JP3047989U - 表示用ボード - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本考案は、リサイクル(再利用)性に優れ、繰
り返しリサイクルした後、焼却廃棄処分したとしても、
一酸化炭素や二酸化炭素などの有毒ガスの発生が格段に
少ないダンボール製の基板を備え、前記従来の場合より
も製品コストを低減でき、さらに軽く、かつ枠部材によ
り、ダンボール製の基板の小口の変形防止のための保護
や、落下時の安全性や、装飾性にも優れた表示用ボード
を提供することを目的とする。 【解決手段】本考案の表示用ボード1Aは、所定の厚さ
をもつダンボール製の基板2Aと、基板2Aの少なくと
も一面の周辺a、b、c、dに装着され、基板2Aの周
辺a、b、c、dと周辺a、b、c、dにつながる基板
2Aの側端面23a、23bを覆う枠部材3Aと、より
なることを特徴とする。
り返しリサイクルした後、焼却廃棄処分したとしても、
一酸化炭素や二酸化炭素などの有毒ガスの発生が格段に
少ないダンボール製の基板を備え、前記従来の場合より
も製品コストを低減でき、さらに軽く、かつ枠部材によ
り、ダンボール製の基板の小口の変形防止のための保護
や、落下時の安全性や、装飾性にも優れた表示用ボード
を提供することを目的とする。 【解決手段】本考案の表示用ボード1Aは、所定の厚さ
をもつダンボール製の基板2Aと、基板2Aの少なくと
も一面の周辺a、b、c、dに装着され、基板2Aの周
辺a、b、c、dと周辺a、b、c、dにつながる基板
2Aの側端面23a、23bを覆う枠部材3Aと、より
なることを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は、表示用ボードに関する。
【0002】
従来の表示用ボードは、ポリスチレン、スチロール、ポリ塩化ビニル(PVC )、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)などの樹脂製発泡体をベースとし て表面に紙貼付仕上げのものに透明の樹脂板や、ラミネート加工によりカバー処 理された、所定の厚さおよび大きさの板状とした表示板と、表示板の四辺に装着 され、かつ表示板の四辺を保護するアルミニュウム製または硬質樹脂製の断面略 コの字状のフレームとからなる。
【0003】 従来、表示用ボードは、その表示面に、伝達したい表示内容を備えた表示部材 を貼着することによって表示内容を視覚により伝達し得る機能を備え、例えば、 各種商品の宣伝、レストランや飲食店などでのメニューの表示、各種行事の開催 催広告などに用いられる。 なお、前記表示用ボードの表示面に貼着される表示部材としては、各種ポスタ ー、写真、絵画、印刷あるいは手書きされた紙およびフィルムなどである。
【0004】
前記従来の表示用ボードは、樹脂製発泡体製表示板と、その四辺に装着された アルミニュウム製や、硬質樹脂製の断面略コの字状のフレームなどを装着してい る。 ここで、樹脂製発泡体製表示板およびアルミニュウム製フレームは、高価であ り、必然的に表示用ボードの製品価格を高めているため、製品コストを低減する ことが要望される。
【0005】 さらに、世界的レベルで問題となっている排ガスや焼却時に発生する二酸化炭 素などの公害物質による大気汚染の改善を急務とされ、樹脂製発泡体製表示板は 、焼却廃棄処分時に、ダンボール製の基板(紙)に比べ一酸化炭素や二酸化炭素 などの有毒ガス発生量が多く、公害問題となる。 本考案は、前記事情に鑑みなされたもので、リサイクル(再利用)性に優れ、 繰り返しリサイクルした後、焼却廃棄処分したとしても、一酸化炭素や二酸化炭 素などの有毒ガスの発生が格段に少ないダンボール製の基板を備え、前記従来の 場合よりも製品コストを低減でき、さらに軽く、かつ枠部材により、ダンボール 製の基板の小口の変形防止のための保護や、落下時の安全性や、装飾性にも優れ た表示用ボードを提供することを目的とする。
【0006】
請求項1の表示用ボードは、所定の厚さをもつダンボール製の基板と、 該基板の少なくとも一面の周辺に装着され、該基板の該周辺と該周辺につなが る該基板の側端面を覆う枠部材と、よりなることを特徴とする。 請求項2の表示用ボードは、請求項1の構成において、前記枠部材は、前記基 板の少なくとも一面の周辺を覆う本体部と該本体部の一側端より裏側に突出し、 該基板の該側端面を覆う頭部と、よりなる。
【0007】 請求項3の表示用ボードは、請求項2の構成において、前記頭部には、その長 手方向に延びる空間部をもつ。
【0008】
本考案の表示用ボードは、ダンボール製の基板と、枠部材とよりなる。 ダンボール製の基板は、一面側あるいは他面側の少なくとも一方を表示部とし ての機能をもつ。 前記一面側あるいは他面側の色彩としては、白色や、その他、目的に応じて装 飾性に富む種々の色とすることができる。
【0009】 前記一面側あるいは他面側には、表示物として例えば、表示内容が記載された 紙、板、フィルム状などを貼付あるいは添付したり、直接、表示内容を記載する ことができる。 ダンボール製の基板は、一面と他面との間に、波板状構造や、凹凸構造や、ハ ニカム構造をもつものを用いることができる。
【0010】 ダンボール製の基板は、互いに90°位相させた状態で重ね、積層させた二枚 を用いることができる。この場合には、方向性を90°位相させた状態の二枚の ダンボール製の基板が互いに補強し合うため、一枚を用いる場合よりも強度を向 上できる。 ダンボール製の基板は、表面に紙貼付仕上げのものに透明の樹脂板や、ラミネ ート加工によりカバー処理されたものを用いることができる。
【0011】 枠部材は、長手方向に延びる長尺状の本体部と、本体部の一端側に一体的に形 成された頭部とからなる。 枠部材は、基板に装着する場合、例えば、貼着方式あるいは嵌合方式の本体部 を用いることができる。 本体部は、ダンボール製の基板の表板あるいは裏板の少なくとも一方の周縁部 に装着され、かつ周縁部を所定の巾で帯状に覆うことにより、前記表板を装飾し その意匠効果を高める。
【0012】 貼着方式の本体部としては、ダンボール製の基板の表板あるいは裏板の少なく とも一方の周縁部に貼着できる所定幅のテープ状のものを用いることができる。 嵌合方式の本体部としては、ダンボール製の基板の周縁部をその厚み方向に挟 持できる断面、略コ字状や、略U字状に構成した本体部を用いることができる。 前記テープ状の本体部あるいは前記断面、略コ字状や、略U字状の本体部の前 記周縁部を帯状に覆う巾の値は、種々設定できる。
【0013】 前記テープ状の本体部あるいは断面、略コ字状や、略U字状の本体部の前記周 縁部を帯状に覆う装着面あるいは貼着面には、予め両面テープを貼着したり、粘 着剤や接着剤を塗布することができる。なお、粘着剤や接着剤を塗布する場合に は、枠部材をダンボール製の基板に貼着するまでの間、予め、粘着剤や接着剤が 他の部材に触れないように保護することや、粘着剤の粘着機能や接着剤の接着機 能を保持するために、剥離紙を貼着できる。
【0014】 両面テープとしては、耐可塑剤処理がなされたものを用いることが好ましい。 接着剤としては、例えば、アクリル系接着剤、エポキシ系接着剤などを用いる ことができる。 粘着剤としては、例えば、ホットメルト粘着剤、エマルジョン系粘着剤、有機 溶剤系粘着剤、その他の粘着剤などの粘着層を用いることができる。
【0015】 離型紙は、前記接着材を覆う。 枠部材は、それらの表出面に、装飾効果を高めるためのメタリック色で軟質あ るいは発泡化したポリ塩化ビニル(PVC)、アルミクラフト、アルミガラスク ロス、ポリエチレンなどや、積層された複数層からなるもの、表面にアルミを蒸 着したものなどを用いることができる。
【0016】 頭部は、ダンボール製の基板の小口の変形防止のための保護や、落下時の安全 性や、装飾性などを高める機能をもつ。頭部は、ダンボール製の基板の小口に対 向する領域およびその周辺を含む。 頭部の長手方向と直交する方向の断面形状は、円、楕円、半円、四角、長方形 、台形、板状、これらに類似する形状とすることができる。頭部の長手方向に延 びる空間部(孔)の前記長手方向と直交する方向の断面形状は、円、楕円、半円 、四角、長方形、台形、これらに類似する形状とすることができる。
【0017】 頭部に形成された前記空間部は、頭部の弾性を増すとともに、空間部容積分の 材料を節減できる利点をもつ。 また、複数本の枠部材をダンボール製の基板の表板の周縁部に接合する場合に おいては、各枠部材の頭部同士を止め合わせする場合、予め、2本の枠部材を、 互いに逆方向に傾斜する45°の角度で切断し、切断端面同士しを接合すること や、各枠部材を例えば90°の角度で交差(クロス)し重ね合わせた状態で基板 に装着した後、前記90°の1/2位置(45°の角度)に切断することができ る。前記後者の場合には、切断作業がしやすいこと、および前記角度(45°の 角度)で切断した端面をもつ枠部材の一方を、他のダンボール製の基板の表板の 周縁部に接合する場合に前記端面をそのままコーナ部に利用でき、材料を節減で きる利点をもつ。
【0018】 枠部材は、軟質ポリ塩化ビニル、ポリアミド(ナイロン)、半硬質性樹脂や、 軟質性樹脂などや、発泡化された樹脂として例えばPVC(ポリ塩化ビニル)、 PE(ポリエチレン)、PS(ポリスチレン)、EVA(エチレン・酢酸ビニル 共重合体)などを用いることができる。また、枠部材の材質としては、硬軟度を 目的とする値に種々調整したものを用いることができる。
【0019】 枠部材の本体部と頭部とは、材質の硬軟度を同じものあるいは異なるものとす ることができる。
【0020】
(実施例1) 本考案の表示用ボードの実施例1を図1〜図7に基づいて説明する。 図1に示す実施例1の表示用ボード1Aは、ダンボール製の基板2Aと、テー プ状の枠部材3Aとよりなる。
【0021】 ダンボール製の基板2Aは、例えば、廃棄処分されるダンボール板、ダンボー ル製の箱などを所定の板形状で、かつ目的とする大きさにトリミングしたものを 利用できる。 このダンボール製の基板2Aは、互いに対向する表板20および裏板21と、 表板20と裏板21との間に介置された波板22とより形成され、所定の面積お よび厚さt1(図2参照)を備えた方形のものである。
【0022】 また、表板20と裏板21には、表示用ボード1Aが各種商品等の宣伝や、発 表に用いられ、かつ視認され、意匠的美観に優れていることが要求されるため、 例えば、印刷することや、白色、その他、目的とする色などに着色したり、前記 色を備えた図略の他の紙や、フイルムや、シートなどを表紙として併用される。 この場合において、表板20と裏板21には、印刷した場合の印刷ムラや、前 記色のムラなどが波板22形状に沿って発生しないように配慮がなされる。すな わち、表板20と裏板21の少なくとも一方は、前記波板22形状に沿って波状 にならないような厚さに設定されている。
【0023】 テープ状の枠部材3Aは、予め目的とする色彩に着色された軟質性樹脂(軟質 ポリ塩化ビニル)製を用い製造された長尺状のものであり、テープ状の本体部3 0aと、本体部30aに一体的に連接された頭部31aとからなる。 テープ状の本体部30aは、所定の巾w2および厚みt2を備え、ダンボール 製の基板2Aの表板20の表出面200の四辺a、b、c、dに接合され、かつ 四辺a、b、c、dを所定の巾w2で帯状に覆うことにより、表板20を装飾し その意匠効果を高めることができ表板20あるいは裏板21を保護する。
【0024】 テープ状の本体部30aの巾w2および厚みt2は、目的に応じて種々設定で きる。テープ状の本体部30aの貼着面302には、予め両面テープ303を貼 着した。 なお、テープ状の枠部材3Aのテープ状の本体部30aを四辺a、b、c、d に貼着する場合、通常、最も貼着しにくいとされるコーナ部S、S1、S2、S 3領域における貼着作業は、図7に代表して示すコーナ部Sのように、互いに直 交する2本のテープ状の枠部材3Aを重ね合わせて貼着した後、市販のカッター などの刃を用いて斜め(45°)の切れ目3Sを入れて切断するとともに、余分 な長さ分を除去し、切れ目3Sを押圧するのみの、簡単な操作で素早く終了し、 かつ他の3つのコーナ部S1、S2、S3のように綺麗に貼着できる。
【0025】 この後、さらに各切れ目3Sに、瞬間接着剤(シアノアクリレート系)を毛管 現象により浸透させ、強固に接着させることによって、次の利点が得られる。す なわち、前記のようにして貼着された使用時のテープ状の枠部材3Aには、テン ションを付与された押し出し成形時に残留した内部応力の影響や、使用時の熱の 影響などで縮み作用を発生しようとしても、前記瞬間接着剤の強力な接着作用に よって前記縮み作用を抑え、所定の位置での貼着状態を長期間、保持できる。
【0026】 また、コーナ部S1の点線4Sで示すように、面取り加工を施し、約1〜2m mを切断除去することによって、ピン角状態をなくすことにより、さらに安全性 を向上できる。この場合、テープ状の枠部材3Aは、所定の色彩を備えた有色の 軟質樹脂であり、前記切断面も、同じ色彩を呈すため、見る者に対し、違和感を 与えない(なお、従来のアルミニュウム製のフレームを面取りした場合には、面 取り面がアルミニュウム、本来の金属色を呈し、他の領域の色彩と異なり、見る 者に対し、違和感を与える)。
【0027】 一方、頭部31aは、基板2Aの厚さt1とほぼ同じか、若干厚く、基板2A の小口23a、23bを覆い隠す厚みt3を備えており、かつ前記小口23a、 23bを覆い隠すことにより、波板22を保護するとともに基板2Aを装飾し、 高級化する。 従って、仮に表示用ボード1Aが落下して他の部材に当たったとしても、枠部 材3Aがクッションとなり衝撃を緩和しそれらが損傷せず、また素材が軟質であ ることによって、人体に当たったとしても、害を与えにくい。
【0028】 前記のように構成された実施例1の表示用ボード1Aは、ダンボール製の基板 2Aの表板20における表出面200の四辺a、b、c、dに、テープ状の枠部 材3Aのテープ状の本体部30aが接合されているため、テープ状の枠部材3A のテープ状の本体部30aと頭部31aとで枠状に装飾される。 そして、以下に示すような効果を得ることができる。すなわち、 (1)表示用ボード1Aは、予め、ダンボール製の基板2Aの表板20における 表出面200に、例えば、予め、表示内容を印刷あるいは記載された紙、板、フ ィルムや、各種ポスター、写真、絵画などの表示物を貼着あるいは添付したり、 文字、記号、図、絵画などを直接、記載したりできる。
【0029】 従って、前記各表示物を貼着あるいは添付した場合、直接外部から視認される 表示機能に加えて、表出面200の四辺a、b、c、dがテープ状の枠部材3A によって、意匠効果を高めることができ、かつ見栄えを向上し得るため、表示物 に対しより関心をもたせることができることや、ダンボール製の基板2A(表板 20、裏板21、波板22)の前記四辺a、b、c、dを軟質製のテープ状の枠 部材3Aで保護できる。 (2)ダンボール製の基板2Aは、種々の用途で使用済みのダンボールをそのま ま必要なサイズに切り取ったものをリサイクル(再利用)することができること や、予め必要なサイズに製造されたものなどを利用でき、かつ従来の樹脂製のボ ード板を用いる場合に比べ格段に廉価とすることができ、かつ大幅にコストを低 減できる。 (3)また、ダンボール製の基板2Aから軟質製のテープ状の枠部材3Aを剥が し取った後、ダンボール製の基板2Aを燃焼したとしても、従来の樹脂発泡体製 表示板の焼却廃棄処分時の燃焼に伴う場合に比べ一酸化炭素や二酸化炭素などの 有毒ガスの発生が少ない。 (4)テープ状の枠部材3Aは、貼着するのみ極めて簡単な操作で装着できる。 また、複数本のテープ状の枠部材3Aをダンボール製の基板2Aの表板20の周 縁部に接合する場合において、各テープ状の枠部材3Aの頭部31a同士を止め 合わせする場合や、各テープ状の枠部材3Aを例えば90°の角度で交差(クロ ス)し重ね合わせた状態で前記90°の1/2位置(45°の角度)に切断しや すいこと、および前記角度で切断した端面(図9の切れ目3S参照)をもつテー プ状の枠部材3Aの一方を、他のダンボール製の基板2Aの表板20の周縁部に 接合する場合に前記端面をそのままコーナ部(S、S1、S2、S3)に利用で き、材料を節減できる利点をもつ。 (5)ダンボール製の基板2Aは、その周囲に軟質樹脂製のテープ状の枠部材3 Aを備える構成であるため、保護(補強)され、仮に、落下したとしてもそれ自 体が破損したり、他の部材あるいは人体などに当たり傷付ける可能性を低減でき る。
【0030】 なお、テープ状の枠部材3Aの頭部31aは、その変形例1〜3として図4〜 図6に示すように変形することができる。すなわち、 変形例1として図4に示す頭部31aは、半円状の下端に約1mm〜2mm突 出する返し部分301を形成している。返し部分301は、ダンボール製の基板 2Aの裏板21に係止することにより、小口23a、23bを確実に覆い隠すこ とができるため、ダンボール製の基板2であってもその美観を向上し得る。
【0031】 変形例2として図5に示す頭部31aは、断面略コの字状の溝302を形成し ている。溝302は、頭部31aの弾性を増すとともに、材料を節減できる利点 をもつ。 変形例3として図6に示す頭部31aは、断面略四角形の中空部32を形成し ている。中空部32は、頭部31aの弾性を増すとともに、材料を節減できる利 点をもつ。
【0032】 (実施例2) 本考案の表示用ボードの実施例2を図8、図9に基づいて説明する。 図8、図9に示す実施例2の表示用ボード1Bは、二枚のダンボール製の基板 2A、2Bを90°位相させた状態で重ね、図略の接着材で接着し積層させたこ と以外は、前記実施例1の表示用ボード1Aと同じ構成である。従って実施例1 の構成と同じ部分には同じ符号を付しその説明を省略する。
【0033】 実施例2の表示用ボード1Bは、前記表示用ボード1Aと同じ効果を得ること ができる他、方向性を90°位相させた状態の二枚のダンボール製の基板2A、 2Bが互いに補強し合うため、表示用ボード1Aの場合よりも強度を向上できる 。 (実施例3) 本考案の表示用ボードの実施例3を図10に基づいて説明する。
【0034】 図10に示す実施例3の表示用ボード1Cは、ダンボール製の基板2Aと、嵌 合方式の枠部材3Cとよりなる。 実施例3の表示用ボード1Cは、嵌合方式の枠部材3Cを用いたこと以外は実 施例1の構成と同じである。従って実施例1の構成と同じ部分には同じ符号を付 しその説明を省略する。
【0035】 枠部材3Cは、断面、略コ字状の本体部30cと、本体部30cに一体的に連 接された断面、半円状で中空の頭部31cとよりなる。 本体部30cは、ダンボール製の基板2Aの表板20および裏板21に装着さ れる第1板部分300cおよび第2板部分301cと、ダンボール製の基板2A の小口23a、23bを覆い隠す第3板部分302cとよりなり、第3板部分3 02cに対向する位置に開口部304cをもつ。開口部304cの開口巾L1は 、ダンボール製の基板2Aの厚さt1より若干狭い値〔例えば、図10の開口部 304cの開口巾L1は、頭部31cの厚さt3から第1板部分300cおよび 第2板部分301cの厚さt2(t2×2)を差し引いた値よりも若干狭い値で 、かつ基板2Aの厚さt1より若干狭い値〕に設定され、基板2Aへの装着時に 拡径され弾性変形に伴う弾性反力によって、基板2Aを挟持でき、枠部材3Cを 確実に固定、保持できる。
【0036】 頭部31cは、半円状の中空部32cをもち、本体部30cの第3板部分30 2cを半円状に覆うように形成される。 この枠部材3Cは、本体部30cの開口部304cをダンボール製の基板2A の周縁部(表板20の表出面200の四辺a、b、c、dおよびその反対方向の 裏板21側の対応位置)に挿通、嵌合して装着される。
【0037】 このようにして構成された実施例3の表示用ボード1Cは、前記実施例1の表 示用ボード1Aおよびその変形例2と同じ効果を得ることができる。 なお、嵌合方式の枠部材3Cの頭部31cは、その変形例4〜6として図11 〜図13に示すように、変形することができる。すなわち、 変形例4として図11に示す頭部31dは、押し出し成形時のスリット310 dをもつ。
【0038】 このため、前記実施例3の頭部31cと同じ効果が得られる他、押し出し成形 により断面、半円状で中空の頭部31dを製造し易く、かつ押し出し成形品をそ のまま用いることができる。さらに前記スリット310dは、頭部31dを硬質 樹脂や、硬度の高い材料により成形し、所定の強度を付与することによって、例 えば、図略の吊り下げ用部材(金属製のものや、樹脂製のものなど)を挿通、保 持でき、使用範囲を拡大できる。
【0039】 変形例5として図12に示す頭部31eは、略方形状の中空部32eをもち、 本体部30cの第3板部分302cを略方形状に覆うように形成される。変形例 5の頭部31eは、前記実施例3の頭部31cと同じ効果が得られる。 変形例6として図13に示す頭部31fは、押し出し成形時のスリット310 dをもつ。変形例6の頭部31fは、前記変形例4cの頭部31dと同じ効果が 得られる。
【0040】 (実施例4) 本考案の表示用ボードの実施例4を図14に基づいて説明する。 図14に示す実施例4の表示用ボード1Dは、実施例2のテープ状の枠部材3 Aの代わりに、実施例3の嵌合方式の枠部材3Cを用いたこと以外は、実施例2 の構成(二枚のダンボール製の基板2A、2Bを90°位相させた状態で重ね、 図略の接着材で接着し積層させた構成)と同じ構成である。従って実施例2の構 成と同じ部分には同じ符号を付しその説明を省略する。
【0041】 実施例4の表示用ボード1Dの場合には、実施例3の効果が得られる他、前記 二枚のダンボール製の基板2A、2Bを90°位相させた状態で重ね合わせるこ とにより、基板2A、2Bが互いに補強し合うため、剛性を向上でき、さらに前 記変形例4〜変形例6の頭部31d〜頭部31fを適用することができる。 なお、実施例4で用いる枠部材3Cの本体部30cの開口部304cにおける 開口巾L1は、二枚のダンボール製の基板2A、2Bを重ね合わせた厚さt11 より若干狭い値に設定され、基板2A、2Bへの装着時に拡径され弾性変形に伴 う弾性反力によって、基板2A、2Bを挟持でき、枠部材3Cを確実に固定、保 持できる。
【0042】 (実施例5) 本考案の表示用ボードの実施例5を図15、図16に基づいて説明する。 図15に示す実施例5の表示用ボード1Eは、実施例4の嵌合方式の枠部材3 Cの代わりに、平坦な頭部31gをもつ枠部材3Gを用いたこと以外は、実施例 4の構成と同じ構成である。従って実施例2の構成と同じ部分には同じ符号を付 しその説明を省略する。
【0043】 枠部材3Gは、図16に示されるように断面、略コ字状で第1板部分300c と第2板部分301cとを連結するとともに、二枚のダンボール製の基板2A、 2Bの小口23a、23bを覆い隠す第3板部分を兼ねる板状の頭部31gとよ りなり、頭部31gに対向する位置に開口部304gをもつ。 枠部材3Gは、図15に示されるように、その製造過程で、第1板部分300 cと第2板部分301cをほぼ占める領域G1を硬質(硬質樹脂や、硬度の高い 材料により成形したもの)とし、頭部31gおよび頭部31gと第1板部分30 0c、第2板部分301cとの境界部分をほぼ占める領域G2を前記硬度よりも 低い半硬質(領域G1の場合よりも軟質の樹脂や、硬度の低い材料により成形し たもの)となるように調整される。なお、頭部31gの厚さt4は、目的に応じ て種々設定できる。
【0044】 これは、枠部材3Gを基板2A、2Bに装着するに際しコーナ部S1での90 度に屈曲させやすくするための配慮である。 また、枠部材3Gは、第1板部分300cと第2板部分301cとをコーナ部 S1に対応する領域で90度に切り落とすことにより空間部Y(第1板部分30 0c側を代表して示す)が形成される。
【0045】 開口部304gの開口巾L1は、基板2A、2Bの厚さt11より若干狭い値 に設定され、基板2A、2Bへの装着時に拡径され弾性変形に伴う弾性反力によ って、基板2A、2Bを挟持でき、枠部材3Gを確実に固定、保持できる。 この枠部材3Gは、例えば、基板2A、2Bの一辺dに装着された領域を基準 とし、前記空間部Y部分から90度、屈曲させ、開口部304gが隣の一辺aに 基板2A、2Bを挟持するように挿入されるとともに、空間部Yに対向する切り 落とし辺Y1とY2とを接近、当接させた状態に装着される。
【0046】 次いで、互いに当接させた状態にある切り落とし辺Y1とY2には、瞬間接着 剤(シアノアクリレート系)を毛管現象により浸透させ、強固に接着させ、かつ 前記装着するための操作が図略の残りの各一辺b、cにも施される。 このようにして基板2A、2Bと枠部材3Gとが組み合わされ形成された表示 用ボード1Eは、が形成される。
【0047】 実施例5の表示用ボード1Eは、実施例2の表示用ボード1Bと同じ効果が得 られる。 なお、前記実施例3、実施例4の頭部31cおよび変形例5の頭部31eは、 それぞれ中空部32c、32eを形成しない形状とすることもできる。
【0048】
本考案の表示用ボードによると、所定の厚さをもつダンボール製の基板と、 該基板の少なくとも一面の周辺に装着され、該基板の周辺と該周辺につながる 該基板の側端面を覆う枠部材と、よりなる構成である。 このため、各種ダンボールを基板としてリサイクル(再利用)でき、かつリサ イクル性に優れ、繰り返しリサイクルした後、ダンボール製の基板から枠部材を 取り外し、かつ取り外し後のダンボール製の基板を焼却廃棄処分したとしても、 焼却廃棄処分時の燃焼に伴い一酸化炭素や二酸化炭素などの有毒ガスの発生が少 ない。
【0049】 また、ダンボール製の基板は、前記従来の場合よりも製品コストを低減でき、 さらに軽く、かつ枠部材により装飾性にも優れた表示用ボードを提供することが できる。 また、本考案の表示用ボードは、ダンボール製の基板と、貼着方式の枠部材あ るいは嵌合方式の枠部材とによって構成されているため、ダンボール製の基板と 、前記各枠部材との装着および取り外しを、素早く、楽にでき、それらの作業性 を向上し得る。
【図1】実施例1の表示用ボードの一部を断面するとと
もに、全体を示す斜視図。
もに、全体を示す斜視図。
【図2】図1における表示用ボードを構成するダンボー
ル製の基板と、テープ状の枠部材との組み付け前の状態
を分解して示す斜視図。
ル製の基板と、テープ状の枠部材との組み付け前の状態
を分解して示す斜視図。
【図3】図1における表示用ボードのコーナー部を断面
して示す斜視図。
して示す斜視図。
【図4】実施例1の表示用ボードにおけるテープ状の枠
部材の頭部の変形例1を断面して示す斜視図。
部材の頭部の変形例1を断面して示す斜視図。
【図5】実施例1の表示用ボードにおけるテープ状の枠
部材の頭部の変形例2を断面して示す斜視図。
部材の頭部の変形例2を断面して示す斜視図。
【図6】実施例1の表示用ボードにおけるテープ状の枠
部材の頭部の変形例3を断面して示す斜視図。
部材の頭部の変形例3を断面して示す斜視図。
【図7】実施例1の表示用ボードにおけるダンボール製
の基板にテープ状の枠部材の装着状態を示す正面図。
の基板にテープ状の枠部材の装着状態を示す正面図。
【図8】実施例2の表示用ボードを構成するダンボール
製の基板と、テープ状の枠部材との組み付け前の状態を
分解して示す斜視図。
製の基板と、テープ状の枠部材との組み付け前の状態を
分解して示す斜視図。
【図9】図8における表示用ボードの組み付け後のコー
ナー部を断面して示す斜視図。
ナー部を断面して示す斜視図。
【図10】実施例3の表示用ボードの要部の一部を断面
して示す斜視図。
して示す斜視図。
【図11】実施例3の表示用ボードにおける嵌合方式の
枠部材の頭部の変形例4を示す斜視図。
枠部材の頭部の変形例4を示す斜視図。
【図12】実施例3の表示用ボードにおける嵌合方式の
枠部材の頭部の変形例5を示す斜視図。
枠部材の頭部の変形例5を示す斜視図。
【図13】実施例3の表示用ボードにおける嵌合方式の
枠部材の頭部の変形例6を示す斜視図。
枠部材の頭部の変形例6を示す斜視図。
【図14】実施例4の表示用ボードの要部の一部を断面
して示す斜視図。
して示す斜視図。
【図15】実施例5の表示用ボードの要部の一部を断面
して示す斜視図。
して示す斜視図。
【図16】実施例5の表示用ボードに用いる嵌合方式の
枠部材を断面して示す断面図。
枠部材を断面して示す断面図。
1A、1B、1C、1D、1G…表示用ボード 2A、2B…ダンボール製の基板 20…表板 21…
裏板 22…波板 23a…波板で区画された内部空間が見える側の小口 23b…波板で区画された内部空間が見えない側の小口 3A…テープ状の枠部材 30a…テープ状の本体部 31a、31b、31c、31d、31e、31f…頭
部 3C、3G…嵌合方式の枠部材 30c…断面、略コ
字状の本体部
裏板 22…波板 23a…波板で区画された内部空間が見える側の小口 23b…波板で区画された内部空間が見えない側の小口 3A…テープ状の枠部材 30a…テープ状の本体部 31a、31b、31c、31d、31e、31f…頭
部 3C、3G…嵌合方式の枠部材 30c…断面、略コ
字状の本体部
Claims (3)
- 【請求項1】所定の厚さをもつダンボール製の基板と、 該基板の少なくとも一面の周辺に装着され、該基板の該
周辺と該周辺につながる該基板の側端面を覆う枠部材
と、よりなることを特徴とする表示用ボード。 - 【請求項2】前記枠部材は、前記基板の少なくとも一面
の周辺を覆う本体部と該本体部の一側端より裏側に突出
し、該基板の該側端面を覆う頭部と、よりなる請求項1
記載の表示用ボード。 - 【請求項3】前記頭部には、その長手方向に延びる空間
部をもつ請求項2記載の表示用ボード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997009035U JP3047989U (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 表示用ボード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997009035U JP3047989U (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 表示用ボード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3047989U true JP3047989U (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=43182282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997009035U Expired - Lifetime JP3047989U (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 表示用ボード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3047989U (ja) |
-
1997
- 1997-10-13 JP JP1997009035U patent/JP3047989U/ja not_active Expired - Lifetime
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