JP3049211U - 無線電話機用の着信報知機能付装身具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】無線電話のピーピーという着信音を小さくし受
信手段と検波手段を併有している装身具で着信を確認す
る。 【構成】無線電話機とは独立した、無線電話機の着信報
知装置において、無線電話機が自機に対する基地局から
呼出信号に応じて送出する応答信号を含む特定信号周波
数帯の電波及び音声信号を含む特定周波数帯の電波を受
信する受信手段と、前記電波受信の有無を検出し電界の
変化に応じた電圧を出力する検波手段とを併有し、該検
波手段が連結した合成樹脂製棒状体の一部を削設した
り、フィルムを巻着したりして、屈折率及び又は乱反射
を惹起させるようにして点滅信号に変化さすことで、無
線電話機の着信報知機能を付与する装身具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は無線電話の周辺設備として無線電話機用の着信報知機能付装身具に関 する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、無線電話、特に携帯用無線電話が普及しつつあるが、一般的にはこれら の携帯用務線電話は基地局より電送された信号を受信したとき自動的に一つの高 周波信号（応答信号）基地局に発信して双方向通信を行うものであり、待機状態 においては、応答信号の発信は行われていない。上記無線電話では、例えば、自 動車内で使用する場合には片手で運転しながら通話しなければならないため危険 を招く恐れがあるので、この問題解決のために受話器を保持することなく通話が できる装置（例えば、無線電話用車内通話装置）が考案されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記のような無線電話用車内通話装置では待機状態の無線電話 に電話がかかってきた時に装置の電源を開ける際の不便さや危険を避けるために 音声増幅回路及びスピーカーが発する音量を大きくしてあるので運転者に取って 不快感をもたらすという問題点があった。又特に携帯電話の場合、会議中や映画 館等の公共の場所での呼出音は耳障りであるという問題点があり、更に工事現場 等で携帯用無線電話を使用する際に呼出音が聞こえないという不都合があった。 本考案は、上記問題点及び不都合の解決のためになされたものであり、無線電話 が使用中であるか否かによって動作を決定するために、身につけている時計、キ ーホルダー、携帯電話のベルト部、腕輪、ネックレス、又はボールペンのキャッ プに着信報知機能を付与することで、上記課題を解決せんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

無線電話機とは独立した、無線電話機用の着信報知装置において、無線電話機 が自機に対する基地局からの呼出信号に応じて送出する応答信号を含む特定周波 数帯の電波を受信する受信手段と、前記電波受信の有無を検出し電界の変化に応 じた電圧を出力する検波手段とを併有し、該検波手段が合成樹脂製棒状帯を通じ て屈折率及び乱反射作用によって点滅信号に変化させる無線電話機用の着信報知 機能付装身具であり、合成樹脂製棒状帯としての形状は、削設部及び又はフィル ム巻着部を設けることで合成樹脂製棒状帯の屈折率及び乱反射を惹起させ点滅信 号を発現させるものであり、該合成樹脂製棒状帯そのものとしては、削設部及び 又はフィルム巻着部を有する合成樹脂製中芯棒状帯、合成樹脂製中空棒状帯か又 は合成樹脂製中空棒状帯内部に削設部及びフィルム巻着部を有する別の合成樹脂 製棒状帯の屈折率及び乱反射を惹起させ点滅信号を発現させる無線電話機用の着 信報知機能付装身具である。

【０００５】

【作用】

無線電話機とは独立した、無線電話機用の着信報知装置において、無線電話機 が自機に対する基地局からの呼出信号に応じて送出する応答信号を含む特定周波 数帯の電波を受信する受信手段と、該電波受信の有無を検出し電界の変化に応じ た電圧を出力する検波手段とを併有し、該検波手段を包有する合成樹脂製棒状帯 の一部に削設部を設けて乱反射を起させ、又別の部位にフィルムを巻着すること によって屈折率を変化させて該検波手段（ダイオード）の光の直進性と意識的偏 光を利用して着信報知を行う。 装身具に上記装置を付けると周囲に迷惑をかけずに着信が確認可能となる。

【０００６】 本考案を図面に基づいて説明する。図１は本考案の腕輪Ｒの平面図で、本考案 のアンテナ１（受信手段）を併有したダイオード２（検波手段）を合成樹脂製棒 状帯（体）３の両端部３Ｃの間に埋め込む。 図２は図１のＡ部の拡大図で、合成樹脂製棒状帯３はアンテナ１を併有したダ イオード２から発する光を通すことから本考案を発明したものである。 原理は図１０に基づいて説明する。図１０は無線電話の音声増幅器（例えば、 携帯無線電話用車内通話装置）のオートスイッチの実施例の回路図であり、図で アンテナ１、ダイオード２、電圧増幅器或いは比較器１０からなる回路を制御回 路とする。制御回路はアンテナ１を回路のダイオード２の末端部２ａに接続し、 もう一方の末端部２ｂはアースに接続する。またゼロ点（０点）の電圧増幅器或 いは比較器１０の一方の入力とし、他の入力端子を接地してなる。アンテナ１は 金属棒、コイル、リード線、或いは回路配線上の、銅箔やエレメントとの接続脚 に変えてもよく、無線電話から発射する電波を受信する。アンテナ１が電波を受 信すると、このアンテナ１の両端は変化する電圧差を生ずる。この電圧差は交流 状態であり、かつその絶対値はほぼ等しい。そのため生じる平均電位差は零（ゼ ロ）電位である。ダイオード２に流れる電流は片方面であり、アンテナの頂端が アース端に対しマイナス電位である時、このマイナス電位はダイオード２に対し 順方向偏在であるためアース端の電流はダイオード２を流れることが出来るが、 ゼロ点の電位はほぼ零電位に保たれる。又、アンテナ１の頂端はアースに対し正 電位の場合にはダイオード２に対し逆向偏在であり、電流はアースに流れずゼロ 点の平均電圧は約１／２となる。すなわち、アンテナ１が電波を受信したとき、 ゼロ点は微弱な正の電圧を発生するので、電圧増幅器或いは比較器１０により増 幅した後に発光ダイオード２が合成樹脂製棒状帯３を通過する。

【０００７】 図１の腕輪Ｒは合成樹脂製棒状帯（体）３より作られ、棒状帯の両端部３Ｃに 併設している。 合成樹脂製棒状帯３について述べると、図１のＡ部の拡大図を図２に示してい るが、図２においては合成樹脂棒状帯３は中芯棒状帯（空洞無し）になっている が、これに限定するものではない。合成樹脂製中芯棒状帯３ａは削設部４を設け ることで発光ダイオード２の光を削設部で乱反射させ点灯させるものであり、又 合成樹脂製中芯棒状帯の任意の部分にフィルム巻着部５を設けることで光の屈折 をもたらし点灯部７となるものである。

【０００８】 尚、合成樹脂製中芯棒状帯３ａは単一の合成樹脂から作ってもよく、別に硬質 塩化ビニール樹脂と軟質塩化ビニール樹脂を同時に押出射出成型で作っても良い 。又低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹 脂の何れか２種類を同時に押出し射出成型して作っても良い。

【０００９】 図３は本考案の携帯用電話に使用した場合の斜視図で、ベルト部９にアンテナ １とダイオード２を併有したものを使用し、該ベルト部９は合成樹脂製棒状帯３ からなるものである。図４は図３のＢ部拡大図で、合成樹脂製棒状帯３は中空棒 状帯３ｂよりなっている。削設部４とフィルム巻着部５で乱反射と屈折現象を利 用して該合成樹脂製棒状帯をアンテナ併有のダイオードの発光によって点灯する ものである。

【００１０】 図５は図３のＢ部の拡大図の別の態様を示すもので、合成樹脂製棒状帯３が２ 重に作られており、外側には中空棒状帯３ｂを内側には中芯棒状帯３ａを挿入し たものである。上記合成樹脂製棒状帯の長所は異種の合成樹脂製棒状帯を使用す ることで、要求される特性に対応出来ることである。図５においては、アンテナ 併有のダイオードは中芯棒状帯を発光通過するこで点滅信号を発現するものであ る。

【００１１】 図６は本考案の時計に併設した光る装身具としたものであり、図７及び図８は 時計Ｔにアンテナ・ダイオード併有内臓１２にしたものである。本考案に使用す る合成樹脂製棒状帯３は棒状のものと同時に偏平な帯状体３ｄをも含むものであ る。 図９はネックレスＮにペンダントの代りに締結具の代りに用いるものであ る。図１０はキーホルダー（鍵保持具）Ｈに連接して用いたもので、図９はボー ルペンキャップＢに用いたものである。上記の図６から図９の装身具は合成樹脂 製棒状帯からなるものである。図９においては、ボールペンキャップのネジ部１ １において発光ダイオード２が乱反射して点灯するものである。尚、図示しなか ったが、ネックレスのペンダントの代わりに締結具の部分にアンテナ・ダイオー ド併有内臓１２を用いても良い。又キーホルダー（鍵保持具）にアンテナ・ダイ オード併有内臓を連接して使用してもよい。

【００１２】 本考案に用いる合成樹脂としては透明で発光ダイオードから発光する光線を通 過する性能を有するものならすべて使用可能で、ポリアミド樹脂、ポリエステル 樹脂、ポリカーボネート樹脂、テレフタレート樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ エチレン樹脂、ポリ塩化ビニール樹脂、ポリウレタン樹脂、ＰＥＴ樹脂、フッ素 樹脂等何れも使用可能である。

【００１３】

【考案の効果】

本考案の無線電話の着信報知機能付装身具を用いることにより、無線電話、特 に携帯用無線電話とは近距離内の別の位置で無線電話が基地局から呼出中か又は 使用中か、待機中かの別を知ることが出来る。本考案の着信報知の駆動制御を行 う制御回路は簡単な回路で構成され、且つ、携帯用無線電話が着信中に発光する ダイオードにより合成樹脂製棒状帯の任意の部分を乱反射又は屈折されるように 構成してあるので、簡単で安価な無線電話の着信報知機能付装身具を提供するこ とが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案の無線電話機用着信報知機能付腕
輪の側面図である。

【図２】図２は図１のＡ部分の一部拡大図。

【図３】図３は本考案の携帯電話用の着信報知機能付ベ
ルト部分の斜視図である。

【図４】図４は図３のＢ部分の一部拡大図。

【図５】図５は図３のＢ部分の別の一部拡大図。

【図６】図６は本考案の無線電話機用着信報知機能付腕
時計の部分拡大図。

【図７】図７は本考案の無線電話機用着信報知機能内臓
型時計の斜視図。

【図８】図８は本考案の無線電話機用着信報知機能内臓
型時計の部分図。

【図９】図９は本考案の無線電話機用着信報知機能付ボ
ールペンキャップの断面図。

【図１０】図１０は本考案の無線電話機用着信報知機能
の回路図である。

【符号の説明】

１ アンテナ （受信手段） ２ ダイオード（検波手段） ２ａ ダイオード端部 ２ｂ ダイオード端部 ３ 合成樹脂製棒状帯（体） ３ａ 合成樹脂製中芯棒状帯（空洞無し） ３ｂ 合成樹脂製中空棒状帯 ３ｃ 合成樹脂製棒状帯端部 ３ｄ 合成樹脂製帯状体 ４ 削設部 ５ フィルム巻着部 ６ 乱反射部 ７ 屈折部（点灯部） ８ 光通過部（無灯部） ９ 携帯電話ベルト部 ９ａ 時計ベルト部 １０ 電圧増幅器（比較器） １１ ネジ部 １２ アンテナ・ダイオード併有内臓 Ｂ： ボールペンキャップ Ｋ： 携帯電話 Ｒ： 腕輪 Ｔ： 時計

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】無線電話機とは独立した、無線電話機用の
   着信報知装置において、無線電話機が自機に対する基地
   局からの呼出信号に応じて送出する応答信号を含む特定
   周波数帯の電波を受信する受信手段と、前記電波受信の
   有無を検出し電界の変化に応じた電圧を出力する検波手
   段とを併有し、該検波手段が合成樹脂製棒状帯を通じて
   屈折率及び乱反射作用によって点滅信号に変化させるこ
   とを特徴とする無線電話機用の着信報知機能付装身具。
2. 【請求項２】無線電話機とは独立した、無線電話機用の
   着信報知装置において、無線電話機が自機に対する基地
   局からの呼出信号に応じて送出する応答信号を含む特定
   周波数帯の電波及び音声信号を含む特定周波数帯の電波
   を受信する受信手段と、前記電波受信の有無を検出し電
   界の変化に応じた電圧を出力する検波手段とを併有し、
   該検波手段が削設部及び又はフィルム巻着部を有する合
   成樹脂製棒状帯を通じて点滅信号を発現させる事を特徴
   とする無線電話機用の着信報知機能付装身具。
3. 【請求項３】無線電話機とは独立した、無線電話機用の
   着信報知装置において、無線電話機が自機に対する基地
   局からの呼出信号に応じて送出する応答信号を含む特定
   周波数帯の電波を受信する受信手段と、該電波受信の有
   無を検出し電界の変化に応じた電圧を出力する検波手段
   とを併有し、該検波手段が削設部及び又はフィルム巻着
   部を有する合成樹脂製棒状帯を通じて点滅信号を発現さ
   せる事を特徴とする無線電話機用の着信報知機能付装身
   具。
4. 【請求項４】無線電話機とは独立した、無線電話機用の
   着信報知装置において、無線電話機が自機に対する基地
   局からの呼出信号に応じて送出する応答信号を含む特定
   周波数帯の電波を受信する受信手段と、前記電波受信の
   有無を検出し電界の変化に応じた電圧を出力する検波手
   段とを併有し、該検波手段が合成樹脂製棒状帯を通じて
   屈折率及び乱反射作用によって点滅信号に変化させるこ
   とを特徴とする無線電話機用の着信報知機能付装身具。