JP3049489B2 - 加熱処理済冷凍麺 - Google Patents

加熱処理済冷凍麺

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JP3049489B2
JP3049489B2 JP9114476A JP11447697A JP3049489B2 JP 3049489 B2 JP3049489 B2 JP 3049489B2 JP 9114476 A JP9114476 A JP 9114476A JP 11447697 A JP11447697 A JP 11447697A JP 3049489 B2 JP3049489 B2 JP 3049489B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、饂飩,スパゲティー,
蕎麦,中華麺等の麺類を加熱処理した加熱処理済冷凍麺
に関する。
【0002】
【従来の技術】饂飩,スパゲティー,蕎麦,中華麺等の
麺類の中には加熱処理された後に急速冷凍されて家庭等
で解凍するだけの調理で食べられる加熱処理済冷凍麺が
ある。この種の加熱処理済冷凍麺には麺の乳化作用,酸
化防止作用を促進させると共に解凍のため茹でた際に麺
同士が解れる剥離作用を促進させるために剥離作用促進
物質が含有されている。しかし、従来の加熱処理済冷凍
麺は麺を製造する段階で小麦粉等の原料に剥離作用促進
物質を投入し小麦粉等の原料に練り込んで麺を製造して
いるため剥離作用促進物質は主に麺の内部に混入されて
おり、前記剥離作用を十分発揮させることができないと
いう不具合がある。このため、家庭等で加熱処理済冷凍
麺を解凍するため茹でる場合は箸等で麺を解す必要があ
ると共に麺が解れにくいので麺を茹でる時間が長くなり
調理時間が長くなるという不具合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記不具合
を解消すべく発明されたものであり、製麺機等により製
造された凹部と貫通孔を有する麺の表面にプルランをコ
ーティングすることにより、このプルランの剥離作用を
最大限発揮させて調理時間を短くすることができる加熱
処理済冷凍麺を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
茹でた麺の表面にプルランがコーティングされている冷
凍麺であって、この冷凍麺によって形成された冷凍麺塊
に設けられた凹部と、この凹部に前記冷凍麺塊を貫通す
るように形成された貫通孔と、を有してなることを特徴
としている。
【0005】
【発明の実施の形態】図1乃至図4には本発明の加熱処
理済冷凍麺の一実施例が示されている。なお、実施例で
は加熱処理済冷凍麺の一例として饂飩を用いて本発明を
説明する。加熱処理済冷凍饂飩10を製造するには、製
麺機12によって薄い塩水を入れた小麦粉をよくこねて
饂飩生地を作り、饂飩生地を所定時間寝かせた後に饂飩
生地を薄く伸ばしてから裁断装置で饂飩生地を糸状に裁
断して饂飩麺14を製造する。次に、この饂飩麺14を
ベルトコンベア16で麺茹で機18に搬送して熱湯で茹
でた後、饂飩麺14を水に漬けて冷やし、水切りを行
う。そして、饂飩麺14をベルトコンベア20で搬送し
て計量分割機22で袋詰めする一人前の分量となるよう
に饂飩麺14を小分けして冷凍麺塊としての饂飩玉23
を形成すると共に饂飩玉23に凹部としてのU字状の溝
23Aと貫通孔29を形成する。次に、一人前の分量に
小分けされた饂飩玉23をベルトコンベア24で搬送す
る途中で噴霧器26を介してシュークロースや澱粉加水
分解物等、多くの糖が原料となるプルラン28を前記饂
飩玉23に噴霧することにより、饂飩麺14の表面にプ
ルラン28をコーティングする。最後に、前記饂飩玉2
3を急速冷凍させた後に袋詰めして、出荷する。なお、
前記プルラン28はマルトトリオースがα−1、6結合
でつながった形の水溶性の多糖類であり食品の増粘、結
着、水溶性フィルム等に使用されているものであるが麺
類にコーティングすることにより酸化が防止され冷凍し
た場合の冷凍変性も防止できるものである。また、プル
ラン28は水溶性であるため冷凍した麺玉を湯の中に投
入するとダンゴ状態の麺玉は10秒程度でバラバラにな
る。
【0006】次に、第1実施例の作用について説明す
る。消費者が家庭等で前記加熱処理済冷凍饂飩10を解
凍する場合は熱湯に饂飩玉23を入れる。すると饂飩玉
23を形成する饂飩麺14の表面にはプルラン28がコ
ーティングされているので、プルラン28の剥離作用に
より饂飩麺14同士が互いに解れ、バラける作用により
絡み合っている饂飩麺14は熱湯の中で数秒間で解れ
る。しかも、前記饂飩玉23に形成された溝23Aに対
応する饂飩玉23の中央部には貫通孔29が1個形成さ
れているため、プルラン28は貫通孔29の内周面に対
応する饂飩麺14にもコーティングされることになる。
この結果、プルラン28がコーティングされた表面積が
さらに大きくなり、また、饂飩玉23には溝23Aの他
に貫通孔29が形成されているため湯の通りが良く、よ
り速くバラバラに解れるので饂飩麺14の火が通り易く
なる。従って、熱湯に入れた饂飩麺14を箸等を用いて
解す必要がなく、また、饂飩麺14は熱湯の中で迅速に
解れるので饂飩麺14の火の通りが早く饂飩麺14の解
凍時間を従来の解凍時間の約1/3に短縮することがで
きる。しかも、前記饂飩玉23には溝23A及び貫通孔
29が形成されているため湯の通りが良く、しかもプル
ラン28がコーティングされた表面積が大きくなるので
解凍時間の短縮をより図ることができる。この結果、前
記加熱処理済冷凍饂飩10の解凍調理を簡単かつ迅速に
行うことができる。また、前記饂飩玉23には溝23A
が形成されているので、調理しようとする分量が多過ぎ
る場合は前記饂飩玉23を溝23Aで割ることができる
ので便利である。
【0007】なお、前記饂飩玉23に形成する溝23A
は図1に示すU字形状に限定されるものではなく、図5
及び図6に示すようにすり鉢状に形成してもよいし、図
7に示すようにU字形状の溝23Aを3個設けてもよい
し、あるいは図8に示すようにすり鉢状の溝23Aを3
個設けるようにしてもよい。
【0008】なお、饂飩玉23に貫通孔29を形成する
段階としては第1実施例で説明した加熱処理済冷凍麺の
製造方法の溝23Aを形成する前工程あるいは後工程の
どちらでもよい。
【0009】図9には他の加熱処理済冷凍麺の製造方法
が示されている。なお、先の実施例と同一の構成は同一
の符号を用いてその説明を省略する。図9に示すよう
に、製麺機12で製造され麺茹で機18で茹でられた饂
飩麺14をベルトコンベア20で計量分割機22に搬送
する途中で噴霧器26を介してプルラン28を饂飩麺1
4の表面にコーティングする。そして、饂飩麺14を計
量分割機22で袋詰めする一人前の分量となるように饂
飩麺14を小分けして饂飩玉23を製造する。最後に、
前記饂飩玉23を急速冷凍させた後に饂飩玉23を袋詰
めして、出荷する。なお、他の構成及び他の作用は先の
実施例と同一なのでその説明を省略する。
【0010】なお、実施例では饂飩玉23,32を熱湯
に入れて解凍したが、電子レンジを使用して解凍しても
よい。この場合も饂飩麺14の表面にコーティングされ
ているプルラン28の剥離作用により饂飩麺14が早く
解れるので解凍時間を短くすることができる。また、貫
通孔29が形成されているため電子レンジのレンジ波が
貫通孔29を通りしかも貫通孔29を設けたことにより
饂飩玉23の表面積が大きいので解凍時間を短くするこ
とができる。
【0011】また、実施例では噴霧器26を用いて饂飩
麺14にの表面にプルラン28をコーティングしたが、
例えばプルラン28を容器に入れて、その容器に茹でた
饂飩麺14あるいは饂飩玉23,32を漬けることによ
り饂飩麺14の表面にプルラン28をコーティングする
ようにしてもよい。なお、実施例では饂飩玉23の一面
に溝23Aを形成したが、一面と反対側の他面に溝23
Aを形成してもよいし、あるいは一面と他面の両面に溝
23Aを形成してもよい。また、貫通孔29の数は1個
でも1個以上でもよいことは勿論である。なお、実施例
では饂飩を用いて本発明を説明したが、饂飩に限定され
るものではなくマカロニ,スパゲティー,蕎麦,中華麺
等の他の麺類でもよいことは勿論である。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明の加熱処理済
冷凍麺は、麺の表面にプルランがコーティングされると
共に麺で形成された冷凍麺塊には凹部が形成され、この
凹部に対応して冷凍麺塊を貫通する貫通孔が形成されて
いるので、プルランの剥離作用を最大限発揮させること
ができ、解凍調理を迅速かつ簡単にできるという優れた
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の加熱処理済冷凍麺の側面
図である。
【図2】本発明に係る実施例の加熱処理済冷凍麺の断面
図である。
【図3】本発明に係る実施例の加熱処理済冷凍麺の平面
図である。
【図4】本発明に係る実施例の加熱処理済冷凍麺の製造
方法の概略説明図である。
【図5】本発明に係る実施例の他の例を示す加熱処理済
冷凍麺の側面図である。
【図6】本発明に係る実施例の他の例を示す加熱処理済
冷凍麺の断面図である。
【図7】本発明に係る実施例の他の例を示す加熱処理済
冷凍麺の断面図である。
【図8】本発明に係る実施例の他の例を示す加熱処理済
冷凍麺の断面図である。
【図9】本発明に係る実施例の加熱処理済冷凍麺の他の
製造方法の概略説明図である。
【符号の説明】
10・・・加熱処理済冷凍饂飩 14・・・饂飩麺 23・・・饂飩玉 23A・・溝 28・・・プルラン 29・・・貫通孔 30・・・加熱処理済冷凍饂飩 32・・・饂飩玉

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茹でた麺の表面にプルランがコーティン
    グされている冷凍麺であって、この冷凍麺によって形成
    された冷凍麺塊に設けられた凹部と、この凹部に前記冷
    凍麺を貫通するように形成された貫通孔と、を有して
    なることを特徴とする加熱処理済冷凍麺。
JP9114476A 1996-12-19 1997-04-16 加熱処理済冷凍麺 Expired - Lifetime JP3049489B2 (ja)

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JP9114476A JP3049489B2 (ja) 1996-12-19 1997-04-16 加熱処理済冷凍麺

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JP35444996 1996-12-19
JP8-354449 1996-12-19
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JP5864947B2 (ja) * 2011-08-04 2016-02-17 テーブルマーク株式会社 電子レンジによる加熱ムラの少ない冷凍麺塊
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