JP3046088B2 - 車体開口用シール材とその製造方法 - Google Patents

車体開口用シール材とその製造方法

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JP3046088B2
JP3046088B2 JP3069158A JP6915891A JP3046088B2 JP 3046088 B2 JP3046088 B2 JP 3046088B2 JP 3069158 A JP3069158 A JP 3069158A JP 6915891 A JP6915891 A JP 6915891A JP 3046088 B2 JP3046088 B2 JP 3046088B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば車体のドア開
口部の周縁に装着される車体開口用シール材とその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、車体のドア開口部の周縁に装着さ
れる車体開口用シール材は、車体のドア開口部の周縁部
に沿って突設されたフランジに取り付けられるアンカ部
と、該アンカ部の一側面長手方向に形成された中空状の
筒状シール部とを一体に備えている。このような車体開
口用シール材において、ドア開口部の下半部に対応する
位置において、ガーニッシュの端部が嵌込まれる凹溝
凹設される。また、ドア開口部の上半部に対応する位置
においては、前記凹溝が凹設されない。
【0003】このため、従来においては、凹溝が凹設さ
れる第1のシール体と、凹溝のない第2のシール体とが
それぞれ別の成形ダイによって別個に押出し成形された
後、これら第1,第2の両シール体が接合体によって接
合されることで、車体開口用シール材が製造されるのが
一般的であった。しかしながら、上記した従来の車体開
口用シール材においては、第1,第2の両シール体及び
接合体がそれぞれ別個に形成された後、接合されるた
め、各部の色相が微妙に異なり、これが外観を悪くして
いた。さらに、車体開口用シール材の製造工数も多くな
りコスト高となる等の問題点があった。
【0004】上記問題点を解決するために、すでに同一
出願人によって出願がなされ、特開平2−127142
号公報として開示されたものが知られている。これにお
いては、図15〜図17に示すように、凹溝(ガーニッ
シュ挿入溝)15´が凹設される第1のシール体2´
と、凹溝15´がない第2のシール体3´とが長手方向
に連続して一体成形される。さらに、第1のシール体2
´において、そのアンカ部11´と筒状シール部12´
との境界部外側面に凹設される凹溝15´の壁面をなす
凹状壁片16´がアンカ部11´と筒状シール部12´
との相互に結合された状態で設けられる。一方、凹溝1
´のない第2のシール体3´においては、図17に示
すように、その筒状シール部12´の空間内に前記凹状
壁片16´がアンカ部11´の一側面と筒状シール部1
2´との相互に結合されて閉じ断面をなしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車体のドア
開口部に対し、ドアを閉じるときのドアの閉じ性を良く
するためには、車体開口用シール材の筒状シール部の弾
性変形に基づく反発力を低くすることが望ましい。すな
わち、筒状シール部の反発力が大きいと、ドアを閉じる
際、筒状シールの反発力によってドアが開き方向へ押し
戻される不具合が生じる。しかしながら、上記した特開
平2−127142号公報に開示されたものにおいて
は、凹溝15´のない第2のシール体3´における筒状
シール部12´の空間部内に凹状壁片16´が閉じ断面
をなして存在する。そして閉じ断面をなす凹状壁片16
´によって筒状シール部12´の反発力が増大され、ド
アの閉じ性が悪くなる。
【0006】この発明の目的は、上記した問題点に鑑
み、凹溝が凹設される第1のシール体と、凹溝がない第
2のシール体とが長手方向に連続して一体成形される車
体開口用シール材において、第2のシール体における筒
状シール部の空間部内に存在する凹状壁片が原因となる
筒状シール部の反発力の増大を押えることができる車体
開口用シール材と、その車体開口用シール材を容易に製
造することができる製造方法とを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の請求項1の車体開口用シール材は、一側
面長手方向にアンカ部を有する中空状の筒状シール部を
備えた車体開口用シール材であって、前記筒状シール部
の外側面に凹溝が凹状壁片によって囲まれた状態で凹設
された第1のシール体と、前記筒状シール部の外側面に
前記凹溝が凹設されることなく、かつその筒状シール部
の中空部には前記凹溝を構成する凹状壁片が欠除された
状態で形成された第2のシール体とが長手方向に連続し
て一体成形され、前記第1のシール体は、その筒状シー
ル部の中空部の断面積が、前記凹溝に対応する分だけ小
さく形成され、前記第2のシール体は、その筒状シール
部の中空部が1つの連続する中空室をなすと共に、前記
凹溝がない分だけ中空部の断面積が大きく形成されてい
ることを特徴とする。
【0008】また、この発明の請求項2の車体開口用シ
ール材の製造方法は、押出成形用ダイに形成されかつア
ンカ部用材料流路を一側に連通状に有する筒状シール部
用材料流路及びその内部に橋渡し状に設けられた壁片用
材料流路にそれぞれ材料を給送し、前記各流路の材料を
前記ダイの押出し用開口から押出すことで車体開口用シ
ール材を製造する方法であって、第1のシール体を成形
する工程と、第2のシール体を成形する工程と、を備
え、前記第1のシール体を成形する工程では、筒状シー
ル部の外側面に対する凹溝の開口部に相当する部分から
の材料の押出しは阻止した状態で、前記筒状シール部用
材料流路及び壁片用材料流路の開口部から材料を押出す
ことで、凹状壁片によって囲まれた状態で外側面に凹溝
が凹設され、その凹溝に対応する分だけ中空部の断面積
が小さくなった筒状シール部を成形し、前記第2のシー
ル体を成形する工程では、前記壁片用材料流路に対する
材料供給を中断した状態で、前記筒状シール部用材料流
路に対応する開口部から材料を押出すことで、中空部に
は前記凹状壁片が欠除されかつ中空部が1つの連続する
中空室をなすと共に、外側面に凹溝がない分だけ中空部
の断面積が大きい筒状シール部を成形することを特徴と
する。
【0009】
【作用】上記したように構成される請求項1の車体開口
用シール材において、凹溝のある第1のシール体と、
のない第2のシール体とが長手方向に連続して一体成
形されるため、車体開口用シール材がその長手方向全長
にわたって同一の色相を呈する。さらに、凹溝のない第
2のシール体における筒状シール部においては、その中
空部には凹状壁片が欠除されかつ中空部が1つの連続す
る中空室をなすと共に、外側面に凹溝がない分だけ中空
部が大きいため、その筒状シール部の弾性変形に基づく
反発力が低く押えられる。
【0010】また、請求項2の車体開口用シール材の製
造方法において、第1のシール体を成形する工程では、
凹状壁片によって囲まれた状態で外側面に凹溝が凹設さ
れ、その凹溝に対応する分だけ中空部の断面積が小さく
なった筒状シール部が容易に成形される。また、第2の
シール体を成形する工程では、中空部には凹状壁片が欠
除されかつ中空部が1つの連続する中空室をなすと共
に、外側面に凹溝がない分だけ中空部が大きい筒状シー
ル部が容易に成形される。このようにして、各工程を交
互に行うことで、外側面に凹溝のある筒状シールを有す
る第1のシール体と、外側面に凹溝がなくかつ中空部内
に凹状壁片が欠除された筒状シール部を備えた第2のシ
ール体とを備えた車体開口用シール材が連続して押出し
成形される。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1〜図14に
従って説明する。車体開口用シール材を破断し斜視図で
表した図1及び車体のドア開口部に沿って車体開口用シ
ール材を屈曲して正面から表した図2において、車体開
口用シー ル材1はアンカ部11と筒状シール部12とを
長手方向にそれぞれ有し、押出し成形によって一体成形
されている。アンカ部11は非発泡ゴムよりなり、図6
と図7に示すように、車体21のドア開口部の周縁部に
突設されたフランジ22が挿入される溝13をもつ断面
U字状に形成されており、その溝13の両壁面には、前
記フランジ22に弾性圧接して係合する複数対の取付リ
ップ14が突設されている。そして、前記フランジ22
に対する各取付リップ14の係合力によって、同フラン
ジ22にアンカ部11が取付けられたようになってい
る。また、アンカ部11には形状を保持するための芯金
17が長手方向に内設されている。アンカ部11の一側
面長手方向に形成される筒状シール部12は、柔軟性を
有する発泡ゴムより中空筒状に形成されており、ドア2
3を閉じたときには、そのドア23の内側周縁部に筒状
シール部12が押圧されて弾性変形され、これによって
シール機能を果すようになっている。
【0012】車体開口用シール材1は、図1〜図4に示
すように、横断面形状の異なる第1のシール体2と、第
2のシール体3とが、接合体を介することなく長手方向
に連続して一体成形されている。さらに、第1のシール
体2は、図5中、二点鎖線で表したドア開口部の下半部
24に対応する部分に対して設けられ、第2のシール体
3は、図5中、一点鎖線で表したドア開口部の上半部2
5に対応する部分に対して設けられる。第1のシール体
2のアンカ部11と筒状シール部12との境界部外側面
には図3と図6に示すように車室を内張りして装飾する
ためのガーニッシュ26の端部が嵌込まれる凹溝15が
第1のシール体2の長手方向に凹設されている。前記凹
溝15を構成する凹状壁片16は、アンカ部11と同材
質の非発泡のゴムよりなり、同アンカ部16の一側面と
筒状シール部12との相互に結合された状態でこれらア
ンカ部16及び筒状シール部12と一体成形されてい
る。すなわち、図3と図6に示すように第1のシール体
2は、その筒状シール部12の外側面に凹溝15が凹状
壁片16によって囲まれた状態で凹設されている。そし
て、第1のシール体2は、その筒状シール部12の中空
部の断面積が、凹溝 15に対応する分だけ小さく形成さ
れている。
【0013】図4と図7に示すように、第2のシール体
のアンカ部11と筒状シール部12との境界部外側面に
は前記凹溝15が凹設されておらず、この部分において
は筒状シール部12がアンカ部11の一側面端部まで延
出されて一体に結合されている。さらに、第2のシール
体3の筒状シール部12の空間内には、前記凹状壁片1
6が閉じ断面をなすことなく、同凹状壁片16の大部分
が欠除されている。すなわち、図4と図7に示すよう
に、第2のシール体3の筒状シール部12は、筒状シー
ル部12の外側面に凹溝15が凹設されることなく、か
つその筒状シール部12の中空部には凹溝15を構成す
る凹状壁片16が欠除された状態で筒状シール部12が
形成されている。そして、第2のシール体3は、その筒
状シール部12の中空部が1つの連続する中空室をなす
と共に、凹溝15がない分だけ中空部の断面積が大きく
形成されている。これによって、ドア23を閉じたとき
の第2のシール体3における筒状シール部12の弾性変
形に基づく反発力が可及的に低く押えられている。
【0014】この実施例の車体開口用シール材1は上述
したように構成される。従って、車体21のドア開口部
のフランジ22に車体開口用シール材1が装着された状
態において、横断面形状の異なる二種類の第1,第2の
シール体2,3が長手方向に連続して一体成形されるた
め、車体開口用シール材1全体が同一の色相を呈し、従
来の接合体によって第1,第2のシール体2,3が接合
されるものと異なり、色相の異なりや継目による見栄え
の悪化が解消される。
【0015】また、ドア23を閉じたときには、そのド
ア23の内側周縁部に車体開口用シール材1の筒状シー
ル部12が押圧されて弾性変形される。第2のシール体
3における筒状シール部12は、その中空部内の凹状壁
片16が欠除され、その中空部が1つの連続する中空室
をなすと共に、凹溝15がない分だけ中空部の断面積が
大きく形成されている。このため、第2のシール体3に
おける筒状シール部12の前記弾性変形に基づく反発力
が可及的に低く押えられる。この結果、ドア23を閉じ
る際、車体開口用シール材1の筒状シール部12の反発
力によってドア23が開き方向へ押し戻される不具合が
防止される。
【0016】次に、この実施例の車体開口用シール材
製造方法に用いる押出成形用ダイヘッド装置を説明す
る。ダイヘッド装置を斜視図で表した図8、正面から表
した図9及び断面で表した図10において、ヘッド本体
31の前端面には、ダイ押え32によってダイ33が取
付けられている。ダイ33は積層状をなす複数枚のダイ
プレート34,35,36,37によって構成されてい
る。さらに、ダイ33にはその各ダイプレート34〜3
7にわたってアンカ部用材料流路14、壁片用材料流路
42及び筒状シール部用材料流路43がそれぞれ形成さ
れており、最前端のダイプレート34には前記各流路4
1,42,43が連通して開口される押出し用開口46
が形成されている。そして、アンカ部用材料流路41は
ヘッド本体31の非発泡ゴム流路47に通じ、筒状シー
ル部用材料流路43はヘッド本体31の発泡ゴム流路4
8に通じている。
【0017】前記ダイ33には、一端が前記非発泡ゴム
流路47に通じ、他端が最前端のダイプレート34の前
面に開口された排出口44に通じる排出流路45が形成
されており、この排出流路45の一部から分岐された状
態で前記壁片用材料流路42がL字状に屈曲されて形成
されている。ダイ33の最前端のダイプレート34の前
面には駆動ロッド51によって進退動され、案内板52
によって進退案内される溝成形具53が組付けられてい
る。この溝成形具53の先端部には押出し用開口46か
ら連続して一体に押出されるアンカ部11と筒状シール
部12との境界部外側面に対し、突入及び退避される突
入部54が凹溝15に対応する形状に形成されている。
さらに、最前端のダイプレート34の前面には、その排
出口44を開閉するためのシャッタ56が開閉可能に組
付けられている。このシャッタ56は駆動ロッド55に
よって開閉動され案内板57によって開閉案内されるよ
うになっている。
【0018】次に、上記したように構成されるダイヘッ
ド装置を用いて車体開口用シール材1を製造する方法を
説明する。 (第1のシール体の成形工程) 図8、図11及び図12に示すように、溝成形具53の
突入部54がダイ33前面の押出し用開口46の一部に
突入されるとともに、シャッタ56によってダイ33前
面の排出口44が閉じられた状態において、ヘッド本体
31の非発泡ゴム流路47より非発泡ゴムがダイ33の
アンカ部用材料流路41に給送されるとともに、排出流
路45の一部から分岐された壁片用材料流路42に給送
される。さらに、アンカ部用材料流路41には芯金17
が給送される。また、ヘッド本体31の発泡ゴム流路4
8より発泡ゴムが筒状シール部用材料流路43に給送さ
れる。そしてダイ33の押出し用開口43からアンカ部
11、凹状壁片16及び筒状シール部12が一体化され
て押出し成形される。このとき、溝成形具53の突入部
54によってアンカ部11と筒状シール部12との境界
部外側面に凹溝15が凹設される。これによって筒状シ
ール部12の外側面に凹溝15が凹状壁片16によって
囲まれた状態で凹設され、中空部の断面積が、凹溝15
に対応する分だけ小さく形成された筒状シール部12を
有する第1のシール体2が得られる。
【0019】(第2のシール体の成形工程) 上記したようにして、第1のシール体2が所望とする長
さ形成されたところで、図13と図14に示すように、
溝成形具53が後退され、その突入部54が前記アンカ
部11と筒状シール部12との境界部外側面から退避さ
れる一方、シャッタ56が開放方向へ移動され、排出口
44が開放される。したがって、押出し用開口46から
一体化されて押出されるアンカ部11と筒状シール部1
2との境界部外側面に凹溝15のない第2のシール体3
が得られる。さらに、ダイ33の排出流路45に給送さ
れる非発泡ゴムの大部分は排出口44より排出され壁片
用材料流路42にはほとんど供給されない。
【0020】これによって、筒状シール部12の空間内
には凹状壁片16が閉じ断面をなすことなく、その凹状
壁片16の大部分が欠除された第2のシール体3が得ら
れる。すなわち、中空部内の凹状壁片16が欠除され、
その中空部が1つの連続する中空室をなすと共に、凹溝
15がない分だけ中空部の断面積が大きく形成された筒
状シール部12を有する第2のシール体3が得られる。
このようにして、第1のシール体2の成形工程と第2の
シール体3の成形工程とを交互に行うことで、車体開口
用シール材1が連続して押出成形される。連続して押出
成形された車体開口用シール材1は所定長さに切断さ
れ、そのアンカ部11が図3と図4に示す状態に閉じら
れることで、図6と図7に示すように、車体21のドア
開口部周縁のフランジ22に取付けられる車体開口用シ
ール材1となる。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の請求項1
車体開口用シール材によれば、車体開口用シール材
長手方向全長にわたって同一の色相を呈するため凹溝
ある第1のシール体と凹溝のない第2のシール体との色
相の異なりや継目による見栄えの悪化を解消することが
できる。特に、凹溝のない第2のシール体において、そ
の筒状シール部の弾性変形に基づく反発力を低く押える
ことができる。この結果、第2のシール体の筒状シール
部の反発力が原因となるドアの閉じ不良を防止すること
ができる。また、この発明の請求項2の車体開口用シー
ル材の製造方法によれば、第1のシール体を成形する工
程と、第2のシール体を成形する工程とを交互に行うこ
とで、凹溝のある第1のシール体と、凹溝のない第2の
シール体とを有する車体開口用シール材を連続して押出
成形することができる。このため、車体開口用シール材
を容易に量産することができ、その製造コストの低減を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車体開口用シール材を破断して示す斜視図であ
る。
【図2】車体開口用シール材をドア開口部に沿って屈曲
した状態を示す正面図である。
【図3】図2のIII −III 線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】車体開口用シール材が組付けられる車両の側面
図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】図5のVII −VII 線断面図である。
【図8】車体開口用シール材の押出成形用ダイヘッド装
置を示す斜視図である。
【図9】同じく正面図である。
【図10】同じく断面図である。
【図11】同じく第1のシール体の成形工程を示す正面
図である。
【図12】同じく第1のシール体の成形工程を示す断面
図である。
【図13】同じく第2のシール体の成形工程を示す正面
図である。
【図14】同じく第2のシール体の成形工程を示す断面
図である。
【図15】従来の車体開口用シール材をドア開口部に対
応して屈曲した状態を示す正面図である。
【図16】同じく図15のXVI −XVI 線断面図である。
【図17】同じく図15のXVII−XVII線断面図である。
【符号の説明】
車体開口用シール材 2 第1のシール体 3 第2のシール体 11 アンカ部 12 筒状シール部 15 凹溝 16 凹状壁片 21 車体 22 フランジ 23 ドア 26 ガーニッシュ 33 ダイ 41 アンカ部用材料流路 42 壁片用材料流路 43 筒状シール部用材料流路 44 排出口 45 排出流路 46 押出し用開口 53 溝成形具 54 突入部 56 シャッタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−127142(JP,A) 特開 平2−267041(JP,A) 特開 平2−290757(JP,A) 特開 平2−267042(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 13/06 B29C 69/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側面長手方向にアンカ部を有する中空
    状の筒状シール部を備えた車体開口用シール材であっ
    て、 前記筒状シール部の外側面に凹溝が凹状壁片によって囲
    まれた状態で凹設された第1のシール体と、 前記筒状シール部の外側面に前記凹溝が凹設されること
    なく、かつその筒状シール部の中空部には前記凹溝を構
    成する凹状壁片が欠除された状態で形成された第2のシ
    ール体とが長手方向に連続して一体成形され、 前記第1のシール体は、その筒状シール部の中空部の断
    面積が、前記凹溝に対応する分だけ小さく形成され、 前記第2のシール体は、その筒状シール部の中空部が1
    つの連続する中空室をなすと共に、前記凹溝がない分だ
    け中空部の断面積が大きく形成されていることを特徴と
    する車体開口用シール材。
  2. 【請求項2】 押出成形用ダイに形成されかつアンカ部
    用材料流路を一側に連通状に有する筒状シール部用材料
    流路及びその内部に橋渡し状に設けられた壁片用材料流
    路にそれぞれ材料を給送し、前記各流路の材料を前記ダ
    イの押出し用開口から押出すことで車体開口用シール材
    を製造する方法であって、第1のシール体を成形する工程と、第2のシール体を成
    形する工程と、を備え、 前記第1のシール体を成形する工程では、筒状シール部
    の外側面に対する凹溝の開口部に相当する部分からの材
    料の押出しは阻止した状態で、前記筒状シール部用材料
    流路及び壁片用材料流路の開口部から材料を押出すこと
    で、凹状壁片によって囲まれた状態で外側面に凹溝が凹
    設され、その凹溝に対応する分だけ中空部の断面積が小
    さくなった筒状シール部を成形し、 前記第2のシール体を成形する工程では、前記壁片用材
    料流路に対する材料供給を中断した状態で、前記筒状シ
    ール部用材料流路に対応する開口部から材料を押出すこ
    とで、中空部には前記凹状壁片が欠除されかつ中空部が
    1つの連続する 中空室をなすと共に、外側面に凹溝がな
    い分だけ中空部の断面積が大きい筒状シール部を成形す
    ることを特徴とする車体開口用シール材の製造方法。
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