JP2002058771A - ボール供給装置 - Google Patents

ボール供給装置

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JP2002058771A
JP2002058771A JP2000252350A JP2000252350A JP2002058771A JP 2002058771 A JP2002058771 A JP 2002058771A JP 2000252350 A JP2000252350 A JP 2000252350A JP 2000252350 A JP2000252350 A JP 2000252350A JP 2002058771 A JP2002058771 A JP 2002058771A
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Saburo Horikawa
三郎 堀川
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KINKI KURESUKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボールの表面状態に左右されずに、また逆ス
ピンなどの悪影響を与えずに確実に強制的に1個づつボ
ールを送り出すボール供給装置を提供する。 【解決手段】 ボール供給装置40は、上流側供給路4
1から供給されるボールを一個づつ供給一時停止個所4
2で一時停止させてから下流側供給路43を経てボール
発射装置に供給するもので、各々が往動されるとボール
が当接し且つ復動されるとボールから離れるようにほぼ
ボール直径以下の間隔で配置された前作動部材45A及
び後作動部材45Bと、これらを上下動させる作動部材
駆動手段と、後作動部材45Bの供給ボールへの当接部
に取着した転動部材61とから成る。前作動部材の下動
時に供給ボールB1が当接して停止させ、後作動部材の
下動時に転動部材61の転動体が供給ボールに当接し
て、ボールへの回転力を軽減しながら押し出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、野球やソフトボ
ールの打撃練習などのボール発射装置に使用され、ボー
ルを1個づつを正確にボール発射装置に供給するための
ボール供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ボール発射装置の、例えば、投球マシン
には、ボールを1個づつ送るためのボール供給装置が利
用される。アーム式の投球マシン101は、図9及び図
10に示すように、マシンフレーム110が、据え付け
可能な基台102上に投球方向側の前部において水平ピ
ン103によって前後傾動可能に支持されている。投球
アーム115が、マシンフレーム110とクランク12
2との間に張られた急速駆動用の強力なスプリング12
1によって投球方向にそのクランク122及び回転軸1
23を介して急速駆動するようにされている。
【0003】この投球アーム115は、始めは、周転駆
動装置30のリリースピン125を介してトルクモータ
126と減速機127によってゆっくり回転駆動され、
この間に、ボール給装置140から投球アーム先端の投
球ハンド116にボールBを受け取る。
【0004】ボールを受け取った後に、投球アーム11
5の回転に伴ってさらにスプリング121を強く張り、
投球開始位置(スプリング121の前方位置をクランク
122が越える位置)でスプリング121の張力最大と
なって、それを越えた瞬間に蓄積された強力なスプリン
グ力でクランク122及びアーム115を急速回転す
る。このときのアーム115は、リリースピン125を
離れて急速回転して、その上死点を過ぎた正面の投球位
置でボールBを投球ハンド116から放して投球する。
【0005】リリースピン125は、トルクモータ12
6によって一定の投球周期でチェーンC1を介してゆっ
くり周転駆動されるスプロケットホイール128に取り
付けられており、投球を終えて制動され、待機している
アーム15に再び当接して押して行き、再びスプリング
121を伸張させて張力を蓄える。アーム115の軸1
23は、クランク122に連結されると共に軸受を介し
てスプロケットホイール128を回転可能に支承してお
り、リリースピン125がなければ別々に回転できるよ
うになっている。
【0006】このような投球装置に使用されるボール供
給装置の一例を、図9から図11に示すように、往復旋
回駆動されて上動と下動を交互に行う前作動部材145
Aと後作動部材145Bを利用して1投球周期に一個づ
つボールBを供給して、投球ハンド16が通過する待機
位置144で投球ハンドに送り出すものがある。
【0007】この例のボール供給装置140は、互いに
反対方向に上下動する1対の前作動部材145A、14
5Bの間に、ボールを1個づつ選んで、ボールの一時停
止と押出し供給とを繰り返すようにして、確実にボール
を1個づつボール発射装置に送り出すように設計されて
いる。図11に示すように、前側作動部材45Aが下が
った位置では、ボールB1は、その前側が前側作動部材
45Aに当接して停止するが、次に、前側作動部材45
Aが上動して後作動部材45Bが下動すると、後作動部
材45BがボールB1の後部に当たることにより、ボー
ルを送り出し、前側作動部材45Aの下をくぐって傾斜
した傾斜樋141を転がり降りて、投球ハンドに提供さ
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前側作動部材45Aが
下がった位置でボールB1を停止した状態においては、
ボールB1は、後続のボールB2と接触しており、空気
湿度が高い時やボール材質の経年変化などによりボール
表面に粘着性が生じて、前後のボール同士B1、B2が
付着したり、ボール表面の傷で引っ掛かかり合って、前
作動部材45Aが上動してもボールB1が転がり降りる
タイミングが遅れることがある。
【0009】また、前作動部材45Aが上動すると同時
に後作動部材45Bが下動してボールB1の後部に当た
ることにより、ボールを送り出すが、この際に、ボール
と後作動部材45Bとの摩擦によりボール外周を下方に
押さえ付ける力が作用して、供給ボールB1は、転がり
方向とは逆の制動作用が加わえられて、逆スピンが作用
して、やはりボールB1が転がり降りるタイミングを遅
らせることになる。さらに、傾斜樋141は傾斜してお
り、ボールB1が転がり降りるようにされているので、
転がり降りるタイミングは、傾斜樋141の内面の状態
や異物の影響を受けやすい。
【0010】以上のような要因で、ボール供給装置14
0からのボールの放出のタイミングの遅れが生じること
になり、上記のようなアーム式ボール発射装置の場合
は、最悪時には空投球になる惧れがある。さらに、一対
の回転ディスクを利用した回転ディスク式ボール発射装
置の場合は、バーチャルピッチングにおいて、ピッチャ
ーの投球動作でのボールのリリースタイミングにボール
発射が合わなくなるという問題が生じる。
【0011】本発明は、上記に鑑み案出されたものであ
って、ボールの表面状態に左右されずに、またボールに
逆スピンなどの影響を与えずに確実にボールを1個づつ
ボール発射装置などに送り出すことができるボール供給
装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
ボール供給装置の前後の作動部材の中の後作動部材につ
いて、後作動部材が供給ボール後側との当接部に、供給
ボールに接触可能に且つボールに対する摩擦を減ずる減
摩部材を設けて後作動部材のボールに対する下方への押
さえ付け力を解除するものである。減摩部材は、特に、
それ自体が円周方向へ回転力を付与するのを防止するた
めのものであり、これにより、後作動部の下動により供
給ボールを押出す際に、供給ボールに転がり方向とは逆
の制動が係るのを防止し、後作動部材の下動によりボー
ルの移送のタイミングを正確に決め、ボール発射装置へ
のタイミング遅れを防止する。
【0013】本発明の装置は、詳しくは、ボール直径以
下の間隔でボール移動経路に各々ボールに接触可能に配
置され且つボールに対して相対的に上下動可能な前作動
部材及び後作動部材と、前後の作動部材の中間位置若し
くはその上方に軸支して前後の作動部材を上下に駆動す
る作動部材駆動手段と、から成っている。上記の作動部
材駆動手段により、前作動部材を下動して供給ボールの
前側に当接させ且つ後作動部材を上動して供給ボールか
ら離してボールを停止させ、次いで、前作動部材を上動
して供給ボールから離して且つ後作動部材を下動させて
供給ボール後側に当接させて下流側に移動させると共に
次のボールの前側に当接させて停止させ、さらに、後作
動部材を上動して該次の供給ボールから離し前作動部材
を下動して該次の供給ボールの前側を当接させるもので
ある。
【0014】このような減摩部材は、後作動部材に回転
可能に固定されて、供給ボールに接触する回転体を備え
た回転部材、または、後作動部材に摺動可能に固定され
て、供給ボールに接触する摺動体を備えた摺動部材を含
んでよい。
【0015】減摩部材の例として、回転部材には、供給
ボールに接触して回転自由な回転体と、該回転体を回転
自在に軸支して後作動部材に固定する支持体と、から成
る軸受が利用できる。特に、上記の減摩部材は、該回転
体を外輪とするラジアルが利用でき、また、該回転体を
球面体とする球面座軸受も利用可能である。さらに、上
記の摺動部材には、供給ボールに接触する摺動体と、該
摺動体を上下方向に自由に摺動可能に保持して後作動部
材に固定される支持体とから成るものを利用することが
できる。
【0016】本発明のボール供給装置は、野球やテニス
用の打撃練習用の投球装置、ゴルフボールの配給装置
や、その他、バレーボールなどの球技のボール配給装置
などに広く使用できる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のボール供給装置は、傾斜
したボール通路を利用して上流側から供給されるボール
を一個づつ供給一時停止個所で一時停止させて後に、下
流側へボール発射手段に向けて1個づつタイミングを計
って供給するものである。ボール供給装置は、ボール通
路と、通路上に配置した前作動部材及び後作動部材と、
前作動部材及び後作動部材を交互に上下動させる作動部
材駆動手段とからなり、前後の各作動部材が、下動され
るとボールの周面に当接し、且つ上動されるとボールよ
り上方に退避してボールの通過を可能にするように配置
され、このために、前作動部材及び後作動部材との間隔
は、ボールとの当接部において、ボール直径より小さく
設定されている。
【0018】上記ボール供給装置は、ボール通路上に配
置され、ボール通路は、通常は、ボールホッパーに繋が
るボール供給管とから成る上流側ボール供給手段と、こ
のボール供給管に接続された傾斜樋とを含む下流側ボー
ル供給手段とから成るものが採用できる。これら前作動
部材と後作動部材とは、交互反対方向に上下動される
が、第1の過程は、前作動部材は、下動することによっ
て、供給ボールが当接して供給を止める供給中断位置を
取らせ、同時に他方の後作動部材は上動して供給ボール
から離れて待機している待機位置をそれぞれ取らせる。
第2の過程は、今度は、前作動部材を上動させると供給
ボールから離れてボールの通過を可能にする供給可能位
置を取らせ、同時に、後作動部材が下動して減摩部材を
設けた当接部に供給ボールに当接して押し出す。押出さ
れたボールは、前作動部材の供給可能位置の下をくぐっ
て、傾斜したボール通路に従ってボール供給装置から放
出される。この時、後作動部材は、下動のままで、次の
ボールに当接して、上記供給一時停止個所への到来を一
旦止める。再び第1の過程に戻る際に、次のボールが後
作動部材の待機位置をくぐって前作動部材の供給中断位
置で停止される。
【0019】従って、このボール供給装置では、作動部
材駆動手段によって前作動部材が下動されると後作動部
材が上動され、前作動部材によってその後ろの全てのボ
ールが堰き止められて、ボール発射装置へのボール供給
が停止されるが、次に作動部材駆動手段によって前作動
部材が上動されると後作動部材が下動されて、それら作
動部材間の供給ボールの後ろの待ちボールは後作動部材
に当接して止まり、それら作動部材が間の供給ボール1
個だけが送り出され、作動部材駆動手段の作動タイミン
グに対応した所定タイミングで1個ずつ下流側ボール供
給手段に送り出されることになる。
【0020】その際、後作動部材は、その下動時に下端
の減摩部材を両作動部材間に保持された供給ボールの後
部に押し当てるから、強制的に前に押し出すことにな
り、またその押し当てる時に、減摩部材、例えば、転動
部材が転動し、または摺動部材が摺動するから、ホール
には円周方向の分力が作用せず、何ら逆スピンを供給ボ
ールに与えることがない。それゆえ、ボールの表面状態
や下流側ボール供給手段の表面状態などにも左右されず
に、確実に上記所定タイミングで1個づつボールを下流
側ボール供給手段を経てボール発射装置に供給できる。
従って、アーム式ボール発射装置の場合は、空投球が完
全に防止され、バーチャルピッチングにおいて、ピッチ
ャーの投球動作でのボールのリリースタイミングにボー
ル発射が遅れるという問題を解消することができる。さ
らに、傾斜によらずに強制的な前への押し出しでボール
を供給するために、水平な又は緩い登り傾斜の下流側ボ
ール供給手段へのボールの送り出しも可能になる。
【0021】本発明のボール供給装置は、前作動部材と
後作動部材とを、ほぼ水平状態にした水平二股状作動体
の対向アームにし、該水平二股状作動体の柄部分を回転
軸にして上記作動部材駆動手段によって対向アームを上
下動するようにも構成することができる。これは、水平
二股状作動体の対向アームを前作動部材と後作動部材に
採用し、後作動部材の減摩部材により、簡単な構造によ
って作動部材駆動手段による作動も容易で確実にボール
供給を制御でき、また転動部材や摺動部材の取着も容易
になる。
【0022】本発明のボール供給装置は、前作動部材と
上記後作動部材とを垂直二股状の対向アームにし、それ
ら対向アームの上端に跨った梁のほぼ中央の外部突出棒
を回転軸にして上記作動部材駆動手段によって上下に往
復揺動することもできる。これは、垂直二股状の対向ア
ームを前作動部材と後作動部材に採用して、後作動部材
の減摩部材によりボールを押出すようにし、簡単な構造
によって作動部材駆動手段による作動も容易で確実にボ
ール供給を制御できる。
【0023】本発明では、さらに、上記前作動部材と上
記後作動部材は、ほぼ水平状態にしたC字状または湾曲
状の作動体の対向アームとしてもよく、作動体のほぼ中
央の外部突出棒を回転軸にして、上記作動部材駆動手段
によって水平状態で往復旋回揺動されるようにしてもよ
い。転動部材や摺動部材との組み合わせによって確実に
ボール供給の制御ができると共に、作動部材駆動手段に
よる作動が容易である。
【0024】本発明では、さらに、上記転動部材は、転
がり軸受又は球面座ベアリングから構成され、転動部材
の入手が容易で、従来のボール供給装置の改造も容易に
なる。
【0025】本発明のボール供給装置は、アーム式投球
マシン、回転ディスク式投球マシン、ソフトボールの打
撃練習装置、テニス、サッカー、バレーボール、バスケ
ットボールなどの球技などの練習装置にも広く適用する
ことができる。
【0026】
【実施例】水平二股状作動部材の後作動部材に転動部材
として転がり軸受を取着した例について、アーム式投球
マシンへの使用を示す。この例では、水平二股状作動体
45は、ボール直径以下の間隔で配置された平行な棒状
アームの前作動部材45Aと後作動部材45Bとを含
み、前作動部材45Aと後作動部材45Bとは互いに反
対方向に上下動するように、前作動部材45Aと後作動
部材45Bのほぼ中間位置に軸支されて、作動部材駆動
手段50により上下回動駆動される。ここに、前作動部
材45Aは、下動すると棒状のアームがボールB1の前
側に当接してボールを停止させ、反対に、他方の後作動
部材45Bには、棒状のアームに転がり軸受が取着され
て、下動すると、転がり軸受がボールB1の後側に当接
してボールB1を押出すことができるように配置されて
いる。
【0027】転動部材60は、ボールB1を強制的に送
り出す際に押さえ付けたり、逆スピンを与えるのを防ぐ
ものであるが、図1(A)において、転動部材60とし
て、転がり軸受には、これ例では、ボールベアリング6
1が利用されている。ボールベアリング61は、その内
輪611が後作動部材45Bの棒状アーム先端に嵌入さ
れ、外輪613がベアリングボール612を介して内輪
611に回動自在に配置され、外輪613が当接部の転
動体として機能するもので、後作動部材45Bの下動時
には、供給ボールB1の外周に当接するように配置され
ている。そこで、図1(B)に示すように、後作動部材
45Bが下動して、外輪613がボールに当接すると、
下動によりボールを前側に押圧する力を付与するが、ボ
ール外周に対して円周方向には外輪自体の自由回転によ
り力を付与しないので、ボールに逆方向に回転させるこ
となく、押出すことができるのである。このようにし
て、後作動部材45Bが下動したとき、外輪が転動体と
して自由に回転し、ボールへの円周方向への回転力を防
止する作用を発揮するのである。
【0028】これら両部材45A、45Bを上下に回動
する作動部材駆動手段50は、図1Aに示す第1の過程
で、前作動部材45Aを上動させて供給ボールB1の前
側に当接して供給を止める供給中断位置と、同時に後作
動部材45Bは下動して供給ボールB1から離れて待機
している待機位置とを、それぞれ取らせる。第2の過程
は、図1Bに示す如く、今度は、前作動部材45Aを上
動させて供給ボールB1から離れて供給を可能にする供
給可能位置と、同時に後作動部材45Bは下動により供
給ボールB1に当接して押し出し、次いで、図2に示す
如く、次のボールB2の前側に当接して上記供給一時停
止個所42への到来を止める供給位置をそれぞれ取らせ
る。
【0029】このようなボール供給装置に使用される作
動部材駆動手段50の例を、図3に示すが、作動部材駆
動手段50は、投球マシンのスプロケットホイール12
8(図9参照)の内側に一体的にカム51が組み込ま
れ、このカム51の突起部51Aによって一端部52A
で突き上げられて揺動するように揺動レバー52が中間
部で軸受B1によって支承され、このレバー52の他端
部52Bに竪リンク53が一端部53Aで連接され、該
リンク53の他端部53BでT字状のレバー54が一端
部54Aで連接されており、該T字状レバー54の他端
部54Bに連接され、上記レバー52の一端部52Aを
スプリング55がカム51に押しつけて、構成されてい
る。
【0030】T字状レバー54の杆54Cは、水平二股
状作動体45の柄部分45Cと一体にされている。カム
51が矢印Y1の方向に回転して、突起部51Aが揺動
レバー52の一端部52Aを突き上げる(矢印Y2)
と、竪リンク53を下げ(矢印Y3)、水平二股状作動
体45を揺動旋回(矢印Y4)させることになり、後作
動部材45Bを下げてそれに取着された小型転がり軸受
61を介してB1を強制的に送り出す。
【0031】作動部材駆動手段50は、上記構造に代え
て、サーボモータの直結やソレノイド押引手段や電気シ
リンダーも採用でき、これによって直接水平二股状作動
体45を直接上下回動することもできる。
【0032】転動部材60の他の例は、転がり軸受61
の他に、図4に示すような球面座ベアリング62が利用
できる。転動自在の球面体623を受止する受容体62
0が、後作動部材45Bの棒状アーム先端に固定されて
いる。後作動部材45Bが下動したとき、球面体623
が、同様に、ボール経の円周方向への回転力を防止する
作用を発揮する。
【0033】図5には、減摩部材として摺動部材63を
示すが、摺動板633の両側縁に平行な滑り溝632、
632が形成され、他方の固定体630は、この両側の
滑り溝632、632に嵌る突片631、631を互い
に対向して設けて、該固定体630が、摺動板633を
ボール後側に対面し且つ接触するように後作動部材45
Bの棒状アーム先端に固定されている。後作動部材45
Bが下動したとき、摺動板633が、上方へ摺動して、
ボールへの円周方向への回転力を防止する作用を発揮す
る。
【0034】図6は、別の二股状作動部材として、垂直
二股状の作動体の例を示すが、ボールB1の前後で対向
する垂直な1対のアームが前作動部材46Aと後作動部
材46Bを構成し、それら対向アームの上端に跨った梁
46Cのほぼ中央の水平な外部突出棒46Dを介して作
動部材駆動手段50によって上下に往復揺動されるよう
にされる。
【0035】後作動部材46Bの下端部の当接部に、減
摩部材が取着されるが、この例では、減摩部材として、
転がり軸受61が取着されている。減摩部材は、摺動部
材であってもよい。
【0036】また、図7は、水平二股状の作動部材の別
の例を示すが、前作動部材47Aと後作動部材47Bが
ほぼ水平状態にしたC字状(湾曲状)の作動体47も採
用でき、該作動体47のほぼ中央の外部突出棒47Cを
介して水平状態で往復旋回揺動される構成とできる。後
作動部材47Bには、この例は球面座ベアリング62が
取着されているが、転がり軸受61、摺動部材も利用可
能である。
【0037】本発明では、さらに、ボール発射装置とし
てアーム式投球マシンの他に回転ディスク式投球マシン
も採用される。この場合の練習装置は、図8に示すよう
に、背面透過型映写スクリーン71と、該スクリーン7
1の後ろ一方の外側に配置され且つボール発射位置をス
クリーン端に隣接させたボール発射装置70と、スクリ
ーン71の後ろ側に配置されて野球ピッチヤーの投球フ
ォームをボール発射装置70に同期してスクリーン71
に後ろ側からミラー72を介して投射する映写プロジェ
クター73と、上記ボール発射装置70にボール配給樋
74からボールBを供給するボール供給装置40と、ピ
ッチングマシン制御装置とから構成されている。
【0038】回転ディスク式投球マシン70は、ボール
直径より小さい間隔で垂直状態で上下一対向かい合わせ
で回転可能に支持台上に設置された回転ディスク70
A、70Bと、これら各回転ディスク70A、70Bを
投球方向Yにそれぞれ反対回転で個別に可変速で回転駆
動するインバータモータMA、MBとから構成されてお
り、ボール供給装置40から間欠的に1個づつ供給され
るボールBを上下の回転ディスク70A、70Bによっ
て孔71Aから高速で弾き出して投球している。
【0039】ボール供給装置40の作動は、先ず、投球
マシン制御装置から投球フォームの投影プロジェクター
73とボール供給制御装置に電源が供給される。投球間
隔タイマーは、約8秒の投球間隔毎にプロジェクター7
3から新たなピッチング動作の映像をスタートさせ、そ
れに合わせてボール供給制御装置のボール送り出しソレ
ノイドを繰り返して作動させる。即ち、プロジェクター
73がピッチング映像を映写開始してからピッチャーの
投球の手がボール発射孔71Aに接近した時にボールB
が孔71Aを通過するように同期が取られている。この
ようにするために、ピッチング映像を映写開始してピッ
チャーの投球の手がボール発射孔71Aに接近するまで
の時間と、ソレノイドが作動してボールBが送り出さ
れ、回転ディスク70A、70BによってボールBが孔
71Aを通過するまでの時間がタイマーによって制御さ
れている。この同期は、ピッチング映像の映写開始から
何秒後にソレノイドを作動させればよいかを実測によっ
て経験的に設定される(ボールBが、ボール供給制御装
置から下流側ボール供給樋部を経て回転ディスク70
A、70Bに到達するまでの時間を各投球マシン毎に実
測することになる)。
【0040】
【発明の効果】本発明のボール供給装置は、後作動部材
のボールとの当接部に、減摩部材を設けて、当接の際に
ボールの円周方向への回転力を防止したので、ボール表
面の粘着性その他の性状に影響をうけることなく、ボー
ルに回転を付与せずまっすぐに強制的に前に押し出すこ
とができ、タイミング遅れ、空投球などの弊害を完全に
防止することができる。
【0041】減摩部材に軸受を利用すれば、その回転体
が供給ボールに接触して自由に回転するので、ボールに
対する円周方向へ回転力の付与をを防止することがで
き、入手容易な軸受を利用して、ボールのタイミングを
有効に遅れを防止することができる。さらに、ラジアル
軸受又は球面座軸受を利用することにより、上記の効果
が簡単に達成できる。さらに、減摩部材に、摺動部材を
利用すれば、ボールに当接接触する摺動体が上下方向に
自由に摺動するので、ボールに対する円周方向へ回転力
を防止することができ、ボールのタイミング遅れを有効
に防止することができる。
【0042】本発明のボール供給装置の上記前作動部材
と上記後作動部材を水平二股状作動体の対向アームに構
成すれば、水平二股状作動体の対向アームを垂直軸で簡
単に軸支でき、また転動部材や摺動部材の取着も容易に
なる。
【0043】さらに、上記前作動部材と上記後作動部材
を、垂直二股状の対向アームにより構成すれば、それら
対向アームの上端に跨った梁のほぼ中央の外部突出棒を
介して上記作動部材駆動手段によって上下に往復揺動さ
れるように構成されるために、垂直二股状の対向アーム
を前作動部材と後作動部材に採用した簡単な構造によっ
て作動部材駆動手段による作動も容易で、確実にボール
供給を制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施例の水平二股状作動体の後
作動部材に転がり軸受の転動部材を取着したボール供給
装置であって、前作動部材の下動によりボール停止状態
を示した側面図(A)と、後作動部材の下動によりボー
ルを押出す過程を示す同様側面図(B)とを示す。
【図2】 本発明の実施例についてボール供給装置の後
作動部材の下動によりボールを押出した後、次のボール
を停止して待機させている側面図を示す。
【図3】 本発明の実施例に係るボール供給装置の作動
部材駆動手段の動作説明用のスケルトン図である。
【図4】 本発明の実施例のボール供給装置の転動部材
の球面座ベアリングの斜視図である。
【図5】 本発明の実施例のボール供給装置の転動部材
の摺動部材の上下動スライダーの斜視図である。
【図6】 本発明の実施例の転がり軸受を取着した垂直
二股状の斜視図である。
【図7】 同別実施例の球面座ベアリングを取着したC
形状作動体の斜視図である。
【図8】 本発明に係るボール供給装置を備えた回転デ
ィスク式投球マシンの側面図である。
【図9】 従来のボール供給装置を備えたアーム式投球
マシンの側面図である。
【図10】 従来のアーム式投球マシンの平面図であ
る。
【図11】 従来のボール供給装置の側面図。
【符号の説明】
40 ボール供給装置 41 上流側ボール供給手段 42 供給一時停止個所 43 下流側ボール供給手段 45 水平二股状作動体 45A 前作動部材 45B 後作動部材 45C 柄部分 46 垂直二股状 46A 前作動部材 46B 後作動部材 46C 対向アームの上端に跨った梁 46D 外部突出棒 47 C字型作動体 47A 前作動部材(対向辺部) 47B 後作動部材(対向辺部) 47C 外部突出棒 50 作動部材駆動手段 54C 水平二股状作動体の柄部分 60 転動部材 61 転がり軸受 62 球面座ベアリング 63 摺動部材(スライダー) 70 ボール発射手段(回転ディスク式投球マシン) 101 ボール発射手段(アーム式投球マシン) B ボール B1 供給ボール B2 次のボール

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流側より供給されるボールを、一時停
    止させてから1個づつボール発射手段に供給するボール
    供給装置であって、 該装置が、ボール直径以下の間隔でボール移動経路に各
    々ボールに接触可能に配置され且つボールに対して相対
    的に上下動可能な前作動部材及び後作動部材と、前後の
    作動部材の中間位置若しくはその上方に軸支して前後の
    作動部材を上下に駆動する作動部材駆動手段と、から成
    り、 上記の作動部材駆動手段により、前作動部材を下動して
    供給ボールの前側に当接させ且つ後作動部材を上動して
    供給ボールから離してボールを停止させ、次いで、前作
    動部材を上動して供給ボールから離して且つ後作動部材
    を下動させて供給ボール後側に当接させて下流側に移動
    させると共に次のボールの前側に当接させて停止させ、
    さらに、後作動部材を上動して該次の供給ボールから離
    し前作動部材を下動して該次の供給ボールの前側を当接
    させることを繰返すようにしたボール供給装置におい
    て、 上記の後作動部材の供給ボール後側との当接部に、当該
    供給ボールと当接可能に且つボールに対する摩擦を減ず
    る減摩部材を設けたことを特徴とするボール供給装置。
  2. 【請求項2】 上記の減摩部材が、供給ボールに接触し
    て回転自由な回転体と、該回転体を回転自在に軸支して
    後作動部材に固定された支持体と、から成る軸受である
    請求項1に記載のボール供給装置。
  3. 【請求項3】 上記の減摩部材が、上記の回転体を、外
    輪とするラジアル軸受又は該回転体を球面体とする球面
    座軸受である請求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】 減摩部材が、供給ボールに接触する摺動
    体と、該摺動体を上下方向に自由に摺動可能に保持して
    後作動部材に固定される支持体とから成る摺動部材であ
    る請求項1に記載のボール供給装置。
  5. 【請求項5】 前作動部材と後作動部材とが、回動軸に
    接続されて二股状に対向する1対のアームから成り、作
    動部材駆動手段によって回動軸を介して該1対のアーム
    の当接部が実質的に上下動するように配置された請求項
    1ないし4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 上記の1対のアームが、ほぼ水平な回動
    軸の先端に取着されてほぼ水平に配置されている請求項
    5に記載の装置。
  7. 【請求項7】 上記の1対のアームが、水平な回転軸に
    下方に垂下されて固定され、回転軸の回動により、アー
    ムの当接部が上下に往復揺動される請求項5記載の装
    置。
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