JPH0252752B2 - - Google Patents

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JPH0252752B2
JPH0252752B2 JP13731783A JP13731783A JPH0252752B2 JP H0252752 B2 JPH0252752 B2 JP H0252752B2 JP 13731783 A JP13731783 A JP 13731783A JP 13731783 A JP13731783 A JP 13731783A JP H0252752 B2 JPH0252752 B2 JP H0252752B2
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JP
Japan
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inner cylinder
hole
cylinder
temple
locking
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Kunio Akamatsu
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NIPPON DENSHI ROTSUKU KK
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Publication of JPH0252752B2 publication Critical patent/JPH0252752B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、南京錠に係り、特に、施錠時つるを
確実に本体ケースに係止することができ、しかも
つるやシリンダが本体ケースから抜け出ることを
防止するため本体ケースに打ち込まれる係止ピン
をなくして、不正解錠に対して安全性を高めた南
京錠に関する。
従来の南京錠は、例えば第1図に示すように、
全体の形状がJ字形になるように成形されたつる
1と、タンブラー錠の内筒2を嵌装すると共に、
施錠時タンブラー3,3を係止するタンブラー係
止溝4を形成し、それ自体タンブラー錠の外筒と
なる本体ケース5と、つる1の端部に形成された
切欠6と係合するラツチボルト7と、解錠時上記
内筒2と連動してラツチボルト7を操作する解除
機構8とを有している。この解除機構8には種々
の形式があるので、第1図においてはブラツクボ
ツクスとして示されている。そして、上記ラツチ
ボルト7は先端がつるの切欠6に係入する方向に
常時付勢されており、解錠時上記内筒2の回転に
伴つて解除機構が作動し、ラツチボルト7をその
付勢弾力に抗してつるの切欠6から離間させる方
向に押動して解錠するものがほとんどであると言
つても過言ではない。
しかして、第1図に示し、上記したように構成
された従来の南京錠は、施錠時つる1の自由端
(第1図で右端)をつる孔に整合させて押し込め
ば、自動的にラツチボルト7が切欠6と係合する
利点はあるものの、特に第1図のように2本のラ
ツチボルトを有するものは、2本のラツチボルト
7,7が同時につるの切欠に係合する場合はむし
ろ少なく、普通は何れか一方のラツチボルトが先
にかかる。このような状態で完全に施錠したと感
違いしてつるの押し込みをやめると、施錠が不安
定になることは言うまでもない。
また、従来の南京錠は、第1図に示すように、
つる1および内筒2が本体ケース5から抜け出る
ことを防止するため、通常は2本の係止ピン9,
9が本体ケース5を貫通するように打ち込まれて
いる。すなわち、一方の係止ピン9をつる1の基
端部に形成された係止段部11と係合し得る位置
に、他方の係止ピン9を例えば内筒2の外周部に
形成されたシリンダ溝と係合する位置にそれぞれ
打ち込んでつる1および内筒2が本体ケース5か
ら抜け出ないようにしている。
しかしながら、南京錠の組立後外ケース5の表
面を研磨したとしても、これらの係止ピン9,9
の位置は明確に視認することができ、例えば細い
たがね様の棒とハンマーとでこの係止ピン9を打
ち抜くことも不可能ではなく、係止ピン9,9が
抜かれると内筒2等が外れて南京錠の解錠が容易
になるので、従来の南京錠はその気になれば不正
解錠が容易である、という不都合がある。
そこで、本発明の目的は、施錠時つるとラツチ
ボルトとの係合が確実であり、しかもつるや内筒
が本体ケースから抜け出ることを防止するため本
体ケースに打ち込まれる係止ピンをなくして、不
正解錠に対して安全性を高めた南京錠を提供する
にある。
上記の目的を達成するため、本発明は、基端部
に係止段部を、この係止段部より自由端部寄りの
部分および/または自由端部にラツチボルト受入
用の切欠をそれぞれ形成したつると、上記つるの
基端部および自由端部それぞれ嵌入する第1およ
び第2つる孔を上面に開口させ、底面に内筒収納
孔を開口させると共に、上記第1および第2つる
孔の開口端部を相互に連通し、内筒収納孔の底部
と交叉する案内孔を形成した本体ケースと、上記
内筒収納孔に嵌装された内筒と、上記案内孔内に
長手方向に沿つて移動可能に配設されたラツチボ
ルトとを有するものにおいて、 上記案内孔内に、第1つる孔内に突出して解錠
時上記つるの係止段部と係合するつる係止片を一
端に形成し、他端に上記内筒収納孔内に突出する
内筒係止片を形成した係止体を配設すると共に、
上記内筒の内端に、異形断面の内筒孔を有し、外
周部の一端に上記内筒係止片が通る切欠部を有す
るフランジを形成した連結筒を、他端を内筒側に
して一体的に結合し、この連結筒の内筒部に、連
係体を内筒の軸線方向に移動可能に嵌装すると共
に、この連係体の外面を連結筒の開口端縁付近に
弾性的に保持するばね部材を内設し、一方、上記
連係体またはラツチボルトの連係体に臨む部分の
何れか一方に係合ピンを突設し、他方にこの係合
ピンを受け入れる係合孔を形成し、他方、上記連
結筒の切欠部の内筒の軸線回りの角度位置を、内
筒の回動範囲内において係止体の内筒係止片と整
合しないように定め、組立時予め案内孔内に配設
された係止体の内筒係止片と連結筒の切欠部とを
整合させて内筒を内筒収納孔に挿入し、上記連係
体を連結筒内筒部に押し込んだ状態で内筒を回転
させて、上記内筒係止片と連結筒のフランジとを
係合させると同時に、上記係合ピンと係合孔を係
合させ、このようにして内筒を本体ケースに係止
すると共に、連結筒に嵌装された連係体を介して
ラツチボルトに連結するようにしたことを特徴と
する。
以下本発明の実施例を第2図乃至第15図を参
照して説明する。
第2図において符号1はつるを示し、このつる
1は、従来の南京錠におけると同様に、全体の形
状がJ字形になるように成形され、横断面が例え
ば円形の棒部材であつて、その基端部(第2図で
左側の端部)には、第2図および第3図に示すよ
うに、一定の長さにわたつて小径部が形成されて
おり、環状の係止段部11が形成されている。ま
た、つる1の係止段部11より自由端部寄りの部
分および自由端部には、断面が例えば矩形の切欠
6が相互に対向するように形成されている。この
切欠6は、後述するように、ラツチボルトを受け
入れるためのものである。なお、つる1の基端部
における切欠6から係止段部11にかけては小径
部外周面と同面になるように平らに削がれている
(第3図参照)。
一方、第2図において符号5は本体ケースを示
し、この本体ケース5は、第4図乃至第6図に示
すように、外形が例えば矩形の扁平な金属製のブ
ロツク体であつて、その両側端部には上面(第4
図で上側)に開口する第1および第2つる孔13
および14が相互に平行になるように穿設されて
いる。第1つる孔13にはつる1の基端部が、第
2つる孔14にはつる自由端部がそれぞれ嵌入す
る(第2図参照)。
上記本体ケース5の中心には、底面(第4図で
下側)に開口する内筒収納孔15が穿設されてい
る。この内筒収納孔15の底面は本体ケース5の
上面付近にまで達しており、また、内筒収納孔1
5の内周面には、母線方向に沿つて、一対のタン
ブラー係止溝4,4が相互に対向するように形成
されている。
上許本体ケース5には、また、案内孔17が形
成されている。この案内孔17は、第4図および
第5図に示すように、第1および第2つる孔13
および14の開口端部を相互に連通し、上記内筒
収納孔15の底部と交叉するように形成されてお
り、第6図に示すように、横断面が異形となつて
いる。第6図に示すような案内孔17を形成する
には、例えば第2つる孔14側の側縁から断面円
形のガイド孔を開け、次いで断面が例えば正方形
のブローチを通せばよい。
上記案内孔17内には、第2図に示すように、
第1および第2ラツチボルト71および72がそ
れぞれ長手方向に移動可能に収納されており、ま
た、第1つる孔13および内筒収納孔15(第4
図参照)の間における案内孔17には係止体18
が配設されている。
上記ラツチボルト71,72は、第7図に示す
ように、全体の形状が略L字形の杆体で、例えば
つる1の切欠6に係入し得る厚さの厚板をプレス
で打ち抜いて製造する。これら第1および第2ラ
ツチボルト71および72の内端部下面には、そ
れぞれ係合ピン19が一体的に突設されている。
一方、上記係止体18は、第2図および第7図
に示すように、例えば板材を断面コ字形に成形し
た部材であつて、その一端には、第1つる孔13
内に突出して解錠時つる1の係止段部11と係合
するつる係止片18aが一体に形成されており、
また他端には、例えば端縁が円弧の一部をなす内
筒係止片18bが一体に形成されている。この内
筒係止片18bは、内筒収納孔15内に突出して
おり、後に述べるように内筒を係止する。なお、
第7図では、つる係止片18aを明瞭にあらわす
ため、係止体18の一部を切欠いて示す。
前記第1ラツチボルト71は、上記係止体18
の平行な端縁と案内孔17とに案内されるので、
第2ラツチボルト72の下面には、第1ラツチボ
ルト71と高さを揃えるためスペーサを兼ねるス
ライダ21が一体的に結合されている。このスラ
イダ21は、第7図に示すように、例えば板材を
断面コ字形に成形したもので、例えばスポツト溶
接によつて第2ラツチボルト72に結合されてい
る。また、このスライダ21は、第2図に示すよ
うに、施錠時における第2ラツチボルト72のス
トツパをも兼ねている。
また、第2図に示すように、第1ラツチボルト
71の内端面と第2ラツチボルト72の段部との
間には圧縮コイルばねなどのラツチばね22(第
7図では図示略)が弾装されていて、第1および
第2ラツチボルト71および72をその外端が相
互に離間する方向に付勢している。
他方、第2図に示すように、前記内筒収納孔1
5(第4図)に嵌装される内筒2の内端には連結
筒23が一体的に結合されている。
この連結筒23は、第7図に示すように、断面
異形(図示の実施例では上半分が略矩形で下半分
が小判形)の内筒孔を有し、外周部の一端(第7
図では上端)に前記係止体の内筒係止片18b
(第7図)が通る切欠部23aを有するフランジ
23bを形成した筒体であり、例えば内筒2の内
端に同軸に突設された断面小判形の固定軸2a
を、連結筒23の他端側に開口した小判孔に嵌合
させ、固定ピン24(第2図参照)を打ち込むな
どして、内筒2の内端に一体的に結合されてい
る。第7図示の実施例では、フランジ23bは必
要な角度範囲(例えば90゜)分しか形成されてい
ないが、これは切欠部23aを除いて全周にわた
るように形成してもよいことは勿論である。ま
た、切欠部23aの内筒2の軸線回りの角度位置
は後に述べるように定める。
なお、上記内筒2は、磁石タンブラー錠あるい
はデイスクタンブラー錠等のいわゆるタンブラー
錠と総称されるものの内筒のことであり、本発明
による南京錠は何れのタンブラー錠の形式でもよ
いが、第2図示のものはいわゆる磁石タンブラー
錠の内筒を採用している。磁石タンブラー錠は、
第16図に示すように、永久磁石としてのタンブ
ラー磁石36,36と一体的に結合されて内筒2
の半径方向に移動可能に案内され、外方に突出す
る方向に付勢された細長いタンブラー3の複数を
有し、これらのタンブラー3,3に結合されたタ
ンブラー磁石36,36と、鍵孔25(第8図参
照)に挿入される鍵37に埋設された永久磁石と
しての鍵磁石38,38との磁気的係合を利用し
て解錠時それまで外筒26のタンブラー係止溝4
に係入していたタンブラー3,3を内筒2内に引
つ込ませ、内筒2を回動可能にするものである。
なお、タンブラー磁石36はタンブラー3の移動
方向に着磁され、鍵磁石38はタンブラー3の移
動方向とほぼ垂直な方向に着磁されているから、
図示のように各タンブラー磁石36に正規の鍵磁
石38が近接した場合、タンブラー磁石36のN
(S)極は鍵磁石38のN(S)極と反撥し合い、
S(N)極とは吸引し合う結果、タンブラー磁石
36は、正規の鍵磁石38から磁気反撥力および
磁気吸引力の双方を受ける。そのためタンブラー
3の動きが確実になるが、内筒2の構造は本発明
の要旨ではないので、さらに詳細な説明は省略す
る。
しかしながら、内筒2のタンブラーが磁石タン
ブラーあるいはデイスクタンブラーの場合は、外
筒に相当する本体ケースの内筒収納孔にタンブラ
ー係止溝4を形成するだけで本体ケース5をタン
ブラー錠の外筒とすることができるが、ピンタン
ブラーあるいは、内、外筒を半径方向に貫通して
底面が鍵孔に近接する盲穴状のタンブラー孔に、
鍵孔方向に付勢された永久磁石としての磁石ピン
タンブラーをシアラインにまたがるように収納
し、鍵孔に挿入された鍵に埋設された永久磁石と
磁石ピンタンブラーとの磁気反撥力により、磁石
ピンタンブラーを、タンブラー孔の外筒部分に移
動させるようにした磁石ピンタンブラー錠の磁石
ピンタンブラーの場合には外筒にも可動ピンや可
動磁石ピンと共に付勢ばねを設けなくてはならな
いので、本体ケース5にそのような加工をするの
は実際的ではない。そこで、本発明による南京錠
の内筒2としてピンタンブラー錠や磁石ピンタン
ブラー錠の内筒を採用するときには、内筒収納孔
15(第4図および第5図)の横断面形状を例え
ば鍵孔形とし、これに可動ピンやばねを内蔵する
外筒部26に嵌装された内筒2を装着すればよ
い。この場合には、外筒部26は本体ケース5の
アタツチメントとみなすことができる。
しかして、第2図に示すように、前記連結筒2
3の内筒部には連係体27が内筒の軸線方向に移
動可能に嵌装されている。
この連係体27は、第7図に示すように、例え
ば細長い板材の両端部を一方向(第7図で下方)
に直角に折り曲げ、この折り曲げ片の外面および
本体部の端縁を内筒面に摺接させるようにして連
結筒の内筒部に嵌装されている。
また、連係体27には、前記ラツチボルトに突
設された係合ピン19,19に対応して、内筒2
の半径方向の長軸を有する長円形の係合孔30,
30が開口している。各係合孔30は、対応する
係合ピン19を受入れてこれと係合する。この係
合孔30の長軸の内筒軸線に関する角度位置は後
に述べるように定める。
さらにまた、上記連係体27と連結筒内筒部底
面との間には、第2図および第7図ではコイルば
ねとしてあらわされているばね部材28が設けら
れている。そして、このばね部材28によつて連
係体27の外面(表面)は連結筒23の開口端縁
とほぼ整合するように弾性的に保持されている。
すなわち、ばね部材28に連係体27を介して加
わる負荷が初期弾力を越えるまで、このばね部材
28は剛体として、あるいはほとんど変形せずに
連係体27の外面を連結筒23の開口端縁とほぼ
同一平面上に保ち、初期弾力を越える負荷が加わ
つたときには、ばね部材28は弾性変形して連係
体27は連結筒23の内筒部に押し込まれるが、
負荷が取り去られると元の状態に復帰する。
さて、前記したように内端に連結筒23を結合
した内筒を、組立時第10図乃至第11図に示す
ようにして本体ケース5に係止する。なお、これ
らの図においては、図面を明瞭にするため、ラツ
チボルト71,72があたかも透明であるかのよ
うに考えて2点鎖線で示し、また、前記ラツチば
ね22(第2図参照)およびこのラツチばね22
の端部が第1ラツチボルト71の内端面から外れ
ることを防止する半月形のラツチばね押え29
(第7図参照)は第11図にのみ、しかも2点鎖
線で示すものとする。
先ず本体ケースの第1つる孔13(第4図)内
に例えば圧縮コイルばねなどのつるばね31(第
2図)とつる1の基端部を挿入し、次いで案内孔
17内に係止体18、第1および第2ラツチボル
ト71および72、およびラツチばね22を配設
する。これらの部材は第2つる孔14(第4図)
側の側面開口から挿入する。そして、つる1の自
由端部も第2つる孔14に嵌入させ、第10図に
示すように、ラツチばね22の弾力によつてラツ
チボルト71,72を延伸させ、それぞれの外端
をつる1の切欠6に係入させる。
次に内筒の鍵孔25(第8図)に正しい鍵を挿
入してタンブラー3,3を内筒2内に引つ込ませ
た状態で、第10図に示すように、係止体18の
内筒係止片18bと、連結筒23の切欠部23a
とを内筒の軸線に関して角度的に整合させ、か
つ、ラツチばね押え29を連結筒23の端面に載
置して内筒2を内筒収納孔15内に挿入する。
すると、内筒係止片18bと連結筒の切欠部2
3aは整合しているので、連結筒23は係止体1
8と干渉せずに内筒収納孔1の奥深く挿入され
る。しかし、第10図に示すように、係合ピン1
9と連係体27の係合孔30とは整合していない
ので、連係体27は係合ピン19,19に押され
て連結筒23の内筒部中に押し込まれる。
第10図に示す状態で鍵(図示せず)を例えば
反時計方向(第10図で時計方向)に回すと、第
11図に示すように、各係合ピン19が連係体の
対応する係合孔30と整合したとき、ばね部材2
8(第7図参照)の弾力によつて連係体27が自
動的にラツチボルト71(72)方向に移動し、
係合ピン19と係合孔30とが係合する。同時
に、内筒係止片18bがフランジ23bと係合す
るので、内筒2は本体ケース5に係止されること
になり(第2図参照)、再度内筒係止片18aと
切欠部23aとを整合させない限り本体ケース5
から抜けなくなるが、上記したように係合ピン1
9と係合孔30とが係合し、内筒2の回動は一定
角度範囲内に限定されることになるので、内筒2
は不可逆的に本体ケース5に係止されることにな
る。
第11図に示す状態では、内筒2のタンブラー
3,3は本体ケースのタンブラー係止溝4に臨ん
でおり、鍵を内筒から抜けば、タンブラー3,3
はタンブラー係止溝4に係入して(第2図参照)
南京錠は施錠状態となる。
鍵孔に再度鍵を挿入し、タンブラー3,3を引
つ込ませて内筒2を回動可能にし、鍵を例えば時
計方向に回動させると、第12図に示すように、
内筒2と一体の連結筒23および連係体27は反
時計方向に90゜回動し、連係体27を介して内筒
2に連結された第1および第22ラツチボルト71
および72は外端が相互に近接する方向に駆動さ
れてつるの切欠6から外れ、南京錠は解錠状態と
なる。すると、第13図に示すように、つるばね
31の弾力によつてつる1は本体ケース5から突
出して自由端は第2つる孔14から完全に離脱す
るが、つるの係止段部11が係止体18のつる係
止片18aに係止されるので、つる1が本体ケー
ス5から外れてしまうことはない。
この解錠状態においても、第12図に示すよう
に、内筒係止片18bと連結筒のフランジ23b
とは係合しているから、内筒2が抜け出ないこと
は勿論である。このように、切欠部23aの内筒
軸線回りの角度位置は、内筒2の回動角度に応じ
て、内筒2の回動角度範囲内において内筒係止片
と整合しないように定めるべきで、また、そのよ
うに定めることができることは図面に示したとお
りである。
また、係合孔30の長軸の内筒軸線に関する角
度位置や、係合孔30の内筒半径方向の位置は、
係合ピン19の位置や内筒の回動角度範囲に応じ
て、第11図および第12図に示すように、ラツ
チボルト71,72を必要量動かすことができる
ように設定すべきで、また、そうできることは図
面に示したとおりである。
南京錠を施錠するときには、つる1を本体ケー
ス5に押し込んだ状態で鍵を例えば反時計方向に
90゜回動し、第2図および第10図に示すように、
ラツチボルト71,72をつる1の切欠6に係入
させてから鍵を抜けばよい。
第14図は本発明の他の実施例を示し、この実
施例は、本体ケース5の上面の第11図における
A点と整合する個所に、小開口32を設けたもの
である。このようにすると、この小開口から細い
棒を挿入して連係体27を連結筒23内に押し欠
み、係合ピン19と係合孔27aとの係合を解く
ことができるので、鍵を鍵孔に挿入して時計方向
に回せば、第10図に示すように内筒係止片18
bと連結筒の切欠部23とを再び整合させること
ができ、したがつて内筒の交換が可能になるとい
う別の利点が生じる。第14図に示すように、本
体ケース上面の小開口32を含む部分に凹陥部3
3を形成し、この凹陥部33に銘板を貼着すれ
ば、小開口32をかくすことができる。
第15図は本発明の他の実施例を示し、この実
施例は、ラツチボルトを1本にしてそのラツチボ
ルト70をつる1の自由端部の切欠6と係合させ
るようにし、また、係合ピン19を連係体27
(第11図参照)側に突設し、ラツチボルト70
側に係合孔30を形成させるようにしたものであ
る。第15図に示すものは構造が簡単になるとい
う利点がある。ラツチばね22(第2図)は本発
明の必須の構成要件ではない。
なお、図において符号34はつる孔の水抜き孔
を、符号35は案内孔の蓋体をそれぞれ示す。
以上の説明から明らかなように、本発明は、ラ
ツチボルトを連係体および連結筒を介して内筒に
連結したので、ラツチボルトの動きが内筒やこれ
に挿入された鍵の回動に一義的に連動し、つるの
切欠へのラツチボルトの係入が確実になる。ラツ
チボルトが一本でも切欠に係入しないときには内
筒の回動が止まり、施錠ができなくなるから、つ
るをさらに押し込んで確実に施錠するようにする
からである。
また、つるや内筒の係止は本体ケースに内設さ
れた係止体によつて行われ、従来の南京錠のよう
に係止ピンが本体ケース表面に露出しないので、
不正解錠が事実上不可能になり、南京錠の安全性
が飛躍的に向上する、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の南京錠の構造の一例を示す正面
断面図、第2図は本発明一実施例による南京錠の
施錠状態を示す正面断面図、第3図はつるの基端
部を示す外観斜視図、第4図は本体ケースの正面
断面図、第5図は本体ケースの底面図、第6図は
第4図―線による断面図、第7図は本発明に
よる南京錠の要部を構成する部材を展開して示す
斜視図、第8図は本発明の一実施例による南京錠
の底面図、第9図は本発明の他の実施例による南
京錠の底面図、第10図は本発明の一実施例によ
る南京錠の組立時における要部の状態を説明する
ための断面図、第11図は施錠状態を示す第10
図と同様の断面図、第12図は解錠状態を示す第
10図と同様の断面図、第13図は解錠状態を示
す第2図と同様の正面断面図、第14図は本発明
の他の実施例による南京錠の一部の部材を破断し
て示す平面図、第15図は本発明の他の実施例に
よる南京錠の要部を示す第11図と同様の断面
図、第16図は磁石タンブラー錠の線図的断面図
である。 1……つる、2……内筒、3……タンブラー、
4……タンブラー係止溝、5……本体ケース、6
……切欠、11……係止段部、13……第1つる
孔、14……第2つる孔、15……内筒収納孔、
17……案内孔、18……係止体、18a……つ
る係止片、18b……内筒係止片、19……係合
ピン、23……連結筒、23a……切欠部、23
b……フランジ、27……連係体、28……ばね
部材、30……係合孔、70,71,72……ラ
ツチボルト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基端部に係止段部を、この係止段部より自由
    端部寄りの部分と自由端部のうちの少なくとも一
    方にラツチボルト受入用の切欠をそれぞれ形成し
    たつると、上記つるの基端部および自由端部がそ
    れぞれ嵌入する第1および第2つる孔を上面に開
    口させ、底面に内筒収納孔を開口させると共に、
    上記第1および第2つる孔の開口端部を相互に連
    通し、内筒収納孔の底部と交叉する案内孔を形成
    した本体ケースと、上記内筒収納孔に嵌装された
    内筒と、上記案内孔内に長手方向に沿つて移動可
    能に配設されたラツチボルトとを有するものにお
    いて、 上記案内孔内に配設され、一端に第1つる孔内
    に突出して解錠時上記つるの係止段部と係合する
    つる係止片を形成し、他端に上記内筒収納孔内に
    突出する内筒係止片を形成した係止体と、 上記内筒の内端に一体的に結合され、異形断面
    の内筒孔を有すると共に、外周面に上記内筒係止
    片が通る切欠部を有するフランジを形成した連結
    筒と、 この連結筒の内筒部に内筒の軸線方向に移動可
    能に嵌装され、連結筒に内蔵されたばね部材によ
    つて連結筒の開口端縁付近に弾性的に保持される
    連係体とを設け、 一方、上記連係体およびラツチボルトの連係体
    に臨む部分の何れか一方に係合ピンを突設し、他
    方にこの係合ピンを受け入れる係合孔を形成し、
    上記内筒係止片と連結筒の切欠部とを相互に整合
    させて内筒を本体ケースに挿入し、上記切欠部が
    内筒係止片を通した後内筒を回動させて内筒係止
    片と連結筒のフランジとを係合させ、内筒を本体
    ケースに係止すると共に、上記係合ピンと係合孔
    とを係合させ、内筒を連結筒および連係体を介し
    てラツチボルトに連結するようにしたことを特徴
    とする南京錠。 2 上記内筒が磁石タンブラー錠の内筒である特
    許請求の範囲第1項記載の南京錠。 3 上記内筒が磁石ピンタンブラー錠の内筒であ
    る特許請求の範囲第1項記載の南京錠。 4 上記内筒がデイスクタンブラー錠の内筒であ
    る特許請求の範囲第1項記載の南京錠。 5 上記内筒がピンタンブラー錠の内筒である特
    許請求の範囲第1項記載の南京錠。
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