。
【0013】半導体光アンプ707に半導体レーザ70
4から光カップラ706を介して発振波長をもつ連続発
振光信号を注入して、半導体光アンプ707を飽和され
ておく。この状態において、デジタルで強度変調された
入力波長をもつ入力光信号が光カップラ705および7
06を介して半導体光アンプ707に注入する。
【0014】入力光信号がマーク(ビット論理値が
“1”である)時には、入力光信号による誘導放出によ
り、半導体レーザ704の発振波長に対する利得が減少
するので、半導体光アンプ707からは、半導体レーザ
704の発振波長の光信号(連続発振光信号)が出力さ
れなくなる(減少する)。入力光信号がスペース(ビッ
ト論理値が“0”である)時には、半導体レーザ704
からの連続発振光信号は半導体光アンプ707で飽和し
たまま出力される。可変波長フィルタ707では半導体
レーザ704の発振波長のみを通過させるようにしてい
る。そのため、光信号の波長が入力光信号の入力波長か
ら連続発振光信号の発振波長に変換され、かつ、ビット
論理が反転された光信号(反転光信号)が、可変波長フ
ィルタ708から出射される。
【0015】したがって、入力光信号として反転光信号
が入力された場合には、半導体光アンプ707の方を選
択するように光スイッチ709を切り替え、入力光信号
として非反転光信号が入力された場合には、半導体光ア
ンプ707の方を選択しないように光スイッチ709を
切り替えることにより、光受信器710は、入力光信号
を常に正常なビット論理で受信することが可能である。
【0016】図8に従来の光信号変換装置800を示
す。図示の光信号変換装置800は、図7に図示した光
信号受信装置700において光受信器710を削除した
装置である。この光信号変換装置は、波長変換を行う
か、行わないかを切り替えることができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の光信号受信装置700では、入力光信号として反転光
信号が入力されても、非反転光信号が入力されても、光
スイッチ709を切り替えることにより、正常なビット
論理で入力光信号を受信することが可能である。しかし
ながら、光信号が光カップラ(光分岐器)705や光ス
イッチ709を通過するので、光の損失が大きくなって
しまう。そのため、光受信器710に入力される光パワ
ーが小さくなり、その結果、光受信器710として高感
度のものが要求され、コストが高くなる。また、光信号
受信装置700の実装体積も大きくなり、コストが高く
なる。同様に、図8に図示した光信号変換装置800も
高コストとなる。
【0018】したがって、本発明の目的は、実装体積が
小さく、低コストな光信号受信装置を提供することにあ
る。
【0019】本発明の別の目的は、実装体積が小さく、
低コストな光信号変換装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様によ
れば、入力波長をもつ入力光信号を受信する光信号受信
装置において、発振波長をもつ発振光信号を発振する光
発振器と、入力光信号と発振光信号とを結合して、結合
した光信号を出力する光結合器と、結合した光信号のう
ち、入力波長の光信号に対してはそのまま増幅し、発振
波長の光信号に対しては入力波長の光信号のビット論理
を反転した状態で増幅して、増幅した光信号を出力する
光増幅器と、増幅した光信号のうち設定された透過波長
の光信号のみを透過して、透過した光信号を出力する光
フィルタと、透過した光信号を受信する光受信器と、光
発振器からの発振光信号を、外部に供給するモードと供
給しないモードとのいずれか一方に切り替える手段とを
有し、光フィルタの透過波長を、入力光信号の入力波長
と光発振器の発振波長のいずれにも一致させることが可
能であることを特徴とする光信号受信装置が得られる。
【0021】本発明の第2の態様によれば、入力波長を
もつ入力光信号を出力波長をもつ出力光信号に変換する
光信号変換装置において、発振波長をもつ発振光信号を
発振する光発振器と、入力光信号と発振光信号とを結合
して、結合した光信号を出力する光結合器と、結合した
光信号のうち、入力波長の光信号に対してはそのまま増
幅し、発振波長の光信号に対しては入力波長の光信号の
ビット論理を反転した状態で増幅して、増幅した光信号
を出力する光増幅器と、増幅した光信号のうち設定され
た透過波長の光信号のみを透過して、透過した光信号を
出力する光フィルタと、光発振器からの発振光信号を、
外部に供給するモードと供給しないモードとのいずれか
一方に切り替える手段とを有し、光フィルタの透過波長
を、入力光信号の入力波長と光発振器の発振波長のいず
れにも一致させることが可能であり、出力波長として透
過波長をもつ透過した光信号を出力光信号として出力す
ることを特徴とする光信号変換装置が得られる。
【0022】本発明の第3の態様によれば、入力波長を
もつ入力光信号を受信する光信号受信装置において、発
振波長をもつ発振光信号を発振する光発振器と、入力光
信号と発振光信号とを結合して、結合した光信号を出力
する光結合器と、結合した光信号のうち、入力波長の光
信号に対してはそのまま増幅し、発振波長の光信号に対
しては入力波長の光信号のビット論理を反転した状態で
増幅して、増幅した光信号を出力する光増幅器と、増幅
した光信号のうち設定された透過波長の光信号のみを透
過して、透過した光信号を出力する光フィルタと、透過
した光信号を受信する光受信器とを有し、光フィルタの
透過波長を、入力光信号の入力波長と光発振器の発振波
長のいずれにも一致させることが可能であることを特徴
とする光信号受信装置が得られる。
【0023】本発明の第4の態様によれば、入力波長を
もつ入力光信号を出力波長をもつ出力光信号に変換する
光信号変換装置において、発振波長をもつ発振光信号を
発振する光発振器と、入力光信号と発振光信号とを結合
して、結合した光信号を出力する光結合器と、結合した
光信号のうち、入力波長の光信号に対してはそのまま増
幅し、発振波長の光信号に対しては入力波長の光信号の
ビット論理を反転した状態で増幅して、増幅した光信号
を出力する光増幅器と、増幅した光信号のうち設定され
た透過波長の光信号のみを透過して、透過した光信号を
出力する光フィルタとを有し、光フィルタの透過波長
を、入力光信号の入力波長と光発振器の発振波長のいず
れにも一致させることが可能であり、出力波長として透
過波長をもつ透過した光信号を出力光信号として出力す
ることを特徴とする光信号変換装置が得られる。
【0024】本発明の第5の態様によれば、入力波長を
もつ入力光信号を出力波長をもつ出力光信号に変換する
光信号変換装置において、発振波長をもつ発振光信号を
発振すると共に、入力光信号を受けて該入力光信号をそ
のまま増幅し、発振光信号を入力光信号のビット論理を
反転した状態で増幅して、増幅した光信号を出力する光
発振器と、増幅した光信号のうち設定された透過波長の
光信号のみを透過して、透過した光信号を出力する光フ
ィルタと、光発振器からの発振光信号を、外部に供給す
るモードと供給しないモードとのいずれか一方に切り替
える手段とを有し、光フィルタの透過波長を、入力光信
号の入力波長と光発振器の発振波長のいずれにも一致さ
せることが可能であり、出力波長として透過波長をもつ
透過した光信号を出力光信号として出力することを特徴
とする光信号変換装置が得られる。
【0025】
【0026】
【0027】
【作用】以下、本発明の作用について説明する。波長変
換器として、半導体光アンプの相互利得変調を用いた波
長変換器を用いる。変換先の波長を持つ連続発振光信号
の注入光源として半導体レーザを用い、その注入電流を
流すモードと流さないモードとを切り替える手段を設け
ることにより、連続発振光信号を半導体光アンプに注入
するモードと注入しないモードとに設定することが可能
となる。連続発振光信号を注入しないモードでは、半導
体光アンプには、入力光信号のみが入力され、半導体光
アンプによる光増幅のみ起こり、光信号の反転は起こら
ない。連続発振光信号を注入するモードでは、従来例で
の説明のように相互利得変調が起こり、ビット論理が反
転され、波長が変換された光信号が出力される。従っ
て、光スイッチを用いずに、連続発振光信号を発振する
半導体レーザの注入電流をオン/オフすることにより、
信号を反転して出力したり、非反転のまま出力させたり
切り替えることが可能である。又、信号のビット論理が
反転する時は波長変換が起こっているので、波長変換を
行うか、行わないかの切り替えも可能である。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳しく説明する。
【0029】図1を参照して、本発明の第1の実施の形
態に係る光信号受信装置100について説明する。
【0030】図1に於いて、細線は電線を示し、太線矢
印は光の流れを示している。また、101は本装置の装
置入力端、102は本装置の装置出力端を示す。図示の
光信号受信装置100は、電気スイッチ103、電流供
給手段104、半導体レーザ105、光カップラ10
6、半導体光アンプ107、可変波長フィルタ108、
光受信器109とを備えている。装置入力端101は光
カップラ106の一方の入力端106aに接続され、光
カップラ106の他方の入力端106bには半導体レー
ザ106が接続されている。この半導体レーザ106に
は電流供給手段104と電気スッイチ103とが直列に
接続されている。光カップラ106の出力端106cは
半導体光アンプ107の入力端107aに接続されてい
る。半導体光アンプ107の出力端107bは可変波長
フィルタ108の入力端108aに接続されている。可
変波長フィルタ108の出力端108bは光受信器10
9の入力端109aに接続され、光受信器109の出力
端109bは装置出力端102に接続されている。
【0031】電流供給手段103の構成については図示
はしないが、電流源、又は、電圧源、及び半導体レーザ
106の駆動回路から構成される。電気的スイッチ10
3は、電流供給手段104からの電流を供給する状態
(オン状態)と供給しない状態(オフ状態)とに切り替
えることが可能である。電気スイッチ103としては、
リレーのような電磁石によるスイッチや、半導体のアナ
ログ・スイッチ等を用いることが可能である。又、駆動
回路中の抵抗値等を変化させることにより電流を流さな
くすることによっても電気スイッチ機能は実現可能であ
る。半導体光アンプ107は、電流を注入することによ
り利得を持つが、ここでは、便宜上、駆動回路を省略し
てある。光カップラ106は、2つの入力する光信号を
1つに結合するものであり、半導体レーザ105からの
発振波長をもつ発振光信号と装置入力端101からの入
力波長をもつ入力光信号とを結合し、結合した光信号を
半導体光アンプ107に入力させる。半導体光アンプ1
07は、後述するように結合した光信号を増幅して、増
幅した光信号を出力する。可変波長フィルタ108は、
ある設定した波長(透過波長)のみを選択して出力する
もので、干渉膜フィルタにより構成することが可能であ
る。すなわち、可変波長フィルタ108は干渉膜に入力
する光の角度を変化させることにより透過波長を可変に
することが可能である。可変波長フィルタ108の透過
波長を、装置入力端101に入力される入力光信号の入
力波長と半導体レーザ106の発振波長のいずれにも合
わせることが可能であるものを用いる。
【0032】本装置の初期状態として、装置入力端10
1に何も光を入力せず、電気スイッチ103のオンの状
態で半導体光アンプ107が利得飽和の状態になってい
るように、電気スイッチ103がオン状態での半導体光
アンプ107の駆動電流、及び、半導体レーザ105の
注入電流を予め調節しておく。光受信器109は、可変
波長フィルタ108からの透過した光信号(デジタル強
度変調された光信号)を電気信号に変換し、その電気信
号を装置出力端102から出力する。
【0033】図1のような構成を用いることにより、入
力光信号として反転光信号、非反転光信号のどちらの信
号が入力されても、電気スイッチ103を切り替えるこ
とにより、光受信器109は正常なビット論理で受信す
ることが可能である。
【0034】以下に、図1に示した光信号受信装置10
0の動作について詳細に説明する。
【0035】まず、反転光信号が入力光信号として入力
された場合の動作について説明する。この場合、正常な
ビット論理の電気信号を装置出力端102から出力させ
るためには、入力光信号のビット論理を反転させたもの
を光受信器109に入力しなければならない。そこで、
電気スイッチ103をオン状態にすることにより、半導
体レーザ105に電流を注入し、光カップラ106に連
続発振光信号を注入する。この状態では、半導体光アン
プ107の相互利得変調による波長変換が起こる。
【0036】以下、その動作を説明する。入力光信号を
入力すると、その入力光信号がマーク(デジタル信号で
論理値が“1”である)時には、入力光信号による誘導
放出により、半導体レーザ105の発振光信号の発振波
長に対する利得が減少し、半導体レーザ105の発振光
信号の発振波長の光信号が出力されなくなる(減少す
る)。入力光信号がスペース(デジタル信号で論理値が
“0”である)時には、飽和した半導体レーザ105の
発振波長の発振光信号が出力される。可変波長フィルタ
108を半導体レーザ105の発振波長に合わせること
により、入力光信号のビット論理が反転された光信号の
みが出力される。従って、入力光信号は、波長が半導体
レーザ105の発振波長で、かつ、ビット論理が反転さ
れた光信号に変換される。
【0037】次に、非反転光信号が入力光信号として入
力された場合の動作について説明する。この場合、正常
なビット論理の電気信号を装置出力端102から出力さ
せるためには、光信号を非反転の(そのままのビット論
理の)状態で光受信器109に入力させる必要がある。
この場合、電気スイッチ103を切ってオフ状態にする
ことにより、半導体レーザ105に電流が注入されず、
光カップラ106に半導体レーザ105からの連続発振
光信号が注入されない。従って、半導体光アンプ107
には入力光信号しか入力されない。その為、半導体光ア
ンプ107には相互利得変調が起こらず、半導体光アン
プ107は通常の光増幅しか行わない。可変波長フィル
タ108の透過波長を入力光信号の発振波長に合わせる
ことにより、入力光信号のビット論理が反転されてない
光信号を得ることが可能である。
【0038】従って、光信号の反転、非反転の切り替え
を光スイッチ709や光分岐器705(図7)を用いる
ことなく、電気スイッチ103の切り替えにより行うこ
とが可能である。
【0039】通常の波長変換器に用いている可変波長フ
ィルタでは透過波長を、半導体レーザ105等の連続発
振光信号の発振波長にのみ合わせることが可能である
が、図1の構成では、半導体レーザ105の発振波長に
も入力光信号の入力波長にも透過波長を合わせることが
可能であるので、反転、非反転の切り替えを行うことが
可能となっている。
【0040】上述した第1の実施の形態による光信号受
信装置100には、以下に述べる効果がある。まず、従
来構成では必要であった光分岐器705、光スイッチ7
09が不要になり、光分岐器705、光スイッチ709
等の光損失が少なくなるので、光受信器109に入力さ
れる光パワーが大きくなる。その結果、光受信器109
とて感度の良いものを用いる必要が無く、低コスト化が
可能である。又、光分岐器705、光スイッチ709が
不要になる分、実装体積が減少するという効果がある。
又、光スイッチ709、光分岐器705が、電気スイッ
チ103と比べて高価であることを考えると、本発明に
より低コスト化が図れる。又、半導体光アンプ107
は、光受信器109の前に配置してあるので、光受信器
109の前置増幅器の役割を半導体光アンプ107に担
わせることが可能であり、後段の光受信器109中の前
置増幅器の要求性能を小さくすることができる。
【0041】又、波長変換器の中の可変波長フィルタ1
08により、光信号のノイズが遮断されるので光受信器
109のノイズカットのための光フィルタが不要になる
か、又は要求される性能が低減され、低コスト化が図れ
る。又、光受信器109の感度に波長依存性がある場
合、電気スイッチ103をオン状態にしておき、最も高
感度となるような波長に変換することにより、光信号を
良好に受信することが可能である、という効果もある。
【0042】又、半導体レーザ105の注入電流をオフ
状態にしなくても、可変波長フィルタ108を入力光信
号の入力波長に合わせることにより入力光信号の誘導放
出光成分を検出することが可能であるが、入力光信号の
入力時に半導体レーザ105の注入光をオフ状態にする
ことにより、特に半導体レーザ106によるノイズ光成
分を抑圧することが可能となり、光受信器109は良好
に受信を行うことが可能である。
【0043】次に、図2を参照して、本発明の第2の実
施の形態に係る光信号変換装置200について説明す
る。図1に於いて、細線は電線を示し、太線矢印は光の
流れを示す。また。201は装置入力端を、201は装
置出力端を示す。さらに、参照符号103〜108は、
上述した第1の実施の形態で説明したものと同じもので
ある。
【0044】第1の実施の形態の動作説明と同様に、入
力した光信号のビット論理を反転した光信号を出力させ
たい場合は、電気スイッチ103をオン状態にして半導
体レーザ105を発光状態にし、可変波長フィルタ10
8の透過波長を半導体レーザ105の発振波長に合わせ
ることにより、入力光信号のビット論理が反転された光
信号を出力光信号として装置出力端202から出力させ
ることが可能である。入力した光信号を反転したくない
時は、電気スイッチ103をオフ状態にして半導体レー
ザ105を非発光状態とし、半導体光アンプ107中で
相互利得変調が起こらないようにする。可変波長フィル
タ108の透過波長を入力光信号の入力波長に合わせる
ことにより、入力光信号と同じビット論理の光信号を出
力光信号として装置出力端202から出力させることが
可能である。
【0045】通常の波長変換器に用いている可変波長フ
ィルタの透過波長は、半導体レーザ105等の連続発振
光信号の発振波長にのみ合わせることが可能であるが、
図2の構成では、半導体レーザ105の発振波長にも入
力光信号の入力波長にも透過波長を合わせることが可能
であるので、反転、非反転の切り替えを行うことが可能
となっている。
【0046】図2に示した第2の実施の形態による光信
号変換装置200には、次のような効果がある。まず、
従来構成では必要であった光分岐器705、光スイッチ
709等が不要になり、光損失が少なくなる。その為、
出力光信号として出力される光パワーが大きくなる。
又、光分岐器705、光スイッチ709が不要になる
分、実装体積が減少するという効果がある。又、光スイ
ッチ709、光分岐器705のコストが、電気スイッチ
103より高価であることを考えると、その部品の差額
分低コストとなる。又、波長変換器の中の可変波長フィ
ルタ108により、光信号のノイズが遮断されるので、
系全体で要求されるノイズカットのための光フィルタ機
能が不要になるか、又は低減され、低コスト化される。
【0047】又、電気スイッチ103を用いての、出力
光信号のビット論理の反転・非反転の切り替え以外に
も、光信号の波長を変換するかしないかの切り替えも可
能である。
【0048】即ち、入力光信号の発振波長を半導体レー
ザ105の発振波長に変換したい時は、電気スイッチ1
03をオン状態とすることにより、半導体光アンプ10
7中に、入力光信号と半導体レーザ105からの発振光
信号とが入力され、相互利得変調が起こる。可変波長フ
ィルタ108を半導体光レーザ105の発振波長に合わ
せることにより、入力光信号の入力波長は、半導体レー
ザ105の発振波長の光信号に変換される。又、入力光
信号の入力波長を変換せずに出力したい場合には、電気
スイッチ103をオン状態にして半導体レーザ105を
非発光状態とし、半導体光アンプ107に相互利得変調
を起こさせない。そして、可変波長フィルタ108の透
過波長を入力光信号の入力波長に合わせることにより、
装置出力端202からは、入力光信号が半導体光アンプ
107により増幅された光信号が出力光信号として出力
され、入力信号光の入力波長が変換されてないものが出
力される。
【0049】以上のように、電気スイッチ103の切り
替えにより、波長変換を行うモードと波長変換を行わな
いモードとを切り替えることが可能である。又、図7の
構成のような半導体光アンプ707の相互利得変調を用
いた波長変換器では、連続発振光信号の発振波長と同一
の波長の入力波長をもつ入力光信号が入力された場合、
同一波長故、光フィルタ(可変波長フィルタ)709を
用いて連続発振光信号と入力光信号とを分離することが
不可能であり、波長変換器への同一波長入力が許されな
かった。しかしながら、本発明構成のように半導体レー
ザ105の注入電流をオフ状態にすることにより、同一
波長入力が可能であるという効果がある。
【0050】図3を参照して、本発明の第3の実施の形
態に係る光信号受信装置300について説明する。第3
の実施の形態に係る光信号受信装置300は、図1に図
示した第1の実施の形態に係る光信号受信装置100に
於いて、電気スイッチ103を除去して常に半導体レー
ザ105を発振し続けるようにしたものである。半導体
レーザ105が常に発振状態にあるので相互利得変調は
起こってしまう。しかしながら、可変波長フィルタ10
8の透過波長を入力光信号の入力波長に合わせることが
可能であるので、半導体レーザ105が発振状態であっ
ても入力光信号光による誘導放出光のみを抽出すること
が可能である。ここで、電気スイッチ103が無いこと
により、常に半導体レーザ105から半導体光アンプ1
07へ連続発振光信号が注入し続け、非反転の光信号を
受信する時にノイズとなる。したがって、図3に示した
実施の形態は、そのノイズをカット出来るだけの可変波
長フィルタ108を用い、かつ、可変波長フィルタ10
8によりノイズがカットされた光信号をビット誤りなく
受信できる光受信器109を用いる場合にのみ適用可能
な構成である。
【0051】第3の実施の形態の効果は、第1の実施の
形態の効果の他に、電気スイッチ103が不要になり、
コストが低減するという効果がある。
【0052】次に、図4を参照して、本発明の第4の実
施の形態に係る光信号変換装置400について説明す
る。第4の実施の形態に係る光信号変換装置400は、
図2に示した第2の実施の形態に係る光信号変換装置2
00に於いて、電気スイッチ103を除去して常に半導
体レーザ105を発振し続けるようにしたものであるも
のである。半導体レーザ106が常に発振状態にあるの
で、相互利得変調は起こってしまうが、可変波長フィル
タ108の透過波長を入力光信号の入力波長に合わせる
ことが可能である。その結果、半導体レーザ106が発
振状態でも入力光信号光による誘導放出光のみを抽出す
ることが可能である。しかし、半導体レーザ105の発
振波長と入力光信号の入力波長が一致する場合には、可
変波長フィルタ108により、分離することができな
い。従って、第4の実施の形態に係る光信号変換装置4
00は、このように半導体レーザ105の発振波長と入
力光信号の入力波長とが一致しないという条件下で用い
ることが可能である。
【0053】第4の実施の形態の効果は、第2の実施の
形態の効果の他に、電気スイッチ103が不要になるの
で、コストが低減するという効果がある。
【0054】次に、図5を参照して、本発明の第5の実
施の形態に係る光信号変換装置500について説明す
る。図5において、細線は電線を示し、太線矢印は光の
流れを示す。また、501は装置入力端、502は装置
出力端を示す。
【0055】図示の光信号変換装置500は、電流供給
手段104と、モード切替え手段503と、半導体レー
ザ507と、可変波長フィルタ508とを備えている。
装置入力端501は半導体レーザ507の入力端507
aに接続されている。半導体レーザ507には電流供給
手段104とモード切替え手段503が直列に接続され
ている。半導体レーザ507の出力端507bは可変波
長フィルタ508の入力端508aに接続されている。
可変波長フィルタ508の出力端508bは装置出力端
502に接続されている。
【0056】半導体レーザ507はDFB(分布帰還
型)半導体レーザであって、両端面に無反射コーティン
グが施されている。可変波長フィルタ508には、その
透過波長を半導体レーザ507の発振波長と入力光信号
の入力波長とのいずれにも一致させることが可能なもの
を用いる。モード切替え手段503は、電流供給手段1
04から半導体レーザ507に給される注入電流を変化
させることができ、半導体レーザ507を発振状態と非
発振状態とに切り替えることが可能である。モード切替
え手段503は抵抗器等を用いて構成することが可能で
ある。半導体レーザ507が利得を持った状態に非発振
状態を設定する。半導体レーザ507の場合は注入電流
を発振しきい値よりも少し小さい値にすると、発振が停
止した状態で利得を持った状態になる。
【0057】半導体レーザ507を発振状態にした場
合、第1の実施の形態で説明した相互利得変調が起こ
る。即ち、入力光信号がマーク時、入力光信号の誘導放
出により、半導体レーザ507の発振波長をもつ発振光
信号の利得が減少し、発振が停止する。入力信号がスペ
ースの時、半導体レーザ507は発振し続ける。従っ
て、可変波長フィルタ508の透過波長を半導体レーザ
307の発振波長に一致させることにより、入力光信号
のビット論理が反転しており、且つ、光信号の波長が入
力光信号の入力波長から半導体レーザ507の発振波長
に変換される。
【0058】半導体レーザ307を非発振状態にした場
合、半導体レーザ507は非発振状態で少し利得を持っ
ているので、装置入力端501に入力された入力光信号
が半導体レーザ507を通過する。可変波長フィルタ5
08の透過波長を、入力光信号の入力波長に設定するこ
とすることにより、入力光信号と同じ入力波長で反転さ
れていない光信号を出力光信号として装置出力端502
から出力させることが可能である。
【0059】尚、半導体レーザ507はDFBレーザで
あるので、そのブラッグ波長をDFBレーザ内に入力さ
せることが不可能である。従って、第5の実施の形態
は、装置入力端501への入力光信号と半導体レーザ5
07の発振波長とを異なる波長にするという条件下で実
行する必要がある。
【0060】次に、第5の実施の形態の効果について述
べる。第5の実施の形態は、第2の実施の形態の効果で
述べた効果の他に、半導体光アンプ107を用いないの
で、コストが低減し、実装体積が減少するという効果が
ある。
【0061】次に、図6を参照して、本発明が適用され
光通信ネットワーク・ノード600について説明す
る。図示の光通信ネットワーク・ノード600では、光
信号が反転されているか反転されていないかがわかるよ
うに、以下の手順を用いている。
【0062】光通信ネットワークの主光信号の監視、制
御に関する情報の伝送手段として、主光信号とは異なる
波長の光信号を用いる。以下、主光信号と異なる波長を
もつ監視・制御用の光信号を「監視・制御光信号」と呼
ぶ。光信号に伝送されている光信号のビット論理が反転
されているかされていないかの情報を、監視・制御光信
号に乗せ、ノード毎に転送していく。光信号は最後に電
気信号に変換されるが、その時に光受信器で反転を行う
べきか、行わないべきかが判断出来る。それを実現する
ためには、図6のような構成を用いれば良い。
【0063】図6に示すように、光通信ネットワーク・
ノード600は、WDMカップラ601と、光スイッチ
602と、光信号変換装置603と、WDMカップラ6
04と、光信号受信装置605と、情報処理装置606
と、光送信器607と、光受信器608とを備えてい
る。光スイッチ402ととしては、機械式光スイッチ
や、電気光学効果による光スイッチ、音響光学効果によ
る光スイッチ等を用いることが可能である。光信号変換
装置402としては、図2に示した第2の実施の形態、
図4に示した第4の実施の形態、図5に示した第5の実
施の形態の構成を用いることが可能である。光信号受信
装置605としては、図1に示した第1の実施の形態、
図3に示した第2の実施の形態の構成を用いることが可
能である。情報処理装置606としては、パーソナル・
コンピュータやワークステーション等を用いることが可
能である。光送信器607は情報送信手段であり、光受
信器608は情報受信手段である。情報処理装置606
からの情報は光送信器607により、監視・制御光信号
に変換され、WDMカップラ604に入力される。WD
Mカップラ604で、主光信号と監視・制御光信号との
波長多重を行い、隣接ノードへ伝送する。
【0064】隣接ノードでは、このWDMカップラ60
1で主光信号と監視・制御光信号とに分離される。監視
・制御光信号は光受信器608に入力され、ここで電気
信号に変換されて情報処理装置606に入力される。監
視・制御光信号には、主光信号の反転・非反転の情報が
のっているので、情報処理装置606は、それを解釈
し、光信号受信装置605中の反転・非反転の切り替え
を適切に行うことが可能である。又、光信号変換装置6
03で反転・非反転の動作を主光信号に施した場合で
も、情報処理装置606が監視・制御光信号に情報を書
き込むことにより、隣接ノードに反転・非反転の情報を
伝達させることができる。
【0065】このように監視制御情報の転送を繰り返し
ていくことにより、最後に主光信号を電気信号に変換す
るノードに於いても、その主光信号が反転されているか
反転されていないかを認識することができる。
【0066】図6に示す光通信ネットワーク・ノード6
00では、監視・制御光信号を主光信号と波長多重する
ことにより伝送したが、主光信号と別線を用いる等他の
伝送手段を用いても良いことは自明である。また、図6
に示し光通信ネットワーク・ノード600では、1ノー
ド中に光信号受信装置605と光信号変換装置603を
有していたが、どちらか一方のみをノード中に有する
うにしても良い。さらに、図6に示す光通信ネットワー
ク・ノード600では、光スイッチ602として空間分
割光スイッチを用いたが、波長分割スイッチを用いても
良いことは、明らかである。
【0067】本発明の第1〜第4の実施の形態では、光
増幅器として、半導体光アンプ107を用いたが、利得
の応答速度の早い光増幅器であれば、半導体光アンプ1
07に限定するものではない。本発明の第1〜第5の実
施の形態に於いては、光発振器として、半導体レーザ1
06を用いたが、連続光を発振するものであれば、半導
体レーザ106に限定するものではない。
【0068】第1、第3の実施の形態では、半導体光ア
ンプ107の相互利得変調の効果を用いたが、半導体光
アンプ107の相互位相変調を用いても実施可能であ
る。半導体光アンプ107の相互位相変調の効果を用い
た波長変換器は、入力光信号の他に連続発振光信号を注
入することにより波長変換を行い、光信号のビット論理
を反転させる波長変換を行うことができるからである。
【0069】第1、第4の実施の形態では、半導体光ア
ンプの相互利得変調を用いたが、半導体光アンプの相互
位相変調を用いる方法、四光波混合を用いる方法を用い
ても、発明が支障なく行えることは明らかである。但
し、四光波混合を用いる方法では、ビットの反転が起き
ないので、波長変換を行うか行わないかの切り替えのみ
可能である。
【0070】第1〜第4の実施の形態では、相互利得変
調を用いた波長変換方法を用いたが、その他の連続発振
光信号を注入することによる波長変換方法を用いても、
光増幅媒質中で入力光と注入光の相互作用によって、波
長変換やビット論理の反転が起こる方法であれば、注入
光の光源にオン/オフ機能を付加することにより、本発
明は支障なく実施可能であることは明らかである。
【0071】第1〜第4の実施の形態では、注入光源で
ある半導体レーザの注入電流のオン/オフにより、反
転、非反転を切り替えたが、注入光源である半導体レー
ザの出力端に光スイッチを配置して、半導体光アンプへ
の注入光のオン/オフを切り替える構成によっても、本
発明は支障なく実施できる。
【0072】第1〜第4の実施の形態で用いた注入光源
としての半導体レーザは、固定発振波長の半導体レーザ
であったが、発振波長が可変である半導体レーザを用い
ても、本発明が実施できることは自明である。
【0073】本発明の実施の形態では、サーキュレータ
を用いない構成であるが、サーキュレータを用いた構成
でも適用可能である。例えば、図1の構成に於いて、半
導体光アンプの片端面に全反射コーティングを施し、も
う一方に無反射コーティングを施す。入力光信号及び、
半導体レーザの連続発振光信号を無反射コーティングさ
れた端面から入射し、サーキュレータを用いて入力光信
号と全反射端面から反射してきた光を分離する構成を用
い、半導体レーザの注入電流をオン/オフする方法を用
いても本発明は支障なく実施できる。
【0074】
【発明の効果】本発明を適用するならば、光信号の反転
・非反転、又は、波長変換・非変換を切り替えるのに、
従来構成では必要であった光分岐器、光スイッチが不要
になり、光損失が少なくなるので、光受信器に入力され
る光パワーが大きくなり、光受信器として感度の良いも
のを用いる必要が無く、システムの低コスト化が可能で
ある。又、光分岐器、光スイッチが不要になる分、実装
体積が減少するという効果がある。又、光スイッチ、光
分岐器が電気スイッチよりも高価であることを考える
と、低コストとなる。又、光アンプが光受信器の前に配
置してあるので、光受信器の前置増幅器の役割を光アン
プに担わせることが可能であり、後段の光受信器中の前
置増幅器の要求性能を小さくすることができる、という
効果もある。又、波長変換器の中の可変波長フィルタに
より、光信号のノイズが遮断されるので光受信器に要求
されるノイズカットのための光フィルタ機能が不要にな
るか、又は低減され、低コスト化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光信号受信装
置を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る光信号変換装
置を示すブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る光信号受信装
置を示すブロック図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る光信号変換装
置を示すブロック図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係る光信号変換装
置を示すブロック図である。
【図6】本発明が適用される光通信ネットワーク・ノー
ドを示すブロック図である。
【図7】従来の光信号受信装置を示すブロック図であ
る。
【図8】従来の光信号変換装置を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
100 光信号受信装置 103 電気スイッチ 104 電流供給手段 105 半導体レーザ 107 半導体光アンプ 108 可変波長フィルタ 200 光信号変換装置 300 光変換受信装置 400 光信号変換装置 500 光信号変換装置 503 モード切替え手段 507 半導体レーザ 508 可変波長フィルタ 600 光通信ネットワーク・ノード 601 WDMカップラ 602 光スイッチ 603 光信号変換装置 604 WDMカップラ 605 光信号受信装置 606 情報処理装置 607 光送信器 608 光受信器

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力波長をもつ入力光信号を受信する光
    信号受信装置において、 発振波長をもつ発振光信号を発振する光発振器と、 前記入力光信号と前記発振光信号とを結合して、結合し
    て光信号を出力する光結合器と、 前記結合した光信号のうち、前記入力波長の光信号に対
    してはそのまま増幅し、前記発振波長の光信号に対して
    は前記入力波長の光信号のビット論理を反転した状態で
    増幅して、増幅した光信号を出力する光増幅器と、 前記増幅した光信号のうち設定された透過波長の光信号
    のみを透過して、透過した光信号を出力する光フィルタ
    と、 前記透過した光信号を受信する光受信器と、 前記光発振器からの前記発振光信号を、外部に供給する
    モードと供給しないモードとのいずれか一方に切り替え
    る手段とを有し、 前記光フィルタの透過波長を、前記入力光信号の入力波
    長と前記光発振器の発振波長のいずれにも一致させるこ
    とが可能であることを特徴とする光信号受信装置。
  2. 【請求項2】 入力波長をもつ入力光信号を出力波長を
    もつ出力光信号に変換する光信号変換装置において、 発振波長をもつ発振光信号を発振する光発振器と、 前記入力光信号と前記発振光信号とを結合して、結合し
    て光信号を出力する光結合器と、 前記結合した光信号のうち、前記入力波長の光信号に対
    してはそのまま増幅し、前記発振波長の光信号に対して
    は前記入力波長の光信号のビット論理を反転した状態で
    増幅して、増幅した光信号を出力する光増幅器と、 前記増幅した光信号のうち設定された透過波長の光信号
    のみを透過して、透過した光信号を出力する光フィルタ
    と、 前記光発振器からの前記発振光信号を、外部に供給する
    モードと供給しないモードとのいずれか一方に切り替え
    る手段とを有し、 前記光フィルタの透過波長を、前記入力光信号の入力波
    長と前記光発振器の発振波長のいずれにも一致させるこ
    とが可能であり、前記出力波長として前記透過波長をも
    つ透過した光信号を前記出力光信号として出力すること
    を特徴とする光信号変換装置。
  3. 【請求項3】 入力波長をもつ入力光信号を受信する光
    信号受信装置において、 発振波長をもつ発振光信号を発振する光発振器と、 前記入力光信号と前記発振光信号とを結合して、結合し
    て光信号を出力する光結合器と、 前記結合した光信号のうち、前記入力波長の光信号に対
    してはそのまま増幅し、前記発振波長の光信号に対して
    は前記入力波長の光信号のビット論理を反転した状態で
    増幅して、増幅した光信号を出力する光増幅器と、 前記増幅した光信号のうち設定された透過波長の光信号
    のみを透過して、透過した光信号を出力する光フィルタ
    と、 前記透過した光信号を受信する光受信器とを有し、 前記光フィルタの透過波長を、前記入力光信号の入力波
    長と前記光発振器の発振波長のいずれにも一致させるこ
    とが可能であることを特徴とする光信号受信装置。
  4. 【請求項4】 入力波長をもつ入力光信号を出力波長を
    もつ出力光信号に変換する光信号変換装置において、 発振波長をもつ発振光信号を発振する光発振器と、 前記入力光信号と前記発振光信号とを結合して、結合し
    て光信号を出力する光結合器と、 前記結合した光信号のうち、前記入力波長の光信号に対
    してはそのまま増幅し、前記発振波長の光信号に対して
    は前記入力波長の光信号のビット論理を反転した状態で
    増幅して、増幅した光信号を出力する光増幅器と、 前記増幅した光信号のうち設定された透過波長の光信号
    のみを透過して、透過した光信号を出力する光フィルタ
    とを有し、 前記光フィルタの透過波長を、前記入力光信号の入力波
    長と前記光発振器の発振波長のいずれにも一致させるこ
    とが可能であり、前記出力波長として前記透過波長をも
    つ透過した光信号を前記出力光信号として出力すること
    を特徴とする光信号変換装置。
  5. 【請求項5】 入力波長をもつ入力光信号を出力波長を
    もつ出力光信号に変換する光信号変換装置において、 発振波長をもつ発振光信号を発振すると共に、前記入力
    光信号を受けて該入力光信号をそのまま増幅し、前記発
    振光信号を前記入力光信号のビット論理を反転した状態
    で増幅して、増幅した光信号を出力する光発振器と、 前記増幅した光信号のうち設定された透過波長の光信号
    のみを透過して、透過した光信号を出力する光フィルタ
    と、 前記光発振器からの前記発振光信号を、外部に供給する
    モードと供給しないモードとのいずれか一方に切り替え
    る手段とを有し、 前記光フィルタの透過波長を、前記入力光信号の入力波
    長と前記光発振器の発振波長のいずれにも一致させるこ
    とが可能であり、前記出力波長として前記透過波長をも
    つ透過した光信号を前記出力光信号として出力すること
    を特徴とする光信号変換装置。
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