JP3048806B2 - 放射性廃棄物の固化方法 - Google Patents

放射性廃棄物の固化方法

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JP3048806B2
JP3048806B2 JP5263540A JP26354093A JP3048806B2 JP 3048806 B2 JP3048806 B2 JP 3048806B2 JP 5263540 A JP5263540 A JP 5263540A JP 26354093 A JP26354093 A JP 26354093A JP 3048806 B2 JP3048806 B2 JP 3048806B2
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将省 松田
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聡 平山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力施設(発電所、
再処理工場)から発生する放射性廃棄物の混練処理方法
に係わり、特に廃棄物をセメント等の固化材と混練する
混練機の洗浄に好適な放射性廃棄物の固化処理方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所等の原子力施設からは化学
廃液、固体廃棄物、使用済みのイオン交換樹脂、焼却灰
等の放射性廃棄物が発生する。これらの廃棄物は適切な
減容処理が施された後、セメントやプラスチック等の固
化材を用いて鋼製の固化容器内に固型化し、地中に建設
された貯蔵施設に埋設保管される。
【0003】特にセメント系の水硬性固化材を用いる固
化処理では、固化材、添加水、廃棄物を均一に混練する
必要がある。この時、混合ペーストの均一性をを高める
ため、専用の混練機を用いて混合ペーストを作成し、こ
れを固化容器に注入して固化する方法、即ちアウトドラ
ム方式が一般的である。アウトドラム方式の場合、混練
機の混練槽や混練翼及びバルブやペーストの払い出し配
管部に付着したセメントペーストの固着を防止するた
め、1バッチごとあるいは1日の運転終了後に、混練機
内部の洗浄を行うことが必要である。
【0004】従来の混練機の一般的な洗浄方法では、水
で洗浄した洗浄廃液はそのまま2次廃棄物として処理し
ていた。
【0005】また、特開昭60−3597号公報に記載
のように、混練ペーストの払い出し後に洗浄水を混練槽
に満たし、混練翼を回転させて付着セメントペーストを
洗い落とすか、あるいは洗浄水を混練槽内部に噴霧して
洗浄する方法も知られている。この洗浄方法では、放射
性廃棄物を混練する混練機においては洗浄後の洗浄廃液
も放射性廃棄物になるため、この洗浄廃液は専用の廃液
貯蔵タンクに貯蔵され、上澄み液は数回洗浄液として再
使用された後、既設の放射性液体廃棄物処理系に移送さ
れて処理される。
【0006】また、特開昭62−177499号公報に
は、混練機内部に付着したセメントペーストを洗浄水で
洗い落とした後に発生する洗浄廃液を次工程の添加水あ
るいは洗浄水として再利用することにより、2次廃棄物
としての洗浄廃液を減少させる処理方法が提案されてい
る。この従来技術では、その一実施例として、固化材ペ
ーストを払い出し後に、洗浄水タンクから次のバッチの
添加水に使用する量の水を混練機に供給し、撹拌翼を所
定時間回転させて撹拌洗浄し、洗浄後の廃液はそのまま
混練槽内に放置し、次工程の添加水として使用する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術のう
ち、水で洗浄した洗浄廃液をそのまま2次廃棄物として
処理する方法では、多量の放射性液体廃棄物が発生する
問題があった。
【0008】また、特開昭60−3597号公報に記載
の従来技術では、洗浄廃液の貯蔵タンク内では、洗浄廃
液に含まれるセメント粒子が沈降してタンク底部で硬化
し、処理できすに堆積していく危険性がある。また、洗
浄廃液の貯蔵タンクや廃液の移送設備等の付帯設備が必
要であるため、設備容量が大となり設備コストも増大す
る問題点があった。
【0009】特開昭62−177499号公報に記載の
従来技術では、撹拌翼を所定時間回転させて撹拌洗浄し
た後の洗浄廃液はそのまま混練槽内に放置されるため、
次工程までの間に洗浄廃液内のセメント粒子が混練槽底
部に沈降し、硬化、付着する可能性があった。このこと
は、特に1日の作業終了から翌日の作業開始までの間に
際して問題となり、セメントが硬化、付着した場合は混
練機の閉塞といったトラブルを発生させるおそれがあ
る。
【0010】本発明の目的は、混練機を洗浄した後の洗
浄廃液の発生をなくしかつ混練槽内に固化材を硬化、付
着させない放射性廃棄物の固化方法を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の概念によ
る放射性廃棄物の固化方法は、上記目的を達成するため
に次のように構成される。すなわち、廃棄物、水硬性の
固化材及び添加水を混練機に投入し、混練機に設けられ
た撹拌翼を回転させて混合ペーストを作成し、これを固
化容器に注入して固化する放射性廃棄物の固化方法にお
いて、混練機内の廃棄物、固化材、添加水の混合ペース
トを固化容器に注入して払い出した後に、次バッチに使
用する分量の添加水と固化材の硬化反応を遅延させる所
定量の硬化遅延剤を混練機に供給し、前記撹拌翼を回転
させて混練機内を撹拌洗浄し、次いで次バッチまでの
間、前記撹拌翼の回転による撹拌を継続しながら添加水
と硬化遅延剤との混合液を混練機内に貯留し、次バッチ
でその混合液を混練水として使用する。
【0012】また、本発明の第2の概念による放射性廃
棄物の固化方法は、上記目的を達成するために次のよう
な構成を採用する。すなわち、廃棄物、水硬性の固化材
及び添加水を混練機に投入し、混練機に設けられた撹拌
翼を回転させて混合ペーストを作成し、これを固化容器
に注入して固化する放射性廃棄物の固化方法において、
混練機内の廃棄物、固化材、添加水の混合ペーストを固
化容器に注入して払い出した後に、次バッチに使用する
分量の添加水と固化材の硬化反応を遅延させる所定量の
硬化遅延剤を混練機に供給し、前記撹拌翼を回転させて
混練機内を撹拌洗浄し、次いで次バッチまでの間、混練
機の排出系から分岐して直接混練機に戻る経路で添加水
と硬化遅延剤との混合液を循環させ、次バッチでその
合液を混練水として使用する。
【0013】また、本発明の第3の概念による放射性廃
棄物の固化方法は、上記目的を達成するために第1の概
念と同様な次のような構成を採用する。すなわち、廃液
及び水硬性の固化材を混練機に投入し、混練機に設けら
れた撹拌翼を回転させて混合ペーストを作成し、これを
固化容器に注入して固化する放射性廃棄物の固化方法に
おいて、混練機内の廃液及び固化材の混合ペーストを固
化容器に注入して払い出した後に、次バッチで処理する
分量の廃液を混練機に供給し、前記撹拌翼を回転させて
混練機内を撹拌洗浄し、次いで次バッチまでの間、前記
撹拌翼の回転による撹拌を継続しながら廃液を混練機
に貯留し、次バッチでその廃液を混練処理する。
【0014】更に、本発明の第4の概念による放射性廃
棄物の固化方法は、上記目的を達成するために第5の概
念と同様な次のような構成を採用する。すなわち、廃液
及び水硬性の固化材を混練機に投入し、混練機に設けら
れた撹拌翼を回転させて混合ペーストを作成し、これを
固化容器に注入して固化する放射性廃棄物の固化方法に
おいて、混練機内の廃液及び固化材の混合ペーストを固
化容器に注入して払い出した後に、次バッチで処理する
分量の廃液と固化材の硬化反応を遅延させる所定量の硬
化遅延剤を混練機に供給し、前記撹拌翼を回転させて混
練機内を撹拌洗浄し、次いで次バッチまでの間、廃液と
硬化遅延剤との混合液を混練機内に貯留し、次バッチで
その廃液を混練処理する。
【0015】
【作用】本発明の第1〜第4の概念による放射性廃棄物
の固化方法においては、次バッチで使用する分量の添加
水または次バッチで処理する分量の廃液を混練機内の洗
浄に用い、これを次バッチの混練水として使用すること
で新たな放射性の洗浄廃液の発生が一切なくなる。
【0016】また、次バッチまで添加水または廃液を
練機内に貯留することで、残留セメントの混練槽内での
乾燥固着が防止される。また、撹拌翼を回転させ、添加
水または廃液を撹拌させることにより、混練機内の洗浄
効果が高められる。更に、添加水または廃液を撹拌する
こと又は添加水を循環させることにより残留セメントの
沈降を防止すると共に、セメント粒子間にせん断応力を
作用させ、セメントの水和反応を遅延させて、残留セメ
ントの混練機内での硬化、付着が防止され、これにより
混練機の閉塞といったトラブルが防止される。
【0017】また、硬化遅延剤はセメント粒子表面に静
電的に吸着し、セメントと水との反応を一時的に遮断す
る作用により、セメントの水和反応を遅延させ、残留セ
メントの混練機内での硬化、付着が防止され、これによ
り混練機の閉塞といったトラブルが防止される。
【0018】そして、添加水または廃液を撹拌すること
又は添加水を循環させることと硬化遅延剤を併用するこ
とにより、残留セメントの混練槽内での硬化、付着防止
効果が増大する。
【0019】また、洗浄廃液を循環させることにより、
混練機の排出系の配管や弁体の内部も効果的な洗浄が可
能で、配管の閉塞といったトラブルも防止される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の幾つかの実施例を図面を用い
て説明する。
【0021】第1参考例 まず、本発明に係わる第1の参考例を図1を用いて説明
する。本参考例は、原子力発電所から発生する使用済み
のイオン交換樹脂(放射性廃樹脂)をセメントを用いて
固化処理するものである。
【0022】図1において、本参考例の放射性廃樹脂の
固化装置は混練機4を有し、混練機4は混練槽4a、混
練翼4b、混練翼4bを回転させるモータ4c等で構成
されている。混練機4には廃樹脂タンク1、固化材タン
ク2、添加水タンク3が接続され、廃樹脂タンク1、固
化材タンク2、添加水タンク3の供給系にはそれぞれ定
量スクリューフィーダ1a,2a及びバルブ3aが設置
されている。また、混練機4の排出系に排出バルブ5が
設置されている。バルブ5の下方には鋼製の固化容器6
がセットされており、固化容器6はコンベア7によって
移送可能である。
【0023】廃樹脂貯蔵タンク(図示せず)より抜き出
された樹脂のスラリーは脱水機(図示せず)で脱水され
た後、廃樹脂タンク1に供給される。固化処理の操作
は、まず、1バッチ分の所定量の廃樹脂、固化材、添加
水をそれぞれスクリューフィーダ1a,2aを駆動し、
バルブ3aを開にして廃樹脂タンク1、固化材タンク
2、添加水タンク3より混練機4へ投入する。個々の投
入量の目安は次のようである。
【0024】 廃樹脂 100kg 固化材 140kg 添加水 60kg 混練機4では、撹拌翼4bを100rpm前後の回転数
で約3分間回転させ、廃樹脂、固化材、添加水を均一に
混合させてペースト状にする。次いで、作成した混合ペ
ーストをバルブ5を開にして鋼製の固化容器6に注入
し、1バッチが完了する。注入が完了した固化容器6は
コンベア7で移送され、次の固化容器がセットされる。
【0025】混練機4では、廃棄物、固化材、添加水の
混合ペーストを払い出した後に、バルブ5を閉にし、バ
ルブ3aを開にして次バッチに使用する分量の添加水、
即ち60kgの水を混練機4に供給する。この時、撹拌
翼は50rpm程度の低速で回転させておくことが望ま
しい。添加水の供給後、撹拌翼4bを通常運転時より高
めの回転数(〜200rpm)で約2分間回転させ、混
練槽4a内部や撹拌翼4bに付着した混合ペーストを洗
浄する。
【0026】次に、撹拌翼4bの回転数を通常運転時の
回転数に下げ、次バッチまでの間、撹拌を継続しながら
添加水を混練槽内に貯留する。
【0027】次バッチまで添加水を混練槽に貯留するこ
とで、残留セメントの混練槽内での乾燥固着を防止する
ことができる。また、撹拌翼を回転させ、添加水を撹拌
させることにより、混練槽内の洗浄効果が高められる。
更に、添加水を撹拌することにより残留セメントの沈降
を防止すると共に、セメント粒子間にせん断応力を作用
させ、セメントの水和反応を遅延させ、残留セメントの
混練槽内での硬化、付着を防止することができる。
【0028】次バッチの混練作業開始時には、スクリュ
ーフィーダ1a,2aを駆動して廃樹脂、固化材を所定
量混練機4に供給し、混練槽4a内に保留された添加水
を混練水として用いて、次の混練運転に入る。以下、混
練→混合ペースト払い出し→添加水供給→撹拌洗浄→撹
拌貯留→廃樹脂・固化材供給→混練の操作を繰り返す。
以上は定常作業時の操作の手順である。洗浄時の撹拌翼
の回転数は高ければ高い程、混練槽内部の洗浄領域が広
がり、付着ペーストの洗浄効率もアップする。
【0029】1日の作業終了時には、翌日の1バッチ目
の添加水を混練機に供給し、上記洗浄操作を行なった
後、撹拌翼の回転数を低速(〜50rpm)に下げ、翌
日の作業の開始まで撹拌を継続する。この操作により、
上記と同様に残留セメントの混練槽内での乾燥固着を防
止し、混練槽内の洗浄効果を高めると共に、残留セメン
トの混練槽内での硬化、付着を防止することができる。
【0030】本参考例でいう固化材は水硬性の固化材で
あり、ポルトランドセメント、高炉セメント等のセメン
ト系の固化材、及びセメントガラスが該当する。また
参考例の廃棄物は廃樹脂の他に、焼却灰や化学廃液の乾
燥粉体や圧縮成型物(ペレット)、固体廃棄物の溶融物
の顆粒や粉体の場合にも適用が可能である。また、本
考例は、化学廃液のような液体廃棄物の固化時にも適用
可能である。その場合、廃液自身が添加水となるので添
加水の供給は不要である。
【0031】なお、洗浄操作は必ずしも各バッチごとに
実施する必要はなく、1日の作業終了ごとの実施でも十
分に効果がある。また、添加水貯留時の撹拌は間欠的に
行ってもよい。
【0032】本参考例によれば、混練槽の洗浄に伴う付
帯設備を必要としないため、装置の容量が小さく、設備
コストも安い利点がある。また、洗浄廃液のような二次
廃棄物が一切発生しない効果がある。更に、洗浄廃液は
撹拌しながら貯留されるので、混練槽に残留した固化材
が混練槽底部に沈降し硬化する現象を防止することがで
き、混練機の閉塞といったトラブルを未然に防止するこ
とができる。
【0033】第1の実施例 本発明の第1の実施例を図2を用いて説明する。本実施
例は、原子力発電所から発生する放射性の化学廃液(イ
オン交換樹脂の再生廃液)をセメント固化する場合に本
発明を適用したものである。本廃液の主成分は硫酸ソー
ダである。
【0034】図1において、本実施例の放射性廃液の固
化装置は混練機9を有し、混練機9は混練槽9a、混練
翼9b、混練翼9bを回転させるモータ9c等で構成さ
れている。混練機9には固化材タンク8、廃液貯蔵タン
ク10、遅延剤タンク15が接続されている。遅延剤タ
ンク15にはセメントの硬化反応(水和反応)を遅延さ
せる薬剤(硬化遅延剤)が貯蔵されている。固化材タン
ク8、廃液貯蔵タンク10、遅延剤タンク15の供給系
にはそれぞれ定量スクリューフィーダ8a、バルブ1
1、定量ポンプ16が設置され、混練機9の排出系に排
出バルブ12が設置されている。バルブ12の下方には
鋼製の固化容器13がセットされており、固化容器13
はコンベア14によって移送可能である。
【0035】本実施例では、廃液中の水分が添加水の役
割を果たすため、添加水の供給が不要である点が第1の
実施例とは異なる。固化処理の手順を以下に説明する。
【0036】スクリューフィーダ8aを駆動して固化材
タンク8よりセメントを所定量混練機9に供給し、次に
バルブ11を開にして廃液貯蔵タンク10より廃液を所
定量混練機に注入する。廃液と固化材(セメント)の添
加量の目安を以下に示す。
【0037】 セメント 260kg 廃液 100kg 次いで、混練機の撹拌翼を100rpm前後の回転数で
約3分間回転させ、廃液と固化材を均一に混合させてペ
ースト状にする。作成した混合ペーストをバルブ12を
開にして鋼製の固化容器13に注入し、1バッチが完了
する。注入が完了した固化容器はコンベア14で移送さ
れ、次の固化容器がセットされる。
【0038】廃液と固化材の混合ペーストの払い出し
後、バルブ12を閉にし、バルブ11を開にして次バッ
チの廃液を所定量混練機9に供給し、更に定量ポンプ1
6により硬化遅延剤を混練機9に定量注入する。遅延剤
の添加量は、セメント重量を目安としてその0.2〜3
%程度であり、オキシカルボン酸類を使用した場合、添
加水中の濃度として0.1%で十分である。この添加量
については後で詳しく説明する。また、この時、撹拌翼
は50rpm程度の低速で回転させておくことが望まし
い。硬化遅延剤の注入後、撹拌翼を通常運転時より高め
の回転数(〜200rpm)で約2分間回転させ、混練
槽内部や撹拌翼に付着した混合ペーストを洗浄する。
【0039】次に、撹拌翼の回転数を通常運転時の回転
数に下げ、次バッチまでの間、撹拌を継続しながら廃液
と硬化遅延剤との混合液を混練槽内に貯留する。
【0040】次バッチまで廃液を混練槽に貯留すること
で、残留セメントの混練槽内での乾燥固着を防止するこ
とができる。また、撹拌翼を回転させ、廃液を撹拌させ
ることにより、混練槽内の洗浄効果が高められる。更
に、廃液を撹拌させることにより残留セメントの沈降を
防止すると共に、セメント粒子間にせん断応力を作用さ
せ、セメントの水和反応を遅延させる。また、硬化遅延
剤はセメント粒子表面に静電的に吸着し、セメントと水
との反応を一時的に遮断する作用により、セメントの水
和反応を遅延させる効果を発現する。これらにより、残
留セメントの混練槽内での硬化、付着を防止することが
できる。
【0041】次バッチの混練作業開始時には、スクリュ
ーフィーダ8aを駆動してセメントを所定量混練機9に
供給し、次の混練運転に入る。以下、混練→混合ペース
ト払い出し→廃液供給→遅延剤注入→撹拌洗浄→撹拌貯
留→セメント供給→混練の操作を繰り返す。以上は定常
作業時の操作の手順である。洗浄時の撹拌翼の回転数は
高ければ高い程、混練槽内部の洗浄領域が広がり、付着
ペーストの洗浄効率もアップする。
【0042】1日の作業終了時には、翌日の1バッチ目
の廃液と所定量の硬化遅延剤を混練機に供給し、上記洗
浄操作を行なった後、撹拌翼の回転数を低速(〜50r
pm)に下げ、翌日の作業の開始まで撹拌を継続する。
この操作により、上記と同様に残留セメントの混練槽内
での乾燥固着を防止し、混練槽内の洗浄効果を高めると
共に、残留セメントの混練槽内での硬化、付着を防止す
ることができる。特に混練機の停止期間が長くなる場合
には、硬化遅延剤の注入量を多くすると効果が大きい。
【0043】本実施例の遅延剤はオキシカルボン酸類を
主成分とする液体状のものが最適であるが、その他に
も、リグニンスルホン酸塩やケイフッ化マグネシウム、
ポリリン酸塩、ホウ酸塩、グルコースやサッカロース等
の糖類、エチレングリコール等の糖アルコール類、カプ
ロン酸や酪酸等の低級脂肪酸類、グルコン酸や酒石酸等
のオキシカルボン酸類等が使用可能である。
【0044】遅延剤としてオキシカルボン酸類を使用し
撹拌した場合における遅延剤の添加水中濃度と残留セメ
ントが混練槽内壁に固着する(洗浄できなくなる)まで
の時間との関係を図3に示す。遅延剤を添加せず撹拌も
しないで混練槽内に添加水を貯留しておくだけでは、数
時間で残留セメントは固着してしまう。しかし、遅延剤
を添加しなくても、撹拌しながら混練槽内に添加水を貯
留しておく場合(第1の参考例の場合)には、24時間
近くは残留セメントが固着しないことが分かる。遅延剤
の添加によって、固着に要する時間は著しく遅延され、
例えば遅延剤の濃度を0.1%とすれば2日間は残留セ
メントが固着しないことが分かり、特にバッチごとの間
隔が長くなる場合に遅延剤の添加が有効であることが分
かる。このように遅延剤の濃度によって、残留セメント
が固着するまでの時間が大きく異なることから、バッチ
ごとの間隔に応じて硬化遅延剤の濃度を決定すればよ
い。
【0045】なお、硬化遅延剤は多少多すぎても、混合
ペーストを固化容器に注入後、固化容器内での硬化に時
間を要するだけであり、いずれは硬化するので問題はな
い。しかし、硬化遅延剤があまり多すぎると固化容器内
で混合ペーストが長期間固化しなくなり、その間の容器
の移動等の取扱に制約が生じるので、図3のようなデー
タを用いてバッチごとの間隔に応じて硬化遅延剤の濃度
を決定することが好ましい。
【0046】本実施例のように硫酸ソーダ主成分の廃液
をセメント固化する場合、硫酸ソーダがセメントの硬化
反応を促進する作用があるため、セメント混合ペースト
の混練槽内の固着を防止し、洗浄効率を高めるために遅
延剤の使用は効果的である。また、硫酸ソーダを含有す
るセメントペーストは、硫酸ソーダの10水塩化に伴っ
て混練槽に固着しやすい性質を持っているので、常に混
練槽内に廃液を入れておくと共に、10水塩化の転移温
度である32℃以上に加温するとさらに効果的である。
【0047】本実施例でいう固化材は水硬性の固化材で
あり、ポルトランドセメント、高炉セメント等のセメン
ト系の固化材、及びセメントガラスが該当する。
【0048】なお、本実施例では洗浄廃液貯留中のセメ
ントの硬化を防止するため撹拌と硬化遅延剤とを併用し
たが、硬化遅延剤のみでも目的を達成することができ
る。また、この実施例でも、洗浄操作は必ずしも各バッ
チごとに実施する必要はなく、1日の作業終了ごとの実
施でも十分に効果がある。また、添加水貯留時の撹拌は
間欠的に行ってもよい。
【0049】本実施例によれば、混練槽の洗浄に伴う付
帯設備は遅延剤のタンクと注入系のみであり、設備容量
の増大は少ない。また、二次廃棄物である洗浄廃液が一
切発生しない効果がある。更に、硬化遅延剤を使用しか
つ洗浄廃液を撹拌しながら貯留するので、混練槽に残留
した固化材が混練槽底部に沈降し硬化する現象を防止す
ることができ、混練機の閉塞といったトラブルを未然に
防止することができる。
【0050】第2の実施例 本発明の第2の実施例を図4を用いて説明する。本実施
例は、混練槽内の洗浄効果を高めるために添加水の供給
時に添加水を加圧し、混練槽内に噴霧するようにしたも
のである。
【0051】図4において、本実施例の放射性廃液の固
化装置は混練機16を有し、混練機16は混練槽16
a、混練翼16b、混練翼16bを回転させるモータ1
6c、混練槽内16aの上部に設置され、添加水を混練
槽の壁面や撹拌翼に向けて噴霧するためのノズル24等
で構成されている。また、混練機16には廃棄物タンク
17、固化材タンク18、添加水タンク19、遅延剤タ
ンク22が接続されている。廃棄物タンク17、固化材
タンク18の供給系にはそれぞれ定量スクリューフィー
ダ17a,18aが設置され、添加水タンク19の供給
系にはバルブ20と定量ポンプ21が設置され、遅延剤
タンク22の供給系には定量ポンプ23が設置されてい
る。添加水タンク19の供給系はノズル24に接続され
ている。また、遅延剤タンク22の供給系はバルブ20
と定量ポンプ21との間で添加水タンク19の供給系に
接続されており、この場合、遅延剤が注入された添加水
が噴霧されるので洗浄効率がさらに向上する。遅延剤タ
ンク22の供給系は直接混練機16に接続してもよい。
混練機16の排出系に排出バルブ25が設置され、バル
ブ25の下方には鋼製の固化容器26がセットされてお
り、固化容器26はコンベア26Aによって移送可能で
ある。
【0052】次に、操作手順を主に洗浄操作を中心に説
明する。廃棄物、固化材、添加水を均一に混練した後、
混合ペーストを混練機下部のバルブ25を介して固化容
器26に投入し混練操作が完了する。その後、バルブ2
5を閉じ、添加水の加圧ポンプ21を起動し、バルブ2
0を開き、次バッチに使用する分量の添加水をノズル2
4により混練槽内部に噴霧する。この時、遅延剤定量ポ
ンプ23も起動し、所定量の遅延剤を添加水に注入す
る。遅延剤の添加量は、セメント重量を目安としてその
0.2〜3%程度であり、オキシカルボン酸類を使用し
た場合、添加水中の濃度として0.1%で十分である。
また、撹拌翼は50rpm程度の低速で回転させておく
ことが望ましい。添加水噴霧後、撹拌翼を通常運転時よ
り高めの回転数(〜200rpm)で数分間回転させ
る。添加水を混練槽内部に噴霧すること、撹拌翼を通常
運転時より高めの回転数で回転させることにより、混練
槽内部や撹拌翼に付着した混合ペーストが効率よく洗浄
される。
【0053】次に、撹拌翼16bの回転数を通常運転時
の回転数に下げ、次バッチまでの間、撹拌を継続しなが
ら添加水を混練槽内に貯留する。
【0054】次バッチまで添加水を混練槽に貯留するこ
とで、残留セメントの混練槽内での乾燥固着を防止する
ことができる。また、撹拌翼を回転させ、添加水を撹拌
させることにより、混練槽内の洗浄効果が高められる。
更に、添加水を撹拌させることにより残留セメントの沈
降を防止すると共に、セメント粒子間にせん断応力を作
用させ、セメントの水和反応を遅延させる。また、硬化
遅延剤はセメント粒子表面に静電的に吸着し、セメント
と水との反応を一時的に遮断する作用により、セメント
の水和反応を遅延させる効果を発現する。これらによ
り、残留セメントの混練槽内での硬化、付着を防止する
ことができる。
【0055】次バッチの混練作業開始時には、廃樹脂、
固化材を所定量混練機16に供給し、混練槽16a内に
保留された添加水を混練水として用いて、次の混練運転
に入る。以下、混練→混合ペースト払い出し→添加水・
遅延剤噴霧供給→撹拌洗浄→撹拌貯留→廃棄物・固化材
供給→混練の操作を繰り返す。以上は定常作業時の操作
の手順である。洗浄時の撹拌翼の回転数は高ければ高い
程、混練槽内部の洗浄領域が広がり、付着ペーストの洗
浄効率もアップする。
【0056】1日の作業終了時には、翌日の1バッチ目
の添加水と所定量の硬化遅延剤を混練機に噴霧供給し、
上記洗浄操作を行なった後、撹拌翼の回転数を低速(〜
50rpm)に下げ、翌日の作業の開始まで撹拌を継続
する。この操作により、上記と同様に残留セメントの混
練槽内での乾燥固着を防止し、混練槽内の洗浄効果を高
めると共に、残留セメントの混練槽内での硬化、付着を
防止することができる。
【0057】本実施例でいう固化材は水硬性の固化材で
あり、ポルトランドセメント、高炉セメント等のセメン
ト系の固化材、及びセメントガラスが該当する。また本
実施例の廃棄物は廃樹脂の他に、焼却灰や化学廃液の乾
燥粉体や圧縮成型物(ペレット)、固体廃棄物の溶融物
の顆粒や粉体の場合にも適用が可能である。
【0058】なお、この実施例でも、洗浄操作は必ずし
も各バッチごとに実施する必要はなく、1日の作業終了
ごとの実施でも十分に効果がある。また、添加水貯留時
の撹拌は間欠的に行ってもよい。
【0059】本実施例によれば、大規模な付帯設備を必
要とせずに、混練槽内部の効果的な洗浄が可能であり、
しかも放射性の洗浄廃液が一切発生しない効果がある。
また、洗浄後に混練槽に残留した固化材が混練槽底部に
沈降し、硬化する現象を防止することができ、混練機の
閉塞といったトラブルを未然に防止することができる。
【0060】第3の実施例 本発明の第3の実施例を図5を用いて説明する。本実施
例は、添加水を循環させることによって、混練槽内部だ
けではなく混合ペーストの払い出しの配管や弁体の内部
の洗浄も可能とするものである。本実施例は、1日の混
練作業が終了した後、翌日の作業開始までの間、混練機
内部及び払い出しの配管や弁体の内部のセメントの固着
を防止するのに最適な例である。
【0061】図5において、本実施例の放射性廃液の固
化装置は混練機27を有し、混練機27は混練槽27
a、混練翼27b、混練翼27bを回転させるモータ2
7c等で構成されている。また、混練機27には廃棄物
のタンク28、固化材タンク29、添加水タンク30、
遅延剤タンク32が接続されている。廃棄物のタンク2
8、固化材タンク29の供給系にはそれぞれ定量スクリ
ューフィーダ28a,29aが設置され、添加水タンク
30の供給系にはバルブ31が設置され、遅延剤タンク
32の供給系には定量ポンプ33が設置されている。ま
た、混練機27の排出系に三方弁34が設置され、添加
水の循環系として、三方弁34から分岐して混練機27
に戻る循環ライン36aと、この循環ライン36aに設
置された循環ポンプ36とが設置されている。三方弁3
4の下方には鋼製の固化容器35がセットされており、
固化容器35はコンベア35Aによって移送可能であ
る。
【0062】次に、操作手順を主に洗浄操作を中心にし
て説明する。廃棄物、固化材、添加水を均一に混練した
後、混合ペーストを混練機下部の三方弁34を介して固
化容器35に投入し混練操作が完了する。その後、三方
弁34を全閉にし、バルブ31を開き、次バッチに使用
する分量の添加水を混練槽内部に供給する。この時、遅
延剤定量ポンプ33も起動し、所定量の遅延剤を添加水
に注入する。遅延剤の添加量は、セメント重量を目安と
してその1%程度が最適である。また、この時、撹拌翼
は50rpm程度の低速で回転させておくことが望まし
い。硬化遅延剤の注入後、撹拌翼を通常運転時より高め
の回転数(〜200rpm)で数分間回転させ、混練槽
内部や撹拌翼に付着した混合ペーストを洗浄する。
【0063】次に、撹拌翼27bを50rpm程度の低
速で回転させながら、三方弁34の混練機27側と循環
ライン36a側を開にし、循環ポンプ36を起動させて
混練槽内の添加水を循環させる。この操作を次のバッチ
まで継続して行なう。
【0064】次バッチまで添加水を混練槽に対して循環
させることで、残留セメントの混練槽内での乾燥固着を
防止することができる。また、撹拌翼を回転させ、添加
水を撹拌させることにより、混練槽内の洗浄効果が高め
られる。更に、添加水を撹拌させることと添加水を循環
させることにより残留セメントの沈降を防止すると共
に、セメント粒子間にせん断応力を作用させ、セメント
の水和反応を遅延させる。また、硬化遅延剤はセメント
粒子表面に静電的に吸着し、セメントと水との反応を一
時的に遮断する作用により、セメントの水和反応を遅延
させる効果を発現する。これらにより、残留セメントの
混練槽内での硬化、付着を防止することができる。
【0065】更に、洗浄水を排出系を介して循環させる
操作によって排出系の配管内やバルブ34の内部を洗浄
する効果が付加され、セメントの固着による配管や弁体
の閉塞というトラブルを回避することができる。
【0066】次バッチの混練作業開始時には、三方弁3
4を混練機27側を閉、循環ライン36a側と固化容器
35側を開にして、循環ライン36a内の添加水を全て
混練槽内に回収し、循環ポンプ36を停止する。次に、
撹拌翼27bの回転数を通常運転時の回転数(100r
pm)に上げ、廃棄物、固化材を所定量混練機27に供
給し、混練槽27a内の循環した添加水を混練水として
用いて次の混練運転に入る。以下、混練→混合ペースト
払い出し→添加水供給→遅延剤注入→撹拌洗浄→撹拌・
循環貯留→廃棄物・固化材供給→混練の操作を繰り返
す。以上は定常作業時の操作の手順である。洗浄時の撹
拌翼の回転数は高ければ高い程、混練槽内部の洗浄領域
が広がり、付着ペーストの洗浄効率もアップする。
【0067】1日の作業終了時には、翌日の1バッチ目
の添加水と所定量の遅延剤を混練機に供給し、上記洗浄
操作を行なった後、撹拌翼の回転数を低速(〜50rp
m)に下げかつ添加水を循環させ、翌日の作業の開始ま
で撹拌と循環を継続する。この操作により、上記と同様
に残留セメントの混練槽内での乾燥固着を防止し、混練
槽内の洗浄効果を高めると共に、残留セメントの混練槽
内及び排出系での硬化、付着を防止することができる。
【0068】なお、本実施例では洗浄廃液貯留中のセメ
ントの硬化を防止するため撹拌と硬化遅延剤と循環とを
併用したが、硬化遅延剤と添加水の循環のみでも目的を
達成することができる。また、この実施例でも、洗浄操
作は必ずしも各バッチごとに実施する必要はなく、1日
の作業終了ごとの実施でも十分に効果がある。また、添
加水貯留時の撹拌は間欠的に行ってもよい。
【0069】本実施例によれば、先の実施例と同様の効
果が得られること加え、混練槽内部のみならず、セメン
トペーストの排出系配管や弁体の内部も効果的な洗浄が
可能で、配管の閉塞といったトラブルも未然に防止する
ことができる。
【0070】本実施例の変形例を図6を用いて説明す
る。本例では、混練機27の排出系に上記の三方弁34
の代わりに通常のバルブ37を設置し、添加水の循環ラ
イン36aの配管の先端にジョイント38を設け、この
ジョイント38を用いて添加水の循環ライン36aの配
管の先端を混練機27の排出系の配管の先端に直結して
添加水を循環させる。添加水の循環以外の時はジョイン
ト38を切り離し、連結を解除する。それ以外の操作は
上記第4の実施例と同様である。なお、バルブ37は第
1〜第3の実施例で用いたのと同じバルブで良く、ピン
チバルブ、ナイフゲートバルブ、サンダースバルブ等の
適用が可能である。
【0071】本変形例では、操作が複雑な三方弁を排除
でき、かつセメントペースト排出系の配管全てが洗浄で
きる利点を有する。
【0072】なお、上記第3の実施例及びその変形例
は、放射性廃棄物が固体で混練水として添加水を用いる
場合のものであるが、第1の実施例のように放射性廃棄
物が廃液の場合にも同様にこれら実施例の考えを適用す
ることができる。
【0073】第4の実施例 本発明の第4の実施例を図7を用いて説明する。本実施
例は、前述した第3の実施例において添加水を循環させ
ることによって混練槽内部の洗浄も可能にするものであ
る。
【0074】図7において、本実施例の放射性廃液の固
化装置は混練機27Aを有し、混練機27Aは混練槽2
7a、混練翼27b、混練翼27bを回転させるモータ
27c等に加え、混練槽内27aの上部に設置され、循
環する添加水を混練槽の壁面や撹拌翼に向けて噴霧する
ためのノズル27dを備えている。他の構成は図5に示
す第4の実施例と同じである。
【0075】次に、操作手順を主に洗浄操作を中心にし
て説明する。廃棄物、固化材、添加水を均一に混練した
後、混合ペーストを混練機下部の三方弁34を介して固
化容器35に投入し混練操作が完了する。その後、三方
弁34を全閉にし、バルブ31を開き、次バッチに使用
する分量の添加水を混練槽内部に供給する。この時、遅
延剤定量ポンプ33も起動し、所定量の遅延剤を添加水
に注入する。遅延剤の添加量は、セメント重量を目安と
してその1%程度が最適である。
【0076】硬化遅延剤の注入後、三方弁34の混練機
27側と循環ライン36a側を開にし、循環ポンプ35
を起動させて混練槽内の添加水を循環させる。この時、
添加水はノズル27dにより混練槽内部に噴霧する。こ
の操作を次のバッチまで継続して行なう。
【0077】次バッチまで添加水を循環させかつ混練槽
内部に噴霧することにより、混練槽内部や撹拌翼に付着
した混合ペーストが洗浄されると共に、残留セメントの
混練槽内での乾燥固着を防止することができる。また、
添加水を循環させることにより残留セメントの沈降を防
止すると共に、セメント粒子間にせん断応力を作用さ
せ、セメントの水和反応を遅延させる。また、硬化遅延
剤はセメント粒子表面に静電的に吸着し、セメントと水
との反応を一時的に遮断する作用により、セメントの水
和反応を遅延させる効果を発現する。これらにより、残
留セメントの混練槽内での硬化、付着を防止することが
できる。
【0078】更に、洗浄水を排出系を介して循環させる
操作によって排出系の配管内やバルブ34の内部を洗浄
する効果が付加され、セメントの固着による配管や弁体
の閉塞というトラブルを回避することができる。
【0079】次バッチの混練作業開始時には、三方弁3
4を混練機27側を閉、循環ライン36a側と固化容器
35側を開にして、循環ライン36a内の添加水を全て
混練槽内に回収し、循環ポンプ36を停止する。次に、
撹拌翼27bを通常運転時の回転数(100rpm)で
回転させ、廃棄物、固化材を所定量混練機27に供給
し、混練槽27a内の循環した添加水を混練水として用
いて次の混練運転に入る。以下、混練→混合ペースト払
い出し→添加水供給→遅延剤注入→循環噴霧洗浄・貯留
→廃棄物・固化材供給→混練の操作を繰り返す。
【0080】1日の作業終了時には、翌日の1バッチ目
の添加水と所定量の遅延剤を混練機に供給し、上記のよ
うに添加水を循環しながら噴霧させ、翌日の作業の開始
まで循環と噴霧を継続する。この操作により、上記と同
様に混練槽内を洗浄しながら残留セメントの混練槽内で
の乾燥固着を防止すると共に、残留セメントの混練槽内
及び排出系での硬化、付着を防止することができる。
【0081】なお、本実施例では洗浄廃液貯留中のセメ
ントの硬化を防止するため硬化遅延剤と添加水の循環と
を併用したが、硬化遅延剤と添加水の循環のみでも目的
を達成することができる。また、この実施例でも、洗浄
操作は必ずしも各バッチごとに実施する必要はなく、1
日の作業終了ごとの実施でも十分に効果がある。更に、
本実施例は、放射性廃棄物が固体で混練水として添加水
を用いる場合のものであるが、第1の実施例のように放
射性廃棄物が廃液の場合にも同様に本実施例の考えを適
用することができる。
【0082】本実施例によれば、第3の実施例と同様
に、混練槽内部のみならず、セメントペーストの排出系
配管や弁体の内部も効果的な洗浄が可能で、配管の閉塞
といったトラブルも未然に防止することができる。ま
た、洗浄に際して撹拌翼を回転させる必要がないので、
混練機の寿命を長くすることができる。
【0083】第2の参考例 本発明に係わる第2の参考例を図8を用いて説明する。
本参考例は、洗浄水タンクを別途設置する場合の混練機
の洗浄方法に関するものである。一例として、放射性の
液体廃棄物の濃縮物(濃縮廃液)をセメント固化するシ
ステムで説明する。
【0084】図8において、本参考例の放射性廃液の固
化装置は混練機39を有し、混練機39は混練槽39
a、混練翼39b、混練翼39bを回転させるモータ3
9c等で構成されている。また、混練機39には、固化
材タンク40、濃縮廃液受タンク41、洗浄水タンク4
2、遅延剤タンク45が接続されている。固化材タンク
40の供給系には定量スクリューフィーダ40aが設置
され、濃縮廃液受タンク41、洗浄水タンク42、遅延
剤タンク45の供給系にはそれぞれバルブ41a,44
及び定量ポンプ46が設置されている。また、混練機3
9の排出系には排出バルブ43と排出口の位置を変えら
れる可動(回転)式の排出管47が設置されている。排
出管47の回転位置の一方の下方には鋼製の固化容器4
4がセットされ、他方の下方には洗浄水貯蔵タンク48
が配置され、洗浄水貯蔵タンク48の下部にはバルブ4
9が設置され、バルブ49の下方に固化容器50がセッ
トされている。固化容器44,50は図示しないコンベ
アによって移送可能である。
【0085】洗浄水貯蔵タンク48にはレベル計48a
が設置され、洗浄水貯蔵タンク48内の上澄み液の液面
及び沈降した固形物の両方のレベルを検知できる。ま
た、洗浄水貯蔵タンク48はライン51aを介して混練
槽39aと接続され、ライン51aには、洗浄水貯蔵タ
ンク48内の上澄み液を混練機39に戻すための供給ポ
ンプ51が設置されている。
【0086】固化材及び濃縮廃液を所定の割合で混練機
39に供給し、混練する。混練終了後の混合ペースト
は、バルブ43を介して固化容器44へ注入される。こ
の段階では可動式の排出管47の出口は固化容器44側
に向けておく。バルブ43を閉じた後、バルブ42aを
開き洗浄水タンク42より洗浄水を混練槽が70%程度
満たされるまで供給する。同時に遅延剤タンク45より
遅延剤を定量ポンプ46を介して混練槽に注入する。撹
拌翼39bを回転させた状態で、次バッチまで洗浄水を
貯留する。この操作により、先の実施例と同様に、混練
槽及び撹拌翼が洗浄され、かつ残留セメントの混練槽内
での硬化、付着を防止することができる。
【0087】次バッチの開始前に、まず可動式の排出管
47の出口を洗浄水貯蔵タンク48に向ける。次にバル
ブ43を開き、混練槽39a内の洗浄廃液を洗浄水貯蔵
タンク48に排出する。バルブ43を閉じ、可動式の排
出管47の出口を固化容器44側に向け、次の混練操作
に入る。
【0088】洗浄水貯蔵タンク48では、まず、固形物
レベルが固化容器50の体積相当のレベルに達したら、
タンク下部のバルブ49を開き、固形物スラリーを固化
容器50に排出する。この排出物は約1か月でセメント
が硬化し、セメント均質固化体となる。また、上澄み液
が50%以上のレベルに達したら、次バッチの洗浄時に
供給ポンプ51を作動させて混練槽39aに戻し、洗浄
水として再使用する。数回再使用した洗浄水は固化材と
混合して固化し、新たな洗浄水を供給する。
【0089】洗浄水貯蔵タンク48において洗浄廃液に
は硬化遅延剤が含まれ、かつ固形物スラリーは固化容器
に排出して固化されるので、沈澱物である固形物スラリ
ーがタンク底部で硬化し、洗浄水貯蔵タンク48の閉塞
といったトラブルを未然に防止することができる。
【0090】なお、本参考例でも、洗浄操作は必ずしも
各バッチごとに実施する必要はなく、1日の作業終了ご
との実施でも十分に効果がある。また、添加水貯留時の
撹拌は間欠的に行ってもよい。
【0091】本参考例によれば、混練機内部、混合ペー
スト排出系統の両方の洗浄が可能であり、しかも洗浄廃
液は再使用されるので、洗浄廃液が発生しないか最少と
なり、液体廃棄物処理系の負荷を低減できる。また、ま
た、洗浄後に混練槽に残留した固化材が混練槽底部に沈
降し、硬化する現象を防止することができ、混練機の閉
塞といったトラブルを未然に防止することができる。洗
浄水貯蔵タンク48においても同様に固形物スラリーが
タンク底部で硬化し、タンクの閉塞といったトラブルを
未然に防止することができる。更に、専用の洗浄水タン
クを用いるので、洗浄水の量を自由に設定することがで
きる。
【0092】本参考例の変形例を図9を用いて説明す
る。本例は、固体の放射性廃棄物を固化処理するものに
第2の参考例の考えを適用したものである。すなわち、
本例では、濃縮廃液受タンク41の代わりに廃棄物タン
ク60を配置し、廃棄物タンク60の供給系には定量ス
クリューフィーダ60aが設置されている。また、洗浄
水タンク42の代わりに添加・洗浄水タンク61が配置
されている。他の構成は第2の参考例と同じである。
【0093】操作手順は、添加・洗浄水タンク61内の
水が混練操作で添加水として使用され、かつ洗浄操作で
洗浄水として使用されることを除いて第2の参考例と同
じである。
【0094】本参考例によれば、固体の放射性廃棄物の
固化処理するときの洗浄操作に際して、第2の参考例
同様の効果を得ることができる。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、特別な付帯設備を設け
る事無く、混練機の洗浄に伴う洗浄廃液の発生をなくす
とができる。また、混練機内部における残留セメント
の固着、閉塞等のトラブルを未然に防止することができ
る。
【0096】また、少ない付帯設備で、混練機の洗浄に
伴う洗浄廃液の発生をなくすることができる。また、混
練機内部のみならず混合ペースト排出系統の配管、弁体
における残留セメントの固着、閉塞等のトラブルを未然
に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1の参考例による放射性廃樹
脂の固化方法を実施するための装置の概略図である。
【図2】本発明の第1の実施例による放射性化学廃液の
固化方法を実施するための装置の概略図である。
【図3】硬化遅延剤濃度と残留セメントの固着に要する
時間の関係を示した図である。
【図4】本発明の第2の実施例による放射性廃棄物の固
化方法を実施するための装置の概略図である。
【図5】本発明の第3の実施例による放射性廃棄物の固
化方法を実施するための装置の概略図である。
【図6】第3の実施例の変形例による放射性廃棄物の固
化方法を実施するための装置の概略図である。
【図7】本発明の第4の実施例による放射性廃棄物の固
化方法を実施するための装置の概略図である。
【図8】本発明に係わる第2の参考例による放射性廃棄
物の固化方法を実施するための装置の概略図である。
【図9】第2の参考例の変形例による放射性廃棄物の固
化方法を実施するための装置の概略図である。
【符号の説明】
1 廃樹脂タンク 2,8,18,29,40 固化材タンク 3,19,30 添加水タンク 4,9,16,27,39 混練機 5,12,25,37,43 排出バルブ(排出系) 6,13,26,35,44,50 固化容器 10 廃液貯蔵タンク 15,22,35,45 硬化遅延剤タンク 17,28,60 廃棄物タンク 24,27d ノズル 34 三方弁(排出系) 36 循環ポンプ 36a 循環ライン 41 濃縮廃液受タンク 42 洗浄水タンク 61 添加・洗浄水タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G21F 9/36 511 G21F 9/36 511E (72)発明者 松尾 俊明 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社 日立製作所 エネルギー研究 所内 (72)発明者 小森 至 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社 日立製作所 エネルギー研究 所内 (72)発明者 平山 聡 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 泉田 龍男 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (56)参考文献 特開 昭62−177499(JP,A) 特開 平3−273197(JP,A) 特開 平2−287298(JP,A) 特開 平2−171693(JP,A) 特開 平3−265550(JP,A) 特開 平2−176499(JP,A) 実開 昭64−25322(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21F 9/30 G21F 9/16 G21F 9/36

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃棄物、水硬性の固化材及び添加水を混練
    機に投入し、混練機に設けられた撹拌翼を回転させて混
    合ペーストを作成し、これを固化容器に注入して固化す
    る放射性廃棄物の固化方法において、 混練機内の廃棄物、固化材、添加水の混合ペーストを固
    化容器に注入して払い出した後に、次バッチに使用する
    分量の添加水と固化材の硬化反応を遅延させる所定量の
    硬化遅延剤を混練機に供給し、前記撹拌翼を回転させて
    混練機内を撹拌洗浄し、次いで次バッチまでの間、前記
    撹拌翼の回転による撹拌を継続しながら添加水と硬化遅
    延剤との混合液を混練機内に貯留し、次バッチでその混
    合液を混練水として使用することを特徴とする放射性廃
    棄物の固化方法。
  2. 【請求項2】廃棄物、水硬性の固化材及び添加水を混練
    機に投入し、混練機に設けられた撹拌翼を回転させて混
    合ペーストを作成し、これを固化容器に注入して固化す
    る放射性廃棄物の固化方法において、 混練機内の廃棄物、固化材、添加水の混合ペーストを固
    化容器に注入して払い出した後に、次バッチに使用する
    分量の添加水と固化材の硬化反応を遅延させる所定量の
    硬化遅延剤を混練機に供給し、前記撹拌翼を回転させて
    混練機内を撹拌洗浄し、次いで次バッチまでの間、混練
    機の排出系から分岐して直接混練機に戻る経路で添加水
    と硬化遅延剤との混合液を循環させ、次バッチでその
    合液を混練水として使用することを特徴とする放射性廃
    棄物の固化方法。
  3. 【請求項3】廃液及び水硬性の固化材を混練機に投入
    、混練機に設けられた撹拌翼を回転させて混合ペース
    トを作成し、これを固化容器に注入して固化する放射性
    廃棄物の固化方法において、 混練機内の廃液及び固化材の混合ペーストを固化容器に
    注入して払い出した後に、次バッチで処理する分量の廃
    液を混練機に供給し、前記撹拌翼を回転させて混練機内
    を撹拌洗浄し、次いで次バッチまでの間、前記撹拌翼の
    回転による撹拌を継続しながら廃液を混練機内に貯留
    し、次バッチでその廃液を混練処理することを特徴とす
    る放射性廃棄物の固化方法。
  4. 【請求項4】廃液及び水硬性の固化材を混練機に投入
    、混練機に設けられた撹拌翼を回転させて混合ペース
    トを作成し、これを固化容器に注入して固化する放射性
    廃棄物の固化方法において、 混練機内の廃液及び固化材の混合ペーストを固化容器に
    注入して払い出した後に、次バッチで処理する分量の廃
    液と固化材の硬化反応を遅延させる所定量の硬化遅延剤
    を混練機に供給し、前記撹拌翼を回転させて混練機内を
    撹拌洗浄し、次いで次バッチまでの間、廃液と硬化遅延
    剤との混合液を混練機内に貯留し、次バッチでその廃液
    を混練処理することを特徴とする放射性廃棄物の固化方
    法。
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