JPH09269369A - 音響リモートセンシング装置 - Google Patents
音響リモートセンシング装置Info
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- JPH09269369A JPH09269369A JP8078576A JP7857696A JPH09269369A JP H09269369 A JPH09269369 A JP H09269369A JP 8078576 A JP8078576 A JP 8078576A JP 7857696 A JP7857696 A JP 7857696A JP H09269369 A JPH09269369 A JP H09269369A
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- Japan
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- transducer
- axis
- sound
- remote sensing
- sensing device
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- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 送受波器の変位による整相条件の変動を補正
する整相装置を提供する。 【解決手段】 ソーナー1500は、船体1501に固
定された球形送受波器から、音波1505を海底構造物
1503や魚群1502等の目的対象に向けて送波し、
音波の送波領域内で走査点(受信点)を順次異なる点に
設定して、目的対象から反射波を受波音軸1506に関
する受信信号として得て、整相加算処理、検波処理を行
ない映像化する。船体は、海上の波1504による動
揺、船体の航行移動によりソーナーと目的対称との間に
相対変位が生じ、受波音軸1506の方位が受波音軸1
507の方位に変化しても、相対変位を検出して、受波
音軸1506の形成に使用した変換器にかえ、送受波整
相装置により受波音軸1507を形成する変換器を選択
して、目的対象からの反射信号を受波する。 【効果】 送受波器の対称性を利用し効率よく整相処理
データを発生できる。
する整相装置を提供する。 【解決手段】 ソーナー1500は、船体1501に固
定された球形送受波器から、音波1505を海底構造物
1503や魚群1502等の目的対象に向けて送波し、
音波の送波領域内で走査点(受信点)を順次異なる点に
設定して、目的対象から反射波を受波音軸1506に関
する受信信号として得て、整相加算処理、検波処理を行
ない映像化する。船体は、海上の波1504による動
揺、船体の航行移動によりソーナーと目的対称との間に
相対変位が生じ、受波音軸1506の方位が受波音軸1
507の方位に変化しても、相対変位を検出して、受波
音軸1506の形成に使用した変換器にかえ、送受波整
相装置により受波音軸1507を形成する変換器を選択
して、目的対象からの反射信号を受波する。 【効果】 送受波器の対称性を利用し効率よく整相処理
データを発生できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソーナー等の音波
を用いた映像化装置、及び音響リモートセンシングのた
めの技術に関わり、特に音波を送受波する送受波器の変
位による整相条件の変動を補正する整相装置を備える音
響リモートセンシング装置に関する。
を用いた映像化装置、及び音響リモートセンシングのた
めの技術に関わり、特に音波を送受波する送受波器の変
位による整相条件の変動を補正する整相装置を備える音
響リモートセンシング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアクティブソーナーに代表される
音響リモートセンシング装置は、水中や被検体内の空間
に送波器により波動エネルギを放射し、複数の受波器に
より対象からの反射波を受波器により受信して、空間内
の情報を得ている。送波器、及び受波器には複数の電気
・音響変換器が配列されており、通常、電気・音響変換
器は磁歪振動子や圧電振動子で構成される。
音響リモートセンシング装置は、水中や被検体内の空間
に送波器により波動エネルギを放射し、複数の受波器に
より対象からの反射波を受波器により受信して、空間内
の情報を得ている。送波器、及び受波器には複数の電気
・音響変換器が配列されており、通常、電気・音響変換
器は磁歪振動子や圧電振動子で構成される。
【0003】受波器を構成する各電気・音響変換器で受
信される信号は、遅延処理等の信号の時間移動に相当す
る処理により、互いの信号の位相差を補償してから加算
する整相加算処理を受ける。整相加算処理により、所定
の方位、距離からの反射信号を選択的に検出でき、受信
信号を連続的に処理して空間内の所定領域を走査でき
る。整相加算処理により複数の走査を行ない、計測対象
とする空間を映像化するソーナー技術は、海底の形状や
水中の航走体を探知、可視化する技術として既に広く知
られている。
信される信号は、遅延処理等の信号の時間移動に相当す
る処理により、互いの信号の位相差を補償してから加算
する整相加算処理を受ける。整相加算処理により、所定
の方位、距離からの反射信号を選択的に検出でき、受信
信号を連続的に処理して空間内の所定領域を走査でき
る。整相加算処理により複数の走査を行ない、計測対象
とする空間を映像化するソーナー技術は、海底の形状や
水中の航走体を探知、可視化する技術として既に広く知
られている。
【0004】上記従来技術では、ソーナーは、船体の底
等に取付けられた送波器を用いて、海底構造物や魚群等
に向けて音を放射し、海底構造物等からの反射波は、受
波器により受信され、受波器から得られる受信信号は、
整相加算処理や検波処理され、表示器の輝度信号とな
り、水中の空間情報を映像化している。船体は、海上の
波による動揺や航行による移動のために、ソーナーと海
底構造物等の対象物体との位置関係に常に相対的変位が
生じる。ソーナーと対象物体との間に相対的な変位があ
る状況にも、常に静止した対象物体の映像を得るには、
ソーナーの送受波器の方位や音波の伝搬距離の変化の影
響を補正する必要がある。
等に取付けられた送波器を用いて、海底構造物や魚群等
に向けて音を放射し、海底構造物等からの反射波は、受
波器により受信され、受波器から得られる受信信号は、
整相加算処理や検波処理され、表示器の輝度信号とな
り、水中の空間情報を映像化している。船体は、海上の
波による動揺や航行による移動のために、ソーナーと海
底構造物等の対象物体との位置関係に常に相対的変位が
生じる。ソーナーと対象物体との間に相対的な変位があ
る状況にも、常に静止した対象物体の映像を得るには、
ソーナーの送受波器の方位や音波の伝搬距離の変化の影
響を補正する必要がある。
【0005】従来技術では、上記相対的変位により生じ
る送受波器の方位や音波の伝搬距離の変化の影響の補正
は、機械的方法により行なっていた。従来技術の機械的
方法では、船体の移動、動揺により生じる変位を検出
し、検出された変位に基づいて、船体の移動、動揺に追
従して、送波器(受波器)の送波面(受波面)の向きを
制御するため、送波器(受波器)を複数方位において方
向制御する機械的な複数の軸回転機構により、送波器
(受波器)が送波(受波)する音波の音軸方向を機械的
に制御し、音波の指向角度の補正を行ない、100から
200チャネル程度からなる送波器(受波器)により、
送波器(受波器)が静止している場合と近似的に同じ信
号処理を行ない、ほぼ静止した画像を得ていた。
る送受波器の方位や音波の伝搬距離の変化の影響の補正
は、機械的方法により行なっていた。従来技術の機械的
方法では、船体の移動、動揺により生じる変位を検出
し、検出された変位に基づいて、船体の移動、動揺に追
従して、送波器(受波器)の送波面(受波面)の向きを
制御するため、送波器(受波器)を複数方位において方
向制御する機械的な複数の軸回転機構により、送波器
(受波器)が送波(受波)する音波の音軸方向を機械的
に制御し、音波の指向角度の補正を行ない、100から
200チャネル程度からなる送波器(受波器)により、
送波器(受波器)が静止している場合と近似的に同じ信
号処理を行ない、ほぼ静止した画像を得ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、電気・音響変
換器は、電気エネルギーと機械エネルギーの双方向変換
が可能な変換器とし、送波器と受波器が同一の構成で兼
用される場合がある。以下、本明細書では、送波と受波
が兼用される構成も、別々の送波器と受波器を総称する
場合も、「送受波器」と表現するものとする。また、
「送波器」の表現は、送波と受波が兼用される「送受波
器」において、送波状態にある送受波器と、送波専用の
構成である本来の送波器の意味とを包含し、「受波器」
の表現においても、送波と受波が兼用される「送受波
器」において、受波状態にある送受波器と、受波専用の
構成である本来の受波器の意味とを包含するものとす
る。さらに、以下の説明では、「電気・音響変換器」を
単に「送受波器」と表現する。
換器は、電気エネルギーと機械エネルギーの双方向変換
が可能な変換器とし、送波器と受波器が同一の構成で兼
用される場合がある。以下、本明細書では、送波と受波
が兼用される構成も、別々の送波器と受波器を総称する
場合も、「送受波器」と表現するものとする。また、
「送波器」の表現は、送波と受波が兼用される「送受波
器」において、送波状態にある送受波器と、送波専用の
構成である本来の送波器の意味とを包含し、「受波器」
の表現においても、送波と受波が兼用される「送受波
器」において、受波状態にある送受波器と、受波専用の
構成である本来の受波器の意味とを包含するものとす
る。さらに、以下の説明では、「電気・音響変換器」を
単に「送受波器」と表現する。
【0007】上記従来技術では、送波器(受波器)の方
位を変化させて、送波器(受波器)の音波の送波(受
波)方向を機械的に制御する。複数の軸回転機構の複雑
な機械構造体は、サーボモーター系等を含むため全体の
重量は数トンにも達し、機械構造体の動作に対して全体
の慣性が大きく、船体の急激な変位や、送受信を行なう
方位の機敏な変更に追随できず、時間遅れが生じるとい
う問題があった。また、機械構造体は、重量が大きいば
かりでなく、全体寸法も2〜3mにわたり、取扱、保守
に手間がかかるという問題もあった。
位を変化させて、送波器(受波器)の音波の送波(受
波)方向を機械的に制御する。複数の軸回転機構の複雑
な機械構造体は、サーボモーター系等を含むため全体の
重量は数トンにも達し、機械構造体の動作に対して全体
の慣性が大きく、船体の急激な変位や、送受信を行なう
方位の機敏な変更に追随できず、時間遅れが生じるとい
う問題があった。また、機械構造体は、重量が大きいば
かりでなく、全体寸法も2〜3mにわたり、取扱、保守
に手間がかかるという問題もあった。
【0008】上記の追従の遅れの問題を改善するため
に、船体の変位による補正や送受信を行なう方位の機敏
な変更を全て電子的に実現する方法が考えられる。電子
的方法では、走査すべき全ての方位に対して所望の送受
信感度を確保するために、3次元表面(例えば、球形
や、円筒形)に送受信面をもつ送受波器が必要となり、
送受波器は非常に多数の変換器を配列する必要があり、
上記電子的方法には、以下の問題がある。
に、船体の変位による補正や送受信を行なう方位の機敏
な変更を全て電子的に実現する方法が考えられる。電子
的方法では、走査すべき全ての方位に対して所望の送受
信感度を確保するために、3次元表面(例えば、球形
や、円筒形)に送受信面をもつ送受波器が必要となり、
送受波器は非常に多数の変換器を配列する必要があり、
上記電子的方法には、以下の問題がある。
【0009】(1)音波の送受信における信号処理で
は、多数のチャネル信号の各々に対して、送受波器全体
の変位による補正を行なう。各チャネル信号に付与すべ
き整相のための遅延時間量は全て、逐次演算により補正
するので、補正のための演算量は多大になる。
は、多数のチャネル信号の各々に対して、送受波器全体
の変位による補正を行なう。各チャネル信号に付与すべ
き整相のための遅延時間量は全て、逐次演算により補正
するので、補正のための演算量は多大になる。
【0010】(2)各変換器が配置される空間座標と、
音波を送受信する方向と、送受波器が変位した後の位置
の座標とを用いて計算しなければならない遅延時間の補
正値を、反射波の受信中に実時間の計算により、変換器
毎に個別に発生させる方法では、非常に多くの演算量を
必要とする。
音波を送受信する方向と、送受波器が変位した後の位置
の座標とを用いて計算しなければならない遅延時間の補
正値を、反射波の受信中に実時間の計算により、変換器
毎に個別に発生させる方法では、非常に多くの演算量を
必要とする。
【0011】(3)全ての変換器の位置関係に対応する
補正値を記憶手段(メモリ)に記憶する構成では、記憶
情報量が多く、また、記憶手段からの読み出し速度を確
保するために、記憶手段を併設して実効読み出し速度を
向上させる必要があるため、回路規模は決して小さくな
らない。
補正値を記憶手段(メモリ)に記憶する構成では、記憶
情報量が多く、また、記憶手段からの読み出し速度を確
保するために、記憶手段を併設して実効読み出し速度を
向上させる必要があるため、回路規模は決して小さくな
らない。
【0012】(4)遅延時間の補正を含む整相回路は、
一度の受信で100以上の受信方向に対して並列動作さ
せる必要があり、整相回路を複数併設して遅延時間の補
正値を演算する信号処理装置としても、回路規模が膨大
となる。以上、説明した問題のために、従来の集積化技
術では、上記電子的方法は実装の点で実現が困難であっ
た。
一度の受信で100以上の受信方向に対して並列動作さ
せる必要があり、整相回路を複数併設して遅延時間の補
正値を演算する信号処理装置としても、回路規模が膨大
となる。以上、説明した問題のために、従来の集積化技
術では、上記電子的方法は実装の点で実現が困難であっ
た。
【0013】本発明の目的は、上記問題点を鑑み、整相
遅延時間の補正演算量を効率的に減少させて、信号処理
装置全体の規模を小さくして、ソーナー等の音波を用い
た映像化装置、及び音響リモートセンシングのための整
相装置を実現し、電子的方法により音波を送受波する送
受波器の変位による整相条件の変動を補正する整相装置
を備える音響リモートセンシング装置を提供することに
ある。
遅延時間の補正演算量を効率的に減少させて、信号処理
装置全体の規模を小さくして、ソーナー等の音波を用い
た映像化装置、及び音響リモートセンシングのための整
相装置を実現し、電子的方法により音波を送受波する送
受波器の変位による整相条件の変動を補正する整相装置
を備える音響リモートセンシング装置を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は音響リーモート
センシング装置において、球面状の3次元表面の上に多
数個の変換器を対称性を満たすように配列する球面アレ
イからなる球面状アレイ送受波器を使用すること、球面
状アレイ送受波器の高い対称性を利用し、非常に少ない
遅延データ量を使用して整相処理のためのデータを効率
良く生成すること、外部から送受波器に加わる変位を実
時間検出し、検出された変位に基づいて受波音軸方向が
いつも目的とする走査点(受信点)を向くように、受信
動作させる変換器を変位に応じて選択制御して遅延デー
タを生成し、実時間で変位の影響を除いて目的とする走
査点(受信点)からの反射信号を受信する整相装置に特
徴がある。
センシング装置において、球面状の3次元表面の上に多
数個の変換器を対称性を満たすように配列する球面アレ
イからなる球面状アレイ送受波器を使用すること、球面
状アレイ送受波器の高い対称性を利用し、非常に少ない
遅延データ量を使用して整相処理のためのデータを効率
良く生成すること、外部から送受波器に加わる変位を実
時間検出し、検出された変位に基づいて受波音軸方向が
いつも目的とする走査点(受信点)を向くように、受信
動作させる変換器を変位に応じて選択制御して遅延デー
タを生成し、実時間で変位の影響を除いて目的とする走
査点(受信点)からの反射信号を受信する整相装置に特
徴がある。
【0015】詳細に説明すると本発明の音響リモートセ
ンシング装置は、(1)電気・音響変換を行なう複数の
変換器からなり、音波を送波して反射波を受信する送受
波器と、既知の位置にある送受波器の既知の位置からの
変位を検出する変位検出手段と、上記変換器が受信する
音波の整相条件を上記変位に基づいて補正する遅延補正
手段と、補正された整相条件に基づいて、上記変換器に
よる音波の受信信号を時間移動する遅延整相手段とを有
する装置、(2)電気・音響変換を行なう複数の変換器
からなり、音波を送波して反射波を受信する送受波器
と、既知の位置にある送受波器の既知の位置からの変位
を検出する変位検出手段と、上記送受波器が受信を行な
う走査点から、上記変換器が受信する音波の伝搬時間差
を、上記変位に基づき補正して整相信号処理を行う手段
とを有する装置、(3)電気・音響変換を行なう複数の
変換器からなり、音波を送波して反射波を受信する送受
波器と、既知の位置にある送受波器の既知の位置からの
変位を検出する変位検出手段と、上記変位による、上記
送受波器が受信する音波の音軸の方向の変化の検出、及
び上記走査点との間の計測距離を検出する音軸検出手段
と、上記音軸の方向の変化、及び上記変換器の相互の空
間位置関係に基づいて決定される相対遅延時間と、上記
計測距離を音波が伝搬するに要する伝搬時間とを加算し
て、上記変換器に付与する遅延時間を求める遅延補正手
段と、上記遅延時間を上記変換器が受信する信号に付与
して加算を行なう遅延整相手段とを有する装置、(4)
電気・音響変換を行なう複数の変換器からなり、音波を
送波して音波の走査点からの反射波を、所定の口径内の
上記変換器により受波音軸を形成して受信する送受波器
と、既知の位置にある送受波器の既知の位置からの変位
を検出する変位検出手段と、上記変位による、上記送受
波器が受信する音波の音軸の方向の変化の検出、及び上
記走査点との間の計測距離を検出する音軸検出手段と、
上記受波音軸の方向の変化に基づいて、上記所定の口径
の位置とは異なる位置の口径内の変換器により、上記受
波音軸とは異なる方向に受波音軸を形成して、上記走査
点からの上記反射信号を受信する整相処理を行なう手段
とを有する装置、(5)電気・音響変換を行なう複数の
変換器からなり、音波を送波して音波の走査点からの反
射波を、所定の口径位置の上記変換器により受波音軸を
形成して受信する送受波器と、既知の位置にある送受波
器の既知の位置からの変位を検出する変位検出手段と、
上記変位による、上記送受波器が受信する音波の音軸の
方向の変化の検出、及び上記走査点との間の計測距離を
検出する音軸検出手段と、上記計測距離を音波が伝搬す
るに要する伝搬時間に、上記音軸の方向の変化、上記変
換器の相互の空間位置関係、及び上記伝搬時間に基づい
て決定される相対遅延時間を加算して得る遅延時間を、
上記受波音軸の方向の変化に基づいて選択された、上記
所定の口径の位置とは異なる口径内の各変換器に付与
し、上記受波音軸とは異なる方向に受波音軸を形成し
て、上記走査点からの上記反射信号を受信する整相処理
を行なう手段とを有する装置、(6)電気・音響変換を
行なう複数の変換器からなり、音波を送波して音波の走
査点からの反射波を、所定の口径位置の上記変換器によ
り受波音軸を形成して受信する送受波器と、上記走査点
及び送受波器の位置を表わす計測空間座標系において、
既知の位置にある上記送受波器の上記既知の位置からの
変位を検出する変位検出手段と、上記送受波器に設定さ
れる送受波器座標系の原点と上記走査点を結ぶ音軸の方
向を、上記計測空間で検出された上記変位に基づいて、
上記送受波器座標系での音軸の方向へ変換すること、及
び上記送受波器座標系の原点と上記走査点との間との計
測距離の検出とを行なう音軸検出手段と、上記計測距離
を音波が伝搬するに要する伝搬時間に、上記音軸の方向
の変化、上記変換器の相互の空間位置関係、及び上記伝
搬時間に基づいて決定される相対遅延時間を加算して得
る遅延時間を、上記受波音軸の方向の変化に基づいて選
択された、上記所定の口径の位置とは異なる口径内の各
変換器に付与する遅延補正手段と、上記遅延時間に基づ
いて、上記受波音軸とは異なる方向に受波音軸を形成し
て、上記走査点からの上記反射信号を受信する整相処理
を行なう手段とを有し、上記変位を受けた上記送受波器
座標系の原点と上記走査点を結ぶ音軸の方向での受信を
行なう装置、(7)(6)の装置において、上記遅延補
正手段は、実質的な無限遠点から見た上記各変換器の送
受波面の中心までの距離の相互の差と音波の伝搬速度と
から、上記相対遅延時間を求めること、(8)(6)の
装置において、上記送受波器は対称軸を有し、上記送受
波器座標系の所定の座標軸を上記対称軸として、上記遅
延補正手段は、上記各変換器の送受波面の中心から上記
対称軸に垂直な面への垂線の長さの相互の差と音波の伝
搬速度とから、上記相対遅延時間を求めること、(9)
(6)の装置において、上記送受波器は回転対称軸を有
し、上記送受波器座標系の所定の座標軸を上記回転対称
軸として、上記各変換器の送受波面の中心が、上記回転
対称軸に垂直な半径の異なる円の周上の回転対称を満た
す複数の座標点に配置され、上記遅延補正手段は、上記
半径の異なる円の周上に配置される上記変換器毎に、上
記相対遅延時間を求めること、(10)(9)の装置に
おいて、上記遅延補正手段は、上記半径の異なる円毎
に、上記回転対称を満たす複数の座標点の一部の座標点
の近傍に配置される上記変換器に、同一の上記相対遅延
時間を付与すること、(11)(6)の装置において、
上記送受波器は回転対称軸を有し、上記変位に基づいて
変換された上記送受波器座標系での音軸の方向が、上記
回転対称軸の周りの回転方向でなす角度Λと、上記回転
対称軸となす角度Γとにより定まる方向の近傍にある上
記複数の変換器の何れかにに付与される上記相対遅延時
間が求められ、上記相対遅延時間は、上記角度Λの方向
に回転角度δ毎に同一の値であること、(12)(6)
の装置において、上記送受波器は、上記送受波器座標系
の所定の座標軸を、上記送受波器のn>2(nは所定の
整数)を満たすn回回転対称軸として有し、上記各変換
器の送受波面の中心が、上記n回回転対称軸に垂直な半
径の異なる円の周上の回転対称を満たす複数の座標点に
配置され、上記遅延補正手段は、上記各変換器の送受波
面の中心が配置される上記座標点の、上記n回回転対称
軸の周りの回転方向での角度位置指数を、角度δ=2π
/nを単位として表わした指数λと、上記送受波器座標
系の原点と上記半径の異なる円の各円周上の点とを結ぶ
線分が、上記n回回転対称軸となす角度に対して与える
指数γとにより、上記各座標点に互いに重複しない指数
の組(λ、γ)を付与し、上記変位に基づいて変換され
た上記送受波器座標系での音軸の方向が、上記n回回転
対称軸の周りの回転方向でなす角度Λと、上記回転対称
軸となす角度Γとにより定まる方向の近傍にある上記変
換器に付与される上記相対遅延時間が求められ、上記角
度Λを上記角度δで除して整数商λ1を求め、指数γを
同一として、γで定まる上記円の周上の座標点に対する
円周上の位置関係から、指数λを所定の回転方向にλ1
だけ循環して置き換えること、(13)(12)の装置
において、上記遅延補正手段は記憶手段を具備し、上記
記憶手段は、上記相対遅延時間を上記指数の組(λ、
γ)とともに、記憶すること、(14)(12)の装置
において、上記遅延補正手段は記憶手段を具備し、上記
記憶手段は、上記角度δ以下の上記上記角度Λと所定の
範囲の上記角度Γとを離散的な角度として求めた上記相
対遅延時間を、上記指数の組(λ、γ)とともに、記憶
すること、(15)(14)の装置において、上記記憶
手段は、上記角度δ以下の上記角度Λと所定の範囲の上
記角度Γを使用して上記記憶手段の格納番地を指定し
て、上記相対遅延時間、及び上記座標点に付与される上
記指数の組(λ、γ)を上記格納番地に格納すること、
(16)(12)から(15)のいずれかの装置におい
て、上記回転対称軸と上記座標点の各々とを含む第1の
平面群の中の隣接する2平面のなす角を2等分する第2
の平面群の何れかの平面群に関して、上記複数の座標点
の各々は対称であり、上記遅延補正手段が求める上記相
対遅延時間、又は上記指数の組(λ、γ)のデータ量
を、上記複数の座標点の各座標点が満たす対称性により
減少させること、(17)(16)の装置において、上
記角度Λが、上記第1の平面群、又は上記第2の平面群
のいずれかの平面群の1つに含まれ、上記角度Λに依存
する上記相対遅延時間、又は上記指数の組(λ、γ)の
データ量を減少させること、(18)(12)から(1
5)のいずれかの装置において、上記送受波器座標系の
原点を含み上記回転対称軸に直交する平面に関して、上
記複数の座標点の各座標点を鏡像、又は回映の対称性を
満たす座標位置に設定して、上記相対遅延時間、又は上
記指数の組(λ、γ)のデータ量を、上記複数の座標点
の各座標点が満たす対称性により減少させること、(1
9)(9)から(18)のいずれかの装置において、上
記複数の座標点の各座標点が上記送受波器座標系の原点
を中心とする同一の球面上に配置されること、(20)
(9)から(19)のいずれかの装置において、音波の
波長の1/2以下の距離内に位置する上記座標点の複数
に、同一の上記相対遅延時間を付与する上記変換器を配
置すること、(21)(12)から(18)のいずれか
の装置において、上記遅延補正手段は、上記角度Λ、上
記角度Γ、及び上記計測距離の値を各々中心値として、
上記角度Λ、上記角度Γ、及び上記計測距離を各々所定
の範囲で増加及び減少させて、複数の上記相対遅延時
間、又は上記指数の組(λ、γ)を生成すること、(2
2)(21)の装置において、上記増加させる所定の範
囲と上記減少させる所定の範囲とが異なること、(2
3)(5)から(22)のいずれかの装置において、上
記相対遅延時間を複数の時間区間に分割し、上記時間区
間毎に同じ相対遅延時間を付与し上記指数の組(λ、
γ)に共通の相対遅延時間を対応させること、等に特徴
を有する。
ンシング装置は、(1)電気・音響変換を行なう複数の
変換器からなり、音波を送波して反射波を受信する送受
波器と、既知の位置にある送受波器の既知の位置からの
変位を検出する変位検出手段と、上記変換器が受信する
音波の整相条件を上記変位に基づいて補正する遅延補正
手段と、補正された整相条件に基づいて、上記変換器に
よる音波の受信信号を時間移動する遅延整相手段とを有
する装置、(2)電気・音響変換を行なう複数の変換器
からなり、音波を送波して反射波を受信する送受波器
と、既知の位置にある送受波器の既知の位置からの変位
を検出する変位検出手段と、上記送受波器が受信を行な
う走査点から、上記変換器が受信する音波の伝搬時間差
を、上記変位に基づき補正して整相信号処理を行う手段
とを有する装置、(3)電気・音響変換を行なう複数の
変換器からなり、音波を送波して反射波を受信する送受
波器と、既知の位置にある送受波器の既知の位置からの
変位を検出する変位検出手段と、上記変位による、上記
送受波器が受信する音波の音軸の方向の変化の検出、及
び上記走査点との間の計測距離を検出する音軸検出手段
と、上記音軸の方向の変化、及び上記変換器の相互の空
間位置関係に基づいて決定される相対遅延時間と、上記
計測距離を音波が伝搬するに要する伝搬時間とを加算し
て、上記変換器に付与する遅延時間を求める遅延補正手
段と、上記遅延時間を上記変換器が受信する信号に付与
して加算を行なう遅延整相手段とを有する装置、(4)
電気・音響変換を行なう複数の変換器からなり、音波を
送波して音波の走査点からの反射波を、所定の口径内の
上記変換器により受波音軸を形成して受信する送受波器
と、既知の位置にある送受波器の既知の位置からの変位
を検出する変位検出手段と、上記変位による、上記送受
波器が受信する音波の音軸の方向の変化の検出、及び上
記走査点との間の計測距離を検出する音軸検出手段と、
上記受波音軸の方向の変化に基づいて、上記所定の口径
の位置とは異なる位置の口径内の変換器により、上記受
波音軸とは異なる方向に受波音軸を形成して、上記走査
点からの上記反射信号を受信する整相処理を行なう手段
とを有する装置、(5)電気・音響変換を行なう複数の
変換器からなり、音波を送波して音波の走査点からの反
射波を、所定の口径位置の上記変換器により受波音軸を
形成して受信する送受波器と、既知の位置にある送受波
器の既知の位置からの変位を検出する変位検出手段と、
上記変位による、上記送受波器が受信する音波の音軸の
方向の変化の検出、及び上記走査点との間の計測距離を
検出する音軸検出手段と、上記計測距離を音波が伝搬す
るに要する伝搬時間に、上記音軸の方向の変化、上記変
換器の相互の空間位置関係、及び上記伝搬時間に基づい
て決定される相対遅延時間を加算して得る遅延時間を、
上記受波音軸の方向の変化に基づいて選択された、上記
所定の口径の位置とは異なる口径内の各変換器に付与
し、上記受波音軸とは異なる方向に受波音軸を形成し
て、上記走査点からの上記反射信号を受信する整相処理
を行なう手段とを有する装置、(6)電気・音響変換を
行なう複数の変換器からなり、音波を送波して音波の走
査点からの反射波を、所定の口径位置の上記変換器によ
り受波音軸を形成して受信する送受波器と、上記走査点
及び送受波器の位置を表わす計測空間座標系において、
既知の位置にある上記送受波器の上記既知の位置からの
変位を検出する変位検出手段と、上記送受波器に設定さ
れる送受波器座標系の原点と上記走査点を結ぶ音軸の方
向を、上記計測空間で検出された上記変位に基づいて、
上記送受波器座標系での音軸の方向へ変換すること、及
び上記送受波器座標系の原点と上記走査点との間との計
測距離の検出とを行なう音軸検出手段と、上記計測距離
を音波が伝搬するに要する伝搬時間に、上記音軸の方向
の変化、上記変換器の相互の空間位置関係、及び上記伝
搬時間に基づいて決定される相対遅延時間を加算して得
る遅延時間を、上記受波音軸の方向の変化に基づいて選
択された、上記所定の口径の位置とは異なる口径内の各
変換器に付与する遅延補正手段と、上記遅延時間に基づ
いて、上記受波音軸とは異なる方向に受波音軸を形成し
て、上記走査点からの上記反射信号を受信する整相処理
を行なう手段とを有し、上記変位を受けた上記送受波器
座標系の原点と上記走査点を結ぶ音軸の方向での受信を
行なう装置、(7)(6)の装置において、上記遅延補
正手段は、実質的な無限遠点から見た上記各変換器の送
受波面の中心までの距離の相互の差と音波の伝搬速度と
から、上記相対遅延時間を求めること、(8)(6)の
装置において、上記送受波器は対称軸を有し、上記送受
波器座標系の所定の座標軸を上記対称軸として、上記遅
延補正手段は、上記各変換器の送受波面の中心から上記
対称軸に垂直な面への垂線の長さの相互の差と音波の伝
搬速度とから、上記相対遅延時間を求めること、(9)
(6)の装置において、上記送受波器は回転対称軸を有
し、上記送受波器座標系の所定の座標軸を上記回転対称
軸として、上記各変換器の送受波面の中心が、上記回転
対称軸に垂直な半径の異なる円の周上の回転対称を満た
す複数の座標点に配置され、上記遅延補正手段は、上記
半径の異なる円の周上に配置される上記変換器毎に、上
記相対遅延時間を求めること、(10)(9)の装置に
おいて、上記遅延補正手段は、上記半径の異なる円毎
に、上記回転対称を満たす複数の座標点の一部の座標点
の近傍に配置される上記変換器に、同一の上記相対遅延
時間を付与すること、(11)(6)の装置において、
上記送受波器は回転対称軸を有し、上記変位に基づいて
変換された上記送受波器座標系での音軸の方向が、上記
回転対称軸の周りの回転方向でなす角度Λと、上記回転
対称軸となす角度Γとにより定まる方向の近傍にある上
記複数の変換器の何れかにに付与される上記相対遅延時
間が求められ、上記相対遅延時間は、上記角度Λの方向
に回転角度δ毎に同一の値であること、(12)(6)
の装置において、上記送受波器は、上記送受波器座標系
の所定の座標軸を、上記送受波器のn>2(nは所定の
整数)を満たすn回回転対称軸として有し、上記各変換
器の送受波面の中心が、上記n回回転対称軸に垂直な半
径の異なる円の周上の回転対称を満たす複数の座標点に
配置され、上記遅延補正手段は、上記各変換器の送受波
面の中心が配置される上記座標点の、上記n回回転対称
軸の周りの回転方向での角度位置指数を、角度δ=2π
/nを単位として表わした指数λと、上記送受波器座標
系の原点と上記半径の異なる円の各円周上の点とを結ぶ
線分が、上記n回回転対称軸となす角度に対して与える
指数γとにより、上記各座標点に互いに重複しない指数
の組(λ、γ)を付与し、上記変位に基づいて変換され
た上記送受波器座標系での音軸の方向が、上記n回回転
対称軸の周りの回転方向でなす角度Λと、上記回転対称
軸となす角度Γとにより定まる方向の近傍にある上記変
換器に付与される上記相対遅延時間が求められ、上記角
度Λを上記角度δで除して整数商λ1を求め、指数γを
同一として、γで定まる上記円の周上の座標点に対する
円周上の位置関係から、指数λを所定の回転方向にλ1
だけ循環して置き換えること、(13)(12)の装置
において、上記遅延補正手段は記憶手段を具備し、上記
記憶手段は、上記相対遅延時間を上記指数の組(λ、
γ)とともに、記憶すること、(14)(12)の装置
において、上記遅延補正手段は記憶手段を具備し、上記
記憶手段は、上記角度δ以下の上記上記角度Λと所定の
範囲の上記角度Γとを離散的な角度として求めた上記相
対遅延時間を、上記指数の組(λ、γ)とともに、記憶
すること、(15)(14)の装置において、上記記憶
手段は、上記角度δ以下の上記角度Λと所定の範囲の上
記角度Γを使用して上記記憶手段の格納番地を指定し
て、上記相対遅延時間、及び上記座標点に付与される上
記指数の組(λ、γ)を上記格納番地に格納すること、
(16)(12)から(15)のいずれかの装置におい
て、上記回転対称軸と上記座標点の各々とを含む第1の
平面群の中の隣接する2平面のなす角を2等分する第2
の平面群の何れかの平面群に関して、上記複数の座標点
の各々は対称であり、上記遅延補正手段が求める上記相
対遅延時間、又は上記指数の組(λ、γ)のデータ量
を、上記複数の座標点の各座標点が満たす対称性により
減少させること、(17)(16)の装置において、上
記角度Λが、上記第1の平面群、又は上記第2の平面群
のいずれかの平面群の1つに含まれ、上記角度Λに依存
する上記相対遅延時間、又は上記指数の組(λ、γ)の
データ量を減少させること、(18)(12)から(1
5)のいずれかの装置において、上記送受波器座標系の
原点を含み上記回転対称軸に直交する平面に関して、上
記複数の座標点の各座標点を鏡像、又は回映の対称性を
満たす座標位置に設定して、上記相対遅延時間、又は上
記指数の組(λ、γ)のデータ量を、上記複数の座標点
の各座標点が満たす対称性により減少させること、(1
9)(9)から(18)のいずれかの装置において、上
記複数の座標点の各座標点が上記送受波器座標系の原点
を中心とする同一の球面上に配置されること、(20)
(9)から(19)のいずれかの装置において、音波の
波長の1/2以下の距離内に位置する上記座標点の複数
に、同一の上記相対遅延時間を付与する上記変換器を配
置すること、(21)(12)から(18)のいずれか
の装置において、上記遅延補正手段は、上記角度Λ、上
記角度Γ、及び上記計測距離の値を各々中心値として、
上記角度Λ、上記角度Γ、及び上記計測距離を各々所定
の範囲で増加及び減少させて、複数の上記相対遅延時
間、又は上記指数の組(λ、γ)を生成すること、(2
2)(21)の装置において、上記増加させる所定の範
囲と上記減少させる所定の範囲とが異なること、(2
3)(5)から(22)のいずれかの装置において、上
記相対遅延時間を複数の時間区間に分割し、上記時間区
間毎に同じ相対遅延時間を付与し上記指数の組(λ、
γ)に共通の相対遅延時間を対応させること、等に特徴
を有する。
【0016】以上説明した本発明では、例えば、船体に
固定された球形送受波器から、音波を目的対象に向けて
送波し、音波の送波領域内で走査点(受信点)を順次異
なる点に設定して、目的対象から反射波を受波音軸に関
する受信信号として得て、整相加算処理、検波処理を行
ない映像化する装置を構成する。船体は、海上の波によ
る動揺、船体の航行移動によりソーナーと目的対象との
間に相対変位が生じ、受波音軸の方位が異なる方位に変
化しても、送受波器の相対変位を実時間検出して、変位
前の受波音軸の形成に使用した変換器にかえ、送受波整
相装置により目的対象をねらう受波音軸を形成する新た
な変換器を選択し、上記変位による受波音軸の方向の変
位を実時間で修正して、目的対象からの反射信号を常に
正確に受波できる。
固定された球形送受波器から、音波を目的対象に向けて
送波し、音波の送波領域内で走査点(受信点)を順次異
なる点に設定して、目的対象から反射波を受波音軸に関
する受信信号として得て、整相加算処理、検波処理を行
ない映像化する装置を構成する。船体は、海上の波によ
る動揺、船体の航行移動によりソーナーと目的対象との
間に相対変位が生じ、受波音軸の方位が異なる方位に変
化しても、送受波器の相対変位を実時間検出して、変位
前の受波音軸の形成に使用した変換器にかえ、送受波整
相装置により目的対象をねらう受波音軸を形成する新た
な変換器を選択し、上記変位による受波音軸の方向の変
位を実時間で修正して、目的対象からの反射信号を常に
正確に受波できる。
【0017】本発明では、電子的方法により音波を送受
波する送受波器の変位による整相条件の変動を補正する
ので、機械的可動部は全く不要となり、全体の重量も数
百Kg程度に減少できる。送受波器は、球表面に100
0から10000チャネル程度の非常に多数の変換器を
配列するが、多数の変換器の配列の対称性を利用して、
効率よく整相処理データを発生でき、整相遅延時間の補
正演算量を効率的に減少させて、信号処理装置全体の規
模を小さくできる。この結果、小型、軽量な音響リモー
トセンシング装置が実現できる。
波する送受波器の変位による整相条件の変動を補正する
ので、機械的可動部は全く不要となり、全体の重量も数
百Kg程度に減少できる。送受波器は、球表面に100
0から10000チャネル程度の非常に多数の変換器を
配列するが、多数の変換器の配列の対称性を利用して、
効率よく整相処理データを発生でき、整相遅延時間の補
正演算量を効率的に減少させて、信号処理装置全体の規
模を小さくできる。この結果、小型、軽量な音響リモー
トセンシング装置が実現できる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の音響リモートセン
シング装置による海底探査を説明する図である。図1に
示すように、ソーナー1500は、船体1501の底等
に固定され取付けられた送受波器(3次元表面(例え
ば、球形、円筒形)に送受信面をもつ送受波器を使用す
るが、構成の詳細は後で詳細に説明する)を用いて、海
底構造物1503や魚群1502等の対象物体に向けて
音波1505を送波し、音波の送波領域内で受信を行な
う走査点(受信点)を順次異なる点に設定して、海底構
造物1503等からの反射波を、送受波器により受波音
軸1506に関する受信信号を得て、整相加算処理、検
波処理を行ない表示器の輝度信号として、水中の空間情
報を映像化する。船体1501は、海上の波1504に
よる動揺や船体の航行による移動のために、ソーナーと
対象物体との位置関係に相対的変位が生じ、例えば、受
波音軸1506の方位が受波音軸1507の方位に変化
して目的とする対象物体からの反射信号が得られなくな
る。
シング装置による海底探査を説明する図である。図1に
示すように、ソーナー1500は、船体1501の底等
に固定され取付けられた送受波器(3次元表面(例え
ば、球形、円筒形)に送受信面をもつ送受波器を使用す
るが、構成の詳細は後で詳細に説明する)を用いて、海
底構造物1503や魚群1502等の対象物体に向けて
音波1505を送波し、音波の送波領域内で受信を行な
う走査点(受信点)を順次異なる点に設定して、海底構
造物1503等からの反射波を、送受波器により受波音
軸1506に関する受信信号を得て、整相加算処理、検
波処理を行ない表示器の輝度信号として、水中の空間情
報を映像化する。船体1501は、海上の波1504に
よる動揺や船体の航行による移動のために、ソーナーと
対象物体との位置関係に相対的変位が生じ、例えば、受
波音軸1506の方位が受波音軸1507の方位に変化
して目的とする対象物体からの反射信号が得られなくな
る。
【0019】本発明の音響リモートセンシング装置で使
用する整相装置(構成は後で詳細に説明する)では、ソ
ーナーと対象物体と間に相対的な変位がある場合にも、
送波、及び受波音軸方向を電子的方法により制御して音
波を送受波して、上記変位による送受波器の方位や音波
の伝搬距離の変化の影響を補正して、常に静止した対象
物体の映像を得る。即ち、本発明の音響リモートセンシ
ング装置では、ソーナー1500は、船体1501の底
等に固定されており、音波の送受は方向を機械的に制御
せず電子的に制御して、受波音軸1506の形成に使用
した複数の変換器にかえて、送受波整相装置により受波
音軸1507を形成するための複数の変換器を選択し
て、目的とする対象物体からの反射信号を受波する。
用する整相装置(構成は後で詳細に説明する)では、ソ
ーナーと対象物体と間に相対的な変位がある場合にも、
送波、及び受波音軸方向を電子的方法により制御して音
波を送受波して、上記変位による送受波器の方位や音波
の伝搬距離の変化の影響を補正して、常に静止した対象
物体の映像を得る。即ち、本発明の音響リモートセンシ
ング装置では、ソーナー1500は、船体1501の底
等に固定されており、音波の送受は方向を機械的に制御
せず電子的に制御して、受波音軸1506の形成に使用
した複数の変換器にかえて、送受波整相装置により受波
音軸1507を形成するための複数の変換器を選択し
て、目的とする対象物体からの反射信号を受波する。
【0020】図2は本発明における、送受波器が変位を
受けた場合の、送受波器と受信を行なう走査点との相対
関係を説明する図である。送受波器、及び受信を行なう
走査点の位置を表わす、所定の位置に基準原点Pをもつ
座標系XYZにおいて、O(OX,OY,OZ)は送受
波器の設定された送受波器座標系xyzの原点、Q(Q
X,QY,QZ)は受信を行なう走査点(受信点)を表
わす。点Qは点Oから、送受波器の大きさに比較して、
十分遠方にあり、点Qと点Oとを結ぶ線分は受信音軸8
2である。100は送受波器の回転対称軸である。な
お、点O、点Qは座標系XYZにおいて既知であるとす
る(走査点Qは予め座標系XYZで与えられ、送受波器
が受ける変位は、後で説明するように変位検出手段によ
り検出され既知である)。なお、図2では簡単のため
に、送受波器の本体は図示せずその原点O、O’のみを
示した。
受けた場合の、送受波器と受信を行なう走査点との相対
関係を説明する図である。送受波器、及び受信を行なう
走査点の位置を表わす、所定の位置に基準原点Pをもつ
座標系XYZにおいて、O(OX,OY,OZ)は送受
波器の設定された送受波器座標系xyzの原点、Q(Q
X,QY,QZ)は受信を行なう走査点(受信点)を表
わす。点Qは点Oから、送受波器の大きさに比較して、
十分遠方にあり、点Qと点Oとを結ぶ線分は受信音軸8
2である。100は送受波器の回転対称軸である。な
お、点O、点Qは座標系XYZにおいて既知であるとす
る(走査点Qは予め座標系XYZで与えられ、送受波器
が受ける変位は、後で説明するように変位検出手段によ
り検出され既知である)。なお、図2では簡単のため
に、送受波器の本体は図示せずその原点O、O’のみを
示した。
【0021】ここで、船体、即ち送受波器が変位85を
受け、点OがO’(OX’,OY’,OZ’)に移動し
たとする。座標系xyzは、一般に並進(船体の移動に
よる)変位、回転変位からなる変位を受けた結果、座標
系x’y’z’に移動(変位)する。この結果、変位を
受ける前の受信音軸82の方位は、82’の方位に移動
(変位)し、目的とする走査点Qからの反射信号を受信
できなくなる。本発明では、送受波器が点Oから点O’
に変位を受けても、変位を受けた後の点O’と点Qを通
る受波音軸83を、後で詳細に説明する送受波器の構成
と、受波整相装置の構成により、形成して目的とする走
査点Qからの反射信号を受信する。この原理を以下に説
明する。以下の説明では、点Aから点Bを結ぶベクトル
を《AB》により表わすことにする。図2に示す点P、
点O、点Q、点O’の各点を結ぶベクトルの間の関係か
ら、受波音軸83を表わすベクトル《O’Q》は、例え
ば(数1)により与えられる。
受け、点OがO’(OX’,OY’,OZ’)に移動し
たとする。座標系xyzは、一般に並進(船体の移動に
よる)変位、回転変位からなる変位を受けた結果、座標
系x’y’z’に移動(変位)する。この結果、変位を
受ける前の受信音軸82の方位は、82’の方位に移動
(変位)し、目的とする走査点Qからの反射信号を受信
できなくなる。本発明では、送受波器が点Oから点O’
に変位を受けても、変位を受けた後の点O’と点Qを通
る受波音軸83を、後で詳細に説明する送受波器の構成
と、受波整相装置の構成により、形成して目的とする走
査点Qからの反射信号を受信する。この原理を以下に説
明する。以下の説明では、点Aから点Bを結ぶベクトル
を《AB》により表わすことにする。図2に示す点P、
点O、点Q、点O’の各点を結ぶベクトルの間の関係か
ら、受波音軸83を表わすベクトル《O’Q》は、例え
ば(数1)により与えられる。
【0022】
【数1】 《O’Q》=《PQ》−《PO》−《OO’》 =《OQ》−《OO’》 …(数1) 即ち、《O’Q》は既知のベクトルから導かれる。送受
波器の構成、受波音軸の生成、及び送受波整相装置の詳
細は後で説明する。
波器の構成、受波音軸の生成、及び送受波整相装置の詳
細は後で説明する。
【0023】図3は本発明の音響リモートセンシング装
置による海底探査の原理を説明する図である。図3にお
いて、座標系XYZ、xyz,点Q、100は、図2と
同じである。図は、船体が点O(OX,OY,OZ)か
ら点O”(OX”,OY”,OZ”)に移動(当然なが
ら、並進運動、回転運動を含む)84して、走査点を点
Qから既知の位置(座標系XYZで既知の位置にある)
86にある点Q”(QX”,QY”,QZ”)からの反
射波を,受波音軸88を形成して受信することを示して
いる。図3に示す点P、点O、点Q、点O”、点Q”の
各点を結ぶベクトルの間の関係から、受波音軸88を表
わすベクトル《O”Q”》は、例えば(数2)により与
えられる。
置による海底探査の原理を説明する図である。図3にお
いて、座標系XYZ、xyz,点Q、100は、図2と
同じである。図は、船体が点O(OX,OY,OZ)か
ら点O”(OX”,OY”,OZ”)に移動(当然なが
ら、並進運動、回転運動を含む)84して、走査点を点
Qから既知の位置(座標系XYZで既知の位置にある)
86にある点Q”(QX”,QY”,QZ”)からの反
射波を,受波音軸88を形成して受信することを示して
いる。図3に示す点P、点O、点Q、点O”、点Q”の
各点を結ぶベクトルの間の関係から、受波音軸88を表
わすベクトル《O”Q”》は、例えば(数2)により与
えられる。
【0024】
【数2】 《O”Q”》=《OQ》−《OO”》+《QQ”》 =《OQ》−《OO”》+《PQ》−《PQ”》 …(数2) 図2と同様に、点O、点Qは座標系XYZにおいて既知
であり、さらに、船体の移動は検出され既知であり、走
査点Q”は予め座標系XYZで与えられるので、点
O”、点Q”も既知であり、《O”Q”》は既知のベク
トルから導かれる。100は送受波器の回転対称軸であ
る。予め座標系XYZで与えられる走査点からの反射信
号を順次受信して、海底探査を実行できる。図3におい
て、点O”において送受波器が変位を受けた場合にも、
図2で説明した方法により受信音軸88が常に走査点
Q”を通るようにできる。なお、図3では簡単のため
に、送受波器の本体は図示せずその原点O、O”のみを
示した。
であり、さらに、船体の移動は検出され既知であり、走
査点Q”は予め座標系XYZで与えられるので、点
O”、点Q”も既知であり、《O”Q”》は既知のベク
トルから導かれる。100は送受波器の回転対称軸であ
る。予め座標系XYZで与えられる走査点からの反射信
号を順次受信して、海底探査を実行できる。図3におい
て、点O”において送受波器が変位を受けた場合にも、
図2で説明した方法により受信音軸88が常に走査点
Q”を通るようにできる。なお、図3では簡単のため
に、送受波器の本体は図示せずその原点O、O”のみを
示した。
【0025】図4は本発明の音響リモートセンシング装
置の基本構成を示すブロック図である。送受波器160
1に配列される各変換器は、遅延整相手段1602に接
続され、送信信号1608、及び受信信号1607が各
変換器に入出力される。受信信号1607は遅延整相手
段1602において整相加算処理され映像表示手段16
03に出力される。変位検出手段1604は、ある走査
点からの反射信号の受信において、送受波器1601の
並進変位、回転変位を含む変位を実時間で検出し、変位
情報(並進変位、回転変位を各々表わす)計測値を音軸
検出手段1605に出力する。以下、変位検出手段16
04が出力する「変位情報」とは、ある走査点からの反
射信号の受信の開始時点における送受波器の位置を初期
位置とし、反射信号の受信中に変位により送受波器の位
置が変化したとき、変位を受けた後の送受波器の位置と
初期位置の変化分(並進、及び回転変化を含む)を表わ
すものとする。
置の基本構成を示すブロック図である。送受波器160
1に配列される各変換器は、遅延整相手段1602に接
続され、送信信号1608、及び受信信号1607が各
変換器に入出力される。受信信号1607は遅延整相手
段1602において整相加算処理され映像表示手段16
03に出力される。変位検出手段1604は、ある走査
点からの反射信号の受信において、送受波器1601の
並進変位、回転変位を含む変位を実時間で検出し、変位
情報(並進変位、回転変位を各々表わす)計測値を音軸
検出手段1605に出力する。以下、変位検出手段16
04が出力する「変位情報」とは、ある走査点からの反
射信号の受信の開始時点における送受波器の位置を初期
位置とし、反射信号の受信中に変位により送受波器の位
置が変化したとき、変位を受けた後の送受波器の位置と
初期位置の変化分(並進、及び回転変化を含む)を表わ
すものとする。
【0026】音軸検出手段1605が出力する音軸の方
向(音波の送受信方向)に対応して、遅延補正手段16
06は、送受波器1601の変換器毎に定まる相対遅延
時間(この相対遅延時間は、音軸の方向と送受波器の面
との交叉点の近傍領域にある複数の変換器の各々に対し
て与えられる相対的な遅延時間であり、実時間処理によ
り計算されるか、受信信号の信号処理に必要なパラメー
タとして予め計算されて記憶手段に記憶されているが、
詳細は後で説明する)を記憶手段(図示せず)から選択
する。また、音軸検出手段1605は、送信点、又は受
信点(受信点、走査点)までの距離を、海水等の伝搬媒
体の音速から伝搬時間に換算して、遅延補正手段160
6に出力する。遅延補正手段1606は、相対遅延時間
と伝搬時間から、各変換器に与える遅延時間情報を計算
し、遅延整相手段1602に出力する。
向(音波の送受信方向)に対応して、遅延補正手段16
06は、送受波器1601の変換器毎に定まる相対遅延
時間(この相対遅延時間は、音軸の方向と送受波器の面
との交叉点の近傍領域にある複数の変換器の各々に対し
て与えられる相対的な遅延時間であり、実時間処理によ
り計算されるか、受信信号の信号処理に必要なパラメー
タとして予め計算されて記憶手段に記憶されているが、
詳細は後で説明する)を記憶手段(図示せず)から選択
する。また、音軸検出手段1605は、送信点、又は受
信点(受信点、走査点)までの距離を、海水等の伝搬媒
体の音速から伝搬時間に換算して、遅延補正手段160
6に出力する。遅延補正手段1606は、相対遅延時間
と伝搬時間から、各変換器に与える遅延時間情報を計算
し、遅延整相手段1602に出力する。
【0027】図4に示す各手段を具体的に実現する例に
ついて以下詳細に説明する。まず、変位検出手段につい
て説明する。変位検出手段の具体的実現方法としては、
各種ジャイレータや航法装置を組み合わせて用いること
ができる。複数の人工衛星の電波を基準に行う座標計測
装置や、海底や水中の微小反射体に対するドプラ効果を
利用した速度計測値の時間積分、圧電振動子を用いた加
速度検出値の時間積分を元にした圧電ジャイレータ等、
機械的、電子的手段を組み合わせて使用できる。 図5
から図11は、送受波器を構成する変換器の好適な配置
を示す図である。図5において、(a)、(b)は、各
変換器の送受波面の中心座標の位置により、変換器の空
間配置例を示す。原点Oを通り、直交座標軸x、y、z
をとり、z軸を回転対称軸100とする。回転対称軸1
00を中心とする円110、111〜117の各円周上
に各変換器の送受波面の中心座標(・点で図示)が配置
される。例えば、中心座標121、122は、二つの変
換器に対応し、中心点120をもつ円112の円周上に
存在する。円113はxy平面にある。図5(a)の例
では、円周を20等分した位置に、送受波面の中心座標
が配置され、中心座標121、122と中心点120が
なす角度δは18度である。図5(a)、(b)におい
て、各変換器の送受波面の中心座標は、中心座標が配置
される円周と、この円周上での角度位置で分類でき各変
換器の送受波面の中心座標を指数を用いて表わせる。
ついて以下詳細に説明する。まず、変位検出手段につい
て説明する。変位検出手段の具体的実現方法としては、
各種ジャイレータや航法装置を組み合わせて用いること
ができる。複数の人工衛星の電波を基準に行う座標計測
装置や、海底や水中の微小反射体に対するドプラ効果を
利用した速度計測値の時間積分、圧電振動子を用いた加
速度検出値の時間積分を元にした圧電ジャイレータ等、
機械的、電子的手段を組み合わせて使用できる。 図5
から図11は、送受波器を構成する変換器の好適な配置
を示す図である。図5において、(a)、(b)は、各
変換器の送受波面の中心座標の位置により、変換器の空
間配置例を示す。原点Oを通り、直交座標軸x、y、z
をとり、z軸を回転対称軸100とする。回転対称軸1
00を中心とする円110、111〜117の各円周上
に各変換器の送受波面の中心座標(・点で図示)が配置
される。例えば、中心座標121、122は、二つの変
換器に対応し、中心点120をもつ円112の円周上に
存在する。円113はxy平面にある。図5(a)の例
では、円周を20等分した位置に、送受波面の中心座標
が配置され、中心座標121、122と中心点120が
なす角度δは18度である。図5(a)、(b)におい
て、各変換器の送受波面の中心座標は、中心座標が配置
される円周と、この円周上での角度位置で分類でき各変
換器の送受波面の中心座標を指数を用いて表わせる。
【0028】即ち、図5(b)に示すように、円112
の円周に配置される中心座標と原点Oを結ぶ線分が回転
対称軸100となす角から得られるΓ’を規定し、回転
対称軸100を中心にもつ円を特定する整数指数γと、
各円周上での中心座標を基準角度位置から回転角度Λ’
により表わし、各中心座標を特定する整数指数λとを用
い、全ての中心座標を指数座標(λ,γ)により特定で
きる。例えば、図5(b)において、円111、11
2、113、114、115は、各々γ=2、1、0、
−1、−2で特定でき、円112の中心120と中心座
標121を結ぶ線分を基準角度位置として、円112の
円周上の中心座標124、121、122、127は、
各々、等しいγ=1をもち、λ=−1、0、1、2の整
数指標をもつ点として特定できる。同様に、中心座標1
25、123、126の指数座標(λ,γ)は、各々
(−1,0)、(0,0)、(−1,−1、)である。
の円周に配置される中心座標と原点Oを結ぶ線分が回転
対称軸100となす角から得られるΓ’を規定し、回転
対称軸100を中心にもつ円を特定する整数指数γと、
各円周上での中心座標を基準角度位置から回転角度Λ’
により表わし、各中心座標を特定する整数指数λとを用
い、全ての中心座標を指数座標(λ,γ)により特定で
きる。例えば、図5(b)において、円111、11
2、113、114、115は、各々γ=2、1、0、
−1、−2で特定でき、円112の中心120と中心座
標121を結ぶ線分を基準角度位置として、円112の
円周上の中心座標124、121、122、127は、
各々、等しいγ=1をもち、λ=−1、0、1、2の整
数指標をもつ点として特定できる。同様に、中心座標1
25、123、126の指数座標(λ,γ)は、各々
(−1,0)、(0,0)、(−1,−1、)である。
【0029】さらに上記の各変換器の送受波面の中心座
標を、特定の指数(λ0,γ0)と指数の変化分(d
λ,dγ)との和を用いて指定できる。例えば、図5
(b)において、(λ0,γ0)として中心座標123
をとると、中心座標127では指数の変化分(dλ,d
γ)は(2,1)であり、中心座標127は(λ0+
2,γ0+1)により特定できる。
標を、特定の指数(λ0,γ0)と指数の変化分(d
λ,dγ)との和を用いて指定できる。例えば、図5
(b)において、(λ0,γ0)として中心座標123
をとると、中心座標127では指数の変化分(dλ,d
γ)は(2,1)であり、中心座標127は(λ0+
2,γ0+1)により特定できる。
【0030】図6は、図5に示す各中心座標に送受波面
をもつ変換器を配置した送受波器の外観を示す図であ
る。図6(a)、(b)は、各々回転軸中心に視点を上
下に変えて示した図である。変換器210、211は、
図5(a)、(b)における中心座標121、122に
対応している。また、斜線をつけた複数の変換器220
は、変換器の送受波の中心が図5(a)、(b)の円1
12の円周上に配置される一群の変換器を示す。各変換
器の送受波面の中心は、送受信する音波の波長の1/2
以内の距離に配置する。また、図6において、複数の変
換器が回転対称軸100に垂直な複数の平面群で分割で
きるよう、変換器の形状を長方形、台形とし、配置した
が、この配置と形状は必須条件ではない。図5(a)、
(b)の円110、111〜117の特定の一つの円周
上に配置される各変換器の送受波面が、回転対称軸10
0の方向に占める範囲を、他の円周上に配置される各変
換器の範囲と重なる配置としてももよい。さらに、各変
換器の形状は台形や長方形に限らず互いに形状が異なっ
てもよい。なお、本発明の装置で使用される音波の周波
数、約数百Hz〜数百KHzである。また、送受波器の
代表的な大きさは、半径が(20〜30)cm〜(2〜
3)mの球形状を有し、上記変換器の代表的な寸法は
(2〜3)cm角以下であり、送受波器は約5000〜
8000の変換器から構成される。
をもつ変換器を配置した送受波器の外観を示す図であ
る。図6(a)、(b)は、各々回転軸中心に視点を上
下に変えて示した図である。変換器210、211は、
図5(a)、(b)における中心座標121、122に
対応している。また、斜線をつけた複数の変換器220
は、変換器の送受波の中心が図5(a)、(b)の円1
12の円周上に配置される一群の変換器を示す。各変換
器の送受波面の中心は、送受信する音波の波長の1/2
以内の距離に配置する。また、図6において、複数の変
換器が回転対称軸100に垂直な複数の平面群で分割で
きるよう、変換器の形状を長方形、台形とし、配置した
が、この配置と形状は必須条件ではない。図5(a)、
(b)の円110、111〜117の特定の一つの円周
上に配置される各変換器の送受波面が、回転対称軸10
0の方向に占める範囲を、他の円周上に配置される各変
換器の範囲と重なる配置としてももよい。さらに、各変
換器の形状は台形や長方形に限らず互いに形状が異なっ
てもよい。なお、本発明の装置で使用される音波の周波
数、約数百Hz〜数百KHzである。また、送受波器の
代表的な大きさは、半径が(20〜30)cm〜(2〜
3)mの球形状を有し、上記変換器の代表的な寸法は
(2〜3)cm角以下であり、送受波器は約5000〜
8000の変換器から構成される。
【0031】図7は、図5に示す各中心座標を、回転対
称軸の周りの回転方向に関し同一角度で分割した方向に
配置した送受波器の外観を示す図である。図7に示す変
換器の配置をとると、送受波器を回転対称軸を含む平面
で等角度間隔のブロック単位に分割して、複数の変換器
からなるブロック単位を形成して組み立てればよいの
で、送受波器の組立、補修が簡素に行える。また、図7
に示す送受波器は、回転対称軸100を通り、直交する
2つの面301、302に関して、変換器の配列が互い
に左右対称(鏡像)となる点に特徴がある。送受波器と
面301、302との交線を310、311により示
す。
称軸の周りの回転方向に関し同一角度で分割した方向に
配置した送受波器の外観を示す図である。図7に示す変
換器の配置をとると、送受波器を回転対称軸を含む平面
で等角度間隔のブロック単位に分割して、複数の変換器
からなるブロック単位を形成して組み立てればよいの
で、送受波器の組立、補修が簡素に行える。また、図7
に示す送受波器は、回転対称軸100を通り、直交する
2つの面301、302に関して、変換器の配列が互い
に左右対称(鏡像)となる点に特徴がある。送受波器と
面301、302との交線を310、311により示
す。
【0032】図8は、図5に示す各中心座標を、原点を
通り回転対称軸に直交する面について上下同一の配置と
した送受波器の外観を示す図である。図5に示す送受波
面の中心座標を、原点Oを通り回転対称軸100に直交
する面401(xy平面に一致し、410は受波器との
交線)について上下同一の配置とした例であり、xy平
面の上下に配置される中心座標は回映対称を満足してい
る。必須の構成用件ではないが、図8では、図7と同様
に回転対称軸の周りの回転方向に関する左右対称も生じ
るように配置されている。図7に示したような回転方向
の分割の場合と同様に、図8に示すように変換器を上下
対称な配置にすると、回転対称軸100の直交方向にも
送受波器を2分割してブロック化できる。図8の構成で
は、さらに回転方向の対称性を利用して、図7の場合と
同様に、2分割したブロックをさらに細かい単位のブロ
ックにでき、送受波器の組立、補修の点で有利である。
通り回転対称軸に直交する面について上下同一の配置と
した送受波器の外観を示す図である。図5に示す送受波
面の中心座標を、原点Oを通り回転対称軸100に直交
する面401(xy平面に一致し、410は受波器との
交線)について上下同一の配置とした例であり、xy平
面の上下に配置される中心座標は回映対称を満足してい
る。必須の構成用件ではないが、図8では、図7と同様
に回転対称軸の周りの回転方向に関する左右対称も生じ
るように配置されている。図7に示したような回転方向
の分割の場合と同様に、図8に示すように変換器を上下
対称な配置にすると、回転対称軸100の直交方向にも
送受波器を2分割してブロック化できる。図8の構成で
は、さらに回転方向の対称性を利用して、図7の場合と
同様に、2分割したブロックをさらに細かい単位のブロ
ックにでき、送受波器の組立、補修の点で有利である。
【0033】図9は、図8において、各変換器の送受波
面の中心座標を所定の半径の球面上に配置した送受波器
の外観を示す図である。図9は、図8での各変換器の配
置を特殊にした場合に相当する。図9の構成の送受波器
では、変換器の配列の回転対称軸と送受波方向の音軸と
のなす角度が、送受波の際に送受波器の位置に変位が生
じて傾いても、送受波において同時に用いる複数の変換
器の有効面積を、送受波毎にほぼ等しくできる。例え
ば、当初、音軸501に関して行なっていた送受信が、
送受波器の位置に変位が生じ、変位により回転対称軸1
00が傾き、後で詳細に説明するように、変位に対応し
て音軸501の方向を変化させ、音軸502や音軸50
3に関する送受信を行なう必要が生じたとする(白丸で
示す点511、512、513は、各々送受信の音軸5
10、502、503と球面との交点であり、上述の指
標点である。)。
面の中心座標を所定の半径の球面上に配置した送受波器
の外観を示す図である。図9は、図8での各変換器の配
置を特殊にした場合に相当する。図9の構成の送受波器
では、変換器の配列の回転対称軸と送受波方向の音軸と
のなす角度が、送受波の際に送受波器の位置に変位が生
じて傾いても、送受波において同時に用いる複数の変換
器の有効面積を、送受波毎にほぼ等しくできる。例え
ば、当初、音軸501に関して行なっていた送受信が、
送受波器の位置に変位が生じ、変位により回転対称軸1
00が傾き、後で詳細に説明するように、変位に対応し
て音軸501の方向を変化させ、音軸502や音軸50
3に関する送受信を行なう必要が生じたとする(白丸で
示す点511、512、513は、各々送受信の音軸5
10、502、503と球面との交点であり、上述の指
標点である。)。
【0034】このとき、円周521に含まれる複数の変
換器を用いて送受信する時の送受信感度は、各々円周5
22、523に含まれる複数の変換器を用いてほぼ等し
く再現できる。理解の便を図るため、図9では、回転対
称軸の周りの回転方向と、回転対称軸に直交する方向で
の分割数が少ないので、音軸の各位置511、512、
513での有効送受波面積は変動するが、分割数を十分
多く増せば有効送受波面積の変動幅が十分無視できるこ
とは自明である。
換器を用いて送受信する時の送受信感度は、各々円周5
22、523に含まれる複数の変換器を用いてほぼ等し
く再現できる。理解の便を図るため、図9では、回転対
称軸の周りの回転方向と、回転対称軸に直交する方向で
の分割数が少ないので、音軸の各位置511、512、
513での有効送受波面積は変動するが、分割数を十分
多く増せば有効送受波面積の変動幅が十分無視できるこ
とは自明である。
【0035】図10は、図5に示す各変換器の送受波面
の中心座標に、回転対称軸の両方向に新たに変換器の送
受波面の中心座標を追加配置した送受波器の外観を示す
図である。図10に示す複数の変換器600は、図5に
示す送受波面の中心座標に対して、回転対称軸100の
両端(上下)方向に新たに送受波面の中心座標を追加し
た構成である。この追加した変換器は、回転対称軸の周
りの回転方向に隣接する2つの中心座標に配置される変
換器に隣あう関係にある点に特徴がある。
の中心座標に、回転対称軸の両方向に新たに変換器の送
受波面の中心座標を追加配置した送受波器の外観を示す
図である。図10に示す複数の変換器600は、図5に
示す送受波面の中心座標に対して、回転対称軸100の
両端(上下)方向に新たに送受波面の中心座標を追加し
た構成である。この追加した変換器は、回転対称軸の周
りの回転方向に隣接する2つの中心座標に配置される変
換器に隣あう関係にある点に特徴がある。
【0036】図10において、斜線をつけた変換器が、
追加された変換器601、及び602である。変換器6
01、及び602は各々、回転対称軸100の回りに回
転対称な位置に配置されているが、他の各変換器が20
回回転対称を満たすのに対して、変換器601、及び6
02は10回回転対称を満たす座標点に配置されてい
る。このような変換器の配置は、変換器を20回回転対
称を満たす位置に配置した場合の送受波面が、音波の波
長に比べて1/2以下に近接しているため、整相精度と
の比較を鑑み、20の公約数10をもって10回回転対
称を満たす位置に配置した。
追加された変換器601、及び602である。変換器6
01、及び602は各々、回転対称軸100の回りに回
転対称な位置に配置されているが、他の各変換器が20
回回転対称を満たすのに対して、変換器601、及び6
02は10回回転対称を満たす座標点に配置されてい
る。このような変換器の配置は、変換器を20回回転対
称を満たす位置に配置した場合の送受波面が、音波の波
長に比べて1/2以下に近接しているため、整相精度と
の比較を鑑み、20の公約数10をもって10回回転対
称を満たす位置に配置した。
【0037】図5に示す20回回転対称を満たす位置の
2回の回転移動毎に、変換器601、及び602を配置
して、あたかも20回回転対称を満たす位置にあるよう
に見なす。このような変換器の配置を行なうと、回転対
称軸100からの半径が小さい円周上に複数の変換器を
詰めて配列する場合に、音波の波長に比べて不必要に細
かく変換器を配列しないので、送受信を行なう信号処理
チャネル数の利用効率がよい。
2回の回転移動毎に、変換器601、及び602を配置
して、あたかも20回回転対称を満たす位置にあるよう
に見なす。このような変換器の配置を行なうと、回転対
称軸100からの半径が小さい円周上に複数の変換器を
詰めて配列する場合に、音波の波長に比べて不必要に細
かく変換器を配列しないので、送受信を行なう信号処理
チャネル数の利用効率がよい。
【0038】図5から図10で例示した変換器を配置す
る送受波面の中心座標の全てに変換器を配置する必要は
なく、中心座標の一部に変換器を配置しない構成でもよ
い。例えば、回転対称軸の回りの回転対称を満たす全て
の座標点に変換器を配列せず、部分的に限られた角度範
囲にある回転対称を満たす座標点に限定して変換器を配
列可能である。
る送受波面の中心座標の全てに変換器を配置する必要は
なく、中心座標の一部に変換器を配置しない構成でもよ
い。例えば、回転対称軸の回りの回転対称を満たす全て
の座標点に変換器を配列せず、部分的に限られた角度範
囲にある回転対称を満たす座標点に限定して変換器を配
列可能である。
【0039】次に、上述のように配置される複数の変換
器からなる送受波器を用いる場合に、効率的に整相処理
を行なう方法について説明する。以下、音軸とは、十分
に送受波器から離れた遠方にある、送受信点、又は送受
信方位上の点と、送受波器の座標系の原点Oとを結ぶ直
半線、又は線分を指すものとする。
器からなる送受波器を用いる場合に、効率的に整相処理
を行なう方法について説明する。以下、音軸とは、十分
に送受波器から離れた遠方にある、送受信点、又は送受
信方位上の点と、送受波器の座標系の原点Oとを結ぶ直
半線、又は線分を指すものとする。
【0040】図11は、図9と同様の対称性を満たすよ
うに配置された複数の変換器からなる送受波器を用いた
場合の、整相処理における指標点の移動を説明する図で
ある。図11(a)では、送受波器が水平に位置し音軸
82が紙面の手前に伸びた状態とする。音軸82に垂直
な平面群として、送波時に離反、又は受波時に接近する
各時刻の波面が、送受波器70の表面と交わる曲線は、
ほぼ、円周721、722〜725の一部として示され
る。但し、送受波器70の表面と交わる曲線は、送受波
器のなす面が球の一部でない形状の場合には、異なる曲
線群となる。
うに配置された複数の変換器からなる送受波器を用いた
場合の、整相処理における指標点の移動を説明する図で
ある。図11(a)では、送受波器が水平に位置し音軸
82が紙面の手前に伸びた状態とする。音軸82に垂直
な平面群として、送波時に離反、又は受波時に接近する
各時刻の波面が、送受波器70の表面と交わる曲線は、
ほぼ、円周721、722〜725の一部として示され
る。但し、送受波器70の表面と交わる曲線は、送受波
器のなす面が球の一部でない形状の場合には、異なる曲
線群となる。
【0041】整相処理では、時間的に連続する二つの波
面(等位相面)の間に、各変換器の送受波面の中心座標
が位置する点での信号は、同時刻の信号として同時に送
受信する。例えば、図11(a)の斜線を施した各変換
器での信号は、各変換器の送受信面の中心座標が、各時
刻の波面が(等位相面)、送受波器70の表面と交わる
曲線である円周721、722の間に含まれるので、同
じ時刻の信号として処理される。
面(等位相面)の間に、各変換器の送受波面の中心座標
が位置する点での信号は、同時刻の信号として同時に送
受信する。例えば、図11(a)の斜線を施した各変換
器での信号は、各変換器の送受信面の中心座標が、各時
刻の波面が(等位相面)、送受波器70の表面と交わる
曲線である円周721、722の間に含まれるので、同
じ時刻の信号として処理される。
【0042】等位相面による変換器の組分け(どの変換
器の信号を同じ時刻の信号として処理してよいのかを行
なうための変換器の組分け)は、送受波器設定される座
標系xyzでの音軸の方位で変化し、音軸の上に定める
指標点720の位置で常に決定できるといってよく、指
標点の位置は、音軸上の原点Oから所定の距離Lにある
であるとして定義できる。送受波器が変位を受け、送受
波器(回転対称軸100)の方位が変化すると、音軸8
2も座標系xyzでの方位が変化し、指標点720の位
置も別の点に移動する。
器の信号を同じ時刻の信号として処理してよいのかを行
なうための変換器の組分け)は、送受波器設定される座
標系xyzでの音軸の方位で変化し、音軸の上に定める
指標点720の位置で常に決定できるといってよく、指
標点の位置は、音軸上の原点Oから所定の距離Lにある
であるとして定義できる。送受波器が変位を受け、送受
波器(回転対称軸100)の方位が変化すると、音軸8
2も座標系xyzでの方位が変化し、指標点720の位
置も別の点に移動する。
【0043】一方、送受波器全体の並進変位により、送
受波器と音軸方向の焦点(走査点)との距離変化が生じ
る。上記の等位相面の間の位置関係は保ったまま、音軸
方向の焦点(走査点)と座標系xyzの原点O(又は指
標点720)との間の距離を求め、各等位相のもつ位相
(又は伝搬距離差)の補正を共通のオフセット値の変更
で行なえる。
受波器と音軸方向の焦点(走査点)との距離変化が生じ
る。上記の等位相面の間の位置関係は保ったまま、音軸
方向の焦点(走査点)と座標系xyzの原点O(又は指
標点720)との間の距離を求め、各等位相のもつ位相
(又は伝搬距離差)の補正を共通のオフセット値の変更
で行なえる。
【0044】他の例として、図11(b)の配置を考え
る。送受波器70の回転対称軸100が傾いている場合
でも、音軸83と指標点730が新たに定義される。音
軸83と指標点730により定まる等位相面が、変換器
70の表面と交わる曲線は円周731、732〜735
の一部として示される。ここで、音軸83の回りに送受
波器を回転させても、等位相面による変換器の組分けは
変化しない。変換器の組分けは、図5のΛ’とΓ’の場
合と全く同様に定義できる、指標点の位置の回転対称軸
100の周りの回転角度Γと、回転対称軸となす角度Λ
と依存する。
る。送受波器70の回転対称軸100が傾いている場合
でも、音軸83と指標点730が新たに定義される。音
軸83と指標点730により定まる等位相面が、変換器
70の表面と交わる曲線は円周731、732〜735
の一部として示される。ここで、音軸83の回りに送受
波器を回転させても、等位相面による変換器の組分けは
変化しない。変換器の組分けは、図5のΛ’とΓ’の場
合と全く同様に定義できる、指標点の位置の回転対称軸
100の周りの回転角度Γと、回転対称軸となす角度Λ
と依存する。
【0045】想定する等位相面の間の距離は一定である
必要もなく、目的の整相処理の性能に従って決めれる。
指標点の位置と複数の等位相面により分けられた変換器
の各組には、指標点の位置や原点Oを基準に、伝搬時間
差(位相差)を予め決定できる。同時に、指標点(音
軸)の位置を基準とした各変換器の位置が、どの伝搬時
間差で代表する群に含まれるかを予め求めておける。な
お、この組分けは、等位相面間の距離を無限に短くすれ
ば、指標点(音軸位置)と各変換器の中心との間の相対
的位置関係と、相対的位置関係に対応した伝搬時間差に
なることは言うまでもない。
必要もなく、目的の整相処理の性能に従って決めれる。
指標点の位置と複数の等位相面により分けられた変換器
の各組には、指標点の位置や原点Oを基準に、伝搬時間
差(位相差)を予め決定できる。同時に、指標点(音
軸)の位置を基準とした各変換器の位置が、どの伝搬時
間差で代表する群に含まれるかを予め求めておける。な
お、この組分けは、等位相面間の距離を無限に短くすれ
ば、指標点(音軸位置)と各変換器の中心との間の相対
的位置関係と、相対的位置関係に対応した伝搬時間差に
なることは言うまでもない。
【0046】図11に示す送受波器の各変換器は、回転
対称軸100の周りの回転対称を満たす位置毎に同じ相
対的位置関係で並ぶ(即ち、回転対称を満たす位置は等
しい角度(図5(a)に示す角度δ)の間隔で並ぶ)。
このことから、図5(a)に示す角度δの範囲内で、指
標点の位置に依存する伝搬時間差を求めておき、もとめ
られた伝搬時間差を回転対称軸100の周りの回転角δ
毎の角度の範囲に適用できる。この方法では、各伝搬時
間差と、この各伝搬時間差が付与されるべき各変換器
を、各変換器の相対的位置関係で指定できる。即ち、指
標点の位置と変換器の間の相対的位置関係(dλ,d
γ)の組と、この組に対応させる伝搬時間差をメモリに
記憶しておけば、指標点との相対的位置関係は、指標点
の位置に対応した指数λ0を基準にした(λ0+dλ,
dγ)の組で特定できる。指数λ0は、角度δ、指標点
の位置の回転軸の周りの回転角度Λとから、Λ/δを整
数化して決定ができる。このような指数の変更による座
標点の選択の仕方は、次のように例えることができる。
同じ指数γを有する座標点は共通の円周上に等しい角度
間隔に並ぶ。円周を紐、座標点を玉に見たてると、全体
は数珠の輪であり、指数λ0を中心に(λ0+dλ、d
γ)を特定することは、前述の数珠の輪を玉の数λ0だ
け回転して、新たに番号付けを更新する作業に例えるこ
とができる。玉がλ=1からλ=nまでn個番号付けさ
れているならば、繋がっているのであれば、指数λ0=
2の回転により、(n−1)番の玉(座標点)は、1番
の番号が指定される。そのような番号周期nの循環指定
を行う数珠の輪が複数個、回転軸の周囲をまわり、同時
に多数の玉(座標点)に指数を再指定して、座標点に伝
搬時間差を個別に付与する。
対称軸100の周りの回転対称を満たす位置毎に同じ相
対的位置関係で並ぶ(即ち、回転対称を満たす位置は等
しい角度(図5(a)に示す角度δ)の間隔で並ぶ)。
このことから、図5(a)に示す角度δの範囲内で、指
標点の位置に依存する伝搬時間差を求めておき、もとめ
られた伝搬時間差を回転対称軸100の周りの回転角δ
毎の角度の範囲に適用できる。この方法では、各伝搬時
間差と、この各伝搬時間差が付与されるべき各変換器
を、各変換器の相対的位置関係で指定できる。即ち、指
標点の位置と変換器の間の相対的位置関係(dλ,d
γ)の組と、この組に対応させる伝搬時間差をメモリに
記憶しておけば、指標点との相対的位置関係は、指標点
の位置に対応した指数λ0を基準にした(λ0+dλ,
dγ)の組で特定できる。指数λ0は、角度δ、指標点
の位置の回転軸の周りの回転角度Λとから、Λ/δを整
数化して決定ができる。このような指数の変更による座
標点の選択の仕方は、次のように例えることができる。
同じ指数γを有する座標点は共通の円周上に等しい角度
間隔に並ぶ。円周を紐、座標点を玉に見たてると、全体
は数珠の輪であり、指数λ0を中心に(λ0+dλ、d
γ)を特定することは、前述の数珠の輪を玉の数λ0だ
け回転して、新たに番号付けを更新する作業に例えるこ
とができる。玉がλ=1からλ=nまでn個番号付けさ
れているならば、繋がっているのであれば、指数λ0=
2の回転により、(n−1)番の玉(座標点)は、1番
の番号が指定される。そのような番号周期nの循環指定
を行う数珠の輪が複数個、回転軸の周囲をまわり、同時
に多数の玉(座標点)に指数を再指定して、座標点に伝
搬時間差を個別に付与する。
【0047】回転対称軸と音軸がなす角度Γが変化する
方向に、指標点の位置が変化すると、異なる角度Γ毎
に、指標点との相対的位置関係の組と、この組に対応さ
せる伝搬時間差が必要になる。しかし、変換器が、図
8、図9で示すような、原点Oを通り回転軸に直交する
面で鏡像配置、又は回映配置であれば、メモリに記憶す
べき組の数(指標点の位置の数、角度Γの設定数)は半
減する。
方向に、指標点の位置が変化すると、異なる角度Γ毎
に、指標点との相対的位置関係の組と、この組に対応さ
せる伝搬時間差が必要になる。しかし、変換器が、図
8、図9で示すような、原点Oを通り回転軸に直交する
面で鏡像配置、又は回映配置であれば、メモリに記憶す
べき組の数(指標点の位置の数、角度Γの設定数)は半
減する。
【0048】また、図7の配置において、面301、3
02に関して左右対称である。指標点(音軸)が面30
1、302に含まれる場合に、回転角度方向の指数λを
発生するためには絶対値dλに正負の符号を付加して、
指標点との相対的位置関係は、指標点の位置に対応した
指数λ0を基準に、各々、(λ0+│dλ│,dγ)、
(λ0−│dλ│,dγ)の組で特定できる。この場
合、記憶すべき指数と伝搬時間差の組の数(指標点の位
置の数)をさらに半減できる。
02に関して左右対称である。指標点(音軸)が面30
1、302に含まれる場合に、回転角度方向の指数λを
発生するためには絶対値dλに正負の符号を付加して、
指標点との相対的位置関係は、指標点の位置に対応した
指数λ0を基準に、各々、(λ0+│dλ│,dγ)、
(λ0−│dλ│,dγ)の組で特定できる。この場
合、記憶すべき指数と伝搬時間差の組の数(指標点の位
置の数)をさらに半減できる。
【0049】さらに、目的とする整相処理の要求する音
波の指向性に応じて、回転対称を満たす位置の数mを十
分に多くとり、指標点を面301、302に代表され
る、回転対称を満たす位置の面内に配置するだけで十分
となる。この時、各指標点に対応する指数(dλ,d
γ)と伝搬時間差の組の総数は、回転角度Λの方向に関
し、1つか2つに減少できる。
波の指向性に応じて、回転対称を満たす位置の数mを十
分に多くとり、指標点を面301、302に代表され
る、回転対称を満たす位置の面内に配置するだけで十分
となる。この時、各指標点に対応する指数(dλ,d
γ)と伝搬時間差の組の総数は、回転角度Λの方向に関
し、1つか2つに減少できる。
【0050】また、角度Γにより、指標点の位置と指
数、伝搬時間差の組を選択するが、角度Γを無限に細か
くする必要はなく、目的とする整相処理の要求する音波
の指向性に応じて、指標点を配置する角度位置の数を必
要十分な数にできる。従って、角度Γ方向の各指標点の
位置を順次に整数指数γsに対応させて扱える。
数、伝搬時間差の組を選択するが、角度Γを無限に細か
くする必要はなく、目的とする整相処理の要求する音波
の指向性に応じて、指標点を配置する角度位置の数を必
要十分な数にできる。従って、角度Γ方向の各指標点の
位置を順次に整数指数γsに対応させて扱える。
【0051】以上の整相処理においては、指標点(音
軸)の位置検出が必須である。以下に指標点(音軸)の
検出方法と上述の整数指数(λ0,γs)の発生手段の
構成例を、送受波器の変位の、並進変位成分(OX,O
Y,OZ)と回転変位の角度成分(Ψ、φ、θ)に分け
て説明する。
軸)の位置検出が必須である。以下に指標点(音軸)の
検出方法と上述の整数指数(λ0,γs)の発生手段の
構成例を、送受波器の変位の、並進変位成分(OX,O
Y,OZ)と回転変位の角度成分(Ψ、φ、θ)に分け
て説明する。
【0052】図12は、送受波器の変位の並進変位成分
(OX,OY,OZ)を求める方法を説明する図であ
る。図12では、変位を受けた後の送受波器の空間位置
を示し、基本的には図2と同一であり、図2の記載のう
ち変位を受ける前の送受波器の空間位置は省略し、座標
x’y’z’→座標xyzとし、O’(OX’,O
Y’,OZ’)→O(OX,OY,OZ)と変更して記
載した。図2で説明したように、送受波器、及び受信を
行なう走査点の位置を表わす、所定の位置に基準原点P
をもつ座標系XYZにおいて、O(OX,OY,OZ)
は送受波器の設定された送受波器座標系xyzの原点、
Q(QX,QY,QZ)は受信を行なう走査点(受信
点)を表わす。点Qは点Oから、送受波器81の大きさ
に比較して、十分遠方にある。100は送受波器の回転
対称軸である。点Qと点Oとを結ぶ受信音軸ベクトル8
3大きさΣは、座標(X1,Y1,Z1)=(QX−O
X,QY−OY,QZ−OZ)の各成分の二乗和平方根
で計算できる。Σを媒体の(例えば、海水)音速で除し
た値は、指標点83−1(又は、原点O)と焦点Qとの
間の伝搬時間差を求めるのに必要である。
(OX,OY,OZ)を求める方法を説明する図であ
る。図12では、変位を受けた後の送受波器の空間位置
を示し、基本的には図2と同一であり、図2の記載のう
ち変位を受ける前の送受波器の空間位置は省略し、座標
x’y’z’→座標xyzとし、O’(OX’,O
Y’,OZ’)→O(OX,OY,OZ)と変更して記
載した。図2で説明したように、送受波器、及び受信を
行なう走査点の位置を表わす、所定の位置に基準原点P
をもつ座標系XYZにおいて、O(OX,OY,OZ)
は送受波器の設定された送受波器座標系xyzの原点、
Q(QX,QY,QZ)は受信を行なう走査点(受信
点)を表わす。点Qは点Oから、送受波器81の大きさ
に比較して、十分遠方にある。100は送受波器の回転
対称軸である。点Qと点Oとを結ぶ受信音軸ベクトル8
3大きさΣは、座標(X1,Y1,Z1)=(QX−O
X,QY−OY,QZ−OZ)の各成分の二乗和平方根
で計算できる。Σを媒体の(例えば、海水)音速で除し
た値は、指標点83−1(又は、原点O)と焦点Qとの
間の伝搬時間差を求めるのに必要である。
【0053】また、送受波器の変位の回転変位の角度成
分(Ψ,φ,θ)は、送受波器81自身が変位を受ける
前の位置に比較して、原点Oを中心にどのような向き
(方位に)に変化したかを示す。音軸ベクトル83の向
きは、基準原点Pに対する上述の座標(X1,Y1,Z
1)で与えられる。音軸ベクトル83の座標を座標系x
yzへ変換して、上述の指標点の位置83−1に対応さ
せて基準とする指数(λ0,γ0)を得る。なお、図1
2では、さらに、変位を受ける前の受信音軸ベクトル8
2’、及び指標点82−1を模式的に示し、送受波器が
変位を受ける前後では、指標点の位置が異なる用に制御
され、異なる変換器により受信音軸ベクトルが形成さ
れ、送受波器が変位を受けても、逐次変位が検出され常
に目的とする受信を行なう走査点(受信点)からの反射
信号を得ることを示している。
分(Ψ,φ,θ)は、送受波器81自身が変位を受ける
前の位置に比較して、原点Oを中心にどのような向き
(方位に)に変化したかを示す。音軸ベクトル83の向
きは、基準原点Pに対する上述の座標(X1,Y1,Z
1)で与えられる。音軸ベクトル83の座標を座標系x
yzへ変換して、上述の指標点の位置83−1に対応さ
せて基準とする指数(λ0,γ0)を得る。なお、図1
2では、さらに、変位を受ける前の受信音軸ベクトル8
2’、及び指標点82−1を模式的に示し、送受波器が
変位を受ける前後では、指標点の位置が異なる用に制御
され、異なる変換器により受信音軸ベクトルが形成さ
れ、送受波器が変位を受けても、逐次変位が検出され常
に目的とする受信を行なう走査点(受信点)からの反射
信号を得ることを示している。
【0054】図13は、基準原点Pに関して定める音軸
ベクトル83の座標(X1,Y1,Z1)を原点Oに関
して定める座標(x1,y1,z1)に変換する手順の
一例を説明する図である。例えば、送受波器全体の向き
(方位)が、図13(a)に示すような位置にあったと
する。送受波器が変位を受ける前の向きに対して、図1
3(b)に示すようにz軸(回転対称軸)の回りに角度
θ、その後、図13(c)に示すようにy軸の回りに角
度φ、さらに続いて図13(d)に示すようにx軸の回
りに角度Ψだけ回転した結果であるとすれば、これらの
座標回転を順次逆に戻す回転操作の演算から、基準原点
Pに関して定める音軸ベクトル83の座標(X1,Y
1,Z1)を原点Oに関して定める座標(x1,y1,
z1)に変換できる。この方法の手順による変換式は
(数3)で示される。
ベクトル83の座標(X1,Y1,Z1)を原点Oに関
して定める座標(x1,y1,z1)に変換する手順の
一例を説明する図である。例えば、送受波器全体の向き
(方位)が、図13(a)に示すような位置にあったと
する。送受波器が変位を受ける前の向きに対して、図1
3(b)に示すようにz軸(回転対称軸)の回りに角度
θ、その後、図13(c)に示すようにy軸の回りに角
度φ、さらに続いて図13(d)に示すようにx軸の回
りに角度Ψだけ回転した結果であるとすれば、これらの
座標回転を順次逆に戻す回転操作の演算から、基準原点
Pに関して定める音軸ベクトル83の座標(X1,Y
1,Z1)を原点Oに関して定める座標(x1,y1,
z1)に変換できる。この方法の手順による変換式は
(数3)で示される。
【0055】
【数3】 図14は、本発明での角度Λ、及び角度Γを定義する図
である。変換後の座標(x1,y1,z1)から、音軸
ベクトルが回転対称軸(z軸)に関する回転角度Λと、
原点Oを含み、回転対称軸に直交する平面(xy平面)
となす角度Γとを計算する。図14において、z軸は回
転対称軸100であり、送受波器は座標軸原点Oを中心
とする適当な半径の球1001の上に並ぶものとする。
角度Γは、変換された後の音軸ベクトル1003の比例
ベクトル1002と、ベクトル1002のxy平面への
投影1011との間の角度で定義する。また、回転角度
Λはx軸を基準としx軸と投影1011との間の角度で
定義する。変換された後の音軸ベクトル1003の各成
分に基づいて、(数4)(数5)で計算する。ここでs
gn(w)は変数wの正負の符号に従い1、又は−1を
とる関数である。
である。変換後の座標(x1,y1,z1)から、音軸
ベクトルが回転対称軸(z軸)に関する回転角度Λと、
原点Oを含み、回転対称軸に直交する平面(xy平面)
となす角度Γとを計算する。図14において、z軸は回
転対称軸100であり、送受波器は座標軸原点Oを中心
とする適当な半径の球1001の上に並ぶものとする。
角度Γは、変換された後の音軸ベクトル1003の比例
ベクトル1002と、ベクトル1002のxy平面への
投影1011との間の角度で定義する。また、回転角度
Λはx軸を基準としx軸と投影1011との間の角度で
定義する。変換された後の音軸ベクトル1003の各成
分に基づいて、(数4)(数5)で計算する。ここでs
gn(w)は変数wの正負の符号に従い1、又は−1を
とる関数である。
【0056】
【数4】 Γ=sin~1(z1/Σ) …(数4)
【0057】
【数5】 Λ=sign(y1)tan~1(y1/x1) …(数5) (数5)による角度Λから、指数λ0はΛ/δの整数化
で求まる。また、予め定義した対応関係に従って、角度
Γに対応する指数γsが求まる。また、ベクトルの大き
さΣを媒体の音速で除して、受信を行なう走査点(受信
点)から原点Oまでに音波が伝搬するに要する伝搬時間
σが求まる。
で求まる。また、予め定義した対応関係に従って、角度
Γに対応する指数γsが求まる。また、ベクトルの大き
さΣを媒体の音速で除して、受信を行なう走査点(受信
点)から原点Oまでに音波が伝搬するに要する伝搬時間
σが求まる。
【0058】図15は、本発明において、逐次入力され
る原点Oの座標(OX,OY,OZ)と焦点Qの座標
(QX,QY,QZ)、及び回転角度θ、φ、Ψが入力
として与えられる場合の、角度Γ、及び角度Λを求める
装置の構成例を示す図である。加算器1101、110
2、1103に対して、順次QX、QY、QZが正値入
力、OX、OY、OZが負値入力される。これらの加算
器の出力の各々は、分岐して、一方は複素乗算器111
1、1112の入力に、他方は二乗和平方根演算器11
40の入力となる。複素乗算器1111は、回転角度Ψ
の入力に従って、Y、Z成分の座標回転計算を行なう。
複素乗算器1112は、回転角度φの入力に従って、
X、Z成分の座標回転計算を行なう。複素乗算器111
3は、回転角度θの入力に従って、X、Y成分の座標回
転計算を行なう。これら計算は、(数3)の演算に相当
する。二乗和平方根演算器1140の出力Σと座標回転
出力x1、y1、z1から、(数4)、(数5)により
計算が行われる。逆正接関数演算器1120は、入力x
1、y1から、角度に基づく指数λ0の絶対値を出力す
る。y1の出力を見て符号付加器1121が正負の値と
して、目的の指数λ0を出力する。逆正弦関数演算器1
130は、入力z1、Σから、角度に基づく指数γsを
出力する。また、伝搬時間計算器1150により、入力
Σが音速値で除算され、伝搬時間σが出力される。
る原点Oの座標(OX,OY,OZ)と焦点Qの座標
(QX,QY,QZ)、及び回転角度θ、φ、Ψが入力
として与えられる場合の、角度Γ、及び角度Λを求める
装置の構成例を示す図である。加算器1101、110
2、1103に対して、順次QX、QY、QZが正値入
力、OX、OY、OZが負値入力される。これらの加算
器の出力の各々は、分岐して、一方は複素乗算器111
1、1112の入力に、他方は二乗和平方根演算器11
40の入力となる。複素乗算器1111は、回転角度Ψ
の入力に従って、Y、Z成分の座標回転計算を行なう。
複素乗算器1112は、回転角度φの入力に従って、
X、Z成分の座標回転計算を行なう。複素乗算器111
3は、回転角度θの入力に従って、X、Y成分の座標回
転計算を行なう。これら計算は、(数3)の演算に相当
する。二乗和平方根演算器1140の出力Σと座標回転
出力x1、y1、z1から、(数4)、(数5)により
計算が行われる。逆正接関数演算器1120は、入力x
1、y1から、角度に基づく指数λ0の絶対値を出力す
る。y1の出力を見て符号付加器1121が正負の値と
して、目的の指数λ0を出力する。逆正弦関数演算器1
130は、入力z1、Σから、角度に基づく指数γsを
出力する。また、伝搬時間計算器1150により、入力
Σが音速値で除算され、伝搬時間σが出力される。
【0059】図16は図15に示す複素乗算器111
1、1112、1113の構成例を示す図である。角度
値入力Πは上記の回転角度θ、φ、Ψの何れかに相当す
る。被回転座標入力(ξ,ζ)は、図15の複素乗算器
1111での、加算器1102、1103の出力が相当
する。また、図16の回転座標出力(α,β)は、図1
5の複素乗算器1113での出力x1、y1に相当す
る。角度値入力Πは、三角関数値を参照するためのアド
レスを発生するアドレス発生手段1301に入力され、
得られるアドレス出力は、余弦値発生手段1302、及
び正弦値発生手段1303の入力され、各々を乗算器1
311、1313、1312、1314に出力する。こ
れらの余弦値、正弦値と被回転座標入力ξ、ζとの乗算
が行われ、乗算結果が加算器1321、1322の出力
される。但し、ζと正弦値の積出力は加算器に正負反転
されて入力される。
1、1112、1113の構成例を示す図である。角度
値入力Πは上記の回転角度θ、φ、Ψの何れかに相当す
る。被回転座標入力(ξ,ζ)は、図15の複素乗算器
1111での、加算器1102、1103の出力が相当
する。また、図16の回転座標出力(α,β)は、図1
5の複素乗算器1113での出力x1、y1に相当す
る。角度値入力Πは、三角関数値を参照するためのアド
レスを発生するアドレス発生手段1301に入力され、
得られるアドレス出力は、余弦値発生手段1302、及
び正弦値発生手段1303の入力され、各々を乗算器1
311、1313、1312、1314に出力する。こ
れらの余弦値、正弦値と被回転座標入力ξ、ζとの乗算
が行われ、乗算結果が加算器1321、1322の出力
される。但し、ζと正弦値の積出力は加算器に正負反転
されて入力される。
【0060】図17は、図15の3出力(指数λ0、γ
s、伝搬時間σ)に基づいて行なう受信整相処理装置の
構成例を示す図である。送受波器1240での変換器の
配置は、図9で示すような最も対称性の高い配置とす
る。受信信号群APCTRは、選択器1250により受
信口径に適するものが選択される。選択された信号は復
調回路1260により、直交するベースバンド信号とし
て周波数移動される。アナログ−ディジタル変換器12
70は、周波数移動された信号を標本化して波形記憶手
段1280へ逐次出力する。整相は、波形記憶手段12
80からの読み出しアドレスの変更による標本化時間単
位の遅延と、微小遅延加算部1290における、補間や
搬送波位相の回転処理により達成される。これらの処理
のために、逐次記憶された全ての信号の中から、目的と
する変換器に由来する信号を読み出すためのチャネルア
ドレスCADR、CADLと、標本化時間単位の遅延を
行なうための大遅延データSADが波形記憶手段128
0に入力される。また、微小遅延加算部1290へは、
波形記憶手段1280からの読み出しデータに対して与
えるべき微小遅延量に対応した微小遅延データCVAD
が入力される。
s、伝搬時間σ)に基づいて行なう受信整相処理装置の
構成例を示す図である。送受波器1240での変換器の
配置は、図9で示すような最も対称性の高い配置とす
る。受信信号群APCTRは、選択器1250により受
信口径に適するものが選択される。選択された信号は復
調回路1260により、直交するベースバンド信号とし
て周波数移動される。アナログ−ディジタル変換器12
70は、周波数移動された信号を標本化して波形記憶手
段1280へ逐次出力する。整相は、波形記憶手段12
80からの読み出しアドレスの変更による標本化時間単
位の遅延と、微小遅延加算部1290における、補間や
搬送波位相の回転処理により達成される。これらの処理
のために、逐次記憶された全ての信号の中から、目的と
する変換器に由来する信号を読み出すためのチャネルア
ドレスCADR、CADLと、標本化時間単位の遅延を
行なうための大遅延データSADが波形記憶手段128
0に入力される。また、微小遅延加算部1290へは、
波形記憶手段1280からの読み出しデータに対して与
えるべき微小遅延量に対応した微小遅延データCVAD
が入力される。
【0061】アドレスCADR、CADL、大遅延デー
タSAD、微小遅延データCVADは、λ0、γs、σ
により演算される。回転対称軸に対する角度Γに基づく
指数γsは、指標点の位置を決定するため全てのデータ
発生の基準となる。γsは参照アドレス発生手段120
1の入力され、出力である指標点アドレスTADは、相
対指標アドレスデータ発生手段1202と、相対遅延デ
ータ発生手段1203へ出力される。相対指標アドレス
データ発生手段1202は、指標点アドレスTADに基
づいて、等位相面の間に含まれ同じ伝搬位相差を与える
べき変換器の番号を、相対的な指数値として発生する。
相対的な指数値は、上記の変換器の間の相対的位置関係
(dλ,dγ)の組に相当し、指数値の絶対値だけを発
生する。データ(dλ,dγ)のうち、dγについて
は、符号反転器1204を通過する段階で必要に応じて
符号が反転される。
タSAD、微小遅延データCVADは、λ0、γs、σ
により演算される。回転対称軸に対する角度Γに基づく
指数γsは、指標点の位置を決定するため全てのデータ
発生の基準となる。γsは参照アドレス発生手段120
1の入力され、出力である指標点アドレスTADは、相
対指標アドレスデータ発生手段1202と、相対遅延デ
ータ発生手段1203へ出力される。相対指標アドレス
データ発生手段1202は、指標点アドレスTADに基
づいて、等位相面の間に含まれ同じ伝搬位相差を与える
べき変換器の番号を、相対的な指数値として発生する。
相対的な指数値は、上記の変換器の間の相対的位置関係
(dλ,dγ)の組に相当し、指数値の絶対値だけを発
生する。データ(dλ,dγ)のうち、dγについて
は、符号反転器1204を通過する段階で必要に応じて
符号が反転される。
【0062】γsは符号反転器1204に入力され、γ
sの符号に従いdγに与える符号を決定する。このこと
は、図9に示すように、送受波器を構成する変換器が上
下に対称な配置であり、指標点の位置が対称な位置にあ
るものは、dγの符号が反転した関係をもつことによ
る。符号反転器1204の処理をされた(dλ,dγ)
は、指標点の基準のλ0を中心とした、回転方向での左
右位置として複製するよう演算するために、信号のdλ
部分を正値、負値に複製して、加算器1210、121
1に入力される。dγについては、何も演算は行われな
い。加算器1210の出力は(λ0+dλ,dγ)は、
チャネルアドレス発生手段1221に入力される。チャ
ネルアドレス発生手段1221は、出力CADLを波形
記憶手段1280に出力し、変換器の由来の選択すべき
信号を決定する。加算器1211の出力、(λ0−d
λ,dγ)はチャネルアドレス発生手段1220に入力
される。チャネルアドレス発生手段1220は、出力C
ADRを波形記憶手段1280に出力する。
sの符号に従いdγに与える符号を決定する。このこと
は、図9に示すように、送受波器を構成する変換器が上
下に対称な配置であり、指標点の位置が対称な位置にあ
るものは、dγの符号が反転した関係をもつことによ
る。符号反転器1204の処理をされた(dλ,dγ)
は、指標点の基準のλ0を中心とした、回転方向での左
右位置として複製するよう演算するために、信号のdλ
部分を正値、負値に複製して、加算器1210、121
1に入力される。dγについては、何も演算は行われな
い。加算器1210の出力は(λ0+dλ,dγ)は、
チャネルアドレス発生手段1221に入力される。チャ
ネルアドレス発生手段1221は、出力CADLを波形
記憶手段1280に出力し、変換器の由来の選択すべき
信号を決定する。加算器1211の出力、(λ0−d
λ,dγ)はチャネルアドレス発生手段1220に入力
される。チャネルアドレス発生手段1220は、出力C
ADRを波形記憶手段1280に出力する。
【0063】相対遅延データ発生手段1203の出力で
ある相対遅延データτは、各(dλ,dγ)に同期して
発生する。伝搬時間σと相対遅延データτは、加算器1
212により加算されて、遅延アドレス発生手段123
0に入力される。遅延アドレス発生手段1230は、加
算器1212の出力をもとに、標本化周期を単位とする
大遅延データSADと、微小遅延データCVADとを発
生する。相対遅延データτは、指標点の原点Oからの距
離Lを考慮し、原点Oからの距離データに基づく計算値
に換算するが、指標点を全て同一の球面上に考える場合
には、指標点からの距離データとしても同じである。
ある相対遅延データτは、各(dλ,dγ)に同期して
発生する。伝搬時間σと相対遅延データτは、加算器1
212により加算されて、遅延アドレス発生手段123
0に入力される。遅延アドレス発生手段1230は、加
算器1212の出力をもとに、標本化周期を単位とする
大遅延データSADと、微小遅延データCVADとを発
生する。相対遅延データτは、指標点の原点Oからの距
離Lを考慮し、原点Oからの距離データに基づく計算値
に換算するが、指標点を全て同一の球面上に考える場合
には、指標点からの距離データとしても同じである。
【0064】このような構成により、音軸に沿って到来
する一つの波面(等位相面)が、送受波器を通過する間
の受信信号を全て集めて整相加算できる。この整相加算
操作は、受信開始から順に所定の時刻間隔をおいて連続
的に繰り返される。
する一つの波面(等位相面)が、送受波器を通過する間
の受信信号を全て集めて整相加算できる。この整相加算
操作は、受信開始から順に所定の時刻間隔をおいて連続
的に繰り返される。
【0065】図18は、本発明における送信整相処理装
置の構成例を示す図である。
置の構成例を示す図である。
【0066】図18では図17の受信信号処理部分であ
る復調回路1260、アナログ−ディジタル変換器12
70、波形記憶手段1280を、送波駆動回路140
3、ディジタル−アナログ変換器1402、波形制御記
憶手段1401で置き換えた構成である。図17に示す
受信の場合と同様にして、波形制御記憶手段1401
に、チャネルアドレス出力CADL、CADR、大遅延
データSAD、微小遅延データCVADが入力される。
SADとCVADより、微小遅延データCVADの精度
に従って、各変換器に対してどの時刻に送波するかのシ
ーケンスが、波形制御記憶手段1401内に記録され
る。図示しない指令に従って送波を開始すると、波形制
御記憶手段1401内に記録されたシーケンスが高速に
読みだされ、ディジタル−アナログ変換器1402によ
り、アナログパルス信号に変換される。変換されたは送
波駆動回路1403に入力され、増幅されて各変換器の
駆動信号となり、選択器1250を経て送受波器124
0に出力される。
る復調回路1260、アナログ−ディジタル変換器12
70、波形記憶手段1280を、送波駆動回路140
3、ディジタル−アナログ変換器1402、波形制御記
憶手段1401で置き換えた構成である。図17に示す
受信の場合と同様にして、波形制御記憶手段1401
に、チャネルアドレス出力CADL、CADR、大遅延
データSAD、微小遅延データCVADが入力される。
SADとCVADより、微小遅延データCVADの精度
に従って、各変換器に対してどの時刻に送波するかのシ
ーケンスが、波形制御記憶手段1401内に記録され
る。図示しない指令に従って送波を開始すると、波形制
御記憶手段1401内に記録されたシーケンスが高速に
読みだされ、ディジタル−アナログ変換器1402によ
り、アナログパルス信号に変換される。変換されたは送
波駆動回路1403に入力され、増幅されて各変換器の
駆動信号となり、選択器1250を経て送受波器124
0に出力される。
【0067】以上、本実施例では、球面上の半径が異な
る各リングの上に、1000個から10000個の変換
器を回転軸の周に回転対称を満足するように配列する、
球面状アレイ送受波器を構成して、この球面状アレイ送
受波器を走査させるのに好適な整相方法(球面状アレイ
整相法)、及び整相装置について説明した。本実施例の
球面状アレイ整相法では、球面状アレイ送受波器の高い
対称性を利用して、整相のためのデータを生成できるの
で、従来の整相方法に比較すると、非常に少ない遅延デ
ータ量を使用して整相処理が可能となる。例えば、約5
000チャンネルからなる球面状アレイ送受波器を想定
する時、1チャンネル毎に遅延整相を行なう従来法で
は、遅延データ量は5GByteにも達するが、本実施
例の球面状アレイ整相法では、165Myte〜330
Myteで済み、即ち従来法での遅延データ量の3〜7
%程度で済む(従来法の遅延データ量を93%〜96%
減少させたことに相当する)。
る各リングの上に、1000個から10000個の変換
器を回転軸の周に回転対称を満足するように配列する、
球面状アレイ送受波器を構成して、この球面状アレイ送
受波器を走査させるのに好適な整相方法(球面状アレイ
整相法)、及び整相装置について説明した。本実施例の
球面状アレイ整相法では、球面状アレイ送受波器の高い
対称性を利用して、整相のためのデータを生成できるの
で、従来の整相方法に比較すると、非常に少ない遅延デ
ータ量を使用して整相処理が可能となる。例えば、約5
000チャンネルからなる球面状アレイ送受波器を想定
する時、1チャンネル毎に遅延整相を行なう従来法で
は、遅延データ量は5GByteにも達するが、本実施
例の球面状アレイ整相法では、165Myte〜330
Myteで済み、即ち従来法での遅延データ量の3〜7
%程度で済む(従来法の遅延データ量を93%〜96%
減少させたことに相当する)。
【0068】本実施例では、約5000チャンネルとい
う多数のチャンネルを扱うににもかかわらず、送受波器
における変換器の高い対象性を持つ配列を利用するの
で、効率良く遅延データを生成でき、送受波器の変位を
実時間検出して、検出された変位に基づいて、受波音軸
方向がいつも目的とする走査点(受信点)を向くよう
に、受信動作させる変換器を変位に応じて選択制御して
遅延データを生成し、実時間で変位の影響を除いて目的
とする走査点(受信点)殻の反射信号を受信できる。
う多数のチャンネルを扱うににもかかわらず、送受波器
における変換器の高い対象性を持つ配列を利用するの
で、効率良く遅延データを生成でき、送受波器の変位を
実時間検出して、検出された変位に基づいて、受波音軸
方向がいつも目的とする走査点(受信点)を向くよう
に、受信動作させる変換器を変位に応じて選択制御して
遅延データを生成し、実時間で変位の影響を除いて目的
とする走査点(受信点)殻の反射信号を受信できる。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、多数の変換器を立体表
面(例えば、球面)に配置して、送受波器の変位を検出
して、この変位による影響を電子的に補正して送受波整
相をする。即ち、多数の変換器の配列の対称性を利用し
て、効率よく整相処理データを発生できる。整相遅延時
間の補正演算量を効率的に減少させて、信号処理装置全
体の規模を小さくでき、多数チャンネルを使用する音響
リモートセンシングのための整相装置を実現し、電子的
方法により音波を送受波する送受波器の変位による整相
条件の変動を補正できる整相装置を備えるソーナー等の
好適な音響リモートセンシング装置を提供できる。ま
た、小型、軽量な音響リモートセンシング装置が実現で
きる。
面(例えば、球面)に配置して、送受波器の変位を検出
して、この変位による影響を電子的に補正して送受波整
相をする。即ち、多数の変換器の配列の対称性を利用し
て、効率よく整相処理データを発生できる。整相遅延時
間の補正演算量を効率的に減少させて、信号処理装置全
体の規模を小さくでき、多数チャンネルを使用する音響
リモートセンシングのための整相装置を実現し、電子的
方法により音波を送受波する送受波器の変位による整相
条件の変動を補正できる整相装置を備えるソーナー等の
好適な音響リモートセンシング装置を提供できる。ま
た、小型、軽量な音響リモートセンシング装置が実現で
きる。
【図1】本発明の音響リモートセンシング装置による海
底探査を説明する図。
底探査を説明する図。
【図2】本発明における、送受波器が変位を受けた場合
の送受波器と受信を行なう走査点との相対関係を説明す
る図。
の送受波器と受信を行なう走査点との相対関係を説明す
る図。
【図3】本発明の音響リモートセンシング装置による海
底探査の原理を説明する図。
底探査の原理を説明する図。
【図4】本発明の音響リモートセンシング装置の基本構
成を示すブロック図。
成を示すブロック図。
【図5】本発明の送受波器を構成する変換器の好適な配
置を示す図。
置を示す図。
【図6】図5に示す各中心座標に送受波面をもつ変換器
を配置した送受波器の外観を示す図。
を配置した送受波器の外観を示す図。
【図7】図5に示す各中心座標を、回転対称軸の周りの
回転方向に関し同一角度で分割した方向に配置した送受
波器の外観を示す図。
回転方向に関し同一角度で分割した方向に配置した送受
波器の外観を示す図。
【図8】図5に示す各中心座標を、原点を通り回転対称
軸に直交する面について上下同一の配置とした送受波器
の外観を示す図。
軸に直交する面について上下同一の配置とした送受波器
の外観を示す図。
【図9】図8において、各変換器の送受波面の中心座標
を所定の半径の球面上に配置した送受波器の外観を示す
図。
を所定の半径の球面上に配置した送受波器の外観を示す
図。
【図10】図5に示す各変換器の送受波面の中心座標
に、回転対称軸の両方向に新たに変換器の送受波面の中
心座標を追加配置した送受波器の外観を示す図。
に、回転対称軸の両方向に新たに変換器の送受波面の中
心座標を追加配置した送受波器の外観を示す図。
【図11】図9と同様の対称性を満たすように配置され
た変換器からなる送受波器を用いた場合の、整相処理に
おける指標点の移動を説明する図。
た変換器からなる送受波器を用いた場合の、整相処理に
おける指標点の移動を説明する図。
【図12】送受波器の変位の並進変位成分を求める方法
を説明する図。
を説明する図。
【図13】基準原点に関して定める音軸ベクトルの座標
(X1,Y1,Z1)を座標(x1,y1,z1)に変
換する手順の一例を説明する図。
(X1,Y1,Z1)を座標(x1,y1,z1)に変
換する手順の一例を説明する図。
【図14】本発明での角度Λ、及び角度Γを定義する
図。
図。
【図15】本発明において、角度Γ、及び角度Λを求め
る装置の構成例を示す図。
る装置の構成例を示す図。
【図16】図15に示す複素乗算器の構成例を示す図。
【図17】図15の出力(λ0、γs、σ)に基づいて
行なう受信整相処理装置の構成例を示す図。
行なう受信整相処理装置の構成例を示す図。
【図18】本発明における送信整相処理装置の構成例を
示す図。
示す図。
82、83、88…受信音軸、82’…変位を受けた受
信音軸、84…船体の移動、85…変位、86…走査点
の移動、100…回転対称軸、110、111〜117
…円、121、122…中心座標、120…中心点、8
1、70、1240…送受波器、210、211、60
0、601、602…変換器、220…変換器の列、3
10…分割の中心を通る交線、311…送受器の分割切
り口となる交線、301…交線310を含む面、302
…交線311を含む面、401…xy平面、410…x
y平面と受波器との交線、521、522、523…口
径範囲を決める曲線、83−1、82−1511、51
2〜513、720、730…指標点、1002…音
軸、721、722〜725、731、732〜735
…円周、1001…球、1011…xy平面への投影、
1003…変換後の音軸ベクトル、1002…変換後の
音軸ベクトルの比例ベクトル、1101、1102、1
103、1210、1211、1212…加算器、11
11、1112、1113…複素乗算器、1140…二
乗和平方根演算器、1121…符号付加器、1120…
逆正接関数演算器、1130…逆正弦関数演算器、11
50…伝搬時間計算器、1201…参照アドレス発生手
段、1202…相対指標アドレスデータ発生手段、12
03…相対遅延データ発生手段、TAD…指標点アドレ
ス、1204…符号反転器、APCTR…受信信号群、
1220、1221…チャネルアドレス発生手段、SA
D…大遅延データ、CVAD…微小遅延データ、123
0…遅延アドレス発生手段、1250…選択器、126
0…復調回路、1270…アナログ−ディジタル変換
器、1280…波形記憶手段、1290…微小遅延加算
部、CADR、CADL…チャネルアドレス、1301
…アドレス発生手段、1302…余弦値発生手段、13
03…正弦値発生手段、1311、1312、131
3、1314…乗算器、1321、1322…加算器、
1401…波形制御記憶手段、1402…ディジタル−
アナログ変換器、1403…送波駆動回路、1500…
ソーナー、1501…船体、1502…魚群、1503
…海底構造物、1504…波、1505…送波音波、1
506、1507…受信音軸、1601…送受波器、1
602…遅延整相手段、1603…映像表示手段接続、
1604…変位検出手段、1605…音軸検出手段、1
606…遅延補正手段、1607…受信信号、1608
…送信信号。
信音軸、84…船体の移動、85…変位、86…走査点
の移動、100…回転対称軸、110、111〜117
…円、121、122…中心座標、120…中心点、8
1、70、1240…送受波器、210、211、60
0、601、602…変換器、220…変換器の列、3
10…分割の中心を通る交線、311…送受器の分割切
り口となる交線、301…交線310を含む面、302
…交線311を含む面、401…xy平面、410…x
y平面と受波器との交線、521、522、523…口
径範囲を決める曲線、83−1、82−1511、51
2〜513、720、730…指標点、1002…音
軸、721、722〜725、731、732〜735
…円周、1001…球、1011…xy平面への投影、
1003…変換後の音軸ベクトル、1002…変換後の
音軸ベクトルの比例ベクトル、1101、1102、1
103、1210、1211、1212…加算器、11
11、1112、1113…複素乗算器、1140…二
乗和平方根演算器、1121…符号付加器、1120…
逆正接関数演算器、1130…逆正弦関数演算器、11
50…伝搬時間計算器、1201…参照アドレス発生手
段、1202…相対指標アドレスデータ発生手段、12
03…相対遅延データ発生手段、TAD…指標点アドレ
ス、1204…符号反転器、APCTR…受信信号群、
1220、1221…チャネルアドレス発生手段、SA
D…大遅延データ、CVAD…微小遅延データ、123
0…遅延アドレス発生手段、1250…選択器、126
0…復調回路、1270…アナログ−ディジタル変換
器、1280…波形記憶手段、1290…微小遅延加算
部、CADR、CADL…チャネルアドレス、1301
…アドレス発生手段、1302…余弦値発生手段、13
03…正弦値発生手段、1311、1312、131
3、1314…乗算器、1321、1322…加算器、
1401…波形制御記憶手段、1402…ディジタル−
アナログ変換器、1403…送波駆動回路、1500…
ソーナー、1501…船体、1502…魚群、1503
…海底構造物、1504…波、1505…送波音波、1
506、1507…受信音軸、1601…送受波器、1
602…遅延整相手段、1603…映像表示手段接続、
1604…変位検出手段、1605…音軸検出手段、1
606…遅延補正手段、1607…受信信号、1608
…送信信号。
Claims (23)
- 【請求項1】電気・音響変換を行なう複数の変換器から
なり、音波を送波して反射波を受信する送受波器と、既
知の位置にある前記送受波器の前記既知の位置からの変
位を検出する変位検出手段と、前記変換器が受信する音
波の整相条件を前記変位に基づいて補正する遅延補正手
段と、前記補正された整相条件に基づいて、前記変換器
による音波の受信信号を時間移動する遅延整相手段とを
有することを特徴とする音響リモートセンシング装置。 - 【請求項2】電気・音響変換を行なう複数の変換器から
なり、音波を送波して反射波を受信する送受波器と、既
知の位置にある前記送受波器の前記既知の位置からの変
位を検出する変位検出手段と、前記送受波器が受信を行
なう走査点から、前記変換器が受信する音波の伝搬時間
差を、前記変位に基づき補正して整相信号処理を行う手
段とを有することを特徴とする音響リモートセンシング
装置。 - 【請求項3】電気・音響変換を行なう複数の変換器から
なり、音波を送波して反射波を受信する送受波器と、既
知の位置にある前記送受波器の前記既知の位置からの変
位を検出する変位検出手段と、前記変位による、前記送
受波器が受信する音波の音軸の方向の変化の検出、及び
前記走査点との間の計測距離を検出する音軸検出手段
と、前記音軸の方向の変化、及び前記変換器の相互の空
間位置関係に基づいて決定される相対遅延時間と、前記
計測距離を音波が伝搬するに要する伝搬時間とを加算し
て、前記変換器に付与する遅延時間を求める遅延補正手
段と、前記遅延時間を前記変換器が受信する信号に付与
して加算を行なう遅延整相手段とを有することを特徴と
する音響リモートセンシング装置。 - 【請求項4】電気・音響変換を行なう複数の変換器から
なり、音波を送波して音波の走査点からの反射波を、所
定の口径内の前記変換器により受波音軸を形成して受信
する送受波器と、既知の位置にある前記送受波器の前記
既知の位置からの変位を検出する変位検出手段と、前記
変位による、前記送受波器が受信する音波の音軸の方向
の変化の検出、及び前記走査点との間の計測距離を検出
する音軸検出手段と、前記受波音軸の方向の変化に基づ
いて、前記所定の口径の位置とは異なる位置の口径内の
変換器により、前記受波音軸とは異なる方向に受波音軸
を形成して、前記走査点からの前記反射信号を受信する
整相処理を行なう手段とを有することを特徴とする音響
リモートセンシング装置。 - 【請求項5】電気・音響変換を行なう複数の変換器から
なり、音波を送波して音波の走査点からの反射波を、所
定の口径位置の前記変換器により受波音軸を形成して受
信する送受波器と、既知の位置にある前記送受波器の前
記既知の位置からの変位を検出する変位検出手段と、前
記変位による、前記送受波器が受信する音波の音軸の方
向の変化の検出、及び前記走査点との間の計測距離を検
出する音軸検出手段と、前記計測距離を音波が伝搬する
に要する伝搬時間に、前記音軸の方向の変化、前記変換
器の相互の空間位置関係、及び前記伝搬時間に基づいて
決定される相対遅延時間を加算して得る遅延時間を、前
記受波音軸の方向の変化に基づいて選択された、前記所
定の口径の位置とは異なる口径内の各変換器に付与し、
前記受波音軸とは異なる方向に受波音軸を形成して、前
記走査点からの前記反射信号を受信する整相処理を行な
う手段とを有することを特徴とする音響リモートセンシ
ング装置。 - 【請求項6】電気・音響変換を行なう複数の変換器から
なり、音波を送波して音波の走査点からの反射波を、所
定の口径位置の前記変換器により受波音軸を形成して受
信する送受波器と、前記走査点及び前記送受波器の位置
を表わす計測空間座標系において、既知の位置にある前
記送受波器の前記既知の位置からの変位を検出する変位
検出手段と、前記送受波器に設定される送受波器座標系
の原点と前記走査点を結ぶ音軸の方向を、前記計測空間
で検出された前記変位に基づいて、前記送受波器座標系
での音軸の方向へ変換すること、及び前記送受波器座標
系の原点と前記走査点との間との計測距離の検出とを行
なう音軸検出手段と、前記計測距離を音波が伝搬するに
要する伝搬時間に、前記音軸の方向の変化、前記変換器
の相互の空間位置関係、及び前記伝搬時間に基づいて決
定される相対遅延時間を加算して得る遅延時間を、前記
受波音軸の方向の変化に基づいて選択された、前記所定
の口径の位置とは異なる口径内の各変換器に付与する遅
延補正手段と、前記遅延時間に基づいて、前記受波音軸
とは異なる方向に受波音軸を形成して、前記走査点から
の前記反射信号を受信する整相処理を行なう手段とを有
し、前記変位を受けた前記送受波器座標系の原点と前記
走査点を結ぶ音軸の方向での受信を行なうことを特徴と
する音響リモートセンシング装置。 - 【請求項7】請求項6に記載の音響リモートセンシング
装置において、前記遅延補正手段は、実質的な無限遠点
から見た前記各変換器の送受波面の中心までの距離の相
互の差と音波の伝搬速度とから、前記相対遅延時間を求
めることを特徴とする音響リモートセンシング装置。 - 【請求項8】請求項6に記載の音響リモートセンシング
装置において、前記送受波器は対称軸を有し、前記送受
波器座標系の所定の座標軸を前記対称軸として、前記遅
延補正手段は、前記各変換器の送受波面の中心から前記
対称軸に垂直な面への垂線の長さの相互の差と音波の伝
搬速度とから、前記相対遅延時間を求めることを特徴と
する音響リモートセンシング装置。 - 【請求項9】請求項6に記載の音響リモートセンシング
装置において、前記送受波器は回転対称軸を有し、前記
送受波器座標系の所定の座標軸を前記回転対称軸とし
て、前記各変換器の送受波面の中心が、前記回転対称軸
に垂直な半径の異なる円の周上の回転対称を満たす複数
の座標点に配置され、前記遅延補正手段は、前記半径の
異なる円の周上に配置される前記変換器毎に、前記相対
遅延時間を求めることを特徴とする音響リモートセンシ
ング装置。 - 【請求項10】請求項9に記載の音響リモートセンシン
グ装置において、前記遅延補正手段は、前記半径の異な
る円毎に、前記回転対称を満たす複数の座標点の一部の
座標点の近傍に配置される前記変換器に、同一の前記相
対遅延時間を付与することを特徴とする音響リモートセ
ンシング装置。 - 【請求項11】請求項6に記載の音響リモートセンシン
グ装置において、前記送受波器は回転対称軸を有し、前
記変位に基づいて変換された前記送受波器座標系での音
軸の方向が、前記回転対称軸の周りの回転方向でなす角
度Λと、前記回転対称軸となす角度Γとにより定まる方
向の近傍にある前記複数の変換器の何れかにに付与され
る前記相対遅延時間が求められ、前記相対遅延時間は、
前記角度Λの方向に回転角度δ毎に同一の値であること
を特徴とする音響リモートセンシング装置。 - 【請求項12】請求項6に記載の音響リモートセンシン
グ装置において、前記送受波器は、前記送受波器座標系
の所定の座標軸を、前記送受波器のn>2(nは所定の
整数)を満たすn回回転対称軸として有し、前記各変換
器の送受波面の中心が、前記n回回転対称軸に垂直な半
径の異なる円の周上の回転対称を満たす複数の座標点に
配置され、前記遅延補正手段は、前記各変換器の送受波
面の中心が配置される前記座標点の、前記n回回転対称
軸の周りの回転方向での角度位置指数を、角度δ=2π
/nを単位として表わした指数λと、前記送受波器座標
系の原点と前記半径の異なる円の各円周上の点とを結ぶ
線分が、前記n回回転対称軸となす角度に対して与える
指数γとにより、前記各座標点に互いに重複しない指数
の組(λ、γ)を付与し、前記変位に基づいて変換され
た前記送受波器座標系での音軸の方向が、前記n回回転
対称軸の周りの回転方向でなす角度Λと、前記回転対称
軸となす角度Γとにより定まる方向の近傍にある前記変
換器に付与される前記相対遅延時間が求められ、前記角
度Λを前記角度δで除して整数商λ1を求め、指数γを
同一とする前記指数の組(λ、γ)に対し、γで定まる
前記円の周上の前記座標点の位置関係から指数γを所定
の回転方向にλ1だけ循環して置き換えることを特徴と
する音響リモートセンシング装置。 - 【請求項13】請求項12に記載の音響リモートセンシ
ング装置において、前記遅延補正手段は記憶手段を具備
し、前記記憶手段は、前記相対遅延時間を前記指数の組
(λ、γ)とともに、記憶することを特徴とする音響リ
モートセンシング装置。 - 【請求項14】請求項12に記載の音響リモートセンシ
ング装置において、前記遅延補正手段は記憶手段を具備
し、前記記憶手段は、前記角度δ以下の前記前記角度Λ
と所定の範囲の前記角度Γとを離散的な角度として求め
た前記相対遅延時間を、前記指数の組(λ、γ)ととも
に、記憶することを特徴とする音響リモートセンシング
装置。 - 【請求項15】請求項14に記載の音響リモートセンシ
ング装置において、前記記憶手段は、前記角度δ以下の
前記角度Λと所定の範囲の前記角度Γを使用して前記記
憶手段の格納番地を指定して、前記相対遅延時間、及び
前記座標点に付与される前記指数の組(λ、γ)を前記
格納番地に格納することを特徴とする音響リモートセン
シング装置。 - 【請求項16】請求項12から請求項15のいずれかに
記載の音響リモートセンシング装置において、前記回転
対称軸と前記座標点の各々とを含む第1の平面群の中の
隣接する2平面のなす角を2等分する第2の平面群の何
れかの平面群に関して、前記複数の座標点の各々は対称
であり、前記遅延補正手段が求める前記相対遅延時間、
又は前記指数の組(λ、γ)のデータ量を、前記複数の
座標点の各座標点が満たす対称性により減少させること
を特徴とする音響リモートセンシング装置。 - 【請求項17】請求項16に記載の音響リモートセンシ
ング装置において、前記角度Λが、前記第1の平面群、
又は前記第2の平面群のいずれかの平面群の1つに含ま
れ、前記角度Λに依存する前記相対遅延時間、又は前記
指数の組(λ、γ)のデータ量を減少させることを特徴
とする音響リモートセンシング装置。 - 【請求項18】請求項12から請求項15のいずれかに
記載の音響リモートセンシング装置において、前記送受
波器座標系の原点を含み前記回転対称軸に直交する平面
に関して、前記複数の座標点の各座標点を鏡像、又は回
映の対称性を満たす座標位置に設定して、前記相対遅延
時間、又は前記指数の組(λ、γ)のデータ量を、前記
複数の座標点の各座標点が満たす対称性により減少させ
ることを特徴とする音響リモートセンシング装置。 - 【請求項19】請求項9から請求項18のいずれかに記
載の音響リモートセンシング装置において、前記複数の
座標点の各座標点が前記送受波器座標系の原点を中心と
する同一の球面上に配置されることを特徴とする音響リ
モートセンシング装置。 - 【請求項20】請求項9から請求項19のいずれかに記
載の音響リモートセンシング装置において、音波の波長
の1/2以下の距離内に位置する前記座標点の複数に、
同一の前記相対遅延時間を付与する前記変換器を配置す
ることを特徴とする音響リモートセンシング装置。 - 【請求項21】請求項12から請求項18のいずれかに
記載の音響リモートセンシング装置において、前記遅延
補正手段は、前記角度Λ、前記角度Γ、及び前記計測距
離の値を各々中心値として、前記角度Λ、前記角度Γ、
及び前記計測距離を各々所定の範囲で増加及び減少させ
て、複数の前記相対遅延時間、又は前記指数の組(λ、
γ)を生成することを特徴とする音響リモートセンシン
グ装置。 - 【請求項22】請求項21に記載の音響リモートセンシ
ング装置において、前記増加させる所定の範囲と前記減
少させる所定の範囲とが異なることを特徴とする音響リ
モートセンシング装置。 - 【請求項23】請求項5から請求項22のいずれかに記
載の音響リモートセンシング装置において、前記相対遅
延時間を複数の時間区間に分割し、前記時間区間毎に同
じ相対遅延時間を付与し前記指数の組(λ、γ)に共通
の相対遅延時間を対応させることを特徴とする音響リモ
ートセンシング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8078576A JPH09269369A (ja) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | 音響リモートセンシング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8078576A JPH09269369A (ja) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | 音響リモートセンシング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09269369A true JPH09269369A (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=13665739
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8078576A Pending JPH09269369A (ja) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | 音響リモートセンシング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09269369A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006090920A (ja) * | 2004-09-27 | 2006-04-06 | Furuno Electric Co Ltd | 水中探知システム |
KR101117760B1 (ko) * | 2011-08-04 | 2012-03-16 | 권광석 | 해저지형탐사를 위한 3차원 음속보정방법 |
KR101702580B1 (ko) * | 2015-11-12 | 2017-02-22 | 국방과학연구소 | 전방탐지용 소나 시스템 |
JP2021173630A (ja) * | 2020-04-24 | 2021-11-01 | 古野電気株式会社 | 水中探知装置および水中探知方法 |
-
1996
- 1996-04-01 JP JP8078576A patent/JPH09269369A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006090920A (ja) * | 2004-09-27 | 2006-04-06 | Furuno Electric Co Ltd | 水中探知システム |
JP4683888B2 (ja) * | 2004-09-27 | 2011-05-18 | 古野電気株式会社 | 水中探知システム |
KR101117760B1 (ko) * | 2011-08-04 | 2012-03-16 | 권광석 | 해저지형탐사를 위한 3차원 음속보정방법 |
KR101702580B1 (ko) * | 2015-11-12 | 2017-02-22 | 국방과학연구소 | 전방탐지용 소나 시스템 |
JP2021173630A (ja) * | 2020-04-24 | 2021-11-01 | 古野電気株式会社 | 水中探知装置および水中探知方法 |
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