JP3046695U - 携帯用救助音声発生装置 - Google Patents

携帯用救助音声発生装置

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JP3046695U
JP3046695U JP1997008219U JP821997U JP3046695U JP 3046695 U JP3046695 U JP 3046695U JP 1997008219 U JP1997008219 U JP 1997008219U JP 821997 U JP821997 U JP 821997U JP 3046695 U JP3046695 U JP 3046695U
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俊宏 木村
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日立電子エンジニアリング株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】長時間警告音や音声を発生する携帯用救助音声
発生装置を提供する。 【解決手段】電池と、救助音声信号をデジタル値で記憶
する第1のメモリと、第1のメモリから読出した出力の
D/A変換回路と、この出力信号からの救助音声信号の
音声出力回路と、制御信号ON時に電池からの電力を音
声出力回路に送出するスイッチ回路と、第1のメモリの
アドレスを順次アクセスして救助音声信号のデジタル値
を順次読出し、終了後数秒以上の期間で所定周期で読出
しを繰り返し、読出しに対応してスイッチ回路ONの制
御信号を発生するコントロール回路と、第1のメモリの
アドレス範囲の全部または一部にアドレスを割当てる第
1のメモリに並列に設けた救助音声とは異なる音声信号
を記憶する第2のメモリとを備え、第1のメモリと第2
のメモリのいずれかを一方を読出状態にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、携帯用救助音声発生装置に関し、詳しくは、暴漢に襲われたり、 山で遭難したときなどに、長時間警告音や音声を発生することができ、かつ、簡 単な回路で選択した音声を発生することができるような救助音声発生装置に関す る。あるいは幼児や子供、老人などが迷子になったときなどに氏名や住所などの 必要な音声情報が録音可能でかつそれを選択して発生することができるような救 助音声発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の携帯用の護身用警報装置としては、小型なケースに電池とブザーとを内 蔵した携帯用防犯ブザー等が知られている。この種のものは、レバー等を外すと 、ブザーが鳴って、これにより盗難防止や痴漢対策に利用されている。 また、地震などの自然災害や遭難事故等の対策のために、ブザーでなく、音声 信号を発生する携帯用救助音声発生装置も、例えば、特願平7−62330号, 特願平7−62331号などにより提案されている。
【0003】 単なる痴漢防止等のためばかりでなく、この種の装置を携帯用救助音声発生装 置として利用する場合に、特に、地震などの自然災害や遭難事故等の対策でのこ の装置を利用するとなると、少なくとも1日以上の動作が必要である。 しかし、この種の護身用警報装置や携帯用救助音声発生装置にあっては、電池 駆動の関係で、実際に使用されたときに長時間に亙って、音声や警報を発するこ とができない。しかも、電池の消耗により時間が経過するに従って発生音声が低 下するという問題がある。 また、1日以上動作させるために、消費電力を低減するようにすると、音声や 警告音の音量が低下して本来の目的が達成されなくなる問題が生じる。 このような問題を解決するために、出願人は、考案の名称「携帯用救助音声発 生装置」として出願し、それが実用新案登録第3037490号として登録され ている。
【0004】 図2は、この考案の携帯用救助音声発生装置のブロック図であり、図3は、そ の動作のタイミングチャートである。 図2において、20は、携帯用救助音声発生装置であって、警告音信号と救助 音声信号のデータを記憶した音源データROM1と、これをアクセスするアドレ スを発生するアドレスカウンタ2、音源データROM1から読出されたデータを 受けてD/A変換するD/A変換回路(D/A)3、D/A3の出力を受けて警 告音+音声信号を増幅するオーディオ増幅回路4、各種の制御信号を発生するコ ントロール回路5、警告音と音声とを出力するスピーカ7、タイミング信号発生 回路8、スイッチ回路9、電池10、そして、操作スイッチ11とからなる。 なお、コントロール回路5には、読出しの繰返し周期を変更する周期切換スイ ッチ6が設けられていて、これにより繰り返し読出をする周期が変更可能である 。
【0005】 音源データROM1には、あらかじめ、タイミング信号発生回路8が発生する クロックCLKの周期を基準として1秒間に相当する範囲でリンギング警告音1 aがデジタル値に展開されてアドレスAa〜Akに記憶され、その次に「たすけて ー」の女性の音声信号1bがアドレスAk+1〜Amに記憶され、次に同じ「たすけ てー」の音声信号1cがアドレスAm+1〜Anのアドレスにそれぞれ記憶されてい る。 ROM1は、デジタル音声記憶装置により、警告音と「たすけてー」の女性の 音声とを一旦メモリにデジタル記憶して、このデジタル値のデータをROM化し て製造されたものである。特に、警告音は、2000Hzを中心とした周波数の リンギング音であり、通常、注意を喚起するためにその周波数は、1500Hz 〜3000Hzの範囲から選択される。
【0006】 図2について、その動作を説明する。 タイミング信号発生回路8は、所定の周期のクロックCLKと、デューティ比 が50%で2秒周期のタイミングパルスTP(図3(a)参照)をコントロール 回路5に送出する。コントロール回路5は、内部にプリセットカウンタ(図示せ ず)が設けられ、タイミングパルスTPを受けてこれを3個発生させた後に、こ れを10個カウントして再び3個のタイミングパルスTPを発生させ、それを読 出制御信号Rとして音源データROM1に送出する(図3(b)参照)。つまり 、20秒置きに、1秒間の間、HIGHレベル(以下“H”)になり、1秒間の 間LOWレベル(以下“L”)になるパルスを3個発生する。そして、クロック CLKの周期は、前記の警告音のデジタル値を記憶したアドレスの数、そして「 たすけてー」のデジタル値を記憶したアドレスの数のアクセスが完了するのに要 する時間が1秒間か、それより少し少ない値になるような周期に決定されている 。なお、警告音と「たすけてー」との音声の記憶アドレスには、前後に無音のデ ータのアドレスを境界として設けるとよい。これにより多少、クロックCLKが ずれても、音声の一部消失をなくすことができる。
【0007】 音源データROM1は、読出制御信号Rが“H”にある間、クロックにより更 新されたアドレスカウンタ2が指定するアドレスから順次デジタル値を読出して 、出力する。 また、コントロール回路5は、図3(c)に示すように、3個の読出信号Rを 発生した後にリセット信号RSTを発生してアドレスカウンタ2に送出する。こ れによりアドレスカウンタ2のアドレス値を初期値、例えば、“0”に戻す。コ ントロール回路5は、読出信号Rが“H”の期間の間、言い換えれば1秒間の間 、クロックCLKを読出制御信号Rとともに音源データROM1とアドレスカウ ンタ2とに送出する。なお、操作スイッチ11がONされたときにも前記のリセ ット信号RSTは、アドレスカウンタ2に送出される。これにより、その値は、 初期値からスタートする。 なお、音源データROM1は、クロックCLKの立上がりタイミングでデータ を読出し、アドレスカウンタ2は、クロックCLKの立下がりタイミングでデー タがインクリメントされる。
【0008】 スイッチ回路9は、PNP形のバイポーラトランジスタ9aと、このトランジ スタのベースに接続された抵抗R、そしてこの抵抗Rに接続されたインバータ9 bとからなり、バイポーラトランジスタ9aエミッタ−コレクタが操作スイッチ 11の電源ラインVDD接続側とオーディオ増幅回路4の電源端子Vccとの間に設 けられていて、前記読出制御信号Rをインバータ9bを介してトランジスタ9a のベースに受けてこれが“H”の期間の間(1秒間)、ONとなり、操作スイッ チ11がON状態にあるときに、電池10からの電力をオーディオ増幅回路4に 供給する。
【0009】 操作スイッチ11は、電源ラインVDDと電池9との間に設けられていて、携帯 用救助音声発生装置20を外部から操作して作動させる押しボタン形のスイッチ であって、これが押されたときに、電源ラインVDDに電力が供給される。なお、 電源ラインVDDは、オーディオ増幅回路4を除いた各回路の電源供給端子に接続 されている。そして、操作スイッチ11は、ON状態においてさらに押すことで 、OFF状態に戻る。 このような構成の携帯用救助音声発生装置にあっては、最も電力が必要な音声 出力回路の電力が数秒以上の間隔をおいて間欠的に供給されるので、電池駆動に おいても、長時間動作させることができる。しかも、音声出力回路にその分、大 きな電力を供給して大きな出力の音声、例えば、80ホン以上の音声を長い間外 部に流すことができる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このような構成で、音源データROM1に多種類の音声を記録して再 生しようとすると、音源データROM1のアクセスアドレス空間が大きくなり、 選択された音声を発生させるためにはアドレス範囲を指定してアクセスするアク セス回路が必要になる。そのため、回路が簡単にならず、しかも小型化の障害に なる。さらに、メモリの駆動電流も容量の増加分だけ多くなる。 特別なアクセス回路を設けないようにすると、音源データROM1のアクセス が一巡するまでに時間がかかり、選択的に特定の救助音声を発生させるようにす ると、次に発生までの間がとぎれる問題がある。クロックを高速にすると、発生 する音声が変化して聞き取り難いものになる。 同じ内容を救助内容の音声を何個も多く記録するとメモリ容量も増加する。さ らに、機能を拡張するために、録音できるようなメモリを追加するととなると、 さらに、アドレス空間が大きくならざるを得ない。 この考案の目的は、このような従来技術の問題点を解決するものであり、長時 間警告音や音声を発生することができ、かつ、簡単な回路で選択した音声を発生 することができる携帯用救助音声発生装置を提供することにある。 この考案の他の目的は、幼児や子供、老人などが迷子になったときなどに氏名 や住所などの必要な音声情報が録音可能でかつそれを選択して発生することがで きるような救助音声発生装置に関する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するためのこの考案の携帯用救助音声発生装置の特徴は 、電池と、所定の救助音声信号をデジタル値として記憶する第1のメモリと、こ の第1のメモリから読出されたデジタル値を受けてアナログ信号として出力する D/A変換回路と、このD/A変換回路の出力信号を受けて救助音声信号を出力 する音声出力回路と、制御信号を受けてONにされたときに電池からの電力を音 声出力回路に送出するスイッチ回路と、第1のメモリのアドレスを順次アクセス して救助音声信号を構成するデジタル値を順次読出し、かつ、救助音声信号の読 出し終了後に数秒以上の期間をおいて所定の周期で前記読出しを繰り返して行い 、読出しに対応させてスイッチ回路をONにさせる制御信号を発生するコントロ ール回路と、第1のメモリのアドレス範囲の全部または少なくとも一部にアドレ スが割当てられて第1のメモリに並列に設けられ救助音声とは異なる音声信号を 記憶する第2のメモリとを備えていて、操作スイッチを作動させたときに電池か ら前記音声出力回路を除く、各回路に動作のための電力が供給され、第1のメモ リと第2のメモリのいずれかを一方を読出状態とするものである。
【0012】
【考案の実施の形態】 これにより、前記のような構成にあっては、まず、実用新案登録第30374 90号と同様に長時間動作させても、大きな救助音声を外部に提供し、いっそう 注意を喚起することができる。 さらに、第1のメモリのアドレスの範囲内に第2のメモリが割当てられている ので、第2のメモリを読出状態として選択して第1のメモリのアドレスを順次ア クセスすることで第2のメモリから選択した異なる音声を発生させることができ る。これにより、特別なアクセス回路を設けないようにすることができ、第1の メモリ、例えば、音源データROM1のアクセスアドレス空間も大きくならずに 済む。
【0013】 その結果、多数の異なる救助音声の1つあるいはいくつかを組み合わせて選択 的に発生する。しかも、アクセスが一巡するまでに時間がかからずに済み、選択 された音声を次に発生までの間がほとんどとぎれないで済むため、連続的に救助 音声を発生させることができる。 さらに、第2のメモリを録音用メモリとすれば、この録音用メモリにマイクに よってあらかじめ住所や氏名等を記録して小さな子供あるいは幼い子供、老人な どに着用させることによって、迷子になったときの確認とその救済を行うことが でき、さらには、無線による救助信号を受けることで、より広範囲な救済活動を することができる。
【0014】
【実施例】
図1は、この考案を適用した一実施例の携帯用救助音声装置のブロック図であ って、図2に示した回路ブロックに音源データROM1のアドレス空間の中に録 音メモリをさらに設けて任意の音声を録音可能とし、また、同じアドレス空間を 持つ英語の救助音声を記録する音源データROM31をさらに並列に設けたもの である。これにより録音音声の選択ができ、さらに、英語の救助音声の選択もで きる。これらに加えて、電波により救助信号を発生するようにもしている。 30は、携帯用救助音声発生装置であって、図1の符号1から符号11で示す 構成要素は、周期切換スイッチ6を除き、図2に示した実施例の構成要素と同じ であるので、同一の符号示し、その説明を割愛する。そして、周期切換スイッチ 6は、ここでは、選択スイッチ6aに置き換えられている。
【0015】 音源データROM31は、図2の音源データROM1と並列に設けられ、これ とアドレス空間と同じアドレス空間に割当てられた英語の救助音声を記録した音 源データROMである。ただし、警告音については、同じ音が記憶されている。 また、音源データROM1のアドレス空間の中に同様に録音用メモリ14も配置 されている。その先頭アドレスは、Apであり、Aa<Ap<Anである。 なお、音源データROM1のアドレスAm+1〜Anのアドレスに記憶されている 音声1cとしては1bと同じ音声ではなく、他の音声、例えば、「たすけてくだ さい」等が記憶されているものとする。同様に、音源データROM31の1aに 対応する音声としてここでは、「ヘルプ」が、そして1cに対応する領域に、こ こでは「ヘルプミー」がそれぞれ記憶されているとする。
【0016】 選択スイッチ6aは、7個のディップスイッチからなり、複数のディップスイ ッチを選択的にON、OFFに設定する。これは、図2の救助音声の発生周期を 切換える周期切換スイッチ6の機能に加えて、さらに、発生する音声の内容や組 合せを選択する機能を備えている。 7個のディップスイッチの第1番目のスイッチは、録音音声の再生か、ROM のあらかじめ設定されている音声の再生かを選択するスイッチである。第2番目 のスイッチは、発生音声について日本語か、英語かを選択するスイッチであって 、音源データROM1か、音源データROM31のいずれかを有効にするもので ある。第3番目と第4番目の2つのスイッチは、4種類の発生音声の1を選択す るスイッチであって、2個のスイッチのON/OFFの組み合わせで4個のうち 1つを選択することができる。なお、前記の場合には、日本語では「たすけて」 、「たすけてください」の2種類であり、英語では「ヘルプ」、「ヘルプミー」 の2種類であるが、この実施例では実際には4種類設けることが可能である。 第5番目のスイッチは、発生音声を断続するか、連続的に発生するか、選択す るスイッチである。第6番目と第7番目の2個のスイッチは、発生音声の周波数 を選択するスイッチであって、4種類の周波数の1つを選択することができる。 なお、この例では7個のディップスイッチとしたが、必要に応じて発声音声の 数を減らすことにより3個または4個以上というように、任意の個数を選択して よいものである。
【0017】 さて、携帯用救助音声発生装置30は、図2の構成に加えて、この7個のディ ップスイッチからなる選択スイッチ6a、アンプが内蔵されたマイク12、内部 のアンプで増幅されたマイク12からの音声信号を受けてデジタル値に変換する A/D変換回路(A/D)13、A/D13の出力を受けて記憶する録音用メモ リ14、録音する時に操作する録音スイッチ15と、D/A3の出力を受けて電 波信号に変調する送信する電波信号発生回路16、そして電波信号発生回路16 の出力を受けて電波を送出するアンテナ17とを備えている。 さらに、図1では、インバータ9bに代えてOR回路18が設けられていて、 OR回路18が読出制御信号Raと読出制御信号Rbとを受けてトランジスタ9 を駆動する。 なお、電波信号発生回路16は、オーディオ増幅回路4と同様にこのトランジ スタ9を介して電力供給を受けて動作する。
【0018】 読出制御信号Raは、図2の読出制御信号Rに対応する制御信号であって、音 源データROM1とROM31のいずれか有効になっているROMを読出状態に するものである。読出制御信号Rbは、録音用メモリ14を読出状態にする制御 信号であって、これら読出制御信号Ra,Rbは、選択スイッチ6aの複数のデ ィップスイッチのうち録音音声の再生についての第1のディップスイッチのON /OFFの選択によりコントロール回路5から選択的に発生する。すなわち、録 音音声の再生についての第1のディップスイッチがONにされているときには、 読出制御信号Rbが発生し、これがOFFになっているときには読出制御信号R aが発生する。なお、第1のディップスイッチがONにされているときには、第 2番目から第4番目のディップスイッチは無効になる。 そして、読出制御信号Rbが発生したときには、クロックCLKに応じて録音 用メモリ14からデータが読出され、この読出データは、D/A3に加えられて アナログ信号に変換され、オーディオ増幅回路4を経て音声として再生される。 ここでは、D/A3で再生されたアナログ信号は、前記電波信号発生回路16を 経て救助センタ等に送信される。
【0019】 ここで、第1のディップスイッチがOFFにされているときには、第2番目か ら第4番目のディップスイッチが有効になる。そして、第3番目と第4番目のデ ィップスイッチのON/OFFの組み合わせにより読出制御信号Raが発生する タイミングが異なる。すなわち、第2番目のディップスイッチがOFFのときに は、日本語のデータが記憶されている音源データROM1が有効になっていて、 第3番目と第4番目のディップスイッチのON/OFFにより、ROM1の領域 において選択された救助音声を発生するアドレス範囲、例えば、警告音の1aと 「たすけて」の1bの範囲、あるいは、警告音の1aと「たすけてください」の 1cの範囲においてのみ読出制御信号Raが発生する。これにより選択的に必要 な救助音声を発生させることができる。なお、警告音のアドレス範囲は、いずれ を音声を選択した場合にも共通にアクセスされ、読出制御信号Raが発生する。 第2番目のディップスイッチがONのときには、英語のデータが記憶されてい る音源データROM31が有効となる。そして、前記と同様な関係で救助音声「 ヘルプ」か、「ヘルプミー」のいずれかが選択される。
【0020】 ここでは、音源データROM1,ROM31の日本語,英語の各アドレス空間 は重複している。したがって、アドレスカウンタ2のアクセス範囲は、音源デー タROM1の場合よりは大きくならない。日本語では、音源データROM1の領 域の各アドレス範囲に「たすけて」、「たすけてください」などが連続的にそれ ぞれの範囲に割当てられ、英語では、音源データROM31の領域のアドレス範 囲に「ヘルプ」、「ヘルプミー」、「ファイア」などが連続的にそれぞれの範囲 に割当てられている。 また、第5番目のディップスイッチがONにされたときには、コントロール回 路5からクロックCLKが一定期間、例えば、10秒から30秒の間隔を置いて 発生する。これにより救助音声は断続再生になる。これがOFFときには、クロ ックCLKは、所定の周期で発生する。したがって、救助音声は実質的に連続的 な再生を行うことができる。 第6番目と第7番目のディップスイッチについては、図2の実施例の説明と同 様である。
【0021】 ところで、D/A3と、録音用メモリ14、そしてコントロール回路5とは、 録音スイッチ15がONされたときに、それぞれが起動され、コントロール回路 5は、録音動作モードに入る。これにより、録音用メモリ14にマイク12から 入力された音声がデジタル値で録音される。このとき、D/A3は、コントロー ル回路5のCLKに同期してマイク12から受けた音声信号をA/D変換し、コ ントロール回路5のCLKに同期して録音用メモリ14のアドレスが更新されて いく。そして、その先頭アドレスApから順次、変換された音声のデジタル値が 録音用メモリ14に書込まれていく。
【0022】 次に、図1の録音と再生の動作を説明する。 使用者の名前、住所などを録音する時には、録音スイッチ15を押しながら録 音したい音声、例えば名前や住所などをマイク12に向かって発声する。 録音スイッチ15が押されている間、スイッチONの信号は、録音用メモリ1 4を書込状態させ、コントロール回路5のクロックCLKを受けてA/D13が 動作してこれによってデジタル化された音声信号が録音用メモリ14にその先頭 アドレスApから順次記録されていく。 録音用メモリ14に記録された音声を再生する時は、あらかじめ決められた選 択スイッチ6aの録音音声の再生についての第1のディップスイッチをONに選 択しておき、操作スイッチ11が操作されてONになると、タイミング信号発生 回路8がクロックCLKとタイミングパルスTpをコントロール回路5に送出す る。コントロール回路5は、読出制御信号Rbを録音用メモリ14にのみ送出す るとともに、クロックCLKをアドレスカウンタに送出する。
【0023】 アドレスカウンタが録音用メモリ14のアドレスに相当するApの値になると 、録音用メモリ14から先に記録してあったデジタル化されていた名前等の音声 データが読出が開始されてD/A3に送出される。そして、アドレスApから順 次アドレスが更新されるに従って録音された音声が再生されていく。 このとき、コントロール回路5から送出された読出制御信号Rbは、OR回路 18を通ってトランジスタ9をON状態にし、オーディオ増力回路4を起動する 。 さらに、ここでは、オーディオ増幅回路4に送られる救助音声と同じ信号を電 波信号発生回路16に送出する。電波信号発生回路16は、トランジスタ9が音 状態のときに救助音声信号を空中に電波として放出するようラジオ周波数(RF )に変調し、アンテナ17から電波発信する。この電波発信は、外部から選択で きるようにし、これに応じてコントロール回路5からの制御信号でその動作を選 択できるようにしてもよい。これも選択スイッチ6aに電波発生用のディップス イッチを設けて、これをONにすることで選択するようにすることができる。
【0024】 以上説明してきたが、図1の実施例では、音源データROM1、31等のメモ リ容量をさらに大きく採り、図2と同様に「たすけてー」という音声を2個ある いは多数記憶するようにして、アドレスカウンタのアドレスを更新して連続的に 発生させるようにしてもよい。この場合に、2回目の再生のときには、警告音を 発生させることなく、アドレスカウンタのアドレスを最初の「たすけてー」の先 頭アドレスに戻して、そこから再びアクセスするようにしてもよい。 このようにすれば、2回に限らず、さらに1回目の読出しで3回か、それ以上 「たすけてー」の音声を発生させるることができる。もちろん、記憶する救助音 声は、「たすけてー」や「たすけてください」ばかりでなく、「ここにいる」な ど、他の救助音声であってもよい。さらに、アクセスするアドレスが重複しなけ れば、音源データROM1,ROM31を交互に有効にするように切り換えるこ とにより、英語の音声と日本語の音声など、あるいは他の複数の音声を組み合わ せて発生するようにすることもできる。この場合には、音源データROM31に 組合わせて発生すべき音声を記録しておき、音源データROM1とROM31の 両者を有効な状態にして読出制御信号Raと読出制御信号Rbとを交互に選択さ えれた重複しないアドレス範囲で発生させるようにすることもできる。
【0025】 また、救助音声の周波数は、さらに別の外部スイッチ等により適宜変更できる ようにすることもできる。男性の音声もメモリに記憶しておき、切換スイッチに より、女性の音声を男性の音声に切り換えるようにしてもよい。 また、警告音としては、リンギング音に限定されるものではなく、パトロール カーのサイレンの音やブザー音であってもよい。また、警告音や音声信号の発生 間隔を1秒としているが、連続的に発生してもよい。さらに、警告音と音声、音 声と次の音声との間隔を調整できるようにしてもよいことはもちろんである。こ のように、警告音を先行させることで、単なる救助音声よりも注意を喚起するこ とができ、警告音と救助音声との組み合わせにより、他の電子装置との聞き分け ができる利点がある。
【0026】 さらに、音源データROMとコントロール回路とによる救助音声の発生は、音 声合成回路等によって救助音声を発生するものであってもよい。音声合成回路は 、音源となるフレーズを記憶したメモリとこれをアクセスして所定の音声のデジ タル値を発生するコントロール回路とを内蔵している。ただし、音声合成回路に よる場合には自然の音声からは多少遠のく。 また、録音用メモリ14に住所や名前、電話番号などを記録しておけば、幼児 や小さい子供、あるいは老人が迷子になったときには、連絡するのに役に立つ。 また、この録音用メモリには、特殊な外国語の録音も可能であり、音源データR OMに記録されていないものを記録し、再生することが可能である。
【0027】
【考案の効果】
以上説明してきたが、この考案にあっては、最も電力が必要な音声出力回路の 電力が数秒以上の間隔をおいて間欠的に供給されるので、電池駆動においても、 長時間動作させることができる。しかも、第1のメモリのアドレスの範囲内に第 2のメモリが割当てられているので、第2のメモリを読出状態として選択して第 1のメモリのアドレスを順次アクセスすることで第2のメモリから選択した異な る音声を発生させることができる。これにより、特別なアクセス回路を設けない ようにすることができ、第1のメモリのアクセスアドレス空間も大きくならずに 済む。 その結果、多数の異なる救助音声の1つあるいはいくつかを組み合わせて選択 的に発生する。しかも、アクセスが一巡するまでに時間がかからずに済み、選択 された音声を次に発生までの間がほとんどとぎれないで済むため、連続的に救助 音声を発生させることができる。 さらに、第2のメモリを録音用メモリとすれば、この録音用メモリにマイクに よってあらかじめ住所や氏名等を記録して小さな子供あるいは幼い子供、老人な どに着用させることによって、迷子になったときの確認とその救済を行うことが でき、さらには、無線による救助信号を受けることで、より広範囲な救済活動を することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この考案を適用した一実施例の携帯用
救助音声装置のブロック図である。
【図2】図2は、既出願の携帯用救助音声発生装置のブ
ロック図である。
【図3】図3は、図2の携帯用救助音声発生装置の動作
のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1,31…音源データROM、2…アドレスカウンタ、
3…D/A変換回路(D/A)、4…オーディオ増幅回
路、5…コントロール回路、6…周期切換スイッチ、6
a…選択スイッチ、7…スピーカ、8…タイミング信号
発生回路、9…スイッチ回路、10…電池、11…操作
スイッチ、12…マイクロフォン、13…A/D変換回
路(A/D) 14…録音用メモリ、15…録音スイッチ、16…電波
信号発生回路、17…アンテナ。

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電池と、所定の救助音声信号をデジタル値
    として記憶する第1のメモリと、この第1のメモリから
    読出されたデジタル値を受けてアナログ信号として出力
    するD/A変換回路と、このD/A変換回路の出力信号
    を受けて前記救助音声信号を出力する音声出力回路と、
    制御信号を受けてONにされたときに前記電池からの電
    力を前記音声出力回路に送出するスイッチ回路と、前記
    第1のメモリのアドレスを順次アクセスして前記救助音
    声信号を構成する前記デジタル値を順次読出し、かつ、
    前記救助音声信号の読出し終了後に数秒以上の期間をお
    いて所定の周期で前記読出しを繰り返して行い、前記読
    出しに対応させて前記スイッチ回路をONにさせる制御
    信号を発生するコントロール回路と、前記第1のメモリ
    のアドレス範囲の全部または少なくとも一部にアドレス
    が割当てられて前記第1のメモリに並列に設けられ前記
    救助音声とは異なる音声信号を記憶する第2のメモリと
    を備え、操作スイッチを作動させたときに前記電池から
    前記音声出力回路を除く、各回路に動作のための電力が
    供給され、前記第1のメモリと前記第2のメモリのいず
    れかを一方を読出状態とする携帯用救助信号発生装置。
  2. 【請求項2】前記第2のメモリは、録音可能なメモリで
    ある請求項1記載の携帯用救助信号発生装置。
  3. 【請求項3】さらに、選択スイッチを有し、前記選択ス
    イッチに応じて前記コントロール回路は、前記第2のメ
    モリと前記第1のメモリのいずれかを読出状態にする読
    出制御信号を選択的に発生する請求項1記載の携帯用救
    助信号発生装置。
  4. 【請求項4】前記第1のメモリに記憶された前記救助信
    号は、日本語の「たすけて」、「たすけてください」な
    どのうちから選択されたものが複数個連続的に記録さ
    れ、前記第2のメモリに記憶された前記異なる音声信号
    は、英語の「ヘルプ」、「ヘルプミー」、「ファイア」
    などのうちから選択されたものが複数個連続的に記録さ
    れ、前記第1および第2のメモリには、最初に1500
    Hz〜3000Hzの範囲の周波数のアラーム信号が記
    憶される請求項1記載の携帯用救助信号発生装置。
  5. 【請求項5】マイクロホンとマイクロホンからの入力さ
    れた音声をデジタル値に変換するA/D変換回路とを備
    え、A/D変換された音声信号を前記第2のメモリに記
    録する請求項2記載の携帯用救助信号発生装置。
  6. 【請求項6】前記入力された音声は、名前、電話番号、
    住所などの少なくとも1つの音声信号であり、迷子の救
    済のために利用される請求項5記載の携帯用救助信号発
    生装置。
  7. 【請求項7】電波信号発生回路を備えていて、前記D/
    A変換回路の出力信号を前記電波信号発生回路に加えて
    電波信号として出力する請求項1記載の携帯用救助発生
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017016377A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 富士フイルム株式会社 救助要請支援方法、プログラム、サーバ、サーバの作動方法及びシステム

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JP2017016377A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 富士フイルム株式会社 救助要請支援方法、プログラム、サーバ、サーバの作動方法及びシステム

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