JP3046432U - 樹脂成形体のリブ構造 - Google Patents

樹脂成形体のリブ構造

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JP3046432U
JP3046432U JP1997007439U JP743997U JP3046432U JP 3046432 U JP3046432 U JP 3046432U JP 1997007439 U JP1997007439 U JP 1997007439U JP 743997 U JP743997 U JP 743997U JP 3046432 U JP3046432 U JP 3046432U
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rib
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resin molded
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rib structure
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JP1997007439U
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浩三 黒田
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Richell Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、堅牢かつ長寿命で、しかもコスト
を押さえた安価な樹脂成形体のリブ構造を実現すること
を目的とする。 【解決手段】 本考案は、樹脂成形体のリブ構造におい
て、リブの立設部の周辺の成形面にリブ座を設けた樹脂
成形体のリブ構造を構成した。また、成形体の肉厚と、
リブ座の厚みの合計が好ましくは少なくとも2.5〜
3.0mm以上である樹脂成形体のリブ構造を構成し
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は樹脂成形体のリブ構造に係り、さらに詳しくは成形面にリブを形成し た樹脂成形体のリブ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、家庭用品や業務用のコンテナ類等の樹脂成形体には、リブと呼ばれる 板状の形成片を利用した補強用或いは変形防止用さらには積み重ねの為の構造が 採用されている。 図6は従来の樹脂成形体のリブ構造の説明図、図7は従来の樹脂成形体のリブ 構造の動作を示す説明図である。 図6と図7において、Mはプランターのような樹脂成形体、Pは樹脂成形体M の成形面、Rはリブ、RfはリブRの面、Fは外力である。
【0003】 図6(a)には筋状のリブRが示され、図6(b)及び(c)のリブRはそれ ぞれ半円板状及び角板状に形成されている。図6(a)の筋状のリブRは、普通 樹脂成形体Mの側壁や底面に等間隔を空けて複数設けられる。また、図6(b) および(c)の半円板状および三角や四角の角板状のリブRは、樹脂成形体Mの 端部の湾曲部や隅部の折曲部間を橋絡して設けられている。このほか、図示を省 略したが、例えば樹脂製のコンテナの場合は蓋や本体の底面に碁盤目状のリブR を全面に形成した構成例もある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来のリブRを利用した構造は上述のように、簡単な構成で樹脂原料の使用量 の増加を押さえて樹脂成形体Mを補強して強度を増加し変形を防止することがで きる。しかも、図6(c)のリブRの場合は、積み重ね構造の容器類に適用して 支持と位置決めの機能も兼備できる特長もある。 しかしながら、成形面のリブRの形成に基づいて、次に述べるような好ましか らぬ2つの現象を引き起こすことがある。
【0005】 (1)“白化”(whitening ;clouding …hakuka)現象の発生 リブRを囲む周辺の成形面Pからその内部に、細かなひび割れの集合体により 白く見える様になるいわゆる“白化”wが生じる。図7(a)に“白化”wが図 示されているが、“白化”wは図に示されるリブRの周辺に留まらず、成形面P の裏面に達することもある。“白化”wはリブRに圧力や衝撃が加わった際に発 生する。
【0006】 (2)“ひけマーク”(sink mark )現象の発生 “ひけマーク”mが、図7(b)に示されている。“ひけマーク”mは成形面 Pに生じる陥没した凹部で、リブRに沿って対応する背面側に形成される。“ひ けマーク”mは原材料の射出成形の過程で冷却の遅れた部分の収縮により表面に 形成されるので、不良品と誤認される恐れがある。“白化”wの現象及び“ひけ マーク”mの現象は、何れも肉厚の薄い薄肉の樹脂成形体において特に発生頻度 が高い。このため、耐衝撃強度の高い材料を選択して使用したり、全体の肉厚を 増加させる等の発生防止策も検討されるが、これらの対策は共にコスト高に直結 する等の問題点があった。
【0007】 本考案は、このような従来の樹脂成形体に設けられたリブ構造が持つ問題点を 解消するためになされたもので、上記のような“白化”や“ひけマーク”現象の 発生を防止して堅牢かつ長寿命で、しかもコストを押さえた安価な樹脂成形体の リブ構造を実現することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、樹脂成形体のリブ構造において、リブの立設部の周辺の成形面にリ ブ座を設けた樹脂成形体のリブ構造を構成したものである。 また、成形体の肉厚と、リブ座の厚みの合計が好ましくは少なくとも2.5〜 3.0mm以上である樹脂成形体のリブ構造を構成したものである。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施形態を、図面を用いて説明する。 実施形態1. 図1は本考案の実施形態1の構成を示す平面図、図2は図1の右半分を断面で 示した側面図、図3は実施形態1の要部の斜視図である。本考案の実施形態では 従来と同一の構成部材に異なる符号が付され、一部重複するが少し詳しく説明す る。
【0010】 図1と図2において、1は長方形に樹脂成形されたプランターである。プラン ター1は、やや深さの深い断面逆台形状に成形されている。 2はプランター1の側壁、3は側壁2を取り巻くフランジ部、4は底板、5は 脚部である。フランジ部3は側壁2の上端を水平に折り曲げ、端部を下方に垂下 させた鍵形に形成されている。また、脚部5の内部はほぼコ字形の掘り下げ溝6 で構成されて、上げ底形の底板4の周辺部に沿って設けられている。
【0011】 7はリブ、8はリブ座である。リブ7はリブ座8上に立設され、その付近の構 造が図3に拡大して示されている。リブ座8はプランター1の内部の掘り下げ溝 6内で各側壁2及び底板4に沿って、2箇所ずつ合計8箇所に設けられている。 これらのリブ座8はそれぞれリブ7の立設部の周辺を取り囲んで、一様な厚さで 膨出して形成されている。前述のように、従来のリブ構造における“白化”wや “ひけマーク”mの現象の発生は、プランター1の肉厚が大きいほど発生率が減 少する。したがって、リブ座7の厚さは、“白化”wや“ひけマーク”mが目立 たなくなる厚さになる様プランター1の肉厚を補う厚さで良く、プランター1の 肉厚に逆比例させて樹脂原料の無駄な消費量の抑制が図られている。
【0012】 因みに、プランター1(樹脂成形体)の肉厚とリブ座8の厚さ及び合計の厚さ の一例を挙げれ次の通りである。 プランター1の肉厚 リブ座7の厚さ 合計の厚さ 1.0 1.5 2.5 2.0 0.5 2.5 2.5 0.5 3.0 (単位:mm)
【0013】 このような構成のプランター1は、保管・輸送・陳列の何れの場合においても 複数個が積み重ねられる機会が多い。この場合、プランター1の内部の掘り下げ 溝6内には、各側壁2に沿ってリブ座8上に突出した複数のリブ7が設けられて いる。リブ7とその立設部を取り囲んで一様な厚さで膨出したリブ座8は、プラ ンター1の成形時の射出成形過程において形成される。そして、積み重ねられた プランター1の下段側のリブ7は、何れも上段側のプランター1の脚部5に接触 して支持すると共に、嵌め合い深さを位置決めしている。したがって、多数のプ ランター1が安定して層状になって、整然と積み重ねられて保管・輸送・陳列さ れる。
【0014】 特に、本発明の実施形態1においては上記のように、各リブ7の立設部にリブ 座8が設けられている。したがって、前記した従来のリブ構造を持つリブの存在 に基因する“白化”wや“ひけマーク”mの発生を防止することができる。よっ て、リブ7とリブ座8が協同して上層部の荷重を支えることができ、多少の振動 ・衝撃が加わってもリブ7の付近が“白化”wする事が無く、叉成形時における “ひけマーク”mの発生が無い。
【0015】 図5は実施形態1の要部の変形例の斜視図である。 図5の(a)には円弧状の成形部を補強する半円板状のリブ7に、リブ座8を 設けた場合が示されている。また、図(b)は直角に成形された折曲部を補強す る三角板状のリブ7にリブ座8を設けた図が例示されている。(a),(b)の 両変形例は、ともに補強を主目的にした構造になっている。2つの変形例につい ても、リブ座8の厚さと樹脂成形体の肉厚が前述のような関係に構成されている ことには変わりがない。
【0016】 なお、上述の本考案の実施形態では角板状と半円板状および三角板状のリブに リブ座を設けた場合を例示して説明したが、図6(a)の筋状のリブや前述した 碁盤目状のリブについても本考案を適用することができる。また、プランター以 外の樹脂成形体にも、本考案を用いることもできる。さらに、実施形態ではリブ 座の厚さが一様な場合を挙げて説明したが、図5(c)のごとく円弧面が成形面 に終息するような不均一な円弧状に構成することもできる。このように構成すれ ば、樹脂原料の消費量を少なくでき一層コストが安価なリブ構造を構成できる利 点がある。
【0017】
【考案の効果】
本考案は、樹脂成形体のリブ構造において、リブの立設部の周辺の成形面にリ ブ座を設けた樹脂成形体のリブ構造を構成した。 また、成形体の肉厚と、リブ座の厚みの合計が好ましくは少なくとも2.5〜 3.0mm以上である樹脂成形体のリブ構造を構成した。
【0018】 この結果、従来のリブ構造を持つリブの存在に基因する“白化”や“ひけマー ク”の発生を防止することができる。特に、リブとリブ座が協同して上層部の荷 重を支えることができ、多少の振動・衝撃が加わってもリブの付近が“白化”す る事が無く、叉成形時における“ひけマーク”の発生が無い。 よって、本考案によれば、堅牢かつ長寿命で、しかもコストを押さえた安価な 樹脂成形体のリブ構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態1の構成を示す平面図であ
る。
【図2】図1の半分を断面で示した側面図である。
【図3】実施形態1の要部の斜視図である。
【図4】本考案の実施形態1の動作を示す半切断面図で
ある。
【図5】実施形態1の要部の変形例を示す斜視図であ
る。
【図6】従来の樹脂成形体のリブ構造の説明図である。
【図7】従来の樹脂成形体のリブ構造の動作を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 プランター(樹脂成形体) 2 側壁(成形面) 3 フランジ部(成形面) 4 底板(成形面) 5 脚部(成形面) 6 掘り下げ溝 7 リブ 8 リブ座 F 外力 m “ひけマーク” M 樹脂成形体 P 成形面 R リブ Rf リブの面 w “白化”

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂成形体のリブ構造において、 前記リブの立設部の周辺の成形面にリブ座を設けたこと
    を特徴とする樹脂成形体のリブ構造。
  2. 【請求項2】 前記成形体の肉厚と、前記リブ座の厚み
    の合計が好ましくは少なくとも2.5〜3.0mm以上
    であることを特徴とする請求項1記載の樹脂成形体のリ
    ブ構造。
JP1997007439U 1997-08-22 1997-08-22 樹脂成形体のリブ構造 Expired - Lifetime JP3046432U (ja)

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