JP3046434U - レインシューズ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来と同様の加工でありながら、夜間におい
て自動車等の運転者に歩行者の存在を早期にかつ確実に
知らせることのできるレインシューズを提供する。 【解決手段】 レインシューズ1 は、軟質合成樹脂また
は軟質ゴムにより一体成形せられたシューズ本体2 およ
び重ね止め部3 と、シューズ本体2 の内面全体に接合さ
れかつシューズ本体の上端2aとほぼ合致せしめられた上
端切り口4aを有する裏布地4 とを備え、シューズ本体の
上端2aおよび裏布地の上端切り口4aを包み隠すように、
横断面ヘヤピン状に折り曲げられた光反射テープ5 がシ
ューズ本体2 のはき口縁部21から重ね止め部3 の縁部31
にかけて縫い止められている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、レインシューズに関する。

【０００２】

【従来の技術および考案が解決しようとする課題】

従来のレインシューズは、軟質合成樹脂または軟質ゴムにより一体成形せられ たシューズ本体および重ね止め部と、シューズ本体の内面全体に接合されかつシ ューズ本体の上端とほぼ合致せしめられた上端切り口を有する裏布地とを備え、 シューズ本体の上端および裏布地の上端切り口を包み隠すように、横断面ヘヤピ ン状に折り曲げられた布製または合成樹脂製テープがシューズ本体のはき口縁部 から重ね止め部の縁部にかけて縫い止められているものであった。

【０００３】 ところで、夜間、特に夜間の降雨時においては、自動車や自転車等の運転者に とって歩行者の発見・確認は容易でなく、発見の遅れにより歩行者が事故に遭う おそれがあった。

【０００４】 この考案は、上記の実情に鑑みて、従来と同様の加工でありながら、夜間にお いて自動車等の運転者に歩行者の存在を早期にかつ確実に知らせることのできる レインシューズを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案のレインシューズは、上記の目的を達成するために、軟質合成樹脂ま たは軟質ゴムにより一体成形せられたシューズ本体および重ね止め部と、シュー ズ本体の内面全体に接合されかつシューズ本体の上端とほぼ合致せしめられた上 端切り口を有する裏布地とを備えたレインシューズにおいて、シューズ本体の上 端および裏布地の上端切り口を包み隠すように、横断面ヘヤピン状に折り曲げら れた光反射テープがシューズ本体のはき口縁部から重ね止め部の縁部にかけて縫 い止められているものである。

【０００６】 上記のレインシューズによれば、従来と同様の加工でありながら、これを履い て夜間に歩行したさい、シューズ本体のはき口縁部から重ね止め部の縁部にかけ て縫い止められた光反射テープが、自動車のヘッドライトや懐中電灯等の光を反 射することにより、自動車や自転車等の運転者に歩行者の存在を知らせることが できる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

次に、この考案の実施の形態を図面を参照して説明する。

【０００８】 図１において、レインシューズ(1) は、軟質塩化ビニル樹脂により一体成形せ られたシューズ本体(2) および重ね止め部(3) と、シューズ本体(2) の内面全体 に接合されかつシューズ本体の上端(2a)とほぼ合致せしめられた上端切り口(4a) を有するメリヤス製裏布地(4) とを備え、シューズ本体の上端(2a)および裏布地 の上端切り口(4a)を包み隠すように、横断面ヘヤピン状に折り曲げられた光反射 テープ(5) がシューズ本体(2) のはき口縁部(21)から重ね止め部(3) の縁部(31) にかけて縫い止められている。

【０００９】 上記のレインシューズ(1) は、たとえば次のようにして製造される。まず、靴 下状に形成された裏布地(4) をラストに吊り込んでおいてから、これを所定のモ ールドにセットし、モールドのキャビティに溶融状態の塩化ビニル樹脂を射出し て、裏布地(4) の外面にシューズ本体(2) および重ね止め部(3) を形成する。次 いで、裏布地(4) におけるシューズ本体の上端(2a)から上方にはみ出た部分を切 断し、光反射テープ(5) をシューズ本体(2) のはき口縁部(21)から重ね止め部(3 ) の縁部(31)にかけて縫い止める。

【００１０】 上記のとおり、この考案のレインシューズ(1) は、従来と同様の加工によって 得られるので、加工設備の変更や新設が必要でなく、従来とほぼ同等のコストで 製造することができる。

【００１１】 そして、上記のレインシューズ(1) は、これを履いて夜間に歩行したさい、シ ューズ本体(2) のはき口縁部(21)から重ね止め部(3) の縁部(31)にかけて縫い止 められた光反射テープ(5) が、自動車のヘッドライトや懐中電灯等の光を反射し 、それによって自動車や自転車等の運転者に歩行者の存在を早期にかつ確実に知 らせ得るものである。

【００１２】

【考案の効果】

この考案のレインシューズによれば、従来と同様の加工でありながら、これを 履いて夜間に歩行したさい、シューズ本体のはき口縁部から重ね止め部の縁部に かけて縫い止められた光反射テープが、自動車のヘッドライトや懐中電灯等の光 を反射することにより、自動車や自転車等の運転者に歩行者の存在を早期にかつ 確実に知らせることができる。即ち、この考案によれば、従来とほぼ同等のコス トで夜間歩行時の安全性に優れたレインシューズを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施の形態を示すレインシューズの
斜視図である。

【符号の説明】

(1) …レインシューズ (2) …シューズ本体 (2a)…シューズ本体の上端 (21)…シューズ本体のはき口縁部 (3) …重ね止め部 (31)…重ね止め部の縁部 (4) …裏布地 (4a)…裏布地の上端切り口 (5) …光反射テープ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 軟質合成樹脂または軟質ゴムにより一体
   成形せられたシューズ本体および重ね止め部と、シュー
   ズ本体の内面全体に接合されかつシューズ本体の上端と
   ほぼ合致せしめられた上端切り口を有する裏布地とを備
   えたレインシューズにおいて、シューズ本体の上端およ
   び裏布地の上端切り口を包み隠すように、横断面ヘヤピ
   ン状に折り曲げられた光反射テープがシューズ本体のは
   き口縁部から重ね止め部の縁部にかけて縫い止められて
   いるレインシューズ。