JP3046541B2 - アーム式投球マシン - Google Patents
アーム式投球マシンInfo
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- JP3046541B2 JP3046541B2 JP8102158A JP10215896A JP3046541B2 JP 3046541 B2 JP3046541 B2 JP 3046541B2 JP 8102158 A JP8102158 A JP 8102158A JP 10215896 A JP10215896 A JP 10215896A JP 3046541 B2 JP3046541 B2 JP 3046541B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、野球の練習等に
使用されるアーム式投球マシンに関し、特にそのアーム
の動きの改良に関する。
使用されるアーム式投球マシンに関し、特にそのアーム
の動きの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図4及び図5に示す様に、従来の球速の
速いボールを投げられる投球マシン101は、マシンフ
レーム110とクランク22との間に張られた急速駆動
手段20の強力なスプリング21で投球方向にそのクラ
ンク22及び回転軸23を介して急速駆動される投球ア
ーム115を周転駆動装置30のリリースピン25を介
してトルクモータ26でゆっくり回転駆動するようにな
っており、ボールを供給部13から投球アーム先端の投
球ハンド16に受けた後に投球アーム115の回転に伴
って更にスプリング21を強く張った後に投球開始位置
Pでスプリング21の張りが最大位置を越え、蓄積され
た強力なスプリング力でクランク22及びアーム115
を急速駆動する。するとアーム115は、リリースピン
25を離れて急速回転して、その上死点を過ぎた正面の
投球位置Pでボールを投球ハンド16から投球するよう
にしている。リリースピン25は、トルクモータ26に
よって一定周期(投球周期)でチェーン27を介してゆ
っくり周転駆動されるスプロケットホイール28に取り
付けられており、投球を終えて待っているアーム115
に再度当って押して行き、スプリング21を張って行く
様になっている。またアーム115の軸23は、クラン
ク22に連結されると共に軸受を介してスプロケットホ
イール28を回転可能に支承しており、リリースピン2
5が無ければ別々に回転出来る様に成っている。
速いボールを投げられる投球マシン101は、マシンフ
レーム110とクランク22との間に張られた急速駆動
手段20の強力なスプリング21で投球方向にそのクラ
ンク22及び回転軸23を介して急速駆動される投球ア
ーム115を周転駆動装置30のリリースピン25を介
してトルクモータ26でゆっくり回転駆動するようにな
っており、ボールを供給部13から投球アーム先端の投
球ハンド16に受けた後に投球アーム115の回転に伴
って更にスプリング21を強く張った後に投球開始位置
Pでスプリング21の張りが最大位置を越え、蓄積され
た強力なスプリング力でクランク22及びアーム115
を急速駆動する。するとアーム115は、リリースピン
25を離れて急速回転して、その上死点を過ぎた正面の
投球位置Pでボールを投球ハンド16から投球するよう
にしている。リリースピン25は、トルクモータ26に
よって一定周期(投球周期)でチェーン27を介してゆ
っくり周転駆動されるスプロケットホイール28に取り
付けられており、投球を終えて待っているアーム115
に再度当って押して行き、スプリング21を張って行く
様になっている。またアーム115の軸23は、クラン
ク22に連結されると共に軸受を介してスプロケットホ
イール28を回転可能に支承しており、リリースピン2
5が無ければ別々に回転出来る様に成っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の投
球マシン101では、アーム115は、マシンフレーム
110の側方外側で平行に、即ち真後ろに上がって行っ
て真ん前へ振り降ろされる回転軌跡を辿ることになり、
人間ピッチャーの投球時の腕の動きとはかなり異なった
ものとなっている。打者としては、少しでも本物ピッチ
ャーの投球フォームの下で投球されるボールを打ちたい
要求も強く、アーム115及び投球ハンド16の動きの
改良が新たな課題となって来ている。
球マシン101では、アーム115は、マシンフレーム
110の側方外側で平行に、即ち真後ろに上がって行っ
て真ん前へ振り降ろされる回転軌跡を辿ることになり、
人間ピッチャーの投球時の腕の動きとはかなり異なった
ものとなっている。打者としては、少しでも本物ピッチ
ャーの投球フォームの下で投球されるボールを打ちたい
要求も強く、アーム115及び投球ハンド16の動きの
改良が新たな課題となって来ている。
【0004】本発明は、上記に鑑み案出されたものであ
って、人間ピッチャーの投球フォームにより近い状態で
投球ハンドを作動させることの出来るアーム式投球マシ
ンを提供することを目的としている。
って、人間ピッチャーの投球フォームにより近い状態で
投球ハンドを作動させることの出来るアーム式投球マシ
ンを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の請求項1記載のアーム式投球マシン
は、マシンフレームに回転可能に軸承された回転軸と、
該回転軸に取り付けられ且つ投球回転方向にのみ係合す
る周転駆動装置によって一定速度でゆっくりと回転送り
をかけられるアームと、該アームの先端部に取り付けら
れた投球ハンドと、上記回転軸に取り付けられたブレー
キと、上記回転軸を投球位置に至る180度以下の部分
中心角度に渡って急速回転駆動する急速回転駆動手段
と、急速回転駆動前に上記投球ハンドにボールを供給す
るボール供給手段と、上記のブレーキ、急速回転駆動手
段及びボール供給手段の作動を制御する制御手段とから
構成されたアーム式投球マシンであって、上記アーム
は、正面視で、その長手軸線を上記回転軸の長手方向に
傾斜した状態で上記回転軸に取り付けられており、ま
た、上記回転軸は、正面視で上記アームの傾斜した側の
軸端が下がるように傾斜し且つ平面視で上記アームの傾
斜した側の上記軸端が打席側に近付くように上記マシン
フレームに設定されていること特徴としている。
ために、本発明の請求項1記載のアーム式投球マシン
は、マシンフレームに回転可能に軸承された回転軸と、
該回転軸に取り付けられ且つ投球回転方向にのみ係合す
る周転駆動装置によって一定速度でゆっくりと回転送り
をかけられるアームと、該アームの先端部に取り付けら
れた投球ハンドと、上記回転軸に取り付けられたブレー
キと、上記回転軸を投球位置に至る180度以下の部分
中心角度に渡って急速回転駆動する急速回転駆動手段
と、急速回転駆動前に上記投球ハンドにボールを供給す
るボール供給手段と、上記のブレーキ、急速回転駆動手
段及びボール供給手段の作動を制御する制御手段とから
構成されたアーム式投球マシンであって、上記アーム
は、正面視で、その長手軸線を上記回転軸の長手方向に
傾斜した状態で上記回転軸に取り付けられており、ま
た、上記回転軸は、正面視で上記アームの傾斜した側の
軸端が下がるように傾斜し且つ平面視で上記アームの傾
斜した側の上記軸端が打席側に近付くように上記マシン
フレームに設定されていること特徴としている。
【0006】従って、制御手段の制御の下に周転駆動装
置によって回転送りをかけられた投球アームは、ボール
受け位置において投球アーム先端部の投球ハンドにボー
ルの供給を受けた後に、急速回転駆動手段によって回転
軸を介して急速回転駆動されると周転駆動装置から離れ
て高速度で腕振りが行われ、ボールは遠心力を受けて投
球される。投球後に同じく制御手段の制御の下で、次の
ボールの供給を受けるためにブレーキによって投球アー
ムは回転軸を介して減速されることになる。投球後に減
速され止まった投球アームは、一定速度でゆっくりと追
いかけて来る周転駆動装置に再度係合して上記ボール受
け位置に送られ、上記のような次の投球作動が行われ
る。
置によって回転送りをかけられた投球アームは、ボール
受け位置において投球アーム先端部の投球ハンドにボー
ルの供給を受けた後に、急速回転駆動手段によって回転
軸を介して急速回転駆動されると周転駆動装置から離れ
て高速度で腕振りが行われ、ボールは遠心力を受けて投
球される。投球後に同じく制御手段の制御の下で、次の
ボールの供給を受けるためにブレーキによって投球アー
ムは回転軸を介して減速されることになる。投球後に減
速され止まった投球アームは、一定速度でゆっくりと追
いかけて来る周転駆動装置に再度係合して上記ボール受
け位置に送られ、上記のような次の投球作動が行われ
る。
【0007】この場合、投球ハンドは、その最上位置に
おいて、打席側から投球マシンを見た正面視において左
右いずれかにアームの長手軸線を傾斜して回転軸にアー
ムを介して取り付けられており、ピッチャーが投球する
直前にボールを握った右又は左の手が肩の斜め外上に位
置するのに相当する様にしている。このままで振り降ろ
すとマシンフレームから離れたままで回転するだけで、
ピッチャーの実際の動きから離れてしまう。そこで、回
転軸を、打席側から投球マシンを見た正面視においてア
ームの傾斜側が下がる様に軸線を傾斜しており且つ投球
マシンの上から見た平面視においてアームの傾斜側が打
席側に近付く様に傾斜させており、これら両傾斜の相殺
で最上位置投球ハンドの斜め外位置を保持しつつ投球ハ
ンドの最上位置から水平位置までの振り降ろし過程でマ
シンフレームに斜め外側から内側に投球ハンドを近付け
る様にすると共に、水平位置から最下位置までの振り降
ろし過程でもマシンフレームから投球ハンドが外側に離
れない様にすることが出来、人間ピッチャーの投球フォ
ームにより近い状態で投球ハンドを作動させることが出
来る。打席に於るストライクゾーンは、適宜マシンフレ
ーム位置を調節して設定すればよい。
おいて、打席側から投球マシンを見た正面視において左
右いずれかにアームの長手軸線を傾斜して回転軸にアー
ムを介して取り付けられており、ピッチャーが投球する
直前にボールを握った右又は左の手が肩の斜め外上に位
置するのに相当する様にしている。このままで振り降ろ
すとマシンフレームから離れたままで回転するだけで、
ピッチャーの実際の動きから離れてしまう。そこで、回
転軸を、打席側から投球マシンを見た正面視においてア
ームの傾斜側が下がる様に軸線を傾斜しており且つ投球
マシンの上から見た平面視においてアームの傾斜側が打
席側に近付く様に傾斜させており、これら両傾斜の相殺
で最上位置投球ハンドの斜め外位置を保持しつつ投球ハ
ンドの最上位置から水平位置までの振り降ろし過程でマ
シンフレームに斜め外側から内側に投球ハンドを近付け
る様にすると共に、水平位置から最下位置までの振り降
ろし過程でもマシンフレームから投球ハンドが外側に離
れない様にすることが出来、人間ピッチャーの投球フォ
ームにより近い状態で投球ハンドを作動させることが出
来る。打席に於るストライクゾーンは、適宜マシンフレ
ーム位置を調節して設定すればよい。
【0008】請求項2記載のように、上記回転軸の上記
正面視と平面視における傾斜角度は、上記投球ハンドの
長手軸線が上記投球位置において上記正面視と平面視の
いずれにおいても打席側のキャッチャーミット相当の投
球目標方向線に整合する様に設定されており、マシンフ
レームに正面で対峙した状態で投球位置の投球ハンドの
長手軸線を打席側のキャッチャーミット相当の投球目標
方向線に整合させることが出来る。
正面視と平面視における傾斜角度は、上記投球ハンドの
長手軸線が上記投球位置において上記正面視と平面視の
いずれにおいても打席側のキャッチャーミット相当の投
球目標方向線に整合する様に設定されており、マシンフ
レームに正面で対峙した状態で投球位置の投球ハンドの
長手軸線を打席側のキャッチャーミット相当の投球目標
方向線に整合させることが出来る。
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態及び実施例】次に、本発明のアーム
式投球マシンを右投げ野球用に適用して添付図を参照に
して以下に詳細に説明する。図1は本発明に係るアーム
式投球マシンの正面図、図2は同投球マシンの平面図、
図3は同投球マシンの投球ハンドとアームの取り付け方
の別態様を示す正面図である。
式投球マシンを右投げ野球用に適用して添付図を参照に
して以下に詳細に説明する。図1は本発明に係るアーム
式投球マシンの正面図、図2は同投球マシンの平面図、
図3は同投球マシンの投球ハンドとアームの取り付け方
の別態様を示す正面図である。
【0011】図1及び図2において、右オーバスロー型
アーム式投球マシン1は、ほぼ直方体形状のマシンフレ
ーム10の前方上部に軸受(図示は省略)を介して回転
可能に傾斜状態で回転軸23を軸承している。回転軸2
3が後述の様に正面視及び平面視で傾斜している点及び
アーム15と投球ハンド16が正面視で傾斜している点
を除くと、周転駆動装置30、急速回転駆動装置20及
び制御手段は図4と図5に示すものと同じであり、それ
らの図面も参照にして同じ符号で後で作動の説明をす
る。
アーム式投球マシン1は、ほぼ直方体形状のマシンフレ
ーム10の前方上部に軸受(図示は省略)を介して回転
可能に傾斜状態で回転軸23を軸承している。回転軸2
3が後述の様に正面視及び平面視で傾斜している点及び
アーム15と投球ハンド16が正面視で傾斜している点
を除くと、周転駆動装置30、急速回転駆動装置20及
び制御手段は図4と図5に示すものと同じであり、それ
らの図面も参照にして同じ符号で後で作動の説明をす
る。
【0012】本発明の特徴構成を先ず説明すると、投球
ハンド16は、その最上位置P1において、打席側から
投球マシンを見た正面視において左外側に長手軸線L1
を、例えば15度傾斜させてアーム15を介して回転軸
23に取り付けられており、また回転軸23は、上記正
面視において上記最上位置投球ハンドの傾斜側、即ち左
側が水平に対して18度下がる様に且つ投球マシン1の
上から見た平面視において左側が打席側に近付く様に、
例えば打席に正面対峙したマシンフレーム10の正面に
対して15度傾斜している。ハンド16は、正面視でそ
の軸線L1がアーム15の軸線と整合する様に且つ側面
視でスナップを利かせる様に前屈みにアーム15に取り
付けられており、アーム15の回転軸23への傾斜取り
付けや、回転軸23の上記正面視及び平面視における傾
斜設定が楽に行えるようにしている。然し、正面視で図
3に示すような取り付け方もある。
ハンド16は、その最上位置P1において、打席側から
投球マシンを見た正面視において左外側に長手軸線L1
を、例えば15度傾斜させてアーム15を介して回転軸
23に取り付けられており、また回転軸23は、上記正
面視において上記最上位置投球ハンドの傾斜側、即ち左
側が水平に対して18度下がる様に且つ投球マシン1の
上から見た平面視において左側が打席側に近付く様に、
例えば打席に正面対峙したマシンフレーム10の正面に
対して15度傾斜している。ハンド16は、正面視でそ
の軸線L1がアーム15の軸線と整合する様に且つ側面
視でスナップを利かせる様に前屈みにアーム15に取り
付けられており、アーム15の回転軸23への傾斜取り
付けや、回転軸23の上記正面視及び平面視における傾
斜設定が楽に行えるようにしている。然し、正面視で図
3に示すような取り付け方もある。
【0013】従って、投球ハンド16は、その最上位置
P1において、上記正面視においてピッチャーが投球す
る直前にボールを握った右手が肩の斜め外上に位置する
のに相当している。投球ハンド16やアーム15だけを
傾斜させて回転軸23の軸線L2を傾斜させないで、そ
のままで振り降ろすとマシンフレーム10から離れたま
まで回転するだけで、ピッチャーの実際の動きから離れ
てしまうが、回転軸23を上述の様に傾斜させると、こ
れら両傾斜の相殺で、即ち左傾斜で更に斜め外位置に移
動するが左前傾斜で内側に移動して相殺し、最上位置投
球ハンド16の斜め外位置を保持し、最上位置P1から
投球位置Pを経て水平位置P2までの振り降ろし過程で
マシンフレーム10に斜め外側から内側に投球ハンド1
6を近付ける様にすると共に、水平位置P2から最下位
置P3までの振り降ろし過程でもマシンフレーム10か
ら投球ハンド16が外側に離れない様にすることが出
来、人間ピッチャーの投球フォームにより近い状態で投
球ハンド16を作動させることが出来る。最下位置P3
から後ろ水平位置P4を経て最上位置P1へ投球ハンド
16が上がる過程は、ゆっくりであり投球上余り重要で
ない。
P1において、上記正面視においてピッチャーが投球す
る直前にボールを握った右手が肩の斜め外上に位置する
のに相当している。投球ハンド16やアーム15だけを
傾斜させて回転軸23の軸線L2を傾斜させないで、そ
のままで振り降ろすとマシンフレーム10から離れたま
まで回転するだけで、ピッチャーの実際の動きから離れ
てしまうが、回転軸23を上述の様に傾斜させると、こ
れら両傾斜の相殺で、即ち左傾斜で更に斜め外位置に移
動するが左前傾斜で内側に移動して相殺し、最上位置投
球ハンド16の斜め外位置を保持し、最上位置P1から
投球位置Pを経て水平位置P2までの振り降ろし過程で
マシンフレーム10に斜め外側から内側に投球ハンド1
6を近付ける様にすると共に、水平位置P2から最下位
置P3までの振り降ろし過程でもマシンフレーム10か
ら投球ハンド16が外側に離れない様にすることが出
来、人間ピッチャーの投球フォームにより近い状態で投
球ハンド16を作動させることが出来る。最下位置P3
から後ろ水平位置P4を経て最上位置P1へ投球ハンド
16が上がる過程は、ゆっくりであり投球上余り重要で
ない。
【0014】打席におけるストライクゾーンは、適宜マ
シンフレーム10の位置を調節して設定すればよいが、
投球ハンド16の上記正面視における最上位置での左の
傾斜角度と回転軸23の上記正面視と平面視における傾
斜角度とを、投球ハンド16の長手軸線L1が投球位置
Pにおいて上記正面視と平面視のいずれにおいても打席
側のキャッチャーミット相当の投球目標方向線に整合す
る様に設定されており、マシンフレーム10に正面で対
峙した状態で投球位置Pの投球ハンド16の長手軸線L
1を打席側のキャッチャーミット相当の投球目標方向線
に整合させることが出来る。
シンフレーム10の位置を調節して設定すればよいが、
投球ハンド16の上記正面視における最上位置での左の
傾斜角度と回転軸23の上記正面視と平面視における傾
斜角度とを、投球ハンド16の長手軸線L1が投球位置
Pにおいて上記正面視と平面視のいずれにおいても打席
側のキャッチャーミット相当の投球目標方向線に整合す
る様に設定されており、マシンフレーム10に正面で対
峙した状態で投球位置Pの投球ハンド16の長手軸線L
1を打席側のキャッチャーミット相当の投球目標方向線
に整合させることが出来る。
【0015】アーム15及び投球ハンド16を矢印Aで
示す様にゆっくり周転させる駆動装置30と急速回転さ
せる駆動装置40は、従来技術のものと同じであるが、
回転軸23に対してスムースに駆動力を伝えられる様に
回転軸23の傾斜に対応して傾斜させた副マシンフレー
ム11を介して上記マシンフレーム10に組み込まれて
いる。
示す様にゆっくり周転させる駆動装置30と急速回転さ
せる駆動装置40は、従来技術のものと同じであるが、
回転軸23に対してスムースに駆動力を伝えられる様に
回転軸23の傾斜に対応して傾斜させた副マシンフレー
ム11を介して上記マシンフレーム10に組み込まれて
いる。
【0016】次に、本投球マシン1の作動について説明
する。周転駆動装置30と急速回転駆動装置20につい
ては図4と図5を参照し、アーム15と投球ハンド16
については図1と図2を参照する。ボールを投げ終わっ
てスプリング21が弛緩してアーム15及び投球ハンド
16が下方で自由状態で下がっていると、周転駆動装置
30のトルクモータ26で減速機29を介してゆっくり
投球方向に一定周期(例えば1分間で10回転、即ち1
0r.p.mで6秒毎の投球周期)でチェーン27で周
転駆動されるスプロケットホイール28のリリースピン
25が追い着いて来て押されて行くことになる。途中で
ボールを供給部13から投球アーム先端の投球ハンド1
6に受けた後にアーム15の回転に伴って徐々に急速回
転駆動装置20のスプリング21を強く張って行く。強
力なスプリング21は、副フレームとクランク22との
間に張られており、クランク22は回転軸23に一体に
結合されており、投球ハンド16の最上位置の若干手前
でスプリング21の最大引っ張り状態を越えて蓄積され
た強力なスプリング力でアーム15を急速回転駆動して
投球を開始する。
する。周転駆動装置30と急速回転駆動装置20につい
ては図4と図5を参照し、アーム15と投球ハンド16
については図1と図2を参照する。ボールを投げ終わっ
てスプリング21が弛緩してアーム15及び投球ハンド
16が下方で自由状態で下がっていると、周転駆動装置
30のトルクモータ26で減速機29を介してゆっくり
投球方向に一定周期(例えば1分間で10回転、即ち1
0r.p.mで6秒毎の投球周期)でチェーン27で周
転駆動されるスプロケットホイール28のリリースピン
25が追い着いて来て押されて行くことになる。途中で
ボールを供給部13から投球アーム先端の投球ハンド1
6に受けた後にアーム15の回転に伴って徐々に急速回
転駆動装置20のスプリング21を強く張って行く。強
力なスプリング21は、副フレームとクランク22との
間に張られており、クランク22は回転軸23に一体に
結合されており、投球ハンド16の最上位置の若干手前
でスプリング21の最大引っ張り状態を越えて蓄積され
た強力なスプリング力でアーム15を急速回転駆動して
投球を開始する。
【0017】クランク22及び回転軸23は、軸受を介
してスプロケットホイール28に回転可能に支承されい
る為に投球方向Aに急速駆動されると、アーム15は、
最上位置P1の投球ハンド16を斜め外位置から水平位
置P2まで斜めに内側へ振り降ろし、この間の投球位置
Pで人間ピッチャーの投球フォームにより近い状態で投
球ハンド15からボールを投球する。更に投球ハンド1
6は、水平位置P2から最下位置P3までマシンフレー
ム10に接近する様に下がるがこの間にカム式や電磁
式、油圧や空気圧式等のブレーキ35によって10r.
p.m以下への減速され、ブレーキ35が解除されると
上記自由な初期状態に戻る。ボール供給部13は、傾斜
ホルダー内の複数のボールを公知のシャッター14の開
閉で一個一個ボール受け位置に到達した投球アーム先端
部の投球ハンド16上にボールの供給を行うが、従来の
位置からボール受渡し位置をずらしている。
してスプロケットホイール28に回転可能に支承されい
る為に投球方向Aに急速駆動されると、アーム15は、
最上位置P1の投球ハンド16を斜め外位置から水平位
置P2まで斜めに内側へ振り降ろし、この間の投球位置
Pで人間ピッチャーの投球フォームにより近い状態で投
球ハンド15からボールを投球する。更に投球ハンド1
6は、水平位置P2から最下位置P3までマシンフレー
ム10に接近する様に下がるがこの間にカム式や電磁
式、油圧や空気圧式等のブレーキ35によって10r.
p.m以下への減速され、ブレーキ35が解除されると
上記自由な初期状態に戻る。ボール供給部13は、傾斜
ホルダー内の複数のボールを公知のシャッター14の開
閉で一個一個ボール受け位置に到達した投球アーム先端
部の投球ハンド16上にボールの供給を行うが、従来の
位置からボール受渡し位置をずらしている。
【0018】急速回転駆動手段20は、上記スプリング
21を使用したものに代えて、回転軸23にレバームを
介して取り付けられたロータと急速移動する磁界を発生
するコイルを備えたステータとから成る円弧モター(リ
ニアモータを例えば120度の中心角度に渡って円弧状
に湾曲させてある)から構成されており、コイルの電圧
制御によって強力な磁界をより速く移動させる円弧状ス
テータによってロータとレバーとを介して120度(そ
の内の20度は助走の補助を受けている)の中心角度に
渡って回転軸23と投球アーム15とを回転駆動し、超
高速度でピッチング腕振りを行うものも使用される。1
800r.p.mの4極誘導電動機相当の120度中心
角度の円弧モターでは、3倍の5400r.p.mの超
高速度が得られる。 球速度は、スプリング21をネジ
ジャッキハンドルH1で強く張って早くしたり、ゆるめ
て遅くすることが出来る。また、玉筋の高低は、ネジジ
ャッキハンドルH2でマシンフレーム10を前後に傾斜
調節して調節される。
21を使用したものに代えて、回転軸23にレバームを
介して取り付けられたロータと急速移動する磁界を発生
するコイルを備えたステータとから成る円弧モター(リ
ニアモータを例えば120度の中心角度に渡って円弧状
に湾曲させてある)から構成されており、コイルの電圧
制御によって強力な磁界をより速く移動させる円弧状ス
テータによってロータとレバーとを介して120度(そ
の内の20度は助走の補助を受けている)の中心角度に
渡って回転軸23と投球アーム15とを回転駆動し、超
高速度でピッチング腕振りを行うものも使用される。1
800r.p.mの4極誘導電動機相当の120度中心
角度の円弧モターでは、3倍の5400r.p.mの超
高速度が得られる。 球速度は、スプリング21をネジ
ジャッキハンドルH1で強く張って早くしたり、ゆるめ
て遅くすることが出来る。また、玉筋の高低は、ネジジ
ャッキハンドルH2でマシンフレーム10を前後に傾斜
調節して調節される。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1記載のアーム式投球マシンによれば、 (1)アーム式投球マシンにおいて、上記アームは、正
面視で、その長手軸線を上記回転軸の長手方向左右いず
れかに傾斜した状態で上記回転軸に取り付けられてお
り、また、上記回転軸は、正面視で上記アームの傾斜し
た側の軸端が下がるように傾斜し且つ平面視で上記アー
ムの傾斜した側の上記軸端が打席側に近付くように上記
マシンフレームに設定されているので、アームないし投
球ハンドは、ピッチャーが投球する直前にボールを握っ
た右又は左の手が肩の斜め外上に位置するのに相当する
様にしている。また、回転軸の両傾斜の相殺で最上位置
投球ハンドの斜め外位置を保持しつつ投球ハンドの最上
位置から水平位置までの振り降ろし過程でマシンフレー
ムに斜め外側から内側に投球ハンドを近付ける様にする
と共に、水平位置から最下位置までの振り降ろし過程で
もマシンフレームから投球ハンドが外側に離れない様に
することが出来、人間ピッチャーの投球フォームにより
近い状態で投球ハンドを作動させることが出来る。
の請求項1記載のアーム式投球マシンによれば、 (1)アーム式投球マシンにおいて、上記アームは、正
面視で、その長手軸線を上記回転軸の長手方向左右いず
れかに傾斜した状態で上記回転軸に取り付けられてお
り、また、上記回転軸は、正面視で上記アームの傾斜し
た側の軸端が下がるように傾斜し且つ平面視で上記アー
ムの傾斜した側の上記軸端が打席側に近付くように上記
マシンフレームに設定されているので、アームないし投
球ハンドは、ピッチャーが投球する直前にボールを握っ
た右又は左の手が肩の斜め外上に位置するのに相当する
様にしている。また、回転軸の両傾斜の相殺で最上位置
投球ハンドの斜め外位置を保持しつつ投球ハンドの最上
位置から水平位置までの振り降ろし過程でマシンフレー
ムに斜め外側から内側に投球ハンドを近付ける様にする
と共に、水平位置から最下位置までの振り降ろし過程で
もマシンフレームから投球ハンドが外側に離れない様に
することが出来、人間ピッチャーの投球フォームにより
近い状態で投球ハンドを作動させることが出来る。
【0020】(2)請求項2記載のアーム式投球マシン
によると、上記回転軸の上記正面視と平面視における傾
斜角度は、上記投球ハンドの長手軸線が上記投球位置に
おいて上記正面視と平面視のいずれにおいても打席側の
キャッチャーミット相当の投球目標方向線に整合する様
に設定されており、マシンフレームに正面で対峙した状
態で投球位置の投球ハンドの長手軸線を打席側のキャッ
チャーミット相当の投球目標方向線に整合させることが
出来る。
によると、上記回転軸の上記正面視と平面視における傾
斜角度は、上記投球ハンドの長手軸線が上記投球位置に
おいて上記正面視と平面視のいずれにおいても打席側の
キャッチャーミット相当の投球目標方向線に整合する様
に設定されており、マシンフレームに正面で対峙した状
態で投球位置の投球ハンドの長手軸線を打席側のキャッ
チャーミット相当の投球目標方向線に整合させることが
出来る。
【0021】
【図1】本発明に係るアーム式投球マシンの正面図であ
る。
る。
【図2】同投球マシンの平面図である。
【図3】同投球マシンの投球ハンドとアームの取り付け
方の別態様を示す正面図である。
方の別態様を示す正面図である。
【図4】従来のアーム式投球マシンの平面図である。
【図5】図4のII−II線に沿った断面図である。
1 投球マシン 10 マシンフレーム 13 ボール供給手段 15 アーム 16 投球ハンド 20 急速回転駆動手段 23 回転軸 30 周転駆動手段 35 ブレーキ H2 傾斜調節手段 L1 投球ハンド軸線 L2 回転軸軸線
Claims (2)
- 【請求項1】 マシンフレームに回転可能に軸承された
回転軸と、該回転軸に取り付けられ且つ投球回転方向に
のみ係合する周転駆動装置によって一定速度でゆっくり
と回転送りをかけられるアームと、該アームの先端部に
取り付けられた投球ハンドと、上記回転軸に取り付けら
れたブレーキと、上記回転軸を投球位置に至る180度
以下の部分中心角度に渡って急速回転駆動する急速回転
駆動手段と、急速回転駆動前に上記投球ハンドにボール
を供給するボール供給手段と、上記のブレーキ、急速回
転駆動手段及びボール供給手段の作動を制御する制御手
段とから構成されたアーム式投球マシンにおいて、上記
アームは、正面視で、その長手軸線を上記回転軸の長手
方向に傾斜した状態で上記回転軸に取り付けられてお
り、また、上記回転軸は、正面視で上記アームの傾斜し
た側の軸端が下がるように傾斜し且つ平面視で上記アー
ムの傾斜した側の上記軸端が打席側に近付くように上記
マシンフレームに設定されていることを特徴とするアー
ム式投球マシン。 - 【請求項2】 上記回転軸の上記正面視と平面視での傾
斜角度は、上記投球ハンドの長手軸線が上記投球位置に
おいて上記正面視と平面視のいずれにおいても打席側の
キャッチャーミット相当の投球目標方向線に整合するよ
うに、設定されている請求項1記載の投球マシン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8102158A JP3046541B2 (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | アーム式投球マシン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8102158A JP3046541B2 (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | アーム式投球マシン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09285586A JPH09285586A (ja) | 1997-11-04 |
JP3046541B2 true JP3046541B2 (ja) | 2000-05-29 |
Family
ID=14319929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8102158A Expired - Fee Related JP3046541B2 (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | アーム式投球マシン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3046541B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5485089B2 (ja) * | 2010-09-15 | 2014-05-07 | 智久 宮西 | ピッチングマシン |
JP2012115389A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Satoru Iwamura | 投球装置 |
-
1996
- 1996-04-24 JP JP8102158A patent/JP3046541B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09285586A (ja) | 1997-11-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |