JP2002006355A - 波長変換装置 - Google Patents

波長変換装置

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JP2002006355A
JP2002006355A JP2000327109A JP2000327109A JP2002006355A JP 2002006355 A JP2002006355 A JP 2002006355A JP 2000327109 A JP2000327109 A JP 2000327109A JP 2000327109 A JP2000327109 A JP 2000327109A JP 2002006355 A JP2002006355 A JP 2002006355A
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JP2000327109A
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Rieko Satou
里江子 佐藤
Toshio Ito
敏夫 伊藤
Akira Okada
顕 岡田
Katsuaki Magari
克明 曲
Noboru Ishihara
昇 石原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成を簡略化すると共に優れた出力信号光
を送出することができ、もって光通信システムのコスト
低減に寄与する波長変換装置を提供すること。 【解決手段】 波長制御された連続光CWを送出する
第一光源1と、波長制御されない信号光Pinを送出する
第二光源2と、前記第二光源2からの信号光Pinにより
前記第一光源1からの連続光CWの強度又は位相のうち
の少なくとも一方を変調し出力信号光Poutとして出力
する波長変換手段3を有する波長変換装置A1とした。
また、第一光源が、複数波長を出力する光源と波長選択
機能を有する波長選択手段によって構成され、任意波長
の連続光を波長変換手段へ入力可能である。さらに、第
一光源が、波長可変光源及びその制御手段によって構成
され、任意波長の連続光を前記波長変換手段へ入力可能
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、例えば波長分割多重(WDM;
Wavelength Division Multiplexing)光通信システム、
殊にWDM光通信システムのローカル系ないしアクセス
系において好適に用いられる波長変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大容量な光通信システムとして、
WDM光通信システムが実用化されつつある。このWD
M光通信システムにおいては、連続光(CW光)に変調
信号光を乗り移らせる波長変換装置が使用される。
【0003】図9に、従来の波長変換装置の構成例を示
す。この従来の波長変換装置A’は、連続光光源111
と波長制御回路112を有する第一光源110、信号光
光源121と波長制御回路122を有する第二光源12
0、そして波長変換回路130などを含んで構成され
る。なお、波長制御回路122は、図示しない受光回
路、偏差演算回路及び電流制御回路などを有し、信号光
光源121からの信号光Pin’を受光し、基準光との周
波数の偏差を求めると共に、この偏差をゼロにすべく信
号光光源121に供給する電流値を制御するフィードバ
ック制御により、信号光光源121の波長制御を行うも
のである。この点は、波長制御回路112についても同
様である。
【0004】この従来の波長変換装置A’における波長
変換の動作例を説明する。 (1)第一光源110においては、波長制御回路112
によって厳密に波長制御された連続光光源111から波
長λCWの連続光CWが、後段の波長変換回路130に送
出される。(2)第二光源120においては、波長制御
回路122によって同じく厳密に波長制御された信号光
光源121から波長λin’の信号光Pin’が、後段の波
長変換回路130に送出される。(3)そして、波長変
換回路130において、図示しない光合分波回路や半導
体光増幅器などにより、第一光源110からの連続光C
Wに、第二光源120からの信号光Pin’のON状態・
OFF状態を乗り移らせて波長変換動作(変調)を行
い、これを波長λout’の出力信号光Pout’として外部
に出力する。なお、ここで使用する連続光光源111及
び信号光光源121は、例えば、分布帰還型レーザ(以
下「DFB−LD」という)のような単一発振波長レー
ザ(ITU−Tグリッド波長)であり、それぞれ波長制
御回路112,122により厳密に波長制御されている
(ITU−T;国際通信連合電気通信標準化部門)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の波長変換装置A’においては、信号光Pin’と連
続光CWの両方に厳密な波長制御を行うため、それぞれ
波長制御回路112,122を必要とする。したがっ
て、波長変換装置A’の構成が複雑になると共に装置の
コストが高くなる。一方、WDM光通信システムを広く
普及させるためには装置のコストの低減が必要になる。
殊に、ローカル系やアクセス系など、ユーザ側に設置さ
れる通信機器(光信号送出器)におけるコストの低減が
求められる。また、クロストークのない優れた波長の多
重化を行うためには、出力信号光の波長スペクトルの幅
が狭く、かつ波長ピークが尖鋭であることが必要であ
る。また、構成を複雑にすることなく、簡単な構成で異
なる波長の連続光を波長変換に利用することができる
と、さらにWDM通信の利用場面を広げることができる
など、都合がよい。
【0006】そこで、本発明は、構成を簡略化すると共
に優れた出力信号光を送出することができ、もって光通
信システムのコスト低減に寄与する波長変換装置を提供
することを主たる目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明者らは鋭意研究を行い、連続光の強度又は位
相を信号光により変調する波長変換装置における出力信
号光の波長スペクトルは、連続光の波長スペクトルに依
存し信号光の波長スペクトルに依存しないことなどを見
出し、本発明を完成するに至った。即ち、前記課題を解
決した本発明の波長変換装置(請求項1)は、波長制御
された連続光を送出する第一光源と、波長制御されない
信号光を送出する第二光源と、前記第二光源からの信号
光により前記第一光源からの連続光の強度又は位相のう
ちの少なくとも一方を変調し出力信号光として出力する
波長変換手段を有するものである。この構成において
は、信号光を送出する第二光源の波長制御は行わない。
このため、信号光は非ITU−Tグリッド波長である。
【0008】前記構成においては、第二光源を、分布帰
還型レーザ又はファブリペロー型レーザとすることがで
きる。また、波長変換手段を、位相変調型又は利得変調
型の波長変換回路とすることができる。
【0009】また、請求項2に記載の波長変換装置は、
請求項1の構成において、前記波長制御された連続光を
送出する前記第一光源が、複数波長を出力する光源と波
長選択機能を有する波長選択手段によって構成され、任
意波長の連続光を前記波長変換手段へ入力可能とした。
この構成によれば、波長変換手段を各波長において共通
に使用することができる。したがって、装置の構成が複
雑化することがない。
【0010】そして、請求項3に記載の波長変換装置
は、請求項1の構成において、前記波長制御された連続
光を送出する前記第一光源が、波長可変光源及びその制
御手段によって構成され、任意波長の連続光を前記波長
変換手段へ入力可能とした。この構成によれば、波長変
換手段を各波長において共通に使用することができる。
また、第1光源の構成を少なくすことができる。したが
って、装置の構成が複雑化することがない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の波長変換装置の実
施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0012】≪第1実施形態≫先ず、第1実施形態の波
長変換装置を説明する。図1は、波長変換装置のブロッ
ク構成図である。図2は、位相変調型波長変換回路のブ
ロック構成図である。
【0013】図1に示すように、第1実施形態の波長変
換装置A1は、第一光源1、第二光源2、波長変換手段
たる波長変換回路3、その他、連続光CW、信号光Pi
n、出力信号光Poutの図示しない入出力ポート及びその
他光伝送路1a,2a,3aなどから構成される。な
お、第1実施形態の波長変換装置A1は、信号光Pinを
電気信号に変換することなく波長変換(変調)を行うも
のである。また、第1実施形態の波長変換装置A1にお
ける波長変換回路3は、位相変調型の波長変換回路であ
る。以下、各構成の説明を行う。
【0014】図1に示すように、第一光源1は、連続光
光源11及び波長制御回路12を有し、所定波長λ
CW(ITU−Tグリッド波長)の連続光CWを後段の波
長変換回路3に送出する。なお、連続光光源11は、D
FB−LDである。ちなみに、連続光CWは波長制御回
路12により波長制御(フィードバック制御)が行われ
ているため、図1に模式的に示すように、波長スペクト
ルは幅が狭くピークは尖鋭である。
【0015】図1に示すように、第二光源2は、ファブ
リペロー型レーザ(以下「FP−LD」という)などか
ら構成され、図示しない信号発生手段からのON状態・
OFF状態の2つの状態を有する信号に基づいて、ON
状態・OFF状態の信号波形(矩形波)の信号光Pinを
後段の波長変換回路3に送出する。ちなみに、第二光源
2は、第一光源1と異なり、波長制御回路を有しない。
このため、図1に模式的に示すように、信号光Pinの波
長スペクトルは幅が広いものになっている。なお、第二
光源2は、DFB−LDなどでもよい。
【0016】図1に示すように、波長変換回路3は、光
伝送路1a,2aによりそれぞれ第一光源1及び第二光
源2と光学的に接続されている。なお、図2に示すよう
に、この波長変換回路3は位相変調型波長変換回路31
であり、(1)第一の光合分波回路32a及び第二の光
合分波回路32b、この両光合分波回路32a,32b
の間に並列に配置された第一の半導体光増幅器33a及
び第二の半導体光増幅器33bから構成されるマッハツ
ェンダ干渉計、(2)信号光Pinを第一の半導体光増幅
器33aに入力するための信号光用光合分波回路34、
(3)連続光入力ポート35、信号光入力ポート36及
び出力信号光出力ポート37などから構成されている。
ちなみに、ここでのマッハツェンダ干渉計は、第一の光
合分波回路32aにより分岐された一方の連続光CWを
参照光として、これを第二の光合分波回路32bにおい
て、他方の連続光CWと干渉させるものである。なお、
符号3aは、出力信号光Poutを他の装置や機器に出力
する光伝送路である。
【0017】図2に示すように、第一の光合分波回路3
2aは、連続光入力ポート35から入力された連続光C
Wをパワー分岐して、後段の第一の半導体光増幅器33
a及び第二の半導体光増幅器33bに導くものである。
【0018】図2に示す第一の半導体光増幅器33a
は、図示しない基板、P型半導体、n型半導体などが積
層された構造を有し、活性層やクラッド層などが形成さ
れている。この第一の光半導体光増幅器33aは、両端
面に無反射コーティングが施されていると共に、一端側
から連続光CWが入力され、他端側から増幅されて出力
されるようになっている。さらに、他端側からは信号光
Pinが入力されるようになっている。また、図示しない
電極を介して、図示しない制御装置から駆動電流が注入
されるようになっている。なお、第二の半導体光増幅器
33bについても、第一の半導体光増幅器33aと同様
の構成を有する。ただし、第二の半導体光増幅器33b
の他端側には、信号光Pinは入力されない。
【0019】ちなみに、両半導体光増幅器33a,33
bに注入する電流をそれぞれ調節することで、両半導体
光増幅器33a,33bの内部に発生するキャリア密度
に差を生じさせることができ、これによりマッハツェン
ダ干渉計における両干渉路に所定の位相差を設定するこ
とができる。なお、この両半導体光増幅器33a,33
bとして、スポットサイズ変換付のものを用いれば光結
合効率が向上し、より高い性能が得られる。
【0020】図2に示すように、信号光用光合分波回路
34は、第一の半導体光増幅器33aと第二の光合分波
回路32bの間に配置される。この信号光用光合分波回
路34は、信号光入力ポート36と接続され、信号光入
力ポート36からの信号光Pinを第一の半導体光増幅器
33aに入力する。ちなみに、信号光Pinは前記の通り
矩形波(パルス波)であるが、この信号光Pinが第一の
半導体光増幅器33aに入力されると、信号光Pinの信
号波形に応じて第一の半導体光増幅器33aにおける屈
折率が変化する。なお、屈折率が変化している時間は、
入力された光信号Pinの信号波形(パルス)の幅に等し
く、屈折率が元に戻る時間は電流注入で発生したキャリ
アの寿命に等しくなる。
【0021】図2に示すように、第二の光合分波回路3
2bは、両半導体光増幅器33a,33bを通過した両
連続光CW,CWを合波し、干渉効果によって強度変調
され出力信号光Poutを生成する。なお、前記した通
り、第二の光合分波回路32bに入力される両連続光C
W,CWは、両半導体光増幅器33a,33bに注入さ
れる電流、及び第一の半導体光増幅器33aに入力され
る信号光Pinにより、所定の位相差が生じるようになっ
ている。
【0022】図2に示すように、出力信号光出力ポート
37は、第二の光合分波回路32bに接続され、強度変
調されて生成した出力信号光Poutを外部に出力する。
ここで図1に模式的に示すように、出力信号光Poutの
波長λoutの波長スペクトルは幅が狭くピークは尖鋭で
ある。なお、出力信号光Poutの波長λoutと連続光CW
の波長λCWは、同じ波長である。
【0023】次に、前記した構成の波長変換装置A1の
動作を、図1及び図2を参照して詳細に説明する。先
ず、第一光源1の連続光光源11において、波長制御回
路12により波長制御された波長λCW(ITU−Tグリ
ッド波長)の連続光CWが生成され、後段の波長変換回
路3(位相変調型波長変換回路31)に送出される。図
1に模式的に示すように、連続光CWは波長制御回路1
2により波長制御が行われているため、波長スペクトル
の幅は狭くピークが尖鋭である。
【0024】位相変調型波長変換回路31に入力された
連続光CWは、第一の光合分波回路32aによりパワー
分岐される。分岐された一方の連続光CWは第一の半導
体光増幅器33aに入力され、分岐された他方の連続光
CWは第二の半導体増幅器33bに入力される。両半導
体増幅器33a,33bで増幅された両連続光CW,C
Wは、第二の光合分波回路32bで合波される。
【0025】なお、両半導体光増幅器33a,33bに
それぞれ駆動電流が注入されるが、この注入される電流
値は、マッハツェンダ干渉計における両干渉路の位相差
が2nπ(nは整数)になるようにしてある。このた
め、干渉効果で強度を強め合った光(出力信号光Pou
t)が出力信号光出力ポート37から出力される。
【0026】次に、信号光入力ポート36から信号光用
光合分波回路34を介して、第一の半導体光増幅器33
aに矩形波の信号光Pinが入力される。なお、図1に模
式的に示すように、光信号Pinの波長λinは波長制御さ
れないため、波長スペクトルは幅が広いものとなってい
る。
【0027】信号光Pinが入力されると、第一の半導体
光増幅器33aのキャリア密度が減少し、第一の半導体
光増幅器33aの内部に屈折率変化が引き起こされる。
これにより、第一の半導体光増幅器33aに入力された
連続光CWの位相が変化する。そして、両干渉路の位相
差が(2n+1)πになったときに、干渉効果によって
弱め合った光(出力信号光Pout)が出力信号光出力ポ
ート37から出力される。
【0028】つまり、両光合分波回路32a,32b及
び両半導体光増幅器33a,33bから構成されるマッ
ハツェンダ干渉計、並びに第一の半導体光増幅器33a
に信号光Pinを入力する信号光用光合分波回路34を用
いた位相変調型波長変換回路31の場合、(1)両半導
体光増幅器33a,33bに注入する電流により第一の
光合分波回路で分岐された両連続光CW,CWに所定の
位相差を設定し、同時に、(2)第一の半導体光増幅器
33aに入力される信号光Pinの信号波形に応じて両連
続光CW,CWに位相差を生じさせる。よって、第一光
源1からの連続光CWの強度を、第二光源2からの信号
光Pinの信号波形に応じて、強め合ったり弱め合ったり
して変調(変換)し、出力信号光Poutとして出力する
ことができる。換言すると、信号光Pinの信号波形を連
続光CWに乗り移らせて波長変換を行うことができる。
【0029】ここで、出力信号光Poutは、前記の通り
連続光CWに信号光PinのON状態・OFF状態という
信号波形を乗り移らせたものである。したがって、出力
信号光Poutの波長スペクトル(波長λout)は、連続光
CWの波長スペクトル(波長λCW)と同じになる。よっ
て、第一光源1の波長制御を行えば、第二光源2の波長
制御を行わなくとも、波長ピークが尖鋭な優れた信号光
Poutが得られる。ちなみに、波長ピークが尖鋭になる
と、クロストークをなくすことができるので波長の多重
化を行いやすくなる。
【0030】なお、前記した例では、信号光Pinに応じ
て位相差を初期条件の2nπから(2n+1)πに変化
させることによって、信号光Pinを逆相の出力信号光P
outに変換する場合を示したが、初期条件を(2n+
1)πにすると、同相の出力信号光Poutに変換でき
る。ちなみに、第1実施形態の波長変換装置A1におい
ては、信号光Pinを逆相に変換するか同相に変換するか
は、任意に設定することができる。
【0031】≪第2実施形態≫次に、波長変換回路とし
て利得変調型波長変換回路を用いた第2実施形態の波長
変換装置A2を、図1及び図3を参照して説明する。図
3は、利得変調型波長変換回路のブロック構成図であ
る。なお、前記した位相変調型波長変換回路を用いた第
1実施形態と同一性を有する構成については、同一の符
号を付し、その説明を省略する。
【0032】図3に示すように、利得変調型波長変換回
路41は、半導体光増幅器42、連続光CWを入力する
と共に出力信号光Poutを出力する入出力ポート43、
信号光Pinを入力する信号光入力ポート44などから構
成されている。
【0033】ちなみに、半導体光増幅器42は、図示し
ない基板、P型半導体、n型半導体などが積層された構
造を有し、活性層やクラッド層などが形成されている。
この半導体光増幅器42は、両端面に無反射コーティン
グが施されていると共に、一端側から入出力ポート43
を介して連続光CWが入力され、他端側から信号光入力
ポート44を介して信号光Pinが入力されるようになっ
ている。また、半導体光増幅器42で増幅・変調された
出力信号光Poutは、一端側から出力され、入出力ポー
ト43を介して外部に出力されるようになっている。つ
まり、半導体光増幅器42は、その一端側が入出力ポー
ト43に接続され、他端側が信号光入力ポート44に接
続されている。なお、この半導体光増幅器42には、図
示しない電極を介して、図示しない制御装置から駆動電
流が注入されるようになっている。この半導体光増幅器
42は、注入する電流により、信号光PinがOFF状態
の場合はそのまま光増幅器として機能し、ON状態の場
合には増幅作用が飽和状態となって連続光CWが透過し
ないように設定することができる。また、その逆の設定
をすることもできる。
【0034】この利得変調型波長変換回路41は、波長
変換回路3として第一光源1及び第二光源2に接続さ
れ、波長変換装置A2を構成する(図1参照)。ちなみ
に、入出力ポート43の先端側(半導体光増幅器42と
は反対側)は、図示しない接続手段により第一光源1及
び光伝送路3aに光学的に接続されている。
【0035】次に、利得変調型波長変換回路41の動作
を、図1及び図3を参照して説明する。なお、半導体光
増幅器42は、信号光PinがOFF状態(OFF信号)
の場合はそのまま光増幅器として機能し、ON状態(O
N信号)の場合には連続光CWが透過しないように設定
してあるとする。
【0036】第一光源1から波長制御された連続光CW
が、入出力ポート43を介して利得変調型波長変換回路
に入力される。一方、ON状態又はOFF状態の2つの
状態で表される信号光Pinが、信号光入力ポート44か
ら入力される。
【0037】すると、半導体光増幅器42は、信号光P
inがOFF状態の場合は、そのまま光増幅器として機能
して連続光CWを増幅し、入出力ポート43から外部に
出力する。一方、信号光PinがON状態の場合には増幅
作用が飽和状態になって連続光CWの外部への出力が阻
止する。つまり、信号光Pinの信号波形に応じて、ON
状態・OFF状態を乗り移らせた連続光CWを出力信号
光Poutとして外部に出力することができる。
【0038】このため、出力信号光Poutの波長スペク
トル(波長λout)は、連続光CWの波長スペクトル
(λCW)と同じになる。よって、利得変調型波長変換回
路41を波長変換回路3として用いた波長変換装置A2
においても、第一光源1の波長制御を行えば、第二光源
2の波長制御を行わなくとも、波長ピークが尖鋭な優れ
た信号光Poutが得られる。なお、前記した通り、波長
ピークが尖鋭になると、クロストークをなくすことがで
きるので波長の多重化を行いやすくなる。
【0039】≪第3実施形態≫続いて、複数の波長の連
続光から任意の波長の連続光を選択して波長変換を行う
第3実施形態の波長変換装置を、図4を参照して説明す
る。図4は、N×N光スイッチング回路を利用した波長
変換装置のブロック構成図である。なお、前記した各実
施形態と同一性を有する構成については、同一の符号を
付し、その説明を省略する。
【0040】図4に示すように、第3実施形態の波長変
換装置A3は、第一光源1A、第二光源2、波長変換回
路3、波長セレクタ5(N×N光スイッチング回路5
1、スイッチング制御回路52)などを含んで構成され
る。なお、波長セレクタ5が、請求項の波長選択機能を
有する波長選択手段に該当する。
【0041】第3実施形態の波長変換装置A3の第一光
源1Aは、複数の制御された波長λ CW1,λCW2,,λ
CWn(ITU−Tグリッド波長)の連続光CW1,CW
2,,CWnを送出する機能を有する。このため、第一
光源1Aは、異なる波長を送出する複数の第一光源
1,12,,1nから構成される。複数の第一光源11
2,,1nは、複数の連続光光源111,112,,11
nと複数の波長制御回路12 1,122,,12nが対にな
って構成されている。なお、連続光光源111,1
2,,11nは、第1実施形態及び第2実施形態と同様
に、DFB−LDであり、波長制御回路121,1
2,,12nにより波長制御されている。
【0042】その結果、複数の第一光源11,12,,1
nは、それぞれ異なる波長λCW1,λ CW2,,λCWnの制御
された複数の連続光CW1,CW2,,CWnを、波長
セレクタ5のN×N光スイッチング回路51に送出する
ことができるようになっている。N×N光スイッチング
回路51は、N個の入力ポート及び1個の出力ポートを
有する。各入力ポートは、各光伝送路を介して複数の第
一光源11,12,,1 nに接続されている。また、N×
N光スイッチング回路51は、波長セレクタ5を構成す
るスイッチング制御回路52の制御に基づいて、任意の
波長λCWxの連続光CWxのみを選択し、これを光伝送
路5aを介して波長変換回路3に出力することができる
ようになっている。なお、nは2以上の自然数であり、
xは1〜nまでのいずれか1つの自然数である。また、
Nは自然数であり、nと同じ値かnよりも大きな値をと
る。
【0043】波長セレクタ5(N×N光スイッチング回
路51)の例としては、半導体光導波路に加える電界を
制御することで屈折率を変化させてスイッチングを行う
方向性結合器を多段に組み合わせたスイッチング回路が
あげられる(参考文献;"Dynamic response of InGaAlA
s/InAlAs multiple quantum well(MQW) directionalcou
pler waveguide switch modules" T.Ito et.al.,IOOC'9
5,ThD101)。このN×N光スイッチング回路51は、ス
イッチング制御回路52の制御に基づいて、入力した複
数の波長λCW1,λCW2,,λCWnの連続光CW1,CW
2,,CWnのうち、任意の連続光CWx(波長
λCWx)を選択して外部に送出することができるもので
あればよく、前記した方向性結合器を多段に組み合わせ
たものに限定されるものではない。
【0044】なお、第3実施形態での第二光源2及び波
長変換回路3は、第1実施形態及び第2実施形態の波長
変換装置A1,A2における第二光源2及び波長変換回
路3と同じものである。したがって、その説明を省略す
る。
【0045】第3実施形態の波長変換装置A3の動作
を、図4を参照して詳細に説明する。先ず、第一光源1
Aにおける複数の第一光源11,12,,1nの各連続光
光源111,112,,11nが、これと対になった複数
の波長制御回路121,122,,12nの制御に基づい
て、それぞれ異なる波長λCW1,λCW2,,λCWn(IT
U−Tグリッド波長)の制御された複数の連続光CW
1,CW2,,CWnを生成し、各光伝送路を介して後
段のN×N光スイッチング回路51の対応する各入力ポ
ートに出力する。
【0046】N×Nスイッチング回路51には、複数の
連続光CW1,CW2,,CWnが入力される。しか
し、スイッチング制御回路52による制御のもと、任意
に選択された1つの連続光CWx(波長λCWx)のみが
N×N光スイッチング回路51の出力ポートから出力さ
れる。
【0047】出力された連続光CWxは、光伝送路5a
を介して波長変換回路3に入力される。また、波長変換
回路3には、第二光源2から波長制御されない矩形波の
信号光Pinが入力される。すると、波長変換回路3は、
第1実施形態又は第2実施形態で説明したようにして、
信号光Pinの信号波形を連続光CWxに乗り移らせて波
長変換を行い、出力信号光Pout(x)を生成する。そし
て、生成した出力信号光Pout(x)を外部に出力する。
【0048】ここで、外部に出力される出力信号Pout
(x)の波長λout(x)は、例えば連続光CW1(波長
λCW1)がN×N光スイッチング回路51から出力され
た場合は、波長λCW1と同じになる。同様に、連続光C
W2(波長λCW2)がN×N光スイッチング回路51か
ら出力された場合は、外部に出力される出力信号Pout
(x)の波長λout(x)は、波長λCW2と同じになる。つま
り、第3実施形態の波長変換装置A3によれば、任意の
波長λCWxの出力信号光Pout(x)を出力することができ
る。しかも、波長変換回路3をそれぞれの波長λout(x)
ごとに備える必要がなく、1つだけでよい。これによ
り、クロストークのない光通信を行うことができると共
に、光通信システムのコスト低減にも寄与することがで
きる。
【0049】≪第4実施形態≫複数の波長の連続光から
任意の波長の連続光を選択して波長変換を行う第4実施
形態の波長変換装置を、図5を参照して説明する。図5
は、EA変調器及び光合分波回路を利用した波長変換装
置のブロック構成図である。なお、前記した各実施形態
と同一性を有する構成については、同一の符号を付し、
その説明を省略する。
【0050】図5に示すように、第4実施形態の波長変
換装置A4は、第一光源1A、第二光源2、波長変換回
路3、波長セレクタ5Aなどを含んで構成される。な
お、波長セレクタ5Aが、請求項の波長選択機能を有す
る波長選択手段に該当する。
【0051】第4実施形態の波長変換装置A4における
第一光源1A、第二光源2、波長変換回路3などは、第
3実施形態のものと同じであるので、その説明を省略す
る。
【0052】図5に示すように、第4実施形態の波長変
換装置A4における波長セレクタ5Aは、複数の第一光
源11,12,,1nと同じ数(複数)のEA変調器5
1,532,,53nを有すると共に、この複数のEA
変調器531,532,,53nを制御するEA制御回路
54と光合分波回路55を有する。なお、各第一光源1
1,12,,1nと各EA変調器531,532,,53n
光伝送路により接続されている。また、各EA変調器5
1,532,,53nは、EA制御回路54と電気的に
接続されている。
【0053】各EA変調器531,532,,53nは半
導体光導波路から構成され、該半導体光導波路に加える
電界を制御することで光損失を変化させ、導波される光
を通過させたり遮断したりする電界吸収型変調器(Elec
tro Absorption Modulator)である。また、EA制御回
路54は、各EA変調器531,532,,53nにおけ
る電界を制御する制御回路である。
【0054】光合分波回路55は、n個の入力ポートと
1個の出力ポートを有する光合分波回路である。ここで
の光合分波回路55は、波長選択機能(スイッチング機
能)などは有さず、各入力ポートから入力された連続光
CWxをそのまま出力ポートから出力する。つまり、入
力された連続光CWxは、各EA変調器531,5
2,,53n及びEA制御回路54により既に波長選択
されているので、さらに波長選択を行う必要がなく、各
入力ポートから入力された連続光CWxをそのまま出力
ポートから出力する。
【0055】光合分波回路55から出力された連続光C
Wxは、光伝送路5Aaを介して波長変換回路3に入力
されるようになっている。
【0056】第4実施形態の波長変換装置A4の動作
を、図5を参照して説明する。第3実施形態と同様に、
先ず、第一光源1Aにおける複数の第一光源11
2,,1nの各連続光光源111,112,,11nが、
これと対になった複数の波長制御回路121,122,,
12nの制御に基づいて、それぞれ異なる波長λCW1,λ
CW2,,λCWn(ITU−Tグリッド波長)の制御された
複数の連続光CW1,CW2,,CWnを生成し、各光
伝送路を介して後段の各EA変調器531,532,,5
nの入力ポートにそれぞれ出力する。
【0057】各EA変調器531,532,,53nのう
ち、EA制御回路54による制御のもと、任意に選択さ
れた1つの連続光CWx(波長λCWx)のみが光合分波
回路55の入力ポートに出力される。光合分波回路55
は、入力された連続光CWxをそのまま出力ポートから
出力する。
【0058】光合分波回路55からの連続光CWxは、
光伝送路5Aaを介して波長変換回3に入力される。す
ると、第3実施形態などと同様に、第二光源2から入力
された信号光Pinの信号波形を連続光CWxに乗り移ら
せて波長変換を行い、出力信号光Pout(x)を生成する。
そして、生成した出力信号光をPout(x)を外部に出力す
る。
【0059】ちなみに、第4実施形態の波長変換装置A
4も第3実施形態の波長変換装置A3と同様に、波長セ
レクタ5Aで、例えば波長λCW1の連続光CW1が選択
されれば、波長変換回路3から外部に出力される出力信
号Pout(x)の波長λout(x)は、波長λCW1と同じにな
る。したがって、第4実施形態の波長変換装置A4によ
れば、クロストークのない光通信を行うことができると
共に、光通信システムのコスト低減にも寄与することが
できる。
【0060】なお、第3実施形態及び第4実施形態にお
ける波長セレクタ5,5Aは、例えば文献("A wideban
d wavelength selector using polarization independe
nt SOA gate array on PLC platform",T.Ito et.al.,OA
A'98,TuA2)に記載された波長セレクタ5Bを用いるこ
とができる(図6参照)。また、第3実施形態及び第4
実施形態における第一光源1Aは、複数の連続光光源1
1,112,,11nによるものであったが、例えば前
記した文献に記載されているような多波長光源1A’で
あってもよい(図6参照)。なお、図6の符号5Ba
は、波長セレクタ5Bの制御回路である。
【0061】≪第5実施形態≫波長可変光源からの任意
の波長の連続光を用いて波長変換を行う第5実施形態の
波長変換装置を、図7を参照して説明する。図7は、波
長可変光源を利用した波長変換装置のブロック構成図で
ある。なお、前記した各実施形態と同一性を有する構成
については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0062】図7に示すように、第5実施形態の波長変
換装置A5は、第一光源1B、第二光源2、波長変換回
路3などを含んで構成される。
【0063】第5実施形態の波長変換装置A5の第一光
源1Bは、波長可変光源11B及び波長可変制御回路1
2Bを含んで構成される。なお、波長可変制御回路12
Bが請求項の波長可変光源の制御手段に該当する。
【0064】この波長可変光源11B(第一光源1B)
は、外部共振レーザやSSG−DBRレーザなどから構
成され、波長可変制御回路12Bの制御のもと、波長制
御された任意の連続光CWx(波長λCWx)を送出する
機能を有する(SSG-DBR;super structure grating dis
tributed-Bragg reflector)。なお、第一光源1Bは、
連続光CWxの波長λCWxを、波長λCW1,λCW2,,λ
CWn(ITU−Tグリッド波長)のいずれかとして送出
(出力)することができるようになっている。結果とし
て、第5実施形態の第一光源1Bは、第3実施形態及び
第4実施形態の第一光源1Aと同様に、波長λCW1,λ
CW2,,λCWnの連続光CW1,CW2,,CWnを出力
することができる。ただし、第5実施形態では、第3実
施形態及び第4実施形態のような波長セレクタ5,5A
が不要である。
【0065】第一光源1Bから出力された任意の連続光
CWx(波長λCWx)は、波長変換回路3に入力される
ようになっている。なお、第二光源2及び波長変換回路
3などは、前記した各実施形態と同じものである。した
がって、その説明を省略する。
【0066】第5実施形態の波長変換装置A5の動作
を、図7を参照して詳細に説明する。先ず、波長可変制
御回路12Bの制御のもと、波長可変光源11Bが出力
可能な連続光CW1,CW2,,CWnのうちから任意
の連続光CWx(波長λCWx)を出力する。
【0067】出力された連続光CWxは、光伝送路1B
aを介して波長変換回路3に入力される。すると、第3
実施形態などと同様に、第二光源2から入力された信号
光Pinの信号波形を連続光CWxに乗り移らせて波長変
換を行い、出力信号光Pout(x)を生成する。そして、生
成した出力信号光をPout(x)を外部に出力する。もちろ
ん、第一光源1Bが波長λCW2の連続光CW2を出力す
る場合は、出力信号光Pout(x)の波長λout(x)は、波長
λCW2になる。
【0068】このようにして、第5実施形態の波長変換
装置A5によっても、波長制御された第一光源1Bから
の連続光CWx(波長λCWx)と波長制御されない第二
光源2からの信号光Pinを波長変換して優れた出力信号
光Poutを生成することができる。もちろん出力信号光
Poutの波長λoutは、第一光源1Bが出力する連続光C
Wxの波長λCW1,λCW2,,λCWn(ITU−Tグリッ
ド波長)の範囲内で自由に設定することができる。しか
も、第5実施形態では、波長セレクタ(5,5A)が不
要である。これにより、クロストークのない光通信を行
うことができると共に、光通信システムのコスト低減に
も一層寄与することができる。
【0069】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお、本発明はこの実施例に限定されるものではな
い。この実施例において参照する図8は、実施例の波長
変換装置における、(a)は信号光の波長スペクトル、
(b)は出力信号光の波長スペクトル、(c)は出力信
号光の出力アイパターンである。
【0070】この実施例では、図2に示す位相変調型波
長変換回路31を、図1に示す波長変換装置A1(第1
実施形態)における波長変換回路3として適用した。
【0071】先ず、スポットサイズ変換付のInGaA
sP系の活性層を備える第一の半導体光増幅器33a及
び第二の半導体光増幅器33bを準備し、これを各光合
分波回路32a,32b,34がそれぞれ所定の位置に
形成された石英系光導波回路に実装し、位相変調型波長
変換回路31とした(図2参照)。次に、この位相変調
型波長変換回路31を波長変換回路3として、これに第
一光源1及び第二光源2を、光伝送路1a,2aを介し
て光学的に接続し、波長変換装置A1とした(図1参
照)。
【0072】そして、波長制御された連続光CW(IT
U−Tグリッド波長)を第一光源から波長変換回路3に
送出した。また、波長制御されないON状態又はOFF
状態の2つの状態を有する信号光Pin(非ITU−Tグ
リッド波長)を第二光源2から波長変換回路3に送出し
た。
【0073】結果を図8に示す。信号光Pinの波長スペ
クトルは、図8(a)に示すように、幅広い波長スペク
トルになっておりピークは尖鋭ではない。しかし、図8
(b)に示すように、出力信号光Poutの波長スペクト
ルは、幅の極めて狭い波長スペクトルになっておりピー
クは尖鋭で、良好なものである。また、図8(c)に示
すように、出力アイパターンは良好なON状態・OFF
状態になっている。ちなみに、このON状態・OFF状
態は、信号光Pinの図示しないON状態・OFF状態を
示す信号波形を極めて良好に再現している。この実施例
は、第1実施形態の波長変換装置A1を例にしたもので
あるが、もちろん第2実施形態から第5実施形態の波長
変換装置A2,A3,A4,A5でもこの実施例と同様
に優れた出力信号光Poutを得ることができる。
【0074】なお、本発明の波長変換装置は、前記した
発明の実施の形態及び実施例に限定されることなく、様
々に変形実施することができる。例えば、波長変換回路
は、位相変調によって行うもの又は利得変調によって行
うものであれば、前記した発明の実施の形態及び実施例
で示した波長変換回路に限定されるものではない。ま
た、位相変調及び利得変調による波長変換を適宜組み合
わせてもよい。また、複数波長を出力する光源や波長セ
レクタも、第3実施形態及び第4実施形態で説明したも
のに限定されるものではない。この点、第5実施形態に
おける波長可変光源についても同様である。
【0075】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の波
長変換装置(請求項1)は、信号光の波長制御を行わな
いので、信号光側の波長制御回路が不要となる。したが
って、波長変換装置の構成を簡略化すると共に装置のコ
スト、ひいては光通信システムのコストを低減すること
ができる。また、本発明の波長変換装置は、波長制御さ
れた連続光に信号光の信号波形を乗り移らせるものであ
るため、出力信号光の波長スペクトルは信号光の波長ス
ペクトルに影響されない。このため、出力信号光の波長
スペクトルは、波長制御された連続光の波長スペクトル
と同様に極めて幅が狭くピークが尖鋭であり優れる。よ
って、本発明の波長変換装置は、WDM光通信システム
に好適に使用することができる。
【0076】また、本発明の波長変換装置(請求項2)
によれば、波長変換手段(波長変換回路)を各波長にお
いて共通に使用することができる。したがって、装置の
構成が複雑化することがなく、さらに好適にWDM光通
信システムに使用することができる。
【0077】そして、本発明の波長変換装置(請求項
3)によれば、波長変換手段(波長変換回路)を各波長
において共通に使用することができる。また、第一光源
の構成をより簡略化・小型化することもできる。したが
って、装置の構成が複雑化することがなく、さらに好適
にWDM光通信システムに使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1実施形態の波長変換装置
のブロック構成図である。
【図2】 図1の波長変換回路として使用される位相
変調型波長変換回路のブロック構成図である。
【図3】 本発明に係る第2実施形態の波長変換装置
における波長変換回路として使用される利得変調型波長
変換回路のブロック構成図である。
【図4】 本発明に係る第3実施形態の、N×Nスイ
ッチング回路を利用した波長変換装置のブロック構成図
である。
【図5】 本発明に係る第4実施形態の、EA変調器
及び光合分波回路を利用した波長変換装置のブロック構
成図である。
【図6】 第3実施形態及び第4実施形態の変形例を
示すブロック構成図である。
【図7】 本発明に係る第5実施形態の、波長可変光
源を利用した波長変換装置のブロック構成図である。
【図8】 実施例の波長変換装置における、(a)は
信号光の波長スペクトル、(b)は出力信号光の波長ス
ペクトル、(c)は出力信号光の出力アイパターンであ
る。
【図9】 従来の波長変換装置の構成例を示すブロッ
ク構成図である。
【符号の説明】
A1,A2,A3,A4,A5…波長変換装置 1 … 第一光源 1A … 第一光源(複数波長を出力する光源) 1B … 第一光源(波長可変光源及びその制御手段
から構成) 11B … 波長可変光源 12B … 波長可変制御回路(波長可変光源の制御手
段) 2 … 第二光源 3 … 波長変換回路(波長変換手段) 31 … 位相変調型波長変換回路(波長変換回路) 41 … 利得変調型波長変換回路(波長変換回路) 5,5A… 波長セレクタ(波長選択手段) CW … 連続光 λCW … 波長(連続光の波長) Pin … 信号光 Pout … 出力信号光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 顕 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 曲 克明 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 石原 昇 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2K002 AA02 AB05 AB12 BA02 CA13 DA08 HA16 5K002 AA01 CA05 CA13 DA02 DA05 FA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長制御された連続光を送出する第一
    光源と、波長制御されない信号光を送出する第二光源
    と、前記第二光源からの信号光により前記第一光源から
    の連続光の強度又は位相のうちの少なくとも一方を変調
    し出力信号光として出力する波長変換手段を有すること
    を特徴とする波長変換装置。
  2. 【請求項2】 前記波長制御された連続光を送出する
    前記第一光源が、複数波長を出力する光源と波長選択機
    能を有する波長選択手段によって構成され、任意波長の
    連続光を前記波長変換手段へ入力可能であることを特徴
    とする請求項1に記載の波長変換装置。
  3. 【請求項3】 前記波長制御された連続光を送出する
    前記第一光源が、波長可変光源及びその制御手段によっ
    て構成され、任意波長の連続光を前記波長変換手段へ入
    力可能であることを特徴とする請求項1に記載の波長変
    換装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012060577A (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光マトリクススイッチ及び通信方法
US9866344B2 (en) 2013-01-21 2018-01-09 Fujitsu Limited Frequency conversion device, wavelength multiplex device and frequency conversion method

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