JP3046757U - Ａｃコードの取付け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型スライド方式を必要とせず、作成が容易
であり、且つキャビネット等の機器本体に穴を開ける必
要がなくて外観上見えないようにＡＣコードの取付けを
行うことができ、しかも、キャビネット等の機器本体の
内側に小さいスペースでＡＣコードを取付けできるＡＣ
コードの取付け構造を提供する。 【解決手段】 電子機器、電気機器の一例のテレビテオ
の機器本体であるフロントキャビネット２０の内面側
に、略方形のコードホルダー１１，１２を有するＡＣコ
ード１０を取付けるためのＡＣコードの取付け構造にお
いて、機器本体であるフロントキャビネット２０の内面
にレール部２５を設け、このレール部２５にＡＣコード
１０の略方形のコードホルダー１１，１２を挿入して、
ＡＣコード１０を取り付けるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】 【考案の属する技術分野】

本考案は、テレビテオのキャビネット等の電子機器、電気機器の機器本体の内 面側に、略方形のコードホルダーを有するＡＣコードを取付けるためのＡＣコー ドの取付け構造に関する。

【従来の技術】

従来、テレビテオのキャビネットに略方形のコードホルダーを取り付けるには 、例えば、図３に示すように、フロントキャビネット２０の底面２１にスライド 穴２２、２３を開け、このスライド穴２２、２３に、ＡＣコード１０のコードホ ルダー１１，１２を差し込み、リヤキャビネット（図示略）に形成したリブ（図 示略）でこのコードホルダー１１，１２を押さえ込んで固定するようにしている 。 ところで、フロントキャビネット２０を金型で形成するには、通常、図３に矢 印Ａで示すように金型をフロントキャビネット２０に対して、金型を抜き易い斜 め方向に抜いているが、スライド穴２２，２３を形成するには、図３に矢印Ｂで 示すように下方向に抜かなくてはならず、通称金型スライド方式が必要となり、 金型の作成が困難であるという問題があった。 また、従来のコード固定装置として、例えば、実開昭５６−４９１９３号公報 に記載されたものがある。 このコード固定装置は、図４（ａ）（ｂ）（ｃ）に示すように、内側にガイド 片４ａ，４ｂ，５ａ，５ｂ、弾性抜止防止片６及びコード挿通孔８を一体に成型 して設けた合成樹脂製キャビネット３と、コードホルダー１とを備え、このコー ドホルダー１にコード２を配設して、このコード２の一端をキャビネット３のコ ード挿通孔８より外方に取り出し、コードホルダー１をガイド片４ａ，４ｂ，５ ａ，５ｂに沿ってキャビネット３に装着し、弾性抜止防止片６にてコードホルダ ー１がキャビネット３より離脱するのを防止するようにしている。 ところが、このコード固定装置では、キャビネット３の内側に突出して形成さ れる部分が多くて構造が複雑なために、金型による作成が困難であるという問題 があった。 更に、キャビット３の内側に長い寸法で各部分が突出しているために、キャビ ット３の内側に大きいスペースを必要とするという問題があった。

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記従来の問題を解消し、金型スライド方式を必要とせず、作成が 容易であり、且つキャビネット等の機器本体に穴を開ける必要がなくて外観上見 えないようにＡＣコードの取付けを行うことができ、しかも、キャビネット等の 機器本体の内側に小さいスペースでＡＣコードを取付けできるＡＣコードの取付 け構造を提供することを目的としている。

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記目的を達成するために提案されたものであって、請求項１に記 載の考案は、テレビテオのキャビネット等の電子機器、電気機器の機器本体の内 面側に、略方形のコードホルダーを有するＡＣコードを取付けるためのＡＣコー ドの取付け構造において、上記機器本体の内面にレール部を設け、このレール部 にＡＣコードの略方形のコードホルダーを挿入して、ＡＣコードを取り付けるよ うにしたことを特徴としている。 請求項２に記載の考案は、上記レール部には、その奥部に、レール部に挿入さ れたＡＣコードのコードホルダーを所定位置で固定するためのストッパー部が設 けられていることを特徴としている。 請求項３に記載の考案は、上記機器本体に対接される部材に、ＡＣコードのコ ードホルダーが挿入された上記レール部の端部を覆い、ＡＣコードのコードホル ダーが外部に向けて外れることを防止するための蓋部を設けたことを特徴として いる。

【考案の実施の形態】

以下、本考案に係るＡＣコードの取付け構造の実施の形態について、図ととも に説明する。 図１（ａ）は本考案の第１例のＡＣコードの取付け構造を用いたテレビテオの フロントキャビネットとリヤキャビネットの部分斜視図、（ｂ）は第１例のＡＣ コードの取付け構造を用いたテレビテオのフロントキャビネットとリヤキャビネ ットの組み付けした状態の部分正面図である。 尚、実施形態では、電子機器、電気機器としてテレビデオについて説明するが 、本考案はこれに限らず他の電子機器、電気機器にも適用でき、また、機器本体 としてテレビデオのフロントキャビネットについて説明するが、本考案はこれに 限らず他の電子機器、電気機器の機器本体にも適用できるものである。 また、前記した従来例におけるテレビデオのフロントキャビネットとＡＣコー ド及びコードホルダーについては、同一符号を付して説明する。 第１例のＡＣコードの取付け構造では、図１（ａ）に示すように、フロントキ ャビネット２０からなる機器本体の内面２４に、水平方向に向けて上下一対のレ ール部２５を一体に設け、このレール部２５の奥部には、係止用突起部からなる ストッパー部２６が設けられている。 また、フロントキャビネット２０に対接する部材であるリヤキャビネット２７ には、上記したレール部２５の前端開口部に嵌め入れられるブロック形状の蓋部 ２８が一体に設けられている。 ＡＣコード１０をフロントキャビネット２０に取り付けるには、このＡＣコー ド１０の略方形のコードホルダー１１，１２を、上下一対のレール部２５内に挿 入して、後側のコードホルダー１２をストッパー部２６に当て、図１（ｂ）に示 すように、フロントキャビネット２０にリヤキャビネット２７を対接して、蓋部 ２８をレール部２５の前端開口部に嵌め入れてＡＣコード１０を取り付ける。 この第１例のＡＣコードの取付け構造によれば、従来例の金型スライド方式を 必要とせず、作成が容易である。更に、フロントキャビネット２０に穴を開ける 必要がなくて外観上見えないようにＡＣコード１０の取付けを行うことができる 。 しかも、フロントキャビネット２０の内側に小さいスペースでＡＣコード１０ を取付けできる。 更に、レール部２５に設けたストッパー部２６と、リヤキャビネット２７に設 けた蓋部２８によって、ＡＣコード１０のコードホルダー１１，１２をレール部 ２５内に確実に固定できる。 図２（ａ）は、本考案の第２例のＡＣコードの取付け構造を用いたテレビテオ のフロントキャビネットとリヤキャビネットの部分斜視図、（ｂ）は第２例のＡ Ｃコードの取付け構造を用いたテレビテオのフロントキャビネットとリヤキャビ ネットの組み付けした状態の部分正面図である。 この第２例のＡＣコードの取付け構造では、図２（ａ）に示すように、フロン トキャビネット２０からなる機器本体の内面２４に、水平方向に向けて上下一対 のレール部２５Ａを一体に設け、このレール部２５Ａの奥端部には、係止用端壁 部からなるストッパー部２６Ａが設けられている。 また、フロントキャビネット２０に対接する部材であるリヤキャビネット２７ には、上記したレール部２５Ａの前端開口部に被せる板形状の蓋部２８Ａが一体 に設けられている。 ＡＣコード１０をフロントキャビネット２０に取り付けるには、このＡＣコー ド１０の略方形のコードホルダー１１，１２を、上下一対のレール部２５Ａ内に 挿入し、後側のコードホルダー１２をストッパー部２６Ａに当て、図２（ｂ）に 示すように、フロントキャビネット２０にリヤキャビネット２７を対接して、蓋 部２８Ａをレール部２５Ａの前端開口部に被せてＡＣコード１０を取り付ける。 この第２例のＡＣコードの取付け構造によれば、従来例の金型スライド方式を 必要とせず、作成が容易である。更に、フロントキャビネット２０に穴を開ける 必要がなくて外観上見えないようにＡＣコード１０の取付けを行うことができる 。 しかも、レール部２５Ａを最小限の大きさとすることができるので、フロント キャビネット２０の内側に小さいスペースでＡＣコード１０を取付けできる。ま た、構造が簡単であって、容易に製作できる。 更に、レール部２５Ａに設けたストッパー部２６Ａと、リヤキャビネット２７ に設けた蓋部２８Ａによって、ＡＣコード１０のコードホルダー１１，１２をレ ール部２５Ａ内に確実に固定できる。

【考案の効果】

以上説明したように、請求項１に記載の考案によれば、機器本体の内面に設け たレール部に、ＡＣコードの略方形のコードホルダーを挿入して、ＡＣコードを 取り付けるようにしたので、従来の金型スライド方式を必要とせず、作成が容易 である。更にキャビネット等の機器本体に穴を開ける必要がなくて外観上見えな いようにＡＣコードの取付けを行うことができる。しかも、キャビネット等の機 器本体の内側に小さいスペースでＡＣコードを取付けできる。 請求項２に記載の考案によれば、レール部の奥部に設けたストッパー部で、レ ール部に挿入されたＡＣコードのコードホルダーを所定位置で固定できるので、 コードホルダーがレール部内で移動することがなく、コードホルダーを確実に固 定できる。 請求項３に記載の考案によれば、機器本体に対接される部材に設けた蓋部によ って、レール部の端部を覆うので、レール部に挿入されたＡＣコードのコードホ ルダーがレール部から外れることがなく、レール部内にＡＣコードのコードホル ダーを固定でき、ＡＣコードを確実に取り付けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は本考案の第１例のＡＣコードの取付け
構造を用いたテレビテオのフロントキャビネットとリヤ
キャビネットの部分斜視図、（ｂ）は第１例のＡＣコー
ドの取付け構造を用いたテレビテオのフロントキャビネ
ットとリヤキャビネットの組み付けした状態の部分正面
図である。

【図２】（ａ）は、本考案の第２例のＡＣコードの取付
け構造を用いたテレビテオのフロントキャビネットとリ
ヤキャビネットの部分斜視図、（ｂ）は第２例のＡＣコ
ードの取付け構造を用いたテレビテオのフロントキャビ
ネットとリヤキャビネットの組み付けした状態の部分正
面図である。

【図３】従来例のＡＣコードの取付け構造を示す部分斜
視図である。

【図４】従来例のコード固定装置を示し、（ａ）は組み
付け完了時の斜視図、（ｂ）は組み付け時の斜視図、
（ｃ）はキャビネットの部分縦断面図である。

【符号の説明】

１０ ＡＣコード １１，１２ コードホルダー ２０ フロントキャビネット（機器本
体） ２４ 内面 ２５，２５Ａ レール部 ２６，２６Ａ ストッパー部 ２７ リヤキャビネット（対接する部
材） ２８，２８Ａ 蓋部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】テレビテオ（登録商標）のキャビネット等
   の電子機器、電気機器の機器本体の内面側に、略方形の
   コードホルダーを有するＡＣコードを取付けるためのＡ
   Ｃコードの取付け構造において、 上記機器本体の内面にレール部を設け、このレール部に
   ＡＣコードの略方形のコードホルダーを挿入して、ＡＣ
   コードを取り付けるようにしたことを特徴とするＡＣコ
   ードの取付け構造。
2. 【請求項２】上記レール部には、その奥部に、レール部
   に挿入されたＡＣコードのコードホルダーを所定位置で
   固定するためのストッパー部が設けられていることを特
   徴とする請求項１に記載のＡＣコードの取付け構造。
3. 【請求項３】上記機器本体に対接される部材に、ＡＣコ
   ードのコードホルダーが挿入された上記レール部の端部
   を覆い、ＡＣコードのコードホルダーが外部に向けて外
   れることを防止するための蓋部を設けたことを特徴とす
   る請求項１又は２のいずれかに記載のＡＣコードの取付
   け構造。