JP3049422U - Ｎｃ旋盤における端面溝削り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 後工程としてワークへの旋盤加工（例えば、
孔開け）が必要な場合にもそのまま旋盤からワークを取
り外すことなく、当該旋盤における一連の工程として加
工作業ができＮＣ旋盤における端面溝削り装置を供する
ことである。 【解決手段】 ワークを主軸に固定するワーク固定手段
と回転バイトを回転駆動させるドライブユニットと前記
主軸を回転しながら前記回転バイトを前記主軸の径方向
に進退させるコントロール部とを備えたＮＣ旋盤におけ
る端面溝削り装置において、前記コントロール部は、前
記主軸の回転速度及び回転角度並びに前記回転バイトの
進退の速度及び距離を相互に調節して前記回転バイトを
前記主軸に対して曲線状に移動させるようにしたＮＣ旋
盤における端面溝削り装置である。

Description

【考案の詳細な説明】 【考案の属する技術分野】

【０００１】 この考案はＮＣ旋盤における端面溝削り装置に関するものであり、特に、ワー クの端面に周縁が曲線状の溝部を削る値打ち関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ワークの端面に、周縁が曲線状の溝部を削る場合、フライス装置に頼ら ざるを得なかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、この場合において、後工程としてワークへの旋盤加工（例えば 、孔開け）が必要なとき、ワークをフライス盤から外して旋盤に設置しなければ ならず、この結果、ワークの芯出しに手間がかかるとともにワークの加工作業の 作業能率を向上させにくいという不都合を有した。

【０００４】 この考案の課題はこれらの不都合を解消することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記課題を達成するために、この考案に係るＮＣ旋盤における端面溝削り装置 においては、ワークを主軸に固定するワーク固定手段と回転バイトを回転駆動さ せるドライブユニットと前記主軸を回転しながら前記回転バイトを前記主軸の径 方向に進退させるコントロール部とを備えたＮＣ旋盤における端面溝削り装置に おいて、前記コントロール部は、前記主軸の回転速度及び回転角度並びに前記回 転バイトの進退の速度及び距離を相互に調節して前記回転バイトを前記主軸に対 して曲線状に移動させるようにしたため、前記コントロール部において、前記主 軸の回転速度及び回転角度並びに前記回転バイトの進退の速度及び距離を相互に 調節すれば、前記主軸に固定されたワークの端面に周縁が曲線状の溝部を、その 周縁の曲率を自由に調節しながら削ることができるものである。

【０００６】

【考案の実施の説明】

図１はこの考案に係るＮＣ旋盤における端面溝削り装置の斜視図、図２は同端 面溝削り装置の作動状態の斜視図、図３は同端面削り工程の説明図である。

【０００７】 図１において、ＭはＮＣ旋盤における端面溝削り装置、１はこの装置Ｍにおけ るＮＣ旋盤、11はこのＮＣ旋盤１のチャック（この発明の「ワーク固定手段」に 相当する）である。このチャック11はワークＷを主軸（ＮＣ旋盤の主軸）に軸心 を一致させた状態で固定するためのものである。なお、ワークＷは円柱体状をし ている。

【０００８】 次に、図１および図２において、２はドライブユニットであり、タレット形刃 物台３に設置されている。このドライブユニット２はドライブ部21と回転バイト 22とから構成される。なお、Ｃは前記ＮＣ旋盤の主軸の作動を制御するとともに 前記回転バイト22の作動を制御するコントロール部である。

【０００９】 このコントロール部Ｃに従い、このドライブユニット２はドライブ21によって 回転バイト22を回転させ（軸心の周囲に）、タレット形刃物台３をワークＷの径 方向へ進退させれば、回転バイト22の先端刃部によってワークＷの端面に溝部５ を形成することができる。

【００１０】 このとき、図３からも明確なように、前記コントロール部Ｃに従って、前記旋 盤１の主軸をゆっくり回転させれば、相対的にみて、ドライプユニット２はワー クＷの端面に対して曲線を描いて移動するため、回転バイト22の先端刃部はワー クＷの端面にその周縁が曲線状の溝部５を削ることができる。

【００１１】 この場合、前記コントロール部Ｃにおいて、前記旋盤１の主軸の回転速度およ び回転角度並びに前記ドライブユニット（回転バイト22）20の進退の速度及び距 離を互いに調節することによってあらゆる曲率をした、周縁が曲線状の溝部５を 削ることができるものである。

【００１２】

【考案の効果】

この考案に係るＮＣ旋盤における端面溝削り装置は、ワークを主軸に固定する ワーク固定手段と回転バイトを回転駆動させるドライブユニットと前記主軸を回 転しながら前記回転バイトを前記主軸の径方向に進退させるコントロール部とを 備えたＮＣ旋盤における端面溝削り装置において、前記コントロール部は、前記 主軸の回転速度及び回転角度並びに前記回転バイトの進退の速度及び距離を相互 に調節して前記回転バイトを前記主軸に対して曲線状に移動させるようにしたた め、前記コントロール部において、前記主軸の回転速度及び回転角度並びに前記 回転バイトの進退の速度及び距離を相互に調節すれば、前記主軸に固定されたワ ークの端面に周縁が曲線状の溝部を、その周縁の曲率を自由に調節しながら削る ことができるものである。

【００１３】 よって、この考案に係るＮＣ旋盤における端面溝削り装置を使用すれば、フラ イス盤を使用しなくてもＮＣ旋盤によって、ワークの端面に、周縁が曲線状の溝 部を削ることができるため、後工程としてワークへの旋盤加工（例えば、孔開け ）が必要な場合にもそのまま旋盤からワークを取り外すことなく、当該旋盤にお ける一連の工程として加工作業ができる結果、従来必要としたワークの芯出し作 業が不要となるとともにワークの加工作業の作業能率を向上させることができる ものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係るＮＣ旋盤における端面溝削り装
置の斜視図である。

【図２】この考案に係る端面溝削り装置の作動状態の斜
視図である。

【図３】同削り工程の説明図である。

【符号の説明】

Ｃ … コントロール部 Ｍ … ＮＣ旋盤における端面溝削り装置 Ｗ … ワーク １ … ＮＣ旋盤 11 … チャック（固定手段） ２ … ドライブユニット 22 … 回転バイト ５ … 溝部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ワークを主軸に固定するワーク固定手段
   と回転バイトを回転駆動させるドライブユニットと前記
   主軸を回転しながら前記回転バイトを前記主軸の径方向
   に進退させるコントロール部とを備えたＮＣ旋盤におけ
   る端面溝削り装置において、前記コントロール部は、前
   記主軸の回転速度及び回転角度並びに前記回転バイトの
   進退の速度及び距離を相互に調節して前記回転バイトを
   前記主軸に対して曲線状に移動させるようにしたことを
   特徴としたＮＣ旋盤における端面溝削り装置。