JP3038368U - 作業用上衣 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 胸ポケット箇所から熱気を放散可能となして
暑苦しさから開放できる作業用上衣の提供。 【解決手段】 胸ポケットの裏布の一部若しくは全部に
メッシュ布地を使用し、且つ該表布の一部に縦方向の折
襞を形成すると共に、該折襞内部をメッシュ布で縫成し
たことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は作業用上衣に関する。

【０００２】

【従来の技術】

作業着の着用は現場仕事では欠かせないものであるが、夏場はむれて暑苦しい ものとなる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これが問題点を解決するべく、脇下箇所にメッシュ布地を縫着し、外部から見 えないようにしたものはあるが、本考案は更に胸部前面箇所のポケットにもメッ シュ布が見えないようにして通気性作用を奏せしめんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は胸ポケットの裏布の一部若しくは全部にメッシュ布地を使用し、且つ 該表布の一部に縦方向の折襞を形成すると共に、該折襞内部をメッシュ布で縫成 されるように構成する。 このさい、メッシュ布地は１〜２ｍｍ間隔で径が凡そ１〜２ｍｍの孔を連続穿 設したものがポケット機能を損ねたりすることなく通気性も良好であり、また折 襞は左右対称に配設したりするものが意匠的効果に優れると共に、通気性が倍増 する。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１は上衣の胸ポケット部分の一部破断説明図である。 １は上衣の表布地、２は該表布地に形成される胸ポケットであって、表布地の 一部（図示例では左右対称の二箇所）には縦方向に折襞２ａが設けてあり、該折 襞２ａのポケット内へ向う背面部分にはメッシュ布地ｍが使用してある。

【０００６】 ２ｂは胸ポケット箇所の裏布地であって、図示例の通り該布地は一部（全部で あっても良い、図示例は全部を示す）にメッシュ布地ｎが使用してある。このさ い、メッシュ布地の孔径や間隔は市販の適宜なものを採用できるが、孔径が大き すぎるとポケット内容物の落下問題があるので好ましくなく、通常メッシュ布地 ｍ，ｎは１〜２ｍｍの間隔で径が凡そ１〜２ｍｍの孔を連続穿設されるものの使 用が良好である。

【０００７】 上記の通り胸ポケット箇所の裏布地の一部又は全部にメッシュ布地ｎを使用し 、且つ表布地の一部に折襞２ａを形成すると共に、該折襞２ａのポケット内へ向 う背面部分に対しメッシュ布地ｍを使用することは、身体の内面から発生する熱 気が胸ポケットの裏布地２ｂのメッシュ孔ｎを通過し、且つ前面側折襞２ａで隠 されたメッシュ孔ｍを通過して外方へ排出されるものとなる。

【０００８】 上記実施例では折襞２ａを一重にしてポケット２の左右側縁近くに２個を対称 に設けたものについて説明したが、片側だけ或は中央等にも設けるようになして も良い。なお、メッシュ布地は上衣の高さ方向へ長く使用することにより煙突効 果が助長されるものとなる。なお、図面で２ｃは雨蓋、３ａ及び３ｂは係着金具 である。

【０００９】 図２は他の例を示すものであって、中央部分を箱襞２ｄに形成し裏面側に同じ くメッシュ布地ｍを使用した例である。 このものでは通気効果が更に一層良好なものとなされる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は以上の如く構成せしめるものであって、暑い日中に上衣の前面部を閉 塞状態となしても胸のポケット箇所から身体前面部の熱気を煙突効果によって良 く外方へ排出させて、内部からの蒸暑さを良く軽減させることのできるものとな る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を示す胸ポケット部の一部破断詳細図で
ある。

【図２】他の例を示すものである。

【符号の説明】

１ 上衣 ２ 胸ポケット ２ａ 折襞 ２ｂ 裏布地 ｍ メッシュ布地 ｎ メッシュ布地

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 胸ポケットの裏布の一部若しくは全部に
   メッシュ布地を使用し、且つ該表布の一部に縦方向の折
   襞を形成すると共に、該折襞内部をメッシュ布で縫成し
   たことを特徴とする作業用上衣。
2. 【請求項２】 メッシュ布地は１〜２ｍｍ間隔で径が凡
   そ１〜２ｍｍの孔を連続穿設した構成を特徴とする請求
   項１記載の作業用上衣。
3. 【請求項３】 折襞を左右対称に配設したことを特徴と
   する請求項１記載の作業用上衣。