JP3049903U - 錠のシリンダー装置 - Google Patents

錠のシリンダー装置

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JP3049903U JP1997011092U JP1109297U JP3049903U JP 3049903 U JP3049903 U JP 3049903U JP 1997011092 U JP1997011092 U JP 1997011092U JP 1109297 U JP1109297 U JP 1109297U JP 3049903 U JP3049903 U JP 3049903U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】錠プラグと反転部材を別々に設けて、各種異な
るタイプの錠前に適用でき、使用寿命が長く、盗難防止
に優れた錠のシリンダー装置を提供する。 【解決手段】錠プラグ10、反転部材20、錠シリンダ
30、止め輪40、複数の錠リング50、複数のステー
座金70、伝動環60および鍵90によって組立られ、
錠プラグ10と反転部材20をそれぞれ別個に設けて、
各種異なるタイプの錠前に適用でき、鍵孔付近に防塵扉
80を装設して鍵孔を覆い被覆し、鍵90が四分の三円
の断面に形成されて、少なくとも180度の角度範囲内
でコード変化を提供でき、大幅に鍵の強度およびコード
の組合わせ数を向上させて、適用性が広く、使用寿命が
長い及び盗難防止性に優れる構成である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は錠のシリンダー装置に関し、特に適用性が広くて使用寿命が長く、盗 難防止に優れている錠のシリンダー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、錠のシリンダー装置は、主として錠シリンダと錠プラグによって組立ら れ、該錠シリンダは周壁に複数セットの円柱状反転部材を伸縮移動可能に埋設し て、該反転部材を該錠プラグ内部に挿入係止させることにより施錠状態を形成す るのである。該反転部材は所定長さの両柱体を同軸に配設して形成され、その上 端側に小ばねを設けて、該反転部材を弾性付勢して錠プラグを貫通して鍵孔内へ 突入させることができ、正確な鍵を鍵孔内に挿入すると、その鍵の凹凸深度が異 なる歯刻みがそれぞれの対応する反転部材を突っついて、各反転部材の両柱体の 相対当接部位が該錠シリンダと該錠プラグの間に移動し、該鍵を回動して解錠状 態にすることができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記構造はよく見受けられる錠のシリンダー装置であるが、次のような若干の 欠点がある。
【0004】 1.錠心の鍵孔に何の覆いも施されていないことから、屋外に取付けた場合、 容易に外部から塵埃や水分が錠心内部へ侵入して、内部の部材が錆びて破壊さ れ、使用寿命が極めて短い。
【0005】 2.錠心は小ばねにより該反転部材を突っ張り押圧して施錠状態を形成するよ うにしているので、鍵孔から強酸液体を注ぎ込めば、該小ばねが腐蝕破壊されて 施錠機能を失い、盗難の防止の機能が喪失する。
【0006】 3.一般に錠心は、所定規格の錠前とセットで同時に設計されるので、もしも 錠前の規格が異なると、あらためて対応する錠心を設計しなければならず、設計 費用および製造コストの浪費となる。
【0007】 また、鍵ブレード断面が半円形状のものと取合わせられる錠心があって、この 種鍵は歯刻みを各種異なる角度の扇形に設けて解錠コードとしており、鍵ブレー ドの強度を考慮して少なくとも1/4円の肉厚をベースとする必要があるため、 該鍵は、90度中心角範囲内の角度変化だけをコードの組合わせにすることがで き、可能なコードの組合わせ数が少なく、同じコードの鍵が出現し易くなって、 製作できる異なる鍵の数に限りがある。
【0008】 上記従来の錠のシリンダー装置における問題点に鑑み、本考案は、錠プラグと 反転部材を別々に設けて、各種異なるタイプの錠前に適用でき、使用寿命が長く 且つ、盗難防止に優れた錠のシリンダー装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、その前端内部に空胴を設けて、後端内部 に係止孔を形成し、該係止孔内周面に軸沿いの直線キー溝を凹設して、空胴外周 壁の両側に互いに直径上で相対する軸沿いの両長条溝を開設された錠プラグと、 上記錠プラグ後端に嵌合固定して、その前端に上記係止孔に嵌着できるボス部を 設け、該ボス部上端縁に上記キー溝に嵌入して前向きに空胴内へ延伸する縦キー を凸設し、その後端に所定規格形状の回しカムを形成した反転部材と、上記錠プ ラグ外周に滑り外嵌する筒体であって、その後端の中空内部に該錠プラグを内嵌 させ、該中空内部内周壁に該錠プラグの両長条溝と対応する両キャッチ溝を設け て、該キャッチ溝に丸形断面の係止棒が断面半分を嵌入定位できるようにし、そ の前端に取着座を設けて、該取着座に所定の防塵扉を自動閉じ装置を介して鍵孔 を覆うようにすると共に、該取着座先端にチェック蓋を嵌着して、該防塵扉を先 端方向へ開かないように規制して閉じ状態に定位させる錠シリンダと、上記錠シ リンダ後端に一体になるように締まり嵌めされて、上記錠プラグを該錠シリンダ 内より脱出しないように規制定位させ、その中央部に回転孔を貫設して上記反転 部材を貫挿させると共に、該回転孔内周壁適所に該反転部材の回動角度を規制す る当接爪を凸設された止め輪と、上記錠プラグの空胴内に設けられる円環体であ って、この中央部に中心孔を貫設され、それぞれの外周縁の所定部位に上記係止 棒の断面半分が定位できる切欠凹部を凹設した複数の錠リングと、上記錠プラグ の空胴内の最も奥側に装設されて、その中央部に中心孔を貫設され、その外周縁 に伝動爪を凸設して、該伝動爪を回転すれば上記縦キーを当接押動して上記回し カムを駆動回動させる伝動環と、それぞれが錠リングおよび伝動環の間に介挿さ れて両者を正しい間隔に定位させるようにし、その外縁上端に凸片を凸設して上 記錠プラグの一方長条溝内に挿着して円周方向の定位ができる複数のステー座金 と、摘み部とブレード部によって形成され、該ブレード部がほぼ四分の三円の断 面を呈した丸棒状軸体であって、丁度上記錠リング及び伝動環の中心孔に挿入で き、該ブレード部は軸沿いに所定数の歯刻み歯数を凹設して、該歯刻みのそれぞ れ錠リングの切欠凹部と対応する部位をその対応する中心角度の扇形断面に形成 されると共に、各歯刻みをコード化された組合わせ通りのそれぞれ違った中心角 に形成されてなる鍵とを備えて構成される。
【0010】 そして、それぞれ構成部材について、いろいろと請求項2〜7に記載している ような工夫を凝らして、より作用機能の向上を図っているので一層好ましい。
【0011】 上記のように構成された本考案の錠のシリンダー装置は、錠プラグと反転部材 が個別に設けられているので、異なる規格の反転部材を同じ規格の錠プラグに組 み合わせることができて、単に異なる規格形状の反転部材を造れば各種タイプの 錠前に適用することができ、大幅に錠心の設計および製造コストを軽減すること ができる。且つ、その円形状片体の錠リングは略中央部に四分の三円の中心孔を 具えて外周縁に何の当接爪もないので、該錠リングは錠プラグ内において引っ掛 けるものがなく、偽鍵で解錠されても該錠リングは錠プラグ内で空転回動するの みで、正確な鍵で解錠した以外は、錠前から離脱できない。更に、該鍵が四分の 三円の断面を呈しているので、異なる角度の歯刻みを造って秘密符牒にすると、 普通の半円形状断面の鍵よりも四分の一の円形肉厚があることから、全体鍵の強 度を向上させるばかりでなく、その造り出した歯刻みの角度を多セットに変化さ せることができる。また、開閉可能な防塵扉を設けて鍵孔を被覆しているので、 使用時に外部の塵埃、雨水が内部へ侵入するのが容易でなく、保護機能を具えて 使用寿命が向上する。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態に基づいて具体的に説明するが、本考案は、この実 施の形態のみに限定されない。
【0013】 図1及び図2に示すように、本考案の錠のシリンダー装置の内部部材は、全て ステンレスによって造られ、全体錠心が錆びて破損しないことが確保される。
【0014】 この錠のシリンダー装置は、主として錠プラグ10、反転部材20、錠シリン ダ30、止め輪40、複数(本実施例では9枚)の錠リング50、伝動環60、 及び複数のステー座金70を備えている。
【0015】 錠プラグ10は、円筒前端の内部に空胴11を設けて、その後端の中空内部を 小径に絞って係止孔12を形成し、この係止孔12内周面に一条の軸沿い直線キ ー溝13を凹設し構成されていると共に、このような錠プラグ10外周壁の直径 上両側には、互いに相対して内周へ通じる軸沿いの両長条溝14を開設されてい る。
【0016】 反転部材20は、錠プラグ10の後端に嵌合固定する栓体であって、その前端 に、丁度、錠プラグ10の係止孔12に嵌挿できるボス部21を設け、このボス 部21上端縁に上記錠プラグ10のキー溝13に嵌入して前向きに空胴11内へ 延伸する縦キー22を凸設し、その後端に所定規格形状の回しカム23を形成し て適当な錠前と組み合わせ得るようになっている。なお、回しカム23の規格形 状及び適用可能な錠前の種類については、後で詳細に説明する。
【0017】 錠シリンダ30は、錠プラグ10の外周に滑り外嵌する筒体であり、その中空 内部に容置部31を形成して錠プラグ10のほぼ全長を収容さると同時に、容置 部31内周壁には、錠プラグ10の両長条溝14と対応して軸沿いに長い両キャ ッチ溝32が設けられており、このキャッチ溝32に丸形断面の係止棒33が2 分の1断面を嵌入定位できるようになっている。また、錠シリンダー30の前端 には、取着座34が設けられて、この取着座34に所定形状の防塵扉80を自動 閉じ装置を介して鍵孔35を覆うようにし、この自動閉じ装置は、取着座34先 端にチェック蓋35Aを設けてあって、丁度、防塵扉80を先端方向へ開かない ように制止して閉じ状態に定位させ得るようになっている。なお、該防塵扉80 の部材および作動態様については、後述する。
【0018】 止め輪40は、錠シリンダ30後端に締まり嵌めして一体に押え付ける縁環で あって、錠プラグ10を錠シリンダ30内に脱出しないように定位させ、止め輪 40中央部に回転孔41を貫設して反転部材20を貫挿させ、更に回転孔41内 周壁上方に反転部材20の回動角度を規制するための当接爪42が凸設されてい る。
【0019】 複数の錠リング50は、錠プラグ10の空胴11内に設けられる円環体であっ て、その数は鍵の歯刻みの歯数に対応して配設され、本考案は9〜12枚を適宜 に設けることができるが、本実施例は9枚を取付けた例で説明を進めるとする。 各錠リング50の中央部には、中心孔51が貫設されて、それぞれの内周縁より 中心孔51へほぼ90度中心角の扇形凸出部53を凸出すると共に、それぞれの 外周縁の凸出部53とそのコードに基づく位相角度の差だけ外れた位置に係止棒 33の断面半分が陥没定位できる切欠凹部52を凹設し、これにより、このコー ド組合わせに従う位相角度位置に各錠リング20が並べば、それぞれの切欠凹部 52が一直線に揃うこととなる。
【0020】 伝動環60は、錠プラグ10の空胴11内の最も奥側に装設される円環体であ って、その中央部に中心孔61を貫設すると共に、その外周縁に適当な中心角を した扇形の伝動爪62を凸設して、この伝動爪62と縦キー22とで180度中 心角の扇形を形成するようにし、且つ、伝動爪62を回動すれば縦キー2を当接 押動して、これにより上記回しカム23を駆動して回動させるようにする。
【0021】 複数のステー座金70は、それぞれ錠リング50および伝動環60を正しい間 隔に保持する座金であって、その外周辺上端より凸片71を凸設して上記錠プラ グ10の一方の長条溝14内に係着定位できるようにする。
【0022】 本考案は更に鍵90を具えて、この鍵90は、摘み部91とブレード部92に よって形成され、ブレード部92は、ほぼ四分の三円の断面を呈した丸棒状軸体 であって、丁度、錠リング50及び伝動環60の中心孔51,61に挿入でき、 ブレード部92は、軸沿いに所定長さ部分を少なくとも歯数が均等な2ピッチ以 上の歯刻み921を凹設可能であり、本実施例は、9ピッチの歯刻み921を設 ける。これら歯刻み921は、それぞれ錠リング50の切欠凹部52と対応する 部位を対応する中心角度をした扇形断面に形成されており、本実施例の場合、9 個の歯刻み921は、コード化された組合せ通りのそれぞれ違った中心角に形成 される。
【0023】 以上、本考案の錠のシリンダー装置における各部材の関連構造および位置付け について述べたが、次に各部材の動作および達成できる機能について述べるとす る。
【0024】 図3に示すように、任意の鍵で解錠する時は、先ず、その鍵の断面形状が中心 孔51,61の四分の三の円形断面と一致しなければ差込められず、たとえ差し 込めたとしても、錠リング50とコードの違う鍵であれば、鍵を回動しても錠リ ング50が各凸出部53を経てそれぞれの切欠凹部52を一直線に揃うことがで きず、それ故、係止棒33を錠リング50と錠プラグ10の両方に介在させるよ うに切欠凹部52と長条溝14とに陥没させ得ないので、錠プラグ10内で36 0度の空転を続けるだけで、錠リング50が回動している際に引っ掛けるものが なく、当然切欠凹部52の位置を感知できずに、係止棒33は、錠シリンダ30 のキャッチ溝32と錠プラグ10の長条溝14との中間にずっと嵌着して、錠プ ラグ10の回動を制止し、錠前は依然として施錠状態を呈して、錠破りの目的を 達し得ない。
【0025】 そして、図4に示すように、正しい鍵90で解錠する時は、鍵90は、その四 分の三円の断面を丁度錠リング50の中心孔51に挿入できて、各錠リング50 が鍵90のそれぞれ断面傾斜が扇形状の範囲内で異なる歯刻み921に押されて それぞれ所定角度に回動し、各切欠凹部52がみな同一向きになって一直線を呈 し、係止棒33が錠シリンダ30のキャッチ溝32と錠プラグ10の長条溝14 との間から錠リング50の切欠凹部52と錠プラグ10の長条溝14との間へ落 下して、錠プラグ10が係止棒33による錠シリンダー30との関連から離脱し て錠シリンダー30内で回動でき、係止棒33の係止作用を解除できる。
【0026】 続いて、図5に示すように、この際、鍵90を奥まで挿し込んで、鍵90の先 端を丁度伝動環60の中心孔61に伸入させると、伝動環60を180度幅に回 動することができ、伝動爪62を縦キー22と当設する位置まで回動すれば、解 錠前の定位作動を完成して、更に鍵90を回動すると、伝動爪62が縦キー22 を押動して、回しカム23を一体に連動回転することができる。
【0027】 次に、図6に示ように、鍵90が回しカム23を連動して回動させると、回し カム23は止め輪40内で回動して、止め輪40が当接爪42を具えていること から回しカム23は90度幅の回動だけができ、回しカム23が錠前内部の鎖錠 ブロック部材を作動して、解錠操作を完成するのである。
【0028】 以上が本考案の解錠操作の作動経過であり、次に本考案の防塵扉の構造および 動作について述べるとする。
【0029】 図7に示すように、本実施例において、上記取着座34は、両側にそれぞれピ ン溝341を設けて、これら両ピン溝341は、防塵扉80の左右両扉板を装設 するのに用いられ、防塵扉80は、その左右両扉片となる両当接片81、両軸ピ ン82および両弾性手段83によって形成される。そのうち、各当接片81の前 端縁は、湾曲されて円弧縁811を形成し、鍵90を挿入する際に引っ掛からず にスムーズに挿入できるようにして、当接片81の後端縁を枢接縁812に設け て軸ピン82を枢挿し、更に、軸ピン82に弾性手段83を周設してピン溝34 1に枢装し、弾性手段83の両端をそれぞれ図示のように当接片81及び取着座 34に当接させて、防塵扉80の両当接片81を外向きに付勢して互いに前端縁 が常時閉合するようにし、防塵扉80の両当接片81を観音開き可能な形態に形 成する。
【0030】 本考案の防塵扉は、他にも両種実施例の形態があって、図8に示すように、取 着座34′上端面の中央部に縦向きの上下対応する両溝道341′を設けて両防 塵扉80′を装設する。各防塵扉80′は、当接板81′及び弾性手段82′に よって組立られ、当接板81′の閉合端縁沿いに斜面部811′を凹設して鍵9 0が鍵孔へ挿入し易いようにし、並びに、当接板81′の他端縁部を屈折させて 内向きの当接部812′を凸設して、弾性手段82′の両端をそれぞれ当接板8 1′の当接部812′および錠チェック蓋35′に当接させ、両防塵扉80′の それぞれ当接板81′が、溝道341′沿いに相対移動して常時閉合し、上、下 両側向き移動の開閉が可能な扉形態に形成する。また、図9に示すように、取着 座34″の両側にそれぞれ溝座341″を凹設して、これら両溝座341″にそ れぞれ防塵扉80″を取付け、各防塵扉80″を当接桿81″、固定片82″及 び弾性手段83″により組み合わせて、当接桿81″は、溝座341″内に装設 される桿体であって、その側端が固定片82″によって当接押動でき、固定片8 2″は、円弧状の板片であって、その他方側端に間接部821″が設けられ、弾 性手段83″両端がそれぞれ固定片82″の間接部821″及び錠チェック蓋3 5″に当接して、両防塵扉80″の当接桿81″が溝座341″沿いに左右ロー リング移動できて互いに対向閉合し、これにより両側のローリング移動開閉が可 能な防塵扉80″形態を形成する。
【0031】 そして、本考案が反転部材20と錠プラグ10をそれぞれ別個に設けたことか ら、多種の異なるタイプの錠前、例えば掛け錠、車両変速レバー錠、モータバイ ク錠、ドア錠…等に適用できる。図10に示すのは、本考案を掛け錠に応用した 例で、該錠心IにT形状の回しカム23を装設して、掛け錠100内部にほぼU 字形状両係止ブロック101を弾性配設し、且つ、両係止ブロック101を隣り 合わせに配設して回しカム23を挟持するようにし、これにより全体錠心Iを錠 前内部に固設して、回しカム23を回動すれば両係止ブロック101を内縮させ て解錠することができる。図11に示すのは、本考案をもう一種の掛け錠タイプ の錠前に応用した例で、その錠心IIは、長方形状の回しカム23′であって、 掛け錠200の内部に両係止ブロック201を設け、これら両係止ブロック20 1が丁度両鋼球202に当接して該回しカム23′を挟持するようにし、回しカ ム23′が、ほぼ直角に回動すれば該両鋼球202が内縮して解錠できるのであ り、錠心IIは、更に外周面所定位置に嵌着窪み1を凹設して、嵌着窪み1に掛 け錠200内部の嵌着ブロック203が弾性嵌着させることにより、錠心IIを 錠前内に固定する。図12に示すのは、本考案を車両変速レバー錠に応用した例 で、図10の構造原理と同じように、その錠心IIIにT字形状の回しカムを設 けて、車両変速レバー錠300内部に両係止ブロック301を弾性設置して係止 ブロック301を挟持させ、そして、工具(T)により係止ブロック301を内 向きに押圧すれば、錠心IIIを釈放して錠前から離脱させることができる。図 13に示すのは、もう一つの本考案を車両変速レバー錠に応用した例で、図11 の構造原理と同じように、その錠心IVが長方形状の回しカムであって、車両変 速レバー錠400内部に両係止ブロック401を弾性設置し、これら両係止ブロ ック401が丁度両鋼球402に当接して回しカムを挟持し、工具により係止ブ ロック401を押圧内縮させれば、錠心IVが釈放されて錠前から離脱すること ができる。図14に示すのは、本考案をモータバイク錠に応用した例で、その錠 心Vに十字形状の係止ブロックを組み合わせて、モータバイク錠500に横向き に係止ブロック501を内設し、係止ブロック501が回しカム23″の回動に よって解錠される。
【0032】 本考案を応用した各タイプの錠前の装設態様について、上記各実施例で説明し たが、図示から分かるように、本考案の錠心を錠前に内装した時は、回しカムを 係止ブロックにより挟着固持しているので、本考案を装設した錠前において、解 錠する場合、手工具を錠前の開孔より伸入させて係止ブロック或いは嵌着ブロッ クを動かすことにより、錠心を錠前から外して迅速に錠心を取り換えることがで きる。
【0033】 本考案の鍵90を錠心に差し込んで解錠する時は、錠心の錠リング50の所定 コードにかかる位置、角度に対応した鍵90の歯刻み921を対応一致させてか ら正常に解錠できるので、鍵の歯刻み921の歯数、角度を適当に変化してコー ドの組合せとすることができる。本考案の鍵90を270度中心角、即ち四分の 三円の断面にしたのは、鍵90の強度のために約四分の一の円を最小限肉厚とし て保留する必要があるからであり、したがって、本考案は少なくとも180度の 角度範囲をコード選択の設定に提供することができる。
【0034】
【表1】
【0035】 続いて、上記の表1に示すように、本実施例において、歯刻み921はブレー ド部92の全長を9等分して形成され、各歯刻み921は中心角18度を一段階 差(階段が18度差)として、それぞれ0から17度等の18組を組合せコード に選択設定することができ、この18組のコードグループはそれぞれ如何なる錠 セットにも利用できて、各コードグループ内の中心角度はみな18度単位を分度 基準にされており、0度から197度の角度変化範囲を形成する。もしもこれら 歯刻みの刻設できる角度変化範囲がAで、鍵の歯刻みの歯数がn個であると、本 考案の鍵90が形成できるコードの組み合わせ数は(A)n 個である。現在の専 用製造機の機能から言うと、一回の製作過程で9個の歯数を切削することができ (即ち、n=9)、計算の便利を図るため、歯刻みの各歯の角度変化範囲を18 0度として計算すると(即ち、A=180)、本考案の鍵90の歯刻みを(18 0)9 =19.8×1019通りにすることができ、この数量の組合せコードは、 それぞれの鍵の歯刻みを異ならせることができて、偶然一致の確率は極めて小さ く、おびただしい合鍵でも持たないと開けられない。
【0036】 本考案の錠リング60の形状は、鍵90の歯刻み921に組み合わせて設けら れ、その切欠凹部52の角度には多種の変化があって、即ち、錠リングに切欠凹 部がないのが一種、錠リングが180度角度範囲内の一切欠凹部を具えたのが1 80種、錠リングが180度角度範囲内の二切欠凹部を具えたのがC180 =16 110種とあり、したがって、この錠リングの種類総和は16291種の多きに 及ぶ。他方、本考案の錠シリンダ30は錠プラグ10の両長条溝14に対応して 両キャッチ溝32を凹設し、キャッチ溝32により係止棒33の半分断面を格納 して鎖錠手段としており、その位置が鍵の歯刻み921の配設に影響をもたらす ので、業者は両キャッチ溝32の何れかを選択して係止棒33を格納させて、使 用可能なコードを二倍に増加させることができる。更に、図15及び図16に示 すように、鍵90は通常一基準辺Aを具えて定位しているが、本考案は時計回り 或いは反時計回りに歯刻み921を設けて、鍵90に二種の異なる方向の基準辺 Aを具えさせて、該錠リング50の種類を鍵90の基準辺の設置部位に対応して 二倍に増加させることができ、このような多種の錠リング50の組み合わせによ り各錠心にそれぞれ異なるコードを具えさせることができる。
【0037】
【考案の効果】
本考案は、錠プラグと反転部材が個別に分離していることから、端に異なる規 格形状の反転部材を造れば各種タイプの錠前に適用すされることができて、大幅 に錠心の設計および製造コストを軽減することができる。且つ、錠リングが円形 錠の片体を呈して、その略中央部に四分の三円の中心孔を具えて外周縁に何の当 接爪も設けておらず、したがって錠リングは錠プラグ内において引っ掛けるもの がないため、偽鍵で解錠しても錠リングは錠プラグ内で空転回動するだけで、正 確な鍵で解錠した以外は、錠前から離脱できないので、盗難防止に極めて優れて いる。更に、鍵が四分の三円の断面を呈しているので、異なる角度の歯刻みを造 ってコードにすると、普通の半円形状断面の鍵よりも四分の一の円形肉厚がある ことから、全体鍵の強度を向上させるばかりでなく、その造り出した歯刻みの角 度を多セットに変化させることができて、鍵のコードセットをより多くして、コ ードの破壊難度を高める効果がある。そして、開閉可能な防塵扉を設けて鍵孔を 被覆保護をしているので、使用時に外部の塵埃、雨水が容易に錠心内部に侵入す ることができず、及び、全体錠心内部の部材をステンレス鋼材で形成しているの で、強酸が侵入して破壊されるのを防止できて、該防塵扉と相俟って保護隔離機 能を具えて使用寿命を長引かせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態に係る錠のシリンダー装置
の分解斜視図。
【図2】図1の装置の断面図。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図。
【図4】図3の解錠状態を示す断面図。
【図5】図2のV−V線に沿う断面図における伝動環の
作動説明図。
【図6】図2のVI−VI線に沿う断面図における反転
部材の作動説明図。
【図7】図2に示した防塵扉の部分の拡大図。
【図8】本考案の他の実施の形態に適用した防塵扉の部
分の拡大図。
【図9】本考案の他の実施の形態に適用した防塵扉の部
分の拡大図。
【図10】本考案を南京錠に応用した実施の形態の取付
表示図。
【図11】本考案を南京錠に応用した実施の形態の取付
表示図。
【図12】本考案を車両変速レバー錠に応用した実施の
形態の取付表示図。
【図13】本考案を車両変速レバー錠に応用した実施の
形態の取付表示図。
【図14】本考案をモータバイク錠に応用した実施の形
態の取付表示図。
【図15】本実施の形態に適用した鍵歯刻みを反時計回
りに刻設した状態を示す図。
【図16】本実施の形態に適用した鍵歯刻みを時計回り
に刻設した状態を示す図。
【符号の説明】
10 錠プラグ 20 反転部材 30 錠シリンダ 40 止め輪 50 錠リング 60 伝動環 70 ステー座金 80 防塵扉 90 鍵

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その前端内部に空胴を設けて、後端内部
    に係止孔を形成し、該係止孔内周面に軸沿いの直線キー
    溝を凹設して、空胴外周壁の両側に互いに直径上で相対
    する軸沿いの両長条溝を開設された錠プラグと、 上記錠プラグ後端に嵌合固定して、その前端に上記係止
    孔に嵌着できるボス部を設け、該ボス部上端縁に上記キ
    ー溝に嵌入して前向きに空胴内へ延伸する縦キーを凸設
    し、その後端に所定規格形状の回しカムを形成した反転
    部材と、 上記錠プラグ外周に滑り外嵌する筒体であって、その後
    端の中空内部に該錠プラグを内嵌させ、該中空内部内周
    壁に該錠プラグの両長条溝と対応する両キャッチ溝を設
    けて、該キャッチ溝に丸形断面の係止棒が、その断面半
    分を嵌入定位できるようにし、その前端に取着座を設け
    て、該取着座に所定の防塵扉を自動閉じ装置を介して鍵
    孔を覆うようにすると共に、該取着座前端にチェック蓋
    を嵌着して、該防塵扉を先端方向へ開かないように規制
    して閉じ状態に定位させる錠シリンダと、 上記錠シリンダ後端に一体になるように締まり嵌めされ
    て、上記錠プラグを該錠シリンダ内より脱出しないよう
    に規制定位させ、その中央部に回転孔を貫設して上記反
    転部材を貫挿させると共に、該回転孔内周壁適所に該反
    転部材の回動角度を規制する当接爪を凸設された止め輪
    と、 上記錠プラグの空胴内に設けられる円環体であって、そ
    の中央部に中心孔を貫設され、それぞれの外周縁の所定
    部位に上記係止棒の断面半分が定位できる切欠凹部を凹
    設した複数の錠リングと、 上記錠プラグの空胴内の最も奥側に装設されて、その中
    央部に中心孔を貫設され、その外周縁に伝動爪を凸設し
    て、該伝動爪を回動すれば上記縦キーを当接押動して上
    記回しカムを駆動回動させる伝動環と、 それぞれが錠リングおよび伝動環の間に介挿されて両者
    を正しい間隔に定位させるようにし、その外縁上端に凸
    片を凸設して上記錠プラグの一方長条溝内に挿着して円
    周方向の定位ができる複数のステー座金と、 摘み部とブレード部によって形成され、該ブレード部が
    ほぼ四分の三円の断面を呈した丸棒状軸体であって、丁
    度、上記錠リング及び伝動環の中心孔に挿入でき、該ブ
    レード部は軸沿いに所定数の歯刻み歯数を凹設して、該
    歯刻みのそれぞれ錠リングの切欠凹部と対応する部位を
    その対応する中心角度の扇形断面に形成されると共に、
    各歯刻みをコード化された組合わせ通りのそれぞれ違っ
    た中心角に形成されてなる鍵とを備える錠のシリンダー
    装置。
  2. 【請求項2】 上記取着座の両側にそれぞれピン溝を設
    けて、該両ピン溝は両防塵扉を装設するに用いられ、各
    防塵扉が当接片、軸ピンおよび弾性手段によって形成さ
    れて、該当接片の前端縁を湾曲加工して円弧縁に形成
    し、且つ、当接片後端縁を枢接縁に設けて軸ピンを枢挿
    し、更に該軸ピンに弾性手段を周設して上記ピン溝に枢
    装し、該弾性手段の両端をそれぞれ当接片及び取着座に
    当接させて、該防塵扉の両当接片を外向きに付勢して互
    いに前端縁が常時閉合するようにし、該両防塵扉を観音
    開き可能な形態に形成してなる請求項1に記載の錠のシ
    リンダー装置。
  3. 【請求項3】 上記取着座上端面の中央部に縦向きの
    上、下対応する両溝道を設けて両防塵扉を装設し、各防
    塵扉は、当接板及び弾性手段によって組立られて、該当
    接板の閉合端縁沿いに斜面部を凹設して該当接板の他端
    縁部を屈折させて内向きの当接部を凸設し、且つ、該弾
    性手段の両端をそれぞれ当接板の当接部および錠チェッ
    ク蓋に当接させて、該両防塵扉のそれぞれ当接板を該溝
    道沿いに縦向き相対移動させて常時閉合させ、上下両側
    向き移動の開閉が可能な扉形態に形成してなる請求項1
    に記載の錠のシリンダー装置。
  4. 【請求項4】 上記取着座の両側にそれぞれ溝座を凹設
    して、該両溝座にそれぞれ防塵扉を取付け、各防塵扉を
    当接桿、固定片及び弾性手段により組み合わせて、該当
    接桿は溝座内に装設される桿体で、その側端が固定片に
    よって当接押動でき、該固定片は円弧状の板片であっ
    て、その他方側端に銜接部を設けられ、該弾性手段両端
    がそれぞれ固定片の銜接部及び錠チェック蓋に当接し
    て、該両防塵扉の当接桿が溝座沿いに左右ローリング移
    動できて互いに対向閉合し、これにより両側のローリン
    グ移動開閉が可能な防塵扉を形成するようにしてなる請
    求項1に記載の錠のシリンダー装置。
  5. 【請求項5】 上記鍵の歯刻みの歯数がn個で、該歯刻
    みの各歯の刻設できる角度変化範囲がA度であり、該鍵
    の形成できる秘密符牒の組み合わせ数が、(A)n 個と
    なって、該Aが0度〜180度である請求項1に記載の
    錠のシリンダー装置。
  6. 【請求項6】 上記鍵の歯刻みが1度を微動調整基数と
    して、18度ごとに1単位として18個のセットグルー
    プを形成し、各セットグループ内の角度が更に18度を
    分度基準としてなる請求項1に記載の錠のシリンダー装
    置。
  7. 【請求項7】 上記鍵の四分の三円の断面に時計回り或
    いは反時計回りの歯刻みを設けることができて、該歯刻
    みの基準辺を異なる向きに形成することにより、鍵の秘
    密符牒の組み合わせ数を倍増させるようにしてなる請求
    項1に記載の錠のシリンダー装置。
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