JP3049736U - ビニールハウス用フィルム巻き上げ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】植物の栽培に必要な採光と通風とを共に満足さ
せるとともに、各種野菜、果物などに必要なビニールハ
ウスの換気または温度調節や湿度調整が自由に行うこと
ができるように、巻き上げパイプにフィルムシートを容
易に、かつ確実に締着固定できるビニールハウス用フィ
ルム巻き上げ装置およびそれに使用する巻き上げパイプ
を提供すること。 【解決手段】ビニールハウス用のアーチ状構造材を多数
並設し、これら多数のアーチ状構造材の天井部または肩
部が横通し部材によって連結されたアーチ状構造体にフ
ィルムシートを展張し、前記アーチ状構造体の谷部また
は棟部に展張されたフィルムシートを巻き上げるビニー
ルハウス用フィルム巻き上げ装置において、溝を備えた
巻き上げ用パイプに前記フィルムシートを被せ、該フィ
ルムシートの上から溝にフィルム止め具を押し込み固定
したことを特徴とするビニールハウス用フィルム巻き上
げ装置である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はビニールハウス内の換気または温度調節や湿度調整のためにハウス谷 部、棟部、または側部のフィルムシートを巻き上げるビニールハウス用フィルム 巻き上げ装置に係り、特に巻き上げパイプにフィルムシートを容易に、かつ確実 に締着固定できるビニールハウス用フィルム巻き上げ装置およびそれに使用する 巻き上げパイプに関する。

【０００２】

【従来技術】

近年、各種野菜、果物などの促成栽培が盛んに行なわれるようになり、ビニ ールハウスの必要性が一段と向上しており、このようなビニールハウス建設のた めに種々の現場における作業性の良い形態のものが考案されるようになった。 このようにビニールハウスに関して多くの改良が行われているが、植物の成育 に重要な要素となるビニールハウス内空気の微妙な温度調節や湿度調節のための ビニールハウス設備については極く限られたものに過ぎなかった。 例えば、ビニールハウスの妻面に設けた開口部にスライドドアを装備するには 、実開平４−７４９３９号公報により提案されたように、その開口部の上部にス ライドドア用懸架レールを配設し、また開口部の下部を除いた両側にはスライド ドア用Ｃ形レールを配設し、ビニールシートを定着した一対のスライドドアの上 部に各々前記懸架レールに懸架されるローラを設け、該各々の底面には前記左右 のレールに挿入支持される各スライド杆を左側、または右側に突出して設けたも のが知られている。

【０００３】 また、登録実用新案第３０１５３０１号公報に開示されたビニールハウス妻面 用窓装置は、外枠の上部材下縁に形成した弯曲縁に前記回転窓枠上部材上縁に形 成した弯曲縁を回動可能に装着し、該外枠の上部材と下部材の裏側に細溝により 形成された一対の突出縁にコ字状固定用金具の背部中央に形成された幅広深溝状 切欠きの突出両内縁を嵌着させ、該コ字状をした固定用金具の内側でビニールハ ウス妻面の妻柱を把持させた状態で該固定用金具両側面に穿設されたコ字形孔に 楔体を打ち込み、該固定用金具により前記外枠を前記妻柱に装着し、さらに該外 枠の両縦部材内側に固定した支持部材に一対の円弧状歯車を回動可能に設け、該 各円弧状歯車には回転窓枠の縦部材に一端部が回動可能に連結された２連のリン ク杆の他端部を固定したものである。

【０００４】 さらに、登録実用新案第３０３０３０４号公報に開示されたビニールハウス用 結露排水装置では、図７に示すように採光と通風とを共に満足させるために硬質 シート８と軟質シート６を定着したアーチ状ビニールハウスとなっている。これ はアーチ状構造材１を多数並設し、これら多数のアーチ状構造材１の天井部は図 示しない横通し部材によって連結され、そのアーチ状構造材１の肩部または側部 には結露水受けフレーム２が固定金具３によって固設されていて、上記アーチ状 構造材１の谷部には雨樋４が設けられており、上記軟質シート６の上部は支持フ レーム５に波形線材９によって定着され、軟質シート６の下端は換気のために巻 き上げ管７に巻かれている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、実開平４−７４９３９号公報により提案されたビニールハウス の妻面に設けた開口部のスライドドアでは、トラクタや耕耘機などの出入りには 都合が良いが、微妙な調節が必要なビニールハウスの換気または温度調節や湿度 調整には適さないばかりか、植物の促成栽培に悪影響を及ぼしかねない。 また、登録実用新案第３０１５３０１号公報に開示されたビニールハウス妻面 用窓装置は、冷気や降雪などによって阻害されることなしにビニールハウス内空 気の微妙な温度調節や湿度調節が自由に行うことができるが、コストが嵩むため にあまり普及されていない。

【０００６】 さらに、登録実用新案第３０３０３０４号公報に示された軟質シートの巻き上 げでは、促成栽培の各種野菜、果物などに必要なビニールハウス内の換気または 温度調節や湿度調整には非常に適しているが、巻き上げ用管７に軟質シート６を 取り付ける作業に時間がかかり、また巻き上げの際に巻き上げ用管７と軟質シー ト６とが滑り巻き取りむらや、巻き上げ管の蛇行が起きやすかった。

【０００７】 しかも、最近のビニールハウスではハウス内の透過光量を一層増大するために ポリオレフィン系フィルムを使用することが多いが、このポリオレフィン系フィ ルムは日光の透過光量が多く、アーチ状構造材中間部の止めバンドも必要でない 長所がある反面、ポリオレフィン系フィルムを使用した場合には、伸縮性があま りよくないためにフィルムの固定が悪いとフィルムの巻き上げ部分付近にしわが 生じ、これにより日光の透過光量が減少してしまうという問題が生じている。

【０００８】 本考案は上記の事情に鑑みてなされたものであり、植物の栽培に必要な採光と 通風とを共に満足させるとともに、各種野菜、果物などに必要なビニールハウス 内の換気または温度調節や湿度調整が自由に行うことができるように、巻き上げ パイプにフィルムシートを容易に、かつ確実に締着固定できるビニールハウス用 フィルム巻き上げ装置およびそれに使用する巻き上げパイプを提供することを目 的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記の目的を達成するために、ビニールハウス用のアーチ状構造材を 多数並設し、これら多数のアーチ状構造材の天井部または肩部が横通し部材によ って連結されたアーチ状構造体にフィルムシートを展張し、前記アーチ状構造体 の谷部または棟部に展張されたフィルムシートを巻き上げるビニールハウス用フ ィルム巻き上げ装置において、溝を備えた巻き上げ用パイプに前記フィルムシー トを被せ、該フィルムシートの上から溝にフィルム止め具を押し込み固定したこ とを特徴とし、また、ビニールハウス用のアーチ状構造材を多数並設し、これら 多数のアーチ状構造材の天井部または肩部が横通し部材によって連結されたアー チ状構造体にフィルムシートを展張し、前記アーチ状構造体の谷部または棟部に 展張されたフィルムシートを巻き上げるビニールハウス用フィルム巻き上げ装置 において、溝を備えた巻き上げ用パイプに前記フィルムシートを被せ、該フィル ムシートの上から溝に弾性体のフィルム止め具を押し込み固定し、さらにその上 からパッカによって締着したことを特徴としている。

【００１０】 ビニールハウス用のアーチ状構造材を多数並設し、これら多数のアーチ状構造 材の天井部または肩部が横通し部材によって連結されたアーチ状構造体にフィル ムシートを展張し、前記アーチ状構造体の谷部または棟部に展張されたフィルム シートを巻き上げるビニールハウス用フィルム巻き上げ装置において、溝を備え た巻き上げ用パイプに前記フィルムシートを被せ、該フィルムシートの上から溝 に膨出縁を有するフィルム止めパッカの該膨出縁を押し込み固定したことを特徴 とし、また、ビニールハウス用のアーチ状構造材を多数並設し、これら多数のア ーチ状構造材の天井部または肩部が横通し部材によって連結されたアーチ状構造 体にフィルムシートを展張し、前記アーチ状構造体の谷部または棟部に展張され たフィルムシートを巻き上げるビニールハウス用フィルム巻き上げ装置において 、溝を備えた巻き上げ用パイプに前記フィルムシートを被せ、該フィルムシート の上から溝に両端部を発泡樹脂にて被覆した針金製クリップの一側両端部を押し 込み固定したことを特徴としている。 さらに、溝を備えた巻き上げ用パイプの一端は押し潰して他の溝を備えたパイ プ端部に嵌着可能に形成したことを特徴としているる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の実施の形態について説明すると、ビニールハウス用のアーチ状 構造材を多数並設し、これら多数のアーチ状構造材の天井部または肩部が横通し 部材によって連結されたアーチ状構造体にフィルムシートを展張して形成したビ ニールハウスの谷部または棟部にフィルム巻き上げ装置を取り付ける際は、溝を 備えた巻き上げ用パイプにそのアーチ状構造体の谷部または棟部に展張されたフ ィルムシートの裾部を被せ、その被せたフィルムシートの上からパイプの溝にゴ ムなどの弾性体からなるフィルム止め具を押し込みフィルムシートを巻き上げ用 パイプに固定した後、さらにその上からパッカによってフィルムシートの裾部と 巻き上げ用パイプを確実に締着した上で、巻き上げ用パイプの側方に配置された フィルムシート巻上機によって巻き上げ用パイプを回転させることによってフィ ルムシートを適宜巻き上げて各種野菜、果物などに必要なビニールハウス内の換 気または温度調節や湿度調整を行う。

【００１２】 また、フィルムシートを巻き上げ用パイプに固定する際は、膨出縁を有するフ ィルム止めパッカを使用して、溝を備えた巻き上げ用パイプに前記フィルムシー トの裾部を被せ、そのフィルムシートの上からパイプの溝に膨出縁を有するフィ ルム止めパッカの膨出縁を押し込みフィルムシートの裾部を巻き上げ用パイプに 確実に固定できる。さらにフィルムシートを巻き上げ用パイプに固定する際は、 針金製クリップを使用して、溝を備えた巻き上げ用パイプに前記フィルムシート の裾部を被せ、そのフィルムシートの上から溝に両端部を発泡樹脂にて被覆した 針金製クリップの一側両端部を押し込みフィルムシートの裾部を巻き上げ用パイ プに確実に固定できる。 上記のように、フィルムシートの裾部を巻き上げ用パイプに確実に固定できる から、巻き上げの際に巻き上げ用パイプとフィルムシートとが滑って巻き取りむ らや、巻き上げパイプの蛇行が起きることがない。 さらに、溝を備えた巻き上げ用パイプはその一端が押し潰して他の溝を備えた パイプ端部に嵌着可能に形成されているから、自由に連結して使用することがで きる。

【００１３】

【実施例】

次に、本考案に係るビニールハウス用フィルム巻き上げ装置の実施例について 図面を参照して説明すると、図１は第１実施例の斜視図、図２は第２実施例の斜 視図、図３は第３実施例に用いるクリップの斜視図、図４は第４実施例の斜視図 である。 図１に示した第１実施例は、フィルムシートを展張したアーチ状構造体からな るハウスの谷部または棟部に展張されたフィルムシートの裾部Ａを巻き上げるた めに、長手方向の一側に円弧状の溝１１を形成した巻き上げ用パイプ１２にビニ ールハウス用のフィルムシート１３の裾部Ａを被せ、そのフィルムシート１３の 上から前記溝１１にゴムなどの弾性体からなる丸棒状のフィルム止め具１４を押 し込み固定し、さらにその上からパッカ１５によって締着して前記フィルムシー トの裾部Ａを巻き上げ用パイプ１２に固定したものである。 そして、この巻き上げ用パイプ１２を図示しないシート巻き上げ機によって裾 部Ａを巻き上げ、ビニールハウス内の換気または温度調節や湿度調整を自由に行 うことができる。

【００１４】 図２に示した第２実施例は、同様にフィルムシートの裾部Ａを巻き上げるため に、長手方向の一側に円弧状の溝１１を形成した巻き上げ用パイプ１２に前記フ ィルムシート１３の裾部Ａを被せ、そのフィルムシート１３の上から前記溝１１ に一縁に膨出縁１６Ａを有するフィルム止めパッカ１６の膨出縁１６Ａを押し込 み固定して前記フィルムシートの裾部Ａを巻き上げ用パイプ１２に固定したもの である。

【００１５】 また、図３に示した第３実施例に用いる針金製クリップ１７は、１本の針金を 折り曲げてほぼＣ字形にし、その平行する両側部を立ち上げて立ち上げ部１８と し、その両端部１９および立ち上げ部１８を発泡樹脂にて被覆したものである。 さらに、図４に示した第３実施例は、この針金製クリップ１７を使用してフィ ルムシートの裾部Ａを巻き上げ用パイプ１２に固定したものであり、長手方向の 一側に円弧状の溝１１を形成した巻き上げ用パイプ１２に前記フィルムシート１ ３を被せ、そのフィルムシート１３の上から前記溝１１にクリップ１７の発泡樹 脂にて被覆した両端部１９を押し込み固定するものである。

【００１６】 したがって、これらの実施例によれば、ハウスに展張された軟質フィルムシー トやポリオレフィン系フィルムなどの裾部Ａを巻き上げ用パイプ１２に確実に固 定できるから、巻き上げ機による巻き上げの際にフィルムの巻き上げ部分付近に しわが発生せず、さらに巻き上げ用パイプ１２とフィルムシートの裾部Ａとが滑 って巻き取りむらや、巻き上げパイプの蛇行が起きることがない。

【００１７】 さらに、図５および図６に示したように、溝１１を備えた巻き上げ用パイプ１ ２の一端１２Ａは押し潰して他の溝を備えたパイプの端部２０に嵌着可能に形成 されているから、容易に連結して任意の長さの巻き上げ用パイプ１２を簡単につ くることができ、しかもパイプ１２の溝１１が直線状になり、ずれることがなく 、その上パイプ１２の連結にはパイプジョイントなどの接続部品やかしめ作業な どは一切不要である。

【００１８】

【考案の効果】

上述した本考案によれば、ビニールハウスの谷部または棟部にフィルム巻き上 げ装置を取り付ける際に、溝を備えた巻き上げ用パイプにそのアーチ状構造体の 谷部または棟部に展張されたフィルムシートの裾部を被せ、その被せたフィルム シートの上からパイプの溝にゴムなどの弾性体からなるフィルム止め具を押し込 みフィルムシートを巻き上げ用パイプに固定し、さらにその上からパッカによっ てフィルムシートの裾部と巻き上げ用パイプを確実に締着したから、フィルムシ ート巻き上げ機によって巻き上げ用パイプを回転させることによってフィルムシ ートを適宜巻き上げて各種野菜、果物などに必要なビニールハウス内の換気また は微妙な温度調節や湿度調整を行うことができる。

【００１９】 また、フィルムシートを巻き上げ用パイプに固定する際に、膨出縁を有するフ ィルム止めパッカを使用しているから、溝を備えた巻き上げ用パイプに前記フィ ルムシートの裾部を被せ、そのフィルムシートの上からパイプの溝に膨出縁を有 するフィルム止めパッカの膨出縁を押し込みフィルムシートの裾部を巻き上げ用 パイプに確実に固定でき、また針金製クリップを使用しているから、溝を備えた 巻き上げ用パイプに前記フィルムシートの裾部を被せ、そのフィルムシートの上 から溝に両端部を発泡樹脂にて被覆した針金製クリップの一側両端部を押し込み フィルムシートの裾部を巻き上げ用パイプに確実に固定できる。

【００２０】 したがって、本考案によればフィルムシートを巻き上げ用パイプに確実に固定 できるから、巻き上げの際に巻き上げ用パイプとフィルムシートとが滑って巻き 取りむらや、巻き上げパイプの蛇行が起きることがない効果がある。 しかも、最近のビニールハウスで多く使用されているポリオレフィン系フィル ムは、伸縮性があまりよくないが、本考案によればフィルムシートを巻き上げ用 パイプに確実に安定して固定できるから、フィルムの巻き上げ部分付近にしわが 発生せず、かつ巻き取りむらも発生しないから日光の透過光量の減少を完全に防 止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例の斜視図である。

【図２】本考案の第２実施例の斜視図である。

【図３】本考案の第３実施例に用いるクリップの斜視図
である。

【図４】本考案の第４実施例の斜視図である。

【図５】本実施例の巻き上げ用パイプの分解斜視図であ
る。

【図６】本実施例の巻き上げ用パイプの斜視図である。

【図７】従来例の斜視図である。

【符号の説明】

１１ 溝 １２ 巻き上げ用パイプ １２Ａ 押し潰した端部 １３ フィルムシート １４ フィルム止め具 １５ パッカ １６ パッカ １６Ａ 膨出縁 １７ クリップ １８ 立ち上げ部 １９ 両端部 ２０ 端部 Ａ 裾部

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ビニールハウス用のアーチ状構造材を多
   数並設し、これら多数のアーチ状構造材の天井部または
   肩部が横通し部材によって連結されたアーチ状構造体に
   フィルムシートを展張し、前記アーチ状構造体の谷部ま
   たは棟部に展張されたフィルムシートを巻き上げるビニ
   ールハウス用フィルム巻き上げ装置において、溝を備え
   た巻き上げ用パイプに前記フィルムシートを被せ、該フ
   ィルムシートの上から溝にフィルム止め具を押し込み固
   定したことを特徴とするビニールハウス用フィルム巻き
   上げ装置。
2. 【請求項２】 ビニールハウス用のアーチ状構造材を多
   数並設し、これら多数のアーチ状構造材の天井部または
   肩部が横通し部材によって連結されたアーチ状構造体に
   フィルムシートを展張し、前記アーチ状構造体の谷部ま
   たは棟部に展張されたフィルムシートを巻き上げるビニ
   ールハウス用フィルム巻き上げ装置において、溝を備え
   た巻き上げ用パイプに前記フィルムシートを被せ、該フ
   ィルムシートの上から溝に弾性体のフィルム止め具を押
   し込み固定し、さらにその上からパッカによって締着し
   たことを特徴とするビニールハウス用フィルム巻き上げ
   装置。
3. 【請求項３】 ビニールハウス用のアーチ状構造材を多
   数並設し、これら多数のアーチ状構造材の天井部または
   肩部が横通し部材によって連結されたアーチ状構造体に
   フィルムシートを展張し、前記アーチ状構造体の谷部ま
   たは棟部に展張されたフィルムシートを巻き上げるビニ
   ールハウス用フィルム巻き上げ装置において、溝を備え
   た巻き上げ用パイプに前記フィルムシートを被せ、該フ
   ィルムシートの上から溝に膨出縁を有するフィルム止め
   パッカの該膨出縁を押し込み固定したことを特徴とする
   ビニールハウス用フィルム巻き上げ装置。
4. 【請求項４】 ビニールハウス用のアーチ状構造材を多
   数並設し、これら多数のアーチ状構造材の天井部または
   肩部が横通し部材によって連結されたアーチ状構造体に
   フィルムシートを展張し、前記アーチ状構造体の谷部ま
   たは棟部に展張されたフィルムシートを巻き上げるビニ
   ールハウス用フィルム巻き上げ装置において、溝を備え
   た巻き上げ用パイプに前記フィルムシートを被せ、該フ
   ィルムシートの上から溝に両端部を発泡樹脂にて被覆し
   た針金製クリップの一側両端部を押し込み固定したこと
   を特徴とするビニールハウス用フィルム巻き上げ装置。
5. 【請求項５】 溝を備えた巻き上げ用パイプの一端は押
   し潰して他の溝を備えたパイプ端部に嵌着可能に形成し
   たことを特徴とするビニールハウス用フィルム巻き上げ
   パイプ。