JP3047145U - 上 衣 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 専ら作業用やカジュアル用として着る上衣の
首襟部に於ける熱気の放散を容易ならしめて着心地の良
いものとすること、及びこれと同時に首部の日焼防止の
図れる上衣の提供。 【解決手段】 左右前身頃の首襟付近で前襟と重なる範
囲をメッシュ布地で縫製するほか、左右の前襟部分もメ
ッシュ布地で縫製した構成とする。このさい、左右の前
襟はメッシュ布地、後襟は織物地の別布地で分割縫製
し、後襟を首の後背部で前襟とは関係なく凡そ３〜４ｃ
ｍの高さで立設可能なものとすると良い。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は専ら作業用やカジュアル関係の上衣に関する。

【０００２】

【従来の技術】

フォーマルな上衣は勿論のこと、作業用やカジュアル関係の上衣の襟部分をメ ッシュ布地で縫製したものはない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は専ら作業用やカジュアル用として着る上衣の首襟部に於ける熱気の放 散を容易ならしめて着心地の良いものとすること、及びこれと同時に首部の日焼 け防止の図れる上衣を提供せんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、左右前身頃の首襟付近で前襟と重なる範囲をメッシュ布地で縫製す るほか、左右の前襟部分もメッシュ布地で縫製し、胸元付近の熱気を左右前身頃 地とその首襟部分を介して効率良く放散するようになすのであり、またこれと同 時に後首部の日焼防止を図るべく後襟は普通の織物布地で上記前襟のメッシュ布 地とは無関係に立設状態に分割縫製した構成とする。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１は本考案に係る上衣１の左右前身頃及び襟部付近の部分詳細図である。 図面で見られる通り、左右前身頃１ａ，１ｂの首廻り付近ｍ，ｎにメッシュ布 地２ａ，２ｂを縫着する。このさい、縫着するメッシュ布地２ａ，２ｂは巾ｓ寸 法を凡そ２ｃｍ程度となし、且つこれは肩線位置ｅから前たて布地位置ｆに到る 間の首廻りｍ，ｎに沿って設けられている。

【０００６】 ３ａ，３ｂは左右の前襟であって、メッシュ布地を使用して上記と対する首廻 りの襟側へ縫着させてある。このさいメッシュ布地３ａ，３ｂの巾ｓ’寸法の最 大は５ｃｍ〜８ｃｍとなされている。 本考案では上記の通り左右前身頃の首廻り部に位置する左右の前襟３ａ，３ｂ はメッシュ布地となされており、且つ該左右前襟のメッシュ布地を前記左右前身 頃のメッシュ布地２ａ，２ｂとは図２に示す如く前襟３ａ，３ｂが下向きとなさ れて着用される使用状態では両者が互いに重なり合うことから、胸元の肌側から 上昇する熱気は上下メッシュ布地の透孔を介して効率良く外方へ放出されるもの となる。

【０００７】 ４は後襟であって上記の左右前襟３ａ，３ｂとは別体で且つ布地もメッシュ地 とは異なる普通の織物布地で分割して縫製されてなる。しかして、本考案では該 後襟は着用時に必要に応じて立設され首廻りの日焼を防止できるのであり、この ために必要な一定の高さ寸法ｔ、即ち凡そ３〜４ｃｍの寸法を有するものとなし てある。しかして、斯くの如く後襟４を立設させたさい、前記の左右前襟は全く 無関係の倒伏状態での使用が可能となっている。図３は、この状態を背面側から 図示したものである。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は以上の通り構成するものであって、着衣して胸部前面側の前たて箇所 に於ける各釦５を掛けた状態で、即ち胸元部が閉塞された状態であっても、左右 前身頃の上方首廻り付近から、胸元内部の熱気を効率良く放散させることのでき るものとなるのであり、また首部後方の後襟４を適宜立設することにより後首廻 りの日焼を効率良く防止することのできるものとなる。

【０００９】 なお、本考案に於いて左右前身頃の首襟付近で胸元内部の熱気を放散するべく 設けたメッシュ布地２ａ，２ｂは、その上方は同じくメッシュ布地とした左右の 前襟３ａ，３ｂが重ね合わされたものとなることから、外方から見て何ら違和感 が無いのであり、寧ろメッシュ布地となしたことによるおしゃれなファッション 機能を発揮させるものとなるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る上衣の左右身頃地上部及び同襟部
付近の部分詳細図である。

【図２】図１の着用状態図である。

【図３】後襟を立設状態をなした背面図である。

【符号の説明】

１ 上衣 １ａ，１ｂ 左右身頃地 ２ａ，２ｂ 左右身頃地の首廻り付近のメッシュ布
地 ３ａ，３ｂ 左右前襟のメッシュ布地 ４ 後襟 ５ 釦

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右前身頃の首襟付近で前襟と重なる範
   囲をメッシュ布地で縫製するほか、左右の前襟部分もメ
   ッシュ布地で縫製した構成を特徴とする上衣。
2. 【請求項２】 左右の前襟はメッシュ布地、後襟は織物
   地の別布地で分割縫製し、後襟を首の後背部で前襟とは
   関係なく凡そ３〜４ｃｍの高さで立設可能ならしめた構
   成を特徴とする請求項１記載の上衣。
3. 【請求項３】 左右前襟のメッシュ布地は巾寸法の最大
   が５ｃｍ〜８ｃｍとなされていることを特徴とする請求
   項１又は２記載の上衣。