JP3049773B2 - トラクタの伝動装置 - Google Patents

トラクタの伝動装置

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JP3049773B2 JP02404989A JP40498990A JP3049773B2 JP 3049773 B2 JP3049773 B2 JP 3049773B2 JP 02404989 A JP02404989 A JP 02404989A JP 40498990 A JP40498990 A JP 40498990A JP 3049773 B2 JP3049773 B2 JP 3049773B2
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二三男 黒岩
憲二 岩永
征典 今井
康弘 宮内
実 松岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トラクタの伝動装置
に関するものであり、エンジン及び走行装置や動力取出
軸等を前車軸ハウジング上方の空間や前後の空間部廻り
に集めることにより、高地上高でありながら小型低床形
態のトラクタを得るものである。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】変速
ギヤ等を有する伝動装置は、入力軸や変速軸等が左右方
向又は前後方向等に軸支されているために、伝動ケース
の上下厚さが増し、トラクタが高床となり易い。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、前輪軸29
よりも上方に大きく位置させた前車軸ハウジング18で
あって、エンジン1下縁と前車軸ハウジング18上縁間
の上下間隔Aで前車軸ハウジング18よりも前方に、
エンジン1及びエンジン1下縁から下方に突出する駆動
軸6を設け、前記の上下間隔から前車軸ハウジング
18の後面空間部B間に亘る上下に厚みのあるミッショ
ンケース7の前縁を、前車軸ハウジング18の後面に接
近させて設け、前記駆動軸6の駆動力をミッションケー
ス7入力軸2上下間隔部Aに位置させた略水平方
向で前車軸ハウジング18の前方から後方に配した連動
具38を介してミッションケース7へ連動し、ミッシ
ョンケース7の上下中間部から前方の前車軸ハウジング
18の上下幅内に向かって駆動軸32を略水平方向に突
出してなるトラクタの伝動装置の構成とする。
【0004】
【作用、及び発明の効果】エンジン1の駆動によって
下間隔部A前方に配設された駆動軸6から連動具38を
介して上下間隔部A後方に配設された入力軸2が駆動
動される。上下間隔部Aは、連動具38が通過するだけ
の空間で良いから、エンジン1下縁と前車軸ハウジング
18上縁間の距離を狭くでき、エンジン1の重心を下げ
たり、前車軸ハウジング18を上げることで最低地上高
を容易に高くすること等が可能となる。 また、入力軸2
の下方で前車軸ハウジング18後面空間部Bに配設され
るミッションケース7は、その下縁を前車軸ハウジング
18の下縁近傍まで下げていても最低地上高を守れるか
ら、ミッションケース7の上下方向厚みを上下間隔部A
から前車軸ハウジング18後面空間部Bに亘って大きく
取ることができる。
【0005】このように、エンジン1の駆動軸6から入
力軸2に亘って駆動力伝動する連動具38連動形態が、
ミッションケース7の厚さは大きくしながら上下間隔部
Aは狭くできることから低床形態のトラクタとすること
が、エンジン1及びミッションケース7を低位にして重
心位置を下げ、安定した構成とすることができる。
た、上下間隔部Aから前車軸ハウジング18の後面空間
部B間に亘る上下に厚みのあるミッションケース7の前
縁を、前車軸ハウジング18の後面に接近させて設け、
ミッションケース7の上下中間部から前方の前車軸ハウ
ジング18の上下幅内に向かって駆動軸32を略水平方
向に突出して動力伝動を図りながら、ミッションケース
7と前車軸ハウジング18部間を接続しているので、部
材間の強度は向上しながらミッションケース7の底面部
の壁から下方への軸突出がなく最低地上高を制限したり
する恐れがなく、高地上高の車体となる。
【0006】
【実施例】トラクタ車体は、左右一対の断面コ状の縦フ
レーム15間を横フレーム16で連結して一体構成と
し、前後部は高くし中間部を低くして、この縦フレーム
15の上面に沿ってフロア11を構成するようにフロア
ボードを敷設する。この縦フレーム15の前端部には、
アクスルブラケット17を連結して、上側にはエンジン
1を搭載し、下側には前車軸ハウジング18を装着する
(第9図、第10図)。
【0007】該縦フレーム15の前部には、前車軸ハウ
ジング18の後側に連接してミッションケース7を設
け、この上方にはステアリングポスト19を立設して、
上端のステアリングハンドル20の操作で、前車輪2
1、後車輪22等を操向連動する構成である。23はス
テアリングポスト19から前部のエンジン1上を覆うボ
ンネットである。又、縦フレーム15の後部には、後車
軸ハウジング24を設け、上方に操縦席10を支持して
いる。動力取出軸9を軸装する伝動ケース12はこの操
縦席10の下側に配置している。
【0008】縦フレーム15の断面コ状の内側後端部に
は、前後方向に沿ってリフトシリンダー25を設け、後
車軸ハウジング24の前側に横方向のリフト軸26回り
に上下回動自在のリフトアーム27を、このリフトシリ
ンダー25によって昇降するように連結し、このリフト
アーム27の後端にはヒッチ28を設けて作業機を連結
することができる。リフトアーム27は、前部を「形に
屈曲させて後車軸ハウジング24上側を経て後方へ延出
させている。
【0009】前車軸ハウジング18の左右両側端部に
は、操向自在の前輪軸29を軸装し、左右中央部にセン
タピボット30を有して、アクスルブラケット17下側
に取付けられたミッションケースとピボットブラケット
31とに支持され、このセンタピボット30の回りに前
車軸ハウジング18がローリング自在に設けられ、前車
輪21への連動は、センタピボット30上のピニオン軸
32を介して前車軸ハウジング18内の前輪差動装置3
3を連動して差動伝達する構成である。34は前輪差動
装置33によって連動される前車軸ハウジング18内の
車軸である。
【0010】後車軸ハウジング24の中央部には後輪差
動装置35が設けられて、前側のピニオン軸36から連
動して左右の車軸4を差動伝達する構成であり、この車
軸4から両端部の後輪軸37を連動する(第4図)。エ
ンジン1は、駆動軸6を下向きにして搭載され、後側の
ミッションケース7から上方へ向けて突出する入力軸2
との間を、ベルト38連動する構成である。39はこの
テンションプーリであり、駆動軸6の上位のプーリ40
と、入力軸2のプーリ41との間に水平状に掛け渡すベ
ルト38を張圧している(第9図、第10図)。
【0011】該駆動軸6の下位のプーリ42と、ミッシ
ョンケース7の前側に位置するオービットロール用の油
圧ポンプ43のポンプ軸44プーリ45との間に、ベル
ト46を掛け渡して、テンションプーリ83で張圧し連
動構成する。この油圧ポンプ43は該ポンプ軸44を下
向きにしてベルト46を、前記ベルト38よりも下位に
おいて張設する。
【0012】これらエンジン1の駆動軸6から各入力軸
2、ポンプ44に亘って、掛け渡す伝動ベルト38,
46は縦フレーム15、及び前車軸ブラケット17の高
さ内に張設するように構成している。ミッションケース
7は、前位から後位に亘って中央部に走行軸5を軸承
し、前端部には前車輪21を駆動する駆動軸であるピニ
オン軸32に連結し、後端部を連動軸47を介して、後
方の後車軸ハウジング24におけるピニオン軸36に連
結している。又、この走行軸5の左右一側には入力軸2
と、バック軸48を配設し、これと反対の側にはカウン
タ軸49と、変速軸3とを配設し、該走行軸5の上方に
位置して出力軸50を設け、これら各入力軸2と、バッ
ク軸48、カウンタ軸49、変速軸3、及び出力軸50
等は上下方向の軸心となるように林立されて軸受けされ
る(第1図、第2図)。
【0013】又、この一側部には前後方向の動力取出連
動軸51が該走行軸5と平行に設けられ、後端から自在
継手52や連動軸55等を経て後方伝動ケース12の変
速軸53に連動し、伝動ケース12は下部を前後に広く
上部を狭く形成し、ケース12内では、この変速軸53
に摺動して前後動する変速ギヤ13、及びこの変速軸5
3の上方に対向して、変速ギヤ13と噛合される連動ギ
ヤ14を有した動力取出軸9を軸承している(第3
図)。
【0014】この動力取出軸9は、リフトアーム27に
連結する作業機の伝動装置と連動するものである。54
は変速ギヤ13を変速するシフタ軸である。ミッション
ケース7の底部軸受部56は、ベアリングを嵌合する部
分が周部の底面部57よりも高く形成され、軸受部56
上にドレーンが溜り難い形態としている。又、各軸の上
端部を軸支する上蓋58がミッションケース7の上面開
口部に開閉すべくボルト等によって取付けられる。
【0015】伝動機構について、入力軸2はミッション
ケース7の外側において、プーリ41との間にクラッチ
59を有し、入力軸2とカウンタ軸49との間に副変速
ギヤ60,61を設け、又、入力軸2とバック軸48と
の間にバックギヤ62,63を設けて、この入力軸2上
の副変速ギヤ60、又はバックギヤ62のシフター64
操作によって変速しうる構成としている。カウンタ軸4
9と変速軸3との間には常時噛合の多段変速ギヤ65,
66が設けられ、この変速軸3の軸心部に沿って移動操
作しうる変速キー67の係合位置をいずれかの変速ギヤ
66の内周面の係合部に係合させることにより、この変
速キー67の係合された変速ギヤ66から変速軸3へ主
変速伝動回転して、この変速軸3の一側端と出力軸50
との間で噛合するギヤ68,69へ伝動し、出力軸50
からベベルギヤ70,71を経て駆動軸5や連動軸47
へ連動する。72はこの変速軸3の一側端部における主
変速シフターを内装するシフタケースで、上蓋58上に
取付けている。
【0016】又、動力取出連動軸51は、先端部をバッ
ク軸48と直交状に接近させて、ベベルギヤ73,74
で噛合連動し、このバック軸48のギヤ75と入力軸2
のギヤ76との常時噛合によって、入力軸2から、これ
らギヤ76,75、バック軸48、ベベルギヤ73,7
4等を経て動力取出連動軸51を伝動する構成としてい
る。
【0017】バックギヤ63は、62の噛合によって伝
動されて、常時噛合の主変速ギヤ65のいずれか低速側
の一つに連動し、変速キー67とこのバックギヤ63に
対向する変速ギヤ66との噛合によって、出力軸50側
へ逆転伝動するものである。ミッションケース7の左右
両側部には、一体成形の前後取付座77,78が形成さ
れ、対向するアクスルブラケット7や縦フレーム15、
横フレーム16等に重合させて、締付ボルト等で固定す
る。
【0018】79はカウンタ軸49上の副変速ギヤ61
に設けたオイル攪拌羽根、又80はバック軸48上のバ
ックギヤ63に設けたオイル攪拌羽根であり(第1
図)、更に例えば駆動軸6に一体回転するように取付け
るもよい。とくに駆動軸5とピニオン軸32との間を連
結するカップリング81にオイル攪拌羽根82を一体的
に取付けるもよい(第8図)。
【0019】前記駆動軸6と入力軸2及びポンプ軸44
との間に張設するベルト38,46のテンションプーリ
39,83の各テンションアーム84,85は、アクス
ルブラケット17に対して上下方向のアーム軸86の回
りに揺動自在で、ばね87,88と張圧ボルト89,9
0とを介して張圧される。91,92はこれらの張圧ボ
ルト89,90を挿通支持するパイプで、先端部には、
この張圧ボルト89,90に螺合させたナット93,9
4を係合させて、これらナット93,94の調節によっ
てばね87,88の圧力を調節することができる。各パ
イプ91,92はテンションアーム84,85に対して
回動自在に設けたパイプ受95,96に係止させている
(第6図、第7図)。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の実施例を示すものである。
【図1】ミッションケース部の側断面図である。
【図2】ミッションケース部の平面図である。
【図3】動力取出軸伝動ケース部の側断面図である。
【図4】後車軸ハウジング部の平断面図である。
【図5】後車軸ハウジング部の側断面図である。
【図6】ベルト伝動部の平面図である。
【図7】ベルト伝動部の側面図である。
【図8】ミッションケース内一部の斜面図である。
【図9】トラクタの側面図である。
【図10】トラクタの一部平面図である。
【符号の説明】 1 エンジン 2 入力軸 3 変速軸 6 駆動軸 7 ミッションケース 38 ベルト
フロントページの続き (72)発明者 宮内 康弘 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (72)発明者 松岡 実 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 審査官 仁木 浩 (56)参考文献 特開 平2−279424(JP,A) 特開 昭50−80603(JP,A) 特開 昭58−149813(JP,A) 特開 昭59−190564(JP,A) 実開 昭64−51531(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 17/00 - 17/36 B60K 5/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪軸29よりも上方に大きく位置させ
    た前車軸ハウジング18であって、エンジン1下縁と前
    車軸ハウジング18上縁間の上下間隔Aで前車軸ハウ
    ジング18よりも前方に、エンジン1及びエンジン1下
    縁から下方に突出する駆動軸6を設け、前記の上下間隔
    から前車軸ハウジング18の後面空間部B間に亘る
    上下に厚みのあるミッションケース7の前縁を、前車軸
    ハウジング18の後面に接近させて設け、前記駆動軸6
    の駆動力をミッションケース7入力軸2上下間隔
    部Aに位置させた略水平方向で前車軸ハウジング18の
    前方から後方に配した連動具38を介してミッションケ
    ース7へ連動し、ミッションケース7の上下中間部
    ら前方の前車軸ハウジング18の上下幅内に向かって駆
    動軸32を略水平方向に突出してなるトラクタの伝動装
    置。
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