JP3047748B2 - データ管理装置 - Google Patents

データ管理装置

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JP3047748B2
JP3047748B2 JP6236740A JP23674094A JP3047748B2 JP 3047748 B2 JP3047748 B2 JP 3047748B2 JP 6236740 A JP6236740 A JP 6236740A JP 23674094 A JP23674094 A JP 23674094A JP 3047748 B2 JP3047748 B2 JP 3047748B2
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良太 槻舘
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のデータからなる
データ群に対するデータの参照及び更新を管理するデー
タ管理装置に関する。
【0002】本発明によるデータ管理装置は、データ群
のデータを参照しつつ所定の処理を行うとともに管理者
により前記データ群のデータを追加、訂正又は削除(す
なわち、更新)する必要がある種々の装置又はシステム
において、幅広く用いることができるものである。例え
ば、本発明によるデータ管理装置は、前記データ群が所
定のデータベースとして構成されそのデータをオンライ
ンでユーザ端末に供給するデータベースシステムや、前
記データ群がユーザに関するパスワード等のデータによ
り構成されこのデータ群を参照しつつ私書箱サービス等
を提供するファクシミリ蓄積交換装置などの一部として
用いることができる。
【0003】
【従来の技術】従来、このようなデータ管理装置では、
外部からの参照に供されるデータ群を構成する一部又は
全部のデータを追加、訂正又は削除する場合、参照に供
されているデータ群に対してデータの追加、訂正又は削
除が直接行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来のデー
タ管理装置では、データ群に対するデータの追加、訂正
又は削除とデータ群に対するデータの参照との競合を防
止する必要があるので、データ群に対するデータの追
加、訂正又は削除を行う場合は、データの参照を停止す
る必要があった。このため、例えば、従来のデータ管理
装置を用いた前記データベースシステムでは24時間の
データ提供サービスを行うことができず、従来のデータ
管理装置を用いた前記ファクシミリ蓄積交換装置では2
4時間の私書箱サービス等を行うことができなかった。
【0005】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、データ群に対するデータの参照を実質的に停止する
ことなく、データ群に対するデータの更新を行うことが
できるデータ管理装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様によるデータ管理装置は、複数
のデータからなるデータ群に対するデータの参照及び更
新を管理するデータ管理装置において、予め用意した保
守済みのデータ群を保持する保持手段と、それぞれが各
世代のデータ群を格納し得る複数の格納部と、前記複数
の格納部の各々に対するアクセスの状況を示すアクセス
状況情報、及び、前記複数の格納部のうち最新の世代の
データ群が格納されている格納部を示す最新格納部識別
情報、を有する格納部管理情報を記憶する格納部管理情
報記憶部と、参照すべきデータを指定してデータの参照
の開始を要求する外部からの参照開始要求に応答して、
前記最新格納部識別情報、及び、前記最新格納部識別情
報が示す格納部におけるポインタであって前記参照開始
要求により指定された参照すべきデータのポインタ、を
外部に供給するとともに、前記最新格納部識別情報が示
す格納部に対する前記アクセス状況情報をアクセスが1
つ増えた状態を表すように変更する参照開始要求処理手
段と、前記複数の格納部のうちアクセスすべき格納部及
び当該格納部における参照すべきデータのポインタを指
定してデータの参照を要求する外部からの参照要求に応
答して、前記参照要求により指定された前記アクセスす
べき格納部内のデータであって前記参照要求により指定
されたポインタで示されたデータを、外部に供給する参
照要求処理手段と、前記複数の格納部のうちアクセスし
ていた格納部を指定してデータの参照の終了を要求する
外部からの参照終了要求に応答して、前記参照終了要求
により指定された格納部に対する前記アクセス状況情報
をアクセスが1つ減った状態を表すように変更する参照
終了要求処理手段と、更新指令に応答して、前記格納部
管理情報に基づいて、前記複数の格納部のうち前記最新
の世代のデータ群が格納されていない格納部であってア
クセスされていない格納部に、前記保持部に保持されて
いる前記保守済みのデータ群を転送させ、その転送後
に、前記最新格納部識別情報が前記保守済みのデータ群
を転送した格納部を示すように前記最新格納部識別情報
を変更する更新制御手段と、を備えた構成としたもので
ある。そして、前記参照開始要求処理手段は、前記更新
制御手段が前記最新格納部識別情報を変更している間及
び前記参照終了要求処理手段が前記アクセス状況情報を
変更している間は、動作を停止する。また、前記参照終
了要求処理手段は、前記更新制御手段が前記最新格納部
識別情報を変更している間及び前記参照開始要求処理手
段が前記アクセス状況情報を変更している間は、動作を
停止する。前記更新制御手段は、前記参照開始要求処理
手段が前記アクセス状況情報を変更している間及び前記
参照終了要求処理手段が前記アクセス状況情報を変更し
ている間は、前記最新格納部識別情報を変更する動作を
停止する。
【0007】本発明の第2の態様によるデータ管理装置
は、前記第1の態様によるデータ管理装置において、前
記参照開始要求処理手段を、次の参照開始要求処理手段
で置き換えたものである。すなわち、本発明の第2の態
様によるデータ管理装置では、参照すべきデータを指定
するとともに、前記最新格納部識別情報が示す格納部に
アクセスすべきことを指定するか又は前記複数の格納部
のうちアクセスすべき格納部を指定してデータの参照の
開始を要求する外部からの参照開始要求に応答して、前
記最新格納部識別情報又は前記参照開始要求により指定
された格納部を示す格納部識別情報、及び、前記最新格
納部識別情報が示す格納部におけるポインタ又は前記参
照開始要求により指定された格納部におけるポインタで
あって前記参照開始要求により指定された参照すべきデ
ータのポインタ、を外部に供給するとともに、前記最新
格納部識別情報が示す格納部又は前記参照開始要求によ
り指定された格納部に対する前記アクセス状況情報をア
クセスが1つ増えた状態を表すように変更する参照開始
要求処理手段で、前記第1の態様によるデータ管理装置
における参照開始要求手段が置き換えられる。
【0008】本発明の第3の態様によるデータ管理装置
は、前記第1又は第2の態様によるデータ管理装置にお
いて、バックアップ用データを格納するバックアップ部
を更に備え、前記更新制御手段は前記更新指令に応答し
て前記保持部に保持されている前記保守済みのデータ群
を前記バックアップ部に転送させる。
【0009】本発明の第4の態様によるデータ管理装置
は、前記第1又は第2の態様によるデータ管理装置にお
いて、バックアップ用データを格納するバックアップ部
を更に備え、前記更新制御手段は、(a)前記更新指令
に応答して前記保持部に保持されている前記保守済みの
データ群を、前記保守済みのデータ群が転送される格納
部と関連づけて、前記バックアップ部に転送させ、
(b)前記最新格納部識別情報を変更した後に、前記格
納部管理情報を前記バックアップ部に転送させる。ま
た、前記参照開始要求処理手段は、前記更新制御手段が
前記格納部管理情報を前記バックアップ部に転送してい
る間は動作を停止する。さらに、前記参照終了要求処理
手段は、前記更新制御手段が前記格納部管理情報を前記
バックアップ部に転送している間は動作を停止する。さ
らにまた、前記更新制御手段は、前記参照開始要求処理
手段が前記アクセス状況情報を変更している間及び前記
参照終了要求処理手段が前記アクセス状況情報を変更し
ている間は、前記格納部管理情報を前記バックアップ部
に転送する動作を停止する。
【0010】
【作用】本発明の第1乃至第4の態様のデータ管理装置
によれば、更新制御部の後述する動作により、前記複数
の格納部の一つに最新の世代のデータ群(最後の更新指
令に応答して保持部から転送されたデータ群)が格納さ
れ、前記複数の格納部の残りには、当該格納部に対する
アクセス状況に応じて、旧世代のデータ群(前回以前の
更新指令に応答して保持部から転送されたデータ群)が
格納される。
【0011】データの参照は、外部のデータ利用装置等
から与えられ互いに対応する参照開始要求、参照要求及
び参照終了要求に応答して、参照開始要求処理手段、参
照要求処理手段及び参照終了要求処理手段が作動するこ
とにより実行される。参照開始要求処理手段及び参照終
了要求処理手段が参照開始要求及び参照終了要求に応答
してアクセス状況情報を変更するので、アクセス状況情
報は前記複数の格納部の各々に対するアクセス状況(す
なわち、当該格納部に格納されているデータ群の使用状
況)を常に適切に示すことになる。
【0012】外部からの参照に供されるデータ群を構成
する一部又は全部のデータを追加、訂正又は削除する場
合には、管理者は、保守済みのデータ群(すなわち、一
部のデータのみを追加、訂正又は削除する場合であって
もその追加等が完了した全体のデータ群)を用意して保
持部に保持させる。保持部には前回の保守済みのデータ
群が保持されているので、例えば、このデータ群に対し
てデータの追加等を行うことにより、今回の保守済みの
データ群を保持部に保持させることができる。このよう
にデータ群の保守作業をデータの参照のためにアクセス
されない保守部に対して行うことができるので、データ
の参照を何ら停止させることなく保守作業を行うことが
できる。
【0013】次に、管理者は、更新制御部に更新指令を
与える。この更新指令に応答して、更新制御部は、最新
格納部識別情報及びアクセス情報を有する格納部管理情
報に基づいて、前記複数の格納部のうち前記最新の世代
のデータ群が格納されていない格納部であってアクセス
されていない格納部に、前記保持部に保持されている前
記保守済みのデータ群を転送させる。この転送は、前記
最新の世代のデータ群が格納されていない格納部であっ
てアクセスされていない格納部に対しては新たにアクセ
スされることはないので、前述したデータの参照に関す
る動作と独立して行うことができる。この転送が終了す
ると、更新制御部は、最新格納部識別情報が前記保守済
みのデータ群を転送した格納部を示すように前記最新格
納部識別情報を変更する。これにより、保持部から転送
された保守済みのデータ群が最新の世代のデータ群とな
り、保持部から転送された保守済みのデータ群に対して
データの参照が可能となり(すなわち、保持部から転送
された保守済みのデータ群がデータの参照に対して有効
となる)、データ群の更新が完了する。
【0014】以上説明したようなデータの参照及び更新
の動作において、前記格納部管理情報に対する参照及び
変更等が競合すると適切な動作が行われなくなる。そこ
で、本発明の第1乃至第4の態様によるデータ管理装置
では、参照開始要求処理手段は、更新制御手段が最新格
納部識別情報を変更している間及び参照終了要求処理手
段がアクセス状況情報を変更している間は、動作を停止
する。また、参照終了要求処理手段は、更新制御手段が
最新格納部識別情報を変更している間及び参照開始要求
処理手段がアクセス状況情報を変更している間は、動作
を停止する。更新制御手段は、参照開始要求処理手段が
アクセス状況情報を変更している間及び参照終了要求処
理手段がアクセス状況情報を変更している間は、最新格
納部識別情報を変更する動作を停止する。
【0015】以上の説明から明らかなように、本発明の
第1乃至第4の態様によるデータ管理装置によれば、デ
ータの更新によりデータの参照が停止されるのは、基本
的には更新制御手段が最新格納部識別情報を変更してい
る間のみであり、その期間は極めて短く実質的にないに
等しい。したがって、データ群に対するデータの参照を
実質的に停止することなく、データ群に対するデータの
更新を行うことができる。
【0016】ところで、本発明の第1の態様によるデー
タ管理装置では、参照開始要求処理手段は、参照開始要
求に応答して常に最新格納部識別情報を外部のデータ利
用装置等に供給している。このため、最初の参照開始要
求の後であって次の参照開始要求の前に、更新動作が終
了して最新格納部識別情報が変更され、最初の参照開始
要求の時点で最新の世代であったデータ群が次の参照開
始要求の時点で旧世代になってしまうと、外部のデータ
利用装置等は、最初の参照開始要求の時点で最新の世代
であったデータ群内の別のデータを参照することができ
ない。したがって、データ利用装置等が最初に得たデー
タに関連したデータを次に得た場合に、最初に得たデー
タが属するデータ群の世代と次のデータが属するデータ
群の世代が異なってしまう場合があり、両者のデータ間
の整合がとれないことがある。
【0017】この点、本発明の第2の態様によるデータ
管理装置によれば、参照開始要求処理手段は、参照開始
要求に応答して、参照開始要求により最新格納部識別情
報が示す格納部にアクセスすべきことが指定されている
場合には最新格納部識別情報を外部のデータ利用装置等
に供給し、参照開始要求によりアクセスすべき格納部が
指定されている場合にはその格納部を示す格納部識別情
報を外部のデータ利用装置等に供給している。したがっ
て、最初の参照開始要求の後であって次の参照開始要求
の前に、更新動作が終了して最新格納部識別情報が変更
され、最初の参照開始要求の時点で最新の世代であった
データ群が次の参照開始要求の時点で旧世代になった場
合においても、外部のデータ利用装置等は、最初の参照
開始要求の時点で最新の世代であったデータ群内の別の
データを参照することができ、前述したようなデータ間
の不整合を防止することができる。
【0018】また、本発明による第3の態様によるデー
タ管理装置によれば、更新制御手段が更新指令に応答し
て保守部に保持されている保守済みのデータ群をバック
アップ部に転送させる。したがって、データの参照に供
される最新の世代のデータ群がバックアップ部によりバ
ックアップされ、最新の世代のデータ群に関しては万一
のシステムダウンに備えることができる。そして、実際
にデータの参照に供されているデータ群ではなく、保持
部に保持されているデータ群が更新指令時にバックアッ
プされるので、バックアップのためにデータの参照を停
止させずにすむ。
【0019】さらに、本発明による第4の態様によるデ
ータ管理装置によれば、保持部に保持されている保守済
みのデータ群のみならず、格納部管理情報もバックアッ
プ部にバックアップされる。したがって、システムダウ
ンが生じた時点における、前記複数の格納部の格納状態
及び格納部管理情報の状態を、復元することが可能とな
る。
【0020】なお、この場合には、格納部管理情報のバ
ックアップ、変更及び参照が競合すると適切な動作が行
われなくなる。そこで、本発明による第4の態様による
データ管理装置では、前記参照開始要求処理手段は、更
新制御手段が格納部管理情報をバックアップ部に転送し
ている間は動作を停止する。さらに、参照終了要求処理
手段は、更新制御手段が格納部管理情報をバックアップ
部に転送している間は動作を停止する。さらにまた、更
新制御手段は、参照開始要求処理手段がアクセス状況情
報を変更している間及び参照終了要求処理手段がアクセ
ス状況情報を変更している間は、格納部管理情報をバッ
クアップ部に転送する動作を停止する。
【0021】したがって、本発明の第4の態様によるデ
ータ管理装置では、更新制御手段が格納部管理情報をバ
ックアップ部に転送している間もデータの参照が停止さ
れるが、その期間も極めて短く実質的にないに等しい。
したがって、データ群に対するデータの参照を実質的に
停止することなく、バックアップを行うことができる。
【0022】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を
説明する。
【0023】図1は、本発明の一実施例によるデータ管
理装置を示すブロック図である。図1に示すように、こ
のデータ管理装置は、操作部11と、表示部12と、デ
ータ保守制御部13と、複数のデータからなるデータ群
であって保守済みのデータ群を保持する保持部14と、
データ群記憶部15と、格納部管理情報記憶部16と、
参照制御部17と、更新制御部18と、バックアップ用
データを格納するバックアップ部19とを備えている。
【0024】操作部11は、管理者の操作に応じて、更
新制御部18に更新指令を与える。また、操作部11
は、管理者の操作に応じて、データ保守制御部13を介
して保持部14に保守済みのデータ群を保持させること
ができるようになっている。すなわち、データ保守制御
部13は、操作部11からの信号に応答して作動し、デ
ータ群の保守のため入力を促す表示や保持部14に保持
されているデータ群の状況を示す表示等を前記表示部1
2に表示させつつ、保持部14への新たなデータ群の入
力や既に保持部14に保持されているデータ群の一部又
は全部のデータの追加、訂正及び削除を行う。したがっ
て、本実施例では、操作部11、表示部12及びデータ
保守部13が保持部14に保守済みのデータ群を保持さ
せる保守部を構成している。もっとも、保守部はこのよ
うな構成に限定されるものではなく、例えば、他の装置
を用いて保守済みのデータ群が記録された記録媒体から
保守済みのデータ群を読み出して保持部14に転送させ
る装置を、前記保守部として採用することもできる。
【0025】なお、保持部14には、一部のデータのみ
を追加、訂正又は削除する場合であってもその追加等が
完了した全体のデータ群が保持される。前記データ群
は、例えば、各種データベースであってもよいし、その
他のデータの集合であってもよい。
【0026】データ群記憶部15は、図2に示すよう
に、それぞれが各世代のデータ群を格納し得る複数の格
納部1〜n(nは2以上の整数)を有している。図2
は、データ群記憶部15の構造を概念的に示す概念図で
ある。格納部1〜nは、概念的なものであり、データ群
記憶部15の中の予め固定的に定められた記憶領域であ
ってもよいし、ファイルを記憶する記憶領域の如く、格
納されるデータ量に応じてその都度記憶領域が割り当て
られるようなデータ群記憶部15の中の記憶領域であっ
てもよい。また、格納部1〜nは、それぞれ別個のメモ
リであってもよい。
【0027】格納部管理情報記憶部16には、格納部管
理情報が記憶される。該格納部管理情報は、前記複数の
格納部1〜nの各々に対するアクセスの状況を示すアク
セス状況情報、及び、複数の格納部1〜nのうち最新の
世代のデータ群(最後の更新指令に応答して保持部14
から転送されたデータ群)が格納されている格納部を示
す最新格納部識別情報、を有する。
【0028】格納部管理情報記憶部16に記憶される内
容の一例を、図3に示す。本実施例では、図3に示すよ
うに、格納部管理情報記憶部16には、前記複数の格納
部1〜nにそれぞれ対応する格納部ID(前記格納部識
別情報に相当)「1」〜「n」の各々に対して関連づけ
られたアクセスカウンタ(前記アクセス状況情報に相
当)、及び、最新の世代のデータ群が格納されている格
納部に対応する格納部IDである最新格納部ID(前記
最新格納部識別情報に相当)が記憶されている。例え
ば、格納部3に最新の世代のデータ群が格納されている
場合には、最新格納部IDとして「3」が記憶される。
【0029】なお、本実施例では、アクセスカウンタの
値が0の場合は対応する格納部に対するアクセスがない
ことを示し、アクセスカウンタの値が1以上の場合は対
応する格納部に対してその値の数のアクセスがあること
を示し、アクセスカウンタの値が−1の場合は対応する
格納部が未使用であること(すなわち、対応する格納部
に対するアクセスがないとともに、対応する格納部には
最新の世代のデータ群が格納されていないこと)を示す
ものとする。なお、アクセスカウンタの値が−1になり
得ないものとしてもよい。この場合であっても、各アク
セスカウンタ及び最新格納部IDを参照することによっ
て、いずれの格納部が未使用であるかを知ることができ
るからである。
【0030】再び図1を参照すると、参照制御部17
は、参照開始要求処理部20と、参照要求処理部21
と、参照終了要求処理部22とを備えている。
【0031】参照開始要求処理部20は、参照すべきデ
ータを指定してデータの参照の開始を要求する外部のデ
ータ利用装置等からの参照開始要求に応答して、最新格
納部ID、及び、最新格納部IDが示す格納部における
ポインタであって前記参照開始要求により指定された参
照すべきデータのポインタ、を外部のデータ利用装置等
に供給するとともに、前記最新格納部IDと同一の格納
部IDに対応する前記アクセスカウンタの値を1つ増や
す。
【0032】参照要求処理部21は、前記複数の格納部
1〜nのうちのアクセスすべき格納部及び当該格納部に
おける参照すべきデータのポインタを指定してデータの
参照を要求する外部のデータ利用装置等からの参照要求
に応答して、前記参照要求により指定された前記アクセ
スすべき格納部内のデータであって前記参照要求により
指定されたポインタで示されたデータを、外部のデータ
利用装置等に供給する。
【0033】なお、外部のデータ利用装置等は、前記参
照要求において、前記参照開始要求に対して参照開始要
求処理部20から得られた前記最新格納部ID及び前記
ポインタを指定する。したがって、前記参照要求は前記
参照開始要求と互いに対応している。
【0034】参照終了要求処理部22は、前記複数の格
納部1〜nのうちアクセスしていた格納部を指定してデ
ータの参照の終了を要求する外部のデータ利用装置等か
らの参照終了要求に応答して、前記参照終了要求により
指定された格納部に対する前記アクセスカウンタの値を
1つ減らす。
【0035】なお、外部のデータ利用装置等は、前記参
照終了要求において、参照要求処理部21から得られた
データが格納されている格納部ID、すなわち、本実施
例では最新格納部IDを指定することによって、前記ア
クセスしていた格納部を指定する。したがって、前記参
照終了要求は、前記参照開始要求及び前記参照要求と互
いに対応している。
【0036】更新制御部18は、前記更新指令に応答し
て、格納部管理情報記憶部16に記憶されている格納部
管理情報に基づいて、前記複数の格納部1〜nのうち前
記最新の世代のデータ群が格納されていない格納部であ
ってアクセスされていない格納部に、保持部14に保持
されている保守済みのデータ群を転送させ、その転送後
に、最新格納部IDが保守済みのデータ群を転送した格
納部を示すように最新格納部IDを変更する。その後、
更新制御部18は、格納部管理情報をバックアップ部1
9に転送させる。
【0037】また、更新制御部18は、前記更新指令に
応答して、保持部14に保持されている保守済みのデー
タ群を、保守済みのデータ群が転送される格納部と関連
づけて、バックアップ部19に転送させる。
【0038】なお、本実施例では、更新制御部18は、
更新制御フラグ23及び処理ロックフラグ24を有して
いる。
【0039】参照開始要求処理部20は、更新制御部1
8が最新格納部IDを変更している間、参照終了要求処
理部22がアクセスカウンタを変更している間及び更新
制御部18が格納部管理情報をバックアップ部19に転
送している間は、動作を停止する。参照終了要求処理部
22は、更新制御部18が最新格納部IDを変更してい
る間、参照開始要求処理部20がアクセスカウンタを変
更している間及び更新制御部18が格納部管理情報をバ
ックアップ部19に転送している間は動作を停止する。
更新制御部18は、参照開始要求処理部20がアクセス
カウンタを変更している間及び参照終了要求処理部22
がアクセスカウンタを変更している間は、最新格納部I
Dを変更する動作及び格納部管理情報をバックアップ部
19に転送する動作を停止する。
【0040】本実施例では、これらの動作の停止は、前
記処理ロックフラグ24を用いて行われる。
【0041】次に、図1に示すデータ管理装置の動作に
ついて、図4乃至図8を参照して説明する。
【0042】図4及び図5は、更新制御部18の動作の
一例を示すフローチャートである。図6は、参照開始要
求処理部20の動作の一例を示すフローチャートであ
る。図7は、参照要求処理部21の動作の一例を示すフ
ローチャートである。図8は、参照要求終了処理部22
の動作の一例を示すフローチャートである。
【0043】まず、前記複数の格納部1〜nに未だ何も
格納されていない初期状態を考える。この初期状態で
は、外部からの参照開始要求、参照要求及び参照終了要
求は受けない。そして、この初期状態では、前記各アク
セスカウンタは−1にセットされ、更新制御フラグ23
はOFFにセットされ、処理ロックフラグ24はOFF
にセットされている。
【0044】この初期状態において、管理者は、操作部
11を操作して、新たに参照に供しようとするデータ群
を保守済みのデータ群(すなわち、この場合には、第1
世代のデータ群)として保持部14に保持させる。
【0045】次に、管理者は、操作部11を操作して更
新制御部18に更新指令を与える。更新制御部18は、
この更新指令に応答して図4中のステップ30で動作を
開始する。
【0046】まず、更新制御部18は、更新制御フラグ
23がONであるか否かを判定する(ステップ31)。
ONである場合は、更新動作が終了する前に管理者が誤
って再度更新指令を与える操作を行ったことになる(ス
テップ33及び46を参照)ので、処理を終了する(ス
テップ32)。一方、更新制御フラグ23がONでない
場合は、更新制御フラグ23をONにセットする(ステ
ップ33)。今は、前記初期状態を考えているので、ス
テップ33の処理が行われる。
【0047】次に、更新制御部18は、データ保守制御
部13に対して保守制限をかける(ステップ34)。す
なわち、管理者が保持部14に保持されているデータ群
に対してデータの追加、変更又は削除を行う操作を操作
部11により行っても保持部14に保持されているデー
タ群が変更等されないように、操作部11の操作を無効
にする。これによって、更新動作の最中に保持部14の
内容が変わることにより適切なデータ群の更新が行われ
なくなるのを防止する。
【0048】次に、更新制御部18は、前記アクセスカ
ウンタを参照して、未使用の格納部を示す格納部IDが
存在するか否か(すなわち、値が−1のアクセスカウン
タが存在するか否か)を判定する(ステップ35)。存
在しなければ、未使用の格納部を示す格納部IDが存在
するようになるまで待つ。最新の世代のデータ群が格納
されていない格納部に対するアクセスの数は減っていく
ので、やがては未使用の格納部を示す格納部IDが存在
するようになる。一方、ステップ35で未使用の格納部
を示す格納部IDが存在すると判定されると、更新制御
部18は、未使用の格納部を示す格納部IDを一つ獲得
する(ステップ36)。現在考えている状況では、全て
のアクセスカウンタの値が−1となっているので、ステ
ップ36で例えば格納部ID「1」を獲得する。
【0049】次に、更新制御部18は、保持部14に保
持されているデータ群(現在考えている状況では、第1
世代のデータ群)を、ステップ36で獲得した格納部I
D(現在考えている状況では、格納部ID「1」)と関
連づけてバックアップ部19へ転送する(ステップ3
7)。例えば、ステップ36で獲得した格納部IDで識
別されるファイルとして保持部14のデータ群をバック
アップ部19に記憶させる。
【0050】次に、更新制御部18は、保持部14に保
持されているデータ群を、ステップ36で獲得した格納
部IDに対応する格納部へ転送する(ステップ38)。
現在考えている状況では、ステップ38で、保持部14
のデータ群を格納部ID「1」に対応する格納部1へ転
送する。
【0051】次に、更新制御部18は、データ保守制御
部13に対する保守制限を解除する(ステップ39)。
これにより、管理者は保持部14に保持されているデー
タ群に対してデータの追加、変更又は削除を行うことが
できるようになる。したがって、この時点から、管理者
は次の世代のデータ群を保持部14に保持させることが
できる。
【0052】次に、更新制御部18は、ステップ36で
獲得した格納部ID(現在考えている状況では、格納部
ID「1」)に対応するアクセスカウンタを0にセット
する(ステップ40)。このステップ40は、いわば当
該アクセスカウンタの初期設定の処理である。
【0053】次に、更新制御部18は、処理ロックフラ
グ24がONか否かを判定する(ステップ41)。ON
であれば、処理ロックフラグ24がOFFになるのを待
つ。一方、ステップ41で、処理ロックフラグ24がO
Nでないと判定されると、更新制御部18は、処理ロッ
クフラグ24をONにセットする(ステップ42)。な
お、現在考えている状況では、未だ参照開始要求等を受
けないことから、ステップ41の時点で処理ロックフラ
グはOFFであるので、ステップ41から直ちにステッ
プ42に移行する。
【0054】次に、更新制御部18は、最新格納部ID
をステップ36で獲得した格納部IDと同一になるよう
に変更する(ステップ43)。現在考えている状況で
は、ステップ36で格納部ID「1」を獲得したので、
ステップ43で最新格納部IDを「1」に変更する。
【0055】次に、更新制御部18は、格納部管理情報
記憶部16の内容、すなわち、格納部管理情報をバック
アップ部19へ転送し(ステップ44)、処理ロックフ
ラグ24をOFFにセットし(ステップ45)、更新制
御フラグ23をOFFにセットし(ステップ46)、動
作を終了する(ステップ47)。
【0056】以上の動作により、現在考えている状況で
は、第1世代のデータ群が格納部1に格納され、格納部
ID「1」に対応するアクセスカウンタの値が0であ
り、他の全ての格納部IDに対応するアクセスカウンタ
の値が−1であり、更新制御フラグ23及び処理ロック
フラグ24がOFFである状態となる。この状態は、い
わばデータ群の初期登録が完了した状態である。
【0057】この初期登録が完了した状態において、参
照開始要求、参照要求及び参照終了要求の受け付けが可
能とされる。それ以降は、図1に示すデータ管理装置
は、通常の動作を開始し、更新指令、参照開始要求、参
照要求及び参照終了要求を独立して任意のタイミングで
受け付ける。すなわち、更新指令を受ける度に更新制御
部18が前述した図4及び図5に示す動作を行い、参照
制御部17が参照開始要求を受ける度に参照開始処理部
20が後述する図6に示す動作を行い、参照制御部17
が参照要求を受ける度に参照要求処理部21が後述する
図7に示す動作を行い、参照制御部17が参照終了要求
を受ける度に参照終了要求処理部22が後述する図8に
示す動作を行う。
【0058】なお、外部からの参照に供されるデータ群
を構成する一部又は全部のデータを追加、訂正又は削除
する場合には、管理者は、予め操作部11を操作して保
守済みのデータ群(すなわち、一部のデータのみを追
加、訂正又は削除する場合であってもその追加等が完了
した全体のデータ群)を保持部14に保持させた後に、
操作部11を操作して更新制御部18に更新指令を与え
る。
【0059】参照制御部17が参照開始要求を受ける
と、参照開始要求処理部20は、この参照開始要求に応
答して図6中のステップ50で動作を開始する。
【0060】まず、参照開始要求処理部20は、処理ロ
ックフラグ24がONか否かを判定する(ステップ5
1)。ONであれば、処理ロックフラグ24がOFFに
なるのを待つ。一方、ステップ51で、処理ロックフラ
グ24がONでないと判定されると、参照開始要求処理
部20は、処理ロックフラグ24をONにセットする
(ステップ52)。
【0061】次に、参照開始要求処理部20は、最新格
納部IDに対応するアクセスカウンタの値を1つ増やし
(ステップ53)、処理ロックフラグ24をOFFにセ
ットする(ステップ54)。
【0062】次に、参照開始要求処理部20は、最新格
納部IDに対応する格納部におけるポインタであって前
記参照開始要求により指定された参照すべきデータのポ
インタと最新格納部IDとを外部のデータ利用装置等に
返し(ステップ55)、処理を終了する(ステップ5
6)。参照制御部17が参照要求を受けると、参照要求
処理部21は、この参照要求に応答して図7中のステッ
プ60で動作を開始し、前記参照要求により指定された
格納部IDに対応する格納部から、前記参照要求により
指定されたポインタで示されたデータを外部のデータ利
用装置等に返し(ステップ61)、処理を終了する(ス
テップ62)。
【0063】参照制御部17が参照終了要求を受ける
と、参照終了要求処理部22は、この参照終了要求に応
答して図8中のステップ70で動作を開始する。
【0064】まず、参照終了要求処理部22は、処理ロ
ックフラグ24がONか否かを判定する(ステップ7
1)。ONであれば、処理ロックフラグ24がOFFに
なるのを待つ。一方、ステップ71で、処理ロックフラ
グ24がONでないと判定されると、参照終了要求処理
部22は、処理ロックフラグ24をONにセットする
(ステップ72)。
【0065】次に、参照終了要求処理部22は、前記参
照終了要求により指定された格納部IDに対応するアク
セスカウンタの値を1つ減らし(ステップ73)、処理
ロックフラグ24をOFFにセットする(ステップ7
4)。
【0066】次に、参照終了要求処理部22は、前記参
照終了要求により指定された格納部IDに対応するアク
セスカウンタの値が0か否かを判定する(ステップ7
5)。0でなければ、指定された格納部IDはアクセス
されている最中であるので、ステップ79で処理を終了
する。
【0067】一方、ステップ75で0であると判定され
ると、参照終了要求処理部22は、前記参照終了要求に
より指定された格納部IDが最新格納部IDと同一か否
かを判定する(ステップ76)。同一である場合には、
前記参照終了要求により指定された格納部IDに対応す
る格納部にはこの時点で最新の世代のデータ群が格納さ
れており、この格納部は今後もアクセスされる可能性が
あるので、処理79で処理を終了する。
【0068】一方、ステップ76で同一でないと判定さ
れた場合は、参照終了要求処理部22は、前記参照終了
要求により指定された格納部IDは今後はアクセスされ
ないので、前記参照終了要求により指定された格納部I
Dに対応するアクセスカウンタの値を−1(すなわち、
未使用)にセットし(ステップ77)、ステップ78に
移行する。
【0069】ステップ78で、参照終了要求処理部22
は、バックアップ部19に記憶されている各データ群の
うちから、前記参照終了要求により指定された格納部I
Dに対応するデータ群を削除し、ステップ79で処理を
終了する。これにより、不要となったデータ群が削除さ
れ、システムダウンに備えたバックアップに必要なデー
タ群のみがバックアップ部19に残され、バックアップ
部19の記憶容量を軽減することができる。
【0070】以上説明した図1に示すデータ管理装置に
よれば、データの更新及びバックアップによりデータの
参照が停止されるのは、基本的には、データの更新及び
バックアップのために参照開始要求処理部20がステッ
プ51で処理ロックフラグ24がOFFになるのを待つ
期間であり、すなわち、参照開始要求処理手段更新制御
部18により処理ロックフラグがONにセットされてい
るステップ43及び44の処理期間のみである。ステッ
プ43及び44の処理時間は、極めて短く実質的にはな
いに等しい。したがって、図1に示すデータ管理装置に
よれば、データ群に対するデータの参照を実質的に停止
することなく、データ群に対するデータの更新及びバッ
クアップを行うことができる。
【0071】また、図1に示すデータ管理装置によれ
ば、更新制御部18がステップ37及び44の処理を行
っているので、システムダウンの直前の更新処理終了時
点における、格納部1〜nの格納状態及び格納部管理情
報の状態を復元することができる。
【0072】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、例
えば、本発明では前記実施例を以下に説明するように変
形してもよい。
【0073】例えば、本発明では、前記実施例におい
て、バックアップ部19には最新の世代のデータ群のみ
を記憶するように構成してもよい。この場合には、ステ
ップ37において単に保持部19のデータ群をバックア
ップ部19へ転送し、ステップ44及び78を削除すれ
ばよい。
【0074】また、本発明では、前記実施例をデータの
バックアップをしないように変形してもよい。この場合
には、バックアップ部19を削除するとともに、ステッ
プ37,44,78を削除すればよい。
【0075】さらに、本発明では、格納部管理情報記憶
部16の記憶内容を図3に示す内容の代わりに図9に示
す内容に変更してもよい。図9では、図3に示す最新格
納部IDが削除されている。ただし、この場合には、ス
テップ43において、獲得した格納部ID及びこれに対
応するアクセスカウンタを例えば図9中の矢印で示すよ
うに先頭に並べ替える。この場合には、先頭の格納部I
Dが前述の最新格納部IDと兼用されることになり、実
質的には格納部管理情報記憶部16には最新格納部識別
情報が記憶されていることになる。
【0076】さらに、本発明では、前記実施例におい
て、前記参照開始要求処理部20は図6に示す動作の代
わりに図10の動作を行ってもよい。
【0077】この場合には、外部のデータ利用装置等
は、参照開始要求において、最新格納部IDが示す格納
部にアクセスすべきことを指定するか又は複数の格納部
1〜nのうちアクセスすべき格納部を指定する。具体的
には、例えば、外部のデータ利用装置等は、最新格納部
IDが示す格納部にアクセスすべきことの指定として格
納部ID「0」(これは、実際の格納部1〜nには対応
していない)を指定し、複数の格納部1〜nのうちアク
セスすべき格納部の指定として格納部ID「1」〜
「n」を指定する。なお、外部のデータ利用装置等は、
アクセスすべき格納部の指定として、先行する参照開始
要求(ただし、対応する参照終了要求は未だ出されてい
ないもの)に対して参照開始要求処理部20から既に得
られた格納部IDを指定する。
【0078】以下に、図10に示す参照開始要求処理部
20の動作について説明する。参照制御部17が参照開
始要求を受けると、参照開始要求処理部20は、この参
照開始要求に応答して図10中のステップ90で動作を
開始する。
【0079】まず、参照開始要求処理部20は、処理ロ
ックフラグ24がONか否かを判定する(ステップ9
1)。ONであれば、処理ロックフラグ24がOFFに
なるのを待つ。一方、ステップ91で、処理ロックフラ
グ24がONでないと判定されると、参照開始要求処理
部20は、処理ロックフラグ24をONにセットする
(ステップ92)。
【0080】次に、参照開始要求処理部20は、前記参
照開始要求により指定された格納部IDが0か否かを判
定する(ステップ93)。0であると判定された場合
は、参照開始要求処理部20は、ステップ94,95,
96でそれぞれ図6中のステップ53,54,55と同
一の処理を行った後、ステップ100で処理を終了す
る。一方、ステップ93で0ではないと判定された場合
は、ステップ97に移行する。
【0081】ステップ97において、参照開始要求処理
部20は、前記参照開始要求により指定された格納部I
Dに対応するアクセスカウンタの値を1つ増やす。その
後、ステップ98で、処理ロックフラグ24をOFFに
セットする。
【0082】次に、参照開始要求処理部20は、前記参
照開始要求により指定された格納部IDに対応する格納
部におけるポインタであって前記参照開始要求により指
定された参照すべきデータのポインタと、前記参照開始
要求により指定された格納部IDとを外部のデータ利用
装置等に返し(ステップ99)、処理を終了する(ステ
ップ100)。
【0083】前記実施例のように参照開始要求処理部2
0が図6に示す動作を行う場合には、参照開始要求処理
部20は、参照開始要求に応答して常に最新格納部ID
を外部のデータ利用装置等に供給している。このため、
最初の参照開始要求の後であって次の参照開始要求の前
に、更新動作が終了して最新格納部IDが変更され、最
初の参照開始要求の時点で最新の世代であったデータ群
が次の参照開始要求の時点で旧世代になってしまうと、
外部のデータ利用装置等は、最初の参照開始要求の時点
で最新の世代であったデータ群内の別のデータを参照す
ることができない。したがって、データ利用装置等が最
初に得たデータに関連したデータを次に得た場合に、最
初に得たデータが属するデータ群の世代と次のデータが
属するデータ群の世代が異なってしまう場合があり、両
者のデータ間の整合がとれないことがある。
【0084】この点、前述したように参照開始要求処理
部20が図6に示す動作の代わりに図10に示す動作を
行う場合には、参照開始要求処理部20は、参照開始要
求に応答して、参照開始要求により格納部ID「0」が
指定されている場合には最新格納部IDを外部のデータ
利用装置等に供給し、参照開始要求により格納部ID
「1」〜「n」が指定されている場合にはその格納部I
Dを外部のデータ利用装置等に供給している。したがっ
て、最初の参照開始要求の後であって次の参照開始要求
の前に、更新動作が終了して最新格納部IDが変更さ
れ、最初の参照開始要求の時点で最新の世代であったデ
ータ群が次の参照開始要求の時点で旧世代になった場合
においても、外部のデータ利用装置等は、最初の参照開
始要求の時点で最新の世代であったデータ群内の別のデ
ータを参照することができ、前述したようなデータ間の
不整合を防止することができる。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、データ群に対するデー
タの参照を実質的に停止することなく、データ群に対す
るデータの更新を行うことができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例によるデータ管理装置を
示すブロック図
【図2】データ群記憶部の構造を概念的に示す概念図
【図3】格納部管理情報記憶部の記憶内容の一例を示す
説明図
【図4】更新制御部の動作の一部を示すフローチャート
【図5】更新制御部の動作の他の一部を示すフローチャ
ート
【図6】参照開始要求処理部の動作の一例を示すフロー
チャート
【図7】参照要求処理部の動作の一例を示すフローチャ
ート
【図8】参照要求終了処理部の動作の一例を示すフロー
チャート
【図9】格納部管理情報記憶部の記憶内容の他の例を示
す説明図
【図10】参照開始要求処理部の動作の他の例を示すフ
ローチャート
【符号の説明】
14 保持部 15 データ群記憶部 16 格納部管理情報記憶部 17 参照制御部 18 更新制御部 19 バックアップ部 20 参照開始要求処理部 21 参照要求処理部 22 参照終了要求処理部 23 更新制御フラグ 24 処理ロックフラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松澤 智子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−246644(JP,A) 特開 平3−255549(JP,A) 特開 平4−337850(JP,A) 特開 平6−28315(JP,A) 特開 平6−67946(JP,A) 特開 平6−243015(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 12/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデータからなるデータ群に対する
    データの参照及び更新を管理するデータ管理装置におい
    て、 予め用意した保守済みのデータ群を保持する保持手段
    と、 それぞれが各世代のデータ群を格納し得る複数の格納部
    と、 前記複数の格納部の各々に対するアクセスの状況を示す
    アクセス状況情報、及び、前記複数の格納部のうち最新
    の世代のデータ群が格納されている格納部を示す最新格
    納部識別情報、を有する格納部管理情報を記憶する格納
    部管理情報記憶部と、 参照すべきデータを指定してデータの参照の開始を要求
    する外部からの参照開始要求に応答して、前記最新格納
    部識別情報、及び、前記最新格納部識別情報が示す格納
    部におけるポインタであって前記参照開始要求により指
    定された参照すべきデータのポインタ、を外部に供給す
    るとともに、前記最新格納部識別情報が示す格納部に対
    する前記アクセス状況情報をアクセスが1つ増えた状態
    を表すように変更する参照開始要求処理手段と、 前記複数の格納部のうちアクセスすべき格納部及び当該
    格納部における参照すべきデータのポインタを指定して
    データの参照を要求する外部からの参照要求に応答し
    て、前記参照要求により指定された前記アクセスすべき
    格納部内のデータであって前記参照要求により指定され
    たポインタで示されたデータを、外部に供給する参照要
    求処理手段と、 前記複数の格納部のうちアクセスしていた格納部を指定
    してデータの参照の終了を要求する外部からの参照終了
    要求に応答して、前記参照終了要求により指定された格
    納部に対する前記アクセス状況情報をアクセスが1つ減
    った状態を表すように変更する参照終了要求処理手段
    と、 更新指令に応答して、前記格納部管理情報に基づいて、
    前記複数の格納部のうち前記最新の世代のデータ群が格
    納されていない格納部であってアクセスされていない格
    納部に、前記保持部に保持されている前記保守済みのデ
    ータ群を転送させ、その転送後に、前記最新格納部識別
    情報が前記保守済みのデータ群を転送した格納部を示す
    ように前記最新格納部識別情報を変更する更新制御手段
    と、 を備え、 前記参照開始要求処理手段は、前記更新制御手段が前記
    最新格納部識別情報を変更している間及び前記参照終了
    要求処理手段が前記アクセス状況情報を変更している間
    は、動作を停止し、 前記参照終了要求処理手段は、前記更新制御手段が前記
    最新格納部識別情報を変更している間及び前記参照開始
    要求処理手段が前記アクセス状況情報を変更している間
    は、動作を停止し、 前記更新制御手段は、前記参照開始要求処理手段が前記
    アクセス状況情報を変更している間及び前記参照終了要
    求処理手段が前記アクセス状況情報を変更している間
    は、前記最新格納部識別情報を変更する動作を停止す
    る、 ことを特徴とするデータ管理装置。
  2. 【請求項2】 複数のデータからなるデータ群に対する
    データの参照及び更新を管理するデータ管理装置におい
    て、 予め用意した保守済みのデータ群を保持する保持手段
    と、 それぞれが各世代のデータ群を格納し得る複数の格納部
    と、 前記複数の格納部の各々に対するアクセスの状況を示す
    アクセス状況情報、及び、前記複数の格納部のうち最新
    の世代のデータ群が格納されている格納部を示す最新格
    納部識別情報、を有する格納部管理情報を記憶する格納
    部管理情報記憶部と、 参照すべきデータを指定するとともに、前記最新格納部
    識別情報が示す格納部にアクセスすべきことを指定する
    か又は前記複数の格納部のうちアクセスすべき格納部を
    指定してデータの参照の開始を要求する外部からの参照
    開始要求に応答して、前記最新格納部識別情報又は前記
    参照開始要求により指定された格納部を示す格納部識別
    情報、及び、前記最新格納部識別情報が示す格納部にお
    けるポインタ又は前記参照開始要求により指定された格
    納部におけるポインタであって前記参照開始要求により
    指定された参照すべきデータのポインタ、を外部に供給
    するとともに、前記最新格納部識別情報が示す格納部又
    は前記参照開始要求により指定された格納部に対する前
    記アクセス状況情報をアクセスが1つ増えた状態を表す
    ように変更する参照開始要求処理手段と、 前記複数の格納部のうちアクセスすべき格納部及び当該
    格納部における参照すべきデータのポインタを指定して
    データの参照を要求する外部からの参照要求に応答し
    て、前記参照要求により指定された前記アクセスすべき
    格納部内のデータであって前記参照要求により指定され
    たポインタで示されたデータを、外部に供給する参照要
    求処理手段と、 前記複数の格納部のうちアクセスしていた格納部を指定
    してデータの参照の終了を要求する外部からの参照終了
    要求に応答して、前記参照終了要求により指定された格
    納部に対する前記アクセス状況情報をアクセスが1つ減
    った状態を表すように変更する参照終了要求処理手段
    と、 更新指令に応答して、前記格納部管理情報に基づいて、
    前記複数の格納部のうち前記最新の世代のデータ群が格
    納されていない格納部であってアクセスされていない格
    納部に、前記保持部に保持されている前記保守済みのデ
    ータ群を転送させ、その転送後に、前記最新格納部識別
    情報が前記保守済みのデータ群を転送した格納部を示す
    ように前記最新格納部識別情報を変更する更新制御手段
    と、 を備え、 前記参照開始要求処理手段は、前記更新制御手段が前記
    最新格納部識別情報を変更している間及び前記参照終了
    要求処理手段が前記アクセス状況情報を変更している間
    は、動作を停止し、 前記参照終了要求処理手段は、前記更新制御手段が前記
    最新格納部識別情報を変更している間及び前記参照開始
    要求処理手段が前記アクセス状況情報を変更している間
    は、動作を停止し、 前記更新制御手段は、前記参照開始要求処理手段が前記
    アクセス状況情報を変更している間及び前記参照終了要
    求処理手段が前記アクセス状況情報を変更している間
    は、前記最新格納部識別情報を変更する動作を停止す
    る、 ことを特徴とするデータ管理装置。
  3. 【請求項3】 バックアップ用データを格納するバック
    アップ部を更に備え、前記更新制御手段は前記更新指令
    に応答して前記保持部に保持されている前記保守済みの
    データ群を前記バックアップ部に転送させることを特徴
    とする請求項1又は2記載のデータ管理装置。
  4. 【請求項4】 バックアップ用データを格納するバック
    アップ部を更に備え、 前記更新制御手段は、(a)前記更新指令に応答して前
    記保持部に保持されている前記保守済みのデータ群を、
    前記保守済みのデータ群が転送される格納部と関連づけ
    て、前記バックアップ部に転送させ、(b)前記最新格
    納部識別情報を変更した後に、前記格納部管理情報を前
    記バックアップ部に転送させ、 前記参照開始要求処理手段は、前記更新制御手段が前記
    格納部管理情報を前記バックアップ部に転送している間
    は動作を停止し、 前記参照終了要求処理手段は、前記更新制御手段が前記
    格納部管理情報を前記バックアップ部に転送している間
    は動作を停止し、 前記更新制御手段は、前記参照開始要求処理手段が前記
    アクセス状況情報を変更している間及び前記参照終了要
    求処理手段が前記アクセス状況情報を変更している間
    は、前記格納部管理情報を前記バックアップ部に転送す
    る動作を停止する、 ことを特徴とする請求項1又は2記載のデータ管理装
    置。
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JPH08101786A (ja) 1996-04-16

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