JP3047349U

JP3047349U - 塗り絵シート状品

Info

Publication number: JP3047349U
Application number: JP1997008906U
Authority: JP
Inventors: 猛荒井
Original assignee: メルヘンワールド株式会社
Priority date: 1997-09-19
Filing date: 1997-09-19
Publication date: 1998-04-10
Anticipated expiration: 2003-09-19

Abstract

(57)【要約】【課題】複雑な輪郭線や小さな輪郭線を有する塗り絵
等でも短時間で容易に、しかもロスなく、低コストで製
作できる塗り絵シート状品を提供することを目的とす
る。【解決手段】基材シート１の上面に塗り絵の輪郭線２
をシルク印刷枠３をもって一体に形成し、このシルク印
刷枠３内に所望色のプラスチック製着色材料４を塗着さ
せることで着色部５を形成して構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、家具、部屋の壁、窓ガラス等に簡単に貼ったり、剥すことができる装飾品や子供の遊戯具等として好適な塗り絵シート状品に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、塗り絵の輪郭線を構成するフレーム単体を熱可塑性合成樹脂で成形するか、若しくは合成樹脂シートを打ち抜くことであらかじめ作製し、前記フレームを基材シート上に載せた状態でフレーム内に、所望色の合成樹脂製着色材料を塗着させることによって形成される塗り絵シート状品は公知である（特開平８−３１４３７１号）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし乍ら、上記した従来の塗り絵シート状品は、以下に述べるような問題点を有する。 (1) 塗り絵の輪郭線を構成するフレームは、熱可塑性合成樹脂液で描いたものを加熱硬化するか、合成樹脂シートの打ち抜きのいずれかによって形成されるとともに、これを基材シート上面に貼りつけなければならないので、薄くて小さいフレームはでき難いうえに、基材シート上面に貼りつけるときに歪みを生じ易い。また、基材シートとフレーム間から着色材料が漏れ易い。

【０００４】 (2) さらに、従来のフレームは、例えば動物の塗り絵を描く場合は、両目部分と他のフレームとを継ぐ継ぎ部が不可欠であるため、基材シート上に貼りつけるときにはこれらを切除しなければならない。

【０００５】本考案は、上記した従来の技術の有する種々な問題点を解消するためになされたもので、フレームはその厚みや大きさに関係なく容易に形成し得るとともに、歪みがなく、着色材料の漏れがないうえに、上記した継ぎ部等は全く不要である、廉価な塗り絵シート状品を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に係る塗り絵シート状品は、基材シートの上面に塗り絵の輪郭線をシルク印刷枠をもって一体に形成し、このシルク印刷枠内に所望色のプラスチック製着色材料を塗着させることで着色部を形成してなることを特徴とする。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。図１は本考案の正面図を示し、図２は同上の拡大断面図を示し、図３は製造工程の説明図を示す。

【０００８】本考案は、図１に示したように、基材シート１の上面に塗り絵の輪郭線２をシルク印刷枠３をもって一体に形成し、このシルク印刷枠３内に所望色のプラスチック製着色材料４を塗着させることで着色部５を形成した塗り絵シート状品に係わる。

【０００９】前記基材シート１としては、例えばポリエチレンシート、ポリプロピレンシート、ポリアミド樹脂シート等を使用する。

【００１０】前記シルク印刷枠３は、基材シート１の上面に所望色のプラスチック製着色材料を塗り絵の輪郭線２に沿って複数回シルク印刷することにより所定厚みに形成される。

【００１１】前記プラスチック製着色材料４としては、比較的短時間の自然乾燥により硬化する、アクリル酸エステルメタクリル酸エステル共重合体樹脂等を使用する。

【００１２】この着色材料４を図３に示したように、基材シート１上の各シルク印刷枠３内に種々な色調を有するチューブ状着色材料容器６を使って塗着させると、各着色部５が基材シート１上面及びシルク印刷枠３の内壁面に一体に固着形成される。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、以上のように構成されるものであるから、以下に述べるような効果を奏する。 (1) 塗り絵の輪郭線２を基材シート１上にシルク印刷枠３をもって一体に形成するものであるから、複雑な輪郭線２を有する塗り絵、きわめて小さな輪郭線２からなる塗り絵等でも短時間で容易に製作することが可能である。 (2) 輪郭線２を基材シート１へ手作業で貼着するものではないから、作業途中で輪郭線２の変形や歪み等を起すことがなく、製作ロスが少ない。 (3) シルク印刷枠３は基材シート１上に隙間なく一体に固着されるものであるから、液状の着色材料４を塗着した際に漏れて他の枠内へ移行することがない。 (4) 動物の塗り絵を描く場合でも両目部分を独立して形成することができ、従来のような継ぎ部を切除する余分な手間は不要となる。 (5) 従来品と比較して製作コスト、製品コストともに廉価である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る塗り絵シート状品の正面図を示
す。

【図２】同上品の拡大断面図を示す。

【図３】同上品の製造工程の説明図を示す。

【符号の説明】

１基材シート２塗り絵の輪郭線３シルク印刷枠４プラスチック製着色材料５着色部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】基材シートの上面に塗り絵の輪郭線をシ
ルク印刷枠をもって一体に形成し、このシルク印刷枠内
に所望色のプラスチック製着色材料を塗着させることで
着色部を形成してなることを特徴とする塗り絵シート状
品。