JP3046242B2 - 遮音装置 - Google Patents

遮音装置

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JP3046242B2 JP8137443A JP13744396A JP3046242B2 JP 3046242 B2 JP3046242 B2 JP 3046242B2 JP 8137443 A JP8137443 A JP 8137443A JP 13744396 A JP13744396 A JP 13744396A JP 3046242 B2 JP3046242 B2 JP 3046242B2
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    • E04B2001/848—Solid slabs or blocks with acoustical cavities, with or without acoustical filling the cavities opening onto the face of the element

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、空間を仕切る面
に取り付けられる遮音装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば録音スタジオや風洞設備のような
音響空間を遮音するために、壁や天井のような空間を仕
切る面に取り付けられる遮音装置は公知である。
【０００３】遮音のために、従来は、遮音されるべき部
屋の壁や天井に、約６０乃至１２０ｃｍ長の楔を持つ面
倒な楔構造が使用されている。この楔は主として発泡物
質からなり、音響波長により定まる長さに応じて約１ｍ
の長さで部屋の中に突き出ている。
【０００４】同様に音響空間の壁や天井に取り付けられ
る平形構成の遮音装置も公知である。このような平形の
遮音装置は多孔質の吸音材とヘルムホルツ共鳴器とを有
している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】この発明の課題は、冒
頭に挙げた種類の遮音装置で、空間の内部に僅かな場所
しか必要とせず、広い幅の周波数範囲にわたって遮音効
果のあるものを提供することにある。さらにこの発明は
このような装置を簡単かつコスト的に有利に製造しよう
とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、この発明によれば、空間を仕切る面に取り付けら
れ、低音響周波数用の第一の遮音要素と、高音響周波数
用の第二の遮音要素とを備え、第一の遮音要素は発泡物
質からなる枠状間隔要素によって空間を仕切る面に間隔
を置いて配置されこの面と間隔要素とで中空室を形成す
る板状吸音体を有し、第二の遮音要素は板状吸音体の上
に配置され発泡物質からなる多孔質の吸音体を有する遮
音装置が提案される。遮音装置をこの発明のように構成
することにより場所をとる楔構造が回避される。この発
明による遮音装置は特に簡単に２つの遮音要素から構成
され、その際第一の遮音要素は５００Ｈｚ以下の音響周
波数を吸収するために役立てられる。第一の遮音要素の
上に配置された第二の遮音要素はそれ以上の音響周波数
を摩擦損失及び他のエネルギー損失によって抑える。こ
の発明による遮音装置はその構成がコンパクトであるこ
と及び特にその表面が平滑であるという特徴を備えてい
る。これによって空間の損失は小さくされる。風洞にお
いて使用する場合にはこの発明による構成により従来楔
構造により生じていた流れ損失が低減される。
【０００７】さらに、この発明による構成においては、
間隔要素が枠状に形成され、この間隔要素の上に配置さ
れる板状吸音体が壁或いは天井面とで中空室を形成して
いる。このような空間を仕切る面側に存在する中空室を
備えた遮音装置の構成は低音響周波数を特に良好に抑え
る。
【０００８】この発明のさらに異なる構成においては板
状の吸音体は曲げ易い材料からなる。これにより低音響
周波数範囲の遮音がさらに改善される。
【０００９】この発明の好ましい構成においては板状吸
音体は閉じたプラスチック箔、特にポリウレタンの箔か
らなる。
【００１０】この発明の特に好ましい構成においては板
状吸音体の厚さは２０μｍと２００μｍとの間にある。
板状吸音体の厚さが２５μｍ乃至５０μｍであることが
特に好ましいとされる。
【００１１】さらにこの発明の好ましい構成においては
間隔要素は発泡物質、特にポリウレタン或いはメラミン
樹脂の発泡物質のような連続気泡性のプラスチックフォ
ームからなる。
【００１２】この発明の構成においては間隔要素の厚さ
は約１００ｍｍである。
【００１３】この発明の好ましい実施態様では間隔要素
の側面被覆が設けられる。この被覆は好ましくは金属板
からなる。
【００１４】さらにこの発明の構成においては多孔質の
吸音体は発泡物質、特にポリウレタン或いはメラミン樹
脂の発泡物質のような連続気泡性のプラスチックフォー
ムからなる。
【００１５】この発明の特に好ましい構成においては多
孔質の吸音体の音響側の面に孔の明いた箔が設けられ
る。このような箔により遮音装置の高周波数に対する吸
音特性が損なわれることはない。その際孔の明いた箔の
孔面の割合は全体に対して２０乃至８０％であり、特に
３０乃至５０％が好ましいことが判明している。
【００１６】この発明のさらに異なる実施態様において
は多孔質の吸音体はほぼ長方形であり、約１３０ｍｍの
厚さを持つ。
【００１７】
【実施例】以下にこの発明を図面に示す実施例を参照し
て詳細に説明する。図１は、空間を仕切る面（壁又は天
井）６に配置されたこの発明による遮音装置の断面を概
略的に、しかし寸法に忠実にではなく示す。遮音装置１
は２つの遮音要素を有する。
【００１８】低音響周波数用の第一の遮音要素は枠状の
間隔要素２並びにこの間隔要素２の上に配置された吸音
体３を有している。間隔要素２は空間を仕切る面６に例
えば糊付けにより取り付けられている。枠状の間隔要素
２及びそれに（例えば糊付けにより）配置された板状吸
音体３と空間を仕切る面６とで空気を満たした中空室５
が形成されている。間隔要素２は発泡物質、特に連続気
泡性の発泡物質、例えばポリウレタン或いはメラミン樹
脂のプラスチックフォームからなる。板状吸音体３は曲
げ易い物質、好ましくはプラスチック箔からなる。第一
の遮音要素をこの発明のように構成することにより約５
００Ｈｚ以下の音響周波数が曲げ易い板状吸音体３及び
空間を仕切る面６に対して存在する中空室５によって抑
えられる。間隔要素２は、図に示すように、その側面が
被覆７によって囲まれている。この被覆７は例えば薄い
金属板或いは鉄板等からなり、これによって第一の遮音
要素の吸音品質が改善され、これに接する他の遮音装置
に対する仕切りが行われる。
【００１９】この発明による遮音装置の第二の遮音要素
は板状吸音体３の上に直接例えば糊付けにより取り付け
られ、発泡物質特にポリウレタン或いはメラミン樹脂の
発泡物質からなる多孔質の吸音体４を含んでいる。音響
側の面には、多孔質の吸音体４が図示のように孔９を備
えた箔８を備えている。この孔の明いた箔８の孔面の割
合は全体の箔８に対して２０乃至８０％である。この割
合は特に３０乃至５０％であるのが特に好ましい。
【００２０】この発明による遮音装置の第二の遮音要素
においては、５００Ｈｚ以上の音響周波数が多孔質の吸
音体４における摩擦損失或いは他のエネルギー損失によ
って抑えられる。
【００２１】間隔要素２の厚さは約１００ｍｍであり、
多孔質の吸音体４のそれは約１３０ｍｍである。板状吸
音体３となるプラスチック箔は最大でも２００μｍ、好
ましくは５０μｍの厚さであるので、全体の遮音装置は
凡そ２３０ｍｍの厚さしか持っていない。従って通常約
１ｍの長さの楔構造に比して、明らかな空間上の節約が
得られ、遮音されるべき音響空間はこの発明による遮音
装置を備えることでより大きなスペースを節約できる、
もしくは予め小さく構成することができる。この発明に
よる遮音装置を風洞設備に適用することも考えられる。
その場合、空間を仕切る面に対して平行な平坦な表面に
より流れ損失を小さくすることができるので効果的であ
る。
【００２２】この発明による遮音装置は以下に掲げる一
連の測定結果に応じて広い幅の周波数範囲にわたって音
響を抑える。この一連の測定においては吸音率はドイツ
規格ＤＩＮ５２２１２によって定められた。バソテクト
（Ｂａｓｏｔｅｃｔ）からなる多孔質の吸音体の厚さは
１３０ｍｍ、板状吸音体３の厚さは５０μｍ、そして形
成された中空室５の厚さは１００ｍｍである。検査面は
９．８ｍ2 で、測定された中空室は２１０ｍ3 の容積で
あった。周波数ｆをＨｚで表したときに測定された吸音
率αs を表１に示す。
【００２３】
【表１】
【００２４】この測定結果からわかるように、吸音率α
s は２００Ｈｚ乃至５０００Ｈｚの広い周波数範囲にわ
たって１より大きい。約１８０Ｈｚ以下で初めて吸音率
は１以下に落ちる。この測定結果は、横軸に周波数をＨ
ｚで、縦軸に吸音率αs を表した図２に棒グラフとして
示した。
【図面の簡単な説明】
【図１】空間を仕切る面に配置されたこの発明による遮
音装置の断面の概略図。
【図２】この発明による遮音装置で達成される吸音率と
周波数との棒グラフ。
【符号の説明】 １ 遮音装置 ２ 間隔要素 ３ 板状吸音体 ４ 多孔質吸音体 ５ 中空室 ６ 空間を仕切る面 ７ 被覆 ８ 孔の明いた箔 ９ 孔
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平６−161463（ＪＰ，Ａ) 実開 昭49−114902（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭52−36160（ＪＰ，Ｂ２) 実公 昭59−22960（ＪＰ，Ｙ２) 実公 平５−2646（ＪＰ，Ｙ２) 実公 昭63−1358（ＪＰ，Ｙ２) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E04B 1/82 - 1/86 G10K 11/172

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】空間を仕切る面（６）に取り付けられ、低
    音響周波数用の第一の遮音要素と、高音響周波数用の第
    二の遮音要素とを備え、第一の遮音要素は発泡物質から
    なる枠状間隔要素（２）によって空間を仕切る面（６）
    に間隔を置いて配置されこの面（６）と間隔要素（２）
    とで中空室（５）を形成する板状吸音体（３）を有し、
    第二の遮音要素は板状吸音体（３）の上に配置され発泡
    物質からなる多孔質の吸音体（４）を有することを特徴
    とする遮音装置。
  2. 【請求項２】板状吸音体（３）が曲げ易い材料からなる
    ことを特徴とする請求項１記載の遮音装置。
  3. 【請求項３】板状吸音体（３）が閉じられたプラスチッ
    ク箔であることを特徴とする請求項２記載の遮音装置。
  4. 【請求項４】プラスチック箔がポリウレタン箔であるこ
    とを特徴とする請求項３記載の遮音装置。
  5. 【請求項５】板状吸音体（３）の厚さが２０μｍ乃至２
    ００μｍであることを特徴とする請求項１乃至４の１つ
    に記載の遮音装置。
  6. 【請求項６】板状吸音体（３）の厚さが２５μｍ乃至５
    ０μｍであることを特徴とする請求項５記載の遮音装
    置。
  7. 【請求項７】間隔要素（２）が連続気泡性プラスチック
    フォーム、特にポリウレタン或いはメラミン樹脂フォー
    ムからなることを特徴とする請求項１記載の遮音装置。
  8. 【請求項８】間隔要素（２）の厚さが約１００ｍｍであ
    ることを特徴とする請求項１乃至７の１つに記載の遮音
    装置。
  9. 【請求項９】間隔要素（２）の側部を囲む被覆（７）が
    設けられることを特徴とする請求項１乃至８の１つに記
    載の遮音装置。
  10. 【請求項１０】被覆（７）が鉄板からなることを特徴と
    する請求項９記載の遮音装置。
  11. 【請求項１１】多孔質の吸音体（４）が連続気泡性のプ
    ラスチックフォーム、特にポリウレタン或いはメラミン
    樹脂フォームからなることを特徴とする請求項１記載の
    遮音装置。
  12. 【請求項１２】板状吸音体（４）の音響側の面に孔の明
    いた箔（８）が設けられていることを特徴とする請求項
    １乃至１１の１つに記載の遮音装置。
  13. 【請求項１３】孔の明いた箔（８）が２０乃至８０％の
    孔面の割合を持つことを特徴とする請求項１２記載の遮
    音装置。
  14. 【請求項１４】孔面の割合が３０乃至５０％であること
    を特徴とする請求項１３記載の遮音装置。
  15. 【請求項１５】多孔質の吸音体（４）がほぼ長方形であ
    ることを特徴とする請求項１乃至１４の１つに記載の遮
    音装置。
  16. 【請求項１６】多孔質の吸音体（４）の厚さが約１３０
    ｍｍであることを特徴とする請求項１乃至１５の１つに
    記載の遮音装置。
JP8137443A 1995-05-08 1996-05-08 遮音装置 Expired - Lifetime JP3046242B2 (ja)

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DE19516819.4 1995-05-08
DE19516819A DE19516819C2 (de) 1995-05-08 1995-05-08 Schalldämpfungsvorrichtung

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JPH09111906A JPH09111906A (ja) 1997-04-28
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KR (1) KR100229250B1 (ja)
CN (1) CN1075150C (ja)
CZ (1) CZ125896A3 (ja)
DE (2) DE19516819C2 (ja)
ES (1) ES2135132T3 (ja)
MY (1) MY112640A (ja)
SK (1) SK57596A3 (ja)
TW (1) TW315396B (ja)

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