JP3049885U - 磁着具 - Google Patents

磁着具

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JP3049885U
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magnetic
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JP1997011525U
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Inventor
要 澤渡
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株式会社マグナ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁着面の摺動方向への作用力に対してもずれを
起こしにくい磁着具を提供する。 【解決手段】前面プレート1とこの前面プレートの背面
に固定された磁石3とを備えており、磁石3を、磁力線
を透過すると共に摩擦係数の大きな摺動抵抗材5によっ
て表面被覆してある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、物を吊すためのフック部材や各種の固定あるいは止め部材などとし て利用可能な磁着具に関するものである。
【0002】
【従来技術】
簡易的に物を吊るしたり止めたりするための器具あるいは部材には、磁石の磁 着力を利用するものが多い。こうしたいわゆる磁着具は、例えば図10に示すよ うにフックなどの利用目的部Aの背面に磁石Bを固定して成り、スチール板等の 磁性板Cに磁着させて使用する。磁石は、利用目的部材にかかる荷重に対応して 磁力線の強さが決められる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記磁着具は、磁性板から水平方向に引き剥がそうとする力に対しては、磁束 密度に比例した磁力(図10の水平方向矢印参照)により、これによく対応でき る。 ところが、板面の摺動方向への作用力、特にフック部材の場合には下方への作 用力(荷重)に対しては磁力線の強い磁石を用いても十分に抗しきれず、ずれ落 ちる。 本考案の目的は、磁着面の摺動方向への作用力に対しても磁力線の作用により 利用目的部を含む前面プレートを確実に定位置に保持できる、磁着具を提供する ことにある。
【0004】
【課題を達成するための手段】
本考案は、上記した目的を達成するために次の構成を備える。 すなわち、本磁着具は、前面プレートとこの前面プレートの背面に固定された 磁石とを備えており、磁石を、磁力線を透過すると共に摩擦係数の大きな摺動抵 抗材によって表面被覆してある、点に特徴がある。
【0005】 前面プレートは、利用目的部として機能し、例えばボルト等の締着具の受入れ 孔を有し、あるいはフックが突出形成され、あるいは板面にボルトが起立してい る。 摺動抵抗部材は、前面プレート背後に露出する磁石表面の全てもしくは一部を 被覆する。材質としてはポリウレタンあるいは合成ゴム製の被覆材が望ましい。 また、磁石は前面プレートの長さ方向に異なる磁極が交互に現れるように着磁 すると良い。
【0006】
【実施の最良の形態】
以下、本考案を図示した実施例に基づいて詳説する。 図1は本考案の一実施例に係る磁着具を示す。 図中符号1は前面プレートで、その板面には物掛け用のフック2が突出形成さ れている。前面プレート裏面には磁石3が固着されている。磁石3は、図2に示 すように縦方向に複数に分割された磁極域3a〜3dを有し、N極とS極とが交 互になるように着磁されている。磁極域を分割するにあたっては、図3に見られ るように左右上下に4等分し、左右上下に同極が連続しないように着磁3a'〜 3d'しても良い。 磁石3は、その露出する表面全域が摩擦係数が大きく磁力線の透過可能な素材 、例えばポリウレタンなどの摺動抵抗材による被覆材5によって覆われている。 なお、図中符号4は磁石3を前面プレート1に固着する接着剤層である。
【0007】 この磁着具は、従来例と同様にしてスチール板6等に磁力によって固定され、 フック2に物を掛けて使用する。フック2にかかる荷重は磁着具を下方に引き下 げようとするが、磁着面が被覆材5によって覆われているので、この被覆材5の 摺動摩擦抵抗によってずれ防止が図られる(図4参照)。また、磁着面の磁極は 上下方向に複極になっているので、単極の場合に比べて面と平行な作用力に対し て強い抵抗力を発揮する。このため、従来と同じ磁力の磁石3であってもより大 きな荷重を支持できる。 また、万一、大きな荷重によって磁着面がスチール板6等からずれるようなこ とがあっても、接触面は被覆材5によって保護されているので、スチール板6等 の表面を傷つけることはない。
【0008】 図5と図6は図1の実施例の変形例を示している。 この例は、例えば絵画や鏡などを磁性材パネルに掛けるときに使用する磁着具 である。単独ではなく、複数個が組をなして使用される。 フック12は前面プレート11との間に狭い受け溝12aを持つ。また磁石1 3の磁着面はその一部に摺動抵抗材15が付着されている(図6参照)。 本実施例の磁着具も上記磁着具と同様に使用されて同様に面方向のずれに対し て強い摩擦抵抗作用を発揮する。
【0009】 前面プレートや磁石の外形は、矩形形状である必要はない。図7の実施例では 、前面プレート21と磁石23とが円形をしている。この磁着具は、フック22 に例えば軽いメモなどを掛けて使用される。
【0010】 図8と図9は本考案の更に別の実施例に係る磁着具を示している。 図8の磁着具は、前面プレート31に標識板や表示板32などを固定して使用 する。前面プレート31の上下端部略中央にはボルト締結用の孔31aが形成さ れている。標識板32はボルト37によって前面プレート31に固定される。前 面プレート31の背面には前記図1の実施例と同様に磁石33が固着されている 。
【0011】 図9の磁着具では、前面プレート41に螺子切りボルト42が突出している。 これを所定の部材に貫通させてナット締め等することで、前面プレート上に所定 の部材を固定する。 両図の実施例共に磁石33,43の表面は摺動抵抗材から成る被覆材35,4 5によって覆われている。この被覆材35,45によって同様に面方向のずれが 可及的に防止される。
【0012】 本考案は、この他、磁石を用いた種々の態様の磁着具に適用可能である。
【0013】
【考案の効果】
本考案によれば、磁石の磁着面が摩擦係数の大きな摺動抵抗材によって覆われ ているので、磁着面と平行な作用力に対して摺動抵抗材が摩擦抵抗してずれを確 実に防止できる。
【0014】 また、摺動抵抗材は、ポリウレタン等の素材を使用することにより、磁着面の 当たりが柔らかになるので、ずれを生じても相手方のパネル面を傷つけたりする ことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る磁着具の一部破断斜視
図。
【図2】磁石の着磁状態の一例を示す説明図。
【図3】磁石の着磁状態の他例を示す説明図。
【図4】図1の使用状態を示す断面図。
【図5】本考案の他の実施例に係る磁着具の正面図。
【図6】図5の磁着具の側面図
【図7】本考案の別の実施例に係る磁着具の側面図。
【図8】本考案の更に別の実施例に係る磁着具の分解斜
視図。
【図9】本考案の別の実施例に係る磁着具の斜視図。
【図10】従来の磁着具の一例を示す断面図。
【符号の説明】
1,11,21,31,41・・・・・・・・・前面プ
レート 2,12,22・・・・・・・・・・・・・・・フック B,3,13,23,33,43・・・・・・・磁石 5,15,35,45・・・・・・・・・・・・被覆材
(摺動抵抗材) C,6・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スチー
ル板

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面プレートとこの前面プレートの背面に
    固定された磁石とを備え、 上記磁石が、磁力線を透過すると共に摩擦係数の大きな
    摺動抵抗材によって表面被覆されている、 磁着具。
  2. 【請求項2】前記前面プレートは、ボルト等の締着具の
    受入れ孔を有している、 請求項1記載の磁着具。
  3. 【請求項3】前記前面プレートは、フックが突出形成さ
    れている、 請求項1記載の磁着具。
  4. 【請求項4】前記前面プレートは板面にボルトが起立し
    ている、 請求項1記載の磁着具。
  5. 【請求項5】前記磁石の磁着面の少なくとも一部が前記
    摺動抵抗材によって被覆されている、 請求項1から請求項4のいずれかに記載の磁着具。
  6. 【請求項6】前記摺動抵抗材がポリウレタンである、 請求項1から5のいずれかに記載の磁着具。
  7. 【請求項7】前記磁石が前面プレートの長さ方向に異な
    る磁極が交互に現れるように着磁されている、 請求項1から6のいずれかに記載の磁着具。
JP1997011525U 1997-12-16 1997-12-16 磁着具 Expired - Lifetime JP3049885U (ja)

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Cited By (5)

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JP2001146877A (ja) * 1999-11-22 2001-05-29 Sankyo Alum Ind Co Ltd 複層パネル付きサッシと複層パネル
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