JP3044774U - 肩当て部を有する作業服 - Google Patents

肩当て部を有する作業服

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JP3044774U
JP3044774U JP1997006050U JP605097U JP3044774U JP 3044774 U JP3044774 U JP 3044774U JP 1997006050 U JP1997006050 U JP 1997006050U JP 605097 U JP605097 U JP 605097U JP 3044774 U JP3044774 U JP 3044774U
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shoulder
work clothes
collar
cloth
quilted
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JP1997006050U
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Inventor
慎吾 児玉
Original Assignee
株式会社コーコス信岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肩に担いだ荷物による衝撃を緩和し、運搬作
業における着用者の肩部負担を軽減するとともに肩部損
傷を未然に防止する。 【解決手段】 前身頃と後身頃とを上衣上辺で縫着する
ことで肩シームを形成し、左右の肩シームの全体を覆う
ように所定幅のキルティング布を上側または下側に縫い
付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、肩に担いだ荷物による衝撃を緩和するキルティング製の肩当て部を 有することにより、運搬作業における着用者の肩部負担を軽減するとともに肩部 損傷を未然に防止する作業服に関する。
【0002】
【従来の技術】
作業服は、運搬作業、座業、整理作業、機械作業などの種別にしたがって、仕 事、動作、環境に対応しなければならない。作業服は、上衣、ズボン、スラック ス、続き服などについて規格があり、それぞれ作業能率の向上、危害防止、動作 適応、さらに装身効果などを考慮して設定されている。
【0003】 既存の作業服において、作業上衣は作業用ズボンとともに 種々の機能を取り入れて使い勝手が徐々に改善されており、工場作業や土木建設 作業などの実施区分に応じて特定化も進んでいる。運搬作業用としては、運ぶべ き荷物によって身体を損傷しないように、比較的厚手の生地で縫製した作業上衣 が存在する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
厚手生地の作業上衣では、運搬作業時に身体を損傷することは減少するけれど も、上衣自体が重くなって着用感が悪く、夏季になると暑くて作業者が正しく着 用しなくなることも多い。また、使用生地が厚くなると、生地代が高くなるうえ に縫製にも手間取り、全体としてのコストアップを回避できない。
【0005】 本考案は、従来の運搬作業用の作業服に関する前記の問題 点を改善するために提案されたものであり、運搬作業において荷物を担ぐことが 多い着用者肩部の負担と損傷を軽減する作業服を提供することを目的としている 。本考案の他の目的は、着用時に軽くて作業しやすく、しかも比較的安価に縫製 できる作業服を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案に係る作業服1では、図1に例示するよう に、前身頃2と後身頃とを上辺3で縫着することで肩シーム5(図4参照)を形 成し、該作業服において、左右の肩シーム5の全体を覆うように所定幅のキルテ ィング地6,6を上側または下側に縫い付け、キルティング製の肩当て部7を形 成する。また、本考案の作業服は、図6と図7に示すように、前身頃と後身頃と を横長のヨーク布を介して縫着し、該作業服において、該ヨーク布とほぼ等しい 平面形状のキルティング地8を重合して縫い付けてもよい。
【0007】 本考案において、キルティング地8は、図3のように布地 10,10の間に綿11などのクッション材を挟んで縫い合わせたものであり、 このクッション材の素材と厚みおよび縫い模様12は作業用途に応じて任意に選 定すればよい。本考案は、作業上衣であれば図1のようなジャンパータイプや図 6のようなスポーツシャツタイプのいずれでもよく、短袖の作業上衣または続き 服などにも適用できる。
【0008】 本考案の作業服1には、折り返し衿15の衿先部にスナッ プのスタッド部16とソケット部17をそれぞれ取り付けると好ましく、衿15 を立ててスナップを留めると筒状の並衿になり(図2参照)。この筒状の並衿に よって運搬作業時に着用者の喉部および首筋を保護できる。また、作業服1では 、前開き部のチャック18またはボタンを覆う前立て布20を縫着することによ り、作業時の安全性を高めている。
【0009】
【考案の実施の形態】
本考案の作業服1は、肩部に担いだ荷物22(図2参照)による衝撃を緩和す るキルティング製の肩当て部7を有する。肩当て部7は、図3に示すように、キ ルティング地6を作業服の生地24の上側または下側に縫い付けることで2層構 造となり、所望に応じてさらに断熱シートやフェルトなどを挟んで3層以上にし てもよい。このような肩当て部は、左右の肩シーム5の全体を覆うように所定幅 のキルティング地6,6を縫い付けても、図6と図7に示すように、ヨーク布と 等しい平面形状のキルティング地8を縫い付けてもよい。
【0010】 キルティング地6または8は、布地10,10の間にポリ エステル綿11を挟んで縫い合わせ、通常、図示のように格子状の縫い模様12 で縫い付ける。キルティング地6または8は、例えば、重い荷物を運ぶ可能性の ある用途では綿11の量を比較的多くすればよく、角張った荷物を運ぶ可能性の ある用途では上側の布地10を鉤裂きしにくい素材に定める。また、濡れた荷物 の運搬や降雨中の作業が多い用途では、上側の布地10に防水性の素材を用いれ ばよい。
【0011】 図1の作業服1は折り返し衿15を有し、その衿先部にス ナップのスタッド部16とソケット部17をそれぞれ固着する。作業服1の折り 返し衿15は、運搬作業時または冬季に衿15を立ててスナップを留めると筒状 の並衿になる(図2参照)。このスナップは、通常のボタンやホックであっても よく、両面チャックを縫着して代用してもよい。筒状の並衿にすると、荷役作業 時に荷物22が着用者の喉部や首筋に直接接触することを防ぎ、着用者の喉部お よび首筋を保護することで安全増進になる。また、作業服1では、前開き部のチ ャック18またはボタンを覆う前立て布20を縫着することにより、ファスナー 18やボタンが露出することで荷物に引っ掛かることを防ぎ、作業時の安全性を いっそう高めている。
【0012】 図1の作業服1は、さらに左右対称の胸ポケット26,2 6を備え、このポケットは一般にフラップ28付きのパッチポケットである。作 業服1には、さらにスラッシュポケットや肩ポケットを形成してもよく、所望に 応じてゴムなどで裾部を締めている。
【0013】
【実施例】
次に、本考案を図面に基づいて説明すると、図1に示す本考案の作業服1は、 2枚の前身頃2,2と後身頃および2本の長袖部からなり、全体を縫製して前開 き部にチャック18を縫着し、裾部をゴムで締めたジャンパータイプである。作 業服1は、フラップ28付きのパッチポケットである胸ポケット26,26を備 え、さらに左右対称のスラッシュポケット30,30を形成する。
【0014】 作業服1では、前身頃2と後身頃とを上辺3で縫着するこ とで肩シーム5が形成され、図4に示すように左右の肩シーム5の全体を覆うよ うにキルティング地6,6を上側に縫い付け、キルティング製の肩当て部7を形 成する。図3に示すように、肩当て部7では、キルティング地6が作業服の生地 24(図3)の上側に位置する2層構造となってクッション効果を高めている。
【0015】 各キルティング地6は、折り返し衿15の基部から長袖部 の端縁まで延びる細長い台形の平面形状を有し、衿基部に縫着する端辺を円弧状 に裁断し、例えば長さが18〜24cm、横幅は11〜14cm(縫い込み分を 除く)である。キルティング地6は、図3のように上衣1と同じ布地10,10 の間にポリエステル綿11を挟んで縫い合わせ、格子状の縫い模様12で縫い付 ける。
【0016】 作業服1の開口部には折り返し衿15を縫着し、この衿1 5は全体がほぼ同じ幅を有する。折り返し衿15の衿先部には、左右対称の位置 にスナップのスタッド部16とソケット部17をそれぞれ固着する。また、作業 服1では、図1と図5に示すように、前開き部に取り付けた垂直方向のファスナ ー18を覆う前立て布20の一長辺を縫着する。前立て布20は、横幅7cm程 度でチャック18の全面を覆い、上下端部のスナップ32,34によって開閉自 在である。
【0017】 運搬作業時または冬季には、作業服1の折り返し衿15を 立ててスナップの両留め具16,17を留め、さらにチャック18を閉じてスナ ップ32,34を留めると、折り返し衿15は図2に示すような筒状の並衿とな る。キルティング製の肩当て部7を有することにより、作業服1の着用者はその 肩部に担いだ荷物22による負担を軽減でき且つ肩部損傷を未然に防止できる。 また、筒状の並衿により、運搬作業時に荷物22が着用者の喉部や首筋に直接接 触することを防いで喉部および首筋を保護する。一方、大きい荷物を両腕で抱え ても、前立て布20によってチャック18の損傷を防ぎ、荷物の突端がチャック 18を通過する危険性も回避できる。
【0018】 図6と図7に示す作業服36は、前開き部をボタン38で 留めるスポーツシャツタイプであり、フラップ付きのパッチポケット40,40 を両胸に取り付ける。作業服36は、前身頃42,42と後身頃44とを横長の ヨーク布46を介して縫着する。
【0019】 作業服36で用いるキルティング地8は、ヨーク布46と ほぼ等しい平面形状であり、該ヨーク布と重合して同時に縫い付けてキルティン グ製の肩当て部を形成する。この肩当て部では、キルティング地8が作業服のヨ ーク布46の上側に位置する2層構造となってクッション効果を高める。
【0020】 作業服36は、図6と図7に示すように、ヨーク布とほぼ 等しいキルティング製の肩当て部を有する。これにより、作業服1の着用者は、 運搬作業時にその肩部に担いだ荷物による負担を軽減できるとともに肩部損傷を 未然に防止できる。
【0021】
【考案の効果】
本考案に係る作業服は、荷物を肩に担いで運搬するような作業があっても、キ ルティング製の肩当て部を有することにより、作業服の着用者はその肩部に担い だ荷物による衝撃を緩和できる。この作業服は、厚手の生地を使用していないの で着用感が低下せず、夏季においても作業者は正しく着用できる。また、通常と 同様の生地を使用するので、生地代が特に高くなることがなく、縫製にも手間取 ることもない。
【0022】 本考案の作業服では、その折り返し衿が筒状の並衿となる ことにより、運搬作業時に荷物が着用者の喉部や首筋に直接接触することを防い で喉部および首筋を保護する。一方、大きい荷物を両腕で抱えても、前立て布に よってチャックの損傷を防ぎ、荷物の突端が該チャックを通過する危険性を回避 できる。
【0023】 本考案の作業服は、キルティング布をヨーク布と重合して 縫い付けたりヨーク布自体が厚手のキルティング布でもよく、この場合には肩当 て布を両肩部に縫着する場合よりも構成布片の数が少なくなり、ミシン縫製作業 もより簡単になる。したがって、本考案の作業服は、既存の作業上衣よりも安価 に縫製することが可能である。また、キルティング製の肩当て部の生地色を変え たり、その形状によってデザインに変化を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る作業服の概略正面図である。
【図2】 図1の作業服の衿を立てて筒状の並衿とした
状態を示す部分正面図である。
【図3】 図1の作業服における肩当て部を示す縦断面
図である。
【図4】 図1の作業服で用いるキルティング地を示す
平面図である。
【図5】 図1の作業服における前立て布を示す水平断
面図である。
【図6】 本考案の変形例を示す概略正面図である。
【図7】 図6の作業服の後ろ側を示す部分背面図であ
る。
【符号の説明】
1 作業服 5 肩シーム 6,6 キルティング地 7 肩当て部 15 折り返し衿 20 前立て布

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前身頃と後身頃とを上衣上辺で縫着する
    ことで肩シームを形成している作業服において、左右の
    肩シームの全体を覆うように所定幅のキルティング布を
    上側または下側に縫い付けることにより、肩部に担いだ
    荷物による衝撃を緩和するキルティング製の肩当て部を
    有する作業服。
  2. 【請求項2】 前身頃と後身頃とを横長のヨーク布を介
    して縫着している作業上衣において、該ヨーク布とほぼ
    等しい平面形状のキルティング地を重合して縫い付ける
    ことにより、肩部に担いだ荷物による衝撃を緩和するキ
    ルティング製の肩当て部を有する作業服。
  3. 【請求項3】 双方の肩シームの全体を覆うように所定
    幅のキルティング地を上側または下側に縫い付けるか、
    またはヨーク布と等しい平面形状のキルティング布を重
    合して縫い付けることにより、キルティング製の肩当て
    部を有する作業服であって、折り返し衿の衿先部にスナ
    ップのスタッド部とソケット部をそれぞれ取り付け、該
    衿を立ててスナップを留めると筒状の並衿になることに
    より、運搬作業時に喉部および首筋を保護する作業服。
  4. 【請求項4】 左右の肩シームの全体を覆うように所定
    幅のキルティング地を上側または下側に縫い付けるか、
    またはヨーク布と等しい平面形状のキルティング布を重
    合して縫い付けることにより、キルティング製の肩当て
    部を有する作業服であって、折り返し衿の衿先部にスナ
    ップのスタッドとソケットをそれぞれ取り付け、該衿を
    立ててスナップを留めると筒状の並衿になるとともに、
    前開き部のチャックまたはボタンを覆う前立て布を縫着
    している作業服。
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