JP3045687U - 携帯電話の利用報知装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】電話機本体とは別の構成で着信を報知したり携
帯電話の利用状況を報知するための音を発生することが
できる報知装置を提供する。 【解決手段】携帯電話の利用波長域を受信可能なアンテ
ナと、このアンテナで受信した電波を検波し、一定のレ
ベルを超える強さの電波を検出すれば信号を送り、音声
合成回路において予め書き込まれた複数の音声情報から
選ばれた１の音声情報を音声信号に変換し、アンプを介
してスピーカから発音する。また、一定のレベルを超え
る強さの電波を検出して送出される信号によって予め設
定した秒数だけタイマ回路をオンし、この回路がオンの
間だけ発音させる。信号検出回路に代えて、信号照合回
路を備え、この信号照合回路に予め書き込んだ携帯電話
の識別番号と一致する識別コードを有する信号がアンテ
ナを介して受信されたときのみ、スピーカから発音す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、携帯電話とは別の構成によって利用状態を報知するための装置に関 するものである。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

携帯電話では、着信があれば着信音や振動によってそれを報知する手段が一般 的に採用されている。また、携帯電話とは別体で振動装置を用意し、携帯電話へ の着信を契機として携帯電話から振動装置に数メートルの範囲に限って無線で信 号を送信し、この振動装置では信号を受信すれば着信を振動で報知する構成も知 られている。

【０００３】 ところで、携帯電話では据え置き型とは異なって着信報知のためにさまざまな 方式が採用されているが、音で着信を報知するものとしては、携帯電話本体の着 信音があり、電話機によっては自分の好みの音を選択できるものがある。しかし ながら、これらは全て電話機本体が着信音を発生するものであり、予め電話機に 設定された音から選択する範囲でしかない。

【０００４】 本考案では、電話機本体とは別の構成で着信を報知したり携帯電話の利用状況 を報知するための音を発生することができる報知装置を提供することを目的とす るものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案では、上述した目的を達成するために、携帯電話の利用波長域を受信可 能なアンテナと、このアンテナで受信した電波を検波し、一定のレベルを超える 強さの電波を検出すれば信号を送り、音声合成回路において予め書き込まれた複 数の音声情報から選ばれた１の音声情報を音声信号に変換し、アンプを介してス ピーカから発音するという手段を用いた。この手段によれば、本装置のアンテナ の受信域に携帯電話の利用波長域に該当する電波が存在し、かつある一定レベル 以上である場合には装置が機能して、報知信号を出力する。ここで報知信号は音 声信号である。

【０００６】 又、一定のレベルを超える強さの電波を検出して送出される信号によって予め 設定した秒数だけタイマ回路をオンし、この回路がオンの間だけ発音させるとい う手段も用いている。この手段によれば、装置が電波を検知して数秒間だけ報知 し、あるいはこの繰り返しという形態で報知されるので、煩雑さを回避できる。 更に、信号検出回路に代えて、信号照合回路を備え、この信号照合回路に予め書 き込んだ携帯電話の識別番号と一致する識別コードを有する信号がアンテナを介 して受信されたときのみ、スピーカから発音する手段をも採用しており、個別の 携帯電話の受信専用報知装置として機能する。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の好ましい実施形態を、添付した図面に従って説明する。本考案 の基本的な技術は、電話機とは別の構成によって着信音を報知することができる 装置を開示したことである。先ず図１はこれを達成するための電気回路を示した ブロック図であって、１は電源、２はアンテナ、３は着信音を発声するための発 声器、４はＬＥＤなど、光で着信を示すための発光器、５はこれらを制御するた めの制御回路である。なお、６は別途構成された電話機本体である。

【０００８】 図２は回路のさらなる具体例を示したもので、アンテナ２は、受信した携帯電 話に利用されている波長域である８００ＭＨｚ帯と、１．５ＧＨｚ帯に感度設定 している。アンテナ２で受信した電波は検波回路１０で検波されて信号検出回路 １１に入力される。信号検出回路１１では検波後の信号を所定のしきい値と比較 し、しきい値を超えるレベルであれば信号有りと判定して後段に対して所定レベ ルを出力する。１２はタイマ回路であって、信号検出回路１１の後段に位置し、 所定レベルの出力を受ければアップエッジトリガで予め定めた秒数だけタイマが オンされ、出力を行う。このタイマ回路１２は、報知音が鳴りっぱなしでもよい のであれば必要はないが、通常は煩雑さを避けるために設けられることになる。 タイマ回路１２の構成としては複数の形態から択一的に選択することができる。 例えば、コンデンサを利用したもの、あるいはデジタル的にカウンタを利用した ものの何れでもよい。また、タイマの設定秒数をボリューム調整したり、回路構 成を繰り返しタイマにして、一定秒数報知して停止し、さらに一定秒数が経過す れば報知音が発音されるような構成、およびこれらを複数回繰り返すような二重 タイマにするなど、報知音の発音形態は自由に設定することが可能である。

【０００９】 次に、１３は発生音選択回路であって、後段の音声合成回路１４に記憶された 複数種類の音声から択一的に音声を選択するものである。具体的にはディップス イッチなどを配置することになる。音声合成回路１４は複数種類の音声の単位を デジタル化した情報が記憶されており、発生音選択回路１３によって選択された 音声をアナログ信号に変換して出力するものである。記憶する音声情報の数ある いは種類は特に問うものではない。１５は音声のアナログ信号を増幅するための アンプであり、増幅信号がスピーカ１６を駆動することによって報知音として発 音される。１７はこれらの回路に対する電源である。アンプおよびスピーカの種 類は特に限定するものではないが、本実施形態では携帯電話用という性格のため に電源として電池を予定しているので、消費電力が低いものを採用する必要があ ることはいうまでもない。

【００１０】 上記実施形態では、アンテナ２で受信した携帯電話の使用帯域波は検波回路１ ０で検波し、信号検出回路１１においてレベル比較され、しきい値以上のレベル であれば信号有りとしてタイマ回路１２を駆動させることになる。したがって、 アンテナ２の位置において一定以上の強さの電波があればタイマ回路１２が動作 して報知音を発生することになる。つまり、本装置では近くに複数台の携帯電話 が有り、そのうちの１台が発呼した場合、あるいはそのうちの１台に着信があっ た場合には本装置が感応して報知音を出力することになる。これを解消して、自 分の保有する携帯電話に着信があったときだけ報知音を発声するようにするため には、信号検出回路１１に代えて信号照合回路とすることがある。この信号照合 回路では、この装置が従属する携帯電話の識別符号を予め入力しておき、検波回 路１０で検波された信号中に含まれる携帯電話の識別コードを検知し、これを照 合して一致すればタイマ回路１２に着信ありの信号を出力する。識別コードは送 信パケット毎にヘッダに書き込まれているので、確実に検知することができる。 なお、信号照合回路では識別符号を照合する必要があり、識別符号あるいはコー ドは一般にその電話番号が充てられることになるであろう。したがって、判定を 確実かつ容易にするために、信号照合回路はＡ／Ｄ変換器を冒頭に備え、検波信 号をデジタル信号に変換した後に照合するように構成することが好ましい。

【００１１】 上記構成の回路は、実際の装置に適用する場合には携帯電話のアクセサリとす る。例えば、これらの回路をキャラクタ人形に組み込んで、ストラップに取り付 けたり、キーホルダのアクセサリとして、携帯電話に取り付ける。したがって、 小型化および軽量化の必要があるので、回路をＩＣ化し、防水、防湿を達成する ために回路全体を樹脂モールドし、これをキャラクタ人形に封入する。ただし、 この構成は単なる一形態であって、携帯電話の大きさおよびそのアクセサリであ る点を考慮した形状にできるのであれば、限定されることはない。

【００１２】

【考案の効果】

本考案では、携帯電話の利用波長域の電波を受信し、そのレベルがある一定以 上の場合に報知する構成としたので、着信があったり、近くで携帯電話を利用し ている場合には確実に認識することができる。また、そのレベルの設定によって は検知域を調節することができる。また、タイマ回路で報知音の発音を規制した ので、鳴りっぱなしを回避することができる。さらに、識別番号を照合する構成 では、個別の携帯電話の着信を報知することができ、発音の種類を適宜選択する ことによって個別の報知音とすることができるので、他人の着信音と混同するこ とがなくなるなど、各種の効果を奏することが可能となった。

【提出日】平成９年９月１２日

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００５

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案では、上述した目的を達成するために、携帯電話の利用波長域を受信可 能なアンテナと、このアンテナで受信した電波を検波し、一定のレベルを超える 強さの電波を信号検出回路において検出すれば信号を出力し、この信号に応じて 、音声合成回路において予め書き込まれた複数の音声情報から選ばれた１の音声 情報を音声信号に変換し、アンプを介してスピーカから発音するという手段を用 いた。この手段によれば、本装置のアンテナの受信域に携帯電話の利用波長域に 該当する電波が存在し、かつある一定レベル以上である場合には装置が機能して 、報知信号を出力する。ここで報知信号は音声信号である。

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００６

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００６】 また、一定のレベルを超える強さの電波を信号検出回路で検出して送出される 信号によって、予め設定した秒数だけタイマ回路をオンし、この回路がオンの間 だけ発音させるという手段も用いている。この手段によれば、装置が電波を検知 して数秒間だけ報知し、あるいはこの繰り返しという形態で報知されるので、煩 雑さを回避できる。さらに、信号検出回路に代えて、信号照合回路を備え、この 信号照合回路に予め書き込んだ携帯電話の識別番号と一致する識別コードを有す る信号がアンテナを介して受信されたときのみ、スピーカから発音する手段をも 採用しており、個別の携帯電話の受信専用報知装置として機能する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施形態を示すブロック図

【図２】同、回路の詳細を示すブロック図

【符号の説明】

１ 電源 ２ アンテナ ３ 発声器 ４ 発光器 ５ 制御回路 ６ 電話機本体 １０ 検波回路 １１ 信号検出回路 １２ タイマ回路 １３ 発生音選択回路 １４ 音声合成回路 １５ アンプ １６ スピーカ １７ 電源

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成９年９月１２日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】携帯電話の利用波長域を受信可能なアンテ
   ナと、このアンテナで受信した電波を検波し、一定のレ
   ベルを超える強さの電波を検出すれば信号を送り、音声
   合成回路において予め書き込まれた複数の音声情報から
   選ばれた１の音声情報を音声信号に変換し、アンプを介
   してスピーカから発音することを特徴とした携帯電話の
   利用報知装置。
2. 【請求項２】一定のレベルを超える強さの電波を検出し
   て送出される信号によって予め設定した秒数だけタイマ
   回路をオンし、この回路がオンの間だけ発音させる請求
   項１記載の携帯電話の利用報知装置。
3. 【請求項３】信号検出回路に代えて、信号照合回路を備
   え、この信号照合回路に予め書き込んだ携帯電話の識別
   番号と一致する識別コードを有する信号がアンテナを介
   して受信されたときのみ、スピーカから発音する請求項
   １または２記載の携帯電話の利用報知装置。