JP3046413B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP3046413B2 JP24081991A JP24081991A JP3046413B2 JP 3046413 B2 JP3046413 B2 JP 3046413B2 JP 24081991 A JP24081991 A JP 24081991A JP 24081991 A JP24081991 A JP 24081991A JP 3046413 B2 JP3046413 B2 JP 3046413B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置に係わ
り、特に画素電極−信号線間の寄生容量を考慮した液晶
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、薄型軽量の表示装置として液晶デ
ィスプレイの開発が活発に行われている。なかでも、高
画質,高精細を実現する方式として、薄膜トランジスタ
アレイを用いた液晶ディスプレイの研究がなされてお
り、CRTに代わるディスプレイとして期待されてい
る。
【0003】液晶ディスプレイに用いる薄膜トランジス
タアレイは、図13に示す等価回路で表わされる。走査
線(ゲート線)が選択された時間だけ、スイッチング素
子である薄膜トランジスタがオンとなり、画素電極と対
向電極に挟まれた液晶で形成されるコンデンサ(CLC
と、アレイ基板上に作り込まれた補助容量(CS )と
が、信号線の電圧によって充電される。走査線の非選択
時は、CLC,CS のリーク電流に応じて画素電位が保持
される。
【0004】薄膜トランジスタアレイでは、寄生容量で
ある画素電極−走査線間の静電容量(Cgs)を考慮しな
ければならないことが分かっている。Cgsは薄膜トラン
ジスタアレイの構造上、主にゲート電極とソース電極の
重なり部分によって形成される。この寄生容量により保
持中の画素電位は、走査線の電位変動の影響を受け、走
査線のパルスの立ち下がり時に付け抜け電圧と呼ばれる
電位変化が生じる。
【0005】また、薄膜トランジスタアレイで考慮しな
ければならない寄生容量には、Cgsの他に画素電極−信
号線間の静電容量(Cds)がある。Cdsはアレイ構造
上、主に画素電極と信号線が隣接する部分で形成され
る。一般には、図14に示すように画素電極1は2本の
信号線2で囲まれており、それぞれ一つの画素電極1に
対して信号線21 ,22 との間にCds1,Cds2が形成
される。画素電極−信号線間の距離が近付くほど、さら
に隣接する部分が長いほど容量は大きくなり、その形状
や材料によって容量は決まる。また、画素電極1と信号
線2のマスク合わせずれによってその相対位置が変わる
と、それぞれのCdsが変化する。なお、図14におい
て、3はゲート線(走査線)、4は薄膜トランジスタ、
5は補助容量電極を示している。
【0006】ここで、画素電極−信号線間の寄生容量を
考慮した画素電位の変動ΔVPXは、次式で示される。 ΔVPX=(Cds1×ΔVsig 1+Cds2+ΔVsig 2) /(CLC+CS +Cgs+Cds1+Cds2)
【0007】従って、信号線の電位が変化する毎に画素
電極の電位は変動する。液晶は基本的には交流駆動しな
ければならず、対向電極に対して画素電極の電位、即ち
信号線電位を反転させなければならない。そのためΔV
sig は、信号線の極性を反転させた時が最も大きくな
る。実際の画素電位の変動の様子は、駆動方法により次
のように変わる。
【0008】まず、全ての信号線の極性を対向電極に対
して同一とし、その極性をフレーム毎に反転させた場合
(フレーム反転)の画素電位の変化を、図15に示す。
静電容量Cds1,Cds2を形成する2本の信号線は同じ
方向にその極性が反転する。この場合、当然フレーム毎
に反転したときの信号線の電位変化が最も大きく、画素
を書き込んで信号線が反転するまでの時間が、画面の上
下(信号線方向)で違うため、液晶にかかる実効電圧に
差が出て、上下方向に輝度差が現われる。またCds1+
Cds2のばらつきは画面の左右方向でも均一性を損なう
原因となる。
【0009】次に、隣り合う信号線を逆極性とし、その
極性をフレーム毎に反転させた場合(信号線反転)の画
素電位の変化を、図16に示す。Cds1,Cds2を形成
する2本の信号線は逆方向にその極性が反転する。この
場合は、フレーム反転に比べて、2本の信号線からの影
響が相殺するため画素電位の変動が幾らか抑えられるこ
とが分かる。しかしながら、Cds1 とCds2の値が大き
く違うと、その効果は減少する。
【0010】また、隣り合う信号線を逆極性とし、その
極性を1走査毎に反転させた場合(信号線・走査線反
転)の画素電位の変化を、図17に示す。Cds1,Cds
2を形成する2本の信号線は、逆方向にその極性が1走
査毎に反転する。この場合には、1走査毎に信号線の極
性の反転が起こり、画素電位が小刻みに大きく変動する
が、保持時間中の液晶の表示はある実効電圧で決まるた
め、信号線反転の場合に比べ上下方向での輝度差は現わ
れない。しかしながら、Cds1とCds2が大きく違う
と、保持時間中の電位変動が大きく、さらにCds1とC
ds2のばらつきは均一性を損なう原因になる。またこの
駆動方法は信号線駆動回路が高価なものとなる。
【0011】近年、液晶ディスプレイの大面積化,高精
細化によって、一画素の占める面積が小さくなってい
る。従って、液晶容量(CLC)や補助容量(CS )が小
さくなり、また信号線−画素電極間の距離が小さくなる
と、これまでは考慮されなかった画素電極−信号線間の
寄生容量が相対的に大きくなり、これが画面に与える影
響が大きくなってくる。また、製造上の問題で、例えば
露光機の解像力やマスク合わせ精度のためにトランジス
タの大きさはある大きさ以下にできないため、一画素で
のトランジスタの占める面積が大きくなり、左右での信
号線と画素電極の接する長さが変わってきて、Cds1,
Cds2の大きさの違いが、表示画像の劣化や均一性を損
なう原因となってくる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、薄膜
トランジスタアレイを用いた液晶表示装置においては、
画素電極−信号線間の寄生容量のばらつきが、画質の劣
化及び均一性の低下を招く要因となっていた。
【0013】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、画素電極−信号線間の
寄生容量のばらつきをなくすことができ、画面内での画
質の劣化を抑えて均一性の向上をはかり得る液晶表示装
置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、画素電
極と隣接する2本の信号線間の静電容量を等しくするこ
とにある。
【0015】即ち本発明は、行方向又は列方向に複数本
配列された信号線と、これらの信号線と直交する方向に
複数本配列された走査線と、前記信号線及び走査線で囲
まれた領域にそれぞれ配置された画素電極と、前記画素
電極と信号線との間に接続され、且つ前記走査線にゲー
ト電極が接続された薄膜トランジスタとを具備した液晶
表示装置において、画素電極の一部に前記信号線と平行
な方向に沿って凹部又は凸部を形成し、該凹部又は凸部
と画素電極に隣接する2本の信号線に各々電気的に接続
された補助信号線とで容量調整部をそれぞれ設けてな
り、前記容量調整部は、マスク合わせずれにより対応す
る主な信号線と画素電極との距離が近付く場合には静電
容量が小さくなり、マスク合わせずれにより対応する主
な信号線と画素電極との距離が離れる場合には静電容量
が大きくなるものであることを特徴とする。
【0016】
【作用】一画素毎に薄膜トランジスタを形成する場合、
画素電極が薄膜トランジスタと重ならないように、トラ
ンジスタ形成領域を避けて画素電極を形成することが望
ましい。一般には、薄膜トランジスタは信号線及び走査
線で囲まれた領域の角部に形成される。この場合、画素
電極に隣接する2本の信号線と画素電極との近接部分の
長さが相互に異なったものとなり、従来のように画素電
極とこれに隣接する2本の信号線間の距離が等しいと、
これらの間の静電容量は異なったものとなる。
【0017】本発明では、薄膜トランジスタの形成によ
り画素電極と2本の信号線との近接する辺の長さが相互
に異なる場合にも、画素電極とこれに隣接する2本の信
号線間の各距離を異ならせる、即ち薄膜トランジスタが
存在する方で近接距離を短くすることにより、画素電極
と該電極に隣接する信号線間の各静電容量を等しくする
ことができる。従って、画素電極と隣接する2本の信号
線間の寄生容量のばらつきをなくし、画像の均一性を向
上させることができる。
【0018】また、画素電極の一部に信号線との容量調
整部を設けることによって、画素電極と信号線を形成す
る際のマスク合わせのずれによる電極配置の変化が起こ
っても、これを自動的に補正して静電容量の変化をなく
すことができる。このため、従来技術と比べて、さらに
高画質な液晶表示装置の形成が可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の詳細を図示の実施例によって
説明する。
【0020】図1は、本発明の第1の実施例に係わる液
晶ディスプレイの1画素構成を示す平面図である。図中
1は液晶ディスプレイの1画素を構成する画素電極、2
は信号線、3はゲート線(走査線)、4は画素電極1と
信号線2との間に接続されゲート線によりオン・オフ性
御される薄膜トランジスタ、5は補助容量電極を示して
いる。
【0021】基本的な構成は従来装置と同様であるが、
本実施例装置が従来装置と異なる点は、画素電極1とこ
れに隣接する2本の信号線2との間の距離da,dbを
異ならせたことにある。即ち、画素電極1は薄膜トラン
ジスタ4の形成により、左右で信号線と近接する辺の長
さがLa,Lb(La>Lb)と異なっており、daと
dbが同じ距離であれば、画素電極1と隣接する2本の
信号線との静電容量は異なったものとなる。そこで本実
施例では、距離daをdbよりも長くして各々の静電容
量が等しくなるようにしている。
【0022】上記の液晶ディスプレイは、次のようにし
て構成される。まず、ガラス基板上にMo−Ta合金を
200nm形成し、これをパターニングしてゲート線及
びゲート電極を形成する。続いて、第1の絶縁膜として
SiOxを300nm、SiNxを50nm形成し、さ
らに連続してa−Siを50nm、保護膜としてSiN
xを150nmプラズマCVD法で形成する。
【0023】次いで、保護膜のSiNxを島状にパター
ニングし、ソース,ドレイン領域のオーミックコンタク
ト層である燐等の不純物をドープしたn+ a−Siを5
0nm形成したのち、a−Si層を島状にパターニング
する。さらに、ITOを100nm形成し、島状にパタ
ーニングして画素電極を形成した後、ゲート電極の端子
部分の上の第1の絶縁膜であるSiOxをエッチング除
去する。
【0024】しかるのち、ソース・ドレイン電極金属と
してCr,Alをそれぞれ50,350nm形成し、信
号線及びソース・ドレイン電極を形成し、ソース・ドレ
イン電極金属をマスクとしてn+ a−Siをエッチング
除去しソース・ドレイン電極金属を電気的に分離し、薄
膜トランジスタアレイを形成する。
【0025】ここで、画素電極1であるITOと、信号
線2であるCr,Alの形状は、近接する部分の間隙を
左右で意図的に変化させ、画素電極1とこれに隣接する
2本の信号線2間の静電容量が等しくなるようにした。
この場合、例えば (La−Lb)/(La+Lb)≧0.1 の場合に、 da≧db×1.5 にすることによって顕著な効果が得られた。
【0026】このように本実施例によれば、薄膜トラン
ジスタ4の形成によって信号線2と近接する画素電極1
の各辺の長さLa,Lbが異なる場合(La>Lb)に
おいて、Laの方の距離daをLbの方の距離dbより
も長くしているので、薄膜トランジスタ4の存在によ
り、画素電極1とこれに隣接する2本の信号線2間の各
静電容量を等しくすることができる。このため、寄生容
量のばらつきに起因する画質の劣化及び均一性の低下を
防止することができ、高品質の画像表示を行うことがで
きる。特に、アクティブマトリックス型液晶ディスプレ
イに応用した場合に、表示の均一化に対して大きな効果
を有する。図2は、本発明の第2の実施例の要部構成を
示す平面図である。なお、図1と同一部分には同一符号
を付して、その詳しい説明は省略する。
【0027】この実施例が先に説明した第1の実施例と
異なる点は、薄膜トランジスタを形成していない方の辺
において、画素電極−信号線間距離を一部変化させたも
のである。即ち、画素電極1の薄膜トランジスタ4を形
成していない辺において、長さLa′の部分では信号線
2との距離da′をda(da=db)よりも長くして
いる。この場合、例えば (La−Lb)/(La+Lb)≧0.1 の場合に、 La−La′≦Lb da′≧da×1.4 において顕著な効果が得られた。
【0028】図3は、本発明の第3の実施例の要部構成
を示す平面図である。この場合は、信号線2に突起部分
を設け画素電極1と2本の信号線2が隣接する部分の長
さを等しくすることで静電容量を等しくしている。この
場合も、例えば (La−Lb)/(La+Lb)≧0.1 の場合に (La−Lb−Lb′)/(La+Lb)≦0.1 にすることによって顕著な効果が得られた。また、この
突起部分は光遮蔽や信号線の断線のリペア部として用い
ることもできた。
【0029】上記の3つの実施例において上記数式から
外れても効果を持つことは言うまでもない。さらに、こ
れらの3つの実施例を適宜組み合わせて用いることも可
能である。図4は、本発明の第4の実施例の要部構成を
示す平面図である。なお、図1と同一部分には同一符号
を付して、その詳しい説明は省略する。
【0030】この実施例では、画素電極1であるITO
と、信号線2であるCr,Alの形状は、画素電極1と
隣接する2本の信号線2間の静電容量が等しくなるよう
に、先の実施例と同様に設計されており、さらに画素電
極1の一部と信号線2に接続された配線からインターデ
ジタル電極形状となる補正部分7を形成している。この
補正部分7は、画素電極1と信号線2の間隙で画素電極
1が信号線方向に近付いたときに、画素電極1と信号線
2(配線)間が離れるようになっている。このため、画
素電極1と信号線2の位置ずれによる画素電極1と信号
線2の静電容量の変化を補正し一定に保つようになって
いる。本実施例では、補正部分7においては、画素電極
1と信号線2間の距離が、主な信号線2と画素電極1の
距離よりも短くなっている。
【0031】このような構成であれば、先の実施例と同
様に画素電極1とこれに隣接する2本の信号線2間の各
静電容量を等しくできるのは勿論のこと、画素電極1と
信号線2とのマスク合わせずれによる静電容量の変化を
未然に防止することができ、より高画質な液晶画像を得
ることが可能となる。
【0032】図5〜7は、本発明の第5〜第7の実施例
の要部構成を示す平面図である。これらの実施例は、基
本的には第4の実施例と同様である。図5に示す第5の
実施例では、補正部分7をトランジスタ4の近くに形成
している。図6に示す第6の実施例でも、補正部分7を
トランジスタ4の近くに形成している。また、図7に示
す第7の実施例では、補正部分7を補助容量電極5の上
に形成している。つまり、補正する部分の形成位置は、
アレイ基板と対向基板の重ね合わせ精度を考えるとディ
スプレイにしたときの開口率を向上させるには、薄膜ト
ランジスタ,ゲート線,信号線の近くやCS 電極上など
が望ましい。図8は、本発明の第8の実施例の要部構成
を示す平面図である。なお、図4と同一部分には同一符
号を付して、その詳しい説明は省略する。
【0033】この実施例が先の第4の実施例と異なる点
は、補正部分7において、画素電極1と信号線2とが一
部重なるように形成し、より少ない面積で補正を行うこ
とにある。また、信号線と画素電極による短絡不良を大
幅に軽減することができる。具体的には、次のようにし
て形成される。
【0034】まず、ガラス基板上にTaを300nm形
成し、これをパターニングしてゲート線及びゲート電極
を形成する。続いて、ゲート電極であるTaの表層を陽
極酸化しTaOxとし、さらに絶縁膜として第1のSi
Oxを170nm形成する。次いで、SiOx上にIT
Oを100nm形成し、島状にパターニングして画素電
極を形成した後、第2のSiOxを170nm、SiN
xを50nm形成し、連続してa−Siを50nm、保
護膜としてSiNxを150nmプラズマCVDで形成
する。続いて、保護膜のSiNxを島状にパターニング
し、ソース・ドレイン領域のオーミックコンタクト層で
ある燐等の不純物をドープしたn+ a−Siを50nm
形成した後、a−Si層を島状にパターニングする。
【0035】次いで、画素電極上の第1のSiOxと共
に、ゲート電極の端子部分の上の第1,第2のSiOx
を同時にエッチング除去する。しかるのち、先の第1の
実施例と同様に信号線及びソース・ドレイン電極を形成
し、さらにn+ a−Siを選択エッチングして薄膜トラ
ンジスタアレイを完成する。
【0036】図9は、本発明の第9の実施例の要部構成
を示す平面図であり、(a)は1画素部分、(b)は
(a)の補正部分を拡大して示している。なお、図8と
同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略
する。
【0037】この実施例は基本的には第8の実施例と同
様であるが、特に補正部分7における画素電極1と信号
線2との重なり部分の形状を工夫している。即ち、補正
部分7における信号線2の一部に斜辺を形成し、画素電
極1と信号線2とのずれによる容量変化がずれの変化に
よって変化するようにしている。従ってこの実施例で
は、補正部分7における補正の範囲を広くすることがで
きる。また、画素電極1と信号線2とのマスク合わせず
れによる容量変化を、より少ない面積で補正することが
可能となる。
【0038】図10〜12は、本発明の第10〜12の
実施例の要部構成を示す図である。これらの実施例は、
基本的には第9の実施例と同様である。図10に示す第
10の実施例では、上下方向の位置のずれに対しても画
素電極1と信号線2の静電容量の変化を補正し一定に保
つようになっている。図11に示す第11の実施例で
は、斜辺部を複数個設け、補正の範囲をより広くしてい
る。
【0039】また、図12に示す第12の実施例は、画
素電極1と信号線2の重なり部分で層間ショートを対策
した一例である。なお、図12(a)は平面図、(b)
は(a)の矢視A−A′断面図である。
【0040】第8の実施例では信号線と画素電極の重な
り部分は170μmのSiOxで絶縁されているが、1
層の絶縁層ではピンホール等による欠陥により信号線・
画素電極間ショートが僅かだが発生していた。この実施
例では重なり部分の絶縁膜としてSiOx170μmと
TaOxの陽極酸化膜の2層を用いることで、層間ショ
ートによる不良を殆どなくすことができた。
【0041】なお、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々
変形して実施することができる。例えば、実施例で説明
したトランジスタ構造,膜材料,アレイパターン等は一
例に過ぎず、仕様に応じて適宜変更可能である。また、
実施例では位置のずれ方向をある位置方向を仮定して説
明したが、左右上下あらゆる方向のずれに対しても補正
可能であることは勿論である。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、画素
電極とこれに隣接する2本の信号線間の静電容量を等し
くすることにより、画素電極−信号線間の寄生容量のば
らつきをなくすことができ、画面内での画質の劣化を抑
えて均一性の向上をはかり得る液晶表示装置を実現する
ことが可能となる。また、画素電極の一部に信号線との
容量調整部を設けることにより、画素電極と信号線を形
成する際のマスク合わせのずれによる電極配置の変化を
自動的に補正して静電容量の変化をなくすことができ、
これにより更に高画質な液晶表示装置を実現することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係わる液晶ディスプレイの1画
素構成を示す平面図、
【図2】第2の実施例の要部構成を示す平面図、
【図3】第3の実施例の要部構成を示す平面図、
【図4】第4の実施例の要部構成を示す平面図、
【図5】第5の実施例の要部構成を示す平面図、
【図6】第6の実施例の要部構成を示す平面図、
【図7】第7の実施例の要部構成を示す平面図、
【図8】第8の実施例の要部構成を示す平面図、
【図9】第9の実施例の要部構成を示す平面図、
【図10】第10の実施例の要部構成を示す平面図、
【図11】第11の実施例の要部構成を示す平面図、
【図12】第11の実施例の要部構成を示す平面図及び
断面図、
【図13】薄膜トランジスタアレイの等価回路図、
【図14】薄膜トランジスタアレイの構成例を示す平面
図、
【図15】フレーム反転の場合の画素電位の変化を示す
特性図、
【図16】信号線反転の場合の画素電位の変化を示す特
性図、
【図17】信号線・走査線反転の場合の画素電位の変化
を示す特性図。
【符号の説明】
1…画素電極、 2…信号線、 3…走査線(ゲート線)、 4…薄膜トランジスタ、 5…補助容量電極、 7…補正部分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/136 G02F 1/1343

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】行方向又は列方向に複数本配列された信号
    線と、これらの信号線と直交する方向に複数本配列され
    た走査線と、前記信号線及び走査線で囲まれた領域にそ
    れぞれ配置された画素電極と、前記画素電極と信号線と
    の間に接続され、且つ前記走査線にゲート電極が接続さ
    れた薄膜トランジスタとを具備した液晶表示装置におい
    て、前記画素電極の一部に前記信号線と平行な方向に沿って
    凹部又は凸部を形成し、該凹部又は凸部と画素電極に隣
    接する2本の信号線に各々電気的に接続された補助信号
    線とで容量調整部をそれぞれ設けてなり、 前記容量調整部は、マスク合わせずれにより対応する主
    な信号線と画素電極との距離が近付く場合には静電容量
    が小さくなり、マスク合わせずれにより対応する主な信
    号線と画素電極との距離が離れる場合には静電容量が大
    きくなるものである ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】前記容量調整部は、前記凹部又は凸部の一
    部と補助信号線の一部とを近接配置して設けられ、且つ
    これらの近接距離が、マスク合わせずれにより主な信号
    線と画素電極との距離が近付く場合には遠ざかり、マス
    ク合わせずれにより主な信号線と画素電極との距離が離
    れる場合には近付くように形成されていることを特徴と
    する請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】前記容量調整部は、前記凹部又は凸部の一
    部と補助信号線の一部とを重ね合わせて設けられ、且つ
    これらの重なり面積が、マスク合わせずれにより主な信
    号線と画素電極との距離が近付く場合には小さくなり、
    マスク合わせずれにより主な信号線と画素電極との距離
    が離れる場合には大きくなるように形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】前記容量調整部は、前記画素電極の一部に
    前記信号線と平行な方向に沿って少なくとも2つの凹部
    を形成すると共に、各々の凹部内に画素電極と隣接する
    信号 線に電気的接続された補助信号線の一部がそれぞれ
    入り込むように形成してなるものであることを特徴とす
    る請求項1〜3の何れかに記載の液晶表示装置。
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