JP3047766U - 容器冷却装置 - Google Patents

容器冷却装置

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JP3047766U JP1997009306U JP930697U JP3047766U JP 3047766 U JP3047766 U JP 3047766U JP 1997009306 U JP1997009306 U JP 1997009306U JP 930697 U JP930697 U JP 930697U JP 3047766 U JP3047766 U JP 3047766U
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敏彦 川端
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容器に貯液された内容液を短い時間で所望する
温度に急速冷却することができる容器冷却装置を提供す
る。 【解決手段】冷蔵庫を構成する冷凍室又は冷蔵室に容器
冷却装置を収納した後、基台に固定された受け台に容器
を横向きに載置し、容器の底部又は口部を吸着パッドに
密着させて吸着保持した後、回転用モータを駆動力によ
り吸着パッドで吸着保持した容器を回転させ、冷凍室内
に放出された冷気により容器の周面全体を冷却しなが
ら、容器の内周面に内容液を連続接触させて冷却するの
で、冷却効率が良く、容器に貯液された内容液を短い時
間で急速冷却することができ、所望する温度の内容液が
即得られる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、例えば、金属製、ガラス製、樹脂製、紙製の容器(例えば、缶、 瓶、PETボトル、紙パック等)に貯液された内容液(例えば、ビール、洋酒、 日本酒、お茶、清涼飲料水、炭酸飲料等)を所望する温度に冷却するときに用い られる容器冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述例のような缶容器に貯液された内容液を冷却する方法としては、例 えば、冷蔵庫を構成する冷蔵室に缶容器を所定時間収納し、冷蔵室内に放出され た冷気を缶容器の外周面に対流接触させて、缶容器に貯液された内容液を外側か ら徐々に冷却する方法がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、夏期又は気温が高いとき、冷蔵室から冷却済みの缶容器を取り出して 、缶容器に貯液された内容液を飲むことで、喉の乾きを癒すことができるが、冷 蔵室内に未冷却の缶容器を往々にして入れ忘れることがある。その後で、喉の乾 きを癒したいとき、未冷却の缶容器を冷蔵室内に収納しても、缶容器に貯液され た内容液が外側から徐々に冷却され、内容液全体を冷却するのに長い時間が掛か るため、所望する温度に冷却された内容液を即飲むことができない。また、例え ば、ビール等の内容液をコップに入れて氷で冷した場合、ビールの味が悪くなり 、爽快感が得られないという問題点を有している。
【0004】 この考案は上記問題に鑑み、冷却室内に収納された容器を回転手段により回転 しながら冷却するので、容器に貯液された内容液を短い時間で急速冷却すること ができ、所望する温度の内容液が即得られる容器冷却装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 請求項1記載の考案は、内容液が貯液された容器を冷却する冷却室内に、該容 器を回転するための回転手段を設けた容器冷却装置であることを特徴とする。
【0006】 請求項2記載の考案は、上記請求項1記載の構成と併せて、上記回転手段を上 記冷却室内に対して出入れ可能に設けた容器冷却装置であることを特徴とする。
【0007】 請求項3記載の考案は、上記請求項1又は2記載の構成と併せて、上記回転手 段を、上記容器を回転可能に保持する保持手段と、該容器に対して回転を付与す る回転付与手段とで構成した容器冷却装置であることを特徴とする。
【0008】 請求項4記載の考案は、上記請求項1,2又は3記載の構成と併せて、上記容 器の側部に、該容器の外面に対して製氷された氷を対接する製氷手段を設けた容 器冷却装置であることを特徴とする。
【0009】 請求項5記載の考案は、上記請求項1,2,3又は4記載の構成と併せて、上 記容器の回転時に於いて、該容器に貯液された内容液に対して振動を付与する振 動付与手段を設けた容器冷却装置であることを特徴とする。
【0010】
【作用】
請求項1記載の容器冷却装置は、例えば、冷蔵庫、アイスボックス等の冷却室 に収納される容器を回転手段で回転させ、冷却室内に放出された冷気により容器 の周面全体を均一に冷却しながら、容器の内周面に対して内容液を接触させて冷 却するので、従来例のように冷気の対流のみにより容器を冷却するよりも、冷却 効率が良く、容器に貯液された内容液を短い時間で急速冷却することができ、所 望する温度の内容液が即得られる。
【0011】 請求項2記載の容器冷却装置は、上記請求項1記載の作用と併せて、必要に応 じて、冷却室内に対して回転手段を出入れするので、冷却室内に回転手段を収納 したとき、容器に貯液された内容液を所望する温度に急速冷却することができ、 また、回転手段を室外に取り出したとき、室内空間が広くなり、例えば、冷凍室 又は冷蔵室として冷却室内を有効に活用することができ、回転手段の使用又は不 要を自由に選択することができる。
【0012】 請求項3記載の容器冷却装置は、上記請求項1又は2記載の作用と併せて、保 持手段(例えば、吸着、挾持、粘着、磁力等)で保持した容器に対して回転付与 手段により回転を付与するので、特定のサイズを有する容器のみに限定されず、 サイズの異なる様々な容器を保持して回転冷却することができる。
【0013】 請求項4記載の容器冷却装置は、上記請求項1,2又は3記載の作用と併せて 、冷却室内に収納された容器を回転手段で回転しながら、製氷手段により製氷さ れた氷を容器の外面に接触させて冷却するので、容器の外面と対応する形状に氷 の表面が徐々に溶け、相互の接触面積が大きくなるため、冷却室内に放出された 冷気による冷却作用に加えて、氷の接触により内容液が効率よく冷却され、冷却 に要する時間を短縮することができる。
【0014】 請求項5記載の容器冷却装置は、上記請求項1,2,3又は4記載の作用と併 せて、冷却室内に収納された容器を回転手段で回転しながら、振動付与手段によ り発生される振動を容器に貯液された内容液に対して付与するので、容器に貯液 された内容液が効率よく混合又は撹拌され、内容液全体が略均一に冷却されるた め、容器を回転させて内容液を冷却するよりも短い時間で急速冷却することがで きる。且つ、冷却に要する時間が大幅に短縮され。冷却効率が一段と向上する。
【0015】
【考案の効果】
この考案によれば、冷却室内に収納された容器を回転手段で回転しながら、室 内に放出された冷気を容器の周面全体に接触させて冷却するので、従来例のよう に冷気の対流のみにより容器を冷却するよりも、冷却効率が良く、容器に貯液さ れた内容液を短い時間で急速冷却することができ、所望する温度の内容液が即得 られる。しかも、冷却室内に対して回転手段を出入れすることで、冷却室内に収 納したとき、容器に貯液された内容液を所望する温度に急速冷却することができ 、冷却室外に取り出したとき、例えば、冷凍室又は冷蔵室として冷却室内を有効 に活用することができ、回転手段の使用又は不要を自由に選択することができる 。且つ、保持手段で保持した容器に対して回転付与手段により回転を付与するの で、特定のサイズを有する容器のみに限定されず、サイズの異なる様々な容器を 保持して回転冷却することができる。
【0016】 さらに、回転手段で回転される容器の外面に氷を接触させて冷却することで、 容器の外面と対応する形状に氷の表面が徐々に溶け、相互の接触面積が大きくな るため、冷却室内に放出された冷気による冷却作用に加えて、氷の接触により内 容液が効率よく冷却され、冷却に要する時間を短縮することができる。且つ、容 器の外面に付着した水滴が氷結し、冷却温度が或る程度維持されるため、所望す る温度が即損なわれるのを防止することができる。
【0017】 さらにまた、回転手段で回転される容器に振動を付与することで、容器に貯液 された内容液が効率よく混合又は撹拌され、内容液全体が略均一に冷却されるた め、容器を回転させて冷却するよりも短い時間で急速冷却することができる。且 つ、内容液の冷却に要する時間が大幅に短縮され、冷却効率が一段と向上する。
【0018】
【実施例】
この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。 図面は容器の一例として、金属製の缶容器に貯液された内容液を所望する温度 に急速冷却するときに用いられる第1実施例の容器冷却装置を示し、図1、図2 、図3に於いて、この容器冷却装置1は、冷蔵庫Eを構成する冷凍室F又は冷蔵 室Gに対して出入れ可能に設けられ、装置本体2を構成する基台3の中央上面に は、例えば、ビール、洋酒、日本酒、お茶、清涼飲料水、炭酸飲料等の内容液B が貯液された金属製(例えば、スチール製、アルミ製)の缶容器Aを横向き姿勢 に載置するための受け台4に固定している。
【0019】 受け台4は、例えば、250ml、350ml、500ml等の内容量と対応する複 数サイズの缶容器Aが横向き姿勢に載置される大きさ及び形状に形成され、受け 台4の上面側に形成した凹状受け面4aは、略筒状又は略柱状に形成した缶容器 Aの外周面と対応する曲率半径に形成され、その凹状受け面4aには、複数条の 突起4b…が回転方向に対して平行して形成され、回転時に於いて、缶容器Aの 外周面に対して付与される接触抵抗を小さくしている。また、受け台4の凹状受 け面4aを、例えば、テフロン樹脂等の接触抵抗の小さい部材で被覆又は形成し てもよい。
【0020】 基台3の一側上面には、後述する吸着パッド6で吸着保持した缶容器Aを回転 するための回転用モータ5を固定している。回転用モータ5の回転軸5aには、 受け台4に載置される缶容器Aの底部Aa又は口部Abと対向して該缶容器Aを 吸着保持するための吸着パッド6を取付けている。
【0021】 回転用モータ5は、装置本体2に内蔵された内部電源(例えば、バッテリー等 )から供給される電力により駆動される。また、電源コード(図示省略)を介し て装置本体2と外部電源(例えば、コンセント、発電機等)とを接続可能に設け てもよく、内部電源及び外部電源を併用してもよい。なお、回転用モータ5の回 転時間、回転速度、正逆回転を、缶容器Aに貯液される内容液Bの種類及び内容 量に応じて各種スイッチ(図示省略)により設定するもよく、例えば、タイマー スイッチにより缶容器Aの回転時間を可変調節し、速度スイッチにより缶容器A の回転速度を低速、中速、高速に可変調節し、正逆転スイッチにより缶容器Aが 所定時間毎に正逆回転されるように可変調節してもよい。
【0022】 吸着パッド6は、例えば、合成ゴム、軟質樹脂等の柔軟性を有する弾性体で形 成され、缶容器Aの底部Aa又は口部Abに対して密着したとき、その吸着パッ ド6の吸着面に生じる負圧により缶容器Aを吸着保持する。なお、吸着パッド6 に代えて、例えば、両面テープ等の粘着体により缶容器Aを粘着保持し、また、 マグネット等の励磁体により金属製の缶容器Aを吸着保持してもよい。
【0023】 図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、容器冷却装置1により金 属製の缶容器Aに貯液された内容液B(例えば、ビール等)を所望する温度に急 速冷却するときの作業を説明する。 先ず、図1、図2に示すように、冷蔵庫Eを構成する冷凍室Fの扉Faを開放 して、容器冷却装置1を冷凍室F内に収納した後又は収納する前に、装置本体2 を構成する基台3上面の受け台4に缶容器Aを横向きに載置し、缶容器Aの底部 Aa又は口部Abを吸着パッド6に密着させて吸着保持する。冷凍室Fの扉Fa を閉塞した後、回転用モータ5の駆動力により吸着パッド6で吸着保持した缶容 器Aを、その缶容器Aの径中心を軸芯として一定速度で回転させ、或いは、缶容 器Aの回転速度を低速、中速、高速に可変又は所定時間毎に缶容器Aを正逆回転 する。例えば、ビール等の内容液Bが貯液された缶容器Aを回転したとき、液注 出時に於いて、泡状の内容液Bが吐出するのを防止することができる。
【0024】 次に、図3、図4に示すように、任意の時間(例えば、約90秒程度)、冷凍 室F内に放出された冷気Cにより缶容器Aの周面全体を冷却しながら、缶容器A の内周面に対して内容液Bを連続的に接触させて冷却するので、従来例のように 冷気Cの対流のみにより缶容器Aを冷却するよりも、冷却効率が良く、缶容器A に貯液された内容液Bを短い時間で急速冷却することができ、所望する温度の内 容液Bが即得られるため、飲みたいときに、喉の乾きを即癒すことができる。
【0025】 且つ、缶容器Aの底部Aa又は口部Abに吸着パッド6を密着させて吸着保持 するので、特定のサイズを有する缶容器Aのみに限定されず、サイズの異なる様 々な缶容器Aを吸着保持して回転冷却することができる。さらに、容器冷却装置 1を冷凍室F内に収納したとき、上述のように缶容器Aに貯液された内容液Bを 冷却するのに用いることができる。容器冷却装置1を冷凍室F外に取り出したと き、室内空間が広くなり、冷凍室Fとして空間を有効に活用することができ、容 器冷却装置1の使用又は不要を自由に選択することができる。
【0026】 また、上述した容器冷却装置1を、冷蔵室Gの扉Gaを開放して室内に収納し た後、上述と同様に缶容器Aを回転しながら、冷蔵室G内に放出された冷気Cに より缶容器Aを冷却するもよく、冷凍室F内で冷却するよりも時間が掛かるが、 冷蔵室Gに収納された缶容器Aに冷気Cを接触させて冷却するよりも、冷却効率 が良く、冷却に要する時間を短縮することができる。
【0027】 図5、図6は、チャック10で保持した缶容器Aを回転しながら冷却する第2 実施例の容器冷却装置1を示し、この装置は、基台3の一側上面に固定した回転 用モータ5の回転軸5aを回転板11の後面側中心部に対して直結し、回転板1 1の前面側周縁部に対してチャック10を構成する複数の保持爪10a…を径方 向に対して拡縮調節可能に取付けている。且つ、回転板11の裏面側に張架した バネ部材12…(例えば、コイルスプリング等)の弾性により、缶容器Aの底部 Aa又は口部Abが挾持される方向にチャック10の保持爪10a…を牽引付勢 している。
【0028】 冷却時に於いて、回転板11に取付けたチャック10の保持爪10a…をバネ 部材12…に抗して径方向に拡張し、受け台4に対して横向き姿勢に載置された 缶容器Aの底部Aa又は口部Abを、保持爪10a…の対向面間に対して強制的 に嵌込み、保持爪10a…を周縁部に係止して挾持固定する。回転用モータ5の 駆動力によりチャック10で挾持した缶容器Aを回転させ、冷凍室F内に放出さ れた冷気Cにより缶容器Aの周面全体を冷却しながら、缶容器Aの内周面に対し て内容液Bを接触させて冷却するので、缶容器Aに貯液された内容液Bを所望す る温度に短い時間で急速冷却することができ、第1実施例と略同等の作用効果を 奏することができる。
【0029】 且つ、缶容器Aの大きさ及び形状に応じてチャック10の保持爪10a…を拡 縮調節したり、缶容器Aの外面形状と対応する形状に形成した保持爪10a…に 交換するだけ、サイズ及び形状の異なる様々な缶容器Aを確実に保持して回転冷 却することができ、上述した吸着パッド6で吸着保持することが困難な缶容器A を回転するときに用いることができる。
【0030】 図7、図8は、左右に軸支した支持ローラ15…により缶容器Aを回転しなが ら冷却する第3実施例の容器冷却装置1を示し、この装置は、基台3の左右上面 に軸架した支軸16上に、例えば、合成ゴム、軟質樹脂等の接触抵抗の大きな部 材で被覆又は形成した複数の支持ローラ15…を所定間隔に隔てて固定し、基台 3の一側上面に固定した回転用モータ17を、基台3に軸架した一方の支軸16 に直結している。冷却時に於いて、支軸16,16に固定された支持ローラ15 …間に缶容器Aを横向き姿勢に載置した後、回転用モータ17の駆動力により、 一方の支軸16に固定した支持ローラ15…を回転させ、他方の支軸16に固定 した支持ローラ15…を缶容器Aの回転力により従動回転させ、左右の支持ロー ラ15…間に載置された缶容器Aを回転する。冷凍室F内に放出された冷気Cに より缶容器Aの周面全体を冷却しながら、缶容器Aの内周面に対して内容液Bを 接触させて冷却するので、缶容器Aに貯液された内容液Bを所望する温度に短い 時間で急速冷却することができ、第1実施例と略同等の作用効果を奏することが できる。且つ、上述した吸着パッド6又は後述するチャック10で保持すること が困難な缶容器Aを回転したり、角形や楕円形、変形した缶容器Aを確実に回転 することができ、様々な形状を有する缶容器Aを冷却するときに用いることがで きる。
【0031】 なお、ギャ(図示省略)を介して、回転用モータ17により支軸16を回転し たり、チェーン、ベルト、ギャ等を介して支軸16を連動して回転してもよい。 また、支軸16上に、缶容器Aが支持される長さに形成した一つの支持ローラ1 5を固定してもよい。
【0032】 図9、図10は、吸着パッド6で吸着保持した缶容器Aをトレー型の製氷容器 20内に製氷された氷Dに載置して回転冷却する第4実施例の容器冷却装置1を 示し、受け台4に代えて、基台3の中央上面に製氷容器20を載置固定し、製氷 容器20内に製氷された氷Dの上面に、吸着パッド6で吸着保持した缶容器Aを 載置して、缶容器Aの一部周面を氷Dに接触させた状態のまま回転するので、缶 容器Aの外周面と対応する形状に氷Dの表面が徐々に溶け、相互の接触面積が大 きくなるため、冷凍室F内に放出された冷気Cによる冷却作用に加えて、氷Dの 接触により内容液Bが効率よく冷却されるため、第1実施例のように缶容器Aを 回転させて内容液Bを冷却するよりも、冷却に要する時間を大幅に短縮すること ができる。且つ、缶容器Aの外周面に付着した水滴が氷結し、缶容器Aを室外に 取り出したとき、冷却温度が或る程度維持されるため、所望する温度が即損なわ れるのを防止することができる。
【0033】 また、製氷容器20内に製氷された氷Dの上面に、上述のチャック10で保持 した缶容器Aを載置して、チャック10で保持した缶容器Aを回転させながら冷 気C及び氷Dで冷却してもよい。
【0034】 図11は、吸着パッド6で吸着保持した缶容器Aを回転及び振動させて冷却す る第5実施例の容器冷却装置1を示し、この装置は、基台3の一側上面に固定し た回転用モータ5の回転軸5aに対して吸着パッド6を若干偏心して取付け、受 け台4に載置された缶容器Aの底部Aa又は口部Abに対して吸着パッド6を密 着させて吸着保持する。冷却時に於いて、回転用モータ5の駆動力により吸着パ ッド6を偏心した状態のまま回転させ、吸着パッド6で吸着保持した缶容器Aを 回転すると共に、吸着パッド6の回転時に生じる振動を缶容器Aに付与するので 、缶容器Aに貯液された内容液Bが効率よく混合又は撹拌され、内容液B全体が 略均一に冷却されるため、第1実施例のように缶容器Aを回転させて内容液Bを 冷却するよりも短い時間で急速冷却することができる。且つ、冷却に要する時間 が大幅に短縮され、冷却効率が一段と向上する。なお、缶容器Aを回転する動作 と、振動を付与する動作とを交互に行ってもよい。
【0035】 また、第2実施例のチャック10を、回転用モータ5の回転軸5aに対して若 干偏心して取付け、チャック10で保持した缶容器Aを回転させながら振動して もよい。
【0036】 図12は、上述した吸着パッド6又はチャック10で保持した缶容器Aを回転 しながら、振動発生機21により発生される振動を缶容器Aに付与して冷却する 第6実施例の容器冷却装置1を示し、この装置は、吸着パッド6又はチャック1 0で保持した缶容器Aを回転するとき、基台3の一側上面に固定した振動発生機 21を駆動して、受け台4に載置された缶容器Aに対して振動を付与するので、 缶容器Aに貯液された内容液Bが効率よく混合又は撹拌され、第1実施例のよう に缶容器Aを回転させて内容液Bを冷却するよりも短い時間で急速冷却すること ができ、上述した第5実施例と略同等の作用効果を奏することができる。
【0037】 また、受け台4に代えて、基台3の中央上面に製氷容器20を載置固定し、製 氷容器20内に製氷された氷Dの上面に、吸着パッド6又はチャック10で保持 した缶容器Aを載置して、氷Dに載置された缶容器Aを回転及び振動させること で、缶容器Aに貯液された内容液Bが効率よく混合又は撹拌されると共に、冷凍 室F内に放出された冷気Cによる冷却作用に加えて、氷Dの接触により内容液B が効率よく冷却されるため、冷却に要する時間を大幅に短縮することができる。
【0038】 この考案の構成と、上述の実施例との対応において、 この考案の容器は、実施例の缶容器Aに対応し、 以下同様に、 冷却室は、冷蔵庫Eを構成する冷凍室F及び冷蔵室Gに対応し、 保持手段は、吸着パッド6と、チャック10とに対応し、 回転手段及び回転付与手段は、回転用モータ5,17と、吸着パッド6と、チ ャック10と、支持ローラ15とに対応し、 振動付与手段は、吸着パッド6の偏心回転と、振動発生機21とに対応し、 製氷手段は、製氷容器20に対応するも、 この考案は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0039】 なお、上述した第1乃至第6実施例では、容器冷却装置1を、冷蔵庫Eの冷凍 室F又は冷蔵室Gに収納して缶容器Aを冷却するが、例えば、アイスボックス等 で構成される携帯型の冷却室内に収納して缶容器Aを冷却してもよく、また、冷 凍室F、冷蔵室G、アイスボックス(図示省略)に設置固定するもよい。また、 冷凍室Fに収納される製氷容器(図示省略)に代えて交換可能に設けてもよい。
【0040】 また、実施例の装置を、金属製の缶容器Aに貯液された内容液Bを冷却すると きに用いるが、例えば、ガラス製又は樹脂製の容器に貯液された内容液を冷却す るときに用いてもよい。さらに、複数個の容器を回転して、容器に貯液された内 容液を所望する温度に急速冷却するもよく、加えて、容器が載置又は固定された 回転テーブル(図示省略)を回転して冷却してもよく、実施例で説明した構成の みに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の容器冷却装置を冷凍室に収納し
た状態を示す側面図。
【図2】 容器冷却装置による冷却状態を示す平面図。
【図3】 受け台による缶容器の支持状態を示す正面
図。
【図4】 缶容器の回転状態及び内容液の冷却状態を示
す縦断正面図。
【図5】 第2実施例の容器冷却装置による冷却状態を
示す平面図。
【図6】 チャックによる缶容器の挾持状態を示す正面
図。
【図7】 第3実施例の容器冷却装置による冷却状態を
示す平面図。
【図8】 支持ローラによる缶容器の支持状態を示す正
面図。
【図9】 第4実施例の容器冷却装置による冷却状態を
示す平面図。
【図10】 氷による缶容器の支持状態及び冷却状態を
示す正面図。
【図11】 第5実施例の容器冷却装置による振動付与
状態を示す背面図。
【図12】 第6実施例の容器冷却装置による振動付与
状態を示す正面図。
【符号の説明】
A…缶容器 B…内容液 C…冷気 D…氷 E…冷蔵庫 F…冷凍室 G…冷蔵室 1…容器冷却装置 2…装置本体 3…基台 4…受け台 5…回転用モータ 6…吸着パッド 10…チャック 10a…保持爪 11…回転板 12…バネ部材 15…支持ローラ 16…支軸 17…回転用モータ 20…製氷容器 21…振動発生機

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内容液が貯液された容器を冷却する冷却室
    内に、該容器を回転するための回転手段を設けた容器冷
    却装置。
  2. 【請求項2】上記回転手段を上記冷却室内に対して出入
    れ可能に設けた請求項1記載の容器冷却装置。
  3. 【請求項3】上記回転手段を、上記容器を回転可能に保
    持する保持手段と、該容器に対して回転を付与する回転
    付与手段とで構成した請求項1又は2記載の容器冷却装
    置。
  4. 【請求項4】上記容器の側部に、該容器の外面に対して
    製氷された氷を対接する製氷手段を設けた請求項1,2
    又は3記載の容器冷却装置。
  5. 【請求項5】上記容器の回転時に於いて、該容器に貯液
    された内容液に対して振動を付与する振動付与手段を設
    けた請求項1,2,3又は4記載の容器冷却装置。
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