JP3046586B2 - ペット用尿吸収具 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋内で飼育される
イヌやネコ等のペットに装着させるためのペット用尿吸
収具に関するものである。
イヌやネコ等のペットに装着させるためのペット用尿吸
収具に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、ネコ等の小動物
だけでなく、イヌ等の大型動物をも、屋内でペットとし
て飼育することが普通になってきている。当然ながら、
こうしたペット類は、室内を汚損しないよう十分に躾け
られるが、やはり、ある程度の損害は避けられない。こ
のため、ペットに尿吸収具、つまり、おむつを強制的に
装着させる飼い主が増えている。
だけでなく、イヌ等の大型動物をも、屋内でペットとし
て飼育することが普通になってきている。当然ながら、
こうしたペット類は、室内を汚損しないよう十分に躾け
られるが、やはり、ある程度の損害は避けられない。こ
のため、ペットに尿吸収具、つまり、おむつを強制的に
装着させる飼い主が増えている。
【0003】さて、こうしたペット用のおむつ(以下、
ペット用尿吸収具と言う)としては図6に示すようなも
のが良く知られている(左右対称構造であるため、図6
では左側部分のみを示す)。この図6に示すペット用尿
吸収具は、透水性を有する表面シート21と、縁部が、
この表面シート21の縁部に接合された、不透水性を有
する背面シート22と、表面シート21と背面シート2
2との間に形成される空間に封入された吸収体23とを
主構成要素とする。
ペット用尿吸収具と言う)としては図6に示すようなも
のが良く知られている(左右対称構造であるため、図6
では左側部分のみを示す)。この図6に示すペット用尿
吸収具は、透水性を有する表面シート21と、縁部が、
この表面シート21の縁部に接合された、不透水性を有
する背面シート22と、表面シート21と背面シート2
2との間に形成される空間に封入された吸収体23とを
主構成要素とする。
【0004】このうち表面シート21としては、一般に
不織布が、また、背面シート22としてはポリエチレン
フィルムが使用される。一方、吸収体23は、パルプ層
24及びその上に散布された高分子吸収材25、そし
て、この二つを上下から包み込むティッシュペーパー2
6a,26bよりなる。なお、上側のティッシュペーパ
ー26aは、美観を向上させるために青色等で着色され
ることもある。
不織布が、また、背面シート22としてはポリエチレン
フィルムが使用される。一方、吸収体23は、パルプ層
24及びその上に散布された高分子吸収材25、そし
て、この二つを上下から包み込むティッシュペーパー2
6a,26bよりなる。なお、上側のティッシュペーパ
ー26aは、美観を向上させるために青色等で着色され
ることもある。
【0005】こうした構造のペット用尿吸収具は、実際
の寸法が横40cm、縦30cm程度の長方形状のもの
であり、別体の補助具を用いてペットに装着される。そ
してペットが排尿した場合、尿は表面シート21、上側
のティッシュペーパー26aを順に経て高分子吸収材2
5に到達する。すると、尿は、この高分子吸収材25の
作用によってゲル状のものとなり、表面シート21と背
面シート22との間に保持されることになる。
の寸法が横40cm、縦30cm程度の長方形状のもの
であり、別体の補助具を用いてペットに装着される。そ
してペットが排尿した場合、尿は表面シート21、上側
のティッシュペーパー26aを順に経て高分子吸収材2
5に到達する。すると、尿は、この高分子吸収材25の
作用によってゲル状のものとなり、表面シート21と背
面シート22との間に保持されることになる。
【0006】また、こうしたペット用尿吸収具とは別
に、更なる高級化を図った商品として図7に示す構造の
ものがある。なお、これについても、左右対称であるか
ら左側部分のみを示す。この図7に示すペット用尿吸収
具についても、その基本構造は先に説明したものとほぼ
同じであり、透水性を有する表面シート31、不透水性
を有する背面シート32、及びこの2枚のシート間に設
けられた吸収体33からなる。但し、このペット用尿吸
収具ではパルプ層を計三つ設けている。つまり、第1の
パルプ層34a、第2のパルプ層34b、第3のパルプ
層34cを有し、このうち第1のパルプ層34aと第2
のパルプ層34bとの間に、高分子吸収材35を配して
いる。なお、最上位置の第3のパルプ層34cは、他の
2層とは異なり、面状ではなく環状となっている。こう
した構造のペット用尿吸収具でも、尿は、高分子吸収材
35の作用によってゲル状のものとなり、表面シート3
1と背面シート32との間に保持される。
に、更なる高級化を図った商品として図7に示す構造の
ものがある。なお、これについても、左右対称であるか
ら左側部分のみを示す。この図7に示すペット用尿吸収
具についても、その基本構造は先に説明したものとほぼ
同じであり、透水性を有する表面シート31、不透水性
を有する背面シート32、及びこの2枚のシート間に設
けられた吸収体33からなる。但し、このペット用尿吸
収具ではパルプ層を計三つ設けている。つまり、第1の
パルプ層34a、第2のパルプ層34b、第3のパルプ
層34cを有し、このうち第1のパルプ層34aと第2
のパルプ層34bとの間に、高分子吸収材35を配して
いる。なお、最上位置の第3のパルプ層34cは、他の
2層とは異なり、面状ではなく環状となっている。こう
した構造のペット用尿吸収具でも、尿は、高分子吸収材
35の作用によってゲル状のものとなり、表面シート3
1と背面シート32との間に保持される。
【0007】ところで、上記ペット用尿吸収具において
も、改善を要する問題点がある。すなわち、ペットが排
尿した際、実際に使用されるのは、ほとんどの場合、吸
収体の中央部付近であって、周縁部、特に隅角部は尿の
吸収に寄与することがない。このため、高価な高分子吸
収材の無駄が生じている。なお、吸収体の中央部にのみ
集中的に高分子吸収材を配すれば、その無駄を抑えられ
るが、このためには高分子吸収材の散布装置を大幅に改
造しなければならない。その上、ペットの過度に活発な
挙動によって、装着した尿吸収具が位置ズレを起こした
場合には、吸収体の周縁部で尿を受けることになるた
め、やはり、高分子吸収材は吸収体の全面に配される必
要がある。
も、改善を要する問題点がある。すなわち、ペットが排
尿した際、実際に使用されるのは、ほとんどの場合、吸
収体の中央部付近であって、周縁部、特に隅角部は尿の
吸収に寄与することがない。このため、高価な高分子吸
収材の無駄が生じている。なお、吸収体の中央部にのみ
集中的に高分子吸収材を配すれば、その無駄を抑えられ
るが、このためには高分子吸収材の散布装置を大幅に改
造しなければならない。その上、ペットの過度に活発な
挙動によって、装着した尿吸収具が位置ズレを起こした
場合には、吸収体の周縁部で尿を受けることになるた
め、やはり、高分子吸収材は吸収体の全面に配される必
要がある。
【0008】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、吸収体の全面、特にその周縁部を有効に利用で
き、尿吸収の更なる迅速化が図れると共に、吸収材料の
無駄を低減できるペット用尿吸収具を提供することであ
る。
題は、吸収体の全面、特にその周縁部を有効に利用で
き、尿吸収の更なる迅速化が図れると共に、吸収材料の
無駄を低減できるペット用尿吸収具を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、透水性を
有する表面シートと、不透水性を有する背面シートと、
前記表面シートと前記背面シートとの間に設けられた吸
収体とを具備し、前記表面シートの縁部と前記背面シー
トの縁部とを接合することで、前記表面シートと前記背
面シートとの間に、前記吸収体を封入してなるペット用
尿吸収具であって、所定の仮想ラインに沿って前記表面
シートと前記背面シートとを加圧により近接させ、前記
仮想ラインに沿って前記吸収体を圧縮状態とすること
で、吸収した尿を前記吸収体の周縁部に誘導する尿誘導
路が形成されてなることを特徴とするペット用尿吸収具
によって解決される。
有する表面シートと、不透水性を有する背面シートと、
前記表面シートと前記背面シートとの間に設けられた吸
収体とを具備し、前記表面シートの縁部と前記背面シー
トの縁部とを接合することで、前記表面シートと前記背
面シートとの間に、前記吸収体を封入してなるペット用
尿吸収具であって、所定の仮想ラインに沿って前記表面
シートと前記背面シートとを加圧により近接させ、前記
仮想ラインに沿って前記吸収体を圧縮状態とすること
で、吸収した尿を前記吸収体の周縁部に誘導する尿誘導
路が形成されてなることを特徴とするペット用尿吸収具
によって解決される。
【0010】すなわち、本発明のペット用尿吸収具に
は、上記のごとく尿誘導路が形成されているので、ペッ
トが排出した尿は、排尿位置(ほとんどの場合、中央
部)の近傍に留まらず、この尿誘導路の作用により吸収
体の周縁側に向かって迅速に拡散する。よって吸収体
は、そのほぼ全面が尿の吸収に貢献し、一部分のみで尿
を吸収せざるを得なかった従来品のような無駄、特に高
分子吸収材が配されたものにあっては、この高価な高分
子吸収材の無駄が生じない。
は、上記のごとく尿誘導路が形成されているので、ペッ
トが排出した尿は、排尿位置(ほとんどの場合、中央
部)の近傍に留まらず、この尿誘導路の作用により吸収
体の周縁側に向かって迅速に拡散する。よって吸収体
は、そのほぼ全面が尿の吸収に貢献し、一部分のみで尿
を吸収せざるを得なかった従来品のような無駄、特に高
分子吸収材が配されたものにあっては、この高価な高分
子吸収材の無駄が生じない。
【0011】また、従来品では、吸収体の中央部で集中
的に尿を吸収することを前提としていたので、中央部の
尿吸収能力を、その周辺部よりも増大させておき、か
つ、稀に周縁部が使用されることをも考慮して、周縁部
にも十分な尿吸収能力を付与しておく必要があった。し
かし、本発明のペット用尿吸収具では、吸収体の全面が
有効に利用されるので、吸収体中央部の尿吸収能力を、
その周辺部よりも高める必要はない。こうした理由から
も、本発明のペット用尿吸収具では、吸収体の無駄、特
に高分子吸収材が配されたものにあっては、この高価な
高分子吸収材の無駄が生じない。
的に尿を吸収することを前提としていたので、中央部の
尿吸収能力を、その周辺部よりも増大させておき、か
つ、稀に周縁部が使用されることをも考慮して、周縁部
にも十分な尿吸収能力を付与しておく必要があった。し
かし、本発明のペット用尿吸収具では、吸収体の全面が
有効に利用されるので、吸収体中央部の尿吸収能力を、
その周辺部よりも高める必要はない。こうした理由から
も、本発明のペット用尿吸収具では、吸収体の無駄、特
に高分子吸収材が配されたものにあっては、この高価な
高分子吸収材の無駄が生じない。
【0012】なお、本発明のペット用尿吸収具にあって
は、吸収体を矩形状とし、かつ、仮想ラインを、所定位
置で分断された、前記吸収体の中心を取り囲む略環状の
ものとすることができる。特に、こうした構造を採用し
た場合、尿の誘導が一層迅速になされるようにするた
め、仮想ラインの分断により形成された端部を、吸収体
の周縁側に延在させてなることが好ましい。
は、吸収体を矩形状とし、かつ、仮想ラインを、所定位
置で分断された、前記吸収体の中心を取り囲む略環状の
ものとすることができる。特に、こうした構造を採用し
た場合、尿の誘導が一層迅速になされるようにするた
め、仮想ラインの分断により形成された端部を、吸収体
の周縁側に延在させてなることが好ましい。
【0013】また、本発明のペット用尿吸収具において
は、透水性の表面シートを伝った、周縁部からの尿漏れ
を抑えるため、表面シートの周縁部を、背面シートの端
部および/又はこの背面シートとは別体の不透水性補助
シートによって被覆してなることが好ましい。更に、本
発明では、表面シートとして不織布を、背面シートとし
て合成樹脂フィルムを、更に吸収体として、対向配置し
た一対のパルプ層と、このパルプ層同士の間に介在させ
た高分子吸収材とを備えてなるものを用いることができ
る。
は、透水性の表面シートを伝った、周縁部からの尿漏れ
を抑えるため、表面シートの周縁部を、背面シートの端
部および/又はこの背面シートとは別体の不透水性補助
シートによって被覆してなることが好ましい。更に、本
発明では、表面シートとして不織布を、背面シートとし
て合成樹脂フィルムを、更に吸収体として、対向配置し
た一対のパルプ層と、このパルプ層同士の間に介在させ
た高分子吸収材とを備えてなるものを用いることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下で本発明の一実施形態として
説明するペット用尿吸収具は、主構成要素として、透水
性を有する表面シート、不透水性を有する背面シート、
そして表面シートと背面シートとの間に設けられた吸収
体を具備し、表面シートの縁部と背面シートの縁部とを
接合することで、両者の間に吸収体を封入してなるもの
であって、所定の仮想ラインに沿って表面シートと背面
シートとを近接させ、同仮想ラインに沿って吸収体を圧
縮状態とすることで、吸収した尿を吸収体の周縁部に誘
導する尿誘導路が形成されている。
説明するペット用尿吸収具は、主構成要素として、透水
性を有する表面シート、不透水性を有する背面シート、
そして表面シートと背面シートとの間に設けられた吸収
体を具備し、表面シートの縁部と背面シートの縁部とを
接合することで、両者の間に吸収体を封入してなるもの
であって、所定の仮想ラインに沿って表面シートと背面
シートとを近接させ、同仮想ラインに沿って吸収体を圧
縮状態とすることで、吸収した尿を吸収体の周縁部に誘
導する尿誘導路が形成されている。
【0015】特に、本実施形態では、吸収体を矩形状と
し、かつ、仮想ラインを、所定位置で分断された、吸収
体の中心を取り囲む略口の字状のものとしている。そし
て、この仮想ラインの分断により形成された端部を、吸
収体の周縁側に延在させている。また、本実施形態で
は、表面シートの周縁部を、背面シートの端部およびこ
の背面シートとは別体の不透水性補助シートによって被
覆している。更に、ここでは、表面シートを不織布か
ら、背面シートを合成樹脂フィルムから、そして吸収体
を、対向配置した一対のパルプ層と、このパルプ層同士
の間に介在させた高分子吸収材とを備えたものから構成
した。
し、かつ、仮想ラインを、所定位置で分断された、吸収
体の中心を取り囲む略口の字状のものとしている。そし
て、この仮想ラインの分断により形成された端部を、吸
収体の周縁側に延在させている。また、本実施形態で
は、表面シートの周縁部を、背面シートの端部およびこ
の背面シートとは別体の不透水性補助シートによって被
覆している。更に、ここでは、表面シートを不織布か
ら、背面シートを合成樹脂フィルムから、そして吸収体
を、対向配置した一対のパルプ層と、このパルプ層同士
の間に介在させた高分子吸収材とを備えたものから構成
した。
【0016】次に、図1〜図4を用いて、本発明の実施
形態を更に詳しく説明する。なお、図1は本発明の実施
形態に係るペット用尿吸収具の内部構造を示す斜視図、
図2も同ペット用尿吸収具の内部構造を示す要部断面
図、図3は尿誘導路のパターンを示す吸収体の平面図、
図4(a),(b),(c)はペット用尿吸収具の機能
説明図である。
形態を更に詳しく説明する。なお、図1は本発明の実施
形態に係るペット用尿吸収具の内部構造を示す斜視図、
図2も同ペット用尿吸収具の内部構造を示す要部断面
図、図3は尿誘導路のパターンを示す吸収体の平面図、
図4(a),(b),(c)はペット用尿吸収具の機能
説明図である。
【0017】本発明の実施形態に係るペット用尿吸収具
(以下では本ペット用尿吸収具と言う)は、例えばイヌ
等、屋内で飼育される大型のペットに装着されるもので
あって、横40〜50cm、縦30〜40cm程度の長
方形状を有する。本ペット用尿吸収具は、図1から判る
ように、主構成要素として、表面シート1、背面シート
2、そして吸収体3を具備する。
(以下では本ペット用尿吸収具と言う)は、例えばイヌ
等、屋内で飼育される大型のペットに装着されるもので
あって、横40〜50cm、縦30〜40cm程度の長
方形状を有する。本ペット用尿吸収具は、図1から判る
ように、主構成要素として、表面シート1、背面シート
2、そして吸収体3を具備する。
【0018】このうち表面シート1は、十分な強度と透
水性とを備えた素材である不織布から構成されている。
これに対して、背面シート2は、不透水性を有する合成
樹脂フィルム、特にポリエチレンフィルムから構成され
ている。吸収体3も、ペット用尿吸収具の外形同様、長
方形状であって、上記表面シート1と背面シート2との
間に設けられている。すなわち、吸収体3は、縁部同士
が熱融着された表面シート1と背面シート2との間に封
入されている。
水性とを備えた素材である不織布から構成されている。
これに対して、背面シート2は、不透水性を有する合成
樹脂フィルム、特にポリエチレンフィルムから構成され
ている。吸収体3も、ペット用尿吸収具の外形同様、長
方形状であって、上記表面シート1と背面シート2との
間に設けられている。すなわち、吸収体3は、縁部同士
が熱融着された表面シート1と背面シート2との間に封
入されている。
【0019】吸収体3について更に詳しく言うと、この
吸収体3は、互いに対向するよう配置された第1のパル
プ層4及び第2のパルプ層5、この二つのパルプ層4,
5間に配された高分子吸収材6、そして、これらを上下
から包み込むティッシュペーパー7a,7bよりなる。
なお、上側のティッシュペーパー7aについては、美観
を向上させるため青色に着色してある。また、下側のテ
ィッシュペーパー7bの端部は、上側のティッシュペー
パー7aの上にある。つまり、下側のティッシュペーパ
ー7bが、パルプ層4,5及び高分子吸収材6を下方か
ら包み込んでおり、上側のティッシュペーパー7aによ
って蓋をした格好となっている。
吸収体3は、互いに対向するよう配置された第1のパル
プ層4及び第2のパルプ層5、この二つのパルプ層4,
5間に配された高分子吸収材6、そして、これらを上下
から包み込むティッシュペーパー7a,7bよりなる。
なお、上側のティッシュペーパー7aについては、美観
を向上させるため青色に着色してある。また、下側のテ
ィッシュペーパー7bの端部は、上側のティッシュペー
パー7aの上にある。つまり、下側のティッシュペーパ
ー7bが、パルプ層4,5及び高分子吸収材6を下方か
ら包み込んでおり、上側のティッシュペーパー7aによ
って蓋をした格好となっている。
【0020】更に、本実施形態では、表面シート1の周
縁部を、ティッシュペーパー7aとティッシュペーパー
7bとの関係同様、背面シート2の端部によって被覆
(2〜3cm程度)している。また、この背面シート2
の端部によって被覆された縁部と直交する縁部について
は、背面シート2とは別体の不透水性補助シート8によ
って被覆(数cm程度)している。特に、背面シート2
の端部と不透水性補助シート8とが交わる部分について
は、前者を後者の上方に設けている。
縁部を、ティッシュペーパー7aとティッシュペーパー
7bとの関係同様、背面シート2の端部によって被覆
(2〜3cm程度)している。また、この背面シート2
の端部によって被覆された縁部と直交する縁部について
は、背面シート2とは別体の不透水性補助シート8によ
って被覆(数cm程度)している。特に、背面シート2
の端部と不透水性補助シート8とが交わる部分について
は、前者を後者の上方に設けている。
【0021】なお、不透水性補助シート8として、ここ
では、背面シート2と同じくポリエチレンフィルムを用
いた。ちなみに、この不透水性補助シート8と背面シー
ト2との接合は熱融着による。また、表面シート1の縁
部と背面シート2の端部(縁部)との接合にも熱融着法
を用いている。但し、背面シート2とは別体の不透水性
補助シート8を使用せず、その役割を背面シート2の端
部に担わせることも可能である。
では、背面シート2と同じくポリエチレンフィルムを用
いた。ちなみに、この不透水性補助シート8と背面シー
ト2との接合は熱融着による。また、表面シート1の縁
部と背面シート2の端部(縁部)との接合にも熱融着法
を用いている。但し、背面シート2とは別体の不透水性
補助シート8を使用せず、その役割を背面シート2の端
部に担わせることも可能である。
【0022】さて、本ペット用尿吸収具は、吸収した尿
を、通常、使用されることがほとんどない吸収体3の周
縁部、特にその隅角部に誘導するため、幅が3〜5mm
程度の尿誘導路9a〜9dを具備している。本実施形態
では、この尿誘導路9a〜9dを、図2に示すごとく、
ある仮想ラインに沿って表面シート1と背面シート2と
を近接させ、同仮想ラインに沿って吸収体3を圧縮状態
とすることにより形成している(図1では、便宜上、パ
ルプ層4,5や高分子吸収材6を圧縮状態では示してい
ない)。但し、ここでは、この尿誘導路9a〜9dを高
温で加圧することにより得ているので、尿吸収具を構成
する全ての層は、ほぼ一体化された分離不可能な状態と
なっている。
を、通常、使用されることがほとんどない吸収体3の周
縁部、特にその隅角部に誘導するため、幅が3〜5mm
程度の尿誘導路9a〜9dを具備している。本実施形態
では、この尿誘導路9a〜9dを、図2に示すごとく、
ある仮想ラインに沿って表面シート1と背面シート2と
を近接させ、同仮想ラインに沿って吸収体3を圧縮状態
とすることにより形成している(図1では、便宜上、パ
ルプ層4,5や高分子吸収材6を圧縮状態では示してい
ない)。但し、ここでは、この尿誘導路9a〜9dを高
温で加圧することにより得ているので、尿吸収具を構成
する全ての層は、ほぼ一体化された分離不可能な状態と
なっている。
【0023】また、上記仮想ラインすなわち尿誘導路9
a〜9dのパターンとして、本実施形態では、図3に示
すごとく、計4か所で分断された、吸収体3の中心Oを
取り囲む略環状のものを採用した。なお、この仮想ライ
ンにおける分断により形成された端部は、吸収体3の周
縁部への一層迅速な尿の誘導を可能とするため、この吸
収体3の周縁側に延在させている。つまり、本実施形態
では、尿誘導路9a〜9dに、それぞれ延在部10を形
成している。但し、上述したごとく、尿誘導路9a〜9
dの形成により、尿吸収具を構成する全ての層は、ほぼ
一体化され、分離不可能となっている。よって、図3に
示す吸収体3は、尿誘導路9a〜9dの形成後、仮想的
に尿吸収具の内部から取り出したものである。
a〜9dのパターンとして、本実施形態では、図3に示
すごとく、計4か所で分断された、吸収体3の中心Oを
取り囲む略環状のものを採用した。なお、この仮想ライ
ンにおける分断により形成された端部は、吸収体3の周
縁部への一層迅速な尿の誘導を可能とするため、この吸
収体3の周縁側に延在させている。つまり、本実施形態
では、尿誘導路9a〜9dに、それぞれ延在部10を形
成している。但し、上述したごとく、尿誘導路9a〜9
dの形成により、尿吸収具を構成する全ての層は、ほぼ
一体化され、分離不可能となっている。よって、図3に
示す吸収体3は、尿誘導路9a〜9dの形成後、仮想的
に尿吸収具の内部から取り出したものである。
【0024】上記のごとく構成された本実施形態のペッ
ト用尿吸収具は、室内飼育されるイヌ等の大型ペットに
装着されるわけであるが、装着中、誤ってペットが排尿
した場合には次のように機能する(図4参照)。なお、
このペット用尿吸収具は、通常、つの字状にして使用さ
れるが、図4では便宜上、それを展開状態で示してい
る。
ト用尿吸収具は、室内飼育されるイヌ等の大型ペットに
装着されるわけであるが、装着中、誤ってペットが排尿
した場合には次のように機能する(図4参照)。なお、
このペット用尿吸収具は、通常、つの字状にして使用さ
れるが、図4では便宜上、それを展開状態で示してい
る。
【0025】まず、ペットが尿吸収具Fの中心部付近で
排尿したとすると、この排出された尿(図4中、斜線で
示す)は、図4(a)に示すごとく、尿誘導路9a〜9
dに向かって拡がっていく。排出された尿が尿誘導路9
a〜9dに到達すると、尿は、この尿誘導路9a〜9d
(特にその延在部10)の作用によって、それらの隙間
すなわち分断された箇所から周縁部へと導かれる。この
際の様子は図4(b)に示すとおりである。
排尿したとすると、この排出された尿(図4中、斜線で
示す)は、図4(a)に示すごとく、尿誘導路9a〜9
dに向かって拡がっていく。排出された尿が尿誘導路9
a〜9dに到達すると、尿は、この尿誘導路9a〜9d
(特にその延在部10)の作用によって、それらの隙間
すなわち分断された箇所から周縁部へと導かれる。この
際の様子は図4(b)に示すとおりである。
【0026】こうして尿吸収具Fの周縁部(吸収体の周
縁部)に誘導された尿は、やがて、図4(c)に示すご
とく、その隅角部分に到達する。こうして、ペットが排
出した尿は、尿吸収具Fの全域(吸収体全域)に浸透
し、吸収が完了する。上述したように本ペット用尿吸収
具は、尿を吸収体3の周縁部に誘導するための尿誘導路
9a〜9dを有するので、ペットが排出した尿は、尿吸
収具の中央部に留まらず、この尿誘導路9a〜9dの作
用により吸収体3の周縁側に向かって迅速に拡散する。
それゆえ、吸収体3は、そのほぼ全面が尿の吸収に利用
され、一部分のみで尿を吸収せざるを得なかった従来品
のごとく、高価な高分子吸収材の無駄が生じない。ま
た、本ペット用尿吸収具では、吸収体3の全面を有効に
利用できるので、中央部の尿吸収能力は周辺部と同等で
良く、したがって、中央部の尿吸収能力を、その周辺部
よりも高めることによる吸収体の無駄、特に高価な高分
子吸収材の無駄が生じない。
縁部)に誘導された尿は、やがて、図4(c)に示すご
とく、その隅角部分に到達する。こうして、ペットが排
出した尿は、尿吸収具Fの全域(吸収体全域)に浸透
し、吸収が完了する。上述したように本ペット用尿吸収
具は、尿を吸収体3の周縁部に誘導するための尿誘導路
9a〜9dを有するので、ペットが排出した尿は、尿吸
収具の中央部に留まらず、この尿誘導路9a〜9dの作
用により吸収体3の周縁側に向かって迅速に拡散する。
それゆえ、吸収体3は、そのほぼ全面が尿の吸収に利用
され、一部分のみで尿を吸収せざるを得なかった従来品
のごとく、高価な高分子吸収材の無駄が生じない。ま
た、本ペット用尿吸収具では、吸収体3の全面を有効に
利用できるので、中央部の尿吸収能力は周辺部と同等で
良く、したがって、中央部の尿吸収能力を、その周辺部
よりも高めることによる吸収体の無駄、特に高価な高分
子吸収材の無駄が生じない。
【0027】なお、当然のことながら、尿誘導路のパタ
ーンは、上記実施形態に限定されるわけではない。本発
明では、これ以外にも様々な形態を採用することが可能
であり、例えば、図5に示すごとく、略口の字状の仮想
ラインを角部分で分断し、その端部を吸収体11の隅角
側に向かって延在させることで、尿誘導路12a〜12
dを形成してもよい。更に、図示してはいないが、先に
説明した実施形態の尿誘導路パターンと、図5に示す実
施形態のそれとを組み合わせたパターン、つまり環状の
仮想ラインを計8か所で分断し、それぞれの端部を吸収
体の周縁側に延在させてなる形態とすることもできる。
ーンは、上記実施形態に限定されるわけではない。本発
明では、これ以外にも様々な形態を採用することが可能
であり、例えば、図5に示すごとく、略口の字状の仮想
ラインを角部分で分断し、その端部を吸収体11の隅角
側に向かって延在させることで、尿誘導路12a〜12
dを形成してもよい。更に、図示してはいないが、先に
説明した実施形態の尿誘導路パターンと、図5に示す実
施形態のそれとを組み合わせたパターン、つまり環状の
仮想ラインを計8か所で分断し、それぞれの端部を吸収
体の周縁側に延在させてなる形態とすることもできる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、吸収体の全面、特にそ
の周縁部を有効に利用でき、尿吸収の更なる迅速化が図
れると共に、吸収材料の無駄を大幅に低減できる。
の周縁部を有効に利用でき、尿吸収の更なる迅速化が図
れると共に、吸収材料の無駄を大幅に低減できる。
【図1】本発明の実施形態に係るペット用尿吸収具の内
部構造を示す斜視図
部構造を示す斜視図
【図2】本発明の実施形態に係るペット用尿吸収具の内
部構造を示す要部断面図
部構造を示す要部断面図
【図3】尿誘導路のパターンを示す吸収体の平面図
【図4】(a),(b),(c)は本発明の実施形態に
係るペット用尿吸収具の機能説明図
係るペット用尿吸収具の機能説明図
【図5】尿誘導路パターンの他形態を示す吸収体の平面
図
図
【図6】従来型ペット用尿吸収具の一部断面図
【図7】他の従来型ペット用尿吸収具の一部断面図
1 表面シート 2 背面シート 3 吸収体 4 第1のパルプ層 5 第2のパルプ層 6 高分子吸収材 7a,7b ティッシュペーパー 8 不透水性補助シート 9a〜9d 尿誘導路 10 尿誘導路の延在部 F ペット用尿吸収具 O 吸収体の中心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−238239(JP,A) 実開 昭58−125970(JP,U) 実開 平5−39258(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 23/00 A01K 1/015
Claims (5)
- 【請求項1】 透水性を有する表面シートと、 不透水性を有する背面シートと、 前記表面シートと前記背面シートとの間に設けられた吸
収体とを具備し、 前記表面シートの縁部と前記背面シートの縁部とを接合
することで、前記表面シートと前記背面シートとの間
に、前記吸収体を封入してなるペット用尿吸収具であっ
て、 所定の仮想ラインに沿って前記表面シートと前記背面シ
ートとを加圧により近接させ、前記仮想ラインに沿って
前記吸収体を圧縮状態とすることで、吸収した尿を前記
吸収体の周縁部に誘導する尿誘導路が形成されてなるこ
とを特徴とするペット用尿吸収具。 - 【請求項2】 吸収体は矩形状であり、かつ、仮想ライ
ンは、所定位置で分断された、前記吸収体の中心を取り
囲む略環状のものであることを特徴とする請求項1に記
載のペット用尿吸収具。 - 【請求項3】 仮想ラインは、分断により形成された端
部を、吸収体の周縁側に延在させてなるものであること
を特徴とする請求項2に記載のペット用尿吸収具。 - 【請求項4】 表面シートの周縁部を、背面シートの端
部および/又はこの背面シートとは別体の不透水性補助
シートによって被覆してなることを特徴とする請求項1
〜請求項3のいずれかに記載のペット用尿吸収具。 - 【請求項5】 表面シートは不織布からなり、かつ、背
面シートは合成樹脂フィルムからなり、更に、吸収体
は、対向配置した一対のパルプ層と、このパルプ層同士
の間に介在させた高分子吸収材とを備えてなることを特
徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のペット
用尿吸収具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10322988A JP3046586B2 (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | ペット用尿吸収具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10322988A JP3046586B2 (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | ペット用尿吸収具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000139261A JP2000139261A (ja) | 2000-05-23 |
JP3046586B2 true JP3046586B2 (ja) | 2000-05-29 |
Family
ID=18149899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10322988A Expired - Fee Related JP3046586B2 (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | ペット用尿吸収具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3046586B2 (ja) |
-
1998
- 1998-11-13 JP JP10322988A patent/JP3046586B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000139261A (ja) | 2000-05-23 |
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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