JP3048380U - 上 衣 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 着衣中に身体の胸部などから発散する熱気を
上衣内へ籠らせることなく、効率良く外方へ放出可能と
する上衣の提供。 【解決手段】 胸ポケットの表布に縦方向の折襞を設け
しめると共に、該折襞で隠される内面側布地をメッシュ
布地となし、且つ該胸ポケットの裏面側身頃布の一部又
は全部をメッシュ布地となした構成とするのであり、こ
のさい裏面側身頃布のメッシュ布地を縦方向のものとな
し、且つ該メッシュ布地を表側のメッシュ布地と位置的
に重なり合わないようにしたものは着用中に着用者の肌
着が外方から見れるものとならない。なお、折襞は片襞
や箱襞の何れをも採用することができ、且つ該襞の巾寸
法及び裏面側身頃布のメッシュ布地巾寸法は一般的に
１．５ｃｍ〜６ｃｍとなしたものを採用する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は作業用、事務用やカジュアル等で着用する上衣に関する。

【０００２】

【従来の技術】

上記上衣の胸ポケットの表布に折襞を設けた構成とすることは、おしゃれな美 的感覚を与える外に該胸ポケット内へ収納物を入れ易くするメリットなどがあっ て採用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記上衣の特に夏期時分の使用に於いて身体内に籠る熱気の排除対策として脇 下部にメッシュ布地を採用することは知られているが、本考案は胸ポケットを採 用して上記問題点の解決を図らんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は胸ポケットの表布に縦方向の折襞を設けしめると共に、該折襞で隠さ れる内面側布地をメッシュ布地となし、且つ該胸ポケットの裏面側身頃布の一部 又は全部をメッシュ布地となした構成とするのであり、このさい裏面側身頃布の メッシュ布地を縦方向のものとなし、且つ該メッシュ布地を表側のメッシュ布地 と位置的に重なり合わないようにしたものは着用中に着用者の肌着が外方から見 れるものとならない。なお、折襞は片襞や箱襞の何れをも採用することができ、 且つ該襞の巾寸法及び裏面側身頃布のメッシュ布地巾寸法は一般的に１．５ｃｍ 〜６ｃｍとなしたものを採用する。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１は本考案に係る上衣の胸ポケット部分に於ける一部破断正面図、図２は図 １のｘ−ｘ線破断斜視説明図である。 １は上衣本体の前身頃布、２は該身頃布１の上部に縫着された胸ポケットであ って、該胸ポケット２の表布２ａには縦方向へ折襞３が形成されてなる。

【０００６】 本考案では上記折襞３の内面側布地をメッシュ布地３ａとなさしめるのであり 、また裏面側の身頃布１の一部又は全部をメッシュ布地４となすのであり、図示 例では縦方向へ一定巾のメッシュ布地４を介在させたものとなしてある。

【０００７】 上記メッシュ布地３ａ及び４のメッシュ孔は収容物の保持作用が得られれば任 意の孔径のものを採用することができるが、一般的には１ｍｍ〜３ｍｍ程度のも のが採用される。一方、折襞３の巾寸法ｓは１．５ｃｍ〜６ｃｍ程度になされる のであり、図示例では片襞のものを示したが箱襞に形成されるようになしてもよ い。 他方、身頃布側のメッシュ布地４は胸ポケット２の裏面側全体に形成されるよ うになしても良いが、部分的に形成されるようになしても良い。このさい、図示 例では縦方向へ形成したものであるが、横方向へ形成されるものであっても差支 えない。なお、その巾寸法ｓ’は同様に１．５ｃｍ〜６ｃｍ程度となされる。

【０００８】 上記した胸ポケット裏面側に於けるメッシュ布地４を部分的に取付けるさいに 、これを縦方向となさしめると共に、図示例の如く表布側のメッシュ布３ａと重 なり合わないずれた位置に設けしめたものは着衣して収納物の出し入れ操作時に 該折襞３箇所が開放したさい、内面部のメッシュ布地３ａと裏面側メッシュ布地 ４とが重なり合うメッシュ孔間隙から着衣者の肌着が見えたりすることのないよ う防止できるものとなる。なお、図面で５は胸ポケット２の袋口上面を被蔽する 天蓋であるが、必ずしも必要とするものではない。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の上衣は以上の通り構成するものであって、着用中に身体の胸部などか ら発散する熱気が直接に上記した胸ポケットの裏側よりメッシュ布地４及び折襞 のメッシュ布地３ａを経て上衣の表面側へ抜け出させることのできるものとなっ て、内部へ籠ったりすることを効率良く防止することができる。 しかして、メッシュ布地３ａは折襞内へ隠された状態に構成してあるため、外 方からは何ら見えるものとならない。従って、従来品同様に違和感なく着衣する ことができ、しかも暑苦しさを感じさせない着心地の良い上衣とすることができ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る上衣の胸ポケット部分に於ける一
部破断正面図である。

【図２】図１に於けるｘ−ｘ線破断斜視説明図である。

【符号の説明】

１ 前身頃地 ２ 胸ポケット ２ａ 表布 ３ 折襞 ３ａ メッシュ布地 ４ メッシュ布地 ５ 天蓋

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 胸ポケットの表布に縦方向の折襞を設け
   しめると共に、該折襞で隠される内面側布地をメッシュ
   布地となし、且つ該胸ポケットの裏面側身頃布の一部又
   は全部をメッシュ布地となした構成を特徴とする上衣。
2. 【請求項２】 胸ポケット裏面側身頃布のメッシュ布地
   を縦方向のものとなし、且つ該メッシュ布地を表側のメ
   ッシュ布地と位置的に重なり合わないようになした構成
   を特徴とする請求項１記載の上衣。
3. 【請求項３】 折襞は片襞或は箱襞であって、且つその
   巾寸法及び裏面側身頃布のメッシュ布地巾寸法を１．５
   ｃｍ〜６ｃｍとなした構成を特徴とする請求項２記載の
   上衣。