JP3058244U - ベスト一体型シャツ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベストとワイシャツを一体化し、ワイシャツ
を着用する感覚でベストまで着用でき、暑さを凌ぐこと
ができて夏期期間における良好な職場環境が得られるベ
スト一体型シャツを提供すること。 【解決手段】 ベスト１０の袖口１１に袖１２を縫着
し、Ｖネック部１３の前面縁部に襟１５を有する前身ご
ろ１４を縫着すると共に、Ｖネック部１３の背面縁部に
後身ごろ１８を縫着する。前身ごろ１４の下部は、ベス
ト１０のＶネック部１３のＶ字谷部の下方に達する長さ
に形成する。さらに、袖１２及び前身ごろ１４並びに後
身ごろ１８は、ベスト１０の縫着縁部から１〜３センチ
メートルの内側の位置に縫着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ベストとワイシャツを一体化しワイシャツの上にベストを着用して いるように見えるベスト一体型シャツに関している。

【０００２】

【従来の技術】

例えば、タクシードライバーの中には、夏期期間であっても上着は着用しなく てもよいがワイシャツにベストを着用することを義務付けている会社がある。タ クシードライバーが、長袖ワイシャツを着てネクタイを締めその上にベストを着 用することにより、乗客に対して好印象を与えているが、夏期の暑さでは上記の 着衣での仕事は決して良好な職場環境とは云えない。

【０００３】 又、タクシードライバーに限らず、夏期期間にワイシャツとベストを着用する 職場は多く見られるが、何れの職場にあっても快適に着用できる着衣の改良は試 みられていなかった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、ベストとワイシャツを一体化することによって、ワイシャツを着用 する感覚でベストまで着用でき、暑さを凌ぐことができて夏期期間における良好 な職場環境が得られるベスト一体型シャツを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

解決手段は、ベストの袖口に袖を縫着し、Ｖネック部の前面縁部に襟を有する 前身ごろを縫着すると共に、当該Ｖネック部の背面縁部に後身ごろを縫着したこ とを特徴とするものである。

【０００６】 又、前身ごろの下部が、ベストのＶネック部のＶ字谷部の下方に達する長さに 形成されていることを特徴としている。

【０００７】 さらに、袖及び前身ごろ並びに後身ごろが、ベストの縫着縁部から１〜３セン チメートルの内側の位置に縫着されていることを特徴とする。

【０００８】 この他、ベストの背面及び又は袖の取付部となる腋の下をメッシュ部に形成し たことを特徴としている。

【０００９】

【考案の実施の形態】

図１から３において、１０はベストで、袖口１１に袖１２を縫着し、Ｖネック 部１３に襟１５を有する前身ごろ１４を縫着したものである。

【００１０】 実施例において、袖１２及び襟１５を含む前身ごろ１４はワイシャツとして機 能するものであって、通常これらは白色、又、ベスト１０は白以外の着色された 生地がよい。但し、ベスト１０はウール地である必要はなく、綿あるいは合成繊 維などワイシャツ生地と同質のものでよい。

【００１１】 袖口１１に縫着する袖１２は、ワイシャツの上からベストを着用しているよう に見せるために、袖口１１の縁部から１〜３センチメートル程度内側を縫糸１６ によって縫着し、又、前身ごろ１４はＶネック部１３の前面縁部からこれも１〜 ３センチメートル程度内側を縫糸１７によって縫着する。この他、ベスト１０の Ｖネック部１３の背面縁部１３ａには、シャツの後身ごろ１８をＶネック部１３ の縁部から１〜３センチメートル程度内側に縫糸１９により縫着する。

【００１２】 上記のように縫着構成された袖１２並びに後身ごろ１８は、縫着部に接続され ていればよいが、前身ごろ１４はベスト１０との間にネクタイが装着されるので 、Ｖネック部１３の前面縁部に沿って縫着する縫糸１７は、Ｖネック部１３のＶ 字谷部付近まで縫着するものとし、又、前身ごろ１４の下部１４ａはＶネック部 １３のＶ字谷部の下方に達する長さに形成する。

【００１３】 図中、２０はシャツボタン、２１はベストボタン、２２はベスト１０に設けた ポケット、２３はベスト１０に設けたウエスト調整具である。

【００１４】 実施例のシャツを着用するには、シャツボタン２０並びにベストボタン２１を 外し、ランニングシャツ又はＴシャツの上から着用する。ランニングシャツ又は Ｔシャツはズボン内に挿入しベルトを付ける。次いで、シャツボタン２０を掛け ると共にネクタイを装着し、当該ネクタイを前身ごろ１４の前面に垂らし、即ち 、通常のシャツを着用する要領でボタン掛け及びネクタイを装着した後ベストボ タン２１を掛ける。

【００１５】 こうすることによって、シャツとベストが同時に着用できワイシャツの上から ベストを着用したように見える。なお。ベスト１０はズボンの中に差し込むこと はしないが、ベストの丈はベルトの位置まで達していることとランニングシャツ 又はＴシャツを着用しているので、仮にベスト部分がまくれた場合でも、肌着に よって所謂ワイシャツの裾部がズボンの中に挿入されているように見える。

【００１６】 図４は、本考案の別の実施例を示しており、ここではベスト１０の背面にメッ シュ部３０を形成したものであり、又、袖１２の取付部となる腋の下をメッシュ 部３１に形成し通風効果を向上させている。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は、ベストにワイシャツの袖と襟の付いた前身ごろを縫着したものであ って、これを着用するとワイシャツとベストを重ね着していないから夏期期間の 暑さを凌ぐことができると共に、ワイシャツの上にベストを着用しているように 見えるので、例えばタクシードライバーがこれを着用するときは、乗客に対して 好印象を与えるものとなり、強いては良好な職場環境を得ることができるものと なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 縫製した実施例を示しており、Ａは正面図、
Ｂは背面図。

【図２】 構成部品を示しており、Ａは前身ごろ、Ｂは
袖、Ｃはベスト。

【図３】 図１の３‐３断面図。

【図４】 縫製した他の実施例を示しており、Ａは正面
図、Ｂは背面図。

【符号の説明】

１０ ベスト １１ 袖口 １２ 袖 １３ Ｖネック部 １４ 前身ごろ １５ 襟 １６ 縫糸 １７ 縫糸 １８ 後身ごろ １９ 縫糸 ２０ シャツボタン ２１ ベストボタン ２２ ポケット ３０ メッシュ部 ３１ メッシュ部

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベスト（１０）の袖口（１１）に袖（１
   ２）を縫着し、Ｖネック部（１３）の前面縁部に襟（１
   ５）を有する前身ごろ（１４）を縫着すると共に、当該
   Ｖネック部（１３）の背面縁部に後身ごろ（１８）を縫
   着したことを特徴とするベスト一体型シャツ。
2. 【請求項２】 前身ごろ（１４）の下部が、ベスト（１
   ０）のＶネック部（１３）のＶ字谷部の下方に達する長
   さに形成されていることを特徴とする請求項１に記載の
   ベスト一体型シャツ。
3. 【請求項３】 袖（１２）及び前身ごろ（１４）並びに
   後身ごろ（１８）が、ベスト（１０）の縫着縁部から１
   〜３センチメートル内側の位置に縫着されていることを
   特徴とする請求項１又は２に記載のベスト一体型シャ
   ツ。
4. 【請求項４】 ベスト（１０）の背面及び又は袖（１
   ２）の取付部となる腋の下をメッシュ部（３０，３１）
   に形成したことを特徴とする請求項１から３のいずれか
   に記載のベスト一体型シャツ。