JP3046876B2 - アクティブソーナ疑似信号発生装置 - Google Patents

アクティブソーナ疑似信号発生装置

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JP3046876B2
JP3046876B2 JP4046005A JP4600592A JP3046876B2 JP 3046876 B2 JP3046876 B2 JP 3046876B2 JP 4046005 A JP4046005 A JP 4046005A JP 4600592 A JP4600592 A JP 4600592A JP 3046876 B2 JP3046876 B2 JP 3046876B2
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高敏 小平
邦造 酒井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアクティブソーナ疑似信
号発生装置に関わり、とくに訓練用あるいは試験用の疑
似信号を発生するのに適したアクティブソーナ疑似信号
発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブソーナ装置の使用訓練あるい
は試験のためには、実際の状況を模擬した画像を表示す
る必要がある。このために用いられてきた画像合成の1
つの従来法は、表示する画像をディジタル画像処理によ
り直接模擬合成するものである。また別の方法として、
専用のアナログ音響処理回路を用いて単純なエコー音響
信号を合成する方法がとられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したディジタル画
像処理による画像の直接合成の場合は、模擬のリアリズ
ムに問題がある。また後者のアナログ回路を用いる場合
は、アナログ回路の限界から、模擬信号の融通性、実用
的な複雑性を持った模擬信号の実現性等に問題があっ
た。
【0004】本発明の目的は、実際の複雑な状況を実時
間で十分精度よく模擬することの可能な、アクティブソ
ーナ疑似信号発生装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、送振波に
対する変調周波数、目標と受振素子の相対運動によるド
プラーシフト、及び受振素子の指向特性で定まる受振周
波数の周波数変化成分を該変化成分の変化の速さに応じ
た第1のサンプリング周期で算出する第1のディジタル
演算手段と、送振波の搬送周波数に応じた第2のサンプ
リング周期で上記周波数変化成分で周波数変調された受
振派を合成する第2のディジタル演算手段とにより各受
振素子毎の出力信号を模擬した疑似信号を生成し、該生
成した疑似信号を上記各受振素子と目標との距離の差を
補正するためのアクティブソーナ整相器へ入力すること
によって達成される。
【0006】
【作用】送振変調周波数やドプラー効果による周波数シ
フトは搬送周波数に比べて十分小さいから、第1のディ
ジタル演算手段による処理は小さい周波数によるサンプ
リング値に対する処理でよく、高サンプリングレートを
必要とする第2のディジタル演算手段による搬送周波数
成分の処理は少なくて済むので、効率よく疑似信号を生
成できる。
【0007】
【実施例】図2は、本発明になるアクティブソーナ疑似
信号発生装置を適用したシステム構成例を示すブロック
図で、送受波器1は水中に音波を送信または受信する装
置であり、複数の圧電素子を配列して構成される。整相
器2は、送受波器1の各圧電素子の受信信号を入力とし
て、音響信号の到来方向を求める指向性付与の処理を行
なう。信号処理装置3は、方位別に求められた音響エコ
ーに対する信号処理を実施し、表示制御器4は、操作員
の設定に基づきソーナ表示器5へ表示するビデオデータ
を生成する。以上の各機器がアクティブソーナ装置を構
成するが、本発明のアクティブソーナ疑似信号発生装置
6は、送受波器1が実際の水中で受信するのと同一の信
号形式で疑似信号を発生するものである。切換器11
は、送受波器1からの実信号とアクティブソーナ疑似信
号発生装置6からの疑似信号を選択的に切り換える。
【0008】このように、本実施例のアクティブソーナ
ー疑似信号の表示方法では、整相器2に送受波器からの
受振信号をそのまま模擬した疑似信号を入力してアクテ
ィブソーナーの動作を模擬するから、表示された画像は
リアリズム性が高く、またソーナーの詳細内部仕様に影
響される割合が少なく標準化しやすいという利点があ
る。
【0009】以下、アクティブソーナー疑似信号発生装
置6について詳細に説明する。本装置は、送受波器1か
らの信号を模擬した疑似信号を生成するものであるか
ら、アクティブソーナ装置からの送振信号、送受波器1
での受振動作、整相器2の動作に関係しており、まずこ
れらの説明を行う。
【0010】アクティブソーナからの送振信号として
は、通常次のものが用いられる。 (1)CW波(CW矩形波、CW振幅変調波) (2)リニアFM変調波(up/down) ここで、up/downとは、FM変調する周波数を時
間的にリニアに増加または減少させることである。
【0011】次に、送受波器1は送振にも受振にも共用
されるから、送振動作の時には送波器、受振動作の時に
は受波器と呼ぶこともあるが、実体は同一物である。図
3は送受波器1を上方より見た図を示すもので、各送受
波素子は円筒上に等間隔に配置されており、目標方位P
と中心Oを結んだ線OPの右側の送受波素子を順次R
1,R2,・・・、線OPの左側の送受波素子を順次L
1,L2,・・・と名付ける。但しこれらの記号は素子
自体を表すが、各素子の中心位置を示す記号としても併
用する。円筒形の送受波器1の縦方向に並んだ送受振素
子の1列はステーブと呼ばれるが、図3では1つのステ
ーブが1つの素子R1,L1等の対応している。以下の
解析に必要な送受波器1の特性を示すパラメータとして
は、円筒状の受振素子の数(ステーブ数)N、隣接する
受振素子が中心Oに対してなす角φ=2π/N[ラジア
ン]、目標方位線OPと受振素子R1の方位線OR1の
なす角をψ、目標方位線OPと送受波素子L1の方位線
OL1のなす角 φーψ等がある。
【0012】次に整相器2の処理について説明する。整
相とは、円筒状に並んだ送受波器に1つの方位より音波
が到達する際、送受波器各素子の位置により音波の到達
時間にずれが存在することを利用して、音波の到来方向
を知る信号処理である。いま、目標方位PよりA(t)
sinωtなる音波が到来した場合、目標が十分遠くに
あれば目標方位Pと垂直でかつ送受波器の中心Oを通過
する直線AOB上では同一の信号が受振される。しかし
送受波器断面の円周上に配列されている各送受波素子で
は、時間的にずれた信号が受振される。送受波器断面の
円筒半径をρ(m)、音波の伝搬する速さをv[m/se
c](約1500 m/sec)とすると、各送受波素子Ri,L
iが直線AOB上の点よりも速く受振する時間tdRi,
tdLi[sec],i=1,2,・・・は次となる;
【数1】tdRi=(ρ/υ)cos(ψ+(i−1))
【数2】tdLi=(ρ/υ)cos(φ-ψ+ iφ)
【0013】目標方位Pより到来する音波に対する指向
性を高めるには、各送受波素子Ri,Liから出力され
た信号に対して(数1)(数2)で定まる遅延時間を与
えたのち、加算する。このことにより方位Pより到来す
る音波の位相が合い、当該音波に対して選択的に最大の
ゲインが得られる。この遅延時間を与える信号処理が整
相と呼ばれるもので、必要な個数の遅延回路により構成
される。
【0014】以上がアクティブソーナ装置における整相
動作であるが、本発明のアクティブソーナ疑似信号発生
装置6では、整相器2へ入力する疑似信号を生成するた
めに、逆整相と呼ばれる処理を行い、各送受波素子より
の受振信号を模擬し、その疑似信号を整相器2へ入力し
たとき実機のソーナと同一の映像パターンが得られるよ
うにする。具体的には整相と逆の処理、即ち図3の目標
方位Pより到来した音波が与えられたとき、(数1)
(数2)で与えられた時間だけ各送受波素子出力に相当
する信号を進ませるようにする。
【0015】図4は送受波素子13(素子Ri、Liの
1つ)の指向性D(θ)の例を示すもので、θは素子1
3の中心線と音波の入力方向(目標方位P)とのなす角
である。一般に送受波素子はその正面より音波が入射す
るとき(θ=0)、最も受振ゲインが高く、中心線より
ずれる(|θ|が大きくなる)に従いゲインが低下す
る。そこで目標方位Pより入射する音波をA(t)sin
ωtとすると、各送受波素子Ri,Liから出力される
はずの信号は、上記の指向性D(θ)と(数1)(数
2)の値を用いて、それぞれ(数3)(数4)で与えら
れる;
【数3】A(t)D(ψ+(i-1)φ)sinω(t+tdRi)
【数4】A(t)D(φ-ψ+(i-1)φ)sinω(t+tdLi) で与えられる。これがA(t)sin ωtなる到来音波に
対する逆整相処理結果である。
【0016】実際のアクティブソーナー装置の動作を模
擬するには、次のような状況に対応した疑似信号を与え
る必要がある。 (1)複数のエコー点が存在する場合に、これらを重畳
により表現できる。 (2)ドプラー効果による送振周波数と受振周波数の偏
移を表現できること (3)コード化あるいはFM変調された送振波に対応し
た受振波を表現できること 以下、これらに対応する処理を順次説明する。まず1点
からのエコーに対応する疑似信号を生成するには、前述
した逆整相の原理より直ちに求めることができる。すな
わち、1つの目標方位からの入射音波A(t)sinωt
に対する(数3)(数4)の信号を合成する。(数3)
(数4)の sin ()の項を展開し、(数1)(数2)
を用いて整理すれば、各素子Ri,Li出力の疑似信号
BR1(t,i)、BL1(t,i)は
【数5】 BR1(t,i)=A(t)D(ψ+(i-1)φ)sinω(t+tdRi) =FRS・A(t)sinωt +FRC・A(t)cosωt , FRS=D(θ)cos(ω(ρ/v)cosθ) FRC=D(θ)sin(ω(ρ/v)cosθ) θ=ψ+(i−1)φ
【数6】 BL1(t,i)=A(t)D(φ−ψ+(i-1)φ)sinω(t+tdLi) =FLS・A(t)sinωt +FLC・A(t)cosωt , FLS=D(η)cos(ω(ρ/v)cosη) FLC=D(η)sin(ω(ρ/v)cosη) η=φ−ψ+(i−1)φ で与えられる。BR、BLにつけた1は1点エコーであ
ることを示している。ここでθ、ηはそれぞれ、送受波
素子Ri,Liの中心と送受波器の中心を結ぶ中心線O
Ri,OLiと目標方位OPとのなす角度である。また
送振周波数f=ω/2πが一定でかつドプラー効果もな
いとき(v=一定)は、FRS,FRC,FLS,FL
C等は送受波素子から見たエコー発生源(目標)の方位
Pのみできまる項であり、時間的に一定の定数である。
また、A(t)はエコー波の包絡線を示す時間関数であ
るから、その変化速度は搬送波sinωtのおよそ1/
10以下となるのが普通である。
【0017】図5は、1目標に対して素子Riから出力
されるはずのエコー信号、即ち疑似信号を(数5)にし
たがって合成するためのシグナルフローダイアグラム
で、太線部分は搬送波周波数ωの成分を持つ信号経路、
細線部分は搬送波ωの1/10程度の周波数成分を持つ
信号経路を示し、sinωt,cosωtは90度位相
の異なる搬送波である。FRS,FRCは、上述のよう
に信号処理上は定数と見てよいもので、変化時定数が概
ね秒オーダーで機械的な動きに対応しているものであ
る。送受波素子Liについても同様である。
【0018】次に多点エコーの場合を説明する。(数
5)及び(数6)は送受波素子RiおよびLi(i=
1、2、・・・)の、それらに対してθ及びηの角度を
なす目標からのエコーを模擬する信号であった。従って
異なる方位Pkに目標がm個あり、これらが素子Riおよ
びLiの中心線ORiおよびOLiとなす角度をそれぞ
れθk及びηk(k=1,2,・・・m)とすると、
(数5)(数6)のθ、ηにθk、ηkをそれぞれ代入
した値が方位Pkからのエコーに対する疑似信号を与え
る。多点エコーに対する疑似信号はそれらの和で与えら
れるので、素子Ri,Liに対してそれらをBRm
(t),BLm(t)とかくと、
【数7】
【数8】 ここでAk(t)は方位Pkからのエコーの包絡線を示
し、送振信号の包絡線と、送受波器とエコー発生源の距
離と、水中音響伝搬状況により定まるもので、これは予
め与えておく。
【0019】次にドプラー効果がある場合を述べる。送
振周波数をω、目標Pkと送受波器との間の相対速度を
Vdk(近づく方向を正)とすると、受振周波数はドップ
ラー効果によりω・((υ+Vdk)/υ)2となるが、周波数変
位をωdkとするとVdk/υであるので
【数9】ωdk=ω (((υ+Vdk)/υ)2 - 1.0) ここでVdkがυに較べ非常に小さいときには ωdk=ω (2Vdk/υ) で近似できる。そこでいま、多点エコーの内目標Pkの
みが速度Vdkで移動しており、他は静止している場合を
考える。送受波素子Riのこのときの出力疑似信号をD
BRm(t)とかくと、これは(数7)でkに対する項
のみを、ωに代わってω+ωdkで置き換えたときの信
号となる。この置き換えを行い、三角関数の展開を行っ
て sin ωt、cos ωtの項で整理すると、以下のよう
になる;
【数10】 D(θk)cos((ω+ωdk)(ρ/v)cosθk)Ak(t)sin(ω+ωdk)t +D(θk)sin((ω+ωdk)(ρ/v)cosθk)Ak(t)cos(ω+ωdk)t ={DRSk・Ak(t)}sinωt+{DRCk・Ak(t)}cosωt
【数11】 DRSk=D(θk)cos{(ω+ωdk)(ρ/v)cosθk+ωdk・t} DRCk=D(θk)sin{(ω+ωdk)(ρ/v)cosθk+ωdk・t} 従って目標Pkだけが移動しているときの多点エコーの
疑似信号DBRm(t)は、(数7)のkの項において
FRSk,FRCkを(数10)のDRSk,DRCk
でそれぞれ置き換えた式で与えられる。
【0020】送受波素子Liの場合も同様であり、目標
Pkのみ速度Vdkで移動しているときは(数8)のFL
Sk,FLCkに代わって次のDLSk,DLCkを用
いればよい;
【数12】 DLSk=D(ηk)cos{(ω+ωdk)(ρ/v)cosηk+ωdk・t} DLCk=D(ηk)sin{(ω+ωdk)(ρ/v)cosηk+ωdk・t}
【0021】図6は相対速度Vdkで移動する目標Pkに
対する受振素子Riの疑似信号を合成するためのシグナ
ルフローダイアグラムで、図5におけるFRS,FRC
をそれぞれDRSk,DRCkで置き換えたものであ
る。他の移動していない目標に対する疑似信号は図5で
θ=θi(i=1、2、・・・,i≠k)として求めら
れ、受振素子Riの多点エコーの疑似信号DBRm
(t)はこれら全ての和で与えられる。受振素子Liの
場合も同様である。
【0022】次に船体エコーの場合を説明する。船体は
空間的な広がりがあり、船体からのエコーには次の特徴
がある。 (1)送受波器に対して船体がどの方向を向いているか
(アスペクト)によってエコー波形の強度、継続時間が
異なる。 (2)船体にはエコーを反射するスポット(エコースポ
ット)が分布しておりアスペクトによりどのスポットが
エコーに寄与するか変化する。 (3)各エコースポット自体、送受波器に対するアスペ
クトにより生成するエコーの強度が異なり、船体エコー
はこれらエコーの総和である。 (1)〜(3)の特徴に対応して、異なった船体毎に、
船体の形状に対応して複数点のエコースポットを定義
し、各エコースポットに対して予め指向性を定めておく
ことにより、空間的な広がりを持つ船体のエコーを近似
することができる。図7は船型の外形26に対し、船体
のエコーを複数のエコー点27の集合で記述する例で、
このようにして船体のエコーは船体の形状と音響的反射
特性に対応した複数点のエコーより構成されるものとし
て表現できる。
【0023】以上で多点エコー及びドプラー効果への対
応を述べたが、次に種々の送振波形への対応について説
明する。送受波器より送振される信号には、搬送波の周
波数を変化させず振幅のみを変えるパルス変調波、振幅
と搬送波の周波数を時間的に変化させるFM変調波が用
いられる。
【0024】まずパルス変調波の場合、目標Pkよりの
エコーの包絡線の時間変化Ak(t)は、目標Pkが1
点であるとすれば、パルス変調波を目標Pkまでの往復
時間だけ遅らせた波形とすればよい。このとき受振素子
RiおよびLi対応の、ドプラー効果を含めた疑似信号
は前述の(数10)〜(数12)で与えられる。またパ
ルス変調以外の振幅変調を行った場合も、その振幅変調
波を目標Pkまでの往復時間だけ遅延させた波形をAk
(t)とすることで、パルス変調と同じ(数10)(数
11)で疑似信号が与えられる。
【0025】次にリニアFM変調波の場合を説明する。
送振波がリニアFM変調波である場合には、搬送波角周
波数がωの替わりにω+ωfm・(t-T0) となる。ここでωf
m はリニアFMの角周波数変化率(ラジアン/sec)、T
0 はリニアFM変調が開始される時点である。ドップラ
ー効果のある目標Pkからのエコーに対する素子Riの
受振信号は(数10)で与えられたが、いまこれを(数
9)を用いて変形し、その式のωにω+ωfm(t-T0)を
代入し、FM変調による項ωfm(t-T0)はωより十分小さ
いとしてωdk/(ω+ωfm(t-T0))又はωdk/ωと近似し、
その結果を搬送基本周波数成分 sin ωt及びcos ωt
について展開すると、
【数13】 D(θk)cos((ω+ωdk)(ρ/υ)cos(θk))・Ak(t)sin(ω+ωdk)t +D(θk)sin((ω+ωdk)(ρ/υ)cos(θk))・Ak(t)cos(ω+ωdk)t =D(θk)cos(ω(1+2Vdk/v)(ρ/υ)cos(θk))・Ak(t)・sin(ω(1+2Vdk/v)t) +D(θk)sin(ω(1+2Vdk/v)(ρ/υ)cos(θk))・Ak(t)・cos(ω(1+2Vdk/v)t) =D(θk)cos((ω+ωfm・(t-T0))(1+2Vdk/v)(ρ/υ)cos(θk)) ・Ak(t)・sin((ω+ωfm・(t-T0))(1+2Vdk/v)t) +D(θk)sin((ω+ωfm・(t-T0))(1+2Vdk/v)(ρ/υ)cos(θk)) ・Ak(t)・cos((ω+ωfm・(t-T0))(1+2Vdk/v)t) =MRCk・Ak(t)sin ωt+MRSk・Ak(t)cos ωt が得られる。ただし
【数14】MRCk=D(θk)cos ωe(t) MRSk=D(θk)sin ωe(t)
【数15】ωe(t)=(ω+ωfm・(t-T0))(1+2Vdk/v)(ρ/
υ)cosθk +ωfm・(t-T0)(1+2Vdk/v)t +ω・(2Vdk/v)t である。なお、(数13)〜(数15)は受振素子Ri
の受振信号であるが、それを示すパラメータiはθkの
中に(数5)の形で含まれていて、ここでは陽に現れて
いない。また、素子Liに対する受振信号も同様に表せ
る。
【0026】以上によって種々の場合の計算式が求めら
れたので、次に実際の計算のための処理アルゴリズムを
説明する。この処理のアルゴリズムを考える場合、次の
事実が成り立つ場合にはハードウェアの小型化、低コス
ト化を図ることができる。 (1)送振波の搬送波に関する位相情報はソーナーの信
号処理器で利用していない。(2)ドプラー効果による
周波数偏移は移動体の速度の5%程度である。 (3)リニアFMの周波数偏移は搬送波の10%程度で
ある。 (4)CW矩形波、各種振幅変調波の場合でも変調波の
周波数成分は搬送波周波数の10%程度である。 (1)の条件を使用することにより、搬送波に関する処
理と包絡線に関する処理を分離することが可能となる。
また(2)〜(4)の条件を使用することにより、包絡
線波形に関する信号処理のサンプリング周波数は、搬送
波に対する信号処理のそれの約1/10程度でよい。従
ってまず包絡線波形に関する信号処理を搬送波に対する
信号処理の約10分の1程度のサンプリング周期で行な
い、信号合成の最終段で搬送波による変調を一括して実
施し、高いサンプリング周期で行なわなければならない
処理の部分を最小限に限定することによって処理負荷を
削減することができる。
【0027】上記の諸点に注目して、以下ではまず、1
目標に対して送振されたリニアFMに対するドップラー
効果つきエコーの受振素子受振信号合成アルゴリズムを
求め、それを組み合わせることによりアクティブソーナ
ー全体の各受振素子に対する受振信号合成アルゴリズム
を求めていく。
【0028】図8はリニアFM送振、1目標、ドプラー
効果付きの時の、受振素子Riの目標Pkからのエコー
信号の疑似信号合成モデルを示しており、(数13)を
図示したものである。このシグナルフローダイアグラム
の各部信号の意味は図5、6と同様で、太線部分は搬送
は周波数成分を持つ信号経路を示し、細線部分は搬送波
の1/10程度の周波数成分を持つ信号経路を表す。こ
の図8の計算モデルを実行するためには、sin ωt、co
s ωtの係数となる低周波(ωの1/10程度)の成分
MRSk,MRCkが必要であるが、このためには(数
15)のωe(t)を求めねばならない。(数15)のωe
(t)をそのままシグナルフローダイアグラムとして書く
と図9となり、細線は一定定数、2本線は目標相対運動
により変化するデータ、太線はサンフ゜リンク゛周期に依存する
データを表す。ωe(t)の計算をこのフローに従って
行うこともできるが、次に述べる漸化式表現を求めれ
ば、前回のサンプリング値を用いて今回の計算ができる
ため、リアルタイム処理に極めて都合がよい。そこでま
ず(数15)でエコーの到着時間を時間の原点とし(T0
=0)、それ以降をteであらわすと
【数16】 ωe(te) = (ω+ωfm・te)(1+2Vdk/v)(ρ/υ)cosθk +(ωfm・te(1+2Vdk/v)+ω・(2Vdk/v))te となる。この式で前回のサンフ゜ル時点をt0 とすれ
ば、次のサンプリング時点teは
【数17】te = t0 + △t であり、これを(数16)に代入して△tについて展開
すれば、
【数18】 ωe(te) = ωe(t0 + △t) = (ω+ωfm・(t0+△t))(1+2Vdk/v)(ρ/υ)cosθk +(ωfm・(t0+△t)(1+2Vdk/v)+ω(2Vdk/v))(t0+△t) = ωe(t0)+{ωfm・(1+2Vdk/v)(ρ/υ)cosθk+2ωfmt0(1+2Vdk/v) +ω(2Vdk/v)}△t+ωfm・(1+2Vdk/v)(△t)2 であるから、(△t)2の項を省くと、
【数19】 △ωe(te) = ωe(te)-ωe(t0) =[ωfm・(1+2Vdk/v)(ρ/υ)cosθk+2ωfm(1+2Vdk/v)t0+ω(2Vdk/v)]△t なる漸化式が得られる。さらにωfm・teをΩfm(te)とか
くと、Ωfm(te)についても次のように漸化式表現ができ
る。
【数20】Ωfm(te) = ωfm・(t0 + △t) = Ωfm(t0) + ωfm・△t この式を用いると、
【数21】 △ωe(te) =ωe(t0)+[ωfm(1+2Vdk/v)(ρ/υ)cosθk+2Ωfm(t0)(1+2Vdk/v) +ω(2Vdk/v)]△t と表現でき、右辺に現れるΩfm(t0)も(数20)の漸化
式で計算できる。
【0029】図10は、(数20)(21)をシグナル
フローダイアグラムで示したもので、2本線は目標相対
運動により変化するデータ、太線はサンプリング周期に
依存するデータを表す。このフローによる方が、前回の
値を利用できる分だけ計算が簡単になる。
【0030】リニアFM送振波に対するドップラー効果
つき1目標エコーの受振素子Riの疑似信号は、(数1
3)(数15)で与えられたからこれをEi(t)と書
き、エコー受振開始時点を原点として、以降の時間をt
eとすれば、Ei(te)を求めるシグナルフローダイア
グラムは図11となる。同図で,上半部分は図10のωe
(te)を求めるフローを再掲したもので、下半分がEi
(te)を求めるために追加した部分である。
【0031】次にn目標に対する受振素子Riの疑似信
号計算アルゴリズムを求める。目標Pkの受振素子Ri
にたいする疑似信号は上記のEi(te)で与えられた
が、これは受振素子を示す添え字iを陽に含んでいない
ので、これを陽に示した形で書くと(数13)〜(数1
5)より
【数22】 Eki(tek) = Aki(tek)D(θki)・[cos(ωe(tek))・sinωtek +sin(ωe(tek))・cosωtek ] となる。ただし
【数23】 ωe(tek) =ωe(tek-△t)+[ωfm・(1+2Vdki/v)(ρ/υ)cosθki +2Ωfm(tek-△t)(1+2Vdki/v)+ω(2Vdki/v)]△t
【数24】 Ωfm(tek) = Ωfm(tek-△t) + ωfm・△t
【数25】θki=θi-θk であり、またθkは目標Pkの方位角、θiは受振素子R
iの方位角であり、Aki(tek)、dkiもこれらの間の受振
素子の指向特性、ドプラー成分を示す。また、エコー開
始よりの時間teは受波器円筒の中心線に音波が到達す
る時間を原点として定義しており、エコー到達時間は目
標毎に異なるから、目標毎に時間軸を定義し、目標Pk
に対するものをtekと記した。ここで共通時間軸をtと
し、その上での目標Pkに対するエコーの開始時点をTe
kとすれば
【数26】tek = t - Tek となり時間軸が統一される。ここで、エコー包絡線Ak
i(t−Tek)は送受波素子に依存せず、送受波素子の
位置のずれに対応した時間のずれのみ生ずるとして Ak
(t−Teki)と表現し、またωeは受振素子の番号iと
目標の番号kで変わるので、これらのi,kも添え字に
いれてωeikと表すと、
【数27】 Eki(t-Tek)=Ai(t-Teki)D(θki)・[cos(ωeik(t-Tek))・sinωt +sin(ωeik(t-Tek))・cosωt]
【数28】 ωeik(t-Tek)= ωeik(t-Tek-△t)+[ωfm・(1+2Vdik/v)(ρ/υ)cosθki +2Ωfmi(t-Tek-△t)(1+2Vdik/v)+ω(2Vdik/v)]△t
【数29】 Ωfmi(t-Tek)=Ωfmi(t-Tek-△t) + ωfm・△t 送受波素子Riに対して全ての目標Pkについての総和
をとれば送受波素子Riについての受振音響信号Ei
(t)が得られる。;
【数30】
【数31】 ωeik(t-Tek)= ωeik(t-Tek-△t)+[ωfm・(1+2Vdik/v)(ρ/υ)cosθki +2Ωfm(t-Tek-△t)(1+2Vdik/v)+ω(2Vdik/v)]△t
【数32】 Ωfm(t-Tek) = Ωfm(t-Tek-△t) + ωfm・△t 従って、送受波素子Riに対する多重エコー(k目標)
生成のシグナルフローダイアグラムは(数30)〜(数
32)をそのまま図示した図1となる。これが本発明に
なるアクティブソーナ疑似信号発生装置の信号合成方式
の基本をなす部分であり、以下、この式を用いたシステ
ム構成例を示す。
【0032】図12は本発明のアクティブソーナ疑似信
号発生装置の構成の一実施例を示すブロック図で、制御
プロセッサ29は、DSPU(ディジタル信号処理ユニ
ット)群30,31を制御し、DSPU群30,31は
(数30)〜(数32)に基づいて疑似信号を計算し、
送受波器ステーブごとに疑似信号出力部32に送出す
る。疑似信号出力部32は、各ステーブ毎の信号を整相
器2が処理可能な形式にフォーマット変換するものであ
り、最近のソーナでは、ステーブごとに時分割でシリア
ル化したものが通常である。信号33は、アクティブソ
ーナの操作モード、及びソーナと目標の相対位置に関す
るデータを周期的に受信する。信号34は、DSPU群
30,31に対する制御信号で計算開始命令と、(数3
0)〜(数32)で用いるパラメータを与える。図13
はDSPU群30または31を構成する個々のDSPユ
ニットの構成を示すもので、信号処理プロセッサ(DS
P)37を中核とし、制御プロセッサインターフェイス
34を介して制御プロセッサ29からの信号を受ける。
DSP37は、(数30)〜(数32)の演算を実施す
るが、プログラムおよび作業エリアは主メモリ39に割
り当てられる。DSPUインターフェイス41は、シリ
アル伝送または、パラレル伝送の形式で他の接続先のD
SPUとデータ伝送を行なう。バファメモリ40は交替
バッファを形成しており、DSP37でのデータ処理と
DSPUインターフェイス41のデータ伝送がパイプラ
イン形式で実施出来るようにしたものである。DSPU
の構成法については、平1特願228602号”マルチ
プロセッサシステム及びそれを用いた信号処理方法”に
実施例がある。
【0033】図14は制御プロセッサ29の処理内容を
示すフローチャートで、この処理は模擬対象の状態に応
じて周期的に実施される。処理内容は、アクティブソー
ナ疑似信号発生処理の基本パラメータの計算であり、下
記より構成される。 (1)目標情報計算(処理ブロック42);目標情報は、
アクティブソーナの探知対象となる目標と、アクティブ
ソーナを搭載するセンサー側プラットフォームの相対運
動により定まるもので、距離、方位、アスペクト(目標
の基準方位より見て受振素子を見込む角度)、およびド
プラー速度(レンジ方向速度)であり、目標とセンサー
側プラットフォームの位置座標と速度成分より幾何計算
によりもとめることができる。このほかに目標の種類が
設定により規定される。 (2) エコーポイント情報計算(処理ブロック43);目
標に対するアクティブソーナ疑似信号は図7に示すごと
く、エコーポイントの集合として表現される。従って目
標に対応してエコーポイント数、エコーポイント毎のタ
ーゲットストレンクス、エコーポイント毎の距離と方
位、およびエコーポイントのドプラー速度をエコーポイ
ント情報として定める。このために、(1)の目標情報よ
り目標の種別が定まるので、目標識別コードを検索キー
として図15に示したような目標エコーライブラリーを
用意しておき、これを検索してどのようにエコーポイン
トの集合として表わせられるかを、以下のようにして求
める。即ち、目標エコーライブラリは1目標につき複数
のエコーポイントより構成されており、その個数を規定
する。各エコーポイントの位置は目標の中心を基準とし
た相対座標系(エコーポイントkのX座標とY座標)で
示される。目標の位置とアスペクトが求まっているの
で、目標エコーライブラリより各構成エコーポイントの
送受波器よりみた方位、距離、アスペクトが幾何計算よ
り求まる。求まったアスペクトから目標エコーライブラ
リのアスペクトに対応したターゲットストレンクステー
ブルを検索し、補間してエコーポイント毎のターゲット
ストレンクス(TS)を求める。各エコーポイントに対
するドップラー速度は目標に対するドプラー速度と同じ
である。 (3)エコーエンベロープ情報計算(処理ブロック4
4);エコーエンベロープを生成するのに必要なエコー
開始タイミング、関連ステーブ番号、およびステーブ別
受振信号レベルを求める。エコーエンベロープは目標よ
り反射して受振素子に受振される音響信号の包絡線であ
り、形状は送振波形と同一とする。実際の受振波形は例
え目標が点であっても水中を伝搬する間に時間軸上で広
がりを持つようになるが、時間的な広がりは目標を複数
のエコーポイントで表現することにより模擬する。従っ
て、包絡線については予め送振波形に対応したデータテ
ーブルの形態で記憶しておくことができる。エコー開始
タイミングは送振時点から音波が目標に反射しそのエコ
ーが送受波器の各ステーブまで戻ってくるまでの時間遅
れを示す。従って往復の距離を水中音速で割った数値と
なる。関連ステーブ番号は目標からのエコーが受振され
るステーブの識別番号を示し、ソーナの基準軸に対する
目標の相対的方位により自動的に計算される。目標側を
向いているステーブ数は、全ステーブ数の1/2である
が、受振レベルの低い両サイドのステーブは省略しても
構わないので、目標に面している全ステーブ数の1/2
から1/3の数のステーブにエコー信号が受振されると
する。 (4) ステーブエコー情報計算(処理ブロック45);送
受波器ステーブ毎の受振信号レベルは各ステーブから見
た目標の方位に基づき受振素子の指向性ゲインD(θ)
と、受振素子の位置に於けるエコーの音圧レベルにより
定まる。受振素子の位置に於けるエコーの音圧レベル
は、送振出力(SG)、水中音響伝搬損失(TL)、目
標のターゲットストレンクス(TS)により次の式で定
まる。ここで単位はデシベル表現である。
【数33】SG−2・TL+TS+D(θ)
【0034】次にDSPU群30、31による処理を説
明する。この処理は(数30)〜(数32)に基づいて
実施され、(a)エコー変調成分計算と(b)搬送波変
調から構成される。 (a)エコー変調成分計算;制御プロセッサ29で求め
た各目標に対応するエコーポイントについてのエコーポ
イントエンベロープ情報に基づき、エコー変調波のsi
n成分とcos成分を各エコーポイント、各関連ステー
ブ毎にDSPU群30により算出する。すなわち、(数
31)及び(数32)によるωeik(t-Tek)およびΩfm
(t-Tek)の算出と、この結果を用いて(数30)の sin
ωt, cosωt の係数(これらをEsini(t),Ecosi(t)と
かく)
【数34】 の算出を行う。そしてこの結果に対して、サンプリング
周期を送振搬送波にあわせるためオーバサンプリングを
行なう。 (b)搬送波変調;(数34)の結果を用い、DSPU
群31によって各ステーブ毎のアクティブソーナ疑似信
号を下記(数35)により求める。
【数35】 Ei(t) = Esini(t) ・ sinωt + Ecosi(t) ・ cosωt すなわち送振搬送波とサンプリング周期をあわせたエコ
ー変調波のcos成分,sin成分で90度位相のずれ
た送振搬送波cosωt、sinωtを各々振幅変調し
て加算する。この計算だけはサンプリング点が多くな
り、計算量が大きくなるが、(数34)までの処理は搬
送波の1/10程度のサンプリング周波数なので、計算
量は大幅に少なくてよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、アクティブソーナの各
受振素子に印加する時間領域信号を効率よく発生させる
ことができるので、低コストで高い模擬信号発生能力を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リニアFM送振波に対するドップラー効果つき
1点エコーの受振素子受振信号合成モデルを示す図であ
る。
【図2】本発明になるアクティブソーナ模擬装置を適用
したシステム構成例を示すブロック図である。
【図3】ソーナ送受波器の構造及び整相原理を示す図で
ある。
【図4】送受波素子の指向性を示す図である。
【図5】1点エコーの受波器信号合成モデルを示す図で
ある。
【図6】ドップラー効果つき1点エコーの受波器信号合
成モデルを示す図である。
【図7】船型に対するエコーポイント配置例を示す図で
ある。
【図8】リニアFM送振波に対するドップラー効果つき
1点エコーの受波器信号合成モデルを示す図である。
【図9】リニアFM送振波に対するドップラー効果つき
1点エコーの受波器信号変調成分計算アルゴリズムを示
す図である。
【図10】リニアFM送振波に対するドップラー効果つ
き1点エコーの受波器信号変調成分計算アルゴリズム
(漸化式表現)を示す図である。
【図11】受振素子kに対する多重エコー(i目標)生
成ブロックダイアグラムを示す図である。
【図12】アクティブソーナ疑似信号発生装置の構成例
を示す図である。
【図13】DSPユニットの構成例を示す図である。
【図14】制御プロセッサの処理内容を示す図である。
【図15】目標エコーライブラリのファイル構造例を示
す図である。
【符号の説明】
1 送受波器 2 整相器 3 信号処理装置 6 アクティブソーナ疑似信号発生装置 11 切換器 29 制御プロセッサ 30 DSPU群 31 DSPU群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−13879(JP,A) 特開 平2−311777(JP,A) 特開 平2−154185(JP,A) 特開 平1−305385(JP,A) 特開 昭62−96878(JP,A) 特開 昭57−173772(JP,A) 特開 平1−232276(JP,A) 特開 昭61−155977(JP,A) 特開 昭61−181985(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 3/80 - 3/86 G01S 5/18 - 5/30 G01S 7/52 - 7/64 G01S 15/00 - 15/96

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクティブソーナ送受波器に配置された
    各受振素子毎の出力信号を模擬した疑似信号を生成し、
    該生成した疑似信号を上記各受振素子と目標との相対方
    位を計出するためのアクティブソーナ整相器へ入力する
    ことによってアクティブソーナの動作を模擬するように
    するアクティブソーナ疑似信号発生装置において、送振
    波に対する変調周波数、目標と受振素子の相対運動によ
    るドプラーシフト、及び受振素子の指向特性で定まる受
    振周波数の周波数変化成分を該変化成分の変化の速さに
    応じた第1のサンプリング周期で算出する第1のディジ
    タル演算手段と、送振波の搬送周波数に応じた第2のサ
    ンプリング周期で上記周波数変化成分で周波数変調され
    た受振波を合成する第2のディジタル演算手段とにより
    前記疑似信号を生成することを特徴とするアクティブソ
    ーナ疑似信号発生装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の演算手段は、現在の第1サン
    プリング時点の周波数変化成分を、1つ前のサンプリン
    グ時点に求めた周波数変化成分と上記現在の周波数変化
    成分との差を与える式より算出した後、これを上記1つ
    前の第1サンプリング時点の周波数変化成分に加えるこ
    とにより算出することを特徴とする請求項1記載のアク
    ティブソーナ疑似信号発生装置。
  3. 【請求項3】 目標が空間的広がりを持つ場合に、その
    各々が独自の反射特性を有する複数の反射点により上記
    目標からの反射波を模擬することを特徴とする請求項1
    または2に記載のアクティブソーナ疑似信号発生装置。
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